過去ログ - 【ミリマス】いっぱい食べる、君が好きっ♪
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◆Xz5sQ/W/66
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2017/01/31(火) 14:54:31.53 ID:dh2DsXgI0
「筋肉をつけるとかって理由じゃなくて、単に体重を増やしたいだけなら方法は簡単。
ただ、一日に使うよりも多くのエネルギー……カロリーを摂り入れればいいワケだから。
例えばほんの数十キロのカロリーだったとしても、毎日多く摂り続ければいつかは変化が訪れる――
以下略
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◆Xz5sQ/W/66
[saga]
2017/01/31(火) 14:56:09.06 ID:dh2DsXgI0
「他にも冷蔵庫の扉に貼ってあったカレンダーから、
美奈子さんが差し入れする料理のカロリーをキチンと計算してるのも分かったよ。
お兄ちゃんが一日に必要な大体のカロリーと、それに合わせた一食分のメニューが日付欄にはメモしてあった。
以下略
74
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◆Xz5sQ/W/66
[saga]
2017/01/31(火) 14:59:09.99 ID:dh2DsXgI0
「桃子も、最初はそう思ったよ。……実際、美奈子さんが持って来たその肉まんは
劇場の厨房で作られたばかりの出来立てだよね?
サプリメントが入ってるかどうかについては美奈子さんが厨房を出て行った後で、
この容器の蓋に小さくつけておいた印を調べて分かったし」
以下略
75
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◆Xz5sQ/W/66
[saga]
2017/01/31(火) 15:00:19.16 ID:dh2DsXgI0
「まだ桃子の話は終わって無いの! だいたい美奈子さんがサプリメントなんて物を使うことに決めたのも、
お兄ちゃんの健康を心配してのことなんだよ?
さっきも言ったけど、美奈子さんは差し入れする料理のカロリーと栄養をキチンと考えてて……
以下略
76
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◆Xz5sQ/W/66
[saga]
2017/01/31(火) 15:02:44.76 ID:dh2DsXgI0
===7.
「……お、俺が……自分で体重を増やしただって……?」
桃子に指摘されたプロデューサーが、何を言われたのか分からないといった顔で聞き返す。
以下略
77
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◆Xz5sQ/W/66
[saga]
2017/01/31(火) 15:04:20.09 ID:dh2DsXgI0
桃子に言われて、思い出したようにプロデューサーが頷いた。だが、桃子は大げさに首を振り
「それ! お兄ちゃんのその、どーでもいいところに気が利いたり、真面目にやってる性格が災いしたの。
……たった今言ったことだけど、美奈子さんの差し入れはそれだけでお兄ちゃんが一日に必要な食事の半分の量になるんだよ?
以下略
78
:
◆Xz5sQ/W/66
[saga]
2017/01/31(火) 15:05:45.80 ID:dh2DsXgI0
「これは笑い事ではありませんよ〜? 時にはアイドルたちに模範を示さなくてはならないプロデューサーともあろう人が、
自己管理すら満足もできないと分かった以上……」
それは一瞬の内の出来事だった。
以下略
79
:
◆Xz5sQ/W/66
[saga]
2017/01/31(火) 15:07:52.66 ID:dh2DsXgI0
今、プロデューサーの体重増加、その謎を解いた小さな少女の胸の中には、自分を責める気持ちが一杯だった。
呼びかけに顔を上げた美奈子を正面から見据え、意を決したように桃子が言った。
「ご、ごめんなさいっ!」
以下略
80
:
◆Xz5sQ/W/66
[saga]
2017/01/31(火) 15:09:12.22 ID:dh2DsXgI0
「……大丈夫だよ、桃子ちゃん」
下げた頭を、そう言ってふわりと撫でられる。涙で滲んだ顔を上げると、少し困ったように微笑む美奈子の顔がそこにはあった。
以下略
81
:
◆Xz5sQ/W/66
[saga]
2017/01/31(火) 15:10:07.44 ID:dh2DsXgI0
その言葉に、桃子と美奈子は思わず顔を見合わせた。
「それって、美奈子さんに今みたいな一食だけの差し入れをしてもらうんじゃなくて――」
以下略
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