過去ログ - 海未「他人の唾液を啜らないと死んでしまう毒薬をマフィアに打たれたようです」
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3: ◆qpwZInm6fw[saga]
2017/02/18(土) 16:30:12.10 ID:zPfl3jU20
 見慣れた自室の風景に焦点が合い始めると、脳に直接金槌を打ち付けるような鈍痛も改めて知覚してしまい、思わず屈み込んでしまいます。
 何なんですかこれ……これ程の頭痛、経験したことがありません。


 ピロロロロ… プルルルル…
以下略



4: ◆qpwZInm6fw[saga]
2017/02/18(土) 16:31:51.49 ID:zPfl3jU20
 若干の不気味さに身を固くしましたが、その間も手にした電子機器からピロロロロプルルルルが鳴り続けます。
 現状を把握できないまま、警戒心に震える指で通話ボタンをタップしました。


海未「も、もしもし」
以下略



5: ◆qpwZInm6fw[saga]
2017/02/18(土) 16:33:02.39 ID:zPfl3jU20
海未「今度は一体何をしたのですか?」

にこ『ふっふっふ、聞いて驚きなさい! 今度ばかりはアンタでも余裕こいてる場合じゃないんだから!』

海未「そういう前置き結構ですので早く教えてください」
以下略



6: ◆qpwZInm6fw[saga]
2017/02/18(土) 16:34:27.59 ID:zPfl3jU20
凛『海未ちゃん凛だよ! 元気!?』

海未「ああ凛ですか。実のところあまり元気ではありません」


以下略



7: ◆qpwZInm6fw[saga]
2017/02/18(土) 16:36:08.55 ID:zPfl3jU20
花陽『……も……もしもし……海未ちゃん……?』

海未「ええ、私ですよ」

花陽『あ、よかったぁ……』
以下略



8: ◆qpwZInm6fw[saga]
2017/02/18(土) 16:40:32.08 ID:zPfl3jU20
海未(まったく、いきなりですか……!)


 何かの音、と言いましたが、正体はわかっているので言葉を濁す必要はありませんでした。申し訳ございません。
 ソファから聞こえたのは間違いなく弾丸の着弾音です。
以下略



9: ◆qpwZInm6fw[saga]
2017/02/18(土) 16:42:37.30 ID:zPfl3jU20
 室内には定期的に花陽の撃つ狙撃銃の弾丸が飛んできます。
 床や壁や家具に次々と弾痕が開けられて、お気に入りのインテリアが台無しになってしまい憤りを抑えられません。
 後で賠償請求を申し立てますから。


以下略



10: ◆qpwZInm6fw[saga]
2017/02/18(土) 16:43:50.03 ID:zPfl3jU20
海未(私が意識を失っていたのは毒を打たれたから……?)

海未(あるいは毒を打つために意識を失わせた……?)

海未(不覚を取ってしまったのは最大の失態ですが、しかし仮に命を奪うのなら、なぜその場で殺さなかったのでしょう?)
以下略



11: ◆qpwZInm6fw[saga]
2017/02/18(土) 16:45:39.00 ID:zPfl3jU20
 声の主である高坂穂乃果は昔からの幼馴染みで、今でも親しくさせて頂いております。
 日頃双方の家を行き来しては余った料理の御裾分けをしたり……。
 っと、今はそういう四方山話はいいのです。


以下略



12: ◆qpwZInm6fw[saga]
2017/02/18(土) 16:46:43.94 ID:zPfl3jU20
穂乃果「ったぁい……!」

海未「失礼しました。ですが緊急事態だったので」

穂乃果「わっ、何か壁が抉れてるんだけど。なにこれ? リフォーム失敗したの?」
以下略



13: ◆qpwZInm6fw[saga]
2017/02/18(土) 16:48:46.75 ID:zPfl3jU20
海未(こ、これが凛の言っていた毒……!? 予想以上に体の自由が効きません!)

海未(動け、ない……立つなんてとても……)

海未(ですが這いつくばっていては、追ってくるにこりんぱなから逃れられない……)
以下略



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