175:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 03:50:30.96 ID:ha7ZcpN9o
あんじゅ「最中に他の女の名前を呼ぶなんて、随分と無作法ねぇ?たっぷりと躾をしてあげなくちゃ。ふふ…」
千歌「嫌、やだぁ…!べ、う、ぇ…!」
176:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 03:51:17.31 ID:ha7ZcpN9o
…
「撃て!撃てっ!」
「これ以上近付けさせるな!」
177:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 03:51:45.87 ID:ha7ZcpN9o
「ポイントHを突破されただと…!ふざけるな!!」
ポイントK、秘匿された研究室前の最後の検問所で重役の一人が顔を赤らめ唾を飛ばし、頭の血管がブチ切れるのではないかとばかりに怒気を高めている。
迫るテロリストに呼吸を乱し、手を震わせている警備員、そのメットを拳で殴りつけ、重役の男は耳をつんざく大声で警備員たちを罵る。
178:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 03:52:14.42 ID:ha7ZcpN9o
「全て手筈通り、ですね」
ツバサ「ゲートの解除、謝謝。ご依頼の通りに小原鞠莉はもうじき死ぬわ」
「いえいえ、貴女方の腕前を疑ってはいませんよ」
179:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 03:52:44.63 ID:ha7ZcpN9o
壁に血の跡を残してずるりと崩れ、重役の男はそこで息絶えた。
既にツバサの興味は彼へと向けられておらず、ただ手向けとばかりに一言。
ツバサ「有能な人は好きよ。けど無能も同じくらい大好き。利用するには一番だもの」
180:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 03:53:21.07 ID:ha7ZcpN9o
クイと首を傾げて笑み。
聞こえなかったはずはないが、ツバサは海未の言葉を無視して長台詞を続ける。
ツバサ「このミュウツークローン、種族値は上から105,109,89,153,89,129の合計674。
181:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 03:53:58.39 ID:ha7ZcpN9o
海未「上!?」
どろりと、ずるりと。
硬質なはずの研究室、その天井が紫黒に腐食し、溶けて、もったりと抜け落ちる。
182:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 03:54:27.52 ID:ha7ZcpN9o
…
オハラタワー・一階。
183:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 03:54:57.97 ID:ha7ZcpN9o
梨子の顔から繊細で気弱な少女の色はどこかへと失せ、居並ぶ敵影を睥睨して笑みはなく、静かな怒りを湛えた絶対的強者の佇まい。
とりわけ女性のアライズ団員たちは梨子の眼光に畏怖、鷹の目に射竦められたような錯覚を覚えて身を震わせる。何故だかはわからないが。
コォォ…と呼吸、カイリキーの全身が鋼のようにパンプアップしている。
近付けば間違いなく仕留められる!
184:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 03:55:31.44 ID:ha7ZcpN9o
一方、真姫。
日頃は基本的に屋内での科学研究がメイン、インドア派の真姫は密集した人波に揉まれ、「う゛ぇぇ…」と力なく呻いている。
まともに戦わせれば少なくともジムリーダーたちと比べて遜色のない腕前、しかし本人の筋力が求められる状況となるとまるっきり駄目だ。
185:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 03:56:01.26 ID:ha7ZcpN9o
ジムリーダーたちに加えて真姫までもが解放され、戦力の均衡は完全に崩れ去った。
暴虐のアライズ団員たちは撤退戦を強いられ、強奪したポケモンたちを回収してホール外へと後退していく。
外を包囲した警察部隊との交戦が始まっているようだが、それは警察に任せて構わないだろう。
真姫はくたりと腰を落とし、とりあえずの危機を逃れられたことに安堵の溜息を吐く。
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