過去ログ - ヴィーネ「ガヴリールの大切なものって…何?」
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2:名無しNIPPER[sage]
2017/03/04(土) 13:53:02.67 ID:a/GtNtoE0
ヴィーネ「おはよ、ガヴ」

ガヴリール「……おはよ…」

夏休みが始まって5日ほど経った朝、そこそこ晴れの日、私はガヴの家を訪ねていた。
以下略



3:名無しNIPPER[sage]
2017/03/04(土) 13:55:03.22 ID:a/GtNtoE0
この部屋の惨状を見てもうほとんど何も感じない事にある種の悲しみを覚えながら、私は散らかった部屋を掃除する。
黒いワサワサした生き物が現れないことを祈りながら。


ヴィーネ「あんた…こんな部屋でよく生活できるわね」
以下略



4:名無しNIPPER[sage]
2017/03/04(土) 13:55:53.40 ID:a/GtNtoE0
こういう所だ。こういう所が、彼女らしくもあり同時に怖い所だ。
私が本当に堕落した生活を始めても、学校に来なくなっても、私を訪ねてこないんじゃないだろうか。
たとえ訪ねてきても、その動機は「友達」だからじゃなくて「都合の良い存在」だから、なのかもしれない。


以下略



5:名無しNIPPER[sage]
2017/03/04(土) 13:58:13.65 ID:a/GtNtoE0
ガヴリール「うん、うまい」


ヴィーネ「そう?よかった」

以下略



6:名無しNIPPER[sage]
2017/03/04(土) 13:59:44.87 ID:a/GtNtoE0
引っ張れと言わんばかりに伸ばした柔らかい手を握って重い腰を上げさせる。
ゆっくりゆっくり、ガヴはロボットみたいに立ち上がった。私は立ち上がったガヴの手を離すことなく、写真を眺めるみたいに彼女の顔をぼうっと見ていた。


ガヴリール「な…なに、この状況。恥ずいんだけど」
以下略



7:名無しNIPPER[sage]
2017/03/04(土) 14:01:03.22 ID:a/GtNtoE0
ガヴリール「なんか知らんけど、宿題、やるんだろ」


ヴィーネ「…あ、あぁ、そうね」

以下略



8:名無しNIPPER[sage]
2017/03/04(土) 14:04:10.98 ID:a/GtNtoE0
私たちは宿題を始めた。ガヴができるところは自分でやらせて、わからない場所は私が教える。いつもの風景。
ガヴは普段勉強をしないだけで、決して賢くないわけではない。彼女が本気を出せば私の学力なんて簡単に飛び越えていくだろう。


ガヴリール「ヴィーネ、ここわからん」
以下略



9:名無しNIPPER[sage]
2017/03/04(土) 14:05:57.84 ID:a/GtNtoE0
ガヴリール「おわったー!」


ヴィーネ「おつかれさま」

以下略



10:名無しNIPPER[sage]
2017/03/04(土) 14:07:03.64 ID:a/GtNtoE0
夕ご飯の買い出しに行くために私たちはスーパーまで歩いている。
ずっと向こうに見える山々に吸い込まれていく茜色が夜の訪れを示している。


ガヴリール「蒸し暑いな」
以下略



11:名無しNIPPER[sage]
2017/03/04(土) 14:09:05.59 ID:a/GtNtoE0
ヴィーネ「ガヴ、何食べたい?」


ガヴリール「ヴィーネが作ってくれるならなんでも」

以下略



12:名無しNIPPER[sage]
2017/03/04(土) 14:10:26.17 ID:a/GtNtoE0
ヴィーネ「ガヴリールは家の掃除しないし、課題もやらないし、ネトゲばっかりやってるし」


ヴィーネ「自分勝手だし、いっつも無愛想だし、そっけないし」

以下略



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