【モバマス】乃々「キレイな夢を見たんだ」
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18:名無しNIPPER[sage saga]
2019/02/12(火) 01:27:20.01 ID:kEcSo673O
数分後、余白が次のメロディを運んできてようやく、私は軽く息を吐きました。自分の呼吸音さえ煩わしかったのか、浅く息をしていたようです。
少し余韻に浸った後、つい呟いてしまいました。
19:名無しNIPPER[sage saga]
2019/02/12(火) 01:28:15.71 ID:kEcSo673O
「あぁ、良い歌だよなぁ。俺も学生の頃から好きなんだよ」
努めて愛想の良い返事をしてくれていることに、私は恥ずかしさと照れを感じてしまいました。
20:名無しNIPPER[sage saga]
2019/02/12(火) 01:29:11.31 ID:kEcSo673O
それから少しして、ようやく私達は目的地に着きました。
まだ開場数時間前だというのに、会場の周りにはぽつりぽつり、ファンと思しき方々がいます。そこに私は、イベント特有の浮き足だったような空気を感じていました。
21:名無しNIPPER[sage saga]
2019/02/12(火) 01:32:50.98 ID:kEcSo673O
会場内はいつものことだが騒がしかった。
設営スタッフの声や大きな物音が響くかと思えば、サウンドチェックの為に突如爆音が流れる。
22:名無しNIPPER[sage saga]
2019/02/12(火) 01:33:50.97 ID:kEcSo673O
「プロデューサー失格」
「甘えを許しているだけじゃないか」
23:名無しNIPPER[sage saga]
2019/02/12(火) 01:34:28.60 ID:kEcSo673O
そっと振り返ると、森久保は人込みに流されないよう、俺のジャケットの端を掴んで付いてきている。
まるで俺と彼女が、初めて逃げ込んだ時のように…。
24:名無しNIPPER[sage saga]
2019/02/12(火) 01:35:19.35 ID:kEcSo673O
「アイドルは商品だ」
と、この業界では良く言われる。
25:名無しNIPPER[sage saga]
2019/02/12(火) 01:36:14.43 ID:kEcSo673O
森久保と初めて顔を合わせたのは、去年の春のこと。
予約していた小会議室は、眠くなるような生暖かい空気で淀んでいた。換気も兼ねて窓を開けてから、彼女と向き合うように腰を下ろす。
26:名無しNIPPER[sage saga]
2019/02/12(火) 01:37:07.83 ID:kEcSo673O
諸般の手続きと説明は、三十分もしないで終わった。
次いで、建物内の設備を見学がてら案内する。
27:名無しNIPPER[sage saga]
2019/02/12(火) 01:38:28.57 ID:kEcSo673O
部屋の中には、新人のトレーナーさんがいた。夕方過ぎに予定されているレッスンの準備をしていたようだ。
「ここがレッスン室です。この十一番と、それから十二番、十三番がうちの部署でよく使うレッスン室なので、覚えておいて下さい。……この建物レッスン室だらけだから、迷わないよう気を付けてね」
28:名無しNIPPER[sage saga]
2019/02/12(火) 01:39:10.73 ID:kEcSo673O
そんな俺達に対して、トレーナーさんは快活に声を上げる。
「お疲れ様ですっ。もう終わる所でしたので、使って下さって大丈夫ですよ」
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