過去ログ - 森久保「私に似ているプロデューサーさん」
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17: ◆8AGm.nRxno[saga]
2017/02/24(金) 09:47:18.32 ID:UKsbEgqz0
森久保がここに来てから二か月と少しが経った。

彼女のプロデュースは相変わらず難航しているらしい。

事務室では森久保のプロデューサーと社長が苦い顔で話をしていた。
以下略



18: ◆8AGm.nRxno[saga]
2017/02/24(金) 09:51:16.49 ID:UKsbEgqz0
こうして俺は森久保のプロデューサーとなった。
森久保の性質を考慮して、俺には事務所が定めるカリキュラムを無視してもいいという特例が認められた。

もちろん反対はしたが、俺はしがない事務員補佐。森久保のように社長の口車に乗せられるまでもなく社長の支配下に位置する人間だ。逆らうことなどできなかった。

以下略



19: ◆8AGm.nRxno[saga]
2017/02/24(金) 09:58:13.23 ID:UKsbEgqz0
俺はアイドルと目を合わせられない。これは俺が心地よい生活を続けるために、勤勉な人間を視界から締め出し続けた結果だ。

だが果たして森久保乃々は勤勉な人間だろうか。
答えは否だった。

以下略



20: ◆8AGm.nRxno[saga]
2017/02/24(金) 10:04:20.14 ID:UKsbEgqz0
森久保の担当になってから三週間弱が過ぎた。

顔合わせのミーティング以来、森久保は俺に気を許してくれているようだった。
2人で結託して仕事をサボっているという背徳感が、夢見がちな幼い心を掴んだのかもしれない。まだ目はなかなか合わないが。

以下略



21:名無しNIPPER[sage]
2017/02/24(金) 10:54:37.47 ID:dSyJnv7uo
期待


22:名無しNIPPER[sage]
2017/02/24(金) 11:11:15.12 ID:QloHgnWsO
デレステの森久保バグで一体何人の森久保Pが昇天したと思ってるんだ森久保オオオオ!


23:名無しNIPPER[sage]
2017/02/24(金) 11:21:01.56 ID:AwYNtqGso
これは名作の予感


24:名無しNIPPER[sage]
2017/02/24(金) 11:43:39.68 ID:SK9iRfjfo
いいじゃないの
森久保に逃げられないようにほどほどに期待


25: ◆8AGm.nRxno[saga]
2017/02/24(金) 12:52:41.85 ID:UKsbEgqz0
翌々日、今日は森久保が初めて集団レッスンに参加する日だ。

既に森久保がレッスン室に入ってしばらくが経過している。あと十数分もすれば出てくるだろう。

正直森久保の性格的に集団レッスンは不安だった。心配で今日はいつもより早く仕事を切り上げて、会議室で森久保が来るのを待っている。
以下略



26: ◆8AGm.nRxno[saga]
2017/02/24(金) 13:00:51.25 ID:UKsbEgqz0
しかし時間になっても会議室に森久保が現れることはなかった。

レッスンが終わって20分が経った頃、心配になった俺は会議室を出てレッスンルームに向かった。
もしかしたら居残りを喰らっているのかもしれないと思ったからだ。

以下略



27: ◆8AGm.nRxno[saga]
2017/02/24(金) 13:09:41.89 ID:UKsbEgqz0
時が止まるという表現を理解した。

今俺の机の下にいる少女は、さっきまでの俺が一番求めていた少女で、それは今も変わらなくて、その少女は森久保だった。

混乱・驚き・安堵、発露するはずのそれらの感情は、吸い込まれるような森久保の瞳に凍結していた。
以下略



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