451:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 06:57:43.11 ID:ha7ZcpN9o
罪人に私刑を下すのと、ポケモンを奪うのと、どちらがより大悪なのかはわからない。
ただ、南ことりの闇は愛するポケモンを奪われた事に端を発したもの。
その闇が罪のないポケモンに向けられてしまったのならば、それは…
452:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 06:58:11.24 ID:ha7ZcpN9o
(・8・)「……海未ちゃん、何も聞かないの?」
海未「ええ、聞きません。一つ言わせてもらうなら…その仮面、“ダサい”ですよ」
ことり「……ふふっ、海未ちゃんにダサいって言われるの、初めてだね」
453:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 06:58:38.77 ID:ha7ZcpN9o
にこの言葉を遮るように、自分の耳へと入らないようにあげる大声。
海未の叫びはにこの耳に、悲鳴にしか聞こえない。
にこ「……ダダこねてんじゃないわよ」
454:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 06:59:05.87 ID:ha7ZcpN9o
にこ「……希から聞いてたわ。アンタが選択だかなんだかを迫られるってもったいぶった言い方で。
んで、結果、アンタは目を瞑って“逃げ”を選んだのね」
海未「穂乃果…ことり…」
455:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 06:59:39.78 ID:ha7ZcpN9o
…
黒澤ダイヤは目を閉じている。
呼吸は浅く、しかし乱れてはいない。
456:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 07:00:09.70 ID:ha7ZcpN9o
こうして少しの会話を交わし、傷付いたダイヤを治療してくれていて、穂乃果の心に困惑が芽生える。
そのまま、素直に口にする疑問。
穂乃果「英玲奈さんって、悪い人…なんだよね?」
457:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 07:00:44.77 ID:ha7ZcpN9o
英玲奈「デオキシスは本来、とりたてて攻撃的な生物というわけではない。
辿り着いた星の環境への適応を何よりも優先する生物だ。
先にその星に適応している同種がいれば、その行動をトレースすることで馴染もうとする」
458:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 07:01:21.41 ID:ha7ZcpN9o
英玲奈「デオキシス細胞。子供の頃に人体実験で埋め込まれたものだ」
穂乃果「人体、実験……」
英玲奈「この細胞のせいか、デオキシスたちは私を同族と見做しているらしい。
459:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 07:01:52.16 ID:ha7ZcpN9o
反応はそっけない。
だがその横顔は、少しだけ嬉しそうに見える。
英玲奈「君も腕を火傷しているな。簡単にだが、手当てをしよう」
460:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 07:02:44.52 ID:ha7ZcpN9o
ひょいと石を拾い上げ、それを穂乃果の目の前へと差し出す。
よく見ればほんのわずかに発光していて、なんとも不思議な見た目をしている。
英玲奈「この石は長い歳月を掛けてゆっくりと蓄電していく性質がある。見たことはないか?」
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