65:名無しNIPPER[sage saga]
2019/02/12(火) 02:12:53.39 ID:kEcSo673O
その赤いネクタイに涙の粒がじんわり染みていくのを感じ、ようやく私はPさんに抱き締められていることに気付きます。
それは父が娘を守るような、あるいはチームメイトと固く組み合うような、そんな抱擁でした。
66:名無しNIPPER[sage saga]
2019/02/12(火) 02:14:08.68 ID:kEcSo673O
そんなPさんの言葉に応えようとしますが、喉が詰まって声を出せません。
そんな事ないのに。こんなダメな私の事を、Pさんはいつも考えてくれていたのに。
67:名無しNIPPER[sage saga]
2019/02/12(火) 02:15:08.52 ID:kEcSo673O
Pさんは、喉をこくりと動かして、一度大きく息を吸いました。
「俺はダメなプロデューサーかもしれない。 最早信頼出来なくても、仕方ないのかもしれない。 今更こんなことを言うのは、狡いのかもしれない」
68:名無しNIPPER[sage saga]
2019/02/12(火) 02:16:27.76 ID:kEcSo673O
ここまで優しく、ゆっくりと話していたPさんが、言葉に少し力を込めます。
「『アイドルになりたい』という森久保の願いは、俺が叶える。 何としてでも叶えてやる。だから……」
69:名無しNIPPER[sage saga]
2019/02/12(火) 02:17:07.65 ID:kEcSo673O
私はそっと、Pさんの大きな手を両手で握ります。
そして、いつもと同じように目を宙に逸らしながら。
70:名無しNIPPER[sage saga]
2019/02/12(火) 02:18:45.39 ID:kEcSo673O
「それじゃあ、その。……オムライス、食べに行くか」
そうPさんが言ったのは、不思議な握手をしたすぐ後のこと。
71:名無しNIPPER[sage saga]
2019/02/12(火) 02:20:39.63 ID:kEcSo673O
ライブに見入って、長話をして、泣いて、手を握り合っている間に。外はすっかり暮れていました。
暗い夜の景色の中、道路に遠くまで白線が伸びています。それが私達の前に続くレールのようで、何だか私は嬉しくなっていました。
72:名無しNIPPER[sage saga]
2019/02/12(火) 02:50:08.92 ID:kEcSo673O
ありがとうございました。
HTML化依頼?やってきます
73:名無しNIPPER[sage saga]
2019/02/12(火) 03:00:59.54 ID:kEcSo673O
あ、やべえ。
しかもこれRで立っちゃってますね!
お目汚し失礼しました
74:名無しNIPPER[sage]
2019/02/12(火) 09:48:29.56 ID:CUU2LEwho
乙です、最高でした
この先のこの二人の話も読みたい
75:名無しNIPPER[sage]
2019/02/12(火) 12:12:42.47 ID:Q92ho8ODO
乙乙
凄く良かった
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