過去ログ - 【デレマス】元・クールPと堀裕子の話
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1: ◆hAKnaa5i0.[saga]
2017/06/30(金) 12:19:12.42 ID:EJIj/W+V0
パッションアイドルの堀裕子は自称・エスパーだ。

「私はさいきっくを使えるんです!」

彼女は常日頃から豪語している。

だが、私は、彼女が超能力をコントロール出来ているとは思えない。

堀裕子は、普段持ち歩いているスプーンを曲げることができない。

箱の中に隠した物体を透視することもできない。

天候を変えることはできないし、1分後に何が起きるのかすら予測できない。

前に、同じ事務所に所属するアイドルの渋谷凛が「ハナコ」という名前の犬を事務所に連れてきたことがある。

堀裕子はハナコを見るなり「可愛いですね!」とだらしない表情を浮かべ、手を伸ばした。

「ムムッ…! 見えます! ハナコちゃんが私になつく未来が見えます!」

彼女は顔をほころばせたまま、そう言った。

5秒後、堀裕子は手を?まれた。

彼女は泣いた。

「こんなはずでは」と悶えた。

それでも彼女は自分がエスパーであることを信じて疑っていない。

根拠もなしに「任せてください!」と言い、胸を張る。

「さいきっくにできないことはないんですよ!」と言い、満面の笑みを浮かべる。

残念ながら、私は超能力の類を信じていない。

私は怪奇現象やUFOといった話は苦手だ。

私と彼女とでは価値観がまるで違うらしい。


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2: ◆hAKnaa5i0.[saga]
2017/06/30(金) 12:19:56.74 ID:EJIj/W+V0
遅らせながら自己紹介をしよう。

私は堀裕子のPだ。

つい先日まで、私はクールPだった。
以下略



3: ◆hAKnaa5i0.[saga]
2017/06/30(金) 12:20:33.16 ID:EJIj/W+V0
堀裕子に初めて対面する前に、私はミスターマリックのDVDを何本か借りて家で観た。

彼は自称エスパーだ。

マリック氏の動画から、コミュニケーションで役に立つヒントが得られないものかと考えたのだ。
以下略



4: ◆hAKnaa5i0.[saga]
2017/06/30(金) 12:21:07.60 ID:EJIj/W+V0
堀裕子と初めて対面したのは春のことだった。

私は寮の近くにあるカフェを集合場所にした。

前の仕事が長引いて少し遅れることになった。
以下略



5: ◆hAKnaa5i0.[saga]
2017/06/30(金) 12:21:55.94 ID:EJIj/W+V0
私は堀裕子と共に仕事に取り組んだ。

彼女らエキセントリックな子だったが、仕事に対して彼女は真面目だった。

残念なことに仕事以外にも真面目だった。
以下略



6: ◆hAKnaa5i0.[saga]
2017/06/30(金) 12:23:10.65 ID:EJIj/W+V0
私たちは小さなライブを何度も開き、あちらこちらへ営業を何度も行なった。

彼女はなかなか人気があるアイドルになっていった。

堀裕子は根がまっすぐな子だ。
以下略



7: ◆hAKnaa5i0.[saga]
2017/06/30(金) 12:23:51.67 ID:EJIj/W+V0
その日は大きめの会場でライブがあった。

堀裕子は遅刻をして会場にやってきた。

ライブで予定されていた順番を後回しにしてもらって対応した。
以下略



8: ◆hAKnaa5i0.[saga]
2017/06/30(金) 12:24:23.01 ID:EJIj/W+V0
休憩します


9:名無しNIPPER[sage]
2017/06/30(金) 15:10:22.87 ID:sWm1yKktO
期待 ユッコは天使


10: ◆hAKnaa5i0.[saga]
2017/06/30(金) 17:06:16.14 ID:+HJcVzfB0
「ぷ、プロデューサー。休みの日にプロデューサーの家に行ってもよろしいでしょうか?」

堀裕子はスプーンを両手でいじりながら、聞いてきた。

私は理由を聞いた。
以下略



11: ◆hAKnaa5i0.[saga]
2017/06/30(金) 17:06:47.97 ID:+HJcVzfB0
堀裕子の担当になってからしばらく経ったが、私は彼女に懐かれたように思う。

堀裕子はスキンシップの多い子だ。

私が休憩室のソファで座っているのを見ると、彼女は近づいてきて隣に座る。
以下略



12: ◆hAKnaa5i0.[saga]
2017/06/30(金) 17:07:28.23 ID:+HJcVzfB0
「プロデューサー。それ完全に惚れられてるね」

「やっぱりそうなのかな」

「多分。間違いなく」
以下略



13: ◆hAKnaa5i0.[saga]
2017/06/30(金) 17:08:19.53 ID:+HJcVzfB0
改めて意識すると渋谷凛の指摘は正しかったように思える。

堀裕子は私に抱きついてくることが多い。

私を見るとにっこり笑う。
以下略



14: ◆hAKnaa5i0.[saga]
2017/06/30(金) 17:08:53.79 ID:+HJcVzfB0
堀裕子は努力を欠かさない子だ。

アイドルとしてのレッスンはもちろんのこと、エスパーとしてのレッスンも欠かさない。

彼女は全力でレッスンに取り組む。
以下略



15: ◆hAKnaa5i0.[saga]
2017/06/30(金) 17:09:36.04 ID:+HJcVzfB0
パッションアイドル堀裕子は自称・エスパーだ。

彼女は私の担当だ。

「私はさいきっくを使えるんです!」
以下略



16: ◆hAKnaa5i0.[saga]
2017/06/30(金) 17:11:25.20 ID:+HJcVzfB0
その日のライブでは観客席が初めて満員になった。

中規模の会場だったが、私たちは手応えを感じていた。

「見ていてください! 次のライブでも観客席を満員にしてみせます!!」
以下略



17: ◆hAKnaa5i0.[saga]
2017/06/30(金) 17:17:21.45 ID:+HJcVzfB0
以上です。
お読みいただきありがとうございました。

ユッコはイベントやらコミュやらで声を聞いてるだけで癒しになりますね…

以下略



18:名無しNIPPER[sage]
2017/07/01(土) 02:31:12.74 ID:Kple+xLH0
おつおつ
ユッコかわいい


19:名無しNIPPER[sage]
2017/07/01(土) 18:07:16.49 ID:QbqoEkD5O
おつん ユッコみたいな妹が欲しい


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