過去ログ - 武内P「女性は誰もがこわ……強いですから」
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262: ◆SbXzuGhlwpak[sage]
2017/03/11(土) 11:32:25.78 ID:23pDOjCz0
「奏さんのようにチャーミングに誘惑できればと……これまで何度も夢想しました」

「鷺沢さんは速水さんと仲が良かったですね。教えていただいては?」

「き、キスをおねだりする方法から始まってしまいまして……」
以下略



263: ◆SbXzuGhlwpak[sage]
2017/03/11(土) 11:33:13.35 ID:23pDOjCz0
「い、いえ。友人に連れられてお世話になっている教授の方に相談して、教授がその方に注意してくださいました。それにそれからは大学内で一人にならないようにと、友人たちが一緒になってくれていますから」

「そうでしたか……話を大きくしようとしてしまい、申し訳ありません」

「いえ……親身になっていただき、ありがとうございます」
以下略



264: ◆SbXzuGhlwpak[sage]
2017/03/11(土) 11:33:49.01 ID:23pDOjCz0
「鷺沢さ……文香さん。テレビで貴女の姿を一目見た時から心奪われました。スポットライトの下で躍動する長く美しい黒髪、汗を流しながらも観客に向ける向日葵のような笑顔、吸い込められずにはいられない宝石のような瞳の輝き」

「……ッ!!?」


以下略



265: ◆SbXzuGhlwpak[sage]
2017/03/11(土) 11:34:30.07 ID:23pDOjCz0
「こんにちはCPのプロデューサーさん。文香さんが気を失われているようですが、どうかしましたか?」


彼女はそう言いながら、何気なくタブレットを背後に回しました。

以下略



266: ◆SbXzuGhlwpak[sage]
2017/03/11(土) 11:35:07.90 ID:23pDOjCz0
「こんな風にプロデューサーさんに抱きかかえられるだなんて……まるで、物語のお姫様になったかのよう」

「さ、鷺沢さん!?」


以下略



267: ◆SbXzuGhlwpak[sage]
2017/03/11(土) 11:35:41.56 ID:23pDOjCz0
J状況は整いました。行ってきます、時子様!



念のため鷺沢さんを医務室に預けた後(日野さんは気持ちよさそうに寝ていました)、橘さんを探してクローネの部屋に向かったのですが、待っていたのは例の映像を視聴済みの速見さんたちでした。
以下略



268: ◆SbXzuGhlwpak[sage]
2017/03/11(土) 11:36:41.06 ID:23pDOjCz0
「んっ……しょっと」

「くっ……」

「あ、やっぱりこんなに硬いじゃないですか。私がほぐしてあげますからね」
以下略



269: ◆SbXzuGhlwpak[sage]
2017/03/11(土) 11:37:13.00 ID:23pDOjCz0
彼女の顔を見たくて振り返ろうにも、先ほどまで胸にあてられていた手が両方とも首に添えられて振り返れません。
何を想って彼女は今の問いをしたのか。
内容と声音、そしてこれまで彼女と歩んできた道のりから判断しなければなりません。

思い浮かんだのは本田さん。
以下略



270: ◆SbXzuGhlwpak[sage]
2017/03/11(土) 11:37:53.80 ID:23pDOjCz0
島村さんは身振り手振りで、歩いてもいないのに転ぶのではないかと不安になる様子で慌てながら説明してくださりました。

彼女が言うには、アイドルとしての毎日が楽しくて、食卓で親御さんたちにその日起きたことを話すのが習慣になっていたそうです。
しかしいつの頃からか、私の名前を出すとお父様から落ち着きが無くなり、それを見てお母様がおかしそうに笑うようになっていったと。

以下略



271: ◆SbXzuGhlwpak[sage]
2017/03/11(土) 11:38:34.09 ID:23pDOjCz0
K年貢の納め時……ですか



「プロデューサーって、押しに弱いだけじゃなくて浮気性もあるみたいだね」
以下略



272: ◆SbXzuGhlwpak[sage]
2017/03/11(土) 11:39:43.50 ID:23pDOjCz0
多少話が膨らんでいたり、弁解したいこともありましたが、嘘はほとんどありませんでした。
どう誤解を解けばいいのか。
あまりの難題に硬直していると、クスクスとこらえきれない笑い声が聞こえました。


以下略



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