119:水源+α[saga]
2019/03/02(土) 21:39:31.54 ID:B+XkXyqR0
???「……そろそろ時間だね」
早朝だからだろうか、電気を点けてない。日は昇りきってはいるものの曇りという天気が理由で、まだ鎮守府には晴天時のような明るい光は差し込んでいないので、事実点けていないと薄暗く、見えにくい位の部屋の明るさである。
なので今日の曇りで比較的薄暗い現在の場合は点けた方が良いと思うのだが、しかしこの二人の間に流れる重い空気から察するに、それは態とだということが想像できるだろう。
120:水源+α[saga]
2019/03/02(土) 21:40:19.52 ID:B+XkXyqR0
???「そう、ですわね」
???「熊野。大丈夫、なの?」
熊野「……」
121:水源+α[saga]
2019/03/02(土) 21:41:05.49 ID:B+XkXyqR0
鈴谷「……ごめん。私も分かんないや」
熊野「……っ」
鈴谷と熊野。二人は今、どうしようもないくらいに後悔していた。
122:水源+α[saga]
2019/03/02(土) 21:41:38.98 ID:B+XkXyqR0
………………
…………
……
123:水源+α[saga]
2019/03/02(土) 21:42:43.06 ID:B+XkXyqR0
提督『ごめん。実は熊野のことで用があって』
鈴谷『……熊野に?』
提督『そう。食堂で熊野の財布が落ちてるの拾ったんだけど……熊野が何処に居るのか知ってるか?』
124:水源+α[saga]
2019/03/02(土) 21:43:39.44 ID:B+XkXyqR0
鈴谷『黙って! 私は……あんたが大っ嫌い! キモい! 死ねばいいのに……軍人なんてっ……死ねばいいのに!』ドガドガ
これまでの鬱憤を、これまで溜め込んできた怒りを前任に似たようなモノにぶつける。鈴谷はそのような的外れで、最低な行為を提督にしていたのだ。
鈴谷『死ね! 私を騙して熊野を苦しませたあんたなんて絶対に許さない……! 殺してやる……ころしてやるぅ!!』ボコボコ
125:水源+α[saga]
2019/03/02(土) 21:45:01.89 ID:B+XkXyqR0
提督『──……それは俺じゃねえよッッ!!』
鈴谷『……!?』ピタッ
それまで無我夢中に振るっていた蹴りを、その頃は憎悪の対象だった提督相手だというのに思わず止めてしまうほど、提督が放った咆哮は──怒りに、そして悲壮に満ちていた。
126:水源+α[saga]
2019/03/02(土) 21:46:21.78 ID:5qd+ZIFmO
その時の鈴谷は何よりも提督がその瞳に涙を溜まらせているのが衝撃的だった。
提督『いつも……いつもいつもお前らは、俺に……俺はお前らの為にと頑張ってるのに……お前らはいつもぉ!!──』ボロボロ
鈴谷『っ、……』
127:水源+α[saga]
2019/03/02(土) 21:47:06.55 ID:5qd+ZIFmO
鈴谷『──……っ』
そこで初めて、自分がしでかしたことを理解した。
これまでの気持ち悪い印象は変わらない。しかし、今自分がしたことは唯の八つ当たりで、前任がしていたことと変わらないことだと。
128:水源+α[saga]
2019/03/02(土) 21:48:02.69 ID:5qd+ZIFmO
あの日から一ヶ月後の今日、当時のことが色濃く記憶に残り、心には絡み付いている。
鈴谷 ポロッ
不意に鈴谷の瞳から頬へ一筋の雫が流れ落ちる。
129:水源+α[saga]
2019/03/02(土) 21:48:33.99 ID:5qd+ZIFmO
………………
…………
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