過去ログ - LiPPS「MEGALOUNIT」
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110:名無しNIPPER[saga]
2017/12/16(土) 14:25:35.01 ID:sXivYPE/0
「そ、そんなぁ――何でそんな」

「何でって、こちらの要望に沿う仕事を取ってくるのはそちらの仕事だからですよ。
 我々事業三課の要望は既にお伝えしていましたよね?」

以下略



111:名無しNIPPER[saga]
2017/12/16(土) 14:27:56.93 ID:sXivYPE/0
「大体、協力と仰いますが、そういうのはされる側が一方的に提案する話ではないと思うんです。
 では、営業課さんは我々に何をご協力いただけるんですか? 今のままだと単なる押し付けですよ」

 背もたれに寄りかかり、憮然とした表情でプロデューサーが言うと、相手の人はほとほと困り果てたように頭を抱えた。

以下略



112:名無しNIPPER[saga]
2017/12/16(土) 14:30:20.94 ID:sXivYPE/0
「イヤなヤツだと思ったでしょう」

 薄曇りの空の合間から夕日が差し込み、事務所の屋上から臨むビル群をうっすらと照らしている。

「元からあまり、良い印象は抱いていないから」
以下略



113:名無しNIPPER[saga]
2017/12/16(土) 14:32:49.49 ID:sXivYPE/0
 一瞬、プロデューサーの手が止まる。

「コンサートホールのスタッフというのは、そんな縦割りのお堅い考え方をするものなのね」


以下略



114:名無しNIPPER[saga]
2017/12/16(土) 14:34:45.28 ID:sXivYPE/0
「――プロデューサーって、何歳?」
「そんな誰も幸せにならない事、聞いてどうするんだ」

 初めて知る、プロデューサーの意外な側面。
 彼には彼なりに背負ってきた人生があり、その中で培った信念が、どうやら無い訳ではないらしい。
以下略



115:名無しNIPPER[saga]
2017/12/16(土) 14:36:50.26 ID:sXivYPE/0
「気づいてるでしょう? 私達、あなたをナメているのよ」
「だろうね」

 堪らなくなって、私はとうとう声を荒げた。

以下略



116:名無しNIPPER[saga]
2017/12/16(土) 14:38:59.92 ID:sXivYPE/0
「!? な――!」

 怒りで我を忘れそうになる私に対し、プロデューサーは淡々と続ける。

「君も、前任からはなかなか手のかかる子だと聞いているよ」
以下略



117:名無しNIPPER[saga]
2017/12/16(土) 14:40:57.60 ID:sXivYPE/0
「もちろん、手の掛からないに越したことは無いけどな。
 君はともかく、宮本さんや一ノ瀬さんとか特に」

 ハハハと笑いながら、プロデューサーはまたタバコの煙を燻らせる。

以下略



118:名無しNIPPER[saga]
2017/12/16(土) 14:48:04.00 ID:sXivYPE/0
【3】

 (・)

「いや、でもねアリさん。マジでこれは俺、マジで言いますけど」
以下略



119:名無しNIPPER[saga]
2017/12/16(土) 14:49:39.06 ID:sXivYPE/0
「えぇ?」
「あるいはもうちょいあっちのキャバクラでもいいッスよ。もっと女を求めていかねーと」
「いやいいですよ。ちょっと金無いですし、今」
「いいーッス俺が出しますから! アリさんは1アリさんだけ出してくれれば」
「1アリさん?」
以下略



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