978:名無しNIPPER[saga]
2018/01/31(水) 18:06:15.83 ID:bbAsJ8Or0
「自分で言うと変かもしれないですけど、悪くはないとは思うんですよ」
「私も悪くないと思うよ」
979:名無しNIPPER[saga]
2018/01/31(水) 18:06:48.81 ID:bbAsJ8Or0
「絵に関しての判断基準が磨かれたってことじゃないのかな?」
「判断基準……?」
980:名無しNIPPER[saga]
2018/01/31(水) 18:07:21.08 ID:bbAsJ8Or0
「……なんていうか、こういうのはさすが胡依ちゃんだなーって感心する」
「胡依先輩?」
981:名無しNIPPER[saga]
2018/01/31(水) 18:07:50.98 ID:bbAsJ8Or0
一枚で完結する絵との相違点は、そのコマに至るまでの流れや文脈があることだろう。
経験したことのないレベルで自分の絵が歪に見えたのは、無意識のうちに以前のコマに引っ張られてしまっていたこともあるかもしれない。
これまで流れに沿って描こうとしてこなかったから、一枚一枚、ここでは一コマ一コマがぶつ切りに見えてしまう。
982:名無しNIPPER[saga]
2018/01/31(水) 18:08:41.47 ID:bbAsJ8Or0
「じゃあどうすれば……」
選択肢すらもないとなれば、と藁にもすがる思いから出た言葉だった。
が、それも、
983:名無しNIPPER[saga]
2018/01/31(水) 18:09:15.08 ID:bbAsJ8Or0
とまあ、ここまで言い切られてしまうと、考えなしに(とは思いつつもまた考えてしまっている)頷きそうにはなるのだが。
「めちゃくちゃに酷いものができるかもしれないですよ」
984:名無しNIPPER[saga]
2018/01/31(水) 18:09:57.69 ID:bbAsJ8Or0
胡依先輩と同じで、やはり絵に対しては殊更真摯な人なんだな、と思う。
それぐらい本気で絵に──自分自身に向き合っているから、こうして彼女たちは俺に言葉を掛けてくれる。
けれど、俺は……。
985:名無しNIPPER[saga]
2018/01/31(水) 18:10:59.43 ID:bbAsJ8Or0
【幸か不幸か】
読み終えるのを待っていて、と言われても、それはそれで手持ち無沙汰になってしまう。
986:名無しNIPPER[saga]
2018/01/31(水) 18:11:29.41 ID:bbAsJ8Or0
「これで終わり?」と声が聞こえて、すぐ横へと目線をずらす。
また近い。……が、動揺を見せないようにしなくては。
「終わりじゃないです」と平静を装って答えた。
987:名無しNIPPER[saga]
2018/01/31(水) 18:12:18.67 ID:bbAsJ8Or0
おもしろかったらしい。部長さんにとっては。
じゃあ私にとってはどうなのかと再度考えたが、やはりどうとも思えなかった。
最低限の文章作法。一人称。簡素な文体。会話はほとんどせずに、語り手がつらつらと出来事を語るだけ。
988:名無しNIPPER[saga]
2018/01/31(水) 18:13:06.94 ID:bbAsJ8Or0
「ラストはどうなるの?」
「ラスト……」
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