609:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 08:58:47.84 ID:ha7ZcpN9o
所長は腰へ、ボールではなく銃へと手を伸ばしている。
自身のポケモンでミュウツーに勝つことは不可能、ならばツバサを殺める方が確実!
が、無駄。
すかさず放たれた蹴りは男の手首をへし折っていて、そしてツバサは所長の首に手を伸ばす。
610:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 08:59:13.81 ID:ha7ZcpN9o
ツバサは既にそれへの興味を失していて、残る一人、怯えて動けずにいる新人へと目を向ける。
そして彼へ、ミュウツーの掌が向けられる。
(殺される…!)
611:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 09:00:06.61 ID:ha7ZcpN9o
上昇、戦火の風に上着の裾をはためかせ。
軽やかに両腕を振るえば、強力にして細緻なサイコキネシスが視界内の牢を一斉に開放していく!!
ツバサは部下たち、アライズ団の無数の構成員の末端に至るまで、一人一人の顔と名前を克明に記憶している。
開かれた牢から駆け出してくる面々を一人、一人と確認し、上へ。
612:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 09:00:37.51 ID:ha7ZcpN9o
「人が出てきたぞ!」
「なんだ、あのポケモン…」
「いやそれより!見ろ!あれは…!」
「綺羅ツバサだ!!!」
613:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 09:01:04.31 ID:ha7ZcpN9o
聖良(まずい、早すぎる!)
傍ら、聖良はギリリと歯噛みをしている。
底意地の悪い刑務官たちから、ツバサが捕まった時の状況は嘲りたっぷりに聞かされている。
614:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 09:01:34.50 ID:ha7ZcpN9o
問いかけを。
絵里「ずっと気になっていたけれど…この前戦った時は本当の手持ちではなかった、というわけね」
615:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 09:02:03.33 ID:ha7ZcpN9o
にこ、絵里、希。実力者の三人も、今は迂闊に仕掛けられない。
ツバサの傍らのミュウツークローンは明らかに異常なスペックを誇っている。
オハラコーポレーションからの情報ではあくまでクローン体、本物に比べれば若干能力が劣るとの話だったが、それが疑わしいほどに戦慄のオーラを放っている。
それはきっと、トレーナーのツバサと深いレベルでのシンクロを果たしているからなのだろう。
616:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 09:02:31.92 ID:ha7ZcpN9o
ツバサがジバコイルへと読み込ませたカートリッジ、それはあんじゅが回収したもう一つのピース。
ジョウト地方、かつてロケット団が怒りの湖で発生させた、ポケモンを狂わせる怪電波のデータを入手し、再現した同質の波長。
さらにツバサはそこにミュウツーを介し、ウツロイドが発生させる精神干渉波を介入させる。
ウツロイドは人の凶暴性を高める。
617:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 09:02:58.22 ID:ha7ZcpN9o
慄然としつつ、にこは思考を止めずに回す。
次に考えたのは“何故自分は無事なのか”。ツバサはその思考順を理解していて、問うまでもなく答えを返す。
ツバサ「ウツロイドの直接寄生のように誰でも洗脳、とはいかない。アナタみたいな正義屋さんは揺らがなくて、あくまで悪党たちのトリガー」
618:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 09:03:26.17 ID:ha7ZcpN9o
思い返す、いつだ、いつ仕込まれた?
接触のタイミングは一度だけ。思い至るまではすぐだ。
にこ「絵里を刺したナイフ!」
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