肇「フォークソングライン(ピーターパンと敗残兵)」
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1
:
名無しNIPPER
2018/10/16(火) 17:57:29.99 ID:kQL/W8rg0
地の文
アイドル視点・P視点でもなく、ある男の視点からです
なので不愉快に思ったり、不快感を感じる可能性もあります
2
:
名無しNIPPER
2018/10/16(火) 17:58:15.50 ID:kQL/W8rg0
いつも通り教室に入ると、男子がとある男子の机に集まっていた。
俺は背負っていたリュックを机に置き、その集団に加わった。
「おーす。なに集まってんだ」
「おー。コレ見ろよ」
そう言って、座っていた奴が雑誌を差し出してきた。
以下略
AAS
3
:
名無しNIPPER
2018/10/16(火) 17:59:12.94 ID:kQL/W8rg0
俺は幼馴染の横に書かれた彼女の名前を確認する。
そこには、藤原肇と書かれていた。
俺は再び、表紙を飾っている彼女を見た。
黒い長い髪。白磁器の様に白い肌。パッチリとした瞳。少しぷっくりとした唇。
子供の頃からずっと横にいた彼女だ。
以下略
AAS
4
:
名無しNIPPER
2018/10/16(火) 17:59:44.78 ID:kQL/W8rg0
「オマエ知ってた」
無言で首を横に振り、雑誌を返した。
「そっか。俺もいつも通り取ったらおどろいたわ」
「俺にも見せて」
「あいよ」
以下略
AAS
5
:
名無しNIPPER
2018/10/16(火) 18:00:54.57 ID:kQL/W8rg0
「って言われても、肇とはガキの時から一緒だったし」
「それが羨ましいんだよ。ナチュラルに『肇』呼びしやがって」
「お前らだって、高校途中まで同じ学校だったんだから、いいじゃねえか」
「そりゃあそうだが、オマエという幼馴染がいたせいで何ともいえねえんだよ」
「しらねえよ」
以下略
AAS
6
:
名無しNIPPER
2018/10/16(火) 18:02:00.87 ID:kQL/W8rg0
「まじでか。いい話聞かせてもらったわ」
話し終わると、野郎どもは満足そうな表情をしていた。
「おら、てめーら席につけ」
教室に担任が入ってくるとほぼ同時に、チャイムが鳴り響き各々の席に戻った。
担任は教卓に立つと、いつもと同じように、出席をとり
以下略
AAS
7
:
名無しNIPPER
2018/10/16(火) 18:03:08.26 ID:kQL/W8rg0
廊下に出てから俺は教室を見回す。肇の姿はない。あたりまえだ。
東京にいるのだから。
「なにしてんだ」
友達が声をかけてきた。
「いや、なんでもない」
以下略
AAS
8
:
名無しNIPPER
2018/10/16(火) 18:03:38.97 ID:kQL/W8rg0
「ぜってぇ。嘘だ」
「嘘ってなんだよ」
笑いながら言った。上履きと上靴を交換する。
「だって、いつもならもうちょい元気だろ」
「もうちょい元気ってなんだよ」
以下略
AAS
9
:
名無しNIPPER
2018/10/16(火) 18:04:08.51 ID:kQL/W8rg0
「なあなあ」
友達が軽い口調で言ってきた。
「なんだ」
「オマエ藤原さんと、そのー、ドコまでいったの」
「どこまでって何が」
以下略
AAS
10
:
名無しNIPPER
2018/10/16(火) 18:05:13.06 ID:kQL/W8rg0
「よし」
俺の言葉を信じたのか、それとも俺の目を信じたのか、友達は納得した表情をして
「嘘は言ってなさそうだな」と言った。
「なんだよ、オマエ」
「なんだっていいだろ。大事な事なんだから」
以下略
AAS
11
:
名無しNIPPER
2018/10/16(火) 18:05:39.30 ID:kQL/W8rg0
「セックスしてー」
突然、隣にいた奴が叫んだ。
俺は驚き隣を見た。
顔を赤くし、生暖かい気持ち悪い笑顔で俺を見る。
「なんだよ」
以下略
AAS
12
:
名無しNIPPER
2018/10/16(火) 18:06:15.90 ID:kQL/W8rg0
自転車は徐々に勢いをなくし、最終的には止まってしまった。
少ししてから、隣に自転車が止まる。
俺はそれを無視した。
「これやるよ」
隣に来た奴が、自転車のカゴにヤンデレを投げ入れた。
以下略
AAS
13
:
名無しNIPPER
2018/10/16(火) 18:06:48.38 ID:kQL/W8rg0
「ただいま」
あれから後は何もなく無事に家に着いた。
けれど、家の中からは誰の返事も返ってこない。
「かーさん」
台所に母親の姿がない。
以下略
AAS
14
:
名無しNIPPER
2018/10/16(火) 18:07:25.42 ID:kQL/W8rg0
「母さんとばあさんか。二人なら藤原のところにいってるぞ」
「肇の」
「そうだ」
祖父の言葉に疑問符が浮かぶ。それを見てか
「肇ちゃんのことで、どうだこうだって言ってたな」
以下略
AAS
15
:
名無しNIPPER
2018/10/16(火) 18:07:56.78 ID:kQL/W8rg0
「ふー」
上手くできた、かな。そりゃじーちゃんや肇のじーちゃんに比べたらダメ。けど上手くできた箇所と悪かった箇所。その両方をじーちゃんのと比べて良かった所を更に良くし、悪かった所を直していく。ただそれだけ。
けどそれだけが難しい。たぶん死ぬまで勉強なんだろう。
じーちゃん達が口癖の様に言ってる言葉。
「どうだ」
以下略
AAS
16
:
名無しNIPPER
2018/10/16(火) 18:08:24.23 ID:kQL/W8rg0
さっきより良くなった気がする。
じーちゃんに再度アドバイスを貰おうとしたが、じーちゃんは轆轤と向かい合っている。
じーちゃんの指先を食い入るように眺めた。
17
:
名無しNIPPER
2018/10/16(火) 18:09:50.39 ID:kQL/W8rg0
「そろそろご飯よー」
いつの間にか帰っていた、かーさんが工房にやってきた。
もうそんな時間。俺は時計を見た。いつの間にか夜の7時を過ぎていた。
「おおそうか。なら今日は終いだな」
じーちゃんは体を伸ばしてから片付けを始めた。
以下略
AAS
18
:
名無しNIPPER
2018/10/16(火) 18:10:37.15 ID:kQL/W8rg0
「あっ、そうそうアンタ」
ご飯を食べているとかーさんが問いかけてきた。
「なに」
「アンタは見たの」
「ナニが」
以下略
AAS
19
:
名無しNIPPER
2018/10/16(火) 18:11:25.41 ID:kQL/W8rg0
「うっそ。マジ」
「まじ」
「ホントにホント」
「本当に本当。こんなくだらない嘘言ってどうすんだ」
「ねっねっ。おニイ」
以下略
AAS
20
:
名無しNIPPER
2018/10/16(火) 18:11:52.51 ID:kQL/W8rg0
母親が温かい目で見てくる。
「なんだよ。ニタニタとしまらないうすわらいなんかうかべて…。仕方ないだろ。
俺が気にしなくっても勝手に向こうから情報が入ってくんだから」
俺はため息を吐き捨ててから口を言った。
「どーゆうこと」
以下略
AAS
21
:
名無しNIPPER
2018/10/16(火) 18:12:56.98 ID:kQL/W8rg0
部屋に戻ると、ベットに。枕に倒れ込んだ。
肇がグラビアを飾ったヤンデレが目に入った。
帰ってきてベットに投げたんだった。
手を伸ばしヤンデレを取った。
見慣れた幼馴染が表紙を飾っていた。
以下略
AAS
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