過去ログ - 未来人「ここにいるよ」
1- 20
30:名無しNIPPER[sage]
2017/02/11(土) 14:21:53.68 ID:VRG4mWiR0



31: ◆zsQdVcObeg[saga]
2017/02/12(日) 00:31:23.30 ID:BcSldTJc0

 4時間目が終わっても、岡西は帰ってこなかった。
 何人かの先生は慌ただしくしていたけど、授業は普通に行わていた。案外、何があっても生活のリズムが変わることはないのだな、と感じた記憶がある。

 滝野の方は、1時間目が終わると、保健室に行って、そのまま早退していた。
以下略



32: ◆zsQdVcObeg[saga]
2017/02/12(日) 00:32:01.72 ID:BcSldTJc0

 給食を食べ終えて、教室を出ようとすると、未来人はもういなかった。
 仕方がないので、隣に寄って山田と中村を呼んでから、3人で岡西を捜した。

 しばらく校舎をうろうろしていた私たちだけど、結果から言うと、岡西は屋上にいた。未来人も。
以下略



33: ◆zsQdVcObeg[saga]
2017/02/12(日) 00:32:34.47 ID:BcSldTJc0

「なら、犯人はあえてクワを使ったのかな?」

 山田がそんなことを言うので、私たち3人は、首を傾げて山田の方を見た。

以下略



34: ◆zsQdVcObeg[saga]
2017/02/12(日) 00:33:08.69 ID:BcSldTJc0

 中庭の事件から数週間後、私たちはバスに乗って、となりの県の孤島へ自然教室に向かった。

 あんな事件があってもやもやしてたとはいえ、しばらく時間も経っていたので、当日くらいまでには、私は案外、楽しみにしていた記憶がある。
 子供は切り替えが早い。
以下略



35: ◆zsQdVcObeg[saga]
2017/02/12(日) 00:33:53.00 ID:BcSldTJc0

「なにしてるの」

 波とエンジンの音がよく響いていたので、少し声を張って私がそう言うと、未来人は振り返らないまま、

以下略



36: ◆zsQdVcObeg[saga]
2017/02/12(日) 00:34:24.70 ID:BcSldTJc0

 初日の予定は、荷物を事務所に預けてから、班ごとに分かれて近くの林道でウォークラリーをして、それからカレー作りだった。

 孤島に着くと、その日が曇っていたせいかもしれないけど、思っていたよりも鬱蒼とした印象を受けた。1本1本の木が大きい。
 小さな山の集まりのような島だった。
以下略



37: ◆zsQdVcObeg[saga]
2017/02/12(日) 00:34:57.77 ID:BcSldTJc0

 実を言うと、この時起こっていたことを、私はほとんど覚えていない。
 後から他の人に話を聞いてみると、実はこの時、ある人物が露骨に怪しい行動をしていたそうなのだけれど、私は周りに注意を向けていなかった。

 カレー作りは、4人班が2班づつ合同で行った。この時の班は未来人も同じだったので、班が決まった時は喜んだものだけど、
以下略



38: ◆zsQdVcObeg[saga]
2017/02/12(日) 00:35:31.30 ID:BcSldTJc0

 ソイツが行動を起こす、少し前。

 私たちはカレーを食べ終えて、食器を洗い終えて、班ごとに歩いて部屋に戻っていた。

以下略



39: ◆zsQdVcObeg[saga]
2017/02/12(日) 00:36:06.17 ID:BcSldTJc0

 気になって振り返ると、彼女は、林道の横道の奥を眺めて、立ち止まっていた。

「なにしてるの」

以下略



40: ◆zsQdVcObeg[saga]
2017/02/12(日) 00:37:23.09 ID:BcSldTJc0

 それから2時間くらい後。

 私たちは風呂の時間という名のカラスの行水を終えて、寝る準備を整えていた。

以下略



53Res/67.19 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice