【リョナ注意】緑輝「歯形祭り。」葉月「はっ?」【響け!ユーフォニアム】
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296:294/345 ◆WJBKjMiKIY[saga sage]
2018/06/06(水) 23:42:29.82 ID:M8lWXEdT0
あすか「いいかいみんな良く聴きな? ……この世界は、もう直ぐ終わる。」


久美子「……はい?」

以下略 AAS



297:295/345 ◆WJBKjMiKIY[saga sage]
2018/06/06(水) 23:42:59.80 ID:M8lWXEdT0
あすか「じゃあちょっと自分で自分に反論しようか? 現代の真性吸血鬼も、その眷族も、みんな自制心が強いから殺戮の誘惑には負けていないんだ、と。その可能性は無くは無いね。個人的には全世界の全ての吸血鬼が欲求を押し殺して生活し続ける事が出来るなんて、到底思えないんだけどね。まあ、それが出来ているんだ、と考えよう。」

あすか「次。……じゃあ、なんで誰も国家や世界を征服しようとは思わなかったの? 失敗して殺されるのを恐れた? そうかも知れないね。そりゃ、現代の兵器は怖いからね。吸血鬼が住んでいる街を、民間人ごと焼き尽くす気があるなら、さすがに真性も死ぬかも知れない。……だから誰も遣らなかった? わたしの感覚では『ノー』だね。」

あすか「わたしだったら成功する方に全財産を賭けるよ。なにせ、賭けに勝てば世界の全てが手に入るんだから。仮に失敗した場合には、戦争だろう。人類対吸血鬼のね。最悪の場合は、全面核戦争だ。文明は崩壊する。……でも、その後の核の冬がどの程度かは知らないけど、まあ、人類が絶滅する事は無いでしょう。そして、わたしも死なない。」
以下略 AAS



298:296/345 ◆WJBKjMiKIY[saga sage]
2018/06/06(水) 23:43:29.83 ID:M8lWXEdT0
あすか「きっと過去には、支配した土地で、真性吸血鬼を頂点とした『王国』を築いていたんだろうね。……という『設定』だったよね? ……で、なんでそれがわたし達の歴史の教科書に全く載ってないのさ。のちの政府が隠蔽したから? 世界中の全ての政府が全ての歴史書から記述を消し去ったの? なんで真実を伝える国が一つも無いの?」

あすか「そもそも、全ての国、地域で歴史を抹消するなんて出来る訳が無い。する意味も無い。……と言うと、また反論する事は出来るよ? 抹消出来たから今の状態になっているんだ、とね。……結局、水掛け論なんだよね。『設定』の不備に就いてなにを言っても、この世界がフィクションの世界である、と証明する事は出来ないんだ。」

あすか「それよりも、もっと重大な事実がある。……いいかい、みんな、わたしにはね、」
以下略 AAS



299:297/345 ◆WJBKjMiKIY[saga sage]
2018/06/06(水) 23:43:59.75 ID:M8lWXEdT0
久美子「……どんな宇宙人なんですか?」


あすか「『クイクイ星人』。」

以下略 AAS



300:298/345 ◆WJBKjMiKIY[saga sage]
2018/06/06(水) 23:44:29.64 ID:M8lWXEdT0
あすか「詰まりね、久美子ちゃんの意識がある時には『物語』は存在していて、『読者』も見ている。久美子ちゃんの意識が無い時には『物語』は存在していなくて、『読者』も見ていない。では、なぜ久美子ちゃんの意識が無い時には『物語』が存在しないのか。それはね、久美子ちゃんの意識が無い時には、『物語』が存在出来ないからなんだよ。」

あすか「要するに、これは久美子ちゃんの物語なんだよ。久美子ちゃんの認識を元にえがかれる、『黄前久美子視点』の物語なんだよ。……久美子ちゃん、この世界、詰まりこの『物語の世界』の主人公は、君なんだよ。」


以下略 AAS



301:299/345 ◆WJBKjMiKIY[saga sage]
2018/06/06(水) 23:44:59.76 ID:M8lWXEdT0
あすか「……というか、わたしにも信じられない。この世界が作り物だなんてね。……わたしはここに居て、息を吸って、空気を肌で感じて、世界を見ている。……時間があって、空間があって、星空が無限に広がっている。この宇宙が作り物だとは思えないね。それに、わたしの体が作り物だとも思えないし、三人が作り物だとも思えない。」

あすか「でもフィクションだ。作り話の世界なんだ。そして、この世界を基に物語を書いている『作者』が、どこかの世界に存在しているんだ。多分、わたし達が知覚する事の出来ない、異次元の世界にね。……ねえ、なんか変な気分になってこない? 若しかしたら、わたし達が今まで何気無く読んでいた小説や漫画も、全部こうだったのかも知れない。」

あすか「だって、小説や漫画の世界の登場人物達も、みんなわたし達と同じ様に、物語の世界の中で息をしていた筈でしょ? 物語の世界の中で、生身の体を持っていた筈でしょ? わたし達と同じ様に、登場人物達にも、物が見えて、意識があって、思考があって、感情があった筈でしょ? ……というか、そうでなければ人間とは呼べないよね?」
以下略 AAS



302:300/345 ◆WJBKjMiKIY[saga sage]
2018/06/06(水) 23:45:30.27 ID:M8lWXEdT0
あすか「……うん、『よーするに』と言ったのに、全然要約になってない。……詰まりだね、どんなにおかしな宇宙であろうと、始まってしまった以上は、存在し続ける、という説。……ビッグバンのあとに膨張をし続ける、我々の宇宙と同じ様な感じだね。……まあ、我々の宇宙は今日の夜に出来た筈だから、ビッグバンは無かった筈なんだけど。」

あすか「……で、この世界はそうなるだろうか。……否。多分、ならない。だって、我々の宇宙を創造してくれたであろう『物語のエネルギー』は、多分、宇宙の創造だけではなく、修正にも使われているだろうから。でないと、こんな『でたらめな世界』は立ち所に崩壊してしまい、作者の思った通りに維持し続ける事なんて、到底出来ないだろう。」

あすか「だから、『物語のエネルギー』が尽きたら、この宇宙は崩壊する。それがどんな惨状かは知らないけど、宇宙が崩壊するなら、その住人である我々が無事に済む筈は無い。……では、その『物語のエネルギー』は尽きるのだろうか。……尽きる。近い内に。なぜなら、『物語のエネルギー』の供給源である、物語その物が終わりを迎えるから。」
以下略 AAS



303:301/345 ◆WJBKjMiKIY[saga sage]
2018/06/06(水) 23:45:59.85 ID:M8lWXEdT0
あすか「じゃあ、物語の世界って、いつの時間に存在しているのだろうか。いつの時間にでも存在しているのだろうか。それだけじゃない。その映画を観られるのは、一人だけじゃないよね? 世界中で大勢の人が観た筈だよね? じゃあ、物語の世界って、同時に複数存在していたのだろうか。極論すれば、どこにでも存在しているのだろうか。」

あすか「詰まり、どんな場所にでも、どんな時間にでも、物語の世界は存在しているのだろうか。そして、それは我々の世界でも同じなのだろうか。わたしは、いや、わたし達は、『物語』を『読者』に見られる度に、夥しい数の誕生と消滅を、そうとは気付かずに、繰り返し続けているのだろうか。……多分、そうなんだろうね。」

あすか「……ねえ、わたし達ってなんなんだろうね。なんの為に存在しているんだろう。……特にわたしは、『読者』と『物語』が見える、という変な能力と、どう考えても過剰な戦闘能力と、それらとは相反する贋の記憶を植え付けられて生み出されてしまった所為で、ずっと、この『物語の世界』と、その『終末』に就いて、考え続けている。」
以下略 AAS



304:302/345 ◆WJBKjMiKIY[saga sage]
2018/06/06(水) 23:46:30.07 ID:M8lWXEdT0
あすか「うん。……じゃ、思い残す事が無い様に、今の内に家族に電話でもしとく?」


久美子「あ、私、ケータイありません。」

以下略 AAS



305:303/345 ◆WJBKjMiKIY[saga sage]
2018/06/06(水) 23:46:59.70 ID:M8lWXEdT0
あすか「やだ。さびしい。……一人にしないで?」


 と、甘えた声を出した。
 一瞬ぞくっとした。犯したい。
以下略 AAS



306:304/345 ◆WJBKjMiKIY[saga sage]
2018/06/06(水) 23:47:29.74 ID:M8lWXEdT0
あすか「お! やっとか!」


 そう言って、あすか先輩はケータイを見始めた。

以下略 AAS



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