345:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 05:48:39.98 ID:ha7ZcpN9o
…
ミカボシ山。
346:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 05:49:09.36 ID:ha7ZcpN9o
光斬!!!
ハナカマキリに似たポケモン、くさタイプのラランテス。
美しい和服にも似たその姿、鎌状の手先から太陽光を鋭刃へ。
アライザーの髪を削ぎ、服を破き、喉首を皮一枚で裂いてみせた。
347:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 05:49:47.29 ID:ha7ZcpN9o
お互い、それなりに知っている相手同士。
警戒する必要はなく、それぞれが軽く安堵する。
初対面の凛を紹介しつつ、希は何をしているのかと軽く質問を。
348:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 05:50:54.15 ID:ha7ZcpN9o
…
海未「それにしても、抜けるような秋晴れ。気分が良いですね…」
349:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 05:51:20.59 ID:ha7ZcpN9o
そう言って微笑む希からは、人柄の優しさがたっぷりと滲み出ている。
なんとも話しやすく、海未はいつもよりも何割増しかで饒舌だ。
饒舌ついで、気になっていたことを尋ねてみる。
350:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 05:51:57.06 ID:ha7ZcpN9o
そんな会話を交わす二人よりも前をスタスタ、ミカボシ山を歩き慣れている凛は鼻歌交じりに両手を広げて上機嫌。
そこに並んで歩くのはつぶらな瞳にオレンジの体、凛の手持ちのライチュウだ。
凛「ふんふんふ〜♪」
351:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 05:52:23.27 ID:ha7ZcpN9o
ライチュウは全身に雷撃を纏わせ猛突進!
リングマの胴体へと全力で体当たりを敢行!!
思わず目を覆ってしまうほどの雷光が一帯を白に染め、海未が目を開けばリングマは数十メートル先へと吹き飛んていく。
木々に生い茂った紅葉をクッションに、地面へとドサリ。
352:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 05:53:04.06 ID:ha7ZcpN9o
褒められて喜びつつ、欠かさずバランスを取るように大親友を持ち上げる凛。
明るく健やか友達思い。まだ数時間の散歩を共にしただけだが、海未も希もすっかり凛のことが好きになっている。
そんな凛はボールから新たなポケモンを。
傾斜を駆け登って高台に立つと、てるてる坊主めいた姿のポワルンを出してその姿を見上げている。
353:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 05:53:50.80 ID:ha7ZcpN9o
穂乃果とことり、それに花陽のトリオ。向こうは今頃何をしているだろう。
そんなことを考えながら、海未は山を見上げて明日の登頂へと想いを馳せる。
これまでの旅路でも山があれば積極的に登ってきた。何故かと問われれば、そこに山があるから。
その経験はトレーナーとしても活きている。体力の向上はもちろんのこと、手持ち五匹で一番の新顔は山地、冷え込む洞窟で捕まえたポケモンだ。
354:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 05:54:16.43 ID:ha7ZcpN9o
花陽「ん、凛ちゃん…?」
山のどこかに親友の悲鳴を聞いたような気がして、花陽はふっと顔を上げる。
けれ海未と希が同伴、危険があるとも思えない。
355:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 05:54:51.78 ID:ha7ZcpN9o
穂乃果「おーい!」
そんな花陽へと駆け寄ってくるのは穂乃果だ。
猛ダッシュで元気よく、面前で立ち止まると、軍手で鷲掴みにした何かをジャジャン!と見せつける。
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