過去ログ - LiPPS「MEGALOUNIT」
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332:名無しNIPPER[saga]
2017/12/18(月) 22:02:18.95 ID:78VDBhPt0
「だとしたら」

 そして、もう一度あたし達は当然の疑問に帰結する。

「何で、志希ちゃんはこんな事をしたんだろう」
以下略



333:名無しNIPPER[saga]
2017/12/18(月) 22:08:47.51 ID:78VDBhPt0
「全ては志希ちゃんが残した、何かしらのメッセージって事?」
「私は、そう思う」

 奏ちゃんの言う通り、普段は皆に甘えきりの彼女が、自分ちでパーティーやろうなんて、珍しいと思ったんだよね。

以下略



334:名無しNIPPER[saga]
2017/12/18(月) 22:13:55.70 ID:78VDBhPt0
「――さて。俺の疑いを晴らすために、ここでやれるべき事があるとすれば、何だろうな」

 プロデューサーがあたしらの顔を交互に見る。あたしらの判断を促している。


以下略



335:名無しNIPPER[saga]
2017/12/18(月) 22:17:34.63 ID:78VDBhPt0
 (■)

「今日、城ヶ崎さんはオーディションを受けに行っているんだったな」

 志希のマンションを出て間もなく、プロデューサーは独り言のようにふと呟いた。
以下略



336:名無しNIPPER[saga]
2017/12/18(月) 22:19:46.32 ID:78VDBhPt0
「んじゃ、ちょっくら行ってくるね」
「頼んだぞ」
「あいよー」

 軽い返事とは裏腹に、そこそこに強く地面を蹴り、周子は大通りの方へ駆けて行った。
以下略



337:名無しNIPPER[saga]
2017/12/18(月) 22:22:07.55 ID:78VDBhPt0
 そう言ったきり、彼は黙り込んでしまい、私もつい、言葉を返すタイミングを失ってしまった。


 そんな事は無い、って、言い返すべきだったのか――それは、慰め?
 この人がそう言って、喜んでくれたかどうかは分からない。
以下略



338:名無しNIPPER[saga]
2017/12/18(月) 22:24:38.07 ID:78VDBhPt0
 彼は私を連れ、黙って周子が向かった方とは逆の通りへ向かい、タクシーを拾った。

「渋谷駅へお願いします」
「あいよ」

以下略



339:名無しNIPPER[saga]
2017/12/18(月) 22:27:01.36 ID:78VDBhPt0
「なぜって――偶然集まったからでしょう?」

 プロデューサーにスカウトされた周子が、たまたま私と一緒になったのも。
 たまたま一緒に地方営業の仕事をした美嘉が、それがウケたおかげで私達と一緒になったのも。

以下略



340:名無しNIPPER[saga]
2017/12/18(月) 22:30:25.41 ID:78VDBhPt0
 プロデューサーは脚を組み、頬杖を付いて窓から流れる景色をボーッと眺めている。

「何か変だな、って違和感はあったんだ。あまりにも展開が急すぎた」
「急?」

以下略



341:名無しNIPPER[saga]
2017/12/18(月) 22:33:12.47 ID:78VDBhPt0
「――誰かの恣意的な意思が働いていた、って言いたいの?」
「感じずにはいられない。杞憂であってほしいとは思うが、たぶんそうならない気はしている」


 ひとしきり喋って気持ちが少し落ち着いたのか、ため息を一つ吐いて、彼はすっきりした顔を向けてきた。
以下略



342:名無しNIPPER[saga]
2017/12/18(月) 22:37:23.94 ID:78VDBhPt0
 (♪)

 シキちゃーん? シキちゃーん?

 あ、ちょっともしもし、そこのおにーさんしるぶぷれ〜♪
以下略



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