【グラスリップ】透子「かけるくん?」
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166:名無しNIPPER[saga sage]
2019/04/20(土) 14:39:26.44 ID:e2KAc5lx0
「……でも、どうして私? 私、冬の花火のときも、駆くんに何もしてあげられてない。ただ、駆くんの気持ちが少しわかったような気がしただけ。なんにも……なんにもしてあげられてないよ?」
なんにもしてあげられてないなんて、そんなこと、あるものか。
安らぎをくれた。気にかけてくれた。色々なことをわからせてくれた。特別な場所に招いてくれた。幼い俺の夢を叶えてくれた。そして何より――、
167:名無しNIPPER[saga sage]
2019/04/20(土) 14:47:28.38 ID:e2KAc5lx0
*
「星、見えないね……」
そう言うと、透子は「そうだっ!」と何か思いつき、持っていた包みを解いた。
168:名無しNIPPER[saga sage]
2019/04/20(土) 14:50:05.99 ID:e2KAc5lx0
*
「ねえ、駆くん」
「なに?」
169:名無しNIPPER[saga sage]
2019/04/20(土) 14:58:01.68 ID:e2KAc5lx0
†
いくつもの季節が巡り、俺は母さんと渡り鳥のように世界各地を飛び回った。
彼女とはあれから一度も会っていない。
170:名無しNIPPER[saga sage]
2019/04/20(土) 15:04:34.29 ID:e2KAc5lx0
†
久しぶりの帰国が決まったのは、いよいよ本格的に夏が始まろうという時期だった。
俺と母さんは、かつての国名を冠するガラス工芸で有名な、海上の街に滞在していた。
171:名無しNIPPER[saga sage]
2019/04/20(土) 15:56:11.54 ID:e2KAc5lx0
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