72: ◆SbXzuGhlwpak[sage]
2019/06/01(土) 03:30:58.79 ID:zJUkddjZ0
口にしながら自分でも助からないことに気づいたのか。言葉から力が抜けていくが、それでも彼女は手当を止めようとはしなかった。そして俺ももう止めようとはしなかった。きっと何を言っても彼女は止まらないだろう。なら、残された時間で伝えなければならないことは別にある。
そう、残された時間。俺はもう死ぬ。結局何のために生まれてきたわからぬまま、誰に愛されることもないままに、見るも無残な姿で死ぬ。
せめてもの救いは、ひょっとしたらという儚い可能性ではあったが、俺にとって何か大切な存在かもしれないマリアと出会えたこと。そしてこの想いが錯覚であったと気づく前に[ピーーー]ることか。
73: ◆SbXzuGhlwpak[sage]
2019/06/01(土) 03:31:29.76 ID:zJUkddjZ0
「俺は……オマエが不思議な力があるから……それを利用しようとして、それに……邪魔だったから、アイツ等を始末した……だけ!」
血と熱を失い、毒がまわりきったこの体。これがつむげる最期の言葉だと、静かに確信する。一文字一文字口から出こぼれるたびに、水にゆっくりとつかっていくかのような冷たい奇妙な感覚。
「オマエを助けるのは……俺が死んだのに、俺ができなかったオマエの利用を……他の奴らにされるのが、気に食わないから――」
74: ◆SbXzuGhlwpak[sage]
2019/06/01(土) 03:32:36.14 ID:zJUkddjZ0
「……?」
何があったのか。目はもう使い物にならないのに、反射的に目を凝らそうとする。すると少しずつ色を認識できるようになってきた。
「これは……いったい」
75: ◆SbXzuGhlwpak[sage]
2019/06/01(土) 03:33:25.38 ID:zJUkddjZ0
何百何千という魔に心を呑まれたモノが跋扈し、その中から異界侵食を行うモノたちが次々と現れた。
侵食された場所は人が住める場所ではなく、日に日に人類の生存圏が削られていった。だがそれはしょせん、悪夢の始まりにすぎなかった。
異界侵食は基本的に、魔に心を呑まれたモノが住処と定めた地域で発生する。侵食を終えたら広がらないのが基本なのだ。
76: ◆SbXzuGhlwpak[sage]
2019/06/01(土) 03:34:14.89 ID:zJUkddjZ0
※ ※ ※
「アハハハハハヒャヒャヒャヒャヒャハヒハヒャヒャヒャヒャッヒャッ!!!」
77: ◆SbXzuGhlwpak[sage]
2019/06/01(土) 03:34:53.62 ID:zJUkddjZ0
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78: ◆SbXzuGhlwpak[sage]
2019/06/01(土) 03:36:34.11 ID:zJUkddjZ0
ここまで読んでいただきありがとうございました。
普段はデレステ、たまにシンフォギアのSSを書いています。
ここまでの話が全体の六分の一ほどで、書きだめた話の全てです。
本当は半分ぐらいできてから少しずつ投稿しようと考えていたのですが、一次創作は初めてなのでちゃんと書けているのか不安になり、感想が欲しくて投稿しました。
79: ◆SbXzuGhlwpak[sage]
2019/06/01(土) 03:37:58.84 ID:zJUkddjZ0
キャラクター紹介
名前 ロレンシア
80: ◆SbXzuGhlwpak[sage]
2019/06/01(土) 03:39:03.12 ID:zJUkddjZ0
名前 シャルケ・ブルート
年齢 46歳
性別 男
81: ◆SbXzuGhlwpak[sage]
2019/06/01(土) 03:39:51.78 ID:zJUkddjZ0
名前 ア―ソン
年齢 23歳
性別 男
82: ◆SbXzuGhlwpak[sage]
2019/06/01(土) 03:41:04.81 ID:zJUkddjZ0
名前 マリア・アッシュベリー
年齢 20歳
性別 女
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