過去ログ - 電「軍艦と人間、その境界で生きる」
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20: ◆AyLsgAtuhc[saga]
2017/04/23(日) 21:44:53.08 ID:akTA4kE+0

「いいかチビ? 俺たちは所詮、兵器で人間様の言いなりだ。だが、海の上では多少なりとも自由は利く。だから、海での立ち回り方には注意しろ」

「海での立ち回り方、なのですか?」

以下略



21: ◆AyLsgAtuhc[saga]
2017/04/23(日) 21:48:13.29 ID:akTA4kE+0

「ええと……気を抜いて戦うって事ですか?」

私の言葉を聞いたお姉ちゃんは、腕を組み、しばらく考えた後に答えました。

以下略



22: ◆AyLsgAtuhc[saga]
2017/04/23(日) 21:49:35.10 ID:akTA4kE+0

生き残る、というお姉ちゃんの言葉に私はうなだれました。


「生き残ると言っても私たちは囮部隊なのです……いくら頑張ってもいつかは……」
以下略



23: ◆AyLsgAtuhc[saga]
2017/04/23(日) 21:51:47.25 ID:akTA4kE+0

しゅんとした表情で言葉を紡ごうとする私に対して、お姉ちゃんは私の頭に上に手を乗せて、いつものように私の髪をぐしゃぐしゃと撫でました。


「チビ、そう悲観するなよ。こう考えればいいんだ」
以下略



24: ◆AyLsgAtuhc[saga]
2017/04/23(日) 21:53:35.80 ID:akTA4kE+0

それから私は、お姉ちゃんが言った事を守りました。


兵器として生まれてきた私たちとしては、この戦い方は間違った戦い方なのかもしれません。
以下略



25: ◆AyLsgAtuhc[saga]
2017/04/23(日) 21:57:52.27 ID:akTA4kE+0

──────

お姉ちゃんと出会ってから1年近く経った、ある大規模作戦の時です。

以下略



26: ◆AyLsgAtuhc[saga]
2017/04/23(日) 21:59:16.07 ID:akTA4kE+0



『……!? 3時、9時の方向に敵影っ! 数は……きゃあっ!』

以下略



27: ◆AyLsgAtuhc[saga]
2017/04/23(日) 22:02:11.31 ID:akTA4kE+0

結論から言うと、お姉ちゃんの予想は当たりました。

気が付いた時にはもう遅く、主力戦力を含めた私たち前線部隊は敵の挟撃にあっていました。

以下略



28: ◆AyLsgAtuhc[saga]
2017/04/23(日) 22:04:43.79 ID:akTA4kE+0

私は気は抜いてはいません。

いつでも動けるように頭を働かせていました。

以下略



29: ◆AyLsgAtuhc[saga]
2017/04/23(日) 22:06:31.28 ID:akTA4kE+0

──────

「畜生……痛てぇなあ……おいチビ、目を開けろ。どんな事があろうとも、目の前に起きている出来事に最後まで目を背けるな」

以下略



30: ◆AyLsgAtuhc[saga]
2017/04/23(日) 22:08:35.12 ID:akTA4kE+0

「お……お姉ちゃん……そ、その腕……!」

「……なぁに、腕が1本無くなった程度だ……それよりも」

以下略



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