165:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 03:44:29.33 ID:ha7ZcpN9o
土壇場の意地、ポケモンたちの秘めた意外性で凌ぎ、凌ぎ…
それでも実力の差は隠せない。
絶え間ない攻撃の嵐に、三人のポケモンは徐々に疲弊していく。
とりわけ盾役のツボツボは疲弊が激しく、それを見守る花丸は痛みを共有しているかのように苦しげ。
166:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 03:45:03.73 ID:ha7ZcpN9o
ルビィ「ほ、ほっ…!穂乃果さぁぁん!!!」
聖良「なるほど、助けが来ましたか。けれど…ヨノワール、“ほのおのパンチ”」
『ヨ……ノッッ!!!』
167:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 03:45:32.96 ID:ha7ZcpN9o
穂乃果「うわ、まっくら!」
声に招かれるまま一室へ飛び込み、穂乃果はまずその暗さに小さく驚く。
三人を追っている途中で停電したが、社屋廊下はすぐに予備電源に切り替わり、足元から薄ぼんやりと照らされていたので気にしていなかった。
168:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 03:46:38.57 ID:ha7ZcpN9o
穂乃果「お姉さんたちは?」
「私たちは研究部門の社員よ。恥ずかしいけど戦う手段もないから、怖くて隠れてたの」
「知識はあっても戦うのはまるっきりでね…」
169:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 03:47:07.90 ID:ha7ZcpN9o
穂乃果「このボール…ポケモンですか?」
「そう、このチームで研究していた子。化石から蘇らせたのよ。けど、私たちじゃ使いこなしてあげられなくて」
「君、勇敢なトレーナーみたいだからさ。個体値バツグンのこいつなら防火扉もブチ破れる。連れて行ってやってくれないか!」
170:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 03:47:40.49 ID:ha7ZcpN9o
…
千歌「はあ…はあっ…!ごめんねハーデリア、お疲れさま…」
171:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 03:48:16.09 ID:ha7ZcpN9o
千歌「エテボース!そのままダブルアタック!」
『ウキキャッ!!』
あんじゅ「立体軌道で翻弄、スピアーを叩き落とす。一撃の威力を見るに、特性は“テクニシャン”かしら?思ったよりはやるものねぇ」
172:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 03:48:55.11 ID:ha7ZcpN9o
千歌「い、一度に二匹で?!ひどいよ…!」
あんじゅ「ああっ…それ。そのリアクションが欲しかったの」
千歌「へ…?なんのこと…」
173:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 03:49:24.57 ID:ha7ZcpN9o
あんじゅ「遅い。明確じゃない。対象を指定していない。それじゃあポケモンには伝わらないし、何より私が待ちくたびれちゃうわ?」
千歌「か、は……っ!」
174:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 03:49:56.78 ID:ha7ZcpN9o
千歌「やめ…て…んむっ…!…ぅ!?」
熱い何かが口内で蛇のようにのたうっている。
絡め、吸い上げ、まるで千歌の舌を抜き取ろうとしているかのような。
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