492:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 07:22:21.97 ID:ha7ZcpN9o
もちろん、森の中を手負いのジュナイパー一匹で行かせるわけにはいかない。
海未が持っていた薬類はリュックが破けた拍子、草葉や茂みへと散乱してしまっている。
なのでにこが持っていた少しの薬を使い、ゲッコウガやファイアローを治療してから向かわせた。
それで薬は品切れで、夜陰の森ににこはポケモンもなく一人。
493:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 07:23:03.63 ID:ha7ZcpN9o
真姫「ジャローダ、“へびにらみ”」
『……ジャロッ!!』
『シャ……ァボ!?』
494:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 07:23:33.32 ID:ha7ZcpN9o
真姫の指摘が図星だったのだろうか、にこはムッと鼻白む。
プイとそっぽを向き、小さく鼻を鳴らした。
にこ「……気のせいでしょ」
495:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 07:23:59.17 ID:ha7ZcpN9o
小声でのお礼は聞こえたのか、聞こえていなかったのか…にこはそっけなく真姫の頭から手を離し、海未が去った方向へと目を向けている。
真姫もまた、お礼への返事を求めてはいない。それぐらいの距離感が心地良いと感じる二人なのだ。
にこ「それにしても苦労性よね〜、海未のやつ」
496:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 07:24:28.96 ID:ha7ZcpN9o
にこ「絵里は?」
真姫「デオキシスが暴れてる箇所を特定できたから、エリーはそっちへ」
にこ「じゃあ絵里と希はバラバラの場所ね。急いで合流しないと…」
497:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 07:24:57.29 ID:ha7ZcpN9o
こくりと頷き、真姫はジャローダを戻して新たな一体を手にする。
開かれたボールから現れたのはゴーレムポケモンのゴルーグだ。
古代人により土から創造されたと言われている、巨大なロボット兵めいた姿のポケモンだ。
じめん・ゴーストという属性ながら、高速で空を飛ぶことも可能。
498:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 07:26:20.75 ID:ha7ZcpN9o
…
キキ、キュリリ。
奇妙な音が山中に響いている。
499:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 07:27:38.25 ID:ha7ZcpN9o
現れた暴竜は水色の体皮に真紅の翼、600族の一角を成すボーマンダ。
四天王としてトレーナー界の最前線に立つ希は当然その脅威を熟知していて、交戦の経験も少なくはない。
だが、希がうっすらと持つ予知能力は眼前のボーマンダのさらなる異常性を鋭敏に嗅ぎ取っている。
いや、ボーマンダの異様というよりは…
500:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 07:28:18.92 ID:ha7ZcpN9o
希「ここは…ソルロック、“サイコキネシス”やね」
ことり「……!」
501:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 07:29:16.29 ID:ha7ZcpN9o
開戦から幾戟かを交え、ことりは奇妙な感覚を抱いている。
これまでにもたくさんのトレーナー戦、血みどろの野試合を経てきたことりだが、そのいずれとも異なる感覚。
どうにも言語化するのが難しい違和…
希の周りには相変わらず、ソルロックとルナトーンが対の軌道で旋回している。
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