588:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 08:42:33.51 ID:ha7ZcpN9o
曜(たまーに、梨子ちゃんが善子ちゃんを見る目が鋭いっていうか。なんかこう、ターゲットを狙う目っていうか…)
花丸「曜さん、変な顔してどうしたずら?」
曜「あ、いや、なんでもないない」
589:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 08:43:58.23 ID:ha7ZcpN9o
花丸はのらりくらり、マルチタイプの道を選んでいる
好戦的な性格ではないのだが、基本的に頭がいい。
高耐久ポケモンを好んで使う傾向があり、スローペースながらキレのある手を放つ花丸にはぴったりの戦闘スタイルだ。
590:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 08:44:45.23 ID:ha7ZcpN9o
曜「うう…」
善子「なによ、呻いたりして…もしかしてどっか打った?痛むの?」
曜「ううう…!」
591:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 08:45:11.68 ID:ha7ZcpN9o
曜「千歌ちゃんん…」
梨子「ふふ、たった半月でそれじゃあ千歌ちゃんに笑われるわよ」
曜「半月って長いよ、梨子ちゃん…はぁ」
592:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 08:47:17.88 ID:ha7ZcpN9o
…
ロクノシティは眠らない街だ。
593:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 08:47:57.21 ID:ha7ZcpN9o
その一室、形状は無機質な立方体。
うち五面は極めて硬質な素材で、一切の隙間なく固められた構造。
残りの一面はといえば透明。
極めて分厚い強化ガラスで、隣合う監視室の間が遮られている。
594:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 08:48:24.51 ID:ha7ZcpN9o
ツバサ「………」
「やあ、元気かね」
ツバサ「こんばんは。素敵な夜ね?」
595:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 08:49:15.52 ID:ha7ZcpN9o
ツバサの体が衝撃に跳ねる。
その意思に関係なく筋肉が収縮し、陸に上げられた魚のように全身がのたうつ。
電撃が止まり…ツバサはガラス越し、所長へと目を向ける。
596:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 08:50:39.94 ID:ha7ZcpN9o
幾度目かの電撃にツバサが渇いた咳を漏らし、所長は一度スイッチを傍らへと置く。
喉を焦がしてはつまらない。何事も節度を守ることが肝要だ。
ツバサ「か…はっ……あら…もう終わり…?」
597:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 08:51:42.32 ID:ha7ZcpN9o
やがて部屋の片隅、小さな扉からツバサの夕食が提供される。
無論、その扉も脱出口にはなり得ない。ツバサの方からは開かないし、仮に開いた瞬間を狙って頭をねじ込めば首輪の電撃が最高威力で流れる。
インド象すら気絶する電撃だ。そう説明は聞かせてあり、それをするほどツバサは馬鹿ではない。
プレートに乗せられた夕食はまるで朝食のような量で、ごく粗末。
598:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 08:52:16.41 ID:ha7ZcpN9o
所長とベテラン、二人はその様子をニヤニヤと見つめている。
粘ついた視線には酷薄と好色。
さて、前述の通りに刑務官は常に三人。
ガラス越しの部屋にはもう一人、刑務官がいる。年若い青年だ。
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