【安価・コンマ】力と魔法が支配した世界で【二次創作】 Ⅱ

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1 : ◆sIVlz2/mNs :2025/11/15(土) 13:11:09.11 ID:KQ/Vb07vO
このスレは【安価・コンマ】力と魔法の支配する世界で【ファンタジー】https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1704196175/
の二次創作スレの2スレ目です。
>>1は本家スレの作者ではないので本家スレとは設定が大幅にズレたりする可能性があります。また、更新がいつ止まってもおかしくない上に、>>1はss初心者の為、拙い文や、脈絡のない展開、矛盾等があるかもしれません。それでもよければ付き合ってくださると幸いです。

安価とコンマは連取りを禁止します。(協力お願いします!)また、安価の内容が状況にそぐわないと>>1が判断した場合は最安価をすることがあります。

本家スレを知っている方なら大丈夫だとは思いますが、募集したキャラは多少の改変及び展開によっては闇堕ち、死亡、消滅、その他などが起きる可能性があるので苦手な方はご注意ください。

世界観や用語等は本家スレに準拠します。

そして、二次創作を快く許してくださった本家作者様へ最大限の感謝を申し上げます。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1763179869
2 : ◆sIVlz2/mNs :2025/11/15(土) 13:15:11.79 ID:KQ/Vb07vO
前スレ>>994
長身金髪女性さんは見た目によらずスライムが好きなようです。それを表に出さないようにしているみたいですね。
また、クローディアとクロシュヴィアの存在は抑止力として非常に大きかったと思います。二人が健在なら、誰かが悪事を企んでも早い段階で阻止されるでしょう。彼女達がいなくなった本スレの世界では、その影響が多少なりとも出ているようです。よければお付き合いください。

前スレ>>995
ありがとうございます。描写したキャラクター達がこの先、どのように関わってくるかはわかりません。また、テラヌス・ウルスにはまだ未登場のキャラも何人かいるので、彼、彼女達が魅力的に見えるように頑張りたいと思います。

前スレ>>996
>>1に余裕があれば平日等にも更新することはあります。そういった場合は予告なく行う可能性がありますのでご了承ください。

フローディアとセーレフェリアが組んでいる理由は利害の一致です。フローディアは自身の目的を達成しやすくするために、セーレフェリアの世界征服の野望を利用しています。なお、フローディアの目的はセーレフェリアには隠されたままです。
封印が解けてしばらく経った後、ロスチャイルド一族を滅ぼしたばかりのセーレフェリアと出会い、紆余曲折の末に行動を共にしています。最初は最悪の関係でしたが、長い時間を共にするうちに、現在は多少の絆も芽生えているようです。

前スレ>>997
ありがとうございます。それらの中から冒険者ギルドと商人ギルドが無くなってること以外は、大体同じ主要施設があることにしたいと思います。記されていない場所も>>1の判断にはなってしまいますが、ありそうなら対応しますのでよろしくお願いします。

本家様が更新を再開されるみたいです!
とても嬉しいですね。楽しみましょう!!!
3 : ◆sIVlz2/mNs :2025/11/15(土) 13:16:12.10 ID:KQ/Vb07vO
ーーテラヌス・ウルス 宮殿

金髪三つ編みの少女「こちらで少々お待ちくださいね〜」

サーシャ「案内、ありがとうございます。ユーシリアの王城とはまた違った厳格さがあるね……」

アインズ「国のお偉方といってもそう緊張することはない……こちらは大魔女帝国の正式な証明を持っているのだからな」

リーゼリット「そうできるの、アインズだけじゃない……?」

アインズ「いや、ガイとテルを見てみろ。二人とも落ち着き払っているだろう?」

ガイ「……」

テル「……」ピシッ

サーシャ「ガイはいつも通りだけど……テルさんがしっかりしてるとなんだか違和感があるね」

テル「なんでよ!私だってこういう場ではきちんとできるんだから!」

金髪三つ編みの少女「みなさん、もうまもなく議長が参りますよ〜準備をお願いします」

スタスタ……

銀髪ロングの女性→ヨードリー「ようこそ、テラヌス・ウルスへ……旅の者たちよ。私はヨードリー。テラヌス議会の議長を務めさせてもらっている」

サーシャ「っ……」

リーゼリット「雰囲気……すご……」

テル「ヨードリー様、この度は我々のために時間をお作りいただきありがとうございます……引きましては、テラヌス・ウルス周辺の調査許可をいただきたくおもい馳せ参じました」

ガイ(全然キャラ違うな)
ガイ「……ここに大魔女帝国からの証明もある。確認してもらいたい」スッ

ヨードリー「拝見しよう……確かに。偽物の余地はないな……ふむ、事情は理解した。テラヌス・ウルス議会は貴殿らに周辺の調査許可を与える。だが──」

ヨードリー「くれぐれも、公序良俗に則った行動を心がけてほしい。……この地は繊細だ。余計な混乱を招けば、許可は即時に取り消さざるを得なくなる」

サーシャ「は、はいっ……!」

アインズ「心配は無用だ、ヨードリー殿。我々は必要な調査だけを行う」

ヨードリー「……その言葉を信じよう。では、テラヌス・ウルスを自由に見て回るがいい。国としても、外からの視点は貴重だ。貴殿らの調査が有意義なものであることを期待している」

ガイ「……感謝する」

⭐︎議長から正式に調査許可をいただきました。
4 : ◆sIVlz2/mNs :2025/11/15(土) 13:16:43.36 ID:KQ/Vb07vO
ーーテラヌス・ウルス首都

アインズ「一度宿をとって今後の方針を決めることにしよう」

サーシャ「うん、ひと段落つきたいよね」

テル「ヨードリー議長の隣にいた三つ編みの子……なんだかちょっと怖かったねぇ」

リーゼリット「うん……あの子、私たちと目が合っても表情ひとつ変えなかったし……」

アインズ「おそらくヨードリー殿の護衛だろう。ああいう者は、表情の揺れだけで他国の者に隙を見せるわけにはいかない……職務ゆえの無表情だ」

サーシャ「へー、そうだったんだ……」

リーゼリット「それにしては結構冷めた目線をしてたっていうか……まあ、気のせいだよね」

ガイ「……すまない、先に行ってくれ。少し、気になることがある」

サーシャ「え、どうしたの?」

ガイ「長くはかからない……宿で待っていてくれ」

アインズ「……?わかった。無理はするなよ」

リーゼリット「ちゃんと帰ってくるんだよー?」

ガイ「……ああ。勿論だ」

5 : ◆sIVlz2/mNs :2025/11/15(土) 13:17:24.28 ID:KQ/Vb07vO
ーーテラヌス・ウルス 大魔女帝国大使館

ガイ(ここに……大魔女がいるのか?)

ガイ(だが、どうやって入る?正式な理由などないし……気になったから来ました、などといっても相手にされるわけがない……)

ガイ(……どうしたものか)ウーム

「こんなところで立って……どうかしたの?」

ガイ「!」クルッ

「私に用かしら?」

ガイ「……大、魔女?」

大魔女?→トゥルーエンド「ええ、いかにも。私が大魔女帝国の……トゥルーエンド、ですわ」

ガイ「……本当に、お前が“大魔女”なのか」

トゥルーエンド「……あら、疑うのね?まあ、そうなるのもわかるけれど」

トゥルーエンド「それで、あなたは何を求めて大使館の前まで来たのかしら?」

ガイ「……それは……」

ガイ(どう言えばいい……理由なんて……)

トゥルーエンド「──説明できる理由はない。でも、確かめなければならないことがある──そう思っているのでしょう?」

ガイ「……!」

トゥルーエンド「ふふ。図星ね」

トゥルーエンド「──少し話をしましょうか。招待するわ、私の部屋に」



ーー大魔女帝国大使館 大魔女の部屋

お茶「」ホカホカ

トゥルーエンド「どうぞ。テラヌス産のハーブティーよ。緊張を和らげる効能があるわ」

ガイ「……遠慮しておく」

トゥルーエンド「まあ、警戒心の強いこと」

ガイ「……」

トゥルーエンド「とって食いやしないわよ。それで聞きたいことは、何かしら?」

ガイ「お前は……本物の大魔女ではないんじゃないか?」

トゥルーエンド「いきなりね……何を根拠に?」

ガイ「ただの勘だ。だが……俺が知る大魔女とは、何かが違う。お前の立ち方も、気配も……どこか作られた感じがする。それがどうにも……気になってな」

トゥルーエンド「……ふふ。よく見てるのね。さすがはユーシリアを救った英雄……」

ガイ「……ッ!」

トゥルーエンド「そんなに身構えなくてもいいわよ。答えはあなたの考えている通り」

トゥルーエンド「私は大魔女クローディアその人ではない。大魔女様が造ったホムンクルス──トゥルーエンドよ」

ガイ「ホムンクルス……」
6 : ◆sIVlz2/mNs :2025/11/15(土) 13:17:53.52 ID:KQ/Vb07vO
トゥルーエンド「大魔女帝国の外でこのことを知られたのは初めてだわ。みんな、私のことを本物の大魔女様だと思ってくれているのだもの……」

トゥルーエンド「でも、あなたは見抜いた。本物そっくりに作られた偽物の私をね。真似には結構自信があったんだけど、どこでわかったのかしら?」

ガイ「……夢を見なければ、俺はお前を本物だと思っていただろう」

トゥルーエンド「夢?」

ガイ「世界めくれが起きたとき、大魔女と誰かがそれを阻止する夢だ。そこで大魔女が……世界に溶けていくのを見た」

トゥルーエンド「……その夢は、本当に起きた出来事よ」

ガイ「なぜ、そう言い切れる?」

トゥルーエンド「言い切れる理由は簡単よ。──私も見たから」

ガイ「……何?」

トゥルーエンド「あれは夢じゃない。大魔女様の最後の記憶……世界そのものに刻み込まれた痛みの残滓。私は大魔女様の模倣体。だからかしら、あの方の最期の感覚が……時折、流れ込んでくるの」

トゥルーエンド「溶けて、広がって、世界に溶解するようなあの感覚……私も共有したの。その瞬間の苦痛も、孤独も、覚悟も……全部ね」

ガイ「……」

トゥルーエンド「暗黒館のオーナーから聞いたわ。世界めくれを終わらせるために世界樹の残滓を探索してるんでしょう?」

ガイ「……ああ。ということは、大魔女帝国の支援は直々に指示を?」

トゥルーエンド「もちろんよ。大魔女帝国があなたたちを支援すると決めたのは私の判断よ」

ガイ「……理由を聞いても?」

トゥルーエンド「言ったでしょう。私は大魔女クローディアの模倣体。大魔女様の思考、判断基準、価値観……その多くを引き継いでいる」

トゥルーエンド「大魔女様は世界を守るためなら、迷わず動く方だった。だから、世界めくれを追うあなたたちへの支援は、そうあるべきだと判断した」

ガイ「……大魔女本人が、そう望むと?」

トゥルーエンド「ええ。そして……私はそう在るべきなのよ。大魔女の代わりとして」

ガイ「……」

トゥルーエンドと何か話す?
安価下1〜2
7 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/11/15(土) 13:28:17.83 ID:SQ4DNdkgo
模倣ばかりで君自身の幸福はどこにある
8 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/11/15(土) 13:52:19.98 ID:9CnC4t9mO
時間魔法の手ほどきを受けたい
9 : ◆sIVlz2/mNs :2025/11/15(土) 20:31:25.59 ID:RIisvXqpO
ガイ「模倣ばかりで、お前の幸福はどこにある」

トゥルーエンド「私は造られた存在。与えられた役割以外に何を望むというの?」

ガイ「……望んでいるように見える」

トゥルーエンド「……なによ、それ」

ガイ「……自分で気づいていないだけだ。
本当は自分の意思で何かを選びたいと、どこかで思っている」

トゥルーエンド「……言っておくけれど、それはあなたの勘違いよ」

ガイ「そうか」

トゥルーエンド「ええ、そうよ。私は影武者で、代用品で……そのために作られて……だから……それ以外の何かを望むなんて……許される、はずがないわ」

ガイ「……」

トゥルーエンド「私は……模造品なの。大魔女様の代わりを務めるためだけに存在している。
だから……それ以外の気持ちなんて……あっちゃいけないのよ」

ガイ「なら、どうして泣きそうなんだ」

トゥルーエンド「……泣いてなんて、ないわよ」

ガイ「……」

トゥルーエンド「……余計な詮索はしないことね」

ガイ「……ああ。悪かったな」
10 : ◆sIVlz2/mNs :2025/11/15(土) 20:31:53.82 ID:RIisvXqpO
ガイ「……ところで、一つ聞きたいことがある」

トゥルーエンド「……なに?今度は何を言うつもり?」

ガイ「大魔女は全ての魔法に精通すると聞いた。お前もそうなのか?」

トゥルーエンド「急に話題を変えるのね……模造品だから、万能ってわけじゃないけど」

ガイ「時間魔法について聞きたい」

トゥルーエンド「……時間魔法は適性がある者にしか扱えない。努力や才能の問題じゃなくて、そもそも触れられない人は一生触れられない類の魔法よ。大魔女様さえ扱うことはできなかった……私だって、教えることはできるけど扱うこと自体は無理よ」

ガイ「……俺には、適性がある。」

トゥルーエンド「え、あなた……時間魔法の適性があるの?」

ガイ「ああ」

トゥルーエンド「……それ、本当に希少なのよ?さらっと言わないでほしいわ」

ガイ「といっても、それを知ったのはつい最近でな……使い方もよくわかっていない。これまで使っていたものを速度強化だと思っていたくらいだ」

トゥルーエンド「速度強化と時間魔法を同じものだと……?ふふ……なるほど、時間の属性を持つ者にありがちな勘違いね」

トゥルーエンド「速く動くのと時間を扱うのは全く別物よ。結果が似て見えるから、気づかない人は多いけれど」

ガイ「……どう違う?」

トゥルーエンド「速度強化はあくまで自分を強化する魔法。筋力や反応速度を底上げしているにすぎないわ」

トゥルーエンド「でも、あなたがやっていたのは……自分の時間だけを、速く動かしている」

ガイ「俺だけの時間を……」

トゥルーエンド「ええ。あなたの体は強化されていない。ただ、時間が他より少しだけ速く流れていた。それだけで、世界が遅く見えるのよ」

ガイ「なるほど。確かに、身体が強化された実感はなかった」

トゥルーエンド「……正直に言うけれど、そのような使い方は危ないわ」

ガイ「危ない?」

トゥルーエンド「今は自分の時間だけをいじっているみたいだけど……時間魔法を深めれば、いずれ周囲の時間にも触れられるようになる。でも、それは世界の理そのものに手を突っ込むのと同じことよ。代償は必ず発生するし……当然、魔翌力の消耗も桁違いに激しい」

トゥルーエンド「あなたがこれまで感じてた異常な疲労……あれは時間を動かした反動。むしろ、生きていられるだけ運がいい方だわ」

ガイ「……危険だと自覚していなかった。教えてもらえるなら助かる」

トゥルーエンド「そうね……私が特別に見てあげる。時間魔法の適性を持つ者なんて稀少だし、それが世界めくれを止めるために必要なことだと思うから」

トゥルーエンド「……時間があるときに私のところへ来なさい。あなたに時間魔法の手解きをしてあげるわ」

ガイ「……頼りにさせてもらう」

⭐︎トゥルーエンドと出会いました。
※自由行動安価時、トゥルーエンドと交流する旨の安価でガイが時間魔法への理解を深めます。
11 : ◆sIVlz2/mNs :2025/11/15(土) 20:32:24.04 ID:RIisvXqpO
ーーテラヌス・ウルス 噴水広場

ガイ(あの夢は本当に起きた出来事か。未だに信じられないが……ん?)

噴水「」シャワシャワ

砂漠スライムたち「〜〜」モニョモニョ

ガイ(スライムがあんなに……)

砂漠スライムA『ねえ、あのお兄さんこっち見てるよ』
砂漠スライムB『なんだか……目線がやらしいかも』
砂漠スライムC『わるいひと……?』

ガイ(……なんだか酷い勘違いをされているようだ。せっかく翡翠の賽の力でスライム語が話せるし、情報収集をしてみるのも手だな)

スタスタ……

砂漠スライムA『わっ……近づいてきた!」

ガイ『警戒しないでくれ……俺はガイという』

砂漠スライムB『えっ!スライム語を話せるの!?』

ガイ『……どうやら伝わっているみたいだな』

砂漠スライムC『ほんとにわたしたちの言葉……しゃべってる……!』

砂漠スライムA『でも、なんで?人間はふつう、わかんないのに』

ガイ『少し事情があってな。お前たちに聞きたいことがある。できれば、教えてほしいんだが』

砂漠スライムB『え、ええと……わるいひとじゃない……の?』

ガイ『よく勘違いされるが、悪い人じゃない。良い人でもないがな……』

砂漠スライムA『それで……聞きたいことってなに?』

ガイ『そうだな……』

安価下1〜2

1 古代遺跡について
2 巨大生物について
3 その他(自由安価)
12 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/11/15(土) 20:34:26.73 ID:OUEfCZWsO
3この町に怪しい人物はいるか
13 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/11/15(土) 20:37:23.20 ID:x640BbRu0
1
14 : ◆sIVlz2/mNs :2025/11/15(土) 22:25:01.30 ID:jjW2qCZbO
ガイ『古代遺跡について聞きたいんだが』

砂漠スライムC『古代遺跡はね〜……最近になって、今まで見つかってなかった場所がぽこぽこ出てきてるんだよ〜』

砂漠スライムA 『発掘の人が見つけたり、旅人がたまたま見つけたり……毎週のように新しい入口が見つかって、街の人すっごく喜んでるよ!』

砂漠スライムB『おかげで外から来る人が増えて賑わってるんだけどね。新しい遺跡が見つかっても、すぐに入れなくなることもザラだよ』

ガイ『なぜだ?』

砂漠スライムB『それはね……サラザール・ロートリンゲンっていう、すっごく迷惑な人がいるから』

ガイ『サラザール……?』

砂漠スライムA『うん!テラヌス・ウルスの嫌われ者ナンバーワンだよ!』

砂漠スライムC『へんなローブ着てて、目がきらーんってしてて……影から突然出てきたりするの』

ガイ『影……?』

砂漠スライムB『うん。影魔法っていうのを使うの。自分の影から分身みたいなのを出したり、影の中に潜って移動したり……』

砂漠スライムA『あの人ね、探検家やってるんだけど……本当は壊すために遺跡に行くの』

ガイ『壊す……?』

砂漠スライムC『そうなの〜!なんかね、変な神さまを信じてるんだって〜。古い遺跡は全部よごれたものだから壊さなきゃいけないって言ってるの〜』

砂漠スライムB『だから、宝物とか魔石は根こそぎ取って……最後にロケットランチャーっていう、大きな筒みたいなので爆破させちゃうの』

ガイ『……テロリストじゃないか』

砂漠スライムA『うん!まさに!』

砂漠スライムC『でも、あの人の兵隊さんたちがすっごく強くて……首長様たちも強く言えないんだって〜』

砂漠スライムB『おかげで見つかったばかりの遺跡は、サラザールに破壊される前に観光区画にする必要があってね……封鎖されたり、調査中止になったりが多いの』

ガイ『……なるほど。厄介な男だな』

砂漠スライムA『うん。ガイさんも気をつけてね!なんでも壊せば解決だと思ってるひとだから!』

砂漠スライムC『でもね〜、仲間には優しいんだって〜。よくわかんないけど!』

ガイ『……そんな男が遺跡に出没するなら、確かに警戒は必要だな』
15 : ◆sIVlz2/mNs :2025/11/15(土) 22:25:40.36 ID:jjW2qCZbO
ガイ(警戒といえば……フローディアとセーレフェリアか。姿はわからないが、もしかしたらこの国に来ているかもしれない。怪しい人物がいないか聞いてみるとしよう)

ガイ『最近は遺跡の探索者や、大魔女帝国の人の出入りが激しいとは思うが……怪しい人物を見かけなかったか?』

砂漠スライムB『あなた』

ガイ『……俺以外で、だ』

砂漠スライムA『んと……二、三日くらい前にガイさんみたいな雰囲気の、大きい剣を背負った人を見たよ。古代遺跡を調べてるみたいだったけど?』

ガイ『……アルバか。既に到着しているんだな。他にはいるか?』

砂漠スライムC『う〜ん……あっ!銀髪の日焼けしたエルフさんを見たよ〜。なんか、フラフラしてて怪しかった〜』

砂漠スライムB『……金髪で背の高いお姉さんと古い言葉を話すオレンジ色のスライム……街にはあまりいないみたいだけど、その二人も古代遺跡を調べてるみたい……』

砂漠スライムA『あと、リンさんって人……十年前にこの国に来てから、夜な夜な大きい袋を引きずっててなんだかちょっと怖いんだよね……』

ガイ『……助かった。礼を言う』

砂漠スライムC『お兄さん、悪い人じゃなかった〜』

砂漠スライムB『でも、顔がこわいのはほんとだから直した方がいいよ』

ガイ『……善処する』

砂漠スライムA『わたしたちはこの辺りによくいるから、またお話ししようね!』

⭐︎砂漠スライムたちと話しました。
16 : ◆sIVlz2/mNs :2025/11/15(土) 22:46:54.63 ID:jjW2qCZbO
ーー宿屋「月明かりのオアシス」

ワイワイガヤガヤ

ガイ「……だいぶ人が多いな」

テル「ガイ君!お帰り〜♪もしかして街でナンパでもしてたのかな〜?」

ガイ「人聞きの悪いことを言うな……もう酒を飲んでいるのか?」

テル「うん!周りの人が飲み比べで勝ったら奢ってくれるっていうから、挑戦してきた人を片っ端から倒してきたんだよ〜!」

ガイ「身体に悪いぞ……他のみんなは?」

テル「ん」ユビサシ

酔い潰れサーシャ「ふぇぇ……」
酔い潰れリーゼリット「うぅ……飲み過ぎた……」

アインズ「こんなところで寝ると風邪をひくぞ、寝るなら部屋で寝ろ」
アインズの尻尾「」ペシペシ

ガイ「……サーシャにも飲ませたのか?」

テル「いやー。あれは事故というかなんというか……」

アインズ「ああ……まさかあそこまで綺麗に注がれた酒がサーシャの飲み物に混ざるとは……タイミングも悪かったな……」

ガイ「リーゼは?」

テル「リーゼリットちゃんは飲み比べに参戦して途中で敗退しちゃったの……いい線いってたんだけどねえ」

ガイ「……そうか」

アインズ「……今後の方針は全員が回復してからでも遅くはあるまい。今日は休んで、明日に話し合おう」

ガイ「ああ……」

現在はテラヌス・ウルスです。(2日目)
安価下1〜3
17 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/11/15(土) 22:48:08.13 ID:sC34wckCO
ガイ ギルドでリュックをせおった冒険者と偶然会って仲良くなる
18 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/11/15(土) 22:48:13.64 ID:dkOm3xtvO
ソーラとリアンノンに出会い、情報収集を兼ねて会話する
19 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/11/15(土) 22:48:29.58 ID:cHj3twlhO
テル、テラヌスウルスのスライムに埋もれて壊れる尊死
20 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/11/15(土) 22:48:30.20 ID:xLNx6Pyx0
ヨードリーの所にいた金髪三つ編みちゃんの仕事の手伝いをする
21 : ◆sIVlz2/mNs :2025/11/15(土) 23:37:18.14 ID:jjW2qCZbO
テル「ん〜……ガイくぅん……だっこ……」グテー

ガイ「……仕方ないな」ヒョイッ

テル「んへへ……♪」

大きなリュックを背負った茶髪の男「──うわ、どこも空いてないじゃないか……あっ、悪い!ここ、座ってもいいか?」

ガイ「ああ、構わないぞ……すぐにどく」

大きなリュックを背負った茶髪の男「え、あっ、それ、仲間さん……?すごい担ぎ方してるな……」

ガイ「こいつはこうでもしないと動かないからな……お前は?」

大きなリュックを背負った茶髪の男→ドルク「そ、そうか……俺はドルク・ロック。遺跡を探索してる冒険者だ!」

ガイ「ドルク……その荷物、全部装備か?」

ドルク「そう!遺跡調査用の道具とか、槍とか……!ワクワクしすぎて詰め込みすぎちゃってな」タハハ

テル「ぐぅ……」zzz

ガイ「……こいつの寝相が悪化する前に部屋に戻りたいんだが、席を使うなら遠慮なく使ってくれ」

ドルク「あ、いや!そんなつもりじゃないんだ。ちょっと腰を下ろしたかっただけで……!」

ガイ「そうか」

ドルク「ん?ちょっと待て……あんた、相当やるな?」

ガイ「どうかな……あまり自分の強さに自信はない」

ドルク「いやいや!そんな簡単に人間を抱えて運べるのは強い証拠だよ。パーティ仲間なんだろ?……仲良さそうでいいな」
22 : ◆sIVlz2/mNs :2025/11/15(土) 23:37:55.63 ID:jjW2qCZbO
ガイ「……まあ、悪い奴ではない」

テル「ふへぇ……ガイくぅん……」モゾ

ドルク「ははっ。めっちゃ懐かれてるじゃないか」

ガイ「……」ポリポリ

ドルク「あんたは、ガイ……っていうのか?」

ガイ「ああ、そうだ」

ドルク「いい名前だな。覚えやすいし、なんか冒険者って感じがするよ」

ガイ「……そうか?」

ドルク「そうそう。こう……頼れそうなやつって雰囲気があるっていうかさ」

ガイ「……買いかぶりすぎだ」

ドルク「いやいや、パッと見でわかるよ。そうじゃなきゃ、そんな状態にはならないだろ?」

テルを担ぐガイ「……まぁ、こいつはこう見えて子どもみたいなところがあるからな。気を許している相手には、平気でこういう甘え方をする」

ドルク「へぇ……そりゃ信頼されてる証拠だな!誰にでもこんなふうにはならないだろ?」

ガイ「……さあな。だが、少なくとも俺にはよくこうなる」

ドルク「いいじゃないか。仲間に頼られるってのは、悪い気分じゃないだろ?」

ガイ「……そういうものかもしれんな。お前の仲間は?」

ドルク「仲間、か……」

ガイ「……何かあったのか?」

ドルク「まぁ、ちょっとな……昔はパーティ組んでたんだけどさ、熱量が違うって理由で外されて……今は一人でやってる」

ガイ「……すまなかった」

ドルク「いや!そんな深刻に受け取らなくていいって。冒険が楽しいのは変わらないしな!」

テル「……ガイくぅん……ねむ……」グテー

ガイ「……悪いが、そろそろ部屋に戻らせてもらう」

ドルク「あ、ああ!引き止めちゃって悪いな。お仲間さんを早く運ばないとな!」

ガイ「……重くはない」

ドルク「そう言えるのがすげぇよ……あ、またこの辺で見かけたら声かけてくれよ!話の続きしたいし、一杯奢るぜ!」

ガイ「フッ……ああ、気が向いたらな。俺たちもしばらくこの宿を拠点にしている。会う機会は多いだろう」

⭐︎ドルクと出会いました
23 : ◆sIVlz2/mNs :2025/11/15(土) 23:40:02.99 ID:jjW2qCZbO
本日はここまでです。明日もよろしくお願いします!
それでは、また。
24 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/11/16(日) 00:50:57.75 ID:au81Ouopo

国序盤の問題が起こる前の平和な時間は嫌いじゃない
25 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/11/16(日) 09:02:00.86 ID:HPFuLnnIO

ガイ結構人相悪くて目線がやらしいのね
26 : ◆sIVlz2/mNs :2025/11/16(日) 11:25:09.87 ID:I90xNqYGO
>>24
今回はユーシリアのときのように国自体は安定しているので、そう簡単には滅亡の危機に陥ることはないでしょう。もっとも、何人かは平和を乱しそうな予感がしますので注意しておいた方がいいかもしれません。

>>25
ガイの人相は悪く、表情も大きくは変わらないため誤解されがちですが、目線がいやらしいのは砂漠スライムたちの完全な偏見です。
サーシャ曰く美人の女性と話してるときは表情が変わっているらしいですが、リーゼリットやアインズ、テルはそれを感じたことはないそうです。
27 : ◆sIVlz2/mNs :2025/11/16(日) 11:25:56.25 ID:I90xNqYGO
ーーテラヌス・ウルス市街

サーシャ「うぅ……まだ頭が痛いかも……」ズキズキ

アインズ「大丈夫か?今日は無理に出歩かずともいいんだぞ」

サーシャ「せっかくテラヌス・ウルスに来たのに、宿屋で寝込んでるだけって、もったいないでしょ……?」

アインズ「ふむ……辛くなったらいつでも言え。無理をして倒れられては、本末転倒だからな」

サーシャ「ありがとう、アインズ……」

リーゼリット「あはは……昨日ははしゃぎすぎちゃったね。反省しなきゃ……」ズキズキ

テル「大丈夫!二人の代わりに私が情報収集頑張るからさ!」

サーシャ「……テルさん、足元ふらふらしてる」

リーゼリット「それ、絶対まだお酒残ってるよね……?」

ガイ「まったく……少しは自分の限界を覚えろ」

タタタッ……

白髪金目の少女「きゃっ」ドンッ

ガイ「おっと……大丈夫か?」ヌッ

白髪金目の少女「ひっ……!?ご、ごめんなさい……!どうか、怒らないでください……!」ジワワ

ガイ「!?待て、泣くな!怒ってない。ぶつかっただけだ、気にするな……! 」アセアセ

テル「あーあ、ガイ君泣かせたー」

アインズ「……誤解されるのも慣れたものだな、ガイ」

緑髪三つ編みの女性「──ソーラ!」タタッ

白髪金目の少女→ソーラ「あっ、おかあさま!」

緑髪三つ編みの女性「大丈夫?……あなた、一体ソーラに何をしたんですか……!?」ゴゴゴ

ガイ「待て、誤解だ。ぶつかっただけで、断じて、傷つけるような真似はしていない」

ソーラ「ち、違うの……!おかあさま、この人は悪くないの……!」フルフル

緑髪の女性「ソーラ……?でも、さっき泣いて──」

ソーラ「顔が怖くてびっくりしただけ……!」

ガイ「……」

リーゼリット「ぷっ……見た目はちょっと怖いかもだけど、中身は優しいんです。保証します」

サーシャ「そ、そうです!ガイは子供に手をあげたりなんかしません……!誤解です……!」アセアセ

アインズ「その娘の様子を見れば明らかだ。ガイは危害など加えていない」

緑髪の女性「……」ジッ

ソーラ「ほんとだよ、おかあさま。ガイさん、怒ってない……やさしい人……!」

緑髪の女性「……そう。ソーラがそう言うなら……私が早とちりしたようですね。申し訳ありません」ペコリ

ガイ「いや、親なら当然の反応だ。気にしていない」

テル「そうそう、ガイ君は見た目だけで損してるけど、中身はちょっとだけ優しいんだよ」

ガイ「ちょっとだけは余計だ」
28 : ◆sIVlz2/mNs :2025/11/16(日) 11:26:23.88 ID:I90xNqYGO
緑髪の女性「ふふ……あなたたち、仲が良いのですね」

リーゼリット「はい。いつもこんな感じなんです」

サーシャ「ソーラちゃんは……おかあさん、心配して駆けつけてくれるなんて、いい家族だね」

ソーラ「うん……!」

緑髪の女性→リアンノン「申し遅れました……私はリアンノン・ルルゥと申します。この子、ソーラの母です」

アインズ「アインズだ。こちらこそ、驚かせてしまってすまない」

リアンノン「いえ……こちらこそ取り乱してしまって。本当に、ご迷惑をおかけしました」

ガイ「済んだことだ。それより──」

テル「ねえガイ君、せっかくだしリアンノンさんに色々聞いてみない?」

リーゼリット「えっと……ソーラちゃんとリアンノンさんはテラヌス・ウルスの人なんですよね?」

リアンノン「ええ……ホトルス族の首長という立場でもありますので、この街や遺跡の情勢にはある程度通じています」

サーシャ「しゅ、首長さん……!?」

アインズ「なるほど。ならば伺いたいことがある」

ガイ「かつて、世界樹の光がこの国にも落ちたと思うんだが……その落ちた場所を知らないか?」

リアンノン「十年ぶりにその言葉を聞きました……落ちた場所は古テラヌス王家の巨大墳墓です。現在は危険もなく、観光整備も進んでいて入口にはガイドもいます。誰でも安全に見学できる名所ですのでぜひご覧になっていってください」

アインズ「……これはまたあっさりと情報を得られたな」

リーゼリット「た、たしかに……もっとこう、秘密の場所とか、封じられた何かがあるのかと思ってたよ……?」

サーシャ「観光地って聞くと安心だけど……逆に拍子抜けしちゃうね」

ガイ「……情報は得られればそれでいい。楽に越したことはないだろう」

リアンノンとソーラと何か話す?
安価下1〜2
29 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/11/16(日) 11:32:43.78 ID:rJe496HFO
リンという人物の危険度について
30 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/11/16(日) 12:10:14.66 ID:au81Ouopo
この国は平和なんだねとしみじみ雑談
31 : ◆sIVlz2/mNs :2025/11/16(日) 19:57:08.94 ID:nD7/g56gO
ガイ「そういえば、リンという人物を知っているか?」

リアンノン「リン……リン・フレイミング・マオーニャのことですか?」

リーゼリット「誰……?」

サーシャ「えっと……有名な人なんですか?」

リアンノン「ええ……彼女はこの街に研究所を構えている魔法学者です。十年前にこの国に移住して以来は死者の蘇生を研究していて……議会からは、あまり良い目で見られていません」

アインズ「……その感じだとあまり好かれてはいないようだな」

ソーラ「リンおねえちゃん、優しいよ!白骨さん見せてもらったことある……!」

リーゼリット「白骨さん……?」

テル「ガイ君、なんでそんな人の名前知ってるの?」

ガイ「……とある情報筋から名前だけ聞いていてな。怪しい動きをしているらしいが……」

リアンノン「まあ……彼女は悪い人ではありません。その、研究内容ゆえに周囲から誤解されやすいだけです。屍体を用いた魔法研究と聞けば、誰もが身構えてしまうでしょうし……」

ソーラ「みんな……リンさんのこと危ない人だって……」

リーゼリット「……そんなふうに言われてるんだ」

リアンノン「……ええ。ですが、私は彼女が誰かを害そうとしている姿を一度も見たことがありません。研究の目的も正しく扱えば死者を救えるはずという信念からだと聞いています」

アインズ「信念自体は立派だが、内容が恐れられるのも理解はできるな」

ソーラ「リンおねえちゃん、今日も研究所にいたよ。行けば会えると思う……!」

ガイ「……そうか。会うかどうかはさておき、情報として覚えておこう」
32 : ◆sIVlz2/mNs :2025/11/16(日) 19:58:30.33 ID:nD7/g56gO
サーシャ「それにしても……この街は平和ですね」

リーゼリット「うん。観光客も多いのに、全然荒れてる感じがしない」

リアンノン「テラヌス・ウルス全体で治安維持に力を入れていますから。衛兵の巡回も増えましたし、遺跡関係者の監視体制も整備されています」

アインズ「国としての対策が徹底されているわけか」

リアンノン「ええ。それに……最近は特に問題を未然に防ぐ存在もいますしね」

テル「問題を未然に……?」

リアンノン「ベルフレアという悪魔の少女です。結界魔法の名手で、危険があれば瞬時に駆けつける……というか、駆けつけてしまう子でして」

リアンノン「誰かが喧嘩を始めれば数秒で飛んできますし、酔っ払い同士の小競り合い程度でも全力で止めに入るんです」

テル「へぇ〜……そんなすごい人がいるんだ。でも、喧嘩の気配がしただけで飛んでくるって……ちょっと怖くない?」

リーゼリット「いや、むしろ安心感あるよ。街中に絶対に暴れられない空気があるのはいいことだし」

サーシャ「そうだね。安心して歩ける街って、それだけで素敵だよ……!」

リアンノン「ふふ。皆さんのように旅人の方々もこの国は居心地がいいと言ってくださいます。ベルフレアの存在は、その理由のひとつでしょうね」

ソーラ「ベルおねえちゃん、すごくやさしいよ。おててつないでくれた」

サーシャ「あ、子供にも懐かれてるんだね」

リーゼリット「街の平和って、そういう人の積み重ねなんだなぁ……」

ガイ「……なら、俺たちも余計な騒ぎを起こさないよう気をつけないとな」
33 : ◆sIVlz2/mNs :2025/11/16(日) 20:00:20.85 ID:nD7/g56gO
アインズ「……引き止めすぎてしまったか?リアンノン殿、ソーラ、長々と付き合わせてすまない」

リアンノン「いえ、私のほうこそ立ち話にさせてしまって……皆さんがお優しいから、つい色々とお話ししてしまいました」

サーシャ「そんな!むしろ色々教えていただけて助かりました!」

リーゼリット「観光の予習になったよね。ありがとうございます、リアンノンさん」

リアンノン「こちらこそ、お役に立てたなら嬉しいです。ソーラ、皆さんにご挨拶を」

ソーラ「……ガイさん、また会える?」

ガイ「ん?ああ……この街にいる間はどこかで会えるだろう」

ソーラ「……!わかった、またね!」

テル「ふふっ、ガイ君すっかり懐かれてるじゃない」

ガイ「……なぜだ」

アインズ「では、私たちもそろそろ行こう。宿に戻るにせよ、観光を続けるにせよ、動けるうちに行動しておきたい」

リアンノン「皆さんも、どうか良い旅を。何かあればホトルス族を訪ねてくださいね」

サーシャ「はい!また会いましょう、リアンノンさん!」

リーゼリット「ソーラちゃんも、またね!」

ソーラ「ばいばーい!」

⭐︎リアンノン親子に出会いました。
34 : ◆sIVlz2/mNs :2025/11/16(日) 20:01:46.90 ID:nD7/g56gO
ーーテラヌス・ウルス噴水広場

噴水「」シャワシャワ

砂漠スライムたち「〜〜」モニョモニョ

アインズ「スライムか……結構いるな」

サーシャ「わぁ……なんだか見てて癒されるなぁ……」

ガイ「……待て。テルはどこだ?」

リーゼリット「えっ……さっきまで隣にいたけど」

ガイ「しまった……!」バッ



スライムに埋もれるテル「……ここが天国?私、ここで死んじゃってもいいかな……」

砂漠スライムたち「」モニョモニョ

砂漠スライムC『何このひとー!!!???」
砂漠スライムB『変態って人じゃない……?私たちを触ろうとする人は沢山いるけど、埋もれようとした人は初めて見たかも……』
砂漠スライムA『このひと……喜んでる……?』

テル「君たち……ぷにぷにで……ああ……尊いなぁ……♡」ハァハァ

ガイ「くっ、間に合わなかったか!おいテル、スライムたちの迷惑になっているから離れろ!」



サーシャ「スライムさんたち、本当にごめんなさい……!テルさん、悪気は……悪気はたぶんないので……!」

砂漠スライムA『う、うん……気にしてないよ。ちょっとびっくりしただけ』モニョモニョ

砂漠スライムB『こういう人もいるんだね……勉強になった』

砂漠スライムC『デロデロするの楽しかった〜』

ガイ「……気にしてないそうだ」

アインズ「スライム語がわかるのか?」

ガイ「ああ……翡翠の賽のおかげでな」

リーゼリット「世界樹の光の力を宿してるとはいえ……すごいよね、その賽」

サーシャ「これも立派なアーティファクトだもんね……それより」チラ

テル「……しゅごおい♡……うへ、うへへへ……♡」

ガイ「はぁ……本当にどうしようもないな……」

⭐︎テルが天国へ導かれました。
35 : ◆sIVlz2/mNs :2025/11/16(日) 20:02:42.55 ID:nD7/g56gO
ーー宿屋「月明かりのオアシス」

ガイ「さて……世界樹の光が落ちた場所は古テラヌスの巨大墳墓とのことだが……正直、そこにはもう残滓の力が残っていない気がするな」

サーシャ「どうして?」

ガイ「ユーシリアを思い出せ。場所自体ではなく、あの赤いスライムから認められて俺たちは力を手に入れた。トコナツ火山島でも……記憶はないが、竜から力を得たんだよな?」

リーゼリット「そうだよ。あのときは手を焼いたね……」

アインズ「ふむ。トコナツ火山島にも竜がいるのか……一度、手合わせ願いたいものだな」

テル「えー、物騒だなぁアインズさん……もっと平和的にいこうよ〜」

サーシャ「あはは……それで、今日はどうしよっか。もう巨大墳墓に行く?」

ガイ「それでも構わないが……どうするか……」

現在はテラヌス・ウルスです。(3日目)
何をする?
安価下1〜3

※3日目終了時にあるキャラがテラヌス・ウルスに到着します。
36 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/11/16(日) 20:03:01.66 ID:5uxh9/VH0
金髪三つ編みちゃんの仕事を手伝う
37 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/11/16(日) 20:04:15.97 ID:hlOXRjU50
市場でラハニ四世達に遭遇し会話する。
38 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/11/16(日) 20:06:05.57 ID:cs0bL7D3O
トゥルーエンドを口説きにいきつつ時間魔法を鍛える
39 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/11/16(日) 20:06:56.03 ID:9aQPRpjVO
ドルクにまたあったので話しついでに何か遺跡について知ってないから聞いてみる。
40 : ◆sIVlz2/mNs :2025/11/16(日) 23:24:05.07 ID:gm+WWd89O
ーーテラヌス・ウルス市場

ワイワイガヤガヤ

サーシャ「ここも賑わってるなぁ……いろいろ目移りしちゃうね!」

ガイ「無駄遣いはするなよ、サーシャ」

サーシャ「大丈夫だよ!これでも、一人旅の経験は長いんだからね?」

ガイ「……そうか」

金刺繍ターバンの老人「そこのエルフのお嬢さんと目つきの悪いお兄さん……ちと、耳を貸してはもらえぬかの?」

サーシャ「え? わ、私たち?」

ガイ「……なんだ、あんた」

金刺繍ターバンの老人「そう警戒なさるな……他でもない、旅人のお主らに頼みがあって声をかけたのじゃ」

サーシャ「た、頼み……?」

ガイ「……怪しいな」

金刺繍ターバンの老人「怪しむのは当然じゃろう。じゃが、わしはお主らに害をなすつもりは毛頭ない……ユーシリアを救ったその手腕をわしらに貸していただきたい」

ガイ「……!」

金刺繍ターバンの老人→ラハニ四世「名乗っておこう。わしはラハニ四世……今は隠居の身じゃが、スピーゲル族の元首長でもあった者じゃよ」

サーシャ「スピーゲル族の……元首長……?」

ガイ「……そんな大物が、どうして俺たちを?」

ラハニ四世「ふむ、立ち話もなんじゃ。人目につかぬ場所で、少しばかり語らせてもらえぬかの?」

サーシャ「え、えっと……ガイ、どうする?」

ガイ「……話だけ聞く価値はある。行こう」

ラハニ四世「恩に着る。では、ついてまいれ……旅人よ。お主らにしか頼めぬことがあるのじゃ」

41 : ◆sIVlz2/mNs :2025/11/16(日) 23:24:51.50 ID:gm+WWd89O
サーシャ「それで、頼みって……?」

ラハニ四世「かつての魔族排斥の件も、干ばつも、部族抗争も収まり、今のテラヌス・ウルスは安定しておる。じゃが……新たな厄介事が生まれつつあるのじゃ」

ガイ「……それは一体?」

ラハニ四世「影を喰らうもの……最近、夜に出没する巨大生物の噂程度は知っておるだろう?」

サーシャ「ええ、まあ……まさか、本当に?」

ラハニ四世「うむ。正体不明、姿もあいまい。夜の砂漠で影を引きちぎる巨大な怪異……いまは被害こそ少ないが、このままでは遺跡調査にも観光にも悪影響が出る」

ガイ「この国の兵士で対処できないのか?」

ラハニ四世「できぬ。夜に度々捜索を行なっているが、何も見つからないか、死体となって帰ってくるかのどちらかじゃ……」

サーシャ「そんな……」

ガイ「……普通の魔物ではなさそうだな」

ラハニ四世「生物かどうかすら怪しい。砂そのものの意志とも、古代遺跡の守護者とも囁かれておるが、いずれも推測じゃ」

サーシャ「じゃあ……手がかりも、ほとんどないんですか?」

ラハニ四世「そうじゃ。だからこそ……外を知る旅人に頼りたいのじゃ。わしらの目には映らぬものでも、そなたらなら何か掴めるやもしれん」

ガイ「……つまり、影を喰らうものの正体を突き止めろ、という依頼か」

ラハニ四世「うむ。討伐までは求めぬ。正体がわかれば、その性質に合わせて対策もできよう」

サーシャ「私たちに……できるかな……」ギュッ

ガイ「……きっとできる。俺たちだけじゃなく、リーゼとアインズ、テルもいるんだからな」

サーシャ「そうだね。ガイがそう言うなら……やってみるよ」

ラハニ四世「助かる……だが、無理はしてくれるな。これは国の未来に関わる問題ではあるが……そなたらの命を天秤にかけてまで、とは思っておらん」

ガイ「心配はいらない。慎重に動く」

ラハニ四世「うむ。では──目撃地点と時刻をまとめた記録を渡しておこう」スッ

サーシャ「……けっこう細かく書かれてる……夜明け前が多いみたい」

ラハニ四世「それと……ひとつ忠告しておく。影を喰らうものに遭った者は、皆、異様な静寂を感じたと言う。不自然なほどに、音が途絶えるらしい」

ガイ「静寂……?」

ラハニ四世「それを感じたならば、その場から決して動くでない。影を捉えるまでは、息を潜めておれ。それが唯一の、生存例の証言じゃ」

ラハニ四世「とはいえ、そなたらなら何かを見つけると信じておる。影を喰らうもの……どうか、その正体を暴いてくれぬか」

ガイ「ああ、わかった」

サーシャ「……準備しておかないとね。やれるだけやってみます、ラハニ四世さん」

ラハニ四世「感謝する、旅の者よ。どうか……砂漠の夜に呑まれぬようにな」

⭐︎ラハニ四世と出会いました。
42 : ◆sIVlz2/mNs :2025/11/16(日) 23:29:23.01 ID:gm+WWd89O
ーーテラヌス・ウルス市街

リーゼリット「さて……私たちは買い出し担当だから早めに済ませちゃおうか」

テル「うんうん!お酒売ってる場所はどこかな〜?」

アインズ「……お前はまず自重を覚えろ」

金髪三つ編みの少女「あれ?こんにちは〜。ヨードリーさんに挨拶に来てた人たち……ですよね?」

リーゼリット「あなたは……たしかヨードリー首長の護衛の子?」

金髪三つ編みの少女→キキ「はい、キキ・ナイテンゲールです〜。今は首長のおつかいをしてます……ふああ、眠い……」フラフラ

アインズ「歩きながら寝ている……器用なやつだな」

テル「それ、何持ってるの?書類……?」

キキ「調査報告書の束なんですけど〜……途中で風に飛ばされちゃって……ぜんぶ拾い直したら、もう疲れて……」パサッ……

リーゼリット「あ、落ちたよ!大丈夫?」スッ

キキ「すいません、ありがとうございます〜」

アインズ「報告書……量が多いな。砂漠調査関係か?」

キキ「はい〜……でも、午後の分もあって……一人じゃ終わる気がしなくて……」

テル「じゃあ、手伝おっか?私たち今ちょうど手が空いてるし!」

アインズ「おいテル、勝手に──」

キキ「えっ……手伝ってくれるんですか?助かる〜……!」パァァ

アインズ「……」

リーゼリット「あはは……断れなくなっちゃった……」

アインズ「……仕方ない。ガイとサーシャがいたら、手伝うといっていただろうしな……」

テル「やりましょう師匠!」

アインズ「誰が師匠だ」

キキ「じゃあ〜、この資料をヨードリーさんの執務室にまとめて届けたいんです。あと砂漠調査の依頼を受けてる人にも情報共有があって……」

リーゼリット「それなら問題ないよ。場所さえ教えてくれれば!」

キキ「ありがとうございます〜……!寝てていいですか?」

アインズ「寝るな。案内だけは起きてやれ」

キキ「うぅ……がんばります〜」

リーゼリット「うん!キキさん、よろしくね!」

43 : ◆sIVlz2/mNs :2025/11/16(日) 23:29:54.04 ID:gm+WWd89O
キキ「みなさん、ありがとうございました〜。お陰で助かりましたよ〜やっぱり手伝ってもらってよかったです〜。ひとりだと途中で寝てたかもしれません〜……」

テル「途中で一回寝てたよね?」

キキ「……記憶にありません〜」

リーゼリット「うんうん。もう仕事終わったんでしょ?あとでちゃんと休んでね」

キキ「ん〜……そうします〜。帰ったらベッドに倒れます〜……」

テル「ベッドまで持つかな……?」

キキ「あっ、それと……お礼に何かしたいんですけど〜……眠すぎて何も思いつきません〜……」

リーゼリット「気にしなくていいよ!困ってる人を助けただけだから!」

キキ「ふふ〜……みなさん優しい……まだしばらくこの国に滞在するのなら、いずれお礼をしますね〜」

アインズ「そのときは起きている状態で頼むぞ」

キキ「がんばります〜……寝ない保証はないですけど〜……」

テル「もう今にも寝そうだよ!?」



リーゼリット「ふふ、最初の印象とは違って面白い子だったね……じゃあ私たちも買い出しの続きしようか」

アインズ「うむ……テル、酒場方面へ勝手に逸れるなよ」

テル「ぎくっ!?」

⭐︎キキの仕事を手伝いました。
44 : ◆sIVlz2/mNs :2025/11/16(日) 23:31:00.13 ID:gm+WWd89O
本日はここまでです。次回は土曜日に更新予定です。それでは、また。
45 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/11/17(月) 12:02:45.57 ID:p7u67qa6O
新スレ乙です
スライム語が話せるのけっこう便利そう
スライム通信もできるし有効活用していきたい
46 : ◆sIVlz2/mNs :2025/11/22(土) 06:45:35.90 ID:juZeIGnDO
>>45
ありがとうございます。
スライムたちとの会話は翡翠の賽を持っているかぎり会話できますので、安価等で色々試してみてください。
47 : ◆sIVlz2/mNs :2025/11/22(土) 06:46:10.71 ID:CDUO0D3LO
ーー大魔女の部屋

コンコン

ガイ「入るぞ」ガチャ

机に突っ伏すトゥルーエンド「……」zzz

ガイ「……寝ているのか」

トゥルーエンド「んん……」zzz

ガイ(寝ているだけなのに不思議と威厳がある……それにしても、綺麗な寝顔だな……)

ガイ(……起きるまで待っているか)



トゥルーエンド「……ん、……ぁ……?」パチ

トゥルーエンド「……あら……?寝ちゃってたのね……」

ガイ「起きたか……長いこと寝ていたな」

トゥルーエンド「ええ……最近は寝る時間が少ないから──」

トゥルーエンド「!?」バッ

トゥルーエンド「ちょっ、ちょっと待って!?あなた、来てたの?ていうか、ずっと見てたの?」

ガイ「ああ」

トゥルーエンド「な……なんで起こさなかったのよ!!!///」

ガイ「起こすのも悪いと思ってな」

トゥルーエンド「だからって起こさないのは違うでしょう!?大魔女らしく見せようと頑張ってるのに……よりによって寝落ちなんて……!」

ガイ「大魔女らしさ?」

トゥルーエンド「そうよ!人前ではちゃんと威厳のある姿を──」

ガイ「寝ているときも威厳はあったが」

トゥルーエンド「あるわけないでしょう!?机に突っ伏して寝てる姿のどこに威厳があるのよ!?」

ガイ「姿勢が堂々としていた」

トゥルーエンド「堂々と寝落ちしてただけよ!!!そんなの威厳じゃないわ!!!」

ガイ「……寝てる姿を見られて困るなら、鍵くらいかけたらどうだ?」

トゥルーエンド「……それを言われると返す言葉がないわね……」

ガイ「……」

トゥルーエンド「……今日はあなたが来ると思ってなかったのよ。だから気が緩んでただけで……普段はもっとシャキッとしてるの。威厳もあって、完璧で、隙なんて一つもないのよ」

ガイ「そうか」

トゥルーエンド「……信じてないでしょ?」ジト

ガイ「信じているさ。少なくとも、そうしようとしているのは分かる。弱ってても、それでも頑張ろうとする姿勢は立派だと思うが」

トゥルーエンド「……そういうこと言われると調子狂うわね……」

ガイ「?」

トゥルーエンド「……ご、ごほん!とにかく、この件は後回し!せっかく来たんだから、今は時間魔法の制御を学ぶのが先決よ。準備しなさい」

ガイ「ああ、頼む」

48 : ◆sIVlz2/mNs :2025/11/22(土) 06:46:43.41 ID:YQsq17gqO
トゥルーエンド「まずは時間魔法の使い方を見せてもらうわ……普段通りにやってみせて」

ガイ「わかった──」キュイイイン……

シュンッ

ガイ「──こんな感じだ」

トゥルーエンド「……速度が上がったように見える、なんてもんじゃないわね。あなた自身が時間の流れから外れて……周囲の流れが置いていかれてるような……普通の速度強化魔法じゃ絶対に起こらない現象ね」

ガイ「使っている身としては、あまり実感はないんだがな」

トゥルーエンド「ただ……今のままでは危険よ」

ガイ「危険?」

トゥルーエンド「あなたは無自覚のまま時間操作をしているの。意識せずに自分の時間を加速させて、偶然元の時間に戻れているだけ……」

トゥルーエンド「戻ってこれなかったら、時間の狭間に取り残されるわ。身体も、意識も、世界の時間からズレたまま固定されるの。誰にも触れられず、声も届かない……存在しているのに、どこにもいない状態になるわ」

ガイ「……最悪だな」

トゥルーエンド「ええ……私は時間魔法を使うことはできないけど、適性持ちがやるべき正しい入口くらいは教えられるわ」

ガイ「入口……」

トゥルーエンド「そう、入口。あなたはいきなり高度な段階に手を伸ばしてしまっている状態ね。例えるなら──基礎も知らずに、いきなり最上級魔法を行使しようとしてる感じかしら」

ガイ「危なっかしいな、それは」

トゥルーエンド「とんでもなくね。今まで何もなかっただけで奇跡よ……いい?まずは時間の流れを理解することから始めるわ。あなたは時間魔法を使って動こうとするたびに無意識で加速してるの。だから基準を作る必要がある」

ガイ「基準?」

トゥルーエンド「そう。時間魔法の基本中の基本……世界の流れと自分の流れ、その差を感じるところから始めましょうか」

ガイ「……できるだろうか」

トゥルーエンド「できるわよ。適性があるんだから……」スッ

ガイ「……?両手を広げてどうした?」

トゥルーエンド「……やっぱり感じ取れないわね……うぅ、あまりこの方法はやりたくなかったんだけど……ガイ、こっちに来なさい……///」

ガイ「こっち……?」

トゥルーエンド「ああ、もう……っ!」ガシッ

ギュッ

抱きしめられるガイ「!?」

ガイ「こ、これは……こうする必要はあるのか!?」

トゥルーエンド「あるのよ!私には時間魔法の適性がないから、あなたの時間の流れを感じ取るのに私の魔翌力を限界まで近づけなきゃいけないの!///」

ガイ「だ、だからといってこれは……」
ガイ(落ち着け。冷静になれ。これは訓練だ。ただの訓練だ。余計な意識を捨てろ……!)

トゥルーエンド「距離があると干渉が弱すぎるの。あなたの時間の揺れを捉えるには、こうして……身体ごと密着するのが一番効率的なの……///大魔女様なら、こんなことしなくても見れるんだろうけど……!」

トゥルーエンド「だ、だからこれは魔法的に必要であって……別に、他意はないのよ……///」ギュウ…

ガイ「な、なるほど。理にかなってるんだな……」ギュッ

抱きしめられるトゥルーエンド「ぅえっ……!?ちょ、ちょっと……!?」ビクッ

トゥルーエンド「な、なにしてるの!?///わざわざ抱き返さなくてもいいのよ!///」

ガイ「……すまない。完全に無意識でやっていた」

トゥルーエンド「くっ……もう……!と、とにかく……感じて!今まで見えてなかった時間の流れが、私の魔翌力で浮かび上がってきてるはずだから……!」

ガイ「あ、ああ……」

ガイ(感触と匂いを……違う!時間の流れを感じ取るんだ……!集中しろ、集中……!)

49 : ◆sIVlz2/mNs :2025/11/22(土) 06:47:13.59 ID:7wTm9SFdO
ガイ「……なんとなく、つかめた気がする」

トゥルーエンド「……そうみたいね。今日はここまでにしましょう」

ガイ「区切るんだな」

トゥルーエンド「当然よ。やりすぎると感覚が壊れるわ……初日に無茶は禁物よ」

ガイ「……確かに、少し重い感じがする」

トゥルーエンド「だから切り上げるの。次はもっと深く踏み込むわ……覚悟しておきなさい」

ガイ「わかった……また頼むぞ、ルー」

トゥルーエンド「……ルー?」

ガイ「ああ。トゥルーエンドだと呼びづらくてな」

トゥルーエンド「呼びづらいって……わ、私は大魔女代理なのよ?あだ名なんて──」

ガイ「……無理にとは言わないが。嫌だったら辞める」

トゥルーエンド「……ま、まあ。あなたの好きにすればいいわ」

ガイ「じゃあ、ルーと……」

トゥルーエンド「っ……慣れないわね……///ほら、今日は終わり!別に引き止めたりしないから……早く帰りなさい」

ガイ「ああ……ありがとう、ルー」

バタン

トゥルーエンド「……ルー、ね……ふふっ……」

⭐︎時間魔法への理解が深まりました。1/3
50 : ◆sIVlz2/mNs :2025/11/22(土) 06:47:38.13 ID:rMflZURMO
幕間

ーーテラヌス・ウルス 市街

リーナ「着いた……ここにガイたちが……」

リーナ「……会わなくて済むなら、それが一番いい。光の残滓だけ拾って……帰ろう」

リーナ「……すべては、消えゆく真の正しい世界のため……」

銀髪褐色男エルフ「……!」スタスタ……

リーナ「……なに……?」

銀髪褐色男エルフ「あなた……わたしと……おなじばしょ、うまれたですか?」

リーナ「……は?」

銀髪褐色男エルフ「……」ジッ……

リーナ「……なんなの、あなた。フォレスティナ出身じゃないの?」

銀髪褐色男エルフ「フォレスティナ……?」

リーナ「……エルフなのに、知らないの?」

銀髪褐色男エルフ「フォレスティナ……そのことば、きいたこと……ない」

リーナ「……あなた、どこの国の人なの?」

銀髪褐色男エルフ「わたし……幽世から、きた。だから……ここのこと、ぜんぜん……」

リーナ「幽世……そんな場所、聞いたことないけど」

銀髪褐色男エルフ「ここじゃない、ばしょ。このせかい……ちがう」

リーナ「そう……わたしは、ミュージアで生まれたの。たぶん、あなたとは生まれは違う」

銀髪褐色男エルフ「あなた、ほかの人とちがうまりょく……もってたから。おなじかと……かんちがいした。ごめんなさい」

リーナ「別に……どうでもいい……」スタスタ……

銀髪褐色男エルフ「……」

銀髪褐色男エルフ(あの子の魔翌力、たしかに乾属性……この世界では希少な属性だが、あそこまで強い魔翌力となると──)

銀髪褐色男エルフ(やはり、世界めくれは……既に理を乱しているということか……)

銀髪褐色男エルフ(幽世だけじゃない……現世も、すでに壊れはじめている……なにか、手を打たなければな……)

51 : ◆sIVlz2/mNs :2025/11/22(土) 06:48:34.17 ID:Ayrs6hvaO
ーー宿屋「月明かりのオアシス」

ガイ「ん?みんな……今日は早いな」

サーシャ「あ、ガイ!やっと起きてきたんだ。珍しいね、一番遅いなんて」

ガイ「……昨日は鍛錬で少々疲れたからかもな」

リーゼリット「えぇ……大丈夫なの?」

ガイ「行動に支障はない」

アインズ「そうか……無理はするなよ?」

テル「そうそう、何事も過剰はよくないからねー」

ガイ「ああ。さて、今日の行動だが──」

現在はテラヌス・ウルスです。(4日目)
何をする?
安価下1〜3

襲撃
コンマ下1
01-10 リーナ
11-50 フローディア&セーレフェリア
51-00 襲撃なし
52 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/11/22(土) 07:15:59.97 ID:+fCxnEYL0
リンを訪ねて遺跡の情報を聞く
53 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/11/22(土) 07:47:21.06 ID:vCJ/yEsc0
ドルクにあったので一緒に遺跡調査するか誘ってみる
54 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/11/22(土) 07:52:00.13 ID:yKpCo4Rko
ロスチャイルド同士の穏やかな邂逅
55 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/11/22(土) 07:57:14.71 ID:zTJPEbePO
サーシャ 酒場で酒に酔ったミラに絡まれる
56 : ◆sIVlz2/mNs :2025/11/22(土) 17:25:05.26 ID:kecl81AtO
ーーリンの研究所

リーゼリット「情報収集するっていっても……なんでこんな人気のないところに?」

ガイ「……リンというやつは死体を利用して研究を行っているらしい。おそらくだが、その死体の出所は、古代遺跡で死んだ冒険者やミイラだ。遺跡の情報をそれなりに知っているかもしれない」

リーゼリット「それなら宿屋とか、街にいる冒険者に聞き込みすればよかったんじゃない?」

アインズ「リンという人物が光の探索の障害になるかどうか判断するという目的もある。もし仮に、障害となる場合は……相応の対応をすることになる」

リーゼリット「……!」

ガイ「リアンノンも言っていたが、そうなる可能性は低い。だが、用心はしておけ……行くぞ」

57 : ◆sIVlz2/mNs :2025/11/22(土) 17:25:23.46 ID:Vq9qx2+jO
コンコン

ガイ「失礼する。少々聞きたいことがあってな……リンという者はいるか?」

「え?お客さん?ちょっと待ってねー!」

ドタバタ……

リーゼリット「……女の人の声だ」

ガイ「油断はするな」

ガラッ

紫髪の猫耳女性「やっほー!来客なんて珍しいね!どうぞどうぞ入って入って!」

ガイ「……お前がリン・フレイミング・マオーニャか?」

紫髪の猫耳女性→リン「そうだよ!リンって呼んで!あなたたちは……この辺りじゃ見かけないね。冒険者さん?」

アインズ「似たようなものだ。私はアインズ。ガイとリーゼリットだ」

リン「そっか、よろしくね!……ふむふむ……ほほう……!」ジッ

リーゼリット「な、なに……?じーっと見て……」

リン「……銃使いと、槍使いと……あとは使えるものはなんでも使うってかんじだね?」

ガイ「……見ただけでわかるのか」

リン「いやぁ〜、筋肉のつき方とかでだいたい分かっちゃうんだよね……あなたたち、強いね」

アインズ「……妙な観察眼だな」

リン「へへっ、褒め言葉として受け取っとく!で、聞きたいことってなに?人体構造とか?」

ガイ「遺跡についてだ。特に、古代遺跡についてな」



リン「古代遺跡ね……十年前は数えるほどしかなかったのに、最近は沢山見つかるようになって……ゴールドラッシュならぬ、遺跡ラッシュみたいな?」

リーゼリット「そんなに一気に見つかるものなの?」

リン「うん。地形がめくれて、中に埋まってた構造物や通路が顔出したり……世界めくれの影響かも、なんて話が出てたりね。遺跡そのものが本来あった場所じゃない位置に出てきてるって研究もあるくらいだしね〜」

アインズ「……貴様はなぜそんな遺跡に詳しい?」

リン「んー……友達がよく冒険してるのと、研究のために私も潜ったら成り行きで詳しくなった……て感じかな」

リーゼリット「研究……って、死体の?」

リン「もちろん!古代の死体、冒険者の死体、たまに動く死体もあるけど……全部貴重な資料だよ!」

アインズ「……物騒な話を明るく言うな」

ガイ「遺跡の構造や内部事情にも詳しそうだな」

リン「まあ、そこそこね。依頼されて調査をすることもあるし……この街で遺跡に詳しい人って言ったら、結構上位に食い込むと思うけど」

ガイ「……それなら、俺たちが遺跡を調査することになったら協力してくれないか?」

リン「もちろん!外から来た人なら大歓迎!」

リーゼリット「ほんとにいいの?」

リン「いいよ!そのかわり──」

ガイ「条件があるのか?」

リン「うん!遺跡に行くとき、余力があれば私も連れてって!死体が動く条件とか、魔翌力の流れとか、現場で見れるなら絶好の研究チャンスだから!」

ガイ「危険だぞ」

リン「平気平気!死体と罠と崩落には慣れてるから!」

リーゼリット「崩落に慣れてるって何!?」

リン「それに、あなたたちは死んだら最高の材料になりそうだし♪」

アインズ「ガイ、なるべくコイツは連れて行かない方がいいかもしれん」

ガイ「……かもな」

⭐︎リンと出会いました。
58 : ◆sIVlz2/mNs :2025/11/22(土) 17:26:22.63 ID:gKVyJdIzO
ーーテラヌス・ウルス 市場

ガイ「光の残滓……一体どこにあるのやら……」

ドルク「お?ガイ!奇遇だな!」

ガイ「ドルクか。遺跡帰りか?」

ドルク「おう!今日はそれなりに当たりの日でな。一緒に組んだアルバっていうおっさんのお陰でとくに危険らしい危険もなく調査を終えてきたぜ!」

ガイ(……古代遺跡か。調査するとなったら、ある程度詳しいヤツを連れていきたいところだが……アルバと合流できる保証はない。リンは……)

リン『あなたたちは死んだら最高の材料になりそうだし♪』

ガイ(……やはり同行させるには不安がある。あれは悪気がないだけに尚更危険だ)

ガイ(……ああ、そうか)

ガイ「……ドルク、頼みがあるんだが」

ドルク「ん、なんだ?」

ガイ「遺跡の調査することになったら同行してほしい。お前の経験が必要だ」

ドルク「……俺の、経験?」

ガイ「危険区域に踏み込む可能性が高い。信頼できて、立ち回りが分かっているやつと行きたい」

ドルク「……」

ガイ「引き受けてくれるか?」

ドルク「……あ」

ガイ「あ?」

ドルク「当たり前だろ!!!断る理由がねぇ!!!遺跡潜りなら任せとけ!俺の目と足があれば、そうそう死なねぇよ!」

ガイ「そうか……助かる。調査をするときは声をかける。そのときはよろしくな、ドルク」

ドルク「お、おう……!任せとけっての!」

ドルク「つーか、ガイ……そんな真っ直ぐ言われたら、逆に照れるんだけどよ……!」ポリポリ

ガイ「事実を言っただけだ」

ドルク「そういうとこだよ!……でもまあ、頼られんのは悪くねぇ気分だな。いつでも声をかけてくれ!」

ガイ「ああ。頼りにしている」

⭐︎遺跡調査の際、ドルクを同行させることができるようになりました。
59 : ◆sIVlz2/mNs :2025/11/22(土) 17:28:17.29 ID:0iyYl3oVO
ーーテラヌス・ウルス 酒場

ワイワイガヤガヤ

サーシャ「もう……テルさん、情報収集って名目でずっとお酒飲んでるじゃないですか!」

テル「仕方ないじゃん、酒場の情報は酒に溶けてるんだから〜」グビッ



セーレフェリア「ふー、疲れた……またフローディアどっか行っちゃったし……ん?」

サーシャ「えっ、あの娘……セーレフェリア!?」ガタッ

テル「……サーシャちゃん、私の後ろに下がってて」スッ

セーレフェリア「ん?……あれ?あれあれ〜?懐かしい顔……生きてたんだ、テル」

テル「おかげさまでね……そっちは聞くまでもなさそうだけど、元気にしてた?」

セーレフェリア「うん!元気も元気……ただ、そう構えられると、悲しくなるなー」

サーシャ「テルさん……セーレフェリアとどういう関係なの?」

テル「……ちょっとした親戚。セーレ、この国に何をしにきたの?」

セーレフェリア「探し物ー♪そういうテルこそ、どうしてこの国にいるの?」

テル「仲間との冒険中……それだけだよ」

セーレフェリア「へー、ずいぶん弱そうな子を連れてるんだね?」

サーシャ(──トコナツ火山島で、セーレフェリアは星竜と戦ってた……だから、私たちの顔をちゃんと見てない……?けど、どうしよう……私とテルさんだけじゃ勝てない……!)

テル「サーシャちゃんは弱くなんかないよ……それで、まだ本気で世界を自分のものにできると思ってるの?」

セーレフェリア「えっ、当たり前でしょ?私たちロスチャイルドはそのために作られたんだよ?」

サーシャ(作られた……?)

セーレフェリア「だからね、世界めくれが起きたとき邪魔になった連中はわたしが全部どーんって吹き飛ばしたもん」

サーシャ「……え?」

テル「……セーレ。今の……どういう意味」

セーレフェリア「どういうもなにも……同じ一族のくせに、足を引っ張るような子たちがいたでしょ?弱いのに偉そうだったり、古いやり方にしがみついたり……」

セーレフェリア「だから──わたしが全部まとめて吹き飛ばしたの」
60 : ◆sIVlz2/mNs :2025/11/22(土) 17:28:50.06 ID:0iyYl3oVO
サーシャ「──っ」

テル「……じゃあ、私とレーティア兄さん、グレースは?」

セーレフェリア「テルとレーティアは身の程わきまえてるし、テルグレースはわたしと同じくらい強いし。残す理由があるよね」

セーレフェリア「クラウディアは残念だったな〜。面白いことしてたのに死んじゃったし」

テル「……セーレ。世界征服なんて、やめなよ」

セーレフェリア「えー?なんで?」

テル「そんなの、誰も幸せにならないよ」

セーレフェリア「別に弱い人が幸せかどうかなんて興味ないし。従うなら生きれるし、逆らうなら吹き飛ばすだけ」

サーシャ「ひどい……!」

セーレフェリア「ひどい?弱い方が悪いよ?」

テル「セーレ……お願いだから、そんなこと……!」

セーレフェリア「──わたしの生き方に口出ししていいのは、強い人だけだよ?」

サーシャ「……っ!」ゾクッ

セーレフェリア「でも安心して。邪魔しに来ない限り、なにもしないから」

テル「セーレ……」

セーレフェリア「お酒飲む気分じゃなくなっちゃった。フローディアでも探しにいこっと。じゃあね、テルと、そのお仲間さん」



テル「……サーシャちゃん、大丈夫だった?」

サーシャ「はい……テルさん、今のは……」

テル「……セーレは……あの子は昔はああじゃなかった。けど、ああいうふうになってしまった……心が欠けてるわけじゃない。だけど、他人を『同じ存在』として見ていない……」

サーシャ「……じゃあ、あの人は……人の命をなんとも思ってないってことですか……?」

テル「……わからないよ。わかってたら、とっくに止められてる」

サーシャ「テルさん……」

テル「……もしセーレが人を傷つけるなら、止めなきゃ。それはきっと、私のすべきこと……一度、ガイ君たちと合流しよう」

⭐︎セーレフェリアと話しました。
61 : ◆sIVlz2/mNs :2025/11/22(土) 17:29:26.43 ID:CAeFtp7uO
ーー宿屋「月明かりのオアシス」

リーゼリット「セーレフェリアと会った!?」

テル「うん……さっき酒場でね」

サーシャ「セーレフェリアは私たちのことを覚えてないみたい。トコナツで顔を見られてなかったから……」

アインズ「ふむ……だが、そいつがこの街にいるというのは厄介だな。覚えていようがいまいが危険には変わらん。翡翠の賽を狙っているのだろう?」

ガイ「ああ……世界征服が目的なら、世界樹の光を求める理由も筋が通る。強大な力だ……放っておけるはずがない」

リーゼリット「そんな……本気で世界を取るために動いてるってこと……?」

サーシャ「うん……あの言い方、冗談じゃなかった……」

リーゼリット「ど、どうするの……?セーレフェリアとフローディアに遭遇したら……」

テル「……正面からは苦戦するかも。あの子、冗談抜きで災害みたいなものだから」

アインズ「……ならば、狙われる前に動くしかない。光の残滓の在処を急いで突き止めるぞ」

ガイ「……テル。最悪の場合は俺に任せろ。約束は果たす」

テル「ガイ君……」

現在はテラヌス・ウルスです。(5日目)
何をする?
安価下1〜3

襲撃
コンマ下1
01-10 リーナ
11-60 フローディア&セーレフェリア
61-00 襲撃なし
62 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/11/22(土) 17:30:23.04 ID:QUARphmoO
ヨードリーとキキの鍛練に付き合う
63 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/11/22(土) 17:34:17.80 ID:0lE7aBiQO
巨大墳墓へ行ってみる
64 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/11/22(土) 17:39:28.70 ID:CwuV7jUeO
かげをくらうものを捕獲して研究検体にする
65 : ◆sIVlz2/mNs :2025/11/22(土) 19:44:21.61 ID:4R0gZYQrO
ーーテラヌス・ウルス 練兵場

テル「練兵場……ここで何をする気?」

ガイ「この場所は兵士が多い。フローディアとセーレフェリアも中々手を出すことはできないはずだ……そして、二人の襲撃に対して対策を考えることができる」

アインズ「なるほどな……理には適っている。一般の街中よりは監視も多く、いざとなれば周囲の兵を盾にもできる」

リーゼリット「た、盾!?そんなことできないよ!」

アインズ「……リーゼ。話を聞く限り、相手は相当の手練れだ。誰一人犠牲を出さずに、というのは無理だ。だからこそ巻き込まれる側が多い場所の方が、奴らも軽々しくは動けんというだけの話だ」

リーゼリット「……うぅ、それは……そうだけど……」

サーシャ「でも、ここなら確かに安全……かも」

テル「でも、対策って何をするの?私たち、正面から戦って簡単に勝てるような相手じゃないよ?」

ガイ「……勝てなくてもいい。生き延びるための動きを身につける。奴らの攻撃にどう対応するか、事前に体で覚えるんだ」

ヨードリー「……物騒な発言が聞こえたが。首長として聞き捨てならん」

キキ「みなさま、こんにちは〜」

サーシャ「あっ、ヨードリーさんにキキさん!?え、ええと……今の言葉はその、冗談でして……」

ヨードリー「冗談にしては顔が笑ってないぞ……さて、聞かせてもらおう。誰が、誰に襲われると言うのだ?」



キキ「なるほど〜大変な旅をされてるんですね〜」

アインズ「こちらとしても街に被害を出したくはない。だからこそ、練兵場で避難と訓練を兼ねようというわけだ。兵には悪いんだがな」

ヨードリー「悪いとは思わんさ。兵というものは未知の脅威に触れねば育たん。ましてや……世界征服などとのたまう者を野放しにしてるとなればテラヌス・ウルスの名が廃る。私たちも協力しよう」

キキ「うふふ〜、ヨードリーさんやる気満々ですね。では、私もお手伝いしますよ。危険な訓練になりそうですし」

ガイ「そういうことであれば……よろしく頼む」

訓練の成果
コンマ下1
01-40 微妙
41-80 普通
81-00 上等
66 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/11/22(土) 19:52:26.54 ID:yKpCo4Rko
こんま
67 : ◆sIVlz2/mNs :2025/11/22(土) 20:43:05.16 ID:HX0RveSVO
申し訳ありません。急遽なのですが>>1に予定が入ったため本日の更新は終わります。
次回更新は明日予定です。
68 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/11/22(土) 20:57:07.47 ID:yKpCo4Rko
69 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/11/23(日) 01:07:48.84 ID:/g+7bgULO
これ古代遺跡いくごとに誰かしらの死亡判定がつくのかしら
70 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/11/23(日) 18:53:06.39 ID:bUhiHctQO

襲撃は自由行動終了後に発生するんだろうか
71 : ◆sIVlz2/mNs :2025/11/23(日) 19:24:49.39 ID:QIkiNpTAO
>>69
古代遺跡の探索は、よほどのことがない限り死亡判定はありません。
ただ、リンさんと一緒に探索する場合は若干ですが、判定は発生しやすくなるかもしれません。参考までに。

>>70
襲撃はタイミングがいい安価があるのでこれから起こります。よろしくお願いします。
72 : ◆sIVlz2/mNs :2025/11/23(日) 19:25:17.32 ID:QIkiNpTAO
ヨードリー「衝撃波……か。丁度いい。私とキキにはおあつらえ向きの魔法がある」スッ

キキ「ああ、なるほど……じゃあ、まずはこれを避けてみてください!」

風「」ヒュオオオ……!

サーシャ「きゃっ……これ、風魔法!?」

リーゼリット「すごい強さ……!吹き飛ばされそう……!」

アインズ「まだ風が一箇所に集まっているだけだ。攻撃はこれから来るぞ」

ガイ「なるほど、衝撃波の再現というわけだな……!」

キキ「では、いきますよ〜。それっ!」

風の塊「」ビュオオオッ‼︎

テル「セーレの衝撃波……完全じゃないけど、雰囲気は近いよ。威力は抑えられてるけど、真正面から受けたら身体ごと飛ばされる……!」

ヨードリー「さあ、どう攻略する?」

ガイ「……予兆は風の流れだ。衝撃が集まる前の空気を読むんだ!」

サーシャ「そんなの読めるわけ……ひゃっ──!」スッ
風の塊「」ドォン‼︎

サーシャ「うぅ……」クラクラ

リーゼリット「ほ、ほんとに飛んだ……」

アインズ「訓練だからあの程度ですんでいるが、実戦であれば死んでいるな」

テル「……でもサーシャちゃん、身体が浮く直前に空気が止まった感じ、わかった?」

サーシャ「えっ……なんとなく、ですけど……急に静かになったような……」

ガイ「衝撃が放たれる瞬間、風は一瞬だけ動きをやめる。そこを感じ取れれば回避が間に合う」

リーゼリット「それが簡単にできたら苦労しないよ……でも、やるしかないよね」

ヨードリー「いい心意気だな……回数を重ねろ。身体は繰り返せば覚える」

キキ「では、角度を変えてもう一発いきますよ〜」



ヨードリー「ふむ……短時間の訓練にしては、それなりの成果を得られたんじゃないか?」

キキ「そうですね。始めたばかりの頃と比べたら全然動きが違いますよ〜」

アインズ「完璧にはほど遠いが……無策よりははるかにましだ。最悪の状況でも全滅だけは避ける動きはできるようになっただろう」

ガイ「攻撃の予兆を感じ取る意識も掴めてきた。訓練はこのあたりで切り上げるとしよう。無理に続けても雑になるだけだしな」

テル「そうだね。セーレに会う前に疲れ果ててたらシャレにならないし」

ヨードリー「……であれば、本日の練兵場の使用はここまでとしよう。あとは兵の訓練時間だ」

キキ「みなさん本当にお疲れさまでした〜」

⭐︎セーレフェリアの対策をしました。

セーレフェリアとの戦闘時、コンマに+10の補正を得ます。
73 : ◆sIVlz2/mNs :2025/11/23(日) 19:28:08.88 ID:QIkiNpTAO
ーー西テラヌス砂漠 巨大墳墓前

魔導車「」キキー

ワイワイガヤガヤ

サーシャ「わぁ……!ここが巨大墳墓……観光地だからか、人がいっぱいいるね」

テル「前はこう、神秘的な雰囲気があったのかもしれないけど……人が集まりすぎると、どうしても俗っぽくなっちゃうね」

アインズ「実情を知られれば、神秘性は薄れるものだ。遺跡といえど収益が優先されればこうなる」

リーゼリット「……十年前に世界樹の光が落ちた場所、なんだよね」

ガイ「ああ……ここを調べたらすぐに立ち去ろう。フローディアとセーレフェリアもここを調べる可能性が高いからな」

テル「……そうだね。急ごうか」



ーー古テラヌス王家の石室

吹き抜けの天井から差し込む太陽「」カッ―!!

サーシャ「おお……すごい!!!」

アインズ「見惚れるのはわかるが、観光に来たわけじゃないんだぞサーシャ……ガイ、翡翠の賽は反応しているか?」

ガイ「──ダメだ、まったく反応しない。この辺りに残滓の力は無さそうだ」

リーゼリット「じゃあ……空振り、ってこと?」

ガイ「ああ……ここは人が多すぎる。長居は避けるべきだな」

テル「そうだね。セーレがもしこの場所を探してて……ここで鉢合わせたら、大変なことになっちゃうから」

サーシャ「うぅ……でも、せっかく来たのに何もないなんて……」

「嘘……なんで……」

サーシャ「……え?この声……」クルッ
74 : ◆sIVlz2/mNs :2025/11/23(日) 19:28:39.64 ID:QIkiNpTAO
リーナ「どうして……ここに、いるの……」

ガイ「リーナ?どうしてここに」

サーシャ「リーナちゃんもここに来てたんだ……?」

リーナ「なんで……なんで会っちゃうの……?」

サーシャ「え?」

リーナ「ここにいるなら……私、やらなくちゃいけなくなる……!」

テル「リーナちゃん、それどういう──」

ガイ「リーナ。何があった?」

リーナ「……命令、されたから。あなたたちを……消すように」スッ

リーゼリット「命令?」

アインズ「下がれ……全員、構えろ」
竜角の槍「」ブンッ!

テル「……アインズさん?あはは、冗談キツいなぁ〜。あまり面白くないよ、それ……」

干からびていく周囲の人々「」バタッ……バタッ……

テル「!」

サーシャ「嘘……」

アインズ「……あのときの死体は──リーナ、お前だったのか」グッ

リーナ「……ごめんなさい。ほんとはこんなこと……したくない」

リーナ「でも……あなたたちが世界を元に戻そうとしてるから……邪魔なの……!」

ガイ「元に戻すことが、なぜ邪魔になる?」

リーナ「戻しちゃダメなの……世界は消えるべきだから。間違った世界なんて……全部消すべきだから……!」バッ

ーー戦闘開始 リーナーー

01-10 痛恨(死亡判定あり)
11-50 劣勢
51-90 優勢
91-00 会心

コンマ下1

閃光玉 +10(残り3回)
連携技 +30(残り2回)
代償の刃 +99(現在使用不可)
抑制行動 -20(回数制限なし)

※同時使用はできません。
75 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/11/23(日) 19:29:39.71 ID:9y4FFYCOO
76 : ◆sIVlz2/mNs :2025/11/23(日) 19:34:51.91 ID:QIkiNpTAO
ちょっとわかりづらかったかもしれませんので補足説明をします。

勝利判定の際、直前の行動が 抑制行動でなかった場合、リーナは死亡します。参考までに。
77 : ◆sIVlz2/mNs :2025/11/23(日) 20:31:47.06 ID:AGNhO4HWO
リーナ「……」
乾燥していく地面「」カラッ……
近づいてくる乾魔翌力の塊「」ドドドドドド

アインズ「……来るぞ!距離を保て!」バッ

魔翌力を避けるリーゼリット「わあああっ!?」バッ
リーゼリットがいた足元の地面「」カラッ……

ガイ「ッ……直接触れずとも、あの魔翌力に触れただけで干からびるのか!」

テル「あんな魔法、初めて見たよ……!」

サーシャ「リーナちゃん、やめて!!!」

リーナ「……だまって……!」
乾魔翌力の塊「」ズオオオ……

乾魔翌力の塊「」ドドドドドド

アインズ「くっ……手加減をしていたらこちらがやられるぞ……!」ブンッ

竜角の槍「」ガギィンッ!
乾魔翌力の塊「」ギュウン……

リーゼリット「──くっ!!!」サッ
狙撃型魔導銃「」バァン!バァン!

肩口を撃たれるリーナ「あぅっ……!」バスッ

リーゼリットを抑えるサーシャ「ダメッ!!!」ガシッ

リーゼリット「──けど、サーシャ!!!
あのまま暴れられたら……もっと、もっと被害が……!」

倒れている干からびた人々「」
逃げまどう人々「」ワーワー……

サーシャ「っ、でも……!」

テル「……サーシャちゃん。リーナちゃんをこのまま放っておいても、犠牲は増えるだけだよ……」グッ

サーシャ「……ッ!」

ガイ「……」スッ
魔導拳銃「」カチャ
短剣「」スラッ

サーシャ「ガイ……?」

ガイ「……俺が、やる」

01-10 痛恨(死亡判定あり)
11-50 劣勢
51-00 勝利

コンマ下1

閃光玉 +10(残り3回)
連携技 +30(残り2回)
代償の刃 +99(現在使用不可)
抑制行動 -20(回数制限なし)

※同時使用はできません。
78 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/11/23(日) 20:34:25.77 ID:mKKeFOamO
連携技
79 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/11/23(日) 23:16:50.91 ID:ZOSaeHA0o
容赦のない勝利
80 : ◆sIVlz2/mNs :2025/11/23(日) 23:29:19.63 ID:AkS0tadrO
ガイ「」ダッ

乾魔翌力の塊「」ドドド……
ガイ「」シュンッ
魔導拳銃「」バンッ!バンッ!

撃ち落とされる乾魔翌力の塊「」シュウ……
撃ち落とされる乾魔翌力の塊「」シュウ……

ガイ(時間の流れがわかるようになってからは、魔翌力の動きも……全部手に取るように見える……)シュンッ

リーナの背後に瞬間移動するガイ「──」

ガイ(もう引き返すことはできない。リーナは……俺たちの障害になる)
短剣「」クルンッ ヒュンッ

ザクッ……

首元に短剣が刺さるリーナ「──っ……あ……」

サーシャ「そんな……!」

テル「……っ……」

アインズ「……」

リーゼリット「ガイ……」

短剣を引き抜くガイ「……」ズルッ

首を抑えるリーナ「あ……ごふっ……」ペタン……

リーナ「いつの、まに……まったく……ためらわなかった……ね……」

ガイ「ああ」

リーナ「……わたしも……みんなのこと[ピーーー]つもりだった……から……いいよ……これで……」ビチャビチャ……

サーシャ「な、なにしてるのガイ……?はやく、血を止めてあげなきゃ……!」バッ

アインズ「……サーシャ。回復魔法を使ってもあの状態では助からん」

サーシャ「そんなこと言わないで!だって、リーナちゃんはまだ──!」ダッ

テル「サーシャちゃん……」

リーゼリット「サーシャ!」

リーナとガイの間に立つサーシャ「」バッ

ガイ「……サーシャ」

サーシャ「なんでそんな……なんでそんな顔でいられるの!?……ガイ……!」

ガイ「世界めくれを止めるために必要なことだ。そのための障害は……たとえ、何であろうと排除する」

サーシャ「障害って……!リーナちゃんを……そんな言い方……」

ガイ「……たしかに、リーナとは共に過ごしたときもあったが……周りを見てみろ」

干からびた人々の死体「」

ガイ「仮に生かしたとしても、リーナが周りの人間を殺した事実は消えない」

サーシャ「でも……それでも……!」

ガイ「これから先、[ピーーー]可能性だってあった」

サーシャ「……っ!」
81 : ◆sIVlz2/mNs :2025/11/23(日) 23:29:49.26 ID:AkS0tadrO
リーナ「……ガイの言うとおりだよ、サーシャ……わたし、これまでも沢山人を殺してきたから……それに……世界なんて……全部消えちゃえばいいって……ずっと……思ってた……」

サーシャ「リーナちゃん……そんな……!」

リーナ「……世界めくれは……救いだよ……全部……苦しいことも……悲しいことも……痛いことも……綺麗に……終わっちゃうんだもん……」

リーナ「……だから……消えたほうが……楽なんだよ……誰も……泣かなくていい……」

リーナ「……わたし……人が消えるのを見て……何も感じなかった……だって……最初に消えたのは……家族だったから……」

サーシャ「……!」

リーナ「……乾いちゃってて……触ったら……崩れちゃって……それでも……わたし……泣けなかった……それから……ずっと……この世界は……いらないって……思ってた……」

ガイ「……退いてくれ、サーシャ」スッ

サーシャ「……っ……」

ガイ「……聞こえるか」

抱き上げられるリーナ「……?」

ガイ「抱き上げるくらいは……してやってもいいと思った」

リーナ「……ふふ……へんなの……あなた……そういうの……しなさそうなのに……」

ガイ「そうだな。お前相手に……こんなことするとは思ってなかった」

リーナ「あったかい……わたし……だれかに……触れられるの……ずっと……怖かったのに……いまは……全然怖くないや」ニコ

リーナ「……さよなら、みんな……わたし、ここで……終わるけど……あなたたちは……生きてて……ね……?」ガクッ

リーナを下ろすガイ「……」ソッ

サーシャ「リーナちゃん……リーナちゃん……!」

アインズ「……ここを離れるぞ。まだフローディア達の脅威は残っているんだろう?……ヨードリーたちにここで起きた出来事を報告しなければならん」

サーシャ「ま、待ってよ……!リーナちゃんをこのまま置いていくなんて……!」

テル「サーシャちゃん……落ち着いて……!」

リーゼリット「でも……アインズの言う通りだよ……ここに長居するのは危険だし……」

サーシャ「でも!!!」

ガイ「……行くぞ。この国の残滓の力を探さなければいけない」スタスタ……

サーシャ「……ガイ……」

⭐︎リーナを倒しました。
82 : ◆sIVlz2/mNs :2025/11/23(日) 23:33:05.86 ID:AkS0tadrO
ーー宿屋「月明かりのオアシス」

サーシャ「……」

ガイ「……」

リーゼリット(二人とも、あれから一回も口を聞いてない……サーシャはガイの顔すら見ないし……ガイは……ガイで、何も言葉を発しない……)

リーゼリット(あの戦いのあと、ガイはずっと無言だった。サーシャの呼びかけにも反応しなかった……いや……反応しなかったんじゃなくて……あえて反応しなかった……そんな風に見えた)

サーシャ「……ねぇ」ボソッ

ガイ「……なんだ」

サーシャ「どうして……助けようとしなかったの」

ガイ「……なんのことだ」

サーシャ「……リーナちゃんのことだよ」ギロッ

ガイ「ああするしか──」

サーシャ「そうじゃないっ!!!」

ガイ「……」

サーシャ「そうじゃない……なんで……なんで、迷わなかったの……?」

ガイ「……」

サーシャ「なんであんな顔で……障害とか排除なんて……そんな言い方ができるの……!」

ガイ「言葉の選び方で、結果は変わらない」

サーシャ「変わるよ!!!」

ガイ「そうか?」

サーシャ「変わるの!あなたの言葉は……あなたの気持ちは……全部……変わっちゃってるよ……!」

サーシャ「ガイ……あなたは……前みたいに笑わなくなったし……私たちの言葉にも、反応が薄くなった……誰かが死んでも……目が揺れない……」

ガイ「……」

サーシャ「怖いよ……今のガイ……本当に……怖い……」

ガイ「」スクッ
サーシャ「」ビクッ

ガイ「……怖がるのは勝手だ。だが──俺は間違っていない」

ガイ「迷いは、死につながる……だから切り捨てた。それだけだ」

サーシャ「そんな簡単に……!」

ガイ「簡単じゃない……必要なことだ」

サーシャ「……ねぇ……ひとつだけ答えて。ガイ……あなたは……リーナちゃんを殺したこと、後悔してないの?」

ガイ「……後悔はある。だが、迷いはない」

サーシャ「なにそれ……」

ガイ「それが今の俺だ」

サーシャ「……そんなの……そんなの……
ガイなんかじゃない……!」バッ

タタッ……

リーゼリット「サーシャ!!」ガタッ
83 : ◆sIVlz2/mNs :2025/11/23(日) 23:33:32.23 ID:AkS0tadrO
スタスタ……

アインズ「今、サーシャが出ていったが……何があった?」

リーゼリット「アインズ……」

テル「ガイ君……サーシャちゃん、泣いてたよ……」

アインズ「……リーナの件か」

リーゼリット「ガイは……サーシャと話してたんだけど……その……ちょっと……」

テル「……サーシャちゃんのあんな顔……初めて見た」

アインズ「……影を喰らうものの対策を考えようと思っていたが……どうやらそれどころじゃないようだな」

テル「サーシャちゃんがあんな状態じゃ……とても……」

リーゼリット「……ガイの言い方が……ちょっとどころじゃなかったの……」

ガイ「……必要なことを言っただけだ」

テル「必要なことって……あんなにサーシャちゃんを傷つけても?」

ガイ「傷つくかどうかは……サーシャの問題だ」

リーゼリット「ガイっ!」

ガイ「言い方で結果は変わらない」

テル「優しく言うか、冷たく言うかでぜんぜん違うよ……!」

ガイ「……関係ない」

リーゼリット「関係あるよ!サーシャは……ガイのそういう言い方が怖かったの!」

ガイ「……」

アインズ「ガイ。お前の変化は最近、顕著だったが……サーシャが泣き出すほどになるとはな」

ガイ「泣くかどうかも自由だ」

テル「そんな言い方、あんまりだよ…… 」

ガイ「……俺は必要な判断をした。サーシャの気持ちを守るために動いたわけじゃない」

アインズ「お前の“正しさ”は理解できる。
だが──正しいだけでは仲間はついてこないぞ」

ガイ「ついてくる必要はない」

リーゼリット「えっ……」

ガイ「例え一人になろうと……誰がついてこようと、こなかろうと──関係ない」

リーゼリット「ガイ……そんなの……」

テル「私たちは……仲間だよ……?」

ガイ「仲間なら力になれ。感情で足を引っ張るなら──離れろ」

アインズ「……なるほどな。サーシャが泣いた理由が、完璧に理解できたぞ」

ガイ「……」

アインズ「ガイ。お前は正義の味方ではない。
救うべき世界の異物になりつつある」

リーゼリット「アインズ……」

テル「い、異物って……」

アインズ「褒め言葉だ。だが同時に──大変危うい」

ガイ「危うくとも、正しい道だ」

アインズ「そうか……ならば、サーシャには近づくな。今のままでは会話にならん」

ガイ「……」

アインズ「……頭を冷やしてよく考えるんだな」

⭐︎影を喰らうものへの対策を話し合えませんでした。
84 : ◆sIVlz2/mNs :2025/11/23(日) 23:35:34.31 ID:AkS0tadrO
ガイ(世界樹の残滓の光は巨大墳墓には残っていなかった……となると、考えられるのは誰かが先に持ち去ったか別の場所へ移動したかのどちらかだが……)

ガイ(前者の可能性は低いな。フローディア達が先に見つけたのならば、そのまま俺たちを待ち伏せて俺たちが集めた光残滓を回収して俺たちを待ち伏せし、俺たちが集めた光ごと奪うはずだ。そうしなかったということは──まだ奴らも確保できていない)

ガイ(影を喰らうものについては……正直、世界樹の光とはまったく関係が無さそうだ。ラハニ四世には悪いが、見送らせて……ん?)

影を喰らうものの資料「」ペラ……

ガイ(この目撃地点……全て巨大墳墓とその近くにある古代遺跡だな……)ペラ……

ガイ(……なにか関係しているのかもしれない。一度、目撃地点付近の古代遺跡を調べてみるか……)

現在はテラヌス・ウルスです。(6日目)

何をする?
安価下1〜3

襲撃
コンマ下1

01-60 フローディア&セーレフェリア
61-00 襲撃なし

本日の更新はこれで終わりです。
明日は>>1に仕事があるため、更新できそうな場合は夜に更新します。
それでは、また。
85 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/11/23(日) 23:36:20.67 ID:cvCVdo8Z0
夜に出歩いているソーラを保護する
友達と一緒にいたということでソーラと引き取りにきたリアンノンに詳しい話を聞いてみる
86 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/11/23(日) 23:36:29.54 ID:kK5UhuWt0
サーシャ、気分転換に子供向け遺跡観光の手伝いをする
87 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/11/23(日) 23:36:50.79 ID:3ew6GOa70
ガイ以外のメンバーにもドルクを紹介して交流する
88 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/11/23(日) 23:57:47.12 ID:ZOSaeHA0o

犠牲なったのだ犠牲の犠牲にな
89 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/11/24(月) 00:57:34.73 ID:DIjN0K7wo
おつ
失っていたのはいわば良心みたいなものか…
90 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/11/24(月) 07:30:45.94 ID:0bbMwnhbO

まあサーシャもまだまだ青いってことで・・・でもこっちの死亡判定ある中でマイナス選ぶのは迷う
91 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/11/24(月) 12:14:41.37 ID:vCFmuy6Jo
おつ
事情を話してもお辛いなこれ
92 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2025/11/29(土) 09:00:33.19 ID:LEabQ3fwO
>>88
>>84で一部、文章が変なことになってしまっていますね。お恥ずかしい……リーナさんの死で>>1が動揺していたようです。該当箇所はこちらでお願いします。

ガイ(前者の可能性は低い。もしフローディアたちが先に見つけていたのなら、ここで待ち伏せして、俺たちが集めた残滓ごと奪うはずだ。それをしなかったということは──まだ奴らも残滓を確保できていない)

>>89
代償の刃で失ったものは現状、味覚と記憶だけです。それらは今のガイに影響を与えているのかもしれませんが、もとよりガイは目的のためにある程度割り切れるタイプのようでした。良心はまだ残っていますが、今後失う可能性もあります。

>>90
迷っていただけたのなら、>>1としては嬉しい限りです。良い結果を得るためにはリスクを選ぶ必要がある、という感覚を味わっていただきたかったのです。今後も似たような選択肢が登場するかもしれません。その時も迷ってもらえたらと思います。引き続きよろしくお願いします。

>>91
もしかしたら分かりあう未来もあったのかもしれませんが、今回は命を奪う結果となりました。この選択が今後どのように影響するかはまだわかりません。お楽しみに。
93 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2025/11/29(土) 09:01:30.14 ID:LEabQ3fwO
ーーテラヌス・ウルス 首都

サーシャ「はぁ……なんだか、戻りづらいなぁ……」

サーシャ(あの場所でリーナちゃんを止めなきゃ、もっと大勢死んでいたかもしれないのはわかってたけど……)

サーシャ(止めるって……ガイがやったようなことじゃないって、どこかで思ってたのに……)

サーシャ(話して、説得して……手を引いて一緒に戻る──そんな奇跡みたいな終わり方を私は望んでたんだと思う)

サーシャ(けど……ガイは迷わなかった。迷ってないように見えただけかもしれないけど……あの判断が正しいってわかってる分……余計に胸が痛い)ギュッ

子どもA「……ねーちゃん、どうしたの?しょんぼりしてる?」

サーシャ「……えっ?あ、ううん……そんなことないよ?」

子どもB「だいじょーぶ?おねーちゃん、迷子?」

サーシャ「……迷子でもないんだけどね」

黒衣の美少女「こらー!知らない人に絡んじゃダメって言ったでしょー!」タタッ

子どもA「えー、おれなんもしてねーよー!」

子どもB「またベルが怒ってるー!」

黒衣の美少女「怒ってません!決めたルートから勝手に外れるなって言ってるの!入口で配る説明書もまだ渡してないんだから!」

子どもA「だってベル説明ながいんだもーん!」

子どもB「聞くまえに歩くほうがはやい!」

黒衣の美少女「歩く前に聞け!みんなと一緒に歩け!それが正しいツアーの流れなの!」

サーシャ「ええと……ベル、さん?これはその……どういう状況なんでしょう……?」

黒衣の美少女「おっと、ごめんね!今、子ども向け遺跡ツアーのボランティアをしてるんだけど、人手が全然足りなくてさ……その隙に、この子たちがちょろ〜っと抜け出しちゃったの!」

サーシャ「そうだったんですね」

黒衣の美少女「ん?あなた……ねぇお願い!ちょっと仕事を手伝ってくれないかな!」

サーシャ「え」

黒衣の美少女「少しでも人手が欲しくてさ!もしタダ働きが嫌だったらお金も出すし……」

子どもA「ベルよりおねーちゃんがいいー!」

子どもB「つれてってー!」

サーシャ「えぇ……!?いや、その……」

黒衣の美少女「お願い!この通り!」フカブカー

サーシャ(……少しの間だけでも気を紛らわせられるかな……)

サーシャ「……わかりました。少しだけでいいなら、手伝います」

黒衣の美少女→ベルフレア「ホント!?ありがとう!私はベルフレア・バッドエンド。こう見えて、ベスティア様の一番弟子なんだよ!」

サーシャ「サーシャです。よろしくお願いします、ベルフレアさん」

ベルフレア「ベルでいいよ!よろしくね、サーシャさん!」

94 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2025/11/29(土) 09:01:58.74 ID:LEabQ3fwO
ーーテラヌス・ウルス とある古代遺跡

ベルフレア「──よし、到着!今日は一般解放されてる所だけ!危ないところには行かないから、安心してね!」

子どもA「奥まで入んないのー?」

ベルフレア「奥はね、大人でも迷子になるくらい広いんだ。危ない罠もまだ全部は取り除かれてないの!」

サーシャ「そうなんですか……?」

ベルフレア「この古代遺跡は最近見つかったんだけど、まだ探索されてない場所がたくさんあるの。謎の壁画とか、読めない文字とか……今も研究が続いてるんだ」

子どもA「なぞのもじって、なんかかっこいいー!」

子どもB「ベルー!おれもよめないもじよめるようになるー!」

ベルフレア「うんうん、勉強すれば読めるようになるよ!……多分!」

サーシャ(リーナちゃんも……普通に過ごしてたらこんな風に……)

子どもC「おねーちゃん!あそこみてー!あれ、なんのかみさまー?」

サーシャ「……あ、私も知ってるヤツだ。あれはホトルスって言ってね──」



ベルフレア「いやー、ありがとうサーシャさん!おかげで助かったよ!」

サーシャ「いえ……私なんて、ただ横にいただけで……」

ベルフレア「そんなことないって!子どもたち、サーシャさんの説明すっごく楽しそうに聞いてたもん。あれは才能だよ!」

サーシャ「そうですか……?」

ベルフレア「うん!それにほら──」

子どもA「サーシャねーちゃん、またつれてってよー!」

子どもB「つぎはなぞのもじおしえてー!」

子どもC「サーシャおねーちゃん、やさしいからすきー!」

サーシャ「……」

ベルフレア「ね?」

サーシャ「……ありがとうございます、ベルさん。誘ってくれて」ニコ

ベルフレア「よかったぁ!……サーシャさんが元気ないの、実は最初から気づいてたからさ。少しでも笑ってくれたらいいなーって思って声かけたんだ」

サーシャ「……え」

ベルフレア「何があったかは聞かないけど……弱ってる人を放っておけないのが私の性分なんだ。へへっ……つらいときほど、誰かのありがとうって効くでしょ?」ニカッ

サーシャ(……ベルさん、私のこと……気遣ってくれてたんだ……)

ベルフレア「だからさ、サーシャさんがちょっとでも元気になれたなら……今日はもう大勝利ってやつ!」

サーシャ「ふふっ……なんですか、それ……」

ベルフレア「よし、その笑顔!それだよそれ!困ったらまた呼んでね!ベルフレア・バッドエンドはいつでも正しき人々の味方だから!」

サーシャ(……戻ろう。ちゃんと話すために)

⭐︎ベルフレアを手伝いました。
95 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2025/11/29(土) 09:02:24.32 ID:LEabQ3fwO
ーー宿屋「月明かりのオアシス」

ガイ「──光の残滓についてだが、周辺の古代遺跡を調べる必要がありそうだ」

リーゼリット「全部は無理だよ?一個ずつ調べてたら何十年かかるか……」

ガイ「ああ。調査する遺跡にはアタリをつけている……これを見てくれ」スッ

影を喰らうものの資料「」ペラッ

アインズ「影を喰らうものの出現記録か……古代墳墓の近くに集中しているな」

テル「特に印のある三つの遺跡の周辺は回数が突出してるね」

ガイ「ああ。影を喰らうものは世界めくれ以前は一度も観測されていない……関係している可能性が高いだろう」

ガイ「調査自体は人員を増やして挑もうと考えている。古代遺跡にそれなりに詳しいヤツをな……一人、紹介したいヤツがいる。連れてくるから待っていてくれ」



ドルク「はじめまして、ドルク・ロックだ!ガイに誘われて遺跡の探索に同行させてもらうことになったんだが……なんか、雰囲気重くねぇか?」

リーゼリット「えーと……ちょっと今、パーティ内で喧嘩みたいなかんじになっちゃってて……」

ドルク「……そうだったのか」

テル「まあ、何はともあれよろしくね。私はテル。そっちの気難しそうなのはアインズさんで、ジャケットの子はリーゼリットちゃん……あとはエルフのサーシャちゃんがいるんだけど……」

ドルク「……そのサーシャって娘と喧嘩中って感じか?」

ガイ「……」

ドルク「まあ、何があったかは知らねえけど……協力者の立場として助言するが、このまま遺跡に行ったら誰かしら死ぬぜ」

アインズ「……同意見だ。私も今の状態で探索を行ったところでまともに連携が取れる気がしない。命を無駄に捨てにいくようなものだ」

リーゼリット「アインズさん……」

アインズ「ガイ。リーナを殺したこと自体は……仕方がなかったと私も思う。あの場で被害を喰い止めるには、ああするしかなかった」

アインズ「……サーシャや私たちへ放ったあの言葉は、わざとだな?」

ガイ「……そんなことはない。本心から、そう思っていた」

アインズ「嘘をつけ。もし仮にそれが本当だとしたら、サーシャを待たずして今すぐにでも探索に向かう筈だ。そうしない理由は……お前がサーシャを仲間だと思っているからだろう?」

テル「てっきりアレ、本気で言ってるかと……でも、なんでそんなことを?」

リーゼリット「……ガイが全部背負うように仕向けた、ってこと?」

ガイ「──っ」

アインズ「まったく不器用なヤツだな……私も最初は本気かと思ったぞ。おかげでお前に酷いことを言う羽目になった」

ドルク「一人で抱え込むのが仲間のため、って理屈か?筋が悪いぜ」

ガイ「……否定はしない」

テル「そういうことなら、サーシャちゃんに謝らないとね……ガイ君、リーナちゃんを殺したことは君一人には背負わせない。私も一緒に背負うよ」

ガイ「テル……」

アインズ「私もだ。責は共に負う」

リーゼリット「私も……ここまで一緒にやってきた仲間だもんね」

ガイ「アインズ……リーゼ……」

ドルク「へへっ……ガイ、仲間のことを大事に思うのはいいことだけどよ、わざわざ辛い方を選ぶ必要はないと思うぜ。腹割って話すのが一番だ!さて、俺は調査する遺跡の情報を集めてくる……そっちはうまくやれよ?」

ガイ「……わかった。頼んだぞ、ドルク」

⭐︎ドルクを仲間に紹介しました。
96 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2025/11/29(土) 09:03:51.64 ID:LEabQ3fwO
ーーテラヌス・ウルス 首都
ー 夜

サーシャ(いざ帰ろうと思っても……結局いろいろ考えすぎて遅い時間になっちゃった……ご飯も食べ損ねちゃったし……あれ?あそこにいるのってソーラちゃん?)

ソーラ「」ウロウロ

サーシャ「こんばんは、ソーラちゃん。ここで何してるの?一人?」

ソーラ「あっ、サーシャさん!?えっと、その……」

サーシャ「?」

リアンノン「──どこにいるの、ソーラ!」

ソーラ「まずい……」

サーシャ「……まずい?」

駆け寄ってくるリアンノン「あっ、ソーラ!!!またこんな時間に抜け出して!!!」タタッ

ソーラ「うっ……ご、ごめんなさい。おかあさま」

リアンノン「サーシャさん、ソーラを引き止めてくださったんですね?ありがとうございます……」

サーシャ「ええ、まあ引き止めたというか、たまたま会っただけで……ソーラちゃん、お家を抜け出しちゃダメだよ?リアンノンさんが心配しちゃうじゃない」

ソーラ「……さっきまでおともだちと話してたの。でも、もう帰っちゃった」

サーシャ「友達?」

リアンノン「またこの子は……毎回どうやって家を抜け出すのかな……」

ソーラ「抜け出すのはよゆう」ドヤァ

ソーラの頬をつねるリアンノン「こら」
ソーラ「あうっ」ムニュッ

リアンノン「まったく……サーシャさん。お礼をしたいのですが、今すぐに用意できるものがなくて……」

サーシャ「お礼なんて、全然!気にしないで──」グウウウ……

サーシャ「あはは……ご、ごめんなさい。お腹空いてて……///」

リアンノン「まあ……それでしたらご一緒にいかがですか?丁度夕飯にしようと思っていたので」

ソーラ「おかあさまのごはん、美味しいよ!」

サーシャ「ええと……それじゃあ、お言葉に甘えさせてもらいます」

97 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2025/11/29(土) 09:04:25.68 ID:LEabQ3fwO
ーーリアンノンの家

ソーラ「まんぞく……」ケプ

サーシャ「──すっごく美味しかったです。ご馳走様でした、リアンノンさん!」

リアンノン「口にあったようなら、何よりです」ニコ

ソーラ「ふぁ……眠くなってきちゃった……」

リアンノン「もうこんな時間ですもの……そろそろ寝なさい、ソーラ。ちゃんと歯は磨くのよ?」

ソーラ「……うん。おかあさま、サーシャさん、おやすみなさい。またお話してくれる?」

サーシャ「もちろん!おやすみ、ソーラちゃん」

ソーラ「えへへ……」タタッ

サーシャ「……ソーラちゃん、やんちゃなところもあるんですね」

リアンノン「元気すぎて困るんです。ありがたいですが、大変で……」

サーシャ「ふふっ……あっ、そういえば旦那さんはどちらに?お邪魔してしまって申し訳ありません……」

リアンノン「お気になさらず。私に夫はいませんから……実は、ソーラは本当の娘ではないんです」

サーシャ「え?」

リアンノン「世界めくれが起きたとき……テラヌス・ウルスもある程度の被害を受けました。十年前、それらの対応に追われている最中でソーラを見つけたんです」

リアンノン「もちろん、本当の親を探したのですが……混乱している最中では探すこともままならず、おそらくは世界めくれに巻き込まれたのかと……そのまま孤児としてホトルス族で引き取り、私が育ててきました」

サーシャ「そうだったんですね……そういえば、ソーラちゃんは友達と話しにいくって言ってましたけど……心当たりはありますか?」

リアンノン「いえ、とくに……抜け出すようになったのも、ここ最近のことで……夜は見廻りの兵がいるとはいえ、もしかしたら悪い人に連れて行かれたり……最近だと影を喰らうものも出ますし、あまり出てほしくはないんですけどね……」

サーシャ「心配ですよね……」

リアンノン「ええ……落ち着いてくれるといいんですけど……」スタスタ……

寝室を覗くリアンノン「」ソッ

ソーラ「」zzz

リアンノン「ふふっ……」

リアンノン「サーシャさん、もう夜も遅いですし、今夜は泊まっていってください。客間が一つ空いていますので……」

サーシャ「えっ……でも、ご迷惑じゃ……」

リアンノン「助けていただいたお礼も兼ねて、どうか遠慮なく。起きたらソーラもきっと喜びます」

サーシャ「……そういうことなら、よろしくお願いします」

ソーラ「……まっててね……」ムニャ

⭐︎リアンノン親子と遭遇しました。
98 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2025/11/29(土) 09:05:13.41 ID:LEabQ3fwO
ー翌日

サーシャ「──ただいま」

アインズ「戻ったか、サーシャ。昨夜はどこに行っていたんだ?」

サーシャ「リアンノンさんの家に泊めてもらってたの……その、心配かけてごめんね」

リーゼリット「そうだったんだ。無事でよかったよ……ほら、ガイ」

ガイ「……サーシャ」

サーシャ「ガイ……」

ガイ「あのときは俺の言い方が悪かった。お前を傷つける意図はなかった……すまない」

サーシャ「ううん……私も。ガイが全部悪いみたいに言っちゃった。ごめん」

ガイ「……俺がやったことだ。責任は俺にある」

サーシャ「……それでも、だよ。私たちパーティを組んだんだから……全部の責任をガイだけに押し付けたりしないよ」

ガイ「サーシャ……」

アインズ「ふむ。互いに謝り、共有もした。ならば、この件は一旦ここまでだな」

テル「これから先に進むための、区切りってやつだね」

サーシャ「……うん。私も、ちゃんと前を見る。ガイのこと、怖いままにはしておきたくないから」

ガイ「俺も、お前たちの言葉を斬り捨てるみたいな真似は、できるだけやめる。保証はできないが……変わろうとは思っている」

サーシャ「ふふっ……それでいいよ。改めて……よろしくねガイ」

ガイ「ああ……」

現在はテラヌス・ウルスです。(7日目)
※古代遺跡を調査する際はその旨を記載してください。

何をする?
安価下1〜3

襲撃
コンマ下1

01-50 フローディア&セーレフェリア
51-00 襲撃なし
99 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/11/29(土) 09:24:50.48 ID:s3igZhpnO
ガイ、リンと模擬戦
100 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/11/29(土) 09:37:31.88 ID:7xZsmJKC0
ソーラにおともだちについてもっと詳しく聞いてみる
101 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/11/29(土) 09:41:26.96 ID:fnXqUI0QO
ひょんなことからバッドエンド結界術を学ぶ
102 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2025/11/29(土) 11:03:28.01 ID:uaczAXbcO
ーーリンの研究所

ガイ「リン、いるか?」

リン「はいはい、ちょっと今手が離せないから勝手に入ってー」

ガイ「……邪魔するぞ」

ムワッ……

ガイ(……腐ったような匂いが充満している)

死体を弄るリン「ああ、ガイさんか……見ての通りちょっと作業中で申し訳ないね」カチャ……カチャ……

ガイ「……狂気的な絵面だな」

リン「まあ死者の蘇生なんて研究するの私くらいだし、そういうのは言われ慣れてるし……ふぅ、お待たせ。要件は何かな?」

ガイ「……近いうちに遺跡を調査しようと思うんだが、場合によってはお前の手を借りたい」

リン「ほうほう、なるほどなるほど。それは全然オッケーだけど……ああ、私の強さを知っておきたい感じかな?」

ガイ「……そうだ」

ガイ(あの発言が本気であれば……こいつを連れていって仲間が危険な状態に陥った際、こいつが何をしでかすかわからない。そのときに対処できるよう手の内は事前に把握しておく必要がある)

リン「わかった、模擬戦をすればいいかな?」

ガイ「……できるのか?」

リン「言ったでしょ?遺跡調査も任されることがあるって……そのくらいには動けるんだよ、これでも」ニコ

ガイ「……そうか」

リン「それに、私からしてもガイさんの強さはちゃんと見とかないとね。"もしも"のとき、有効活用できるように……」

ガイ「……」

リン「あはは、冗談冗談。ここでやると標本が吹き飛ぶから、裏の実験場がいいかな」

ガイ「……構わない。場所は任せる」



ーーリンの研究所 裏手の実験場

リン「ここが即席の実験場。簡易結界は張ってあるから、ちょっとやそっと暴れても外までは響かないはず」

簡易結界「」バリ……

死体が入った箱「」
リン「さてと……」ガサゴソ

ガイ「……それがお前の準備か」

リン「私の実力って、手駒の死体込みだからさ〜……ちょっと待ってね」ガサゴソ

リン「こっちは動かしていいやつ、こっちはまだ調整中……っと。番号付けもしてあるから、ややこしくはならないはず──よし、はじめようか!」

ガイ「──行くぞ」

コンマ下1

01-40 敗北
41-80 引き分け
81-00 勝利
103 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/11/29(土) 11:08:36.13 ID:oJLuESYVo
よゆう
104 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2025/11/29(土) 21:20:56.51 ID:nEkalymcO
リン「それじゃあ……行ってらっしゃい!我が僕たちよ!!!」

包帯巻きのミイラA「」ヨロ……
包帯巻きのミイラB「」ヨロ……
包帯巻きのミイラC「」ヨロ……

ガイ「なんとなく予想はしていたが……まるで悪役みたいだな」

リン「言われ慣れてるよ!さ、どうくるのかな?」

ガイ(時間魔法は見せない方がいいな……ならば、コレを試すか……)シュッ

リン「動きが速くなった……速度強化魔法だね!」

ガイ(本当の速度強化……時間魔法と比べたら消耗はまったくないな。今まで使っていたものと比べたら遅いが……充分実用的だな)

包帯ミイラ「」ダッ

ガイ「」シュッ
短剣「」ヒュン

包帯ミイラAの脚「」ザクッ
包帯ミイラA「」ガクン…

ガイ(筋肉の位置は死んでもそう変わらない……関節を狙えば動きは止まる)ズバッ

包帯ミイラBの首「」ボトッ

リン「切断は直すのに時間かかるからやめてほしいんだけどなあ……」

ガイ「」シュッ バキッ
包帯ミイラCの首元「」メキッ

包帯ミイラたち「」バタッ……

リン「三体をあっという間に……やっぱり強いね、ガイさん」

ガイ「数も質も……この程度なら話にならないな」

リン「。じゃあ、ここからが本番ってことで」スッ

魔法陣「」ボワッ…
分解されていた人骨「」カタカタ……
散らばってた鎧「」カタカタ……

組み上がっていく人骨→首なし鎧「」ヨロ…
落ちていた大剣「」ガシッ

リン「名付けて人工デュラハン!遺跡の探索もこの子と一緒のことが多いよ」

ガイ「……これが本命か」ダッ

首なし鎧死体「」ズシンッ
ガイ「」シュッ
短剣「」キィンッ

ガイ(ミイラと違って、どこを斬れば止まるのか見えない……魔法を使わなければ倒すのは難しいな……)バッ

首なし鎧「」
大剣「」ブンッ
ガイ「……こういった相手に馬鹿正直に付き合う必要はないな」サッ

シュッ

リーナ「なるほど。術者を狙うってわけか……いい狙いだけど……おいで、新入りちゃん!」スッ
魔法陣「」ヴォンッ

魔法陣から現れるローツインテールの少女「」ズズズ……
105 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2025/11/29(土) 21:21:26.25 ID:nEkalymcO
ガイ「なっ──」ピタッ

首なし鎧「」ダッ
大剣「」ブンッ
ガイに当たる寸前で止まる大剣「」ピタッ

リン「私の勝ちだね!けど、今の攻撃……ガイさんなら避けられたでしょ」

ガイ「……剣は見てなかった。俺の視界に入っていたのは……そっちだ」

ローツインテールの少女「……」

リン「ああ、この子。ちょっと珍しい魔法が使えるんだよね。それで……この子がどうかしたの?」

ガイ「……知り合いだった」

リン「……そっか。悪いことしたね……身元がわかってたら、さすがに模擬戦に出したりはしなかったよ」

ガイ「……お前のやり方だ。責めるつもりはない」

リン「……そ。そう言ってもらえるなら、助かるよ」パチン

魔法陣「」ヴォンッ
ローツインテールの少女「」スゥッ…

ガイ「……今のは、ミイラや鎧とは違う術か?」

リン「うん。さっきのミイラと人工デュラハンはここにある死体そのものを動かしてただけ」

リン「今の子はね、元々の遺体を私の魔法に組み込んで情報をなぞるみたいに仮の身体を組んでるだけ。たまに元の魂も一緒に出てくることがあるんだけど……基本的には今みたいに身体だけだよ」

ガイ「……つまり、さっきのリーナの身体は、元の死体そのものじゃないってことか」

リン「あの子、リーナって言うんだ……こっちでは身元不明の標本って扱いだったからね。名前を教えてくれて、ありがと」

リン「それで……私はガイさんのお眼鏡にかなったかな?」

ガイ 「ああ……充分だ。遺跡でも戦力になるだろう。模擬戦に付き合ってくれて、感謝する」

リン「ふふっ。それじゃあ、一緒に探索することになったらよろしくね!」

⭐︎リンとの模擬戦に敗北しました。
106 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2025/11/29(土) 21:22:01.06 ID:nEkalymcO
ーーテラヌス・ウルス首都

サーシャ「──なるほど。それで、三つの遺跡を探索することになったんだ」

リーゼリット「ドルクさんって人が一緒に探索してくれるよ。あとはこれ以上人を増やすかは状況次第って言ってたけど……どうなるんだろうね?」

アインズ「古代遺跡に詳しい者が増える分には問題ないだろう……ガイの方も、協力者になり得る人物のもとへ向かったようだしな」

テル「私たちも準備をしないとね。もしかしたら、影を喰らうものと戦うことになるかもしれないし……影を喰らうものって何が弱点なのかな?」

リーゼリット「資料も少ないしなぁ……」

サーシャ「……あ、あれ」

ソーラ「」トコトコ
買い物かご「」カチャカチャ

テル「あ、ソーラちゃん?」

リーゼリット「ほんとだ。おつかい中かな?」

サーシャ「ソーラちゃーん!」

ソーラ「……?あっ、サーシャさん!」パァッ

ソーラ「アインズさんと、テルさんと、リーゼおねーちゃんもいる!」

リーゼリット「リーゼおねーちゃん……ま、いっか。こんにちは、ソーラちゃん。おつかい?」

ソーラ「うん!おかあさまにたのまれて、おやさいとパンを買いにきたの」フンス

テル「えらいねぇ。ちゃんと一人でできるんだ」

ソーラ「よゆう」ドヤァ

リーゼリット「ふふっ、頼もしいなぁ」

サーシャ「ねぇソーラちゃん。少しだけ、一緒に歩いてもいい?」

ソーラ「いいよ!いっしょにいこ!」

107 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2025/11/29(土) 21:22:34.48 ID:nEkalymcO
ーーテラヌス・ウルス 市場

ソーラ「こっちが野菜屋さんで、その向こうがパン屋さん!」

テル「おお……完全に常連の動きだね、これは」

サーシャ「……ソーラちゃん。ちょっと、この前の夜のこと、聞いてもいいかな?」

ソーラ「このまえ?」

サーシャ「あのとき、おともだちと話してたって言ってたよね。そのおともだちのこと、もう少し教えてくれる?」

ソーラ「……サーシャさんも、怒る?」

サーシャ「怒らないよ。心配はするけどね。ソーラちゃんが危ないことしてたら、それはちゃんと止めたいって思う。でも、話を聞かないと、なにが危ないのかも分からないから」

ソーラ「……ん」

サーシャ「そのおともだちって、どんな子?」

ソーラ「……子、なのかな……?顔は、よくわかんない。でも、声はきこえるの。暗いところで、きれいな声で、やさしいの」

サーシャ「暗いところ……」

ソーラ「夜のはじっこ。だれもこない場所、静かな場所……そこにいくと、話してくれるの」

リーゼリット「“そこ”って、街の外?それとも中?」

ソーラ「うーんとね……門は出ないよ。兵隊さんに見つかるから。……街のはしっこの、ひとがあんまりいない道」

サーシャ「そうなんだ……そのお友達は、ソーラちゃんにどんなことを話してくれるの?」

ソーラ「……なにしてたの、とか。今日は楽しかった?とか。悲しいことあった?とか」

サーシャ「……優しいんだね」

ソーラ「うん。ソーラがさみしいとき、“だいじょうぶ”って言ってくれるの。おかあさまに言えないことも、聞いてくれる」

サーシャ「言えないこと……?」

ソーラ「……ソーラ、ほんとはたまに……こわくなるの。まちがいっぱいで、ひとがいっぱいで……みんながんばってて、でもいつか全部なくなっちゃうのかなって思うと……」

ソーラ「みんなが消えたら、痛いのも苦しいのもなくなるのかなとか、考えちゃうの。そんなこと、おかあさまには言えないから……」

サーシャ「……その話を、おともだちに?」

ソーラ「うん。そしたらね、こわがらなくていいって言ってくれたの。いつか全部、静かになるからって」

サーシャ「……全部、静かに……」

ソーラ「そのときが来るまで、ちゃんと生きてればいいって。無理にがんばらなくてもいいって」

サーシャ「……そのおともだちの名前は、教えてもらった?」

ソーラ「ううん。ソーラが聞いても、名前はいらないよって笑うの。あなたが呼びたいように呼んでって」

サーシャ「ソーラちゃんは、なんて呼んでるの?」

ソーラ「えっと……かげのひと」

アインズ「……影、か」

ソーラ「こわくないよ?ソーラにはぜんぜん、こわくないの。やさしいの。なでてくれるみたいに、頭の中があったかくなるんだよ?」

サーシャ「そのおともだちと会ってるとき、ソーラちゃんは、どんな気持ちになる?」

ソーラ「楽しい。……でも、すこし、さみしい」

ソーラ「またねって言われるから……ソーラ、もっといっしょにいたくなるの。ずっと話してたいのに、帰りなさいって言うの。ここはまだ、あなたがいる場所じゃないって。時間が来るまでは、自分の場所で生きなさいって」

サーシャ「……なるほど」

ソーラ「へんな話だった?みんな、きらいになった?」

サーシャ「そんなことないよ。教えてくれて、ありがとう。ソーラちゃんにとって、大事なおともだちなんだね」

テル「怖がらせたくなくて黙ってたんだよね? それでも話してくれてありがとう」ナデ

ソーラ「んへへ……」

アインズ(……"全部静かになる"か……影を喰らうものとどこか似ているような……気のせいだろうか?)

⭐︎ソーラからおともだちのことを聞きました。
108 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2025/11/29(土) 21:23:07.84 ID:nEkalymcO
ーーテラヌス・ウルス首都

ガイ「……みんな、ここにいたのか」

リーゼリット「あ、ガイ……酷い顔してるけど、何かあった?……リンさんのとこ、行ってたんでしょ?」

ガイ「いや……なんでもない。模擬戦をしたから少々疲れてな……」

テル「なんでもないって顔じゃないけどねぇ……まあ、詮索はしないでおこうか」

アインズ「遺跡に入る前に潰れても困るからな。休めるなら今のうちに休んでおけ」

ガイ「……ああ」

サーシャ「でも、顔色ほんとによくないよ?無理して倒れたりしないでよ、ガイ」

ベルフレア「おっ、サーシャさん!奇遇ですね!」ヌッ

サーシャ「わっ!ベルさん!?」

ベルフレア「こんにちは!そちらの方々は?」

サーシャ「私の仲間です。アインズさんと、テルさんと、リーゼと……ガイです」

アインズ「貴方がベルフレアか。話は聞いている。サーシャが世話になったな」

ベルフレア「ベルフレア・バッドエンドです!ベスティア様の一番弟子やってまーす。よろしく!」

テル「やっぱり苗字のインパクトがすごいね……」

リーゼリット「バッドエンドさん……」

ベルフレア「ここで会ったのも何かの縁!今から丁度、守護結界の練習するつもりだったんだ。よかったら見てく?」

ガイ「……守護結界?」

ベルフレア「うん。最悪の一発だけは、どうやっても通さないタイプの結界。前衛さんたちなら興味あるんじゃない?」

アインズ「ほう……その手の術ならば、ぜひ拝見したいな」

ベルフレア「じゃ、ついてきて!師匠もいるから、ついでに会っていきなよ!」

109 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2025/11/29(土) 21:23:57.57 ID:nEkalymcO
ーー練兵場

黒髪ロングの女性「あら……ベル、お客さんを結構連れてきたのね?」

ベルフレア「はい、お師匠様!……まずかったですか?」

黒髪ロングの女性→ベスティア「構いませんよ。皆様、初めまして。ベスティア・バッドエンドと申します」

アインズ「私はアインズ。こちらはテル、リーゼリット、ガイ、そしてサーシャだ」

ベスティア「ああ……あなたがガイさんですか」

ガイ「……知ってるのか?」

ベスティア「トゥルーエンドとは仲良くやっていただけているようで」ニコ

ガイ「……」

テル「ん?トゥルーエンドってたしか大魔女様の……ガイ君、私たちに内緒で特訓とかしてた?」

ガイ「……個人的な問題の解決だ」

ベスティア「まだ訓練は終わってないのに、と寂しがってましたよ。余力があれば顔を出してあげてください」

ガイ「……考えておく」

サーシャ「ガイ、そんな人とまで知り合いだったんだ……」

リーゼリット「ていうか、ベスティアさんって大魔女様とどういう関係……?」

ベルフレア「あー……そこは話すとややこしくなっちゃうから、とりあえずお師匠様は大魔女様と知り合いってことだけ覚えてて!」

ベスティア「それじゃあ早速訓練をはじめましょうか……ベル、準備を。皆様もよければ一緒にどうですか?」

サーシャ「え、いいんですか?」

ベスティア「構いませんよ。強い守りは、強い攻めと同じくらい価値がありますから。興味があるなら、ぜひ」

コンマ下1
(パーティメンバーの名前を一人記載してください。そのキャラが使えるようになります。)

01-80 難しい
81-90 なんとなく掴めた
91-00 掴んだ
110 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/11/29(土) 21:28:18.55 ID:oJLuESYVo
アインズ
111 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2025/11/29(土) 23:44:41.66 ID:mEtxJRZoO
ベルフレア「はい!それじゃあさっき説明した通り、自分の足元にぐるっと円を描くイメージで魔力を流してみてください!」

リーゼリット(ちょっと待って……すごく涼しい顔でやってるけど、これ難易度すごく高くない!?)

リーゼリット(他のみんなはどんな感じなんだろ……)チラ

ガイ「……中々うまくいかないな」シュウン

サーシャ「一瞬だけ張るのでやっとだよ……維持するのが難しいね」シュウン

テル「なかなかコツを掴めないなぁ……」ジジ……シュウン

アインズ「たしかに難しいが……維持自体はなんとかできるぞ」ジジジ……

ベルフレア「おお!凄いです、アインズさん!まだ少し薄いですけど、鍛えれば実戦でも十分使えます!」

ベスティア「ふむ……初めてにしては悪くありませんね。皆さん、素質はあります」

リーゼリット「ほ、ほんとですか……?私、全然形になってる気がしないんだけど……」

ベスティア「焦らなくて大丈夫です。結界は慣れた人ほど地味に見える術ですから。派手に光らないからといって、失敗とは限りませんよ」

サーシャ「維持できるようになるまで、いっぱい練習しないとだね……」

テル「攻撃魔法より神経使うかも……」

ベスティア「この系統の結界は、一度だけ、どうしても通したくない一撃を止めるためのものです。燃費も負担も大きい。乱発するものではありません」

アインズ「使いどころを見極めろ、というわけか」

ベスティア「ええ。ここぞという瞬間にだけ、迷わず張れるようにしておくこと。それが何より大事です」

ベルフレア「私は毎日ちょっとずつやってたら、ある日いきなり “あ、できてる!” ってなったタイプなので……コツコツやれば、きっと平気ですよ!」

アインズ「ふむ……有意義な時間だった。礼を言おう、ベスティア殿、ベルフレア殿」

ベルフレア「お気になさらず!皆様のお役に立つことを祈ってますね!」

⭐︎アインズが結界魔法を使えるようになりました。
(アインズが戦闘に参加しているとき、1度だけ劣勢を無効化します)
112 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2025/11/29(土) 23:46:45.47 ID:mEtxJRZoO
ーーテラヌス・ウルス カフェ

ガイ(光の残滓、影を喰らうもの、世界めくれ……全部、対応が遅れれば遅れるほど被害は増える。俺たちが動きを止めた瞬間に、どこかで誰かが死ぬ……進み続けなければな……)

スタスタ……

目の前に座るフローディア「ようやく見つけた──こんにちは。預けてたものを取りに来たわよ」ストン

ガイ「……誰だ?」

フローディア「あら?トコナツでのこと、忘れちゃった?」

ガイ「……生憎、記憶喪失でな」

フローディア「なるほどね……だから、私がこんなに近くにいても落ち着いてるわけ。このまま無理やり奪ってもいいのだけど、それじゃ可哀想だから聞いておくわ……翡翠の賽を私にくれる?」

ガイ「……それはできない」

フローディア「……ふふ。相変わらず即答ね。そう言うと思ってたわ……素直に渡すなら、ここでお茶を飲んで終わりにしてあげようと思ってたのに」

ガイ「賽は渡せない。これは、世界めくれをなくすために必要なものだからだ」

フローディア「世界めくれを?ふふっ、たしかに大事なことね……けど、それよりも先に優先すべきことがあるわ」

ガイ「何?」

フローディア「この世界から死をなくすことよ。この世界から、痛みも、老いも、別れも──そんなみっともない終わりを全部、消してあげるの」

フローディア「そのためにこそ、翡翠の賽と世界樹の光の残滓が必要なの。世界めくれの修復なんて、そのあとでいくらでもやり直せるでしょう?」

ガイ「……死のない世界など、魅力的には思えないが」

フローディア「そう?寿命に怯えながら、生まれては死んでいく世界のどこが魅力的なのか、むしろ私には理解できないけれど」

ガイ「死があるからこそ、限りがあるからこそ……今を選べる。少なくとも、俺はそう思う」

フローディア「きれいな言葉ね。でも現実はどうかしら?選ぶ前に奪われた命なんて、いくらでも見てきたでしょう」

フローディア「病気で、事故で、戦争で……理不尽に踏みつぶされて……それでも死があるから尊いなんて、本気で言える?」

ガイ「……理不尽は、消したいと思う。だがそれは、死そのものを消すこととは違う」

フローディア「同じことよ。原因を一つ一つ潰すより、結果そのものをなくす方が早いわ」

フローディア「誰も死なない。誰も喪わない。泣かなくていい世界……それを作ろうとしている私と、世界めくれを元に戻すだけのあなた」

フローディア「どちらが本当に優しいかなんて──考えるまでもないでしょう?」

ガイ「……並行線だな。俺とお前が分かりあうことはない」

フローディア「そのようね……まだ、あなたの仲間は来ていないのでしょう?今すぐ始めてしまってもいいけれど、それじゃつまらないし── せっかく"殺し合う"相手なんだから、互いのことを少しくらい知っておいてもいいでしょう?」

ガイ「……」

フローディアと何か話す?
安価下1〜2
113 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2025/11/29(土) 23:48:05.35 ID:mEtxJRZoO
本日はここまでです。
次回はフローディアとセーレフェリアのコンビとの戦闘から始まります。
このレスは安価に含まれません。
それでは、また。
114 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/11/29(土) 23:51:17.73 ID:dVtXXEpq0
ダークヒーローパーティについて知ってるか
115 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/11/29(土) 23:53:06.67 ID:rk7G7L5CO
その優しさはほんとに人々のためのものか?不死鳥
お前みたいな奴こそ救いたくなってくると煽る
116 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/11/30(日) 00:02:56.30 ID:HZRc6GUMo

普通に今この二人相手は不利すぎない
117 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/11/30(日) 11:05:34.08 ID:wqBaiy/4o
おつでした
味方にいてくれることを感謝枠:リンさん
118 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2025/11/30(日) 20:54:23.33 ID:0jEOvRs3O
>>116
ガイ単体だと厳しいように思えますが、代償の刃を使えば実はどうにかなったりします。その場合、失うものは特殊なものになりそうです。

>>117
敵と味方という立場は状況や立ち位置等で変わります。リンさんが敵として登場した場合はそれなりに厄介なことになったかもしれません。
119 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2025/11/30(日) 20:54:53.67 ID:0jEOvRs3O
ガイ「その優しさは、本当に人々のためのものか?自分だけ取り残されるのが怖いだけじゃないのか」

フローディア「……さあ、どうかしら?自分だけ取り残されるのが怖いのは、きっと誰だって同じよ。家族に先立たれるのも、友人に置いていかれるのも、恋人に死なれるのも──みんな、同じだわ」

ガイ「……」

フローディア「私はそれが嫌なだけ。私だけが延々と見送る役を押しつけられて……永遠に『さようなら』を繰り返すなんて……もう嫌なのよ」

ガイ「だから世界から死を無くすのか」

フローディア「ええ。私が怖がりだっていうのなら、そうなのかもしれないわね。でも、怖がりなのは私だけじゃない。あなただって、死を恐ろしく感じるでしょう?」

フローディア「死なない世界、終わらない時間、失われない繋がり……私が完成させるものは、あなたが想像しているよりずっと優しい世界よ」

フローディア「私はね、ガイ。自分のためだけにこんなことをしているつもりはないの……私の恐れを消すということは、同じ恐れを抱く全ての者を救うということでもあるわ」

フローディア「誰も失わずに済む世界を用意してあげる……それができるのは、この世界で私だけ。だからこそ──これはみんなのために必要なことなの」

ガイ「……哀れだな」

フローディア「……なんですって?」

ガイ「みんなのためなどと言いながら、一番救われていないのは自分自身だと気付いていない……俺としてはお前みたいな奴こそ救いたいと思うがな」

フローディア「ふふ……あははははははっ!救いたい?この私を?笑わせないでちょうだい……あなた、何を言っているかわかっているの?」

ガイ「理解してるつもりだ……それでも、黙って見ているほど無関心にはなれなかった」

フローディア「誰か普通の人間が言うのなら、きっと綺麗事として笑い飛ばして終わりだったわ……記憶も半端、世界の命運まで背負って、それでも敵さえ救いたいなんて言える人間なんて、そうそういないわよ」

ガイ「褒められてる気がしないな」

フローディア「褒めているわよ。とびきりね……」

フローディア「いいわ。その言葉、覚えておいてあげる。もっとも──その前にあなたを焼き殺せたら、それはそれで仕方ないけれど」
120 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2025/11/30(日) 20:55:43.49 ID:0jEOvRs3O
フローディア「ねえ、あなたは十年前に各国を救ったダークヒーローたちを知っている?」

ガイ「……そういうヤツ等がいたことは知っているが、詳しくはない」

フローディア「そう。私も会ったことはないのだけれど……記録や噂話なら、知っているわ。いくつもの国を渡り歩いて、救い続けた英雄……暴走した竜を鎮めたり、支配された都市を解き放ったり……そういう話ね」

フローディア「それでも世界めくれは止められなかった。命を削って走り続けて、それでも届かなかった側に消えていった英雄たち」

フローディア「愚かだと思わない?結果が変わらないと分かっていたのに、それでも足掻き続けたのよ?」

ガイ「結果がどうであれ、救われた命はあったはずだ」

フローディア「ええ、あったでしょうね。その瞬間だけは、誰かを救えたのかもしれない。でも結局、世界は歪んだまま。彼女たち自身も行方不明。物語としては美しいけれど……現実として見れば、報われない努力だったわ」

ガイ「……お前はそう思っているわけか」

フローディア「ええ。愚かで、無駄で、でも──どうしようもなく、少しだけ愛おしい」

ガイ「……愛おしい?」

フローディア「壊れかけた世界の前で、それでも『自分たちが動けば何か変えられる』って信じてしまう……滑稽で、どうしようもなく人間らしい幻想。あなたも、同じ目をしているわ」

フローディア「仲間を守る、世界めくれを止める、光の残滓を集める……全部抱え込んで、それでもまだ敵さえ救いたいなんて言葉を口にするんだから……ほんとうに、よく似ていると思うの」

ガイ「……俺を同類だと言いたいのか」

フローディア「ええ。愚かで、報われる保証なんてどこにもないのに、なお前に進もうとするところがね……十年前の英雄たちのように、あなたもきっと、限界まで自分を削って──それでも世界の崩壊に間に合わない側として、静かに沈んでいく」

ガイ「そうなると決めつけるな」

フローディア「そうならない未来を、この世界がいままで一度でも用意してくれたかしら?どれだけ足掻いても、結末だけは変わらない……そんな光景を、私は山ほど見てきたのよ」

フローディア「だから私は作り替えたいの。もう二度と、あなたみたいな愚か者が、命を賭けて走り続けなくていい世界に」

フローディア「十年前の英雄たちも、あなたも──頑張ればいつか報われるなんて幻想に縛られてる。結果なんてどこにも保証されていないのに、それでも前に進もうとする……」

フローディア「そういうものから、どうしようもなく目を離せないのよ。……ふふ、少し饒舌になり過ぎたわね」
121 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2025/11/30(日) 20:57:35.36 ID:0jEOvRs3O
ガイ「……十分だ。あとは、言葉じゃなく行動で示す」バッ

ガイ「」ゴロン

飛来する矢「」ヒュン……
飛来する魔力弾「」ドギュン!

矢が刺さるフローディア「──あら?」バスッバスッ

魔導弓を構えるサーシャ「ガイ!大丈夫!?」ギリギリ……

リーゼリット「フローディア……!ガイから離れて……!」
狙撃型魔導銃「」ガチャンッ

燃えるフローディア「ふふ……手荒い歓迎ね……」メラメラ……

アインズ「──」バッ
竜角の槍「」ドスッ!

フローディア「……竜まで仲間にしたのね」

テル「嘘……なんで全然効いてないの!?」

フローディア「あなたも初めまして、ね?ちなみに効いていない訳じゃなくてしっかり効いてるわよ……」ボォォ…
傷が塞がっていく皮膚「」シュウウ…スッ…

アインズ「たしかに手応えはあった……だが、持続的に攻撃を続けなければ傷はすぐに治癒するようだな」

テル「それなら──雷よ……!!!」バッ
迸る電流「」バチバチバチ‼︎‼︎‼︎

フローディア「それは厄介そうね……けど、そろそろかしら──」

セーレフェリア「──よっと!」バッ

衝撃波「」ドォン‼︎
電流「」バチッ…スゥ…

セーレフェリア「危ない危ない。いきなり全力はひどくない、テル?フローディアが焦げちゃうところだったよ?」

ガイ「セーレ……!?」

セーレフェリア「あれ?ガイじゃん。なんでここにいるの?」

テル「セーレ……もう一回聞くけど、世界征服を辞める気はないんだよね?」

セーレフェリア「またその話?んー……ないよ。やめる理由、ひとつも思いつかないし?」ニコ

テル「そっか……じゃあ、こっちもはっきりさせなきゃね……」

セーレフェリア「テルは?まだ邪魔するつもり?」

テル「うん。セーレが人を踏みにじるなら……私は、それを見過ごせない」

セーレフェリア「あはは!家にいた時の模擬戦、最後まで一度も勝てなかったのに、ずいぶん大きく出たね?いいよ。ロスチャイルドの落ちこぼれが、どこまで足掻けるか──見せてよ!」

テル「……落ちこぼれでいいよ。私は、あなた達みたいになりたくない!」バッ
迸る電流「」バチバチバチ……!

ーー戦闘開始 フローディア&セーレフェリアーー

01-30 痛恨(死亡判定あり)
31-60 劣勢
61-90 優勢
91-00 会心

コンマ下1

閃光玉 +10(残り3回)
連携技 +30(残り2回)
代償の刃 +99(現在使用不可)

コンマ下2
増援(テラヌス・ウルスで会ったキャラを一名記載してください)

01-50 テラヌス兵士
51-00 指定キャラ
122 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/11/30(日) 20:59:21.79 ID:6qbi5pMGO
123 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/11/30(日) 20:59:46.79 ID:TVIPzn590
キキ
124 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/11/30(日) 20:59:46.81 ID:+Kbjt1iLO
トゥルーエンド
125 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2025/11/30(日) 22:15:51.50 ID:SHNXryChO
アインズ「私が前に出る!ガイは不死身の女を押さえろ!サーシャとリーゼリットは援護に徹しろ。テルは雷で牽制を切らすな!」ダッ

ガイ「ああ!」シュンッ

テル「行くよ……セーレ!」バッ
迸る電流「」バチバチバチ!

セーレフェリア「それじゃあ、遊ぼっか、テル!!!」バッ

衝撃波「」ドォンッ!
衝撃波「」ドォンッ!
衝撃波「」ドォンッ!

リーゼリット「テルさん!」サッ
狙撃型魔導銃「」ドギュウン!ドギュウン!ドギュウン!

衝撃波にぶつかる弾「」ジュッ!
衝撃波にぶつかる弾「」ジュッ!
衝撃波にぶつかる弾「」ジュッ!

セーレフェリア「へー、やるじゃん。ちょっと鬱陶しいからあなたから飛ばしてあげる──」

アインズ「させると思うか?」
竜角の槍「」ブンッ!
衝撃波「」ドォンッ!
セーレフェリア「チッ……邪魔しないでよね、つまらないじゃん!」
魔力矢「」ヒュンヒュンヒュン!

セーレフェリア「わぁ、こっちも来た。人気者だなぁ、私」スッ
衝撃波「」ドォンッ!
撃ち落とされる魔力矢「」カランカランカラン……

サーシャ「やっぱり単純な不意打ちは防がれちゃうか……もっと手を加えないと……」
魔導弓「」ギリ……

落ちる電撃「」バチバチバチッ!!

セーレフェリア「おっと!」ヒョイッ
セーレフェリアの足元「」ドォンッ!バリバリッ!

テル「──外した!」

セーレフェリア「ふふっ、やっぱり強くなってるね、テル!前よりずっと当たりそうになってきた!」

テル「当てるよ……今度こそ!」

126 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2025/11/30(日) 22:16:20.22 ID:SHNXryChO
フローディア「あっちは随分賑やかね」

ガイ「仲間に手出しはさせない……相手は俺だ」シュッ

死角から射撃するガイ「」シュンッ
魔導拳銃「」ドギュウン!ドギュウン!

撃ち抜かれるフローディア「速い……?まったく反応できないわ」バスッバスッ

ガイ「」シュンッ
連射される弾丸「」ドギュウン!ドギュウン!ドギュウン!

フローディア「……ほんと、容赦ないわね」ヒラッ
バスッ

ガイ「容赦すれば諦めてくれるのか?」シュンッ

フローディア「そんな訳ないでしょ── むしろ、優しさは命取りよ?」
炎「」ゴウッ!

ガイ「」シュンッ

フローディア「……やっぱり避けると思ったわ」

サーシャの方向へ飛んでいく炎「」ゴウッ

ガイ「──しまった!サーシャ、避けろ!」

サーシャ「!」

サーシャを取り囲む暴風「」ビュオオオ!
消え行く炎「」シュウウウ……

サーシャ「あれ?私……なんともない……」

キキ「皆さん、大丈夫ですか〜?」スタッ

リーゼリット「キキさん!どうしてここに!?」

キキ「そりゃあ街中でこんな大規模な戦いが起きてたら止めに来るに決まってるじゃないですか〜。しばらくしたら兵士の方々も来ますよ」

アインズ「キキ……助かった。礼を言うぞ!」

キキ「いつぞやのお礼ですよ〜。それに、まだ終わってませんから、油断したらまとめて飛ばされちゃいますよ?」

01-55 劣勢
56-90 優勢
91-00 会心

コンマ下1

閃光玉 +10(残り3回)
連携技 +30(残り2回)
代償の刃 +99(現在使用不可)

コンマ下2
増援(テラヌス・ウルスで会ったキャラを一名記載してください)
127 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/11/30(日) 22:18:39.20 ID:dgC9jGMho
連携技を
128 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/11/30(日) 22:18:43.57 ID:HZRc6GUMo
ベルフレア
129 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/11/30(日) 22:19:04.81 ID:9Cjy5boaO
リン
130 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2025/11/30(日) 23:33:33.82 ID:VazBJ9uiO
セーレフェリア「一人増えたところで変わらないよ!」
衝撃波「」ドォンッ!

アインズ「そうだといいがな……あれ一人で、戦況は大きく変わるぞ」

キキ「そうですよ〜。これでもテラヌス・ウルスの治安維持も任されてるんですから……これ以上、街をめちゃくちゃにされたら困ります〜」

キキの足元から吹き上がる風壁「」ビュオオオオッ!
風に流される衝撃波「」ギュルルルッ……

セーレフェリア「わっ、軌道がズレた……ふーん?」

テル「今の……風で衝撃波の向きを……」

リーゼリット「味方に当たらないように逸らしてる……!」

サーシャ「キキさん、すごい……!」

セーレフェリア「ちょっと遊んでる暇はないかも……」グッ
圧縮される魔力「」ギュウウウン……

サーシャ「!リーゼ、撃って!」
魔力矢「」バシュバシュバシュッ!

リーゼリット「間に合って──!」
狙撃型魔導銃「」ドギュウン!ドギュウン!

矢と弾丸を止める衝撃波「」ドォンッ!
セーレフェリア「ふふ、喰らってあげないよ──」

アインズ「──やるしかないか!」バッ

キキ「一体何を……」

セーレフェリア「──爆ぜろ」

解放された魔力「」パチッ…

ドッガァァァァァァン‼︎‼︎‼︎

凄まじい衝撃波「」ゴォォォォッ!!
石畳「」メキメキメキッ!!

サーシャ「きゃ──!」

リーゼリット「うわっ──!」

テル「っ……!」

アインズ「──守護結界っ!」グッ
足元に走る魔力円「」シュイィィン!
半球状の結界「」バシュウウウッ!!

衝撃波「」ドォォォン!!
結界「」ギギギギィッ!!

アインズ「く……ぬぅぅ……!」
結界「」ピシッ……ピシピシ……

サーシャ「これ……結界魔法!?」

結界「」バリィンッ!

アインズ「ハァ……ハァ……みんな、無事か?」

テル「助かったよ、アインズさん……あれが直撃してたら、流石にまずかった……」

セーレフェリア「……あは。凄い凄い!なんで立ってるの!?今の、結構本気で撃ったのに!おもしろいね、あなた!」

圧縮される魔力「」ギュウウウン……

リーゼリット「また!?どうしよう、もう防ぐ手段は──」
131 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2025/11/30(日) 23:34:42.43 ID:VazBJ9uiO
???「みなさん、大丈夫ですか!?」
セーレフェリアを取り囲むように広がる結界「」キィン!

セーレフェリア「また増えた……!」クルッ スタッ
四散していく魔力「」シュウン

サーシャ「ベルさん!」

ベルフレア「市民の避難誘導で遅れました!アインズさん、早速結界を使ってくれたんですね!役に立ったようで何よりです!」

アインズ「フッ……他に選択肢がなかったのでな」

キキ「ベルさんが来たなら防御は心配しなくても大丈夫ですね〜。私も前衛に加わりますよ〜」
剣「」スラ……

サーシャ(……あの娘、私とリーゼの攻撃を衝撃波で防いだってことは……当たれば致命傷になり得るって、ちゃんと警戒してるってことだよね……)

サーシャ(なら……正面からじゃなくて、読まれない当て方を考えないと……)

サーシャ「ねえ、リーゼ、テルさん……」コソッ

リーゼリット「?」

テル「──なるほどね。それならセーレにも通じるかも」

ベルフレア「良い案でも浮かびましたか?」

キキ「私たちも手伝いますよ〜」

⭐︎アインズが結界魔法で劣勢を無効化しました!

01-50 劣勢
51-90 優勢
91-00 会心

コンマ下1

閃光玉 +10(残り3回)
連携技 +30(残り1回)
代償の刃 +99(現在使用不可)
132 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/11/30(日) 23:35:25.71 ID:TVIPzn590
連携技
133 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2025/11/30(日) 23:38:53.54 ID:VazBJ9uiO
会心が確定したところで本日の更新を終わります。果たして、この戦いの行方はどうなるのでしょうか……次回もお付き合いください。

それでは、また。
134 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/11/30(日) 23:41:21.07 ID:HZRc6GUMo

セーレ倒せてもフローディア残ってるのに連携技切れてしまった
135 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/06(土) 07:00:26.83 ID:WzZcT05X0

両方同時に戦ってるし同時に会心いきそう
136 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2025/12/06(土) 09:19:18.30 ID:LqUHziWtO
>>134
戦闘も終わりが近づいてきました。もう一息です。頑張りましょう!

>>135
描写上ではちょっと離れた別の場所で戦っていますが、システム的には同一判定なのでまさしくその通りです。引き続きよろしくお願いします。
137 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2025/12/06(土) 09:20:22.19 ID:LqUHziWtO
サーシャ「それなら、キキさんにはセーレフェリアの目と耳を一瞬だけでいいから狂わせてほしいんです。風で砂埃を巻き上げて音をかき消して……できますか?」

キキ「勿論です。お任せください〜」

サーシャ「ベルさんは結界でリーゼの撃った弾が着弾した場所にセーレフェリアを誘導してください……なるべく、悟られないように」

ベルフレア「分かりました。いつでも合わせますよ!」

アインズ「私も誘導を手伝おう」フラッ

サーシャ「ダメ。アインズは動けるようになるまでしばらく休んでて」

アインズ「しかし……」

サーシャ「私たちなら大丈夫だよ、アインズ。本当に危ないときになったら、助けてくれる?」

アインズ「サーシャ……わかった。無理はするなよ」

サーシャ「うん……リーゼ、テルさん、準備はいい?」

リーゼリット「──水属性弾、準備できたよ」

テル「チャンスは一度きり──」スッ
テルに集まる魔力「」ギュウウウン……

テル「……いつでもいいよ、サーシャちゃん」

サーシャ(ガイ……リーナちゃんを殺したとき、『後悔はあるが迷いはない』って言ったよね。本当にそうなれたら楽だろうなって、少しだけ思った……でも、私はきっとそうはなれない)

サーシャ(私は……後悔も迷いも抱えたまま、それでも手だけは止めない。ガイとは違う形でも、同じ方向を見て戦う……怖さごと抱えて、それでも射る。それが、私の前を見るって決めた答えだから)スゥ……

サーシャ「──行くよ!」バッ
魔導弓「」バシュバシュバシュッ

セーレフェリア「そこに隠れてたんだ!場所さえわかっちゃえば……」スッ
キキ「見えなくとも当てられますか〜?」
巻き上がる砂風「」ビュオオオ……

セーレフェリア「風──目くらましのつもり!?鬱陶しいなぁ……!」

リーゼリット「……」スッ
狙撃型魔導銃「」ドギュウン!ドギュウン!ドギュウン!

セーレフェリアの近くの壁に着弾する水属性弾「」バシャッ!
濡れるセーレフェリア「きゃっ……あはは!惜しいね!今のが本命の弾だったら、ちょっとは痛かったかも?」

地面に当たる水属性弾「」ビチョッ……

リーゼリット(よし、狙い通り地面に着弾した……しかも、セーレフェリアを濡らすことができた!これなら──)
138 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2025/12/06(土) 09:21:16.92 ID:LqUHziWtO
衝撃波で自分ごと弾き飛ばすセーレフェリア「もう終わり?それなら反撃するよ──」ドォン!……ドォン!……

ベルフレア「逃げ道はそっちじゃありませんよ!」
壁のように展開する結界「」フォンッ
結界に衝突するセーレフェリア「ぐっ!?……」ガンッ ドサッ……ビチャッ!

セーレフェリア「うぅ……もういいや、まとめて吹き飛ばして……」ググッ……

セーレフェリア「あれ?……待って、テルはどこ──」
テル「──落ちろ、雷よ!」バチッ……バチッバチッ……

放たれた雷「」ドォンッ……!
水で濡れた石畳「」バチッ!!
濡れた地面を伝う電流「」バチバチバチバチバチバチ……!

感電するセーレフェリア「きゃあああああああっ!?!?!?」ジジジジジジ‼︎‼︎‼︎

セーレフェリア「あ……?あ……」プスプス……

セーレフェリア「なんで……わたし、が……テルの、魔法を……受けてるの……?」フラ……

膝から崩れ落ちるセーレフェリア「」ガクンッ

セーレフェリア「足……力、入んない……?魔力も……うまく、回らない……息、苦し……」ヒューヒュー

テル「……その状態じゃまともに魔法も撃てないでしょ」

アインズ「……どうやら、終わったみたいだな」

セーレフェリア「コホッ……ねぇ、テル。これ……ほんとに、テルが……やったの?」

テル「うん。私がやった……初めてセーレに当てられたけど、威力は相当でしょ……?」

セーレフェリア「はは……そうだね……ゴホッゴホッ……最悪……気持ち悪い……」

リーゼリット「笑ってる場合じゃないでしょ、あんた……」

サーシャ「……」

139 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2025/12/06(土) 09:23:12.82 ID:LqUHziWtO
フローディア「──セーレ!?」

ガイ「よそ見をしている暇があるのか?」シュンッ
短剣「」ジャキンッ!
魔導拳銃「」ドギュウン!

首を斬られるフローディア「……っ!!!」ビチャッ

フローディア「──いくら斬っても、いくら撃っても無駄よ!私は死なないッ……世界から死を消し去ろうとしている私が、自分の終わりごときで止まるはずないでしょう!」ボォォ……

ガイ「……」スタッ……

ガイ(ずっと致命傷を与え続けているが、それを上回る速度で傷が治癒していく……キリがないな)

ガイ(こうなったら……)チラ
代償の刃「」カタカタ……

パティ『それは世界の法則そのもの。奇跡を起こすには、それに見合うだけの対価が必要になる』

アトニス『ソイツはあと一回まではお前自身から代償を貰う。そこから先は──お前だけじゃなく、お前の周りからも代償をもらう可能性がある』

ガイ(──ダメだ。コレは使えない。だが、永遠に再生する相手をどうやって……)

トゥルーエンド『戻ってこれなかったら、時間の狭間に取り残されるわ。身体も、意識も、世界の時間からズレたまま固定されるの。誰にも触れられず、声も届かない……存在しているのに、どこにもいない状態になるわ』

ガイ(こんなときに何を思い出しているんだ、俺は……待て。"世界の時間からズレたまま固定される"……?)

ガイ「……そうか」

フローディア「ふふ、なにか閃いたような顔ね?どうせまた、無駄に斬りかかるだけでしょうけど」

ガイ「試してみたいことができた」

フローディア「試す?この私を相手に、実験のつもりかしら?」

ガイ「ぶっつけ本番だが、うまく行けばお前を殺せる」

フローディア「……なんですって?」

コンマ下1

01-50 劣勢
51-90 勝利
91-00 ???

コンマ下1

閃光玉 +10(残り3回)
連携技 +30(残り0回)
代償の刃 +99(現在使用不可)
140 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/06(土) 09:26:13.81 ID:JX1l2zhx0
閃光玉
141 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2025/12/06(土) 16:55:11.95 ID:VQZzRQ+NO
ガイ「……やれるかどうかは、試してみないとわからないがな」

フローディア「……殺せるって言ったり、わからないって言ったり……どっちなのかしら?」

ガイ「これからわかるさ」スッ
閃光玉「」ピッカァァァン‼︎

フローディア「くっ……やっぱりハッタリだったってわけね……!」

ガイ(──今だ)スッ

ガイ(今までは自分自身にしか時間干渉をしてこなかったが……今回は違う。フローディアの“流れ”そのものに触れる。再生へ向かう速度を奪い、致命傷を負った状態の時間だけを引き延ばす!)

ガイ(そうすれば、治癒は追いつかず──致命傷のまま固定できる。その先にあるのは、ただの死だ……掴め……あいつの時間を──)グッ……

何かに触れる感覚「」
ガイ「……っ!?」ゾワッ

世界「」ゴォォォ──

巻き上がった砂埃「」
燃え上がる炎「」
飛びかけていた瓦礫「」

フローディア「」

ガイ「これは……ソールがやっていた時間の檻?」

ガイ「うぐっ……魔力の消費も桁違いだ……」フラッ

吐血するガイ「ごふっ……」ビチャッ……

目から血を流すガイ(解除しなければ……俺が、呑まれる──!)フラ……

ガイ(……だが、この一瞬を捨てるわけにもいかない。世界が止まっている今だけが、フローディアを殺せる唯一の隙だ……ここで削り切る)ギリッ

ガイ(腹、心臓、脳……魔力の流れが集中している核……考えられる場所は全部、同時に叩き潰す)

ガイ「──」
短剣「」スラッ……
魔導拳銃「」チャキ……



世界「」──ゴォォォ

フローディアの身体「」ドシャァッ!!

血だらけのガイ「ハァ……ハァ……!」ビチャビチャ

フローディア「なっ……な、に……これ……?」ドサッ
半分欠けた頭「」
胸部に空いた穴「」
腹部を深く抉られた身体「」

フローディア「さっきまで……なかった傷が……?い、一度に……」メラメラ……

フローディア「っ……再生が……追いつかない……?おかしい……私の身体は、もっと速く──」メラメラ……

フローディア「……ふふ……すごい……今、ほんの少しだけ……私の終わりの気配がしたわ……」ボソッ

ガイ「……さすがに、効いたか」

フローディア「なにを……したのよ、あなた……刃で斬られた感覚も、銃で撃ち抜かれた感覚もある……それが、全部“一度に”来てる……?そんな芸当……どうやって──」

ガイ「……さあな。俺にも、うまく説明できない」ビチャビチャ……



サーシャ「え……?」

リーゼリット「なに、今の……ガイ、ほとんど動かなかったよね……?」

テル「ていうか、あの血……大丈夫なの!?」

キキ「気づいたら、二人ともボロボロになってましたね……」

ベルフレア「一瞬、息が詰まるような圧を感じましたけど……何が起きたのかは、まったく……」

アインズ「……ガイの周囲だけ、空気が凪いだように見えたが……」ジッ

アインズ(間合いを詰める気配も、攻撃の予備動作もなかった。代償の刃を使った感覚もない……結果だけが上書きされたような……)

アインズ(……動こうとした瞬間には、もう終わっていた。あれは“戦闘”というより、結果だけを押し付ける何かだ……何をした、ガイ?)

142 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2025/12/06(土) 16:56:52.10 ID:VQZzRQ+NO
フローディア「あなた、本当に人間なの……?」

ガイ「少なくとも今は、人間のつもりだ」

フローディア「……ふふ、その言い方、嫌いじゃないわ」

崩れかけの身体を無理やり支えるフローディア「」ググッ…

フローディア「でも……まだ、足りないわ……これじゃまだ……終わりには届かない……!」カッ!

不滅の炎「」ゴオオオオオッ‼︎‼︎

短剣を構え直すガイ「……驚いたな。まだ、死なないのか?」フラッ

ガイ(まだ足りなかったか──本当に厄介な相手だな。だが、もう立つのもやっとだ……あれをもう一度やれば、先に潰れるのは俺のほうだ)



サーシャ「ガイ!!!」バッ
魔導弓「」ギリギリ……バシュッ

炎に溶ける矢「」ジュッ!

リーゼリット「……炎が邪魔して狙えない!」

キキ「風よ──!」ヒュオオオ……

炎「」ゴウッ‼︎

キキ「あの炎……相当手強いですね。下手に掻き消そうとしたら、こっちにまで飛び火しますよ〜」

ベルフレア「こっちに火が来ないようにするので精一杯です……!」ジリ……
結界「」ジジジ……

アインズ「くっ……動けさえすれば、こんな炎──!」フラ……



ガイに近づくフローディア「ふふ……そんな身体で、まだこちらに手を伸ばしてくるなんて……やっぱりあなた、最高ね……」ユラァ……

ガイの胸倉をつかむフローディア「」ガシッ
持ち上げられるガイ「くっ……!」ブラン
落ちる短剣「」カラン……

フローディア「……ねぇガイ。私……あなたのこと、すごく……すごく気に入ったわ……」ジッ……

ガイ「何……」

ガイの頬を触るフローディア「終わらない私に、終わりを見せようとしてくれるなんて……ふふ、やっと見つけた。私を殺してくれるかもしれない人……その残酷で優しい姿……本当に、綺麗よ」サワ……

ガイ「……褒め言葉には、聞こえないな」

フローディア「とびきりの賛辞よ。だって──あなたなら、いつか本当に“私の死”に手を届かせてくれそうなんだもの」クス

フローディア「だから、あなたが忘れないように証を残してあげる」クイッ
ガイ「……何、を──」

唇を重ねるガイとフローディア「」

143 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2025/12/06(土) 16:57:24.68 ID:VQZzRQ+NO
サーシャ「っ……!?」

リーゼリット「ちょっ……な、なにあれ……!?ガイと、あの女が……!」

テル「えっ、どういうこと?なんで……?」

キキ「おやおや〜……ずいぶん大胆ですね〜……あれ、戦闘行為に入るんでしょうか〜?」

ベルフレア「い、今すぐ引き剥がしたいですけど……炎が邪魔で、近づけません……!」ギリッ
結界「」ジリジリ……

アインズ「……ああいう女は厄介だ。甘い仕草で距離を詰めて、一番深いところを揺さぶってくる」



バッ

フローディア「……ふふ。震えてるじゃない」

フローディアを殴るガイ「」ペチン……

フローディア「あら……それで本気?」

ガイ「何を……考えている……!」

フローディア「私に終わりを少しだけでも見せてくれたお礼よ?……それに──」スッ

指先で自分の唇に触れるフローディア「今のは、約束の口づけ。いつか本当に殺してくれる、その時まで……絶対に逃がしてあげないわ」

ガイ「……物騒な執着だな」

フローディア「ふふ、あなたも大概でしょう?……それと残念だけど、セーレは置いていくわ。今の私じゃ、連れて帰るだけの余裕がないの」ヤレヤレ

フローディア「どうするかは好きにしなさい。あなた達がどんな答えを選んでも……私はそれを否定しないわ。だって、あなたの選択は全部……“私の最期”に繋がっていく道筋だもの」

フローディア「……また会いましょう、ガイ。次は──今日の続きから、ね?もっとちゃんと、“私を殺せるあなた”を見せて頂戴」ニコ

炎に包まれながら消えていくフローディア「」ゴッ──

ガイ「くっ、待て──」ドサッ

144 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2025/12/06(土) 16:58:00.64 ID:VQZzRQ+NO
ーーホトルス族 診療所

ガイ「──ッ!?」ガバッ

ガイ「……ここは?」

サーシャ「ガイ!!!」ギュッ

ガイ「ぐっ……サーシャ……く、苦しい。状況を説明してくれ……」ペシペシ

ソーラ「ガイさん!目が覚めた……?」

ガイ「ソーラ……ここは、ホトルス族の管轄か」

サーシャ「うん。パーティのみんなとホトルス族の人達がずっと治療を手伝ってくれてたんだよ。ガイ、二日くらいずっと意識がなくて……!」

ガイ(サーシャの目の周りに隈ができている……)

ガイ「……すまない。心配をかけたな」

リーゼリット「ホントだよ。目からも鼻からも血を出して倒れてさ……今回ばかりは本当に死んだかと思ったんだから……こっちは心配してたのに、起きるなり“状況を説明してくれ”はないでしょ」

テル「ガイくん……よかった、目が覚めたんだね!」

ガイ「テル……」

アインズ「起きて早々、それか……もう少し自分の身体を心配しても罰は当たらんと思うがな」スタスタ

ガイ「アインズ……」

テル「ガイ君は高熱と魔力欠乏……それと全身に過剰な負荷がかかっていました。今は峠は越えたけど、しばらく無理は絶対に禁物です」

ガイ「フッ……なんだか、本当に医者みたいだな」

テル「なっ……私、これでも医術には自信があるってテラヌス・ウルスに来る前に言ったよね!?」

ガイ「すまない……正直、疑っていた」

アインズ「フッ……状況なら、簡単に説明しよう。フローディアは撤退した。炎を残して姿を消したが、追撃は不可能だった」

アインズ「街側の被害は……兵たちの奮戦もあって最小限で済んだ。死者も負傷者も出たが、最悪の事態は免れている」

ソーラ「この診療所に運び込まれた人たちも、今のところ、みんな命は繋がっています……ガイさんがフローディアの動きを止めてくれたおかげです」

リーゼリット「セーレフェリアは、別室で拘束と治療中。テラヌス・ウルスの各種族が一緒に監視してるよ。まだ完全には目を覚ましてないけど、暴れられる状態じゃない。セーレフェリアの処遇は、まだ決まってないよ」

アインズ「細かい経緯や今後の方針は……お前がもう少し回復してから、改めて話し合うとしよう」

ガイ「……そうか。大筋はわかった……少し眠らせてくれ。起きたら、全部話す」ユッ…

サーシャ「うん。ここにいるから……ちゃんと、起きてね」

ガイ「ああ……サーシャも寝てくれ。お前の目の下の隈がひどい。二日も張り付いていたんだろう?」

サーシャ「えっ……あ、その……」

ガイ「もう十分だ。これ以上ここに張り付いている必要はない。お前だけじゃなく……みんなも少しは休め」

リーゼリット「……そう言われちゃったら、素直に甘えとくよ。ガイもちゃんと起きてくれたしね」

テル「うん……けど、何かあったら遠慮なく言ってね。対処してあげるから」

アインズ「ふむ……ようやくまともなことを言ったな。今は各々、身体を整えるのが先決だ」

サーシャ「……うん。じゃあ、ちょっとだけ隣で休むね」ポスン

ガイ「?……勝手にしろ……」

サーシャ「……」zzz

現在はテラヌス・ウルスです。(9日目)
※まだ回復しきっていないため、遺跡探索や遠出、戦闘等はできません。また、自由安価終了後、セーレフェリアの処遇を決めます。

何をする?
安価下1〜3
145 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/06(土) 16:58:32.28 ID:WzZcT05X0
酒場でキキと会い身の上話を聞く
146 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/06(土) 16:58:49.51 ID:u4iH1xmQO
トゥルーエンドに言い寄りつつ時間魔法を鍛える
147 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/06(土) 17:00:20.02 ID:NJ2H/X6Do
取り敢えずキスの件で煽られる
148 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/06(土) 17:00:30.56 ID:74TFnHwK0
アインズ ドルクの強さに気になる為、軽く模擬戦する
149 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2025/12/06(土) 23:34:29.79 ID:CDrkjIQNO
ーー大魔女の部屋

ガイ「ルー……入るぞ」

トゥルーエンド「その声……ガイ!?」

タッタッタッ……ガチャ

ガイ「訓練の続きをしに──」

トゥルーエンド「無事だったのね!?バカ!どれだけ心配したと思ってるのよ!」

ガイ「……まだ今日、目が覚めたばかりなんだ。大きい声は頭に響く……」

トゥルーエンド「あっ、ごめんなさい……って謝るのはこっちじゃなくて、そっちでしょ」ジトッ

ガイ「……そうなのか?」

トゥルーエンド「“そうなのか?”じゃないわよ。意識が戻らないって報告を受けたこっちの身にもなりなさい」

ガイ「……すまない」

トゥルーエンド「まったく……いい?状況を聞いた限り──あなたは自分の時間だけじゃなく、相手の時間の流れにまで触れたみたいね。普通なら数年単位で段階を踏む領域に、いきなり踏み込んだのよ」

ガイ「……だが、そのおかげでフローディアを止められた」

トゥルーエンド「止めたわね。だから結果だけ見れば正解よ。でもね、ガイ──もしそこで、あなたが戻ってこなかったら。誰が『正解だった』って言ってあげるの?」

ガイ「……」

トゥルーエンド「世界は救われるかもしれない。人も守られるかもしれない。でも、あなたはそこで終わるの。誰にも触れられず、誰にも気づかれずに」

トゥルーエンド「……私は、それを正しいとは思わない。世界を救う手段に、誰か一人まるごと捧げるなんて──そんなの、悪趣味な魔術式と変わらないわ」

ガイ「……そういう線引きをするのは、意外だな」

トゥルーエンド「誰に向かって言ってるのよ。私は“大魔女代理”なの。世界を俯瞰して見なきゃいけない立場だけど……それでも、目の前で頑張ってる誰かを雑に扱いはしないわ」

ガイ「……少なくとも、俺のことをそこまで思ってくれているのは理解した」

トゥルーエンド「最初からそう理解しなさい。時間を弄る前に、自分の命の扱い方から学び直してほしいくらいだわ……さて、本題よ。今回の戦闘で──あなたが何に触れたのか、一緒に整理しましょう。報告は受けたけど、本人の口からも聞かせなさい。今回起きたことを順を追って話して」
150 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2025/12/06(土) 23:34:55.49 ID:CDrkjIQNO
ガイ「順を……そうだな。閃光玉で視界を奪ったあと、フローディアの時間の流れを掴みにいった。これまでと違って、自分ではなく──相手の時間に手を伸ばすつもりで」

トゥルーエンド「そこまでは想定の範囲内ね。自分じゃなく、他者の時間への干渉……それ自体は理屈としては間違ってないわ」

ガイ「だが、そこで妙な感覚があった。フローディアだけじゃない……周囲一帯の流れごと、何かに引っかかったような……掴んだ瞬間、世界が黙り込んだ。砂も、炎も、瓦礫も、何もかも……全部、動きを止めた。あとは、そこにいる“的”を……片っ端から壊した」

トゥルーエンド「……自分の感覚としては?止めたのか、置いていったのか。どっちに近い?」

ガイ「……止めた、だな。これまでとは違う。俺だけが速くなったんじゃない。周りが、こちら側に追いつけなくなった感覚だ」

トゥルーエンド「研究者としては喉から手が出るほど興味深いわ。大魔女代理としては全力で頭を抱える案件だけど……あなたのやったことを仮に言葉にするなら──“自分を基準に、周囲の時間を一時的に固定した”ってところかしらね」

ガイ「……狙ってやったわけじゃない」

トゥルーエンド「知ってる。狙ってできるなら訓練なんてしなくていいもの。無自覚で世界の時間に触れた、ってことは──同じぐらいの無自覚さで、今度は自分の存在を世界からこぼし落とす可能性だってあるの」

ガイ「……時間の狭間に取り残される、か」

トゥルーエンド「そう。前に言ったでしょう。戻ってこられなかったら、身体も意識もズレたまま固定されるって」

ガイ「ああ。だからこそ、制御が必要だと」

トゥルーエンド「そうね。今回あなたが掴んでしまったものは、時間操作のかなり深い部分よ。素質を持っていても、一生そこに届かないまま終わる人間のほうが多い……本来なら、年単位で段階を踏んで、“触れていい場所”と“踏み込んだら戻れない場所”を体で覚えていく領域──それをあなたは、実戦の中で一気に跨いだの」

トゥルーエンド「だからこそ、ここからはきちんと順を踏むわ。今までみたいな勘と勢いだけの時間操作は、もう絶対に禁止。いいわね?」

ガイ「了解した。二度とあんな賭け方はしない。少なくとも、意図せずにやることはないようにする」

トゥルーエンド「そう、それでいいわ……それじゃあ、訓練を始めるわよ」スッ

ガイ「……また抱きしめる必要があるのか?」

トゥルーエンド「察しが良くて助かるわね」

ガイ「……」ギュッ

トゥルーエンド「じゃあ……始めるわよ、ガイ」ギュッ

トゥルーエンド「……あら?」ピク

ガイ「どうした」

トゥルーエンド「ちょっと黙って……へぇ……この魔力……あなた、不死鳥か何かの知り合いでもいる?」ジッ

ガイ「いや、いないが……少なくとも、直接会った覚えはない」

トゥルーエンド「そう……まあ、あとで話すわ。訓練を始めましょう」ギュッ

151 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2025/12/06(土) 23:35:24.55 ID:CDrkjIQNO
トゥルーエンド「──はい、そこまで」

ガイ「……ふぅ。終わりか?」

トゥルーエンド「ええ。世界を巻き込むような気配は感じなかったわ。暴走しかけた流れも、一度もなかった」

ガイ「そうか。実感としては、前より浅い水面で踏みとどまっている感じがあったが」

トゥルーエンド「それでいいの。深く潜る訓練じゃなくて、深く潜らない訓練だから……少なくともこれで、先日みたいにいきなり世界ごと止めることは、起こりにくくなったはずよ」

ガイ「……助かる」

トゥルーエンド「あなた、だいぶ掴みが上手いから私と一緒にする訓練は次で最後かもね……」

ガイ「……そういえば、訓練を始める前に言いかけていたことはなんだ?」

トゥルーエンド「ああ……あなたの胸のあたりに、あなたのものじゃない魔力が絡みついてるの。すごく古くて、焼けた灰みたいな……大魔女様に似てるけど、少し違うような……」

ガイ「心当たりはない」

トゥルーエンド「呪いじゃないわね。どちらかといえば祝福。炎の属性……再生、保護、輪廻……そういう性質に近い。ひどく歪んでるけど、悪意はない……」

ガイ「炎と再生?……待て、フローディアに口付けをされた」

トゥルーエンド「……ハァ!?ちょっと待ちなさい。今なんて言ったの?もう一回言って?」ズイッ

ガイ「フローディアに口付けをされた」

トゥルーエンド「よりにもよって、あの女に!?」

ガイ「ああ。心当たりはそれしかない」

トゥルーエンド「それしかない、じゃないわよ……!」ユサユサ
ガイ「揺らさないでくれ」

トゥルーエンド「……その灰みたいな魔力、口元から胸の奥にかけて筋を引くように残ってるの。キスの瞬間に流し込まれたって考えるのが一番自然ね……ホント、やってくれたわね、あの女」

ガイ「取り除けるか?」

トゥルーエンド「ええ……でも、結論から言うと取り除く必要はないわ」

ガイ「なぜだ」

トゥルーエンド「悪意を感じられないの。あなたの居場所がわかるとか、害を成すとか、そういったものを一切感じられない。むしろあなたに恩恵を与えるような性質ね」

ガイ「恩恵……?」

トゥルーエンド「不死鳥ほどじゃないけど、あなた、相当死にづらくなってるわ。怪我の治りも速くなってるし、死にかけてから死ぬまでの猶予が前よりずっと長くなってる」

ガイ「……つまり、簡単には死ななくなった、ということか」

トゥルーエンド「正確には"簡単には死なせてもらえない"、ね。瀕死になればなるほど、そこから先の時間を無理やり引き延ばされる感じ……少しだけでも足掻けるようにっていう意図を感じるわ」

ガイ「なぜ、そんなものを……」

トゥルーエンド「さあ?本人じゃないから本当の理由なんてわからないわよ……考えがあるのか、あるいはただの気まぐれか……動機までは読めないけど、この魔力はあなたを長く生かすために組まれてる──それだけは確かね」

ガイ「……厄介な好意だな」

トゥルーエンド「同感だけど、今さら文句を言っても外れないわよ。それに──利用できるものは利用しなさい。どうせあなたはまた無茶をするんだから、そのとき生き延びる確率が少しでも上がるなら、悪くない取引よ」

トゥルーエンド「……さて、と。今日はここまで。回復は早くなってるみたいだけど、まだ病み上がりなんだから、さっさと戻って休みなさい」

ガイ「そうさせてもらう……ありがとう、ルー。また頼む」

バタン

トゥルーエンド「ふふ……ほんと、手のかかる時間魔法使いを拾っちゃったわね、私」

⭐︎時間魔法への理解が深まりました。2/3
⭐︎フローディアに祝福?を仕込まれました。
152 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2025/12/06(土) 23:38:03.46 ID:CDrkjIQNO
ーーテラヌス・ウルス 酒場

ワイワイガヤガヤ

ガイ(昼間に沢山寝たせいか、まったく眠くないな……診療所にいてもパーティの誰かが気配を探ってくるし……あの中でじっとしているほうが落ち着かない……ルーの所へ行くのも苦労したしな……)

ガイ(やることもないからここへ来たが……酒は飲めないんだよな……引き返すか?)

テーブルに突っ伏すキキ「あ、ガイさぁん〜……」ヒラヒラ

ガイ「……キキか」

キキ「お医者さんに止められてるんじゃなかったんですか〜?こんなとこで夜ふかしなんて、いけない人ですね〜」

ガイ「寝つけなかっただけだ。それに、お前こそ仕事はいいのか?首長の護衛だったはずだが」

キキ「ちゃんと交代制ですよ〜。今は他の人がヨードリー様についてますから、私はお暇タイムです」

キキ「ほらほら〜、そこ、空いてますよ。回復途中の患者さんは座って安静に〜」

ガイ「……わかった」スッ

キキ「あの〜……」チラ

ガイ「?」

キキ「あのとき……フローディアさんと、キスしてたのってなんでですか〜?」ニコ

ガイ「……」

キキ「なんでですか〜?理由によっては〜、サーシャちゃん達に報告しないといけないかもですね〜」ニコニコ

ガイ「……やめろ。余計な火種を増やすな」

キキ「じゃあ、先にガイさんの口から聞きますよ〜。『情熱的で忘れられないひとときでした』〜とかなら、黙ってられませんし〜」ニコ

ガイ「そんなことは一言も言ってないし、これからも言うつもりはない」

キキ「ふ〜ん?じゃあ、実際はどうだったんですか〜?」

ガイ「あいつが勝手にやっただけだ。動けないように胸倉を掴まれて、そのまま押し付けられた」

キキ「へぇ〜、襲われたってことですか〜?」

ガイ「……まあ、そうだな」

キキ「でもでも〜襲われた割には、ちゃんと目をそらしてるし〜、声も少し低くなってますよ〜?」ジー

ガイ「気のせいだ。無駄に思い出させるな」

キキ「あ〜、そういうことにしておきます〜。じゃあ、まとめると〜『世界から死を消し去ろうとしてるやばい女に、不本意にキスされました。非常に不快です』──こんな感じですか〜?」ニコ

ガイ「だいたい合っている」

キキ「ふふ〜ん、だいたいって言うあたり、ちょ〜っとだけ不快じゃなかった部分もあるんですね〜?」ニヤ

ガイ「……お前、意外と性格が悪いな」

キキ「堕天使ですから〜。性格くらいひねくれてないと、堕ち甲斐がないんですよ〜」
153 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2025/12/06(土) 23:38:32.69 ID:CDrkjIQNO
ガイ「……堕天使?ハーピィじゃないのか?」

キキ「失礼ですね〜。羽が生えてて空飛んでる女の子は、全部ハーピィさん扱いですか〜?」

ガイ「他に思いつかないな。天使なんて、お伽噺の中の存在だろう」

キキ「世間的にはそういうことになってるんですよね〜。そのほうが、いろいろと丸く収まりますし〜……昔々〜、上のほうでお堅いお仕事してたんですよ〜。お祈りの書類整理したり〜、寿命の帳簿つけたり〜、現世報告書にハンコ押したり〜」

ガイ「……酒の席の冗談にしては、やけに具体的だな」

キキ「冗談半分、本当半分くらいで聞いておいてください〜。『天界』なんて言っても、どうせ信じてもらえませんし〜……あっ、でも堕ちたのはほんとですよ〜。お姉ちゃんが先に地上に降りちゃって〜」

ガイ「姉がいるのか?」

キキ「いますいます〜。ヒナって言うんですけど〜戦いが大好きで〜、『上は退屈!本気の戦いがしたい!』って勝手に降りちゃって〜」

キキ「で、放っといたら絶対ろくなことにならないから〜連れ戻さなきゃって追いかけたら〜……そのまま私も“堕ちました〜”って判定になっちゃって〜。書類一枚で地上行き片道コースです〜」

ガイ「書類一枚で堕天とは、ずいぶん雑な運用だな」

キキ「お役所仕事ですから〜。上も下もそういうとこは変わらないんですよ〜。というわけで、今は堕天使キキ・ナイテンゲール、お仕事は首長様の護衛とお姉ちゃん探しと昼寝です〜」

ガイ「最後の一つだけ、仕事じゃないだろう」

キキ「私の中では重要任務なんですよ〜? 寝ながら歩けて、寝ながら飛べて、寝ながら戦えるようになるまで鍛えたんですから〜。立派なスキルです〜」

キキと何か話す?
安価下1〜2
154 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/06(土) 23:41:07.69 ID:0V4M2Yd+O
姉の情報は集まってるのか
155 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2025/12/06(土) 23:48:39.42 ID:CDrkjIQNO
本日の更新はここまでです。このレスは安価に含まれません。
本家様の展開がすごくすごいことになっていて続きがどうなるのか楽しみですね。
こちらのスレは明日も更新予定です。よければお付き合いください。
それでは、また。
156 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/06(土) 23:54:35.65 ID:uq7fJyGro
アトニスやシルバークロースも天使だけど知り合いだったりする?
157 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/07(日) 10:29:05.99 ID:c03wcF1Fo

クロシュのときもそうだけど不死鳥パワーはいくらあってもええですからね
158 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2025/12/07(日) 15:28:44.35 ID:p6+9/7K0O
>>156
シルバークロースさんについては、ガイたちの視点から天使と結びつけることができないので今回、言及をするのはアトニスさんだけにさせていただきます。申し訳ない。

>>157
クロシュさんとは違って仲間に効果は及ばず、ガイ一人だけが生きながらえるような感じなので、全滅時のメンタルは大変なことになりそうです。気をつけましょう。
159 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2025/12/07(日) 15:29:13.79 ID:p6+9/7K0O
ガイ「姉の情報は集まっているのか?」

キキ「それなりには〜。危険な依頼をこなして生還する凄腕冒険者だと聞いてます〜。今は青い髪のエルフと一緒にいろんなところを回ってるみたいなんですけど、中々見つかりませんね〜……」

ガイ「見つけたらどうする気だ?」

キキ「そうですね〜……本音を言うと、首根っこ掴んででも上に連れ戻したいですけど〜……もう私たちは堕天してしまったので天界には戻れませんし〜……だから今は、このまま地上でのんびり一緒に暮らせたらいいな〜って思ってます」

ガイ「話を聞く限りだと、姉はなかなか破天荒そうだが」

キキ「そうなんですよね〜。戦いが大好き過ぎて堕天するくらいですから。けど、そういうのも全部ひっくるめて、私はお姉ちゃんが大好きなんですよ〜……お姉ちゃんがいなかったら、今の私はいませんからね〜。お仕事の仕方も〜、戦い方も〜……ぜ〜んぶ、お姉ちゃんの真似から入ってるんです」

ガイ「……尊敬しているんだな」

キキ「尊敬と〜、心配と〜、ちょっとだけ怒りと〜……それから、どうしようもないくらいの好きですね〜。全部まとめてお姉ちゃんです〜」

ガイ「……姉の具体的な特徴を教えてくれ。もしかしたら、旅の途中で出会うかもしれない。見かけたら、それとなく声をかけてみよう」

キキ「いいんですか〜?じゃあ遠慮なく〜。名前はヒナ・ナイテンゲール。背中に左右で色の違う白と黒の羽が生えてます〜。あと、強そうな人を見るとニコニコしながら近づいて行って〜『ねえ、ちょっと手合わせしませんか?』って言い出すと思いますよ」

ガイ(途端に会いたくなくなってきたな……)

ガイ「その時は、話を聞く前に応じる羽目になりそうだな……見かけたら、『キキが探している』と伝えておこう」

キキ「お願いしますね〜」
160 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2025/12/07(日) 15:29:50.93 ID:p6+9/7K0O
ガイ(……それにしても天使か。まさか実在するとは思わなかったが……ん?そういえば……)

アトニス『ふーん……自己犠牲ってヤツか。じゃあここは天使らしく助言を与えてやろう』

ガイ「……知り合いの天使の中に、アトニスという名前のやつはいるか?」

キキ「っ」ピク

ガイ「?」

キキ「あ〜……ガイさん、それ、その名前どこで覚えたんですか〜?ロイエ教の中でも、かなりマイナーな天使ですよ〜?普通の人はまず知らない名前です〜。知ってるの、だいたい聖職者さんか、その筋の研究者さんくらいですから〜」

ガイ「そうなのか」

キキ「それに〜、こういう公の場でその名前を口にするのは、あんまりオススメしませんよ〜。聞き耳立ててるロイエ嫌いの人がいたら、絡まれます〜。今のご時世、あの宗教の天使の名前なんて出したら、それだけで変な目で見られますから〜」

ガイ「別に信仰しているわけじゃない……お前は、その天使を知っているのか?」

キキ「名前だけなら、ですね〜。アトニス様は、天界ではだいぶ上のほうの天使ですよ〜。非常に真面目で、冷静沈着。規定通りにしか動かない堅物って評価でしたね〜」

ガイ「……今のところ、俺の知っているやつとは似ても似つかないな」

キキ「でも〜、十年前の世界めくれが起きた時に、アトニス様は天界から姿を消したんです〜。ぽっかり穴が空いたみたいにいなくなって〜、その穴を埋めるために上はしばらく大騒ぎでしたよ〜」

ガイ「……そうか」

キキ「ま、ひとつだけ言えるのは〜上級天使ってだけで、信用しちゃダメってことですね〜。真面目でも〜、堅物でも〜、世界めくれのタイミングでいなくなった時点でロクな事情じゃないことだけは確かですし〜」
161 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2025/12/07(日) 15:31:00.93 ID:p6+9/7K0O
ガイ「……忠告として受け取っておく。仮にそいつが本物だったとしても、距離は取っておいたほうがいい、ということだな」

キキ「ですね〜。何か言われても〜『へぇ〜、そうなんですね〜』くらいで聞き流しておくのが吉ですよ〜。天使や悪魔の都合に巻き込まれると、ろくなことになりませんから〜」

ガイ「肝に銘じておく」

キキ「あ、そういえば〜」

ガイ「まだ、何かあるのか」

キキ「あのときのサーシャちゃん達の顔、ちゃんと見ました〜?炎の向こうで、す〜っごい顔してましたよ〜。特にサーシャちゃんとリーゼリットちゃん」

ガイ「……見ている余裕はなかった」

キキ「ですよね〜。でもあれは〜、きっと後できっちり決算されますよ〜。『あの時のキスは何だったのか説明して下さい』って〜」ニコ

ガイ「……想像はつくな」

キキ「そのときに〜『あれは不本意な戦闘行為であってやましい感情は一切ありませんでした』って、ちゃんと言えるようにしとかないとですね〜。堕天使としては〜、面白くなるほうを応援したいところですけど〜」

ガイ「余計な応援はしなくていい……そろそろ戻る。あまり遅くなると、誰かに怒られそうだ」

キキ「ですね〜。病み上がりさんはおとなしく寝床に戻りましょ〜。今度サーシャちゃん達から事情聴取されたら〜、ちゃんと答えてあげてくださいね〜。盛らずに、削りすぎず〜、程よく正直に〜」

ガイ「……善処する」

⭐︎キキと話しました。
162 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2025/12/07(日) 15:33:45.21 ID:p6+9/7K0O
ーーテラヌス・ウルス 宮殿

大勢のテラヌス兵「」ガチッ
拘束されたセーレフェリア「……」

ヨードリー「各首長、揃ったようだな……これより、我が国テラヌス・ウルスに刃を向け、民を危機に晒した流浪の魔術師──セーレフェリアの処遇について、各部族代表と協議を行う。各首長は意見を述べてくれ」

金髪の女性→ミラ「スピーゲル族はその罪を極めて重大と見なすわ。少ないとはいえ、怪我人も死人も出ている上に、あれだけの混乱を呼び込んだのよ?本来なら即時の処刑を求めたいところね」

リアンノン「……ホトルス族の見解を述べます。彼女はこの町の出身ではなく、フローディアと自らの意思で行動を共にしていた……外から来た加害者であることは疑いようもありません。ただ、今後の脅威を防ぐためにも軽率な処刑ではなく、能力と経緯の精査が必要だと考えます。少なくとも当面は、我々の管理下で厳重に拘束して情報を引き出すべきです」

A部族の首長「あたしらは砂漠の掟だけで言うなら、とっくに首を落としてるところだと思ってるよ。けど今回は、あの不死の火の女も絡んでる。事情を洗わずに捨て駒みたいに処刑するのは、国として得策じゃないね。生かすにしても、二度と自由に魔術は使わせないこと……それが条件だよ」

B部族の首長「わしは民の不安を何より重く見ておる。長くこの街に留め置けば、『またあの炎が来るのではないか』と恐れる者も出よう。必要な聞き取りと拘束を終えたのち、二度とこの地を踏めぬ形での追放を提案する」

C部族の首長「オデらは危機を連れてきた女を、何もせず帰らせるのは違うと思う。せめて、この国のために痛い思いをしてから、その先どうするか決めるべきだと思う」

セーレフェリア「ふーん……ずいぶん、好き勝手言ってくれるね」

テラヌス兵「黙れ!」ジャラッ……



ヨードリー「では、実際に相対した冒険者たちよ……意見を聞こう。お前たちは、彼女をどう裁くべきだと考える?」

ガイ「……」

サーシャ(……セーレフェリアのせいで、あんなことになったのは事実……あのとき、炎の向こうで笑ってた顔は楽しんでるように見えた……街が壊れて、みんなが傷ついてるのに……あれを見ちゃった以上、「仕方なかった」なんて言い訳は通らない……)

リーゼリット(正直、ムカついてる。街をあんな目に遭わせて、仲間をボロボロにして、それで無傷で帰れるなんて筋が通らない……でも、ここで「殺せ」って簡単に言ったら……私もきっと、あの女と同じ場所に足を踏み入れる気がする……)

テル(たとえ、どんな結末になっても……ちゃんと目で見て、聞かなきゃいけない。セーレがどこで間違って、どうしてあんな選び方しかできなくなったのか……)

アインズ(……何を選んでも誰かは不満を抱く。だが、ここで曖昧に濁すことだけは許されん。さて、ガイ……お前はどうするつもりだ)ジッ

セーレフェリアの処遇 先取3票

1 処刑
2 収容
3 追放
4 自由安価
163 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/07(日) 15:36:26.55 ID:AUwmaB+lO
2
164 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/07(日) 15:37:36.37 ID:9Zs/3hPGo
2
165 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/07(日) 15:44:28.59 ID:x0AgwVJdO
3
166 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/07(日) 16:33:17.58 ID:c03wcF1Fo
2
167 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2025/12/07(日) 21:21:53.14 ID:VBnAJeABO
ガイ「処刑も、追放も……選択肢としては理解できる。こいつは街を混乱に巻き込み、民を傷つけた。戦いを楽しんでいた節もある。そこに情状酌量の余地はない」

セーレフェリア「うんうん、楽しかったよ?」ジャラ

ガイ「だが、セーレフェリアはフローディアと行動を共にしていた。あいつの具体的な狙いと、次にどこをどう狙うつもりなのか……俺たちの知らないことを、こいつは知っているはずだ」

ガイ「ここで首を落とすのは簡単だが、その瞬間に手がかりも消える。追放も同じだ。ただ外に放り出せば、今度は別の土地が同じ目にあうだけだ。こいつは後悔していない。もう一度同じことをやるだろう……だから俺は──セーレフェリアの魔力を封じ、二度と自由に力を振るえないようにしたうえで、テラヌス・ウルスの管理下に収容すべきだと考える。生かすのは、この先の被害を減らすための道具としてだ」

セーレフェリア「ふーん……でさ──テルはどう思ってるの?」クイッ

テラヌス兵「貴様が発言を──黙っていろ!」

セーレフェリア「えー?当事者の意見ぐらい聞いてくれてもよくない?」ジャラッ

テル「待ってください」スッ

テル「その質問、私も……聞かなきゃいけないと思ってました。彼女に、発言の許可を」

ヨードリー「……よかろう。ただし、無駄口を叩けばすぐに止めさせる。よいな、魔術師」

セーレフェリア「はーいはーい、了解でーす……じゃ、改めて。ねぇテル。あんた、さっきからずーっとこっち見てるくせに黙ってるじゃん。処刑?追放?それとも、ガイと同じ収容?あんたは、どうしたいの?」

テル「……私は、ガイ君と同じ意見だよ」

セーレフェリア「へぇ?わたしを殺せないから、便利なほうに乗っかったわけじゃなくて?」

テル「……別に、セーレを庇いたいわけじゃない。世界のことだけを考えるなら、ここで首を落とすのが一番簡単で、わかりやすい終わらせ方だってことは、私だって理解してる……セーレは危険で、反省もしてない。放っておいたら、きっとまた同じことをする……それもわかってる」

セーレフェリア「うん、するね。また面白そうな場所があったら、きっと行くよ?」ニコ

テル「……そういうところ、昔から変わらないよね。私が収容を選ぶ理由は二つ」

テル「一つは、フローディアのこと。あの女はきっと、死を消すためなら何だってする。私たちの目的の邪魔になるなら……その情報は、生かしてでも絞り出す価値がある」

テル「もう一つは── 私のわがまま」

セーレフェリア「んん?」

テル「私、まだ何も伝えてないから。セーレがどこで間違って、どうしてあんな選び方しかできなくなったのか……それを、ちゃんと聞いて、ちゃんと話して、それでも届かなかったって、胸を張って言えるところまで行きたい。そうじゃないと──もしここで『処刑でいいです』って言ったら……きっと、私もあの家と同じだ。間違ったものは切り捨てて、はい終わりって決めつける側に回っちゃう」

テル「……私は、そうなりたくない」

セーレフェリア「ふふっ。相変わらず、優しいねぇ。落ちこぼれのくせに」

テル「……以上です。世界とテラヌス・ウルスのことを考えたうえでの意見として私は、ガイ君の案に賛成します」

ヨードリー「……なるほど。冒険者ガイ、そしてテル。二人は収容を主張するか。今この場で、実際に命を賭けて相対した者たちの意見は重い。他の首長たちよ……その判断を踏まえたうえで、改めて聞こう」

ミラ「スピーゲル族としては、本心では即時処刑を望むわ。それでも……今後の被害を抑えるための資源として生かすというなら、首長としてその判断を支持する余地はあるわね」

リアンノン「ホトルス族も、当初から収容・拘束による情報の引き出しを提案していました。冒険者からの意見もそれに沿うのであれば、異論はありません」

A部族首長「こっちも同じさね。首を落とすのはいつでもできるけど、生きてなきゃ聞けないこともある。二度と好きに魔術を使わせないって条件付きなら、乗ってあげるよ」

B部族首長「民の不安は、厳重な拘束と情報の共有で和らげるしかあるまい。追放よりはまだマシじゃ」

C部族首長「オデらも賛成だ。痛い思いは……地下でたっぷりしてもらえばいい」

他部族首長たち「」ザワ……ザワ……
168 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2025/12/07(日) 21:22:22.08 ID:VBnAJeABO
ヨードリー「……よし。概ね、意見は収束したようだな」

ヨードリー「──セーレフェリア。お前の罪は重い。本来ならば砂漠の掟に従い、その首をここで刎ねるが相当だろう……だが、お前は世界を脅かす存在フローディアと行動を共にし、その目的と力について、我らの知らぬ多くを知っている。さらに、特異な衝撃魔法を扱う稀有な術者でもある……その価値を鑑み、即時処刑は見送りとする」

セーレフェリア「寛大な処置、痛みいります」ペコリ ジャラ

テラヌス兵「ふざけるな!」ギリッ

ヨードリー「……ふざけている余裕は、地下に降りてから好きなだけ味わうがいい。テラヌス・ウルスの地下牢において、魔力を封じたうえで無期限拘束。監視と尋問を続け、危険が完全に去るまで地上への出歩きは一切許可しない。逃亡を企てた場合は、その場での殺処分もやむなしとする……意義のあるものはいるか?」

シーン……

ヨードリー「──では、これをもって決定とする。セーレフェリア。その身、今日よりテラヌス・ウルスが預かる」

セーレフェリア「はーい。地下牢かぁ……退屈そうだけど、まあいっか。適度にお話し相手がいるといいなぁ?」ニコ

テラヌス兵「黙って歩け!」グイッ

セーレフェリア「いったた……乱暴だなぁ、もう。……じゃ、またね。テル。ガイも」ヒラヒラ

ガイ「……次に会うときは、話を聞かせてもらう。そのつもりでいろ」

セーレフェリア「あはは、怖いなぁ。楽しみにしとくよ」

ジャラ……ジャラ……

サーシャ(……これで、本当によかったのかな。終わらせたわけじゃなくて、先送りにしただけかもしれない……きっと、この先また、誰かが傷つくかもしれない)

サーシャ(それでも今、テルさんが顔を伏せずに、ちゃんと前を向いて立っていられるのは、この答えを選んだからなんだと思う。誰か一人を切り捨てて楽になる道じゃなくて……迷って、悩んで、それでも生かして向き合うほうを選んだから)

サーシャ(……だったら、私も目を逸らさない。セーレフェリアのことも、フローディアのことも。この選択の先に何があっても……一緒に見届ける)

⭐︎セーレフェリアがテラヌス・ウルスに拘束されました。
169 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2025/12/07(日) 21:22:56.38 ID:VBnAJeABO
ーー宿屋「月明かりのオアシス」

リーゼリット「……セーレフェリア、ほんとにあのままでよかったのかな」

サーシャ「リーゼ……」

リーゼリット「街をめちゃくちゃにして、人も傷つけてさ。それで“地下牢行き”で済ませちゃって……甘い、のかなって」

テル「甘いかどうかで言うなら、きっと甘いよ。もっとスッキリした終わらせ方はいくらでもあったしね」

ガイ「だが、選んだのは俺たちだ。あそこで別の答えを出したとしても、きっと同じように迷っていただろう」

アインズ「そうだな。処刑しても、追放しても……後悔の形が変わるだけだろう。どのみち誰かが背負う話だ」

ガイ「今は、選んだ結果を抱えて進むしかない。セーレフェリアの処遇はテラヌス・ウルスに任せる。それより──」

サーシャ「それより?」

ガイ「本来ここに来た目的を、そろそろ思い出すべきだ。世界樹の光の残滓を探すこと……そして、『影を喰らうもの』への対処だ」

サーシャ「あ……そうだ。フローディアに街を狙われたせいで、すっかり後回しになっちゃってたけど……」

ドルク「おーい、入っていいか?」コンコン

ガイ「ドルクか。どうぞ」

ガチャ

ドルク「よう、みんな!遺跡から帰ってきたらなんだか街が凄いことになってて驚いたぜ……っと、今回は全員いるな。雰囲気はまあ、思ったよりマシか?」ニヤ

テル「ふふん、ちゃんと話し合ったからね!」

サーシャ「えっと……私はサーシャ。初めまして、ですよね?」

ドルク「お、噂の狙撃エルフか。ドルク・ロックだ、よろしくな!さて、挨拶はこのくらいにして本題いくぞ」スッ

地図とメモ「」バサッ

ドルク「頼まれてた三ヶ所の古代遺跡──ひと通り洗ってきたぞ」

ガイ「助かる。どんな場所だった?」

ドルク「まず一つ目がここだな」トントン

ドルク「“砂に呑まれた書庫”って呼ばれてる。古の魔法文明の遺跡だ。半分以上砂に埋もれてるけど、地下に魔法陣や古い魔法式を刻んだ部屋が残ってるらしい」

アインズ「魔法文明……なら、結界や魔導具の残骸も期待できそうだな」

ドルク「ああ。それと──三つの遺跡の中で影を喰らうものの目撃例が一番多かったのはここだ」

サーシャ(……なにか関係してるのかな?)

ドルク「二つ目は“風切りの機械塔”。こっちは機械文明の遺跡だ。外から見るとただの崩れた塔なんだけど、中には金属の通路や歯車みたいな構造物が残ってる。罠も特殊なものが多く見られる。影を喰らうものの報告は三つの中では少ないな」

ドルク「んで、三つ目がここだ。テラヌス・ウルスの先祖が聖域として使ってたって話の“砂底の聖堂”。比較的新しい時代のものだな。元は別系統の遺跡を流用して、祭祀場にしてた形らしい」

リーゼリット「ここは……街から大分近いね」

ドルク「地形は一番素直だ。迷いにくい造りになってる」

サーシャ「魔法文明、機械文明、テラヌスの聖域……きれいに三つの系統がばらけてるんだね」

ガイ「どれを調べても何かしらの古い事情にはぶつかる、ということか」

ドルク「そういうことだな。影を喰らうものの出没も、それぞれ癖が違う。どこから攻めるか決めたら、古代遺跡の探索をするってなったタイミングで声をかけてくれよな!」

ガイ「ああ……準備が整い次第、すぐに動こう」

現在はテラヌス・ウルスです。(10日目)
※古代遺跡を調査する際はその旨を記載してください。

何をする?
安価下1〜3
170 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/07(日) 21:24:10.42 ID:plmn4o6o0
リンを遺跡探索に誘ってみる
171 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/07(日) 21:28:18.57 ID:AUwmaB+lO
ヨードリーにテラヌスの聖域についてもっと詳しい情報知らないかと聞く
172 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/07(日) 21:33:15.35 ID:pACGuCzGO
>>148
173 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2025/12/07(日) 22:02:26.56 ID:VBnAJeABO
アインズ「ドルク、少しいいか?」

ドルク「ん?アインズ、だったよな。どうかしたか?」

アインズ「古代遺跡の探索で力を貸してくれることは感謝している……だが、実際にどれほどの腕前かは、まだ見ていない」

ドルク「おっと、信用がないって話か?」

アインズ「そういう意味ではない。命を預け合う以上、互いの間合いと癖くらいは事前に知っておきたい……それに──」

アインズ「お前も槍を使うんだろう?私と手合わせしてくれないか?」ウズ

リーゼリット「……あ、なんか今ちょっと楽しそうな顔した」

テル「うん。完全にやっと殴り合える相手が来たって顔してた」

ドルク「ははっ、そういうことかよ。なるほどな──どんな相手か確かめたいってのと、純粋に槍でぶつかり合いたいって顔だ……よし、受けて立つか。さすがにこの部屋じゃ暴れられねぇし……どっか広い場所、借りられねぇか?」

ガイ「練兵場は一般の者も許可を受ければ使える。そこはどうだ?」

アインズ「問題ない。正式な場なら、全力も出しやすい」

ドルク「決まりだな。じゃ、さっさと行こうぜ。うずうずしてきた!」

サーシャ「二人とも、怪我しないようにね」

コンマ下1

01-30 敗北
31-50 引き分け
51-00 勝利
174 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/07(日) 22:19:37.05 ID:KceK/2Mw0
175 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/07(日) 22:19:50.11 ID:kqb56AEX0
どうだ?
176 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2025/12/08(月) 00:00:05.93 ID:wam5wfj/O
ーー練兵場

ザワザワ……

リーゼリット「すごい人の数……明らかに兵士じゃない人も混ざってない?」

テル「いやー、私たちって今有名人じゃん?セーレフェリアの一件で、さんざん顔と名前売っちゃったしさー」

サーシャ「一体どこから聞きつけてきたんだろうね、周りの人達……」

ガイ「……大方、予想はつく」チラ

キキ「」ヒラヒラ

サーシャ「ああ……なるほど……」

アインズ「確認しておくが──これはあくまで模擬戦だ。本気で殺し合うつもりはない」

ドルク「もちろん。けど、手加減した戦いで間合いなんか分かりゃしねぇ……倒すつもりで当てない、くらいには本気でやろうぜ?」

アインズ「……いいだろう。木製の槍を使うとはいえ、そちらも致命傷だけは避けてくれ」

ドルク「上等だ、竜のお姉さんよ」

サーシャ「二人とも……ほんとに怪我だけは気をつけてね……!」

テル「最悪、私とサーシャちゃんが治すから大丈夫大丈夫」

リーゼリット「いや、最悪前提で見守るのやめてあげてよ……」

ガイ「始まるぞ」

テラヌス兵「これより、模擬戦を行う!双方、準備はいいな!」

アインズ「問題ない」

ドルク「いつでもいいぜ」

テラヌス兵「──始めっ!」

ダンッ

一気に間合いを詰めるアインズ「」ザッ
ドルク「速ぇっ──!」ガキィン!

アインズ(受け止めたか……なら)グッ
木製の槍「」ブォンッ!

ドルク「っと!」サッ

観衆「おおっ……!」
観衆「今の避けるのかよ……」

テル「二人とも、相当速いね……目で追うのが大変だよ」

サーシャ「うん……視線と足の向きまで見てないと、今の踏み込みは追えないね……」
177 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2025/12/08(月) 00:01:21.14 ID:wam5wfj/O
アインズ「……悪くない。では、これはどうだ」
木製の槍「」ドドドド‼︎

ドルク「うおおおっ、マジかよ──!」ガキッ! ガキッ!ガキッ!

ドルク(一発一発が重てぇ……正面の力比べじゃジリ貧だな……けど、あんたなら……!)ズザザ……

アインズ「踏み込みが甘いぞ!」ダンッ

ドルク「……来た来た、そう来なくっちゃな!」バッ

ガキィッ!

木製の槍「」ギリギリ……
木製の槍「」ギリギリ……

アインズ「ふっ……この程度の力で、竜に押し勝てると思うなよ」グッ

ドルク「正面からじゃ竜には勝てねえ……なら、こういうのはどうだ!」ググッ……バッ

噛み合わせた槍を軸に、身体を捻るドルク「」グルッ!

バランスを崩すアインズ「っ!」ガクッ

ドルク「もらった──!」バッ

アインズの目の前で止まる木製の槍「」ピタッ……

テラヌス兵「……勝負あり!勝者、ドルク・ロック!」

観衆「」ワアアアアアア‼︎‼︎‼︎

キキ「わあ~、いいもの見れました~。どっちも強すぎて、普通の人が混ざったら蒸発しちゃいそうですね~」パチパチ

アインズ「フッ……見事だ。完全に足をすくわれたな」

ドルク「いやいや、お互い様だぜ。真正面から一発でもまともに喰らってたら、今頃砂の上で伸びてんのは俺の方だ。最後まで手加減抜きで来てくれたおかげで、こっちも全力を出せた」

アインズ「慰めは不要だが……竜である私の一撃を受け止めた上でこの結果を出したのは事実だ。古代遺跡で背中を預けるには、申し分ない」

ドルク「へっ、その言葉だけで十分だ。竜のお姉さんにそう言ってもらえるならな」

ガイ「……これで、実力の方は十分確認できたな」

サーシャ「これなら遺跡の中でも心強いよ!」

リーゼリット「どっちも前衛で暴れてくれたら、後ろから撃ち放題だしね」

テル「うんうん……ガイ君とアインズさんの負担も減るだろうし、私も気兼ねなく酔っぱら……じゃなくて、後方支援に回れるね」

手を差し出すアインズ「次は実戦だな、ドルク……よろしく頼むぞ」スッ

ドルク「おう!望むところだ。改めてよろしくな、みんな!」ガシッ

⭐︎ドルクとの模擬戦に敗北しました。
178 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2025/12/08(月) 00:07:58.71 ID:wam5wfj/O
本日はここまでです。次回はリンさん勧誘とヨードリーさんから聖域の情報を聞くところから始めていきたいと思います。よければお付き合いください。
また、本家様のスレも目が離せない展開になっております。備えましょう。
それでは、また。
179 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/08(月) 01:38:49.31 ID:7YboOegio
おつ
彼の場合だと自分が死にづらくなってるのなら率先して仲間の盾になりに行きそうでちょっと怖いなぁ…
180 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/12(金) 22:50:33.08 ID:63GCyl9no
これは古代遺跡に行こうとしなかったらメインストーリー進まないでサブイベント見まくれるやつか
181 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2025/12/13(土) 11:58:07.79 ID:b7aZWursO
>>179
まだその考えには至っていないようですが、いずれはそうなる可能性も高いでしょう。ですが、自分を犠牲にしても必ず全てが救えるわけでもありません。フローディアさんは自分一人だけが残る悲しさをガイさんにも味わってほしいのかもしれませんね。詳細は不明です。

>>180
少しネタバレになりますが、今のところ13日目まではとくに何事も起きない予定です。14日目以降は襲撃のようなコンマ判定が行われます。といっても自由安価で私の想定が崩された場合はこの限りではありません。よろしくお願いします。
182 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2025/12/13(土) 11:58:43.36 ID:b7aZWursO
ーーリンの研究所

リン「いらっしゃい、英雄サマ!」

ガイ「……なんだ、その呼び方は」

リン「テラヌス・ウルスの被害を食い止めた英雄サマに敬意を込めた特別仕様のご挨拶でーす!」ビシッ

ガイ「落ち着かないからやめろ」

リン「はーい、残念。で?今日はどうしたの?もしかして……デートのお誘い?」

ガイ「遺跡探索の件だ」

リン「あ、そっちかー」ポン

ガイ「近いうちに、古代遺跡を調査する。魔法文明と機械文明、それと聖域の三ヶ所だ。どれも“影を喰らうもの”の出現記録がある」

リン「ふーん……影を喰らうものがね……で、そのロマン溢れる危ない現場に、私を連れて行きたいと」

ガイ「ああ。遺跡の構造や罠、古い魔法式……お前の知識と経験は必要になる。『影を喰らうもの』についても、何か分かるかもしれん」

リン「ふふん、わかってるじゃん♪嬉しいなぁ、私にお仕事の話が来るなんて……それで、条件は?私に首輪をつけたいんでしょ?」

ガイ「……最低限、二つ守ってもらいたい」

リン「お、具体的。いいよ、聞かせて?」

ガイ「一つ。同行中、仲間の身体に勝手に手を出すな……負傷の治療は構わないが、実験も検体扱いも禁止だ」

リン「死んだあとは?」

ガイ「駄目だ」

リン「即答……冷たいなぁ英雄サマは。まあ仕方ないか。二つ目は?」

ガイ「二つ。許可なく周辺の遺体を弄るな。ここはテラヌスの領内だ。遺族がいるかもしれんし、余計な騒ぎは避けたい」

リン「はーいはーい。気になる子がいたら、まずは飼い主──じゃなくてガイさんに報告ね?」

ガイ「……表現はともかく、意味は合っている」

リン「んふふ、それじゃあ私はおとなしくついて行くだけにしとくよ。遺跡で面白いものが見つかったら、そのときはちゃんと協力するからさ」

ガイ「……詳細は近い内に知らせに来る。探索の準備をしておいてくれ」

リン「りょーかい。じゃ、楽しみに待ってるね、英雄サマ」ヒラヒラ

ガイ(……英雄って柄ではないだろう、俺は)

⭐︎リンが遺跡探索についてきてくれます。
183 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2025/12/13(土) 11:59:22.26 ID:b7aZWursO
ーーテラヌス・ウルス 宮殿

キキ「ヨードリー様、来客です〜」

ヨードリー「来客?一体誰だ?」

キキ「砂漠の英雄パーティの皆さんですよ〜。ガイさん以外の四人が来ています」

ヨードリー「ほう……通せ」

スタスタ……

サーシャ「失礼します」
リーゼリット「お邪魔します」
テル「こんにちは、ヨードリー様」
アインズ「面会の時間をもらい感謝する」

ヨードリー「構わん。お前たちなら、いつでも歓迎しよう……もう一人はどこに行っている?」

サーシャ「ガイは今、遺跡に詳しい人に会いに行ってて……合流前に、私たちだけでも聞いておきたいことがあって来ました」

ヨードリー「ふむ……聞いておきたいことか。とりあえず、座るといい。客人を立ちっぱなしにするのは気が引ける。キキ、彼女らに水を」

キキ「わかりました〜」コトッ

ヨードリー「それで、聞いておきたいこととは何だ?」

アインズ「砂底の聖堂について、あなたが知っていることを聞きたい」

ヨードリー「砂底の聖堂……我が先祖が聖域として使っていた古代遺跡か」

サーシャ「影を喰らうものと関係があるかもしれないから……前もって、ちゃんと知っておきたくて」

ヨードリー「……命を賭けてこの街を守った者たちの願いなら、耳を塞ぐわけにはいかぬか……」

ヨードリー「あの聖域自体はもともと我が先祖たちが作った場所ではない。あれ自体はもっと古い時代の遺構で、地上に姿を現したのは世界めくれの直後だ。砂が裂け、地形がめくれたとき──遺跡の一部が砂の上に突き出した。砂底の聖堂は、その時に姿を現した」

サーシャ「現した……ってことは、それまでは完全に埋まってた……?」

ヨードリー「調査した学者どもの話では──あれは、もともとここには存在しなかったはずの構造物らしい。別の場所にあった遺跡が、世界めくれの影響でずれ込んできた、とな」

リーゼリット「世界めくれで遺跡ごと位置がずれたんだ……」

アインズ「魔法学園の研究者も似た話をしていたな。元の座標からズレて出てきた遺跡がある、と」

ヨードリー「その通りだ。砂漠の地層と、聖堂の基礎の噛み合わせが妙に悪い。あそこだけ、後から据えられたように見える、と学者は言っていた」

テル「へー……でも、なんで聖域なんて呼び方を?」

ヨードリー「最初から聖域だったわけではない。見つかった直後は、ただの古代遺跡として扱われていたんだが……調査の結果、我らの先祖が儀式に使っていた痕跡が多く見られてな。学者や部族の長と話し合い、もともと聖域として扱われていたと結論づけたのだ」

アインズ「ふむ……では、探索は済んでいるのか」

ヨードリー「そういうわけでもない。出土したのは入口に近い上層だけで、下へ続く道は崩落と砂の流入で塞がっている。あるいは──塞がれたまま、まだ見つかっていないとされるが……実はあの聖堂の調査は、八年前に一度止まっている」

リーゼリット「止まってる……?」

ヨードリー「上層の記録と簡易図面までは整えた。だが、その先──崩落の向こうを無理に拓こうとした調査団が出たんだ」

テル「……どうなったんですか?」

ヨードリー「彼らは先へ行けなかった。いや、正確には──行く前に、上で見つけてしまった」

ヨードリー「祭具の並び、血止めの溝、祈りの文句……どれも恵みを請う形じゃない。『目覚めるな』『沈めろ』『繰り返すな』──そういう類の言葉ばかりだった」

ヨードリー「それで我らは理解した。先祖があそこを聖域として整えたのは、敬うためじゃない。触れないためだとな」

ヨードリー「ならば下へ降りるのは、信仰の問題以前に、禁を破る行為になる。だから止めた」
184 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2025/12/13(土) 11:59:59.24 ID:b7aZWursO
サーシャ「……ヨードリーさん。私たちに、探索の許可をいただけませんか」

ヨードリー「……理由を聞こう」

サーシャ「私たちは今も続いている世界めくれを止めるために動いています。そのために必要な手掛かりを追っていて……その過程で、この砂底の聖堂が無関係とは思えないんです」

テル「正直に言うと、全部は話せない。私たちが追ってるものは、外に漏れたら悪用されかねないから。フローディアと戦ったのも、それを巡ってのことです」

ヨードリー「……ならば尚更、なぜ聖域に踏み込む必要がある?」

アインズ「この国の周辺で影を喰らうものの報告が増えている。そして世界めくれの直後に、あの聖堂が姿を現した……因果があるなら、放置すれば次に燃えるのはこの街だ。確かめずに済ませられる段階じゃない」

ヨードリー「……ふむ。確かめずに済ませられん、か。確かに、影の話が増えたのもあの辺りだ……十年前からいくつも耳にした。最初は戯れ言として流したがな」

ヨードリー「……とはいえ、私はあくまで一首長だ。気配がある、嫌な予感がする──それだけで聖域の門を開ければ、他の部族の長たちが黙っていない」

ヨードリー「お前たちが何を追っているか、全ては言えないと言ったな。なら──全てを言わずに、どこまで信じろと言う」

テル「……信じて、って言い方は卑怯かもしれない。でも……私たちは、テラヌスを利用しに来たわけじゃない。フローディアみたいに、街を踏みにじる気もない。むしろ、二度とあんなことが起きないようにしたい」

サーシャ「私たちが求めてるのは宝じゃありません。手掛かりです。止めるための……」

アインズ「禁足に縋って目を閉じるのは簡単だ。だが、禁足を守ったまま国が滅べば、結局守った意味も消える」

ヨードリー「……言うな、竜。分かっている」ジッ

ヨードリー「──それでも、許可は出せん。聖域は公式には閉じたままだ」

サーシャ「……」

ヨードリー「だが、お前たちが上層に入ったことにしない段取りなら組める。見逃す、という形でな」

リーゼリット「!……ほんとに、いいんですか?」

ヨードリー「条件がある」

ヨードリー「非公式だ。お前たちの名も目的も残すな。こちらも公には認めん。それと持ち出しは禁止だ。器物も石片も祭具も刻印も──何ひとつ、土産にするな。記録だけにしろ」

ヨードリー「最後に、何を見つけても必ず私に報告しろ」

サーシャ「……はい。必ず」

ヨードリー「キキ。動け」

キキ「はーい。段取り係ですね~。それっぽく目を逸らせるようにしておきます~」

ヨードリー「……いいか。もし嗅ぎつかれたら、私も、お前たちも禁を破った者として裁かれる……行け、とは言わん。見たものを持ち帰れ。必ず私のところへだ……報告が先だ、忘れるなよ」

サーシャ「……はい」

⭐︎砂底の聖堂の情報を得ました。
185 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2025/12/13(土) 12:00:50.47 ID:b7aZWursO
ーー宿屋「月明かりのオアシス」

ガイ「……」モグモグ

ガイ(最近は味がしないことにも慣れてきたな……いいことなのか、悪いことなのか……)

ガイ(アルバとはこちらで合流しようと言われたが、街にはいないようだ……おそらく古代遺跡を調査しているのだろう。それにしても、遺跡の調査か……どこから攻めるべきだ……?)

現在はテラヌス・ウルスです。(11日目)
※古代遺跡を調査する際はその旨を記載してください。

何をする?
安価下1〜3
186 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/13(土) 12:13:55.69 ID:166A8YGH0
不審者の捜索
187 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/13(土) 12:16:34.52 ID:wcz0vH2ZO
リンと戦闘連携の特訓
188 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/13(土) 12:23:47.54 ID:1lIZJVbhO
告白しつつトゥルーエンドと時間魔法を鍛える
189 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/13(土) 12:23:51.49 ID:ek9PA3G2O
サーシャとアインズ 酒に酔ったミラに絡まれる
190 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2025/12/13(土) 15:16:25.13 ID:dIBakhnyO
ガイ(そういえば、以前に砂漠スライムたちが怪しいヤツらを見かけたと言っていたが……)

ガイ(フローディア以外の勢力が光の力を狙っているかもしれない。探りを入れるべきか)



コンコン

ガイ「誰かいるか?」

ガチャ

リーゼリット「……ん、ガイ。どうしたの?」

ガイ「リーゼ。他のみんなは?」

リーゼリット「サーシャとアインズは出かけたよ?テルさんは……酔い潰れてまだ寝てる」チラ

テル「ぐおー、すぴー」zzz

ガイ「……好都合だな。一緒に来てくれ、リーゼ」

リーゼ「へ?」



ーーテラヌス・ウルス 噴水広場

砂漠スライムA『あっ、ガイさん!』
砂漠スライムB『……生きてたんだ』
砂漠スライムC『こんにちは〜』

リーゼリット「あはは……なるほど、たしかにスライムと会うってなったらテルさんは連れてこない方がよかったね。それで、何をしにここへ?」

ガイ「あのスライムたちが以前言っていた不審者の捜索だ。可能性は低いが、世界樹の光を狙っているかもしれない」

リーゼリット「……なるほどね。フローディアたちは街中でも平気で攻撃してきたけど、他のヤツらはそうとも限らない……」

ガイ「ああ。スライムたちが言っている特徴に当てはまる人物がいたらこちらから先に接触しよう」

リーゼリット「もし、私たちに敵対的だったら?」

ガイ「……いつでも戦えるようにしておいてくれ」

コンマ下1
01-10 見つかりませんでした
11-60 銀髪褐色男エルフ
61-00 長身金髪の女性とオレンジ色のスライム
191 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/13(土) 15:21:55.57 ID:166A8YGH0
192 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2025/12/13(土) 18:21:05.22 ID:Cw/lS7pPO
砂漠スライムC『あ!ガイさん、あの人だよ。この前見たうちの一人!』

壁にもたれる銀髪褐色男エルフ「……」

砂漠スライムB『なんか……死にかけてない?』

ガイ「……あいつか。リーゼ、ここで見張っていてくれ」

リーゼリット「わかった。気をつけてね」



ガイ「……おい」

銀髪褐色男エルフ「……?」ピクッ

ガイ「生きてるか」

銀髪褐色男エルフ「……いきて、ます……たぶん」

ガイ(声が枯れてる。目も焦点が甘い……)ジッ

銀髪褐色男エルフ「……あなた、めずらしい、けはい……ある」フラッ

ガイ「立つな。倒れるぞ」スッ

銀髪褐色男エルフ「……だいじょうぶ……」ズルッ

ガイ(噴水が近いなら水は飲めるはず……となると、食い物か。金を持っていないのか?)

ガイ「……大丈夫じゃないだろう。どれくらいこうしている?」

銀髪褐色男エルフ「だいたい……三日くらい……」

ガイ「そうか……量は少ないが、少しはマシになるだろう。これを食え」スッ

サーシャの手作りクッキー「」ポン

銀髪褐色男エルフ「!……いい、ですか?」

ガイ「ああ。」

銀髪褐色男エルフ「」ガツガツムシャムシャ……

銀髪褐色男エルフ「これ……すごく、おいしいです。とても助かりました。あなた、名前は?」

ガイ「……ガイだ。お前は?」

銀髪褐色男エルフ→ホレス「……ホレス、です。たすけてくれて、ありがとう。でも、わたし、あなたにかえせるもの、ない……」
ショボン

ガイ「見返りはいらん。報酬目当てで助けたわけじゃないからな……それより、立てるか」

ホレス「……すこし。ふらつく……します」

ガイ「噴水までだ。歩けなければ肩を貸す」スッ

193 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2025/12/13(土) 18:21:33.62 ID:Cw/lS7pPO
リーゼリット「えっ、連れてきちゃった!?」

砂漠スライムB『怪しい人が怪しい人を連れて歩いてると怪しさ倍増だね』モニョモニョ

リーゼリット「なんていってるかわからないけど、褒めてないことだけは私もわかるよ」

ガイ「……なにか酷いことを言ってなかったか?」スタスタ

砂漠スライムB『何も言ってない。それより、その人大丈夫なの?』

ガイ「長い間食事をとってないらしい……ほら、水だ」

噴水の縁に座らされるホレス「」ドサッ
ホレス「……みず……」ゴクゴク……

ガイ「飲みすぎるな。腹が驚く」

ホレス「……わかりました……」ゴクン

リーゼリット「……ガイ、その人は?」

ガイ「まだ知らん。まず飢えをどうにかしただけだ」ジッ

砂漠スライムC『この人、ずっと食べ物屋さんの前でウロウロしてたよ〜』

砂漠スライムB『買えないのに、じーっと見てた。たぶん、お金ない』

砂漠スライムA『世知辛いねぇ』

ホレス「……おかね……ある、つもり……でした」ゴソゴソ

見慣れない小さな金属片「」ジャラ…

リーゼリット「なにそれ。ボタン?はじめて見るけど……」

ホレス「おかね……です。あっちでは……つかえる」

リーゼリット「……あっち?」

ガイ「この国の通貨じゃない。店が受け取らないのも当然だ……ホレス、お前は何をしに、この街へ来た?」

ホレス「世界めくれ……しらべにきた。わたしのすむばしょ、世界めくれでこまってる……」

リーゼリット「え?世界めくれはたしかに今も続いてるけど……今でも直接的に被害を受けてる場所なんてセイントレアくらいじゃ?」

ホレス「わたし、幽世からきた。ここじゃない、べつのばしょ」

リーゼリット「……なにそれ。国の名前?」

ホレス「……くに、じゃない……ばしょ……」

ガイ(リーゼも知らない場所か……世界めくれという単語が上がった以上、只者でないことは確かだな)

ガイ「……今はいい。話は後で聞く」

ホレス「……でも……」

ガイ「今のお前は、ここで倒れて終わる。言いたいことがあるなら、立てる状態になってからだ」スッ

ホレス「……」コク

リーゼリット「宿に連れて帰る?」

ガイ「ああ……ホレス、歩けるか」

ホレス「……すこし……」フラッ

ガイ「無理するな」グッ

リーゼリット「サーシャとアインズも呼んでくるね。一人で大丈夫?」

ガイ「ああ、大丈夫だ……宿で落ち合おう」

ガイ『すまない。少しコイツに聞きたいことがあるから今日はここで別れさせてもらう』

砂漠スライムA『うん、気をつけてね』

砂漠スライムB『見た目こわいのに、優しいよね』

砂漠スライムC『ほんと〜!またね、ガイさん!』

194 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2025/12/13(土) 18:22:02.15 ID:Cw/lS7pPO
ーー宿屋「月明かりのオアシス」

リーゼリット「ガイ、二人を連れてきたよ」

サーシャ「ガイ!急ぎって――えっ!?」

テル「おー、サーシャちゃんにリーゼリットちゃん、アインズさん。お帰りー」

ホレス「!」モグモグ

アインズ「……こいつは誰だ、状況を説明しろ」

ガイ「噴水広場で倒れかけていた。飢えているだけだ。今は食わせている」

サーシャ「人が飢えて倒れてたって……街の中で?どうして……」

ガイ「金がないと言っていた。見慣れない金属片を金だと」

ホレス「はじめまして、ホレス、です」

サーシャ「あっ、はじめまして……サーシャといいます」

ホレス「あなたがサーシャ……クッキー、おいしかったです」

サーシャ「それはどうも……」

サーシャ(この肌の色……純粋なエルフの人じゃないのかな?それに、肌に刻まれた魔法陣……フォレスティナじゃ見たことないやつだ)

ガイ「……さて、ホレス。お前に聞きたいことがある。構わないか?」

ホレス「はい……こたえられることは、こたえます」

ホレスと何か話す?
安価下1〜2
195 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/13(土) 18:27:42.77 ID:QWFCS1vw0
この辺の遺跡について知ってることはないか
196 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/13(土) 18:40:04.07 ID:166A8YGH0
世界めくれについてどこまで知っているか
197 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2025/12/13(土) 20:52:32.99 ID:cGensMhmO
ガイ「たしか、世界めくれを調べに来たと言ったな。お前は世界めくれについてどこまで知っている?」

ホレス「……どこまで……」

ホレス「わたしの、すむばしょ……あっちも、さいきん、ひずみが……ふえた。あな、みたいな……」

アインズ「あっちとは何だ。国か、組織か。はっきり言え」

ホレス「……くに、じゃない……せかい……ちがう、となり……です」

リーゼリット「となりの世界……?なにそれ、童話?」

ホレス「……ほんと。ことば、ちがう。まりょくの、むき……ちがう」

サーシャ「魔力の……向き?」

ホレス「こっちは……おもて。あっちは……うら。その、あいだの……うすい、まく。いま……やぶれてる」

ガイ「膜が破れると、どうなる」

ホレス「……あなが、あく。あながちいさいと……ものが、ずれる。いせき、とか……ばしょ、とか……たまに、いきものとか……あながおおきいと……せかいが、まざる」

テル「まざるって……デロデロ教みたいな、全部一つになりましょう、みたいな?」

ホレス「……ちがう。まざると……ぶつかる。むき、はんたい。だから……こわれる。こわれて、きえていく。まるごと。どっちのせかいも……それが……わたしの、しってる……いちばん、こわい」ジッ

サーシャ「……どうして、そんなことが分かるんですか?」

ホレス「……ながれ、みえる。きこえる。わたし……それとめる、しごと。だから、きた」

ガイ「止める手立てはあるのか」

ホレス「……まだ、さがしてる。でも……あなは、ほっとくと……ひろがる……ふさぐには……つよい、ちからが、いる……わたしのせかいで『幽界樹』って、よんでた……大きい、ちから……」

リーゼリット「えっ、いま、なんて言ったの?」

ホレス「……なまえ。こっちのことば……いいかた、わからない。せかいの、いのちが……あつまる、き、みたいな……そういうの」

テル「つまり、世界樹みたいなやつ?」

ホレス「……たぶん……ちかい」

ガイ「……曖昧だな。だが嘘には聞こえん」

アインズ「結論を急ぐな。まず確認だ、ホレス。お前は世界めくれをどこで知った。誰に教わった」

ホレス「……だれにも。わたしの、せかいで……そう、よばれてた。そういう、なまえ」
198 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2025/12/13(土) 20:53:10.83 ID:cGensMhmO
ガイ「……そうか。スライムたちから聞いたんだが、古代遺跡を調べていたようだな。なぜだ?」

ホレス「世界めくれ、とめるほうほう、さがしてた。それと、まおうのけはい、かんじたから、たおそうとおもった」

アインズ「何?魔王だと?」

サーシャ「そんなものの気配を、遺跡で……?」

ホレス「……うん。まおう。いきる、さいがい。こわれた、つよい、かんじょう……それで、うまれる、やつ」

アインズ「場所はどこだ。どの遺跡で感じた」

ホレス「ばしょ、まいかいちがう……せいかくには、わからない……このまえかんじたばしょ、なまえ、わからない」

サーシャ「そうだ……ホレスさん、この地図でいうと、どれですか?」パサッ

ホレス「……!この、あかいまる、たくさんついてるところ」スッ

リーゼリット「ここって……砂に呑まれた書庫だ!」

ガイ「……書庫か。影を喰らうものの報告が一番多い場所だ」

アインズ「そこで“魔王の気配”を感じたと言ったな。見たのか、遭ったのか。どっちだ」

ホレス「……あった。そこに、いた。かなしい、ながれが……」

テル「影を喰らうものが……魔王なの?」

ガイ「……可能性は高いな」

ホレス「……たおそうとおもった。でも、むり。わたし、たおされかけた」

リーゼリット「よく、生きてたね……」

ガイ「……分かった。ホレス、お前は今日は休め。まず食って寝ろ」

ホレス「……はい」コク

ガイ「処遇は保留だ。嘘か真かは、明日以降の動きで見極める」

サーシャ「……様子見、だね」

⭐︎ホレスから「砂に呑まれた書庫」に魔王級の気配があると聞きました。
⭐︎ホレスは一旦保護(様子見)となりました。
199 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2025/12/13(土) 20:54:06.51 ID:cGensMhmO
コンコン

ガチャ

リン「やっほー、暇だから遊びにきちゃった!」

ガイ「リン!?」

サーシャ「えっ、この人が!?」

ホレス「……このひとも、めずらしいまりょく、かんじる」

リン「おー、初めて見る顔の人が何人か……私がネクロマンサーのリンです。遺跡調査に同行することになったから、そのときはよろしくね!」

アインズ「……まだ遺跡調査には向かわないぞ」

リン「えー、そうなの?もう私、いつでもいけるだけどな?」

ガイ「悪いが、まだ俺たちの準備が済んでいない。今日は顔見せだけでいい。詳しい話は別日だ」

リン「そんな邪険に扱われると、泣いちゃうよ?……って冗談。せっかく来たんだから、何か手伝わせてよ」

サーシャ「ガイ……リンさんは一緒に探索してくれるんだよね?それなら、連携の確認でもしない?もしかしたら、魔王と戦う可能性だってあるわけだし」

リン「お、さすがセーレフェリアを倒した英雄サマの一人!話がわかるね♪」

テル「なんかテンションが同じ感じだねー!仲良くなれそう!」

ガイ「おい……まあ、たしかに連携は重要か。訓練をしにいこう……悪いが、ホレスはこの宿にいてくれ。勝手に出歩くなよ」

ホレス「わかった」

200 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2025/12/13(土) 20:54:35.46 ID:cGensMhmO
ーーリンの研究所 裏手の実験場

リン「じゃあ、はじめようか!」

テル「この、辺り一面にころがっている包帯のかたまりは……?」

リン「私のしもべだよ?」

テル「そっか……なんというか、独特だね……」

ガイ(リン、わかってはいると思うがリーナは……)コソッ

リン(もちろん、出さないに決まってるって。そこは安心してよ)コソッ

サーシャ(二人で何話してるんだろ……)

リーゼリット「それじゃあ……はじめよっか」

アインズ「ああ、いつでもいいぞ」

リン「今日は呼び出しの制御と、味方を巻き込まない位置取りの確認ね。動きながら合わせてもらうよ」

ガイ「……了解だ。まずは様子を見よう」

コンマ下1
01-50 ふつう
51-90 いいかんじ
91-00 ぐっどこんびねーしょん
201 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/13(土) 20:55:32.38 ID:tJl7wDIl0
202 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2025/12/14(日) 00:44:53.98 ID:qlTBHjPzO
包帯の塊たち「」ズル…ズル…

ガイ「なるほど、コイツらが俺たちより前に出ると囮にできるのか」

アインズ「その隙に私たちで厄介な敵や罠を対処する……というわけだな」

テル「やってることは悪役みたいだけど、すごい効果的だね」

リン「周りに死体が多ければ数はもっと増やせるよ!……みんながその仲間にならないことを祈ってるよ」ボソッ

リーゼリット「ちょっ……怖いこと言わないでよ!?」

リン「あはは!冗談だってー!」

サーシャ「それにしては目が笑ってなかった気がしますけど……」

ガイ「……冗談でも言うな。連携の確認に戻るぞ」

リン「はいはい。あ、その子たちにはあまり近づかないでよ?敵味方の判別が難しいから」

テル「……それ、先に言うべき情報じゃない!?」

リン「てへ♪」

アインズ「……本当に、大丈夫か?」

ガイ「残念ながら、腕は確かだ……だからこそ、癖も含めて今のうちに慣れておけ」

⭐︎リンと連携の確認をしました。
リンと共に戦闘する際、+10の補正を得られます。
203 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2025/12/14(日) 00:47:20.31 ID:qlTBHjPzO
ーー大魔女の部屋

壁時計「」カチ……カチ……

トゥルーエンド「──来たわね、ガイ」

ガイ「ルー、訓練を頼む」

トゥルーエンド「ええ……今日で訓練は最後になるわ」

ガイ「……俺はまだ、時間魔法をまったく扱えていないが?」

トゥルーエンド「私が教えられることが最後ってこと。その先はあなた自身が自分で考えてできるようにしなきゃいけない……最終的に、あなたは自分の意思で時間魔法を自在に操るところまで行く」

トゥルーエンド「……今日は余計な理屈は省くわ。やることは一つ。あなたが実戦でやった時間の檻。あれを短時間だけ狙って出して、狙って解除する」

ガイ「……できるのか?」

トゥルーエンド「これまでの訓練を見て、できると判断したわ── ただし、条件つき。欲張った瞬間にあなたが呑まれる。だから短時間だけを身体に覚えさせる……三拍よ。時間の檻にいる間、あなたが三拍をはかるの……いいわね?」

ガイ「……短いな」

トゥルーエンド「短いからいい。世界を止めるのに、長さは要らない──必要なのは元に戻る時間だけ……来なさい」スッ

ガイ「……」スッ

ギュッ

トゥルーエンド「……私が錨になる。私の鼓動を基準にして。時間の檻にいる間も、絶対にそれを見失わないで」

トゥルーエンドの胸に耳を当てるガイ「……ああ」

トクン……トクン……

トゥルーエンド「……覚えた?私の、鼓動」

ガイ「……ああ。聞こえた。これを基準にすればいいんだな」

トゥルーエンド「……準備がよかったらいつ始めてもいいわよ」

ガイ「──」グッ

何かに触れる感覚「」
ガイ「……」ゾワッ



壁時計「」
カップの湯気「」

ガイ(止まった……三拍数えろ……ルーの鼓動を思い出せ……今だ、戻れ──)



壁時計「」カチ……カチ……

ガイ「……戻れた」

トゥルーエンド「……成功ね。三拍なら、狙って出して狙って戻れる……それ以上は禁物。これで訓練は終わりよ、ガイ」

ガイ「ああ。助かった、ルー」

トゥルーエンド「礼はいらないわ。さて、私ができるのはここまで。今後はあなた一人で頑張ってちょうだい」
204 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2025/12/14(日) 00:48:37.67 ID:qlTBHjPzO
ギュッ……

トゥルーエンド「……まだ、離れないのね」

ガイ「錨がなくても戻れる……でも、錨にしたいものは残った」

トゥルーエンド「な、なによそれ……訓練の話をしてるのよ」ジト

ガイ「……訓練は終わったんだろう」

壁時計「」カチ……カチ……

トゥルーエンド「……私は大魔女代理で……模造品で……余計なことを望むのは、許されないって──」

ガイ「許されないと勝手に思ってるだけだ」

トゥルーエンド「……馬鹿。そんな顔で見ないで……」

ガイ「望んでないなら、今すぐ離れるが」

トゥルーエンド「……っ」

ガイ「……嫌なら言え。言えばやめる」

トゥルーエンド「……嫌、じゃない……けど……困るわ……」

ガイ「……困るのか」

トゥルーエンド「困るに決まってるでしょう。私は大魔女の代理をするために造られて──」

ガイ「造られたからといって、誰かの代わりだけで終わる必要はない」
205 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2025/12/14(日) 00:49:15.69 ID:qlTBHjPzO
トゥルーエンド「……ほんと、あなたは……」

ガイの胸元に指先を置くトゥルーエンド「……」スッ

トゥルーエンド「……まだ、残ってるわね」

ガイ「……フローディアのか」

トゥルーエンド「ええ。灰みたいな熱。あなたの魔力じゃないものが、ここに絡みついたまま──ちょっと、むかつくわね」

ガイ「……」

トゥルーエンド「……あの女のこと、まだ気にしてる顔ね。口付けられたこと?胸に残った灰みたいな魔力?それとも……あの女の熱が、まだどこかに残ってる気がするから?」

ガイ「……全部だ」

トゥルーエンド「そう……なら、忘れさせてあげる。フローディアのこと、今だけは」

ガイ「どうやって──」



口付けをするガイとトゥルーエンド「」



トゥルーエンド「──上書きよ。これで少しはマシになったんじゃない?///」

ガイ「……ああ」

トゥルーエンド「……ああ、って何よ!感想が薄いわね」ジト

ガイ「言葉にすると、壊れそうだ」

トゥルーエンド「……そういうこと、平然と言うな……///」

ガイ「……まだ足りない」

トゥルーエンド「何が」

ガイ「上書きが」

トゥルーエンド「……っ///……どこまで図々しいのよ……///少し、待ちなさい……」スッ

鍵「」カチリ

トゥルーエンド「……確認よ。足りないなら、足りるまで……上書きが嫌なら、言って」

ガイ「……続けてくれ、ルー」



⭐︎時間魔法への理解が深まりました。 3/3
⭐︎ガイが「時間の檻」を覚えました。
戦闘時のコンマで使用した際、一度だけそのときのコンマが奇数で+99偶数で+0の補正をします。
206 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2025/12/14(日) 00:50:26.92 ID:qlTBHjPzO
本日はここまでです。明日も更新したいと思いますので、よければお付き合いください。
それでは、また。
207 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/14(日) 01:11:20.54 ID:a2oJs2IpO

いつの間にか好感度ストップ高
208 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/14(日) 03:31:46.49 ID:4szFqEjso
おつでした
こーれガイの方は本当にそのまま言葉通りの意味で言ってるんだろうなぁ
209 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/14(日) 09:07:25.13 ID:kZUEnb2Fo
男女密室何も起きないはずがなく
210 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2025/12/14(日) 10:47:51.70 ID:hMIq1+3MO
>>207
トゥルーエンドさんとはすごく仲良くなったみたいです。時間魔法の訓練は終わりましたが、今後も会うことはできます。参考までに。

>>208
トゥルーエンドさんは記憶を失ったあとのガイが素直に話せる人物の一人だったため、基本的に話す言葉は思ったことがそのまま出てきているみたいです。仮に記憶を取り戻したらすごい情緒になるかもしれませんね。

>>209
……ノーコメントです。
211 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2025/12/14(日) 10:48:33.06 ID:hMIq1+3MO
ーー「月明かりのオアシス」

ガイ「」ゴク……

ドルク「よっ、調子どうだ?」ストッ

ガイ「ドルク。今は……それなりだ」

ドルク「それなりっていうわりには、口元が緩んでるぞ?何かいいことでもあったのか?」

ガイ「……気のせいだろう。何か用か?」

ドルク「あ、そうそう!リンってやつも調査に連れていくって聞いてな。周りに色々聞いてみたら、みんな引きつったような顔してさ……あまりいい話も聞かねえし、連れてって大丈夫なのか?」

ガイ「……腕は確かだ。実績もある。ただし癖も強い。扱いを間違えないようにしなければな」

ドルク「なるほど……まあ、ガイが問題ないって判断したなら大丈夫だろ!それに、リンってやつに頼らなくてもいいくらい、俺が働いてやるさ!」

ガイ「フッ……頼もしい限りだな」

現在はテラヌス・ウルスです。(12日目)
※古代遺跡を調査する際はその旨を記載してください。

何をする?
安価下1〜3
212 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/14(日) 10:51:42.54 ID:dcFA7VKMO
アインズと砂漠デートしつつ遠目から影をくらうものを観察
213 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/14(日) 10:53:22.94 ID:kZUEnb2Fo
もう古代遺跡いこう
214 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/14(日) 10:53:39.52 ID:WsS2cOHK0
偶然会ったリアンノン(+ソーラ)に砂に呑まれた書庫について何か詳しい事を知っていないか聞いてみる
215 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2025/12/14(日) 11:54:39.00 ID:hMIq1+3MO
ガイ(探索の準備は済んだ……ドルクとリンに声をかけにいくか)

コンコン

アインズ「……ガイ、今いいか?」

ガチャ

ガイ「アインズ。どうしたんだ」

アインズ「遺跡調査の件で──なんだ、今から行こうとしていたのか?」

ガイ「ちょうど、声をかけにいこうと思っていたところだ。準備を始めてくれ」

アインズ「私はいつでもいける。他のみんなは少し時間がかかるだろうが……そうだ、ガイ。少し付き合ってくれないか?」

ガイ「?まあ、構わないが……」

アインズ「よし。あまり時間はとらん……空を飛ぶぞ」



ーーテラヌス砂漠 上空

ヒュオオオ──

アインズ(竜)「やはり空はいいな!遺跡の中だと飛ぶことはできないから、出発前に少しだけ羽を伸ばしておきたかったんだ!」

ガイ「なるほど……ついでに上空から遺跡周りを偵察するということか。合理的だな」

アインズ(竜)「ああ。ホレスの話だと影を喰らうものは魔王の可能性が高い……道中で影を喰らうものと出くわして全滅、というのは洒落にならんからな」

ガイ「そうだな。こうしてみると、本当に広大な砂漠だ……探索する遺跡も上からだとよく見える」

アインズ(竜)「……む?」

コンマ下1

01-70 なんでもない
71-00 あれは……
216 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/14(日) 11:56:24.01 ID:e1L65MZq0
217 :仮面ライダーアインズ :2025/12/14(日) 11:59:25.05 ID:P+Q8y8vx0
何だか仮面ライダーアインズが出てきそうな・・・・・・。http://youtu.be/NQQGV3IceD4

218 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2025/12/14(日) 19:44:08.21 ID:yxTHZRrFO
ガイ「何か見つけたか」

アインズ(竜)「いや……ただの砂嵐だった。なんでもない」

ガイ「そうか……この様子だと、道中は安全そうだな。街に戻って仲間と合流しよう」

アインズ(竜)「そうするか……だが、その前に少しだけ回り道をする」

ガイ「回り道?」

アインズ(竜)「砂漠の上空は今が一番見晴らしがいい……帰るのが少し遅れてもいいだろう」

ガイ「……偵察の続きか?」

アインズ(竜)「そういうことにしておけ。一旦、下りるぞ」バサッ



ーーテラヌス砂漠 崖上

アインズ(竜)「」バサァァ……ドスン……

ガイ「」トスッ

炎に包まれるアインズ「少し……休憩だ」シュウウウウウウ……

ガイ「まだ余裕があるように見えるが」

アインズ「……正直に言うと、お前と二人きりで話す時間が最近なかった気がしてな」

ガイ「たしかに、皆と一緒に動くことが多かったな」

アインズ「……騒がしいのは嫌いじゃないが、今は少し静かな風が欲しかったんだ」

ガイ「……あまり長くはいれないが。そういうのもいいだろう」

アインズ「そう言ってくれると助かる……なあ、ガイ。聞いてもいいか?」

ガイ「なんだ?」
219 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2025/12/14(日) 19:44:44.20 ID:yxTHZRrFO
アインズ「昨日から知らない女の匂いがお前からするんだが……どこで付けてきた?」

ガイ「っ……ええと、それはだな……」

アインズ「……ふふ。構えるな。責めに来たわけじゃない……お前も若い男だ。そういう匂いが少し増えたところで、不自然じゃないだろう」

アインズ「……それに、サーシャたちは気づいていない。余計な波風は立たん。安心しろ……で、だ。匂いの件は置いておく。今聞きたいのは、別の話だ」

アインズ「本題はお前が失ったものの話だ」

ガイ「……代償の刃の話か。聞きたいなら話す」

アインズ「使ったのは二回……それでお前は記憶と、もう一つ失ったものがある……それは味覚だな?」

ガイ「……なぜ、わかった」

アインズ「味覚を失う前と比べて、食べる量が減っただろう?それに、食事中のお前は噛む回数も、飲み込む間も、前と同じなのに……目だけが動かない。皿を見ているようで、見ていない」

アインズ「最初は気のせいだと思った。だが、違和感が積もった……決定打はテルだ。お前に感想を聞いても、毎回テルが先に答える。しかも、答え方が妙に丁寧だ……まるでお前にも味を教えるかのようにな」

アインズ「テルは知っているんだろう?お前が、味を失っていることに」

ガイ「……ああ。テルには気づかれた。テラヌスへの道中でな」

アインズ「……なぜ、隠していた?」

ガイ「仲間に、余計な心配をかけたくなかったからだ」

アインズ「心配?」

ガイ「気を遣われるのが……嫌だった」

アインズ「……気を遣われるのが嫌なら、気を遣わせるな」

ガイ「……どうやって」

アインズ「黙って耐えるな……後から気づく方が気分が悪い。些細なことでも教えてくれ……知らされないのは、あまり気分がよくない」

ガイ「……すまない」

アインズ「謝るな。次から変えてくれれば、それでいい」

ガイ「……わかった」

アインズ「……それと、匂いの件で確認しておきたいんだが……相手は敵か?」

ガイ「違う」

アインズ「危険か?」

ガイ「ない」

アインズ「そうか……ならいい。そろそろ戻るぞ。遺跡探索をするのだからな」

ガイ「ありがとう、アインズ」

アインズ「フッ……礼はいい。戻るぞ」

⭐︎アインズと砂漠を飛びました。
220 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2025/12/14(日) 19:45:30.28 ID:yxTHZRrFO
ーーテラヌス・ウルス 市場

ガイ「ドルクには声をかけられたから……あとはリンだけだな」

アインズ「あの研究所の立地も考えものだな」

ガイ「ああ……なぜ研究者というのは僻地に拠点を構えたがるんだろうか」

アインズ「それは偏見じゃないか?……ん?あそこにいるのは……」

ソーラ「あっ、ガイさんとアインズさん!こんにちは!」フリフリ

リアンノン「こんにちは、ガイさん、アインズさん。先日の一件は本当にありがとうございました。ホトルス族首長として、改めて感謝を申し上げます」

ガイ「できることをしただけだ……丁度いい。リアンノン、遺跡について聞きたいことがある」

リアンノン「遺跡……ですか?あまり詳しいことは答えられませんが……」

ガイ「砂に呑まれた書庫……という遺跡を知っているか」

ソーラ「すなにのまれた……しょこ?」

リアンノン「……あそこは、テラヌス・ウルスの今の文化とは毛色が違う痕跡が多い場所です。古い魔法文明の遺跡……と言えばいいでしょうか。石の刻み方も、残っている文様も、王家の墳墓とは系統が大きく異なっています」

アインズ「この国の遺跡ではない、という言い方だな」

リアンノン「この国が今の形になる前のもの……そう言う人もいます。半分以上は砂に埋もれていて、地上に見えているのは崩れた外壁と、露出した書架の一部だけ」

ガイ「地下は?」

リアンノン「残っています。地下に降りる区画があり、奥には魔法陣や古い魔法式を刻んだ部屋がある……という報告があがっています」

ガイ「報告があるなら、出入りはできるのか」

リアンノン「できますが……危険性が高く、帰ってこない者も多いです。行くことは議会としても、個人としても推奨できません……それに、最近は……」

ソーラ「……かげのこと?」

リアンノン「ソーラ」

ソーラ「……ごめんなさい」

リアンノン「……失礼。噂の域ですが、影を喰らうものの目撃例は、遺跡の中でも砂に呑まれた書庫が一番多いと聞きます」

ガイ「そうらしいな」

リアンノン「入口付近で引き返した者もいますし、逆に何も見なかったと言い張る者もいる……証言が揺れているのも、厄介な点です」

アインズ「見た者が怯えて誇張しているのか、見たこと自体を隠しているのか……」

ガイ「……ほかに、わかっていることは?」

リアンノン「“わかっている”と言えるのは少ないのですが……首長として耳に入る範囲でなら」

リアンノン「まず、あそこは半分以上が砂に埋まっているせいで、地上の見える部分と地下の残っている部分で危険の質が違います。地上は崩落と流砂、地下は── 魔法陣や古式の魔法式が厄介です」

リアンノン「触れただけで発動する類もあるらしく、術式を読めない者が踏み込むと、何が起きたのかも分からないまま戻れなくなる……ということもざらにあります」

ガイ「「罠……いや、古い機構か」

リアンノン「ええ。それと、影を喰らうものの噂ですが……目撃が多いのは奥の刻印部屋に近い区画だと言われています。入口付近で見たと言う者もいます……恐怖で誇張しているのかもしれませんが。同じ場所を指しているはずなのに、言葉が噛み合わない。質問を変えると、急に曖昧になる……そんな報告もあります」

ソーラ「しょこ、へんなの」

リアンノン「私から言えるのはここまでです。これ以上は噂にしかなりません」

ガイ「いや……助かった、リアンノン」

リアンノン「もし、遺跡に向かうのであれば、お気をつけて。ソーラ、挨拶を」

ソーラ「ガイさん、アインズさん、きをつけてね!」

⭐︎砂に呑まれた書庫の情報を得ました。
221 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2025/12/14(日) 19:45:58.74 ID:yxTHZRrFO
ーー宿屋「月明かりのオアシス」

リン「ついに、遺跡探索に行くんだね」

サーシャ「はい。ちょっと怖いけど……ワクワクしてきたかも」

リーゼリット「うん……私も一緒。それで、どの三つの遺跡のうち、どれから調べるの?」

ドルク「『砂に呑まれた書庫』、『風切りの機械塔』、『砂底の聖堂』……どこも一筋縄じゃいかないぜ」

テル「近さでいったら『砂底の聖堂』かな?ヨードリーさんの話だと、テレス族以外の首長にバレたら大目玉を喰らいそうだけど……」

アインズ「『砂に呑まれた書庫』はリアンノンから聞いた内容も加味すると、影を喰らうもの……魔王と遭遇する可能性が高い。探索するならば気をつけなければな」

ガイ「『風切りの機械塔』は情報が少ないぶん読めないが、少なくとも影を喰らうものの噂は薄い……危険度は他の古代遺跡と同程度だろうな」

どの遺跡を探索する?
先取3票

1 砂底の聖堂
2 砂に呑まれた書庫
3 風切りの機械塔
222 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/14(日) 19:47:09.20 ID:I4WO6NF9O
2
223 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/14(日) 19:47:41.64 ID:ZXrmkXu7O
1
224 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/14(日) 20:02:53.64 ID:H+fLiX6do
2
225 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/14(日) 20:19:23.64 ID:e1L65MZq0
226 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/14(日) 20:25:26.48 ID:YGgiDP/jO
1
227 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2025/12/14(日) 21:17:42.03 ID:IyeDMMMgO
ーーテラヌス砂漠 砂底の聖堂前

巡回テラヌス兵たち「」ザッザッ……

テル(ちょっとちょっと!全然見回りがいるじゃん!これじゃ入れないよ!)コソコソ

リーゼリット(仕方ない……ちょっと気絶してもらうしか……)
狙撃型魔導銃「」カチャン

サーシャ(わー!リーゼ、ちょっと待って!ユーシリアのときとは状況が違うんだから、強硬手段はダメだよ!)アタフタ

リン(聖域だからか、他の遺跡と違ってちゃんと警備されてるね。一人だったらそっと入れたけどこの人数じゃ厳しそうだね……)

ドルク(待て。あそこにいるの……ヨードリーの護衛の人じゃないか?)

キキ「」フヨフヨ

アインズ(寝ながら飛んでいるのか……器用だな)

ガイ(関心している場合じゃないだろう……こうなったら人数を絞って潜入するか?)

サーシャ(……あれ?キキさん、こっち見てない?)

キキ「……」パクパク

リーゼリット(ま、か、せ、て……?)

キキ「みなさん、大変です〜、影を喰らうものが現れました〜。一人じゃ対処できないので、応援お願いします〜」

巡回テラヌス兵A「なんだって!?」
巡回テラヌス兵B「急いで向かうぞ!」
巡回テラヌス兵C「ここの警備はあとだ!全力で影を喰らうものの対処へ行くぞ!」

ドドドドドド……

シーン……

ドルク「おお、なんか上手くいったな!今の内に中に入ろうぜ!」

テル「キキさん、あとですごい怒られそうだけど、大丈夫かな?」

ガイ「……帰ってきたら労ってやろう。急ぐぞ」

228 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2025/12/14(日) 21:18:47.80 ID:IyeDMMMgO
ーー砂底の聖堂 踏破率[0/10]

乱雑に散らばった祭具「」
壁に刻まれた古代文字「」

リン「おー、聖域というだけあって雰囲気あるね。死体はあんまり期待できなさそうだけど」

ドルク「……あんた、なんだか発言が怖ぇな」

サーシャ「あはは……えっと、ヨードリーさんの話だと下へ降りる入り口があるはずなんだけど……」

アインズ「……おそらく、あの場所だろう」スッ

岩で塞がった階段「」

ガイ「……サーシャ、動かせそうか?」

サーシャ「うーん……地属性魔法を使ってもちょっと厳しいかも……」

テル「じゃあ、仕方ない。アインズさんとリーゼリットちゃんに吹き飛ばしてもらおう」

サーシャ「えっ」

リン「おっ、吹き飛ばすなんて素敵な響き♪誰も死体にならないといいけど」

ガイ「リーゼ、アインズ、頼めるか?」

アインズ「……少し下がっていろ。リーゼ、準備ができたら教えてくれ」
炎「」ゴウッ……

リーゼリット「……オッケー。いつでもいいよ」
狙撃型魔導銃「」ギュイイイン……

カッ──ドコオオオオオオン‼︎‼︎‼︎

現れた階段「」パラパラ……

ドルク「すげえ爆発だ……まだ耳がキンキンするぜ……」

テル「岩を高温で熱して、それに氷属性の魔弾を撃ったんだね……今更だけど、仮にも聖域でこんなことして大丈夫なのかな?」

アインズ「崩落してないなら許容範囲だろう」

ガイ「……ともかく、これで先へ行けるな。注意して進もう」

コンマ下1

01-30 踏破率+2 敵襲
31-50 踏破率+3 敵襲
51-80 踏破率+3 物品発見(自由安価下2)
81-00 踏破率+4 いいこと(自由安価下2)
229 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/14(日) 21:20:00.07 ID:4szFqEjso
230 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2025/12/14(日) 21:56:21.17 ID:zA/skBP9O
ーー砂底の聖堂 踏破率[2/10]

スタスタ……

ドルク「先がまったく見えねぇな……生き物の気配がしないのも気味が悪い」

リン「降りてすぐのところに倒れてた死体は前にこの先を調査しようとした人みたいだったし……」

サーシャ「……みんな、止まって。何か……音がする」

アインズ「なにか近づいてきているな……」

リーゼリット「魔導銃が効く相手だといいけど……」
狙撃型魔導銃「」スッ

ゴリ……ゴリ……

首の欠けた大きな石像「」ゴリ……ゴリ……

ガイ「……なんだ、アレは」

テル「わからないけど、敵でしょ!構えて、ガイ君!」バッ

コンマ下1

01-10 痛恨
11-30 劣勢
31-70 優勢
71-00 会心

閃光玉+10(残り2回)
連携技+30(残り2回)
時間の檻※奇数で+99偶数で+0(残り1回)
代償の刃+99(現在使用不可)

リンと一緒に行動しているため+10の補正
231 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/14(日) 21:57:06.53 ID:kZUEnb2Fo
連携技
232 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2025/12/14(日) 22:22:59.72 ID:zA/skBP9O
首の欠けた大きな石像「」シン

サーシャ「止まった……?」

ドルク「隙だらけだが……ああいうのは、迂闊に近づいたらまずいタイプだな……さっきの岩みたいに、爆発させられないか?」

アインズ「……やってみよう」
炎「」ゴウッ……

リーゼリット「いつでもいいよ!」
狙撃型魔導銃「」ギュイイイン……

カッ──ドコオオオオオオン‼︎‼︎‼︎

首の欠けた大きな石像「」ボロッ……

リン「おっ、すごい効いてるみたい。今のうちに畳みかけちゃおう。いってらっしゃい、我が僕よ!」バッ

歩く死体たち「」ズドドド……

テル「うわあ……すごい絵面だ……」

アインズ「……倫理観はともかく、生きている私たちへの危険は大きく下がる。こういった戦闘に関していえば、リンを連れてきて正解だったな」



ーー砂底の聖堂 踏破率[2/10]

石像の残骸「」ボロッ……

リン「はい、みんなお疲れ様ー。このあともよろしくねえ」

歩く死体たち「」シーン

ガイ「……拍子抜けするくらい、あっさり終わったな」

リン「ね、私を連れてきてよかったでしょ?」

ガイ「今のところは、な」

⭐︎自動勝利!

01-30 踏破率+2 敵襲
31-50 踏破率+3 敵襲
51-80 踏破率+3 物品発見(自由安価下2)
81-00 踏破率+4 いいこと(自由安価下2)
233 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/14(日) 22:24:07.44 ID:ZXrmkXu7O
234 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2025/12/14(日) 22:43:49.97 ID:zA/skBP9O
ーー砂底の聖堂 踏破率[5/10]

リーゼリット「……この辺り、なんだか寒くない?」ブルッ

アインズ「地下で日も当たらない場所だからな」
アインズの尻尾「」グルン

尻尾に巻き付かれるリーゼリット「わっ、アインズ?」

アインズ「これで少しは暖かいだろう?」

テル「えー、いいなー!リーゼリットちゃん、私も混ぜてよー!」

サーシャ「ふふっ……あったかそうだね」

ドルク「おうおう、仲睦まじいねえ……ガイは混ざらねえのか?」ニヤニヤ

ガイ「……よく勘違いされるんだが、俺はハーレムを作っているわけではない。流れに身を任せたら今の状況になっただけだ」

リン「ふーん、これだけ美少女を侍らせてると説得力ないけど……それより、気づいてる?死の気配がすぐ側に来てるよ」

剣を持った亡霊「」コンニチワ
槍を持った亡霊「」ドモ
弓を持った亡霊「」オッス

ガイ「……単純な物理攻撃は効かなさそうだな」
短剣「」シャキン
魔導拳銃「」スチャ

コンマ下1

01-20 痛恨
21-30 劣勢
31-70 優勢
71-00 会心

閃光玉+10(残り2回)
連携技+30(残り2回)
時間の檻※奇数で+99偶数で+0(残り1回)
代償の刃+99(現在使用不可)

リンと一緒に行動しているため+10の補正
235 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/14(日) 22:45:13.92 ID:u/t5lgGh0
236 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2025/12/14(日) 23:20:26.20 ID:zI0bxk1bO
ガイ(そういえば……時間魔法の魔力を直接ぶつけてみるのはやったことがなかったな……この際だ、試してみるか)シュンッ

リン「えっ、消え──」

剣を持った亡霊「」
ガイ「」シュンッ
短剣「」シャキンッ

槍を持った亡霊「」
ガイ「」シュンッ
短剣「」シャキンッ
魔導拳銃「」バシュウン!

撃たれる弓を持った亡霊「!?」

ガイ「──終わりだ」シュンッ

消えていく亡霊たち「」シュウウウン……

ガイ(……大きな変化は見られなかったな。今のところ、こういう使い方では無属性の魔力と変わらないか)

リン「一瞬で……模擬戦のときは本気じゃなかったんだ、ガイさん」

ガイ「あの時は本気を出す場面じゃなかったからな」

ドルク「おいおい、今の見てたけどすげぇな!あんなに速く動いてるヤツなんて見たことねぇぞ……参戦しようと思ったら終わっちまってたし」

ガイ「今のは敵が弱かったからだ。強敵には通じない可能性がある……そのときは、俺一人じゃ足りない。温存しておいてくれ」

ドルク「そうか……ガイ、お前も無理すんなよ?遠慮なく俺たちを頼れ!」

ガイ「フッ……言われなくても、な。忠告、感謝する」

⭐︎勝利!
237 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2025/12/14(日) 23:21:37.05 ID:zI0bxk1bO
ーー砂底の聖堂 踏破率[5/10]

サーシャ「あれ……今、何かあった?」

テル「え、とくに何も感じなかったけど……?」

ドルク「……みんなが気づかねえくらい、一瞬でガイが片づけたんだ。感謝して先に進むぞ」

リーゼリット「いつの間に……」

アインズ「亡霊……まったく気づけなかったな。気配すら掴めんとは……面目ない」

リン「あー、霊的な気配は慣れてないと拾えないこともあるんだよね……でも、何事もなくてよかったよかった!切り替えていこ!」

01-30 踏破率+2 敵襲
31-50 踏破率+3 敵襲
51-80 踏破率+3 物品発見(自由安価下2)
81-00 踏破率+4 いいこと(自由安価下2)
238 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/14(日) 23:22:19.72 ID:WsS2cOHK0
239 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/14(日) 23:23:03.74 ID:I4WO6NF9O
黄金の剣
240 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2025/12/14(日) 23:29:43.14 ID:zI0bxk1bO
黄金の剣を見つけたところで今回は終わります。

砂底の聖堂の奥には何か重要そうなものがありそうです。影を喰らうものに関連する何かのようですが、詳細は今のところ不明です。
次回の更新は速くて金曜日の夜、あとは土曜日になると思います。よければお付き合いください。
それでは、また。
241 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/14(日) 23:42:32.71 ID:kZUEnb2Fo

時間魔法鍛えまくった方が良いんじゃないか
242 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/15(月) 12:27:20.15 ID:M3+sX8i/o
おつ
そのうち個別でガイと会話するとしっとりイベント入りそう(いや入れ)
243 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/16(火) 11:34:03.22 ID:yGV134e6O

言われてみるとハーレム主人公みたいなことになってるのか
もし記憶が戻ったら悶絶しそう
244 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2025/12/20(土) 11:10:11.92 ID:YTNRhVheO
>>241
時間魔法の特訓等は自由安価等で示してくれればやれると思います。強化の方向性は未定なんですけどね。

>>242
状況によっては可能性があります。
自由安価等で二人きりになる指定をするとそういったイベントを起こしやすいかもしれません。参考までに。

>>243
実は記憶を失う前のガイはほんのりサーシャさんのことが気になっていたようですが、記憶を失った後はサーシャさんのことを仲間以上の目で見れないようです。記憶を取り戻したら、グチャグチャの感情になるかもしれませんし、意外と落ち着いているのかもしれません。その辺りは安価等によっても変わるので、よければ今後も見ていただければと思います。
245 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2025/12/20(土) 11:14:05.07 ID:YTNRhVheO
ーー砂底の聖堂 踏破率[8/10]

テル「お、なんだろアレ」

ドルク「何か見つけたか?……台座に剣が刺さってるな」

台座に刺さった黄金の剣「」キラン

テル「抜いてみる?」

リーゼリット「えぇ……罠だったらどうするの?リビングソードの類だったら厄介だよ」

リン「え、リビングソードって?剣が生きてるの?」

リーゼリット「そう。近づいた瞬間に襲ってきたり、持った相手に呪いをかけたりね。物によっては意識を乗っ取ろうとすることもあるみたい」

ドルク「まあ、リビングソードなんて中々出会う機会もないんだけどな。んで、どうする?」

ガイ「……罠かどうか確認しよう。アインズ、アレから魔力は感じるか?」

アインズ「……魔力は薄い。罠の可能性は低いだろうが、油断はするな」

サーシャ「じゃあ……触らずに試そう。ロープで引っかけて、離れたまま引っ張るのはどう?」



台座から抜けた黄金の剣「」スポッ

ドルク「よっと……あっさり抜けたな」

リン「死体に持たせてみるね」
黄金の剣を持つ死体「」ガシッ

リーゼリット「……何も起きないね」

ガイ「リン。勝手に死体を動かすな。確認はそれで十分だ」

リン「はーい。真面目だねえ」

アインズ「魔力反応も変化なし……少なくとも、こちらを害する類ではないか」

テル「じゃあ元に戻して、先に進も。持ち帰り禁止だしね」

サーシャ「うん……変に触って、聖域を荒らすわけにもいかないし」

ドルク「よし、戻すぞ……」
台座に戻される黄金の剣「」スッ……

リン「何事もなく戻ったねぇ……どうしてこんなところに刺していったんだろう?」

ガイ「さあな。理由はなんでもいい……行くぞ」

⭐︎黄金の剣を見つけました。探索終了後、ヨードリーが回収してくれます。
246 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2025/12/20(土) 11:14:36.57 ID:YTNRhVheO
ーー砂底の聖堂 踏破率[8/10]

ドルク「……そろそろ最奥に着きそうな気がするな」

アインズ「ほう、わかるのか?」

ドルク「冒険者の勘ってやつだ」

サーシャ「あはは、意外とバカにならないですよね、そういうの」

リーゼリット「その勘が当たる前に、嫌な予感もするんだけど」

テル「大丈夫だよ、リーゼリットちゃん。いざとなったら頼もしい仲間がこんなにもいるんだから!」

リーゼリット「……ふふっ、それもそっか」

01-50 踏破率+2 敵襲
51-80 踏破率+2 物品発見(自由安価下2)
81-00 踏破率+2 いいこと(自由安価下2)
247 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/20(土) 11:16:13.22 ID:uTnoZB9Lo
踏破
248 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2025/12/20(土) 12:39:09.29 ID:gHcdXViU0
令和7年(2025年)12月20日
[相手方の氏名] 様
[自分の所属・氏名] 印
謹んでお詫び申し上げます
拝啓
 [相手方の氏名]様におかれましては、ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。
 この度は、令和7年[月・日]の会食の席におきまして、私の常軌を逸した不躾な振る舞いにより、[相手方の氏名]様に筆舌に尽くしがたい屈辱とご不快な思いをさせてしまいましたこと、心より深くお詫び申し上げます。
 当日、私は酒の勢いに任せ、あろうことか自らの下半身を露出し、[相手方の氏名]様の頭部に乗せるという、言語道断かつ卑劣な行為(いわゆる「ちょんまげ」と称される蛮行)に及びました。
 [相手方の氏名]様の高潔な人格を著しく汚し、社会人としてのみならず、人間として守るべき最低限の礼節を完全に欠いた私の行動は、到底許されるものではございません。
 [相手方の氏名]様がこれまでに築き上げられた尊厳を深く傷つけ、大切なお時間を汚してしまったことに対し、どれほどの言葉を尽くしてもお詫びしきれない後悔と羞恥の念に苛まれております。
 今後は、自身の未熟さを猛省し、二度とお酒を口にしないことを誓うとともに、今回の件で[相手方の氏名]様から頂戴いたしましたお叱りを真摯に受け止め、更生に努めてまいる所存です。
 本来であれば拝眉の上、幾重にも謝罪すべきところ、まずは書面をもちまして、平身低頭お詫び申し上げます。誠に、誠に申し訳ございませんでした。
敬具
249 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2025/12/20(土) 13:28:54.06 ID:kKR4tDt9O
ーー砂底の聖堂 最深部

サーシャ「なんだかここだけ、雰囲気が違うね」

アインズ「ここが砂底の聖堂の最奥なのだろう……さっきまでとは空気が違う」

ゴリ……ゴリ……

テル「……ねえ、今、聞いたことある音がしなかった?」

ドルク「したな。石が擦れる音だ……動いてやがる」

ゴリ……ゴリ……

リーゼリット「……あそこ!さっきの石像と似てるけど、様子が違う!」

天使の石像「」ゴリ……ゴリ……

リン「わぁ、今度はちゃんと首がある。やだなあ、こっち見てない?」

アインズ「ふむ……侵入者排除の機構か、厄介だな」

ガイ「……気を抜くな。さっきのやつとは全然違う」
短剣「」スラッ

ドルク「へへっ……でも、やることは一つだ。準備はいいか?」
鋼の槍「」ブォンッ!

ガイ「……行くぞ!」ダッ

コンマ下1

01-40 痛恨(死亡判定あり)
41-65 劣勢
66-70 優勢
71-00 会心

閃光玉+10(残り2回)
連携技+30(残り2回)
時間の檻※奇数で+99偶数で+0(残り1回)
代償の刃+99(現在使用不可)

リンと一緒に行動しているため+10の補正
250 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/20(土) 13:32:39.50 ID:U3yGqirfO
連携技
251 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2025/12/20(土) 15:00:01.17 ID:fhTzELsTO
リン「みんな、お願い!」バッ
動き出す死体たち「」ズル……ズル……

ドルク「行くぜ!」ダッ

アインズ「援護する──」
炎「」ゴウッ‼︎

テル「よし、私も──」

天使の石像の両目「」カッ…!!

サーシャ(あれ?今、何か光った?)

テル「!まずった、かも……」ユラァ
ドルクのいる方向に杖を向けるテル「」スッ

サーシャ「テルさん!?その方向は──」

テル「」ブツブツ
滞留する電気「」バチィッ‼︎バチバチバチ……

リーゼリット「えっ!?ちょ、本気で撃とうとしてる!?」バッ

ガシッ

テルを押さえつけるリーゼリット「テルさん、どうしたの!?」

テル「」ブツブツ
滞留する電気「」バチィッ!!バチバチバチ……

サーシャ「リーゼ、離れて!感電しちゃうよ!!!」

ドルク「……!ガイ、テルの様子が変だ!」

ガイ「何!?」

腕を振り下ろす天使の石像「」ブォンッ

アインズ「くっ!しばらくこちらで抑える!その間になんとかしろ!」
竜角の槍「」ガギィッ‼︎

サーシャ「……そうか!みんな、あの石像の目に気をつけて!テルさんはそれを見てからおかしくなってる!」

ドルク「目だと!?……なるほど、さっき会った石像の首が無かったのは誰かが首を落としたからか……!」

リーゼリット「つまり、首があるこいつは、まだ機能が残ってるってこと……!」
252 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2025/12/20(土) 15:00:29.69 ID:fhTzELsTO
天使の石像の両目「」カッ…!!

ガイ「全員、視線を切れ!アイツの目を直視するな!……サーシャ、目を閉じたまま弓を射れるか!?」

サーシャ「……できるよ!任せて──」
魔導弓「」ギリ……

ガイ「よし……アインズ、ドルク!そのまま石像をサーシャ達に近づけさせないでくれ!俺も加勢する!リーゼ、テルを気絶させろ!」シュンッ

リーゼリット「了、解……!」スッ

テル「っ!?」ガクン
落ちる杖「」カラン……

ドルク「へへっ、任されたからには仕事は果たすぜ……!」ダッ

リン「私も手伝うよ!みんな、動きを止めて!」
石像にしがみつく死体たち「」ガシッ……ガシッ

ドルク「ナイス!ここから腕を貫く──!」
天使の石像の腕を貫く鋼の槍「」ドゴォンッ‼︎

アインズ「なかなかやるな──私も負けておられん!」ブンッ
崩れる天使の石像の足「」ガラッ……

ガイ「──サーシャ、右目だ!!!」シュンッ

サーシャ「──ここ!!!」
魔導弓「」バシュッ……

短剣を振りかざすガイ「ッ──」
短剣が突き刺さる石像の左目「」ドスッ
矢が突き刺さる石像の右目「」バスッ

光を失う石像の目「」シュウン……

リン「うまくいったみたいだね……!」

ガイ「──よくやった、みんな。だが、アイツはまだ動いている。最後まで気を抜くなよ」スタッ

天使の石像「」ゴリ……ゴリ……

コンマ下1

01-30 劣勢
31-00 勝利

閃光玉+10(残り2回)
連携技+30(残り1回)
時間の檻※奇数で+99偶数で+0(残り1回)
代償の刃+99(現在使用不可)

リンと一緒に行動しているため+10の補正
253 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/20(土) 15:01:13.48 ID:gGCQrTSi0
254 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2025/12/20(土) 17:47:21.41 ID:XSkRNScQO
ドルク「これで……トドメだ!」
鋼の槍「」ドスッ!

崩れる天使の石像「」グラ……ドガァアアアン!!

リン「……おー、やったね。綺麗に崩れた」

ガイ「終わりだな……テル、起きろ」ユサユサ

テル「う……ん……」パチ

テル「……あれ?私、何して……」

サーシャ「テルさん、大丈夫?気分悪くない?」

テル「大丈夫だけど……そうだ、石像は!?」

リーゼリット「大丈夫、みんなが倒したよ」

ドルク「おお、目が覚めたか。後遺症とかも……無さそうだな」

テル「???」

アインズ「……石像の目を見た途端、お前は杖を私たちに向けて雷魔法を放とうとしたんだ」

テル「えっ」

ドルク「まあ、結局は放たれてねえし、誰も怪我してねえからいいんだけどな。ただ、あれがもし俺たちに当たっていたらと思うとゾッとするぜ」

テル「……私、そんなつもりは……」

アインズ「わかっている。おそらく精神干渉だろう。強制命令、あるいは視覚を介した魅了に近い……侵入者を侵入者自身で排除させる画期的な方法だな。よく考えられている」

テル「……いや、画期的とか言ってる場合じゃないよ!私、みんなに雷撃つところだったんでしょ!?」

サーシャ「うん……だから、気づいた瞬間に止めたの。リーゼが押さえてくれて……」

リーゼリット「ほんと焦ったよ。あのままだったらドルクさんとアインズに直撃だったし、巻き添えも出てたかも」

テル「……ごめん。ほんとに、ごめん……」シュン

ドルク「気にすんなよ!みんな無事だったならいいじゃないか!なあ?」

アインズ「私は恨むぞ」

テル「うぅ……そうだよね……」

アインズ「フッ、冗談だ」

リン「ふふっ、冗談ね……あれ、ガイさん、いつも以上に渋い顔してどうしたの?」

ガイ「……なんでもない」

ガイ(翡翠の賽の反応がない……ここはハズレのようだな……ん?)チラ

文字が書かれた石板「」

ガイ「……」
255 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2025/12/20(土) 17:47:48.67 ID:XSkRNScQO
サーシャ「あっ、石像と戦ってて気づかなかった……えっと──」

ガイ「読めるのか、サーシャ?なんて書いてある?」

サーシャ「全部は読めないけど……影を喰らうもの……絶望の魔王って……書いてある……」

リーゼリット「えっ」

アインズ「……続きは?」

サーシャ「読めるところだけ拾うね……兵器……制御……失敗……暴走……多くを喰らい……」

ドルク「利用しようとしてしくじった……って感じか」

サーシャ「……機械塔って文字に……抑制とかそういった文字が書いてある。それと、書庫って文字も……素直に受け取るなら、書庫に絶望の魔王を封印したみたい」

リン「うーん、機械塔に、書庫……?聞いたことあるような……」

ガイ「……一度テラヌス・ウルスに戻ってヨードリーに報告しよう。聖域の奥で見つけた石板の内容……おそらく、影を喰らうものと関係している」

アインズ「ああ……この情報は重い。帰って整理すべきだな」

テル「それに、ここでこれ以上ウロウロしたら、また変なの出てきそうだしね……」

リン「帰り道で死体が増えたら嬉しいけど……まあ、今回は大人しく従うよ」

⭐︎砂底の聖堂を攻略しました!
256 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2025/12/20(土) 17:48:55.15 ID:XSkRNScQO
ーー宿屋「月明かりのオアシス」

ガイ「──みんな集まったな。さて、先日の遺跡探索のまとめだが……」スッ

黄金の剣「」ポン

サーシャ「えっ……あのときの剣!?いつの間に持ち去ったの!?」

ガイ「違う。帰ってすぐにヨードリーに報告しただろう?……それからすぐに聖域に各首長の許可を得て調査隊を派遣したらしい。俺たちがした報告と大きく違わず、危険性もなかったということで、この剣は褒美としてもらった。非公式だがな」

アインズ「ふむ。見た限り偽物とかではないようだし、売ればそれなりになるだろう……刃がついているが実戦向きとはいえんしな」

テル「まあ、その剣の処遇は置いといて……調査隊の人達が改めて調べてくれてわかったことがあるんだよね?」

ガイ「ああ。リーゼ、頼む」

リーゼリット「はいはい……じゃ、要点だけね」スッ
紙束「」パサッ

リーゼリット「まず、砂底の聖堂で見つけた石板。サーシャが読めた範囲と調査隊が解読した内容を合わせると……」

サーシャ「影を喰らうものは、『絶望の魔王』って呼ばれてた」

リーゼリット「そう。そして絶望の魔王を兵器として利用しようとした痕跡がある……さらに重要なのが次。文言から推測じゃなくて、ほぼ断定レベルで──」

リーゼリット「『風切りの機械塔』には、封印や抑制に関する装置がある。絶望の魔王を利用しようとして作った産物、ってこと」

アインズ「なるほど……影を喰らうもの、いや、絶望の魔王の目撃例が少ないのも頷けるな」

リーゼリット「で、最後。これもはっきり書いてあるみたい……『砂に呑まれた書庫』に、絶望の魔王を封印する、ってね」

サーシャ「この一緒に描いてある地図は?」

ガイ「俺たちは見つけられなかったが、関連する遺跡がある位置の地図らしい。今、出ている書庫と機械塔とは大きく位置がずれているが……書庫の位置を見てくれ」

テル「……これ、古代墳墓と同じ位置じゃない?」

ガイ「そうだ。影を喰らうものが現れたのは世界めくれ以降、古代遺跡が多数見つかるようになったのも世界めくれ以降だ……遺跡の位置が大きくズレるほどの力が働いている。封印が解けてもなんらおかしくはないだろう」

アインズ「……ホレスの話は本当のようだな。疑っていたが、これは裏取りになった」

ガイ「おそらく、封印が解けたのは世界めくれの影響もあるだろうが……元々、書庫は古代墳墓の地下にあった。世界樹の光の力も関係している可能性が高い」

リーゼリット「それで……今日はどうするの?」

ガイ「……」

現在はテラヌス・ウルスです。(14日目)

何をする?
安価下1〜3

コンマ下1
遺跡への襲撃
01-50 あり
51-00 なし

コンマ下2
遺跡の襲撃者(襲撃ありの場合のみ)
01-50 絶望の魔王
51-80 邪教の信奉者
81-00 長身金髪の女性
257 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/20(土) 17:51:06.53 ID:ZaIuAlCoO
バッドエンド組とハッピーエンドって良いですよねと雑談
258 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/20(土) 17:57:30.96 ID:t0HELNi30
トゥルーエンドとホレスを会わせてみる
259 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/20(土) 17:59:24.24 ID:uTnoZB9Lo
もう襲撃者候補と街中で良い感じに出逢おう
260 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2025/12/20(土) 22:00:55.49 ID:22KzWfFLO
ガイ「……探索の疲れも残っている。今日は休養にまわそう」



ーーテラヌス・ウルス 首都

ガイ(とはいったものの、ただ休むのも勿体無い気がして街に出てみたが……特段することはないな。市場でも覗いて必要な物を揃えるか)

ホレス「ガイ……きょう、なにする?わたし、てつだう」

ガイ(……ホレスと一緒に行動してみるか)



ーーテラヌス・ウルス 市場

ワイワイガヤガヤ

ガイ「……こんなところか。ホレス、変なものに手を出すなよ」

ホレス「……これ、すきとおってる。なに?」スッ

ガイ「触るな」パシッ
ホレス「……」シュン

ガイ「……悪い。だが、ここは油断すると面倒になる」

ホレス「わかった……きをつける」

旅商人「はは、別に壊さねぇならいくらでも触っていいさ。ついでに見てけよ。しかし……そっちの兄ちゃん、肌の文様すげえな。呪いか?」

ガイ「詮索するな」

旅商人「お、おう……」

ホレス「……これ、だめ?」

ガイ「……人が多いところでは隠した方がいいだろう。無用な絡みが増える」

フードを被るホレス「わかった」スッ



ザワザワ……

ホレス「ガイ、なんだかまわり、うるさい」

ガイ「……なんだ?」

全身ローブのモノクル男「やあやあ。首都の市場は相変わらず賑やかだね。素晴らしい。人が多いほど……面白い」

露店の主人「サ、サラザール……!今日は何を──」
261 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2025/12/20(土) 22:01:23.65 ID:22KzWfFLO
全身ローブのモノクル男 →サラザール「宗教行事さ。我が神に不要な遺跡が一つ減ります、と報告をね。ついでに財布も軽くなる。誰のとは言わないけど……ん?」チラ

サラザール「やあやあ、英雄殿。買い物かい?平和でいいねえ」

ガイ「……お前が、サラザールか?」

サラザール「そうだ。お前たち遺跡漁りの連中には、有名だろう?」

ホレス「……」ジッ

サラザール「おや。君、エルフでは珍しい肌の色をしているね。面白い……」

ホレスの前に立つガイ「用件はなんだ?」サッ

サラザール「そう凄まないでくれよ。ほんのちょっとした挨拶じゃないか……」スッ

ガイに耳打ちするサラザール(君たち、聖域から帰ってきたそうだね?)コソッ

ガイ「……誰から聞いた」

サラザール「噂話さ。英雄ってのは目立つ。隠してるつもりでも、足跡は砂に残る……それで、次はどこの遺跡を調べるつもりだい?」

ガイ「……その質問の意図はなんだ?俺たちに関係があるように思えないが」

サラザール「ふっ、ははは!大いに関係あるとも!私が信じる神を信じていない者とはいえ、遺跡の破壊に巻き込んだら心が痛むだろう?」

ガイ「まさか……」

サラザール「君たちは充分この国のために働いてくれた。あとは影を喰らうものについては私に任せてくれ……遺跡も、影を喰らうものも、我が神の御名のもとに──全部まとめて消し飛ばす。それが手っ取り早いだろう?」

ガイ「……ものごとはそんな単純に解決しない」

影ごと消えるサラザール「それはどうかな?試してもいないことは誰も証明できない……英雄殿、遺跡で出会わないことを祈っているよ」シュウン……

ガイ「……厄介そうなヤツだな」

ホレス「……うん。あのひと、かげが……へんなうごき」

ガイ(もしかしたら遺跡で鉢合わせることになるかもな……刃を交える覚悟をしておこう)

262 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2025/12/20(土) 22:02:26.80 ID:22KzWfFLO
ーーテラヌス・ウルス 肉料理屋

長身金髪の女性「肉串を二本。塩は少なめ」

露店の親父「へいよ!……あんた、いつも即決だな」

長身金髪の女性「迷う時間が無駄だ」

オレンジ色のスライム「」モニャニャ

長身金髪の女性「お前の分もある……食べるなら落とすな」

露店の親父「毎度あり!」

長身金髪の女性「空いている席はここくらいか……相席だ。邪魔をする」

ガイ「……構わん」

ホレス「……」コク

長身金髪の女性「お前も座れ」

オレンジ色のスライム「」モニャ!

肉串を頬張る長身金髪の女性「むぐ……んぐ……」モグモグ

オレンジ色のスライム「〜〜〜♪」モニョモニョ

肉串を頬張るホレス「ガイ、これすごくおいしい。もういっこたべたい、だめ?」

ガイ「食い切れるならいいが……ほら、これで買ってこい」チャリン

ホレス「ありがとう、いってくる」スタスタ

長身金髪の女性「……」ジッ

ガイ(すごく見られている)
263 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2025/12/20(土) 22:02:57.33 ID:22KzWfFLO
オレンジ色のスライム「……!」モニャニャ

長身金髪の女性「……こいつが?」チラ

ガイ「?」

長身金髪の女性「……お前がセーレフェリアを倒した男か」

ガイ「……直接手を下した訳じゃない」

長身金髪の女性→テルグレース「だが関わってはいる……私はテルグレース。テルグレース・ロスチャイルドだ」

ガイ(テルグレース……!まさかこの国に来ていたとは……)

テルグレース「その反応。私を知っているのか」

ガイ「聞いたことはあるが、詳しくは知らない」

テルグレース「そうか。まあいい……」

オレンジ色のスライム「」モニャニャ?

テルグレース「……無駄だと思うがな。お前が言うなら聞いてみよう」

ガイ「何を……」

テルグレース「情報だ。この砂漠の地下に最悪の古代兵器が眠る。私はそれを探している」

ガイ「兵器?この国の地下に?」

テルグレース「予言書にそうある。“砂を裂き、静寂の底に王が眠る”……位置が曖昧で困っている」パラ……

ガイ「遺跡の位置は世界めくれで狂っている。探しにくいのは確かだな」

テルグレース「最近、お前が探索した遺跡で古代兵器か、それと関連するようなものを見かけなかったか?」

ガイ(砂底の聖堂で見つけたあの文……魔王を兵器にしようとして失敗したと取れるような……だが、レーティアやテルの話からすると正直に教えるのは危険な気がする……)

ガイ「……いいや、何も。何も見ていない」

テルグレース「そうか。邪魔をした」スッ

ガイ「待て……こっちの質問にも答えてもらいたい」

立ち上がるテルグレース「時間の無駄だ」

オレンジ色のスライム「」モニャニャ

テルグレース「……お前がそういうなら、少しだけだ。手短に頼む」ストン

テルグレースと何か話す?
安価下1〜2
264 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/20(土) 22:05:56.94 ID:n4HzOixk0
機械塔について何か知らないか
265 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/20(土) 22:06:36.58 ID:S64oVCvcO
古代兵器なんて何に使う。平和的じゃないな。テルが悲しむ
266 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/20(土) 22:08:25.94 ID:yEii0GMsO
スライム語がわかるのか?とスライム語で聞く
267 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2025/12/20(土) 23:31:30.90 ID:+Q0fce8sO
ガイ「風切りの機械塔について、何か知らないか?」

テルグレース「あの場所に興味があるのか。素人が行くと痛い目を見る」

ガイ「少しでも危険を減らすためだ。知っているのなら教えてくれると助かるんだが」

テルグレース「知っている範囲だけ言う。風切りの機械塔は、内部の構造が動く。通路が回転し、階層の繋がりが変わる。地図は役に立たない」

ガイ「罠が多いと聞いているが」

テルグレース「多い。拘束、隔離、分断。侵入者を一人ずつ剥がして処理する機構が揃っている。集団で入るなら、気をつけた方がいい」

ガイ「……どこまで入った?」

テルグレース「最深部へは行かなかった。そこに当たりがある手応えがなかった」

ガイ「古代兵器、か」

テルグレース「そうだ」

ガイ「そんなものを何に使うつもりだ」

テルグレース「全ての人々を我が傘下にし、世界を救う」

ガイ「……何?」

テルグレース「矛盾していると思うか」

ガイ「救うと言いながら、支配する?」

テルグレース「支配は手段だ。秩序がなければ、救済は成立しない……必要なのは力だ。説得では届かない相手がいる、止められない災厄もある──弱者に選択肢を与えるには、脅威を排除する権限が要る。私はそれを得る」

ガイ「平和的じゃないな……テルが悲しむぞ」

テルグレース「テル……あの家の出来損ないがまだ生きているのか。意外だな……セーレフェリアが全部片づけたと思っていたが」

ガイ「……その出来損ないが、セーレフェリアを止めた」

テルグレース「そうか。そういうこともあるだろう。死ぬべきものが死なず、生きるべきものが死ぬ。世界はそういう誤差でできている。興味はあるが──優先度は低い」

テルグレース「私は古代兵器を探している。テルやお前に構う時間はない。お前も、この国で何かを探しているんじゃないのか?」

ガイ「……」

テルグレース「ここまでだ。今後、遺跡で会っても私の邪魔をしなければこちらから何かする気はない……安心しろ」スッ

ガイ「待て、話はまだ──」

オレンジ色のスライム「」モニャッ!

テルグレース「こいつも、ここまでだ、と言っている。もし私たちの邪魔をするならば……ここで死んでもらうことになる」

スタスタ……

テルグレース「テルに伝えておけ。出来損ないのまま静かにしていろ。邪魔をすれば容赦はしない、とな」

スタスタ……



ホレス「ガイ、これ……たくさん、かった」
袋「」ガサッ

ガイ「……遅かったな」

ホレス「ならんでた……ここ、にんきすごい」

ガイ「……一本、もらうぞ」ガサゴソ

ホレス「はい、どうぞ」ニコ

268 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2025/12/20(土) 23:33:15.46 ID:+Q0fce8sO
本日はここまでです。明日はバッドエンド組と出会ってトゥルーエンドさんにホレスさんを紹介するところから始めたいと思います。よければお付き合いください。
それでは、また。
269 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/20(土) 23:46:44.53 ID:uTnoZB9Lo

テルさんほんと侮れてる
270 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/21(日) 08:42:47.53 ID:3hAnt0cqo
おつおつ
テルグレースさんなんとか穏便に引いてくれんか……
271 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/21(日) 09:34:34.26 ID:AIw6I630o
何でも倒せば解決する
272 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2025/12/21(日) 18:15:14.45 ID:ESEnFZwPO
>>269
テルさんはロスチャイルド家にいた頃はその優しさ等も相まって色々なところで手を抜いていたようです。彼女の過去を知る人々はそれ故に侮りやすいのかもしれません。

>>270
現状のままだと、争う運命が待ち構えているかと思います。ただ、充分に安価等で変わることはあると思います。

>>271
最もシンプルかつ、最も簡単な解決方法です。細かい事情は解決しないかもしれませんが、大きな問題は取り除くことができます。
力こそ正義なのかもしれませんね。
273 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2025/12/21(日) 18:15:39.55 ID:HCK0eXJiO
ソーラ「……あっ!ガイさん!」パタパタ

ホレス「……?」ジッ

ガイ「ソーラ……一人か?」

ソーラ「うん。おかあさま、おしごとだから……となりの人、だれ?」

ガイ「……知り合いだ。ホレスという」

ホレス「ホレスです、はじめまして」ペコ

ソーラ「……はじめまして」ペコ

ホレス「しろい……きれい。め、きんいろ」ジッ

ソーラ「……えへへ」

ガイ(その発言は少々危ない気がするが)

ガイ「……ソーラ。夜に抜け出してないだろうな?サーシャから聞いた。かげのひとの話を」

ソーラ「……っ」ピク

ホレス「かげ……ひと?」

ソーラ「……こわくないよ。やさしいの」

ガイ「やさしいから信用できる、とは限らない」

ソーラ「……でも、ほんとに、やさしい。ソーラがこわいとき、“だいじょうぶ”ってしてくれる」

ホレス「……してくれる?」

ソーラ「頭のなか、あったかくなるの。なでられてるみたいに……」

ホレス「……ソーラ、それ、あまりよくない」

ソーラ「え?……やさしいよ?こわくないよ?」

ホレス「こわくなくても……だめ。やさしいの、ふり、できる」ジッ

ガイ「ソーラ。ホレスの言う通りだ。相手が誰でも、直接会えないのは普通じゃない。夜は出るな。散歩も日が沈む前だけにしろ」

ソーラ「でも……」

ソーラに手をかざすホレス「ソーラ、ちょっと、ごめんなさい」スッ

ホレス『この者へ向けられる外なる呼び声を遮断せよ』フォン……

ソーラ「……?」

ガイ(なんだ、今の呪文は?)

ホレス「……ちょっとした、おまじない。ソーラ、よる、そとでない、やくそく」

ソーラ「……わかった。やくそくする」

ホレス「それで、いいです」ニコ

ソーラ「……うん。じゃあ、ソーラ、かえる。ばいばい、ガイさん。ホレスさんも……ばいばい」フリフリ

ガイ「ああ……またな、ソーラ」



ガイ「ホレス……さっきの呪文は一体?」

ホレス「よくないもののこえ、とどかせない、けっかいです」

ガイ「……なるほど、これでかげのひと、とやらの声が届かなくなるのか」

ホレス「はい……でも、万能じゃない。つよいもの、むり」

ガイ「それでも充分だ……ありがとう、ホレス」

ホレス「わたしに、できること、しただけ」

ホレス(あのソーラという少女。ただの人間ではないな。結界を施したときに感じたあの魔力は魔王のソレと酷く似ていた……私の勘が外れてくれればいいんだが)

⭐︎街の人々と出会いました。
274 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2025/12/21(日) 18:16:07.42 ID:HCK0eXJiO
ベルフレア「ガイさ〜ん!」

ガイ「……今日はよく人と会うな」

ホレス「ガイ、このくにで、ゆうめい」

ガイ「動きづらくて敵わない」

ホレス「でも、うれしそうにみえます」

ガイ「……気のせいだ」

ベルフレア「おや、お隣の方は初めましてですね?私はベルフレア・バッドエンドです!よろしくお願いします!」

ホレス「ホレス、です。よろしく」

ベルフレア「ホレスさん……!わぁ、落ち着いた雰囲気。ガイさんのお友達って感じがします!」ニコニコ

ホレス「……ともだち。はい」コク

ガイ「違うとは言わんが……お前、こんなところで何をしている」

ベルフレア「今日は街のどこもかしこも平和でして……平和を堪能しているところです!」

ガイ「そうか、それじゃあ休日を邪魔しないうちに──ぐぇっ!?」

ガイの襟を掴むベルフレア「待ってください!これから師匠のところに行くんです!あなたはセーレフェリアの捕縛に関わった功労者なので、お礼をさせてください!師匠も、あなたに直接礼を言いたいと仰ってました!」グイッ

ガイ「わかった、行くから、離してくれ……!」

ホレス「……ガイ、女難の相、でてる……」

ガイ「なんでそんな言葉を知っているんだ……」

275 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2025/12/21(日) 18:16:40.30 ID:HCK0eXJiO
ーーテラヌス・ウルス ベスティアの家

ベルフレア「師匠!英雄様を連れてきました!」

ベスティア「あら、ベル……また無理矢理連れてきてないですよね?」

ベルフレア「えっ、いや、そんなことは……」ダラダラ

ガイ「……ほぼ拉致に近かったがな。だが、拒否はしていない」

ホレス「おじゃまします」スッ

ベスティア「……本人がそう言うなら、不問にしましょう。ようこそ、“英雄様”。そして……そちらの方も」

ホレス「ホレス、です。ベルフレアさんの……おししょ……の、おうち?」

ベルフレア「そうです!ベスティア師匠のお家です!」ドヤァ

ベスティア「威張る要素はまったくないでしょ」

ガイ「……礼がしたいと言っていたが、用件はそれだけか?」

ベスティア「ええ。セーレフェリアの一件、街としても“事故”では済まなかった。あなた方が止めてくれたおかげで、被害が広がらずに済みました」

ベスティア「……ありがとうございます」ペコリ

ガイ「頭を下げるようなことじゃない。俺はやるべきことをやっただけだ」

ベルフレア「師匠、次はお茶!お菓子!お礼の続きです!」

ベスティア「はいはい。せっかく来てくださったのですから、せめてお茶くらいはお出しします。ホレスさんも、どうぞ掛けてください」

ホレス「ありがとうございます」ペコ

ガイ「……世話になる」

ベスティアとベルフレアと何か話す?
安価下1〜2
276 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/21(日) 18:22:51.39 ID:13wGnNnqO
書庫について何か知らないか
277 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/21(日) 18:25:09.00 ID:AIw6I630o
トゥルーエンドとの仲を煽られ弄られる
278 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2025/12/21(日) 22:01:52.41 ID:mbT/JBkoO
ガイ「一度リアンノンから聞いたんだが、砂に呑まれた書庫について何か知ってることはないか?」

ベスティア「リアンノンから聞いたのであれば、場所そのものに関しては新しくお伝えできることは多くありません……ですが、書庫に関わる古い記録なら残っております……近頃噂になっている、夜の怪異──“影を喰らうもの”の件はご存じですか?」

ガイ「ああ」

ベスティア「記録の中に、それに似た描写がございます。活動域では、植物が枯れ、動物が生気を失い、一帯が荒廃した……と。今でこそテラヌス・ウルスは砂漠ですが、はるか昔は緑が広がっていたとする記録が点在しております。最近の古代遺跡の調査でも、それは徐々に裏付けられつつあるようです……それが、ある時期を境に荒れ果て砂へと変わった、と」

ベルフレア「え、もともとこの辺りって砂漠じゃなかったんですか……?」

ベスティア「断言はできませんが……そう語られているのは確かです。で、その災厄に付けられた呼び名が──『絶望の魔王』。ただし、これは古い言い伝えに近いものです。今の怪異と同一だと断じる根拠はございません」

ガイ「……そうか」

ベルフレア「ぜ、絶望の魔王……なんか物騒な名前ですね……」

ホレス「……絶望の、魔王……」

ベスティア「あまり深刻に受け止めすぎない方がよろしいかと存じます。古い言葉は、誇張も混じりますから」

ガイ「……忠告は覚えておく」

ベスティア「ありがとうございます。……それで、ガイさん。話題を変えてもよろしいでしょうか」

ガイ「ああ、構わないが」
279 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2025/12/21(日) 22:02:57.12 ID:mbT/JBkoO
ベスティア「最近、トゥルーエンドの口からあなたの名前が出る回数がすごく多くなりました」

ガイ「……」

ベスティア「しかも内容がですね、『また無茶をしていないかしら』とか、『次はいつ来るの』とか……以前だったら言わなかったことを言うようになりました。なにか、心当たりはありませんか?」

ガイ「……とくに、ない」

ベスティア「……とくに、ない、ですか。そう仰る割に、目が泳いでいらっしゃいますね」

ガイ「気のせいだ」

ホレス「気のせい、じゃない」

ベスティア「ええ。私も驚きました。あの子は本来、仕事と責任を優先して、自分の休息を後回しにするタイプですので……ですが最近は、『来客があるなら予定を空けられるかもしれない』などと……そういう言い方までなさるんです」

ガイ「……来客は俺だけじゃないだろう」

ベスティア「はい。ですが来客と一括りにするには、あなたの名前が出すぎです」ニコ

ガイ「……」

ホレス「……ガイ、すみにおけない」ニヤリ

ガイ「笑うな」

ホレス「笑ってない。ほほえみ」ニヤニヤ

ベルフレア「え、え、えっ!?なにそれ!?なにかあるんですか!?ガイさん、大魔女様と仲良しなんですか!?」

ガイ「仲良し、ではない」

ベスティア「では、何でしょう。心配される程度には親しい。訪ねる程度には関わりがある。予定を空けたいと思われる程度には特別……」

ガイ「……言葉遊びはやめろ。ベスティア、そういうお前はトゥルーエンドとどういう関係なんだ?」

ベスティア「……私は、頼まれたんです。大切な友人に、この子を頼む、と」

ガイ「……大魔女か」

ベスティア「察しがよろしいですね。正式に“保護者”という立場ではございません。ですが、放ってはおけませんでした。完璧を演じようとするほど、あの子は自分を削ります。弱音を吐くのも下手で、休むのも下手で……それでも、誰かのために動いてしまう」

ガイ「……お前が支えているのか」

ベスティア「支える、などと偉そうなことは言えません。せいぜい、お茶を淹れて、会話をして、眠っているなら毛布を掛けるくらいです……ただ、最近はそこにあなたの気配が混ざるようになった。だから気になったのですよ」

ガイ「……」

ベスティア「ふふっ、これ以上詮索はしませんのでご安心を。ですが──」

ベスティア「あの子は仮にも一国の主です。そのことをお忘れなく」

ベルフレア「そうです!トゥルーエンド様は大魔女帝国の大使で、代理で、えっと……とにかく偉いんです!」フンス

ガイ「……忘れてはいない」

ベスティア「でしたら結構です。距離の取り方だけは、お間違えにならないように」

ガイ「お前は俺を何だと思っている」

ベスティア「心配の種、ですね」ニコ

ガイ「……」

ホレス「しんぱい、されてる」ニヤリ

ガイ「笑うな」

ホレス「笑ってない。ほほえみ」ニヤニヤ

ベルフレア「えっ、えっ……つまり、ガイさんって危ない男なんですか!?」

ガイ「違う」

ベスティア「ふふっ……」

ベスティア(ねぇ、クローディア。あなたが繋いでくれた世界はまだ綻びだらけでも、あの子たちが笑える余白は残っています……きっと、幸せな終わり方へ続くはずですよね)

⭐︎バッドエンド師弟と話しました。
280 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2025/12/21(日) 22:04:04.92 ID:mbT/JBkoO
ーー大魔女の部屋

トゥルーエンド「あら、来てくれたの……今回はお客様もいるのね」

ガイ「ル……ごほん、トゥルーエンド。こいつはホレスだ」

ホレス「はじめまして、大魔女さま」

トゥルーエンド「ご丁寧にどうも……ようこそ、大魔女帝国大使館へ。それで、ガイ。どんな用でここに来たの?」

ガイ「……聞きたいことがあってな」

トゥルーエンド「ふぅん……まあ、せっかく来たんだからゆっくりして行きなさい」



ティーカップ「」ホカホカ
 
ホレス「大魔女さまと、ガイのやつ、おなじ……」ニヤリ

ガイ「……本題に入ろう。聞きたいことというのは……ホレスのことだ」

トゥルーエンド「まあ、ここに連れてきてるくらいだから十中八九そうだろうとは思ってたけど……そのエルフがどうしたの?」

ガイ「ホレスは幽世から来たと言っている。君の知見を得たい」

トゥルーエンド「……幽世!?嘘でしょ?」

フードを脱ぐホレス「ほんとうの、こと。わたし、うそ、いわない」ファサッ

トゥルーエンド「──たしかに、その肌に刻まれた魔法陣……はじめて見る形式ね」ジッ

ホレス「わたしが、きざんだ。ここに、いないと……もどされる」

トゥルーエンド「……自前で縫い止めを? しかも即興で?」

ガイ「どういうことだ?」

トゥルーエンド「ああ、まずは幽世について簡単に説明しましょうか……幽界とも呼ばれているんだけど……幽世はこちらの鏡写しのような世界よ。こちらでいう負属性の魔力が主流になっているんだけど、大きくはこちらと変わらない……そして、本来は決して交わることはないの」

トゥルーエンド「仮に、無理矢理、幽界のものを現世にもってきたとしても、本来はすぐに元の世界へと戻されるはずなのだけど……」

ガイ「だが、ホレスは残っている」

ホレス「これの、おかげ」スッ

トゥルーエンド「そうね。術式を使って世界に固定すれば、幽界のものを現世に、逆に現世のものを幽界に固定することもできる。けれど、そんな術式は大掛かりすぎて個人が、しかも即興で組めるものではありません……そこまでして、あなたは何をしに現世まで来たの?」

ホレス「世界めくれを、とめにきた。幽世、こっちよりひどい……」
281 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2025/12/21(日) 22:04:30.85 ID:mbT/JBkoO
トゥルーエンド「……なるほど。たしかに、世界めくれはこちら側で引き起こされた……向こうに居続けても、こちら側で世界めくれを止めない限り、向こうでも止まらないのでしょうね……」

トゥルーエンド「……ガイ、幽世への影響が出ている以上、世界めくれを一刻も早く止めなくてはいけないわ。幽世が完全に消えてしまった際の、現世への影響は私たちの想像が及ばないくらいのことが起きるはず」

ガイ「……ホレスも宿屋で同じようなことを言っていた。そのときはわからなかったが……今はよくわかる」

ホレス「わからない、しあわせ。でも……しる、ひつようある」

トゥルーエンド「その通り。知った以上は、手を動かすしかないわ」

ガイ「……俺たちのやることは変わらない。世界樹の残滓を集めて、世界めくれを止める。それだけだ」

トゥルーエンド「ええ。変わらない……けれど、優先度は上がった。幽世が先に崩れ始めているなら、猶予はこちらの感覚より短い可能性がある」

ガイ「……遺跡探索も、無駄にはできないな」

トゥルーエンド「ええ。あなたが集めている情報も、テラヌス・ウルス側の依頼も、全部が繋がるはず……だから、持ち帰りなさい。仲間にも共有して。焦らせるためじゃない、手遅れを避けるために」

ホレス「……わたし、ひとつ、いっていい?」

トゥルーエンド「どうぞ」

ホレス「ゆうせい……こわれかけ、すすんでる。だから、はやく……でも、あわてて、しぬのは、だめ」

ガイ「……同感だ」

トゥルーエンド「ガイ」

ガイ「どうした?」

トゥルーエンド「……あなたが倒れたら、世界の話以前に、私が困るの。わかった?」

ガイ「ああ。俺の帰ってくる場所は……ここ、だからな」

トゥルーエンド「うん……今は、それでいいわ」ニコ

⭐︎ホレスをトゥルーエンドに紹介しました。
282 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2025/12/21(日) 22:05:08.85 ID:mbT/JBkoO
ーー宿屋「月明かりのオアシス」

テル「おっ、帰ってきた」

リーゼリット「ガイ、どうだった?」

アインズ「報告しろ。得た知見を共有しろ」

ガイ「……結論から言う。ホレスの話は、少なくとも辻褄は合う。トゥルーエンドは幽世という概念自体を知っていた。鏡写しのような世界で、魔力の性質が違う。普通なら交わらないし、無理に引きずり込めば戻される……そういう前提があるらしい」

サーシャ「じゃあ、ホレスさんが言ってた話って……」

ガイ「ああ。世界めくれは、穴が開いて、自然には閉じずに広がり続ける──という説明だった。反発する二つの力が、穴を押し広げる。最終的に対消滅を起こして、両方の世界が消える可能性がある……と」

アインズ「重要なのは猶予だ。どれほど残っている?」

ガイ「そこは断言できない。ただ、幽世側が先に崩れ始めている可能性があるなら、俺たちが思っているより短い……そう言われた」

サーシャ「……つまり、急がないと」

ガイ「そうだ。俺たちのやることは変わらない。ただ、優先度が今まで以上に上がった。それだけだ」

現在はテラヌス・ウルスです。(15日目)
※古代遺跡を調査する際はその旨を記載してください

何をする?
安価下1~3

コンマ下1
遺跡への襲撃
01-50 あり
51-00 なし

コンマ下2
遺跡の襲撃者(襲撃ありの場合のみ)
01-50 絶望の魔王
51-75 サラザール
76-00 テルグレース
283 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/21(日) 22:05:31.54 ID:xA86oKCP0
サーシャ、ガイをデートに誘う
284 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/21(日) 22:09:45.89 ID:dH6HadgO0
ドルク、リンと一緒にご飯を食べる
285 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/21(日) 22:24:29.51 ID:AIw6I630o
テルとテルグレースの話と多少の慰めと抱き締める
286 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2025/12/21(日) 23:40:49.66 ID:blOYEgomO
ーーテラヌス・ウルス 首都

リーゼリット「次の遺跡は順当に行くと風切りの機械塔になるんだよね?」

アインズ「ああ……相手は魔王だ。戦力を集めても苦戦する相手には間違いない。弱体化させる手段があるならば使わない手はない……無論、そんなものを使わずとも倒せる自信があるのならばいきなり挑むのもいいだろう」

リーゼリット「いやいや……話を聞いた感じ、この砂漠を作った原因のような魔王なんでしょ?無対策で挑んだら自殺行為みたいなものだよ……」

ドルク「よう、お二人さん!奇遇だな!」ヌッ

リーゼリット「わっ、ドルクさん?こんにちは」

アインズ「ドルク。今日は街にいたんだな」

ドルク「おうよ、次に探索する遺跡に向けての準備中だ。他の連中はどうした?」

リーゼリット「サーシャとガイはデート中。テルさんは酒場で飲んだくれてるんじゃないかな?」

アインズ「他の者に迷惑をかけていなければいいんだがな……ところでドルク、私これから食事をしようとしていたところなんだが、一緒にどうだ?」

ドルク「おっ、俺もちょうど腹減ってたんだ!オススメの場所があるからそこにしようぜ!」



ーー肉料理屋

ザワザワ……

ドルク「……なんか雰囲気が変だな?」

リーゼリット「……もしかしなくても、あそこ」スッ

リン「おにく、おにく〜♪」

アインズ「……リンがいるな。周りの客がざわついているのは、彼女がある意味有名だからか」

リン「おーい!そこの三人ー!」ブンブン

ドルク「……捕まっちまったな」

リーゼリット「まあ、完全に悪い人じゃないから……」

287 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2025/12/21(日) 23:41:23.27 ID:blOYEgomO
リン「みんな奇遇だね。全員揃ってないけど、今日はそういう日?」

アインズ「パーティだからといって四六時中一緒にいるというわけでもない。情報収集や買い出しにしても、複数でわかれた方が効率がいい」

リーゼリット「まあ、普通に休日なんだけどね……リンさんはどうしてここに?」

リン「いつも買い置きのパンとか、メルルちゃんがお土産で買ってきてくれたもの食べてるんだけど、たまには肉食べたいなーって思って」

ドルク「そうか……周りからよくない目で見られてるのになんでそんな平気そうなんだ?」

リン「まあ大体流れてる噂は間違ってるし、私がお偉いさん方に嫌われてるのは事実だからねー。おっ、この肉串美味しいな」モグモグ

リーゼリット「……強いなぁ」

ドルク「いや、図太いって言うんだそれは」

リン「図太くないと研究者なんてやってられないって」モグモグ

アインズ「……噂が間違っていると言ったな。どこがどう違う?」

リン「死体で遊んでるとか人を蘇らせて軍隊作ってるとか、そういうの……してないよ。少なくとも私は」

ドルク「少なくともって言い方が引っかかるんだよ!」

リーゼリット(たしかに、遺跡で見たけどあの感じじゃ勘違いされてもおかしくないよね……)

リン「だって他人の研究まで保証できないし。私がやってるのは、魂と魔力の観測、壊れた部位の補修、あとは──」ペラペラ

リーゼリット「ストップ!専門用語多い!」

リン「あはは、ごめん。要は死んだ人を都合よく使うんじゃなくて、死の仕組みを理解して、救える余地を探すってこと……嫌われるのは、まあ、仕方ないよね……それよりさ。次の遺跡はどこを探索するの?」

アインズ「順当に行くなら風切りの機械塔になるが、確定はしていない」

リン「そっか。なら、今日のところはご飯食べて、寝て、明日からまた準備。無事に帰ってきて、また次の作戦会議しよ」

リーゼリット「……うん。次の遺跡も、一緒に頑張ろう」

ドルク「おうよ。生きて帰るぞ!」

リン「それそれ。じゃ、乾杯の代わりに──串、追加!」パンッ

ドルク「まだ喰うのかよ!?」

⭐︎ドルクとリンと一緒に食事をしました。
288 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2025/12/21(日) 23:45:22.03 ID:blOYEgomO
本日はここまでです。次回はサーシャとデートをして、テルを抱きしめるようです。描写ガンバルゾー

23日から>>1が休暇に入るため次回更新は火曜日になると思います。
それでは、また。
289 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/22(月) 00:19:50.85 ID:ub83dlLio

蕩けるようなラブコメ波動を期待している
290 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/22(月) 01:30:20.40 ID:L6XgL47Jo
おつ
幽世って"かくりよ"じゃなくて"ゆうせい"読みだったのね
291 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/22(月) 13:55:09.50 ID:A/EkZcCeO

どこぞのマッドサイエンティストエルフに比べるとかなりまとも寄りだなリンさん
292 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/22(月) 22:58:38.74 ID:Qa/JLy8vo
おつおつ
ホレスさん何気にかなりの実力者…?
293 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2025/12/23(火) 11:07:18.11 ID:5wACX6dfO
>>289
ラブコメ波動かは分かりませんが、今回はかなり趣味全開です。合わなければさらっと読み飛ばして大丈夫です。

>>290
実は本家様のスレを見返して読み方を探していたのですが、振り仮名が見つからなかったため暫定で「ゆうせい」としました。>>1が見落としてる可能性も大いにありますが。
「かくりよ」の方がそれっぽいですし、カッコいいのでそっちを使いたいなとも思っていますが、読みは本家様に準拠します。

>>291
研究内容はアレですが、育ちがよかったのと本人の性格がそこまで捻くれなかったのもあってだいぶマトモよりになったようです。本家様のスレでは某マッドサイエンティストの残したものが暴れていてその影響を感じさせてくれます。一歩間違えたらリンさんも彼女のようになっていたのかもしれませんね。

>>292
魔王と単騎で渡り合おうとしたり、幽世から現世に来たりしているので腕前は相当なものです。現世の言葉に慣れていないため威厳等は感じられませんが、幽世ではそれなりの地位の人物でもあるみたいです。今後の行動にご注目いただければと思います。
294 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2025/12/23(火) 11:07:47.40 ID:5wACX6dfO
ーーテラヌス・ウルス 噴水広場

噴水「」シャワシャワ

ガイ(サーシャに呼ばれて待ち合わせ場所に来たが……予定の時間より早く着きすぎてしまった。砂漠スライムの姿も見当たらないし、どうやって時間を潰そうか……)

サーシャ「あれ?ごめんね、ガイ。待たせちゃった?」

ガイ「サーシャ?お前こそ、ずいぶん早──」クルッ

ピンクワンピースを着たサーシャ「?」

ガイ「……その服は?」

サーシャ「折角の機会だから着てみたの。似合うかな?」

ガイ(似合いすぎている。一瞬、言葉が出てこなかった。エルフは美しい美貌を持っているが、服装ひとつでここまで印象が変わるのか……いかん、ルーに怒られるな。何か言わなければ……)

サーシャ「……変だった?」

ガイ「いや、そうじゃない。よく、似合っている」

サーシャ「もう、何も言ってくれないと不安になっちゃうでしょ?でも、そっかぁ……似合ってるかぁ……えへへ」

ガイ「それで、今日は何をするんだ?」

サーシャ「あっ、えっとね……最近はバタバタしてたでしょ?一緒に行動できるタイミングも少なかったし、今日みたいな日は中々ないから、一緒に街を回りたいなって思って……」

サーシャ「それに、魔王と戦うことになるんだよね?もし生き残れなかったら……後悔はしたくないな、って思ったの」

ガイ「後悔?」

サーシャ「そう、後悔。ずっと言えなかったこととか、やれなかったこととか……そういうの」

ガイ「俺と過ごさないことが、後悔になるのか?」

サーシャ「うん。もしも今、私が死ぬって考えたら……色々思い浮かんだんだけど、ガイにまだ私の気持ちを伝えてなかったな、って」

ガイ「気持ち、というのは?」

サーシャ「聞いてくれる?……返事は、今じゃなくていいから」

ガイ「?……わかった、教えてくれ」

サーシャ「私ね……ガイのことが、好き」

噴水「」シャワシャワ

サーシャ「かっこつけるところも、本当は優しいところも、無茶して一人で頑張ろうとするところも……全部、好きなの」

ガイ「……ああ」

サーシャ「……実は、今まで何回も言おうとして、やめたの。ガイのことを見てると、邪魔しちゃいけない気がして……でも、思いを伝えられないまま終わっちゃう方が怖いって思って」

サーシャ「……私、ガイの隣にいたい。冒険のときだけじゃなくて、何もないときも……ずっと、あなたの隣にいたい」

ガイ「……ありがとう、サーシャ。だが、俺は……今の俺は、お前が知っていた俺とは違う」

サーシャ「……うん。分かってるよ。でも、違っててもいい……怖いのは怖いよ。分からないことが増えたし、前のガイを知ってるからこそ、今のガイに触れていいのか迷う時もある」

サーシャ「それでも、今ここにいるガイは、私の前でちゃんと話してくれて、ちゃんと見てくれてる……それが嬉しい」

サーシャ「記憶がないからって、ガイがガイじゃなくなるわけじゃない。私は、私の目で、今のガイを好きになったんだもん」

ガイ「……サーシャ」

手を差し出すサーシャ「さっきも言ったけど、返事は今じゃなくていいよ……でも、今は私の後悔を無くすために、一緒に来てくれる?」スッ

ガイ「……ああ。必ず、答えは出す。だから……待っていてくれるか?」ギュッ

サーシャ「うん……わかった!じゃあ行こ、ガイ!」ニコ

⭐︎サーシャとデートを楽しみました。
295 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2025/12/23(火) 11:08:14.79 ID:5wACX6dfO
ーーテラヌス・ウルス 首都
ーー夜

ガイ(記憶を失う前の俺は……サーシャのことをどう思っていたのだろう。「好きだ」と言われて、心が揺らいだ。だが、その揺れが“今の俺”のものなのか、“前の俺”の残り香なのか、判別がつかない)

ガイ(──サーシャは「待っていてくれるか」と聞いた俺に、笑って頷いた。「待て」という言葉を、俺は使うべきじゃなかったのかもしれない)

ガイ(「必ず、答えは出す」……そうも言った。口にした以上、逃げ道はない。答えを出すには、まず俺が俺を知らなければならない)

ガイ(サーシャは「違っててもいい」と言った。その言葉に甘えてはいけない……俺が違うなら違うなりに、今の俺として向き合わなければならない)

ガイ(……だが、俺は、既にルーと繋がっている。繋がってしまっている、という言い方は卑怯だ。選んだのは俺だ)

ガイ(選んだ以上、背負うべきだ……サーシャはそれを知らない。知らないまま、真っ直ぐに気持ちを渡してきた)スッ

自分の手を見つめるガイ(受け取った手の温度が、まだ残っている気がする。温かいものは、失った時に痛む)

ガイ(俺はその痛みを、誰に払わせるつもりだ?……俺自身か。それとも、彼女たちか……)

ガイ(記憶喪失は免罪符じゃない。忘れているから許される、なんてことはない。俺が口にした言葉も、掴んだ手も、全部“今の俺”がやったことだ)

ガイ(しかし、それは選ぶことと同じだ……選ぶなら、選ばれなかった誰かがいる。俺は、それを正面から見られるのか?記憶を取り戻した時、前の俺が今の俺を許すのか?)

ガイ(それとも、俺は最初から、こういう男だったのか?)

ガイ(──分からない。分からないままでも、決めなければならない)

ガイ「……いや、余計なことは考えるな。世界めくれを止めることだけを考えろ……今の俺には、それしかないのだから……」

296 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2025/12/23(火) 11:09:29.04 ID:5wACX6dfO
テル「うぃ〜……あれあれ?ガイくぅ〜ん!奇遇だねぇ!」フラフラ

ガイ「……テル。こんな時間まで飲んでいたのか?」

テル「そりゃあね!魔王と戦うかもしれないなら今のうちにパーっとやっとかないと二度と楽しめないかもしれないでしょ?」

ガイ「……お前もか」

テル「お前もか、ってなに〜?みんな同じこと考えるでしょ〜?」

ガイ「そういうものか」

テル「そうそう!ほら、ガイくんも一杯いこ?サーシャちゃんとのデートの話も気になるし〜?」

ガイ「断る……というか、俺に酒を飲ませないと言い出したのはお前じゃないのか?」

テル「え〜?そんな昔のこと忘れちゃいました〜」

ガイ「……今日は宿に戻るぞ。もしかしたら明日に遺跡を探索するかもしれないからな」

テル「も〜、相変わらず真面目だなぁ……しょうがない、私の肩を貸してあげよう♪」フラフラ

ガイ「肩を貸すのは俺だ……というか、肩を貸してもまともに歩けてないじゃないか……」



スタスタ……

背負われたテル「……ねぇ、ガイくん?」

ガイ「……なんだ」

テル「セーレのこと……ありがとうね」

ガイ「……なるべくしてああなった。お前が望んだ解決はまだしていない」

テル「それでも……お礼を言いたいの。殺さずにすんだから……その、リーナちゃんのときと違って」

ガイ「……」

テル「……ごめん、変なこと言って……忘れて」

ガイ「……」

スタスタ……

ガイ「……この国でテルグレースに会った」

テル「……え?いつ?」

ガイ「昨日だ。遺跡の情報を探っていた」

テル「グレースが……この国に?」

ガイ「予言書だとか言っていた。砂漠の地下に古代兵器が眠っている、とも」

テル「古代兵器……グレースも、魔王を探しているんだ……」

ガイ「テルグレースは古代兵器が魔王だとは知らない様子だった……おそらく、過去の人々が利用しようとして失敗したこともな」

テル「……それ以外に、なにか言ってた?」

ガイ「いや、なにも……」

テル「……『出来損ないは静かにしていろ』」

ガイ「!」

テル「ははっ、やっぱり……似たようなこと、言われたんでしょ?グレース、そういう言い方するから。昔からずっと……」

ガイ「……すまない」

テル「ガイくんが謝ることじゃないよ……言われ慣れてるし」

ガイ「言われ慣れてる、で済ませるな」

テル「でも、今さら変えられないよ」

ガイ「……変える必要はない。ただ、受け入れる必要もない……テル。お前は出来損ないじゃない。あいつの評価でお前の価値は変わらない」

テル「……ふふ、ふふふ……ガイくん、そういうとこだよ」ギュッ

ガイ「何がだ」

297 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2025/12/23(火) 11:10:15.45 ID:5wACX6dfO
ーー宿屋「月明かりのオアシス」

ガイ「大分遅くなったな……俺が送れるのはここまでだ。もうみんな寝ているだろうから、気をつけて部屋に戻れ」

テル「ぐぅ……ぐぅ……」zzz

ガイ(……寝たのか。テルの部屋がどこかわからん……仕方ない、俺の部屋で寝かせるか)



ーーガイの客室

ガイ(とりあえずテルはベッドに寝かせて……俺は床で寝ればいいか……さて、明日は何から手をつけるべきか……)

テル「……ん……」モソ

ガイ「起こしたか」

テル「……んー……おみず……」

ガイ「──ほら」トポポ……コト

テル「えへ……ありがと……」ゴクゴク

ガイ「飲んだら寝ろ」

テル「ん……ねえ、ガイくん」

ガイ「どうした?」

テル「一緒に寝よ?」

ガイ「……馬鹿言うな」

テル「……来てよ」

ガイ「駄目だ」

テル「どうして?……サーシャちゃんの、こと?」

ガイ「違う」

テル「……他の子?」

ガイ「……」

テル「ふーん、そっか……知らぬ間にガイくんも成長したもんだねぇ……ちょっとショックかも」

ガイ「誰目線だ、それは」

テル「だってさ〜……ガイくん、優しいから。放っておけないでしょ?あーあ、もうちょっと早く手を出してればワンチャンあったかな?」

ガイ「とんでもない発言が聞こえたが」

テル「えー?冗談だよ冗談……半分くらい」

ガイ「半分も本気なら冗談じゃない」

テル「じゃあ残り半分は……寂しいってこと……ねえ、ガイくん。ほんとに、私のこと……放っておけない?」

ガイ「放っておけないからこそ、放っておく。今のお前は酔っていて判断が鈍っている」

テル「判断が鈍ってるのは、酔ってるからじゃないよ……」スタスタ……

ガイを背中から抱きしめるテル「」ギュッ

ガイ「……離れてくれ、テル」

テル「嫌なら、無理に引き剥がせばいいのに」

ガイ「仲間に手荒い真似はしたくない」

テル「とことん優しいね……そのうち痛い目にあうよ?私がこのまま先を望んだら……ガイくん、受け入れるつもりでしょ?」

ガイ「テル……」

テル「今日だけ……今日だけでいいの。今日が終わったら、いつも通りに戻るからさ……」ギュッ

298 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2025/12/23(火) 11:10:42.34 ID:5wACX6dfO
テル「──私、卑怯だよね。ガイくんが拒まないのわかってて、縋ってる」

ガイ「卑怯じゃない」

テル「嘘……だって、今日だけって言って、甘えて……」

ガイ「甘えたのはお前だけじゃない……俺も、簡単に線を踏み越えた」

テル「……じゃあ私たち、共犯だね?」ナデ……

ガイ「……共犯じゃない。俺が選んだんだ」

テル「大丈夫……朝が来たら元通り、今起きたことは何も起きなかった……そういうことに、するから。だから今は……このままでいて」ナデナデ

ガイ「……」



ーー朝

ガイ「……テル?」モソ……

シーン……

ガイ「……っ」ガバッ

コンコン

テル「……ガイくん、起きてる?」

ガイ(……いつの間に。いや、夜明け前に起きて自分の部屋へ戻ったのか)

ガイ「テル、昨日は──」

テル「んー?なんのこと?私も昨日は珍しく何も覚えてないくらい飲んじゃったからさ〜……覚えてるのはお水がおいしかったのと、ガイくんに運ばれたことくらいかな〜?」

ガイ「……それで、いいのか?」

テル「それでいいんだよ、ガイくん。そういうことにしたのは、私だから ──ほら、みんな待ってるよ、早く準備しないと!」

ガイ「……すぐに行く。もう少し待っていてくれ」

現在はテラヌス・ウルスです。(16日目)
※古代遺跡を調査する際はその旨を記載してください

何をする?
安価下1~3

コンマ下1
遺跡への襲撃
01-50 あり
51-00 なし

コンマ下2
遺跡の襲撃者(襲撃ありの場合のみ)
01-50 絶望の魔王
51-75 サラザール
76-00 テルグレース
299 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/23(火) 11:56:18.58 ID:fQbjaqy4O
一国の長であるトゥルーエンドと正しい距離感を作ろうと思ったら向こうから距離を詰められてラブコメ継続
300 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/23(火) 12:10:45.02 ID:5mtDZy5AO
キキからそろそろ姉探しの旅を再開するべきか相談される
301 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/23(火) 12:39:53.41 ID:7+lZ/spw0
ホレスとガイが模擬戦
302 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2025/12/23(火) 14:00:43.40 ID:yHk9Qjx1O
ーーテラヌス・ウルス 練兵場

ホレス「ガイ、ここでなにをする?」

ガイ「お前の目的は俺たちの目的と一致する。場合によっては一緒に戦うことになる可能性が高い」

ホレス「はい」

ガイ「ひとまず、目下の敵になりそうな絶望の魔王……そいつと相対するときに味方になるやつの動きを知っておきたいんだ」

ホレス「……つまり、わたしのちから、みたい?」

ガイ「そうだ。お前がどれだけやれるか知っておきたい」

ホレス「わかりました。ころさない、にせものの……けっとう?」

ガイ「こちらでは模擬戦という……大丈夫か?」

ホレス「はい……わたしも、あなたのつかうまほう、きょうみある」

ガイ「なら……手合わせ願おう」

コンマ下1

01-80敗北
81-90 引き分け
91-00 勝利
303 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/23(火) 14:20:58.85 ID:MRz6aZhrO
304 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2025/12/23(火) 19:28:21.91 ID:d6am+q1WO
ホレス「ガイ、ほんきで、だいじょうぶ」

ガイ「──始めるぞ」シュンッ

ホレス(速度強化……いや、違う。魔力の跡が残っていない。会ったときから感じていたこの違和感……幽界でも見かけない魔力の感覚。とても希少な属性の持ち主なのだな、ガイは……)

ホレス()グルンッ

ガイ「」シュンッ
短剣「」ヒュンッ

ホレス『固まれ』

ホレスを包み込む魔力の塊「」ミシィッ……
弾かれる短剣「」ガキィンッ

ガイ(読まれたか──はじめて見る魔法だ。物理攻撃を弾くのか?魔力を流した攻撃は通用するか──)
魔導拳銃「」ドギュウン!ドギュウン!

ホレス「!」
ホレス(無属性の魔力……杖ではないが、あれも魔力を攻撃手段として用いる武器のようだ。弾速は速いが、魔力でできたものであれば……)

ホレス「ッ──『固まれ』」バッ

空中で静止する魔力弾「」ミシィッ……

ガイ「──なるほど、どちらも防げるんだな」シュンッ

ホレス「かえします……『放て』」

魔力弾「」グルンッ

ガイ「!」

魔力弾「」ビュンッ

ガイ「チッ……」シュンッ

壁に着弾した魔力弾「」シュウウウ……

ホレス『@』
現れる大鎌「」ズズズ……

ホレス「こんどは……こちらの、ばん!」ダッ
大釜「」ヒュンッ

ガイ「くっ!」サッ
短剣「」ガキィンッ

ガイ(隙がない……空いているところをわざと作られている──そこを突けばやられるのは俺だ)シュンッ

ガイ(時間の檻を利用すれば打開はできるか?やってみるか)スタッ

目を閉じるガイ「」スッ……

ホレス「!」

ホレス(動きが止まった……何かしかけてくるつもりだな。あれが決まれば、勝敗は決する。ならば──)ダッ

ホレス(ここが、勝負の別れどころか!)

ガイ(ルーの鼓動を思い出せ……三拍だ。俺が操れる時間の長さを……)

ホレス「はあっ!」
大鎌「」ブンッ

ガイ『止まれ』
何かに触れる感覚「」

世界「」ゴオオオ──

305 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2025/12/23(火) 19:28:47.53 ID:d6am+q1WO
ホレス「」
振り下ろされる寸前の大鎌「」

ガイ「……間に合ったか」

ガイ(いま動けるのは俺だけ。一撃入れて、終わりにするか?……いや、待て)

ガイ(ホレスは自分の魔力で全身を守っている……フローディアのときと違い、三拍ではこれらを壊すには時間が足りない……壊せないなら、止めてる間に攻撃しても意味がない。解除の瞬間、反撃が来る)

武器を納めるガイ(勝ち筋は“時間の檻”だけじゃない。続きの一手がいる……なにか考えなくてはな……)スチャ



寸前で止まる大鎌「」ピタッ

ホレス「……あなた、いま、かってた」

ガイ「奥の手を使ったが、打開できなかっただけだ……新しい課題も見えたしな。俺の負けだ」

ホレス「……わかった。あなた、まけっていうなら、まけ。でも、わたし、うれしくない」

ガイ「なぜだ」

ホレス「あなた、ころせた。わたしも、あなたをころさなかった。だから、ひきわけ」

ガイ「……引き分け、か」

ホレス「はい」ニコリ

ガイ「お前の動きはなんとなくだが、わかった。世界めくれを止めるために一緒に協力しよう」

ホレス「はい。ガイ、いっしょなら……こころづよいです」

⭐︎ホレスと模擬戦をして引き分けました。
306 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2025/12/23(火) 19:29:25.48 ID:d6am+q1WO
キキ「いや〜、またまたいいものを見させていただきました〜」

ガイ「キキ。見ていたのか」

キキ「はい〜。お二人とも、中々見かけない魔法で戦っていたので、つい熱中して見てしまいました〜」

ホレス(……まさかとは思うが、本当に天使か?どうして現世に……いや、天使や悪魔の考えることはわからない。私たちが考えるだけ無駄なのだろうな……)

キキ「そこの黒いエルフの方〜。私はもう天界とは縁が切れてるのであんまり気にしないで大丈夫ですよ〜」

ホレス「そう、ですか……」

ガイ「そうだ、先日の聖域での一件……礼が遅れてすまない。感謝する」

キキ「いえいえ〜……おかげでトンデモ情報がいっぱいわかりましたからね〜。私のあの陽動も不問になりましたので、お気になさらず〜」

ガイ「そうか」

キキ「そうか……じゃないですよ〜。あ、でもその前に〜、ひとつ相談してもいいですか〜?」

ガイ「相談?」

キキ「はい〜。私、今はヨードリー様の護衛でこの国にいますけど〜……そろそろお姉ちゃん探し、再開するべきかなって」

ホレス「……おねえちゃん?」

キキ「戦闘狂で、放っておくと絶対どこかで大騒ぎするタイプです〜。最近、別の国で『左右で色の違う羽の女がいた』って噂が流れてきて〜」

ガイ「……その噂は確かなのか」

キキ「確かじゃないから困ってるんです〜。でも、確かじゃないからって放っとくと〜、もっと面倒になるのがうちのお姉ちゃんでして〜」

ガイ「ヨードリーは許すのか?護衛を抜けるのは簡単じゃないだろう」

キキ「そこは交代制なので何とでも〜。ただ……今のテラヌス・ウルス、落ち着いてるようで落ち着いてないじゃないですか〜。私が抜けたところで大勢に影響はないと思うんですけど〜……気分的に、ちょっとだけ引っかかってます〜」

ガイ「……お前はどうしたいんだ」

キキ「どうしたいは決まってます〜。探しに行きたい。でも、行くなら行くで、切り替える理由が欲しい、みたいな〜……ガイさん、こういう時、どうします?」

先取3票

1 行くべきだ
2 残るべきだ
3 自由安価
307 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/23(火) 19:32:07.33 ID:hSn6+2jtO
1
308 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/23(火) 19:37:14.16 ID:nuu+Cd3jO
2
309 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/23(火) 19:39:24.14 ID:IUS2x1720
2
310 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/23(火) 20:14:22.85 ID:X3V8ADn1o
1
311 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/23(火) 20:48:56.39 ID:mXpWHOBrO
好きにするがいい
1
312 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2025/12/23(火) 23:55:48.16 ID:S7kgO5r+O
ガイ「なら話は早い。今すぐ探しに行くべきだ」

キキ「いいんですかね〜?今の状況でここを離れても……」

ガイ「魔王への対策といった面で見れば確実によくはないが。本来の目的を達成できるのであればそちらを優先するのがいいと俺は思う」

キキ「……えっと、じゃあ確認ですけど〜。ガイさん的には今の状況で離れるのは不利って分かった上で、それでも行けってことですか〜?」

ガイ「ああ」

キキ「……」

ホレス「おねえさん、だいじ?」

キキ「それはまあ、ずっと探してましたし〜」

ホレス「それなら、いくべき。絶望の魔王は、わたしたちが、どうにかする」

ガイ「おい、勝手に──まあいいか。そういう訳だ。あとは残ったヤツに任せて探しにいけ」

キキ「そういうことなら〜、探しに行きます。相談に乗ってくれてありがとうございました〜。どうか、死なないでくださいね〜」

ガイ「フッ……お前もな」

⭐︎キキがテラヌス・ウルスを離れました。
313 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2025/12/23(火) 23:58:04.00 ID:S7kgO5r+O
すいません、現在も色々駆使して次のシーンを考えているのですが、だいぶ難航しているため一旦終わりとします。申し訳ない。
314 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/23(火) 23:59:30.01 ID:X3V8ADn1o
乙待ってる
315 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/24(水) 02:32:04.67 ID:Ij+WW+oao
おつ
襲撃も上手く避けてるからなかなか話が動かないしねぇ…
316 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/24(水) 08:52:14.55 ID:plzmdX/8O
ガイの強さが微妙に分からん
317 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2025/12/24(水) 16:25:01.76 ID:EKZB8bV0O
>>314
ありがとうございます。なんとか出来上がりました。

>>315
コンマの結果なので仕方ないですね。ちょうどいい機会なのでリミットを設けてみることにしました。襲撃に引っかからなければイベントが自動で発生します。

>>316
>>1の力量不足です。申し訳ない。
ガイ自体は普通に強い部類で、時間魔法を扱えるのが大きいです。
とはいえ時間魔法は万能ではなく、状況依存、制約付きの強さなので無双するような強さではない、と>>1は考えています。今後盛られる可能性はありますが。
318 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2025/12/24(水) 16:25:52.91 ID:EKZB8bV0O
ーー大魔女の部屋

壁時計「」カチ……カチ……

トゥルーエンド「どうしたの、改まって?」

ガイ「最近、釘を刺された。一国の主に対して距離の取り方を間違えるな、と」

トゥルーエンド「誰に?」

ガイ「ベスティアに」

トゥルーエンド「……あの人らしいわね」

ガイ「俺も軽率だった。だから、ここへ来るのは控えることにする。お前は一国の長だ。正しい距離で接するべきだと、俺も思う……」

トゥルーエンド「ふぅん……じゃあ、私はあなたとどう接すればいいのかしら。英雄として?一人の冒険者として?」

ガイ「そうするのが懸命だろう」

トゥルーエンド「まあ、周りの目があるところではそうしないといけないわね。でも、こういった場でなら気にしないでいいわよ。私とあなたの仲じゃない……なによ、他にも言いたいことがありそうね?」

ガイ「その、だな……どこから話せばいいか……」

トゥルーエンド「話せるところからでいいわよ。今日は時間もあるから」

ガイ「……俺は、世界樹の光の残滓を探す過程で記憶を失っている。記憶を失ってから、俺は今の俺として動いてきたつもりだった。だが、最近……それが正しいのか分からなくなってきた」

トゥルーエンド「分からなくなった理由は?」

ガイ「仲間に……サーシャに告白された。俺の隣にいたい、と。返事は今じゃなくていいとも……」

ガイ「それから……テル。酔いが酷くて、部屋もわからなかったから俺の部屋で寝かせた。その後、成り行きで……」

トゥルーエンド「……どこまで?」

ガイ「……抱きしめて、終わりにはしなかった」

トゥルーエンド「……そう。こんな堂々と浮気の話をされるなんて思わなかったわ」

ガイ「すまなかった。謝ってすむことでもないが……正直、ここへ来るのも、間違いなんじゃないかと道中思っていた」

トゥルーエンド「それもあって、会うのを控えるって言いに来たの?」

ガイ「……ああ」

トゥルーエンド「まったく……呆れるわね」

ガイ「本当に、すまない」

トゥルーエンド「……謝らなくていい、とは言わないわ。でも、謝罪の順番は後……あなた、今の話を正直に言ったって思ってるでしょうけど──まだ半分よ」

ガイ「……半分?」

トゥルーエンド「あなたはどうしたいの?」

ガイ「……分からない」

トゥルーエンド「……正直に聞かせて。サーシャに思いを告げられたとき、あなたはどう思った?」

ガイ「……揺らいだ」

トゥルーエンド「テルと一緒に寝たときは?」

ガイ「……守りたいと思った。放っておけないとも思った……」

トゥルーエンド「じゃあ、今。私の前では?」

ガイ「……」

トゥルーエンド「会うのを控えようとしたのに、ここにいる。しかも、全部話して……あなたは本当は、どこに戻りたいの?」

ガイ「今の俺は……ここだ。ここに戻ってきたいと、思っている。都合の良いことを言っているのは百も承知だ…… 許されなくてもいい。お前が望むなら、俺はもう関わらないようにする」
319 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2025/12/24(水) 16:26:27.23 ID:EKZB8bV0O
トゥルーエンド「ふぅ、私も下に見られたものね──許すわよ、べつに」

ガイ「なに……?」

トゥルーエンド「たしかに、私というものがありながら告白を受けて、別の子を抱いてきて……しかも本人の前でそのことを報告して……普通では考えられないわ」

ガイ「……返す言葉もない」

トゥルーエンド「でしょうね。あったら逆に怖いわよ……ねえ、ガイ。あなたがここに出入りして、私はあなたを受け入れた。それだけで、色んな人間が色んな顔をするの……それでも──あなたを部屋に入れて、お茶を淹れて、名前で呼んで、抱きしめて……そうすることを選んだ。どうしてだと思う?」

ガイ「それは……」

トゥルーエンド「私は目覚めたときから、周りに大魔女の代わりであることを望まれていた……私自身も、そう在るべきだと思っていたわ」

トゥルーエンド「けど、あなたは大魔女の代わりとしてではなく私自身を見てくれた。周りが大魔女として扱う中、あだ名をつけて呼んでくれた。大魔女でも……大魔女代理でもなくて、ルーとして見てくれた」

トゥルーエンド「だから、許すの。だって、あなたのこと、好きなんだもの」

ガイ「……それは、許していい理由にはならない」

トゥルーエンド「理由になるわよ。少なくとも、私が私の意思で決める理由には。あなたが今しようとしてるのは、私を遠ざけて、自分が楽になるやり方よ」

トゥルーエンド「それに……許されなくてもいい、なんて言い方も嫌い。私の気持ちを聞く前に、私の答えを勝手に決めないで」

トゥルーエンド「あなたは正直に話した。私の前で、逃げずに口にした。……なら私は、あなたがここに戻ってくることを許すわ。ただ、次も同じようなことが起きたら、私に隠さないこと。自分で自分を罰して消えるんじゃなくて、私に判断させなさい」

ガイ「……そんな、無茶苦茶な……」

トゥルーエンド「私、大魔女だけど大魔女じゃないもの。規範から外れるくらい、許されるでしょ?ま、そういうわけだから気にしないでいいわよ。最後に私の側に居てくれればいいわ……でも、それはそれとして」ズイッ

ガイ「……なんだ?」

トゥルーエンド「サーシャとテルって子は……私より、可愛いの?」

ガイ「……」

⭐︎トゥルーエンドと話しました。
320 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2025/12/24(水) 16:27:02.17 ID:EKZB8bV0O
ーー幕間

ーーテラヌス砂漠

デロデロ信徒?「」ドサッ

アルバ「──無事か?」

エルマ「……は、はい……けど、他の人は……?」

研究者A「」
研究者B「」
研究者C「」

アルバ「残念だが、間に合わなかった」

エルマ「……っ、……そうですか……」

アルバ「コイツらは正規のデロデロ信徒ではないようだった。狙われるようなことをしたのか?」

エルマ「いえ、心当たりはなにも……」

アルバ「そうか。バールベルト、戦闘は終わった。いい加減に顔を出せ」

地面「」ボコッ

サングラスの女→バールベルト「ぷはっ……いやぁ、やっぱ砂は喉に悪いね……って、うわ。死体だらけ。やだねぇ」パンパン

アルバ「周囲は安全になった。次の遺跡へ行くぞ」

バールベルト「ええ、思ったんだけどペース早過ぎない?もう少しゆっくりしても──」

アルバ「そんな時間はない。フローディアはガイたちが退けたが、その他の勢力が動き出している」スタスタ

バールベルト「ああ、ちょっと!この人どうすんのさ!?」

アルバ「ここに来るまでにテラヌス・ウルスの傭兵たちを見かけた。もうしばらくすればここを通りがかる。そいつらと一緒に安全な場所へ行け」

エルマ「……その……お二人とも、ありがとうございました」ペコリ

バールベルト「ええ、私はなんもしてないんだけど……まあ、お気をつけて!待ってくれよアルバさん!」タタッ

アルバ(バールベルトの話だと魔王が動き出しているらしい。それだけじゃない、今戦ったデロデロ信徒のような奴らも、最近砂漠で見かけるようになった……奴らも世界樹の光を探している様子だった。速くガイたちに光を回収させなければ……)

アルバ(ただ、これだけ遺跡を探し回っても光にかすりもしない……世界めくれと同時に暴れ出した魔王……最悪を想定した方がいいな)

321 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2025/12/24(水) 16:27:29.42 ID:EKZB8bV0O
ーーリアンノンの家

勉強をするソーラ「〜♪」

キィィィィン……

ソーラ「!かげのひとの声がする……どうしたの?」

ソーラ「……そうなんだ。最近は、砂漠でかなしいこと、いっぱい起きてるの……?」

ソーラ「うん。わたしは、たのしいよ?おかあさまも、みんなも、やさしいし……」

ソーラ「……でも、ときどき、こわくなる。いきなり全部なくなっちゃうのかなって……」

キィィィィン……

ソーラ「……こわがらなくていい……?」

キィィィン……

ソーラ「……え、もう少しで会えるの!?ほんとに!?」パァッ

キィィィン…………

ソーラ「……三日後……?」

ソーラ「……うん。まつ。ちゃんとまつよ……三日だけ、がんばる」

ソーラ「……えへへ。会えるの、楽しみだなぁ……♪」

322 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2025/12/24(水) 16:28:45.87 ID:EKZB8bV0O
現在はテラヌス・ウルスです。(17日目)
※古代遺跡を調査する際はその旨を記載してください
※20日目になにか起こるみたいです

何をする?
安価下1~3

コンマ下1
遺跡への襲撃
01-50 あり
51-00 なし

コンマ下2
遺跡の襲撃者(襲撃ありの場合のみ)
01-50 絶望の魔王
51-75 サラザール
76-00 テルグレース
323 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/24(水) 16:32:42.79 ID:P6O4rsmxO
流石にそろそろ絶望の魔王探しに遺跡に突貫
324 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/24(水) 17:00:32.30 ID:VU1kaQKBO
スライム通信で砂漠や魔王の状況について聞き込みしてみる
325 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/24(水) 17:03:47.93 ID:d4M4jxPrO
ユキ教授が調査に来たのでお出迎え
326 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2025/12/24(水) 22:15:29.31 ID:xhIgpB/hO
ーー宿屋「月明かりのオアシス」

トゥルーエンド「失礼するわよ」

ザワザワ……

リーゼリット「えっ……ええ!?大魔女様!?」

スタスタ……

テル「……気のせいかこっちの方に来てない?」

サーシャ「気のせいどころか、確実にこっちに来てるよ……」

トゥルーエンド「こんにちは、暗黒館の皆様……ガイの姿が見当たらないようだけど、今はどちらに?」

リーゼリット「えっ、ガイ?ガイなら、調べることがあるって、外に出ましたけど……」

トゥルーエンド「……そう」シュン

テル(なんか寂しそう……!)

サーシャ「えっと……大魔女様、私たちに何か用でしょうか……?」

トゥルーエンド「ああ、ごめんなさいね。今からユキ教授がこちらに来るのだけど、よかったら一緒に出迎えに行かない?」

サーシャ「そうなんですか!?ぜひ、お願いします!」

トゥルーエンド「あら、反応がいいわね……あなたたちは、どうするのかしら?」

リーゼリット「サーシャが行くなら私も行こうかな……テルさんはどうする?」

テル「えー、ここで置いてけぼりはちょっと酷くない?私も行きます!」

トゥルーエンド「へぇ……あなたが、サーシャとテル……」ジッ

サーシャ(な、なぜか凄い見られてる……何か失礼なことしちゃったかな?)

テル(え、私も見られてる……?なに、何かした!?何もしてないよね!?)

トゥルーエンド「ふぅん……ま、いいわ。早速向かうわよ、準備なさい」

327 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2025/12/24(水) 22:15:56.72 ID:xhIgpB/hO
ーーテラヌス・ウルス 首都

ユキ「……ユキ・チヒョーガ、ただいま到着しました。大魔女様、それに皆様……お久しぶりです」

トゥルーエンド「遠路ご苦労さま。会えて嬉しいわ、ユキ教授……形式はここまで。早速で悪いのだけど、報告を聞かせて」

ユキ「はい。大魔女様が送ってくれた資料の通り……影を喰らうものは、復活した絶望の魔王で間違いありません。そして、絶望の魔王は……かつて、この国に落ちた光の力を手に入れている可能性が高いです」

トゥルーエンド「そう……厄介なことになったわね」

サーシャ「光って、もしかして……」

トゥルーエンド「あなたたちが探している残滓の力よ」

リーゼリット「それってすごく不味いんじゃ……?」

トゥルーエンド「ええ……絶望の魔王の現存する記録を読む限り、ただでさえ厄介な相手なのに、光の力を得てさらに凶悪になったといえる。このまま街に現れれば、数日前のフローディアたちの戦闘とは比較にならないくらい被害が出るわね」

テル「……でも、今までこの国は襲われずにすんでいますし、影を喰らうものの噂も遺跡だったり砂漠だったりでマチマチですし……まだ思ったほど自由に力を振るえていない、とか?」

ユキ「おそらく、その通りです。力に適応すれば、十年前の時点でこの辺り一帯を滅ぼしていてもおかしくはありません。ですが、最近になって目撃情報や被害者が増えているのは、危険な兆候です。いつ、国に襲いかかってきてもおかしくはない……」

サーシャ「……急がないと、だね」

リーゼリット「うん……私たちにできることをやろう」

ユキ「私もしばらく、この国に滞在します……大魔女様、必要なら私を実働に回してください。できる限り支えます」

トゥルーエンド「ええ、最初からそのつもりよ……よろしくね、ユキ」

⭐︎ユキがテラヌス・ウルスに滞在します。
328 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2025/12/24(水) 22:16:22.69 ID:xhIgpB/hO
ーーテラヌス・ウルス 噴水広場

アインズ「その姿、テルが見たら羨ましがるな。だが、情報収集をするのにそれは本当に必要なことなのか……?」

スライムに纏わりつかれるガイ「……ああ、俺もどうしてこうなっているかはわからないが、うまく行く予感がする……」ベタァ……

砂漠スライムA『んへへ、デロデロー!』モニョモニョ

砂漠スライムB『勘違いしないでよね、わたしは好きでやってるわけじゃないから。みんながあなたにくっついてるから、一緒にやってるだけだから』デロ……

砂漠スライムC『あったかいね〜、おもしろ〜い!』モニョモニョ

ガイ(なぜ、こんなことに……翡翠の賽から声が聞こえた気がしたが……)
翡翠の賽「」キラッ



ブラッド『ここから……出ていけ』



ガイ(なんだ、今のは?俺が記憶を失う前の、記憶か……?)

アインズ(……翡翠の賽から力を感じる……?)

翡翠の賽「」キラキラ……

01-80 一般スライム
81-90 ブラッド
91-00 白銀スライム
329 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/24(水) 22:19:50.92 ID:Xwipfc9Do
330 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2025/12/24(水) 23:43:19.43 ID:AHAFXQKkO
ーー???

遥か彼方の空に浮かぶ白い光「」ユラユラ
地上に瞬く無数の光「」チカチカ

ガイ「ここは……?なぜか、一度来たことがあるような……」

砂漠スライムA「わー!すごいキレー!」

砂漠スライムB「えっ、何、ここ……?」

砂漠スライムC「おもしろ〜」

白銀スライム「わぁ、初めて見る子たちと……人……?」

ガイ「……そのようなセリフを以前も聞いた気がする」

白銀スライム「珍しいです……あっ、初めまして。私、名前はないから……白銀って呼んでください。あなたは?」

ガイ「ガイだ……白銀、ここは一体なんだ?」

白銀スライム「驚かないで聞いてくださいね……ここは『星脈』です!」

ガイ「……星脈?」

白銀スライム「あれ……もっとこう、違うリアクションを予想していたんですけど……もしかして、星脈をご存知ないですか?」オロオロ

ガイ「すまない……一度、記憶を失っていてな……もしかして、一般常識か?」

白銀スライム「い、いえ。知らなくても全然普通のことです。大丈夫ですよ。簡単に説明すると……この星に流れている血管のようなものです。一部のスライムはこうして遠くの子と話したりするんですよ」

ガイ「なるほど……お前はどこにいるんだ?」

白銀スライム「私はフォレスティナにいますよ。世界樹も近いので、いろいろ都合がいいんです」

ガイ「……少し頼みがある」

白銀スライム「なんでしょう?もしかして、私を売り飛ばすとかですか?」

ガイ「そんなことするわけないだろう……俺は今、テラヌス・ウルスにいるんだが最近、魔王の動きが活発になっていてな……そのあたりのスライムたちが何か知っているか聞きたいんだ」

白銀スライム「そういうことなら、お任せください……テラヌス・ウルスなら、あの子が詳しいかな……?」

デロデロ……
331 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2025/12/24(水) 23:43:46.82 ID:AHAFXQKkO
褐色銀髪赤眼の幼女「白銀ちゃん、呼んだ?」

砂漠スライムA「あっ、雨乞いちゃん!」

褐色銀髪赤眼の幼女→雨乞い
「あれ?みんなもいたんだ。こんにちは……ん、人もいる?珍しいね〜」

ガイ「……お前もテラヌス・ウルスにいるスライムなのか?」

砂漠スライムB「知らないの?テラヌス・ウルスに流れてる水の半分くらいは雨乞いちゃんが作ってるんだよ」

ガイ「特殊な水源……なるほど、まさかスライムが水源だったとは……」

砂漠スライムC「いつもありがとうねー」

雨乞い「気にしないで……それで、なんで私を呼んだの?」

ガイ「用があるのは俺だ。最近、魔王が砂漠を動いているというのは知っているか?」

雨乞い「うん。兵士の人とか、冒険者の人とか大変そうにしてるし……最近になって気づいたんだけど、十年前から魔王はちょくちょく動いてたよ」

ガイ「なぜそれを誰にも伝えなかった?」

雨乞い「言ったでしょ?最近気づいたって……そのときは魔王だってわからなかったんだよ」

ガイ「……今はどんな動きをしているか、わかるか?」

雨乞い「えっとね……砂に呑まれた書庫、かな?普段はその遺跡の中にいるみたいなんだけど、夜になったら遺跡を出ていろんなところへ行ってるみたい……最近は徐々に、街の方へ近づいてきてて……多分、あと三日くらいで、テラヌス・ウルスを飲みに来るかも……」

ガイ「三日……?」

雨乞い「ちょっと前、星脈に触れたとき、初めて聞く声が混ざったの。低くて、きれいで、やさしい声。少しだけ、怖い感じがしたんだけど……『三日後に来る』って言ってた。ごめんね。もっと早く分かってたら、言えたのに」

ガイ「謝るな。情報は十分だ……白銀、テラヌス・ウルスのスライムたちに伝えてくれ。三日後に魔王が来る可能性が高い、と」

白銀スライム「わかりました……お手伝いします。雨乞いちゃん、みんなも……どうか無事でいてね」

砂漠スライムA「わたしも手伝うよ!」

砂漠スライムB「話聞いてたけど相当大変じゃん。わたしも手伝う」

砂漠スライムC「みんなに伝えなきゃ〜」

ガイ「三日後――いや、三日以内に決着をつけるために動く……ありがとう、白銀」

白銀スライム「はい。ガイさんも、どうかお気をつけて」

332 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2025/12/24(水) 23:44:16.07 ID:AHAFXQKkO
ーーテラヌス・ウルス 噴水広場

アインズ「──おい、ガイ。いい加減起きろ」
尻尾「」ペシペシ

ガイ「痛……アインズ。ここは……」

アインズ「寝ぼけているのか?翡翠の賽が光ったと思ったら、スライム共々気を失ったんだ。一瞬死んだかと思ったぞ」

ガイ「……まだ死ぬことはできない。それより急いでリンを呼びに行こう……遺跡探索を早める必要がある」スクッ

アインズ「……なにかあったか?」

ガイ「詳細はあとで話す。魔王がここへ来るまでの猶予は三日だ……その前に、先手を打つぞ」

アインズ「ふむ……わかった。なら、出発は早い方がいい……私がリンの研究所へ走る。お前は宿に戻って全員を集めろ」

⭐︎白銀スライムと雨乞いに魔王のことを教えてもらいました。
333 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2025/12/24(水) 23:49:13.44 ID:AHAFXQKkO
というわけで本日はサンタさんが来るかもしれないので終わります。
明日は機械塔か書庫のどちらかを探索することになりますが、どちらを先に探索するか票をとりつつ終わりたいと思います。
順番によって魔王と戦うタイミングと強さが変わる予定です。お付き合いください。
メリークリスマス。

先取3票

1 風切りの機械塔
2 砂に呑まれた書庫
334 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/24(水) 23:55:18.75 ID:v27odwBzo
1
335 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/24(水) 23:56:12.32 ID:Xwipfc9Do
2
336 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/24(水) 23:58:03.84 ID:8ouPqKqk0
2
337 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/24(水) 23:59:04.86 ID:+U3ScG5J0
1
338 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/24(水) 23:59:37.60 ID:QYhC+i21O
1
339 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/25(木) 01:57:55.43 ID:WLprLiLuo
メリークリスマスおつー
ガイさんを巡る戦いからも目が離せない!
340 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2025/12/25(木) 17:20:38.29 ID:5xwU36ByO
>>339
そういった描写をした当人ですが、本当にどう決着をつけるつもりなのでしょうか?
うまい具合に着地させれるよう頑張りたいと思います。
341 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2025/12/25(木) 17:21:49.78 ID:5xwU36ByO
ーー風切りの機械塔 踏破率[0/10]

機械の残骸「」ガシャ……

ボロボロの本「」パサッ……

ドルク「よし、魔王が国を襲う前にサクッと倒しちまおうぜ!」

リン「いい心がけだけど、ここに魔王はいないよ?」

ドルク「へへっ、知ってるって……ここにあるのは、昔の人が絶望の魔王をどうにか制御しようとした何かなんだよな?」

ガイ「具体的なものはわからないが、ほぼ間違いない。この遺跡が作られた理由が理由だ……罠も相当数あると聞く。注意して進むぞ」

サーシャ「うん……わかった」

リーゼリット「その分、直接攻撃してくるような敵とかは少ないんだよね?」

アインズ「ああ、だからといって油断をしていいわけではない。住み着いた野生の魔物もいる。戦える準備だけはしておけよ」

リン「魔王と戦う前に死ぬわけにはいかないもんね」

テル「演技でもないこと言わないでよ!?」

ガイ「誰も死なせるつもりはない……行くぞ」

コンマ下1

01-10 踏破率+1 敵襲
11-60 踏破率+2 罠(負傷+2)
61-70 踏破率+3 罠(負傷+1)
71-80 踏破率+3 罠(?負傷なし)
81-90 踏破率+4 物品発見(自由安価下2)
91-00 踏破率+4 いいこと(自由安価下2)

※負傷判定が10個貯まると死亡判定に入ります。
342 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/25(木) 17:37:25.85 ID:iWu6FkIqO
たかく
343 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/25(木) 17:41:00.45 ID:3t9aKKc+0
聖剣を見つける
344 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/25(木) 20:45:41.54 ID:1xGJM0eVO
オリハルコンの金棒
345 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2025/12/25(木) 21:23:39.49 ID:pXB2Ik4/O
ーー風切りの機械塔 踏破率[4/10]

テル「以外とすんなり行けたね。つい最近に罠が壊された跡があるけど……」

ガイ「テルグレースが一度探索をしている。今の所、運良く同じ道を通っているみたいだ」

テル「……そっか。グレースが……」

壁「」ガキン……ゴゴゴゴ……

リーゼリット「……え、壁が動いてる……!?」

壁「」パタン……

サーシャ「嘘……さっきまでの道がなくなっちゃった……」

アインズ「落ち着け。まだ罠が壊された跡は続いている……この辺りはしばらく安全だ」

ドルク「そのテルグレースってやつは相当肝が据わってんだな……死ぬのが怖くないみたいに一人でズカズカ進んでやがる」

リン「もし死んだらいいサンプルになりそうだな〜、その人」

ガイ「……今の所、テルグレースは味方とはいえないが、そういった発言は控えてもらいたい」

リン「ごめんごめん、つい……ん?ねえ、こんな小部屋、ここに来たときあった?」

現れた小部屋の入り口「」

サーシャ「えっ……なかったと思いますけど……分断する罠かな?」

ガイ「わからない……調べてみるか。みんなはここで待っていてくれ──」

ドルク「おいおい、何一人でカッコつけてんだよ!俺もついていくぜ。罠の対策も心得がある!」ドン

ガイ「ドルク……わかった。一緒に来てくれ」

アインズ「なにかあったときの救出の準備はしておく。危険を感じたらすぐに引き返せ」

リン「まあ、死んでも安心してよ。そのときは私が有用に使ってあげるから!」

リーゼリット「リンさん!」

ガイ「……よし、行くぞ、ドルク」

ドルク「おう!」

346 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2025/12/25(木) 21:24:36.99 ID:pXB2Ik4/O
部屋の中央にある台座「」

ドルク「なんだありゃ……聖堂で剣が刺さってた台座に似てるな」

ガイ「だが、あの窪み……あれに飾られていたものは既にない様子だが」

ドルク「罠も無いみたいだし、本来だったらお宝部屋ってやつだったんだろうが……テルグレースがここを見つけて持ち帰ったんじゃねえか?」

ガイ「……あの様子だと、この遺跡から物を持ち出していない。以前ここに訪れた冒険者が持ち去ったのかもな」

ドルク「そういうことか……それじゃ戻って奥に進もうぜ。魔王が街を襲うまで時間が無いんだろ?」

ガイ「ああ──」クルッ

『待て』

ガイ「……ドルク、なにか言ったか?」

ドルク「ん?いや、何も。どうした?」

ガイ「……気のせいか」

『待て、と言っている。貴様に話しかけているのだ』

ガイ「……ドルク、この部屋で俺とお前以外の声は聞こえるか?」

ドルク「いや、聞こえないが……ガイ、何か聞こえるのか?」

ガイ「ああ……俺を呼ぶ声がする。罠の可能性がある。ゆっくり部屋を出ろ」

『罠では無い。台座の方へ近づけ』

ガイ「……声を信じるなら罠ではないと」

ドルク「胡散臭いな……俺もこの部屋に残るぜ。なにかあったらすぐに言えよ」

ガイ「……わかった」

スタスタ……

『来たか……この塔は絶望の魔王を鎖で繋ぐために作られた塔。正しき者に、我は力を与える』

ガイ「……正しき者?」

『貴様のことだ。貴様はここへ、絶望の魔王を止める手がかりを探しに来た……そうだな?』

ガイ「その通りだ……俺たちより前に、女が一人で探索しているはずだが、そいつには声をかけなかったのか?」

『この塔に入った時点である程度見定めている……お前が言っている女は、絶望の魔王を利用しようとしていた。我はそのような者に力を与えることはできない』

ガイ「与える力というのは?」

『絶望の魔王を封じる力だ……だが、今の我は意志のみの存在。我を使うには、正しき容れ物がいる』

ガイ「容れ物……正規の物ではないが、今はこれに移れるか?」スッ
翡翠の賽「」キラッ……

『ほう……力を発揮するには不十分だが、今のところはいいだろう……我を連れてこの塔の頂上まで行け』

──ピカァァァッ!

ドルク「──眩しっ!?……大丈夫か、ガイ!?」ダッ

ガイ「問題ない……先へ進もう」

ドルク「お、おお……なんともないならいいんだが……」

⭐︎剣?の意志を手に入れました。
347 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2025/12/25(木) 21:25:05.58 ID:pXB2Ik4/O
ーー風切りの機械塔 踏破率[4/10]

アインズ「戻ったか。収穫はあったか?」

ガイ「……まだ、なんとも言えない。先へ進むぞ」

リン「二人とも無事だったー?んじゃ、先進もう」

サーシャ「あっ、リンさん!先行するのは危ないですよ!」タタッ

リーゼリット「こういった場所では走るのも危ないよ!」タタッ

ドルク「おいおい、二人とも走っちまってるじゃねぇか……」

テル「みんなが罠にかからないうちに追いかけないと!」タタッ

ガイ「おい、テル!……まったく、困ったな……」

アインズ「はぐれる前に追いかけるぞ!」

01-10 踏破率+1 敵襲
11-60 踏破率+2 罠(負傷+2)
61-70 踏破率+3 罠(負傷+1)
71-80 踏破率+3 罠(?負傷なし)
81-90 踏破率+4 物品発見(自由安価下2)
91-00 踏破率+4 いいこと(自由安価下2)

※負傷判定が10個貯まると死亡判定に入ります。
348 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/25(木) 21:28:18.34 ID:DN0vgaQ3O
349 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2025/12/25(木) 21:59:30.72 ID:pXB2Ik4/O
ーー風切りの機械塔 踏破率[6/10]

ガイ(大体半分は超えたか……リンたちの姿が見えない。そんなに距離は離れていないと思ったが……もしや、分断されたか?いや、見えた──)タタッ

ガイ「ここで立ち止まってどうした──」

リン「あっ、ガイさん……」

サーシャ「ガイ……リーゼが……」
回復魔法「」ポワ……

腕から血を流すリーゼリット「あはは……罠だらけって聞いてたのに……手酷くやられちゃった……」

ガイ「……罠か」

テル「これは……ワイヤートラップにやられたんだね」

ドルク「鎧を着込んでたらダメージは少なかったが……防具が薄いと最悪死ぬタイプのトラップだ。命があってよかったぜ……」

リン「ごめん……いつも私一人で進んでたから、つい癖で前に出ちゃった……」

リーゼリット「気にしないでよ、リンさん……それに、腕が掠っただけだから、直ぐに動けるよ……」

ガイ「リーゼ、無理はするな」

リーゼリット「ううん、無理なんてしてないよ……それよりさ、先に進まなきゃ……ここで時間を喰ってる場合じゃないでしょ?」ググ……

ガイ「……街に戻ったらしっかり治療してもらおう。リン、独断で先行するな。俺たちは今集団で動いている」

リン「うん……本当にごめん……」

サーシャ「……止血はしたよ。傷口も塞いだけど……完全に元通りにはならない……動かすと、また開くかも」

リーゼリット「うん、わかってる。ありがと……」グッ

テル「おっと……私につかまって、リーゼリットちゃん」

リーゼリット「ありがと、テルさん……」

ドルク「よし、隊列組み直すぞ……誰も一人で前に出るなよ?」

リン「うん……」

アインズ「……切り替えろ。まだ私たちは遺跡の中にいる。これ以上の危険がまだ残っているかもしれないが、先に進む必要がある……」

リーゼリット「そうそう……ほら、行こ?」

リン「……」ギュッ

01-10 踏破率+1 敵襲
11-60 踏破率+2 罠(負傷+2)
61-70 踏破率+3 罠(負傷+1)
71-80 踏破率+3 罠(負傷なし)
81-90 踏破率+4 物品発見(自由安価下2)
91-00 踏破率+4 いいこと(自由安価下2)

※負傷判定が10個貯まると死亡判定に入ります。
現在の負傷判定 2個
350 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/25(木) 22:01:27.93 ID:r+3Pj+9d0
351 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/25(木) 22:02:01.17 ID:1ZaeFHwp0
ユキが来てたので合流
352 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2025/12/25(木) 23:38:56.93 ID:143rC2nZO
サーシャ「ん?……あそこの壁、変な形じゃない?」

テル「暗くてよく見えないけど……たしかに、なにか立体的……というか、動いてない?」

「──て!──」

ドルク「この声、亡霊系の魔物か!?」ザッ

リン「死の匂いはしないけど……」

アインズ「いや、よく聞け。これは……」

「──誰か、たすけて!」

ガイ「ハッキリ聞こえたな……まさか先に入っているやつがいるとは……」

リーゼリット「それより、相当困ってそうな声してない……?行ってあげようよ」



壁から上半身だけ出してるユキ「あっ、あなたたちは──」ジタバタ

サーシャ「えっ、ユキ教授!?」

リン「……何やってるの、ユキさん」

ユキ「あなた……リン!?どうしてここに……いや、今はそれどころじゃなくて。見ての通り困ってるの。助けてください……///」

アインズ「どうやったらそんな状況になるんだ?」

ドルク「こういっちゃ悪いけど、このまま眺めてるのも悪くねえな……」

ガイ(同感だが、何も言わないでおこう)ジッ……

テル「ちょっとちょっと、男共。何を言ってんの。特にガイくん、目がいやらしいよ、目が」

ガイ「待て、俺は何も言っていないぞ」

ドルク「ははっ、冗談冗談!この壁なら直ぐに壊せるな……よっと……!」
鋼の槍「」シュババババ‼︎

壁「」ガラガラ……
ユキ「きゃっ……ふぅ、助かったわ。まさかあんな情けない罠にかかるなんて……」パンパン

リーゼリット「ユキ教授もこの遺跡に来てたんですね」

ユキ「ええ。魔王に対抗するなにかがあると聞いたら調べないわけにはいかないでしょう?まあ、下手したらあの壁で死んでいたかもしれないけど……」

サーシャ「通りがかって本当によかったです……」

アインズ「まったくだ……さて、この先は最上階か。お目当てのものがあればいいんだがな」

ガイ「……」チラ

翡翠の賽「」キラキラ……

353 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2025/12/25(木) 23:39:39.53 ID:143rC2nZO
ーー風切りの機械塔 最上階

真っ二つにされたゴーレムの残骸「」ボロッ

リン「……もしかしてテルグレースって人がやったの、これ?」

テル「この切れ方……ほぼ間違いなくグレースだ……」

ドルク「めちゃくちゃ頑丈そうな見た目をしてるが、一回で両断してやがる……相当腕が立つんだな、そいつは」

ユキ「おかげでこの階には大きい危険はないわ……罠もないから色々調べてみましょう」

ガイ「おい」スッ

翡翠の賽『馬鹿な……ここになら我が身体があると思っていたのだが……』

ガイ「身体?それは一体、どんな形をしている?」

翡翠の賽『黄金でできた剣だ……この塔に無いとなれば、誰かが持ち去ってしまったのか……これでは本来の役割を果たすことができない……』

ガイ「……心あたりがある。おそらく、俺はお前の身体を既に所有している」

翡翠の賽『なんと、それは本当か!?であればすぐに──』

ガイ「今、手元にはない……宿に戻ったら見せよう」

翡翠の賽『ぜひとも頼むぞ!』

サーシャ「……ん、なんだろう、これ?」スッ

古い本「」ボロッ……

リーゼリット「見るからにボロい本だね……案の定、中身も古代文字と汚れでほとんど読めないし……」

ユキ「あら、その本は……もしよければ、私に預けてもらえる?」

アインズ「ふむ……専門の知識を持つ者が読んだ方がわかることも多いだろう。構わん。必要なら写しを取って返してもらえばいい」

サーシャ「そうだね……それじゃあお願いします」スッ

ユキ「はい。たしかに受け取ったわ……内容がわかったらあなたたちにも教えるわね」

リーゼリット「うーん……でも、この遺跡も散々名前が上がってた割にはハズレだったね。せっかくの時間を無駄にしちゃった……」

ガイ「……いや、そんなことはないぞ。リーゼ」

リーゼリット「え?」

ガイ「この遺跡には重要なものがあった……宿に戻ったら説明する。この辺りには他に何もないようだし、まずはここを安全に脱出しよう」

⭐︎風切りの塔を攻略しました。
354 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2025/12/25(木) 23:40:17.32 ID:143rC2nZO
ーー宿屋「月明かりのオアシス」

ガイ「──さて、これなんだが……」
黄金の剣「」スッ

翡翠の賽『おお、まさしく!これぞ我が身体……感謝するぞ──』キラキラキラ……

──キラン!

聖剣『ふむ……久方ぶりだな……この感覚は……』

サーシャ「えっ!?剣が喋ってる!すごい!!!」

リーゼリット「えっ、なにこれ!?どういうこと!?」

アインズ「まさか本当にリビングソードの類だったとはな……」

テル「遺跡からの帰り道で、ガイくんが翡翠の賽とお喋りし出したときは内心ドキドキだったけど……こういうことだったんだね」

ガイ「……」

聖剣→リジェネ『はっはっはっ!まあそういうわけでよろしく頼む。私は遥か古に絶望の魔王を封印する際に作られた聖剣……リジェネブレイドと名付けられた。リジェネ、とでも呼んでくれ』

ガイ「……リジェネ、聞きたいことがある。お前は絶望の魔王について、どこまで知っている?」

リジェネ『知っておるとも。あやつは枯渇の権能を持つ。周囲の気を奪い、媒質を薄くすることで音も息も消える……静寂はその徴だ』

サーシャ「それが……ラハニさんが言ってた不自然な静寂……」

アインズ「枯渇……魔王らしい、珍しい魔法だ」

リーゼリット「リジェネなら……絶望の魔王を止められるの?」

リジェネ『止められると言うより、止めるための道具だ。我は、枯渇の逆を成す。奪われた気を満たし、静寂を破り、枯渇の領域を押し返す』

テル「……魔王の土俵をひっくり返すってこと?」

リジェネ『そうだ。無音の狩りを無力化し、吸収を鈍らせる。貴様らが戦える場を作るのが我が役割だ』

リジェネ『ただし、忘れるな。力は貸すが、条件付きだ』

ガイ「条件?」

リジェネ『誓いを守る限り、我は貴様に従う。だが支配や私欲のために振るうなら、その瞬間に剥奪する……暫定承認、というやつだな』

サーシャ「……本当に、意思があるんだ」

ガイ「……わかった。俺は誓いを破らない。魔王を止める。そのために、お前の力を借りる」

リジェネ『うむ。ならば準備を整えよ……前に我を振るった者たちも、あやつを倒すまでには至らなかったからな』

ガイ(残り二日か……何かやり残したことはないか?)

現在はテラヌス・ウルスです。(18日目)
※古代遺跡を調査する際はその旨を記載してください
※20日目になにか起こるみたいです

何をする?
安価下1~3

コンマ下1
遺跡への襲撃
01-50 あり
51-00 なし

コンマ下2
遺跡の襲撃者(襲撃ありの場合のみ)
01-50 絶望の魔王
51-75 サラザール
76-00 テルグレース
355 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/25(木) 23:41:27.72 ID:llLF5gpIo
絶望の魔王戦に備えてネームドに皆声かけていこう
356 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/25(木) 23:49:24.64 ID:fhIbhBDTO
テルグレースに古代兵器は魔王だから止めとけと伝えつつ、世界を救うのは俺だと宣戦布告しとく
357 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/25(木) 23:51:33.94 ID:r+3Pj+9d0
リアンノンとソーラ、ソーラの様子を見てるホレスと遭遇
リアンノンの話ではどこかソーラが浮かれているように見えるとのこと
358 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2025/12/26(金) 00:00:52.43 ID:8Ap2/xrkO
そろそろテラヌス編も終わりが見えてきました。このままいけば魔王と一国の総力戦になりそうです……まだ19日目があるからなんとも言えませんが。
明日もチビチビ更新していきますのでよければお付き合いください。ちなみに、>>1のところにサンタさんは来ませんでした。
それでは、また。
359 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/26(金) 00:05:41.92 ID:vdWr6MMpO

遺跡への襲撃が起きない優しい世界
360 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2025/12/27(土) 01:39:45.97 ID:mg67i2UbO
>>359
ことごとく回避していきましたね。みなさま、本当にお見事です。

遅くなってしまいましたが、ほんの少し、更新していきたいと思います。
361 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2025/12/27(土) 01:40:13.87 ID:mg67i2UbO
ーーテラヌス・ウルス 宮殿

ヨードリー「──以上で、絶望の魔王に対する臨時議会を終える。各首長は市民の避難誘導、兵たちに戦の準備を整えさせろ。有志の冒険者や学者たちの協力も得て、可能な限りの備えを尽くす。混乱を恐れて手を止めるな。以上だ」

ミラ「……魔王ってだけでも厄介なのに、世界樹の光の力を取り込んでいる可能性があるなんて……この国も終わりかしら?」

リアンノン「でも、諦めたくないです……ソーラがいるから。私だけじゃなくて、あの子の明日まで奪われるのは嫌です」

ミラ「あら、母親らしい……安心なさい。諦めたわけじゃないわ。やれることは全部やる。諦めるのは、全ての手を尽くしたあとで遅くないでしょう?」

リアンノン「はい……!」

ラハニ四世「ほほっ、立派になったもんじゃのう、我が孫は……こりゃどうしても、まだ死ぬわけには行かなくなったわい」

眼鏡をかけたターバン兵士「ラハニ様……もうあなたはスピーゲル族首長ではなく一市民です。送りますので避難してください」

ミラ「そうよ、おじいちゃん。危ないんだからあとは私に任せて避難して」

ラハニ四世「みんなして年寄りを虐めるでない。わしとてこの国の危機を黙って眺めておることはできないのだ」

リアンノン「ラハニさん……お気持ちは嬉しいですが……ここで無理をして倒れたら、みんなの心が折れます。避難所で、逃げてきた人たちを落ち着かせてください……それも、この国を守る立派な役目です」

ラハニ四世「……ほう。言い回しが上手くなったのう」

ミラ「……おじいちゃん。ここで頑固を通すなら、私は本気で縛ってでも運ぶわよ」

ラハニ四世「ほほっ……その物騒さは昔のままじゃな」

眼鏡をかけたターバン兵士「ラハニ様。避難先には首長は誰もいません。指示を出せる人間が必要です。あなたが行けば、混乱が減ります」

ラハニ四世「……よし、分かった。避難してやる……倉庫の奥、砂避けの布と乾燥肉の備蓄がある。あれを避難所へ回せ。腹が減れば心も折れる。恐怖は腹からくる……忘れるでないぞ」

リアンノン「……はい。すぐに手配させます」

ラハニ四世「お前さんも、十年前と比べて首長として成長したのう……グラン、案内してくれるか?」

眼鏡をかけたターバン兵士「はっ……」

ラハニ四世「ミラ、リアンノン。死ぬなよ。孫の孫の顔を見るまでは、わしは死ねん」

ミラ「……縁起でもないこと言わないで。生きて帰るわよ、必ず」

362 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2025/12/27(土) 01:40:41.05 ID:mg67i2UbO
ーー大魔女の部屋

コンコン

トゥルーエンド「……入りなさい」

ユキ「失礼します」

トゥルーエンド「ユキ……お疲れ様。状況はどう?」

ユキ「……はい。新しく発見された被害域なのですが……これまでの報告例と比べて広く、土地の枯渇も速くなっているようです」

トゥルーエンド「もうそろそろ世界樹の光に適応するってことね……適応する前ですら、封印が関の山だったのに……強化された魔王を相手にどこまでやれるのかしら……ガイたちから新しい情報は得られたかしら?」

ユキ「風切りの機械塔を踏破した際、封印に関わる聖剣の存在が確認できたそうです」

トゥルーエンド「……聖剣?」

ユキ「ええ。枯渇の逆を成す、とのことです。奪われた気を満たし、魔王の領域を押し返す……要点は、こちらが戦える場を作れる可能性がある、ということです」

トゥルーエンド「場を作れる……つまり、結界の代替、あるいは結界の核になる」

ユキ「もう一点。機械塔の最上階で、古い記録らしき本が回収されています。現在は私が預かっていて、損傷が激しいので修復と判読を進めていますが……封印の手順か失敗例が残っている可能性があります」

トゥルーエンド「……わかった。あなたは本の解析を急いで。私は各首長と共有して、防衛の前提を組み替えるわ」

ユキ「はい……では、私は作業に戻ります。大魔女様も、ご無理はなさらないように」

トゥルーエンド「ええ。よろしくね……」

363 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2025/12/27(土) 01:41:29.22 ID:mg67i2UbO
ーーテラヌス・ウルス 首都

ベルフレア「師匠!こっちの結界、作業終わりました!」タタッ

ベスティア「次はホトルス族の土地へ向かってください。終わり次第、大魔女帝国の人たちを手伝うように。私は宮殿の方へ結界を張りに行きます」

ベルフレア「了解です!」ダッ

ベスティア「……ベル。待ちなさい」

ベルフレア「わっとと……なんですか?」

ベスティア「もし仮に……私が死んだらあなたが結界の指揮を引き継ぎなさい」

ベルフレア「えっ?……そんな、冗談やめてくださいよー!師匠が死ぬわけないじゃないですか!」

ベスティア「ベル」

ベルフレア「……絶対に、そうはさせません!たとえどれだけ絶望的な状況でも、最後は必ずハッピーエンドになるんです!私、次の場所に行ってきます!」ダッ

タッタッタッ……

ベスティア「……そう言えるあなたが誇らしいです。私も簡単に死ぬ気はありませんが……最悪の結末も、覚悟しておかないといけませんね……」

364 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2025/12/27(土) 01:41:57.51 ID:mg67i2UbO
ーー宿屋「月明かりのオアシス」

ザワ……

リーゼリット「……あまり残ってないね」

アインズ「当然だ。魔王相手にわざわざ戦いたい、なんて物好きはそういないだろう。自ら命を捨てに行くようなものなのだからな」

テル「……店主さんは避難しないんですか?」

猫耳の褐色女性「はい……兵士の方や、皆さんのように残って下さった方々がいるので……私も最後までこの宿を灯しておきます。帰ってくる人がいるなら、迎える場所がないと」

サーシャ「……危なくなったらすぐに逃げてください。今この国に魔王がいつ来てもおかしくないので……」

猫耳の褐色女性「ありがとうございます……でも、大丈夫です。危なくなったら逃げます。約束します」

ドルク「なに、そんな悲壮な感じになる必要はねえよ!魔王だろうが何だろうが、ぶっ倒せば解決だ!」

リン「威勢がいいねぇ、ドルクさん」

ドルク「お、おう!当たり前だろ!」

リン「……当たり前、か。死なないでよ、ドルクさん。みんなも。材料にはしたくないからさ」

リーゼリット「材料って……」

サーシャ「リンさん……」

リン「……あ、今のは言い方が悪かった。死なないでは本音。材料云々は……癖。ごめんね」

アインズ「まったく……反省している顔に見えんのが厄介だな」

リン「してるってば。ほら、このとおり」ニコ

ドルク「本当に謝罪してんのか……?」

リン「でも、ほんとにね。死者が増えると、私の研究は進む……それが一番嫌なんだよ。私が得をする形で、人が死ぬのは」

テル「……リンさんって、たまに変なところでちゃんとしてるよね」

リン「たまにじゃなくて、基本ちゃんとしてるよ?」ムッ

365 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2025/12/27(土) 01:42:46.56 ID:mg67i2UbO
ーーテラヌス・ウルス 地下牢

スタスタ……

セーレフェリア「ん?……ああ、ガイ。久しぶりだね。元気だった?」

ガイ「……」

セーレフェリア「何か言ってよー。こっちはずっと退屈してるんだからさぁ」ジャラ

ガイ「魔王が動く可能性がある。戦うことになれば、被害は避けられない……セーレ、お前の力は使い方次第で民を守れる」

セーレフェリア「えー?急に民を守れって?わたし、そういうの興味ないんだけど」

ガイ「知っている。だから取引だ。魔王戦で協力しろ。戦闘が終わるまで、お前に最低限の自由を与えるよう、各首長に進言する」

セーレフェリア「最低限って、どのへん?」

ガイ「拘束具はつけたまま、行動範囲は戦場に限る。監視は複数。逃げれば即処分。条件は変わらない」

セーレフェリア「うわ、渋っ。楽しくないなぁ」

ガイ「楽しい必要はない。必要なのは結果だ」

セーレフェリア「結果ねぇ。まあいいや。で?協力しろって言われても……わたしが魔王を倒したら、みんな喜ぶの?」

ガイ「喜ぶ者もいる。恐れる者もいる。お前は嫌われているからな」

セーレフェリア「知ってるよ。ここで熱い視線をいつも貰ってるもん」

ガイ「協力しろ。ここで魔王を止められなければ、お前の世界征服の野望も潰えるぞ」

セーレフェリア「協力したら、フローディアのことも聞くつもり?」

ガイ「話す気があるなら、今話せ」

セーレフェリア「やだ。取引の価値が減るじゃん」

ガイ「……」

セーレフェリア「……ねえ、ガイ。あなたはわたしを殺さずに閉じ込めた。理由は被害を減らすためだって言ったけど……ほんとは、怖いんじゃないの?」

ガイ「何がだ」

セーレフェリア「わたしの処遇を決めるとき言ってたよね。『被害を減らすための道具として生かす』って……道具って便利だよねー。罪悪感が薄まるもん。道具だからって言えば、どんな汚いことでも手が動く」

ガイ「……俺は汚いことをする。それで守れる命があるなら──」

セーレフェリア「ほら、それ。まさにそれが怖いんだよ」

ガイ「……何?」

セーレフェリア「守るためって言いながら、あなたはだんだん慣れていく。誰かを使うことにも、誰かが壊れることにも。もちろん、自分自身も含めて。そうやって、気づいたら自分が何になったか分からなくなる──」

セーレフェリア「それが怖いんでしょ?」
366 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2025/12/27(土) 01:43:13.40 ID:mg67i2UbO
ガイ「……俺が何になろうと構わない。守れる命があるなら、それでいい」

セーレフェリア「ほんとに?」

ガイ「俺は俺を守るために戦っているわけじゃない。街が焼けるのも、人が倒れるのも、可能な限り見たくない。それだけだ」

セーレフェリア「それだけ、で済ませちゃうんだ」

ガイ「済ませる。迷って手が止まった瞬間、守れるものも守れなくなる」

セーレフェリア「ふーん……じゃあ、聞くね。もし魔王と戦ってて、わたしが魔王そっちのけで暴れ出したら?」

ガイ「殺す」

セーレフェリア「即答だ。かっこいー」

ガイ「必要なら躊躇はしない」

セーレフェリア「へぇ……躊躇しないんだ」

ガイ「ああ」

セーレフェリア「ひとつだけ確認。あなたは殺すって言葉を、脅しのために使わない。必要になったら、ほんとにやる」

ガイ「その通りだ」

セーレフェリア「うん。じゃあ信用できる。少なくとも、筋は通ってる」

ガイ「信用など要らん」

セーレフェリア「いるよ。だって、背中を預けるんでしょ?逃げたら死ぬ。余計なことをしたら死ぬ。つまんないけど、分かりやすい……それなら、こっちも条件。お願い、って形にしとくけど……聞いてくれる?」

ガイ「言え」

セーレフェリア「わたしを兵器みたいに使うなら、使う瞬間は……テルの前で命令しないで。テル、そういうの一番嫌うから」

ガイ「……わかった」

セーレフェリア「それと、もうひとつ。魔王戦のあと、またここに戻るなら……テルと話す時間、ちょうだい……少しだけで、いいから」

ガイ「……首長に伝えよう」

セーレフェリア「……やった。楽しみができた♪」

ガイ「勘違いするな。怪しい動きをしたら、その提案ごと潰す」

セーレフェリア「うんうん。分かってる分かってる。それじゃあ協力するよ。少しは面白そうだし。さっきのお願い、忘れないでね?」

ガイ「ああ……」

セーレフェリア「そうそう──魔王と戦うなら、あなたも自分を道具にしないでね。壊れたら、取引も成立しなくなるから。それじゃあね、ガイ」フリフリ

ガイ「……」

367 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2025/12/27(土) 01:44:12.33 ID:mg67i2UbO
ーーテラヌス・ウルス 地下牢の入り口

警鐘「」ゴーン……ゴーン…….

避難する市民たち「」ゾロゾロ……

オレンジ色のスライム「!」モニャッ

テルグレース「……魔王が来るかもしれないというのに、逃げないのか。死に急ぐ愚か者か……よほどの理由があるか」

ガイ「……テルグレース。ここで何をしている」

テルグレース「個人的な用件の確認だ。お前は?」

ガイ「さっきまで地下にいた。……取引のために」

テルグレース「取引?まさか──」

ガイ「セーレフェリアだ。魔王が来れば戦になる。その時、あいつの力が必要になる」

テルグレース「……囚人を引きずり出して戦わせる気か」

ガイ「綺麗事は不要だ。勝率は高い方がいい……ここで会ったついでだ。ひとつ伝えておく」

ガイ「お前が探している古代兵器は、兵器じゃない。今、この国を襲おうとしている魔王そのものだ」

テルグレース「……戯言を」

ガイ「古代の連中は利用しようとして失敗した。だから書庫に封じた。最初から、古代兵器なんて存在しなかった」

テルグレース「根拠は?」

ガイ「これだ」
黄金の剣「」キラン

テルグレース「……剣?」

ガイ「リジェネブレイド。絶望の魔王への対策として造られた聖剣だ」

リジェネ『……久方ぶりだな、娘』

オレンジ色のスライム「」モニャッ⁉︎

テルグレース「……塔の声。お前が、あれの正体か」

リジェネ『見ての通りだ。貴様には渡さぬ──そう言ったはずだな』

テルグレース「渡す渡さぬを決めるのは剣ではない。ガイ、その剣を渡せ。今すぐに」

ガイ「断る」
368 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2025/12/27(土) 01:44:43.01 ID:mg67i2UbO
テルグレース「……状況が見えていないのか。その剣は魔王のために作られたと言ったな。魔王が来る。お前が持つ意味は薄い……勝率を上げたいと言ったのはお前だ。なら最適解を選べ。私に渡せ」

ガイ「最適解は一つだ。お前には持たせない」

テルグレース「……理由は?」

ガイ「お前はいずれ支配に使う。そういう目をしている」

テルグレース「支配は手段だ。秩序なくして救済は成立しない」

ガイ「秩序の名で誰かを踏み潰す……セーレフェリアと同じだ」

テルグレース「……あれと一緒にするな」

ガイ「やり方が違うだけだ。行き着く先は同じになる」

テルグレース「根拠のない決めつけだ」

ガイ「根拠ならある。風切りの塔は、お前を正しき者と認めなかった。だから剣は渡さない」

リジェネ『その通りだ。私は“救済”の皮を被った支配には力を貸さぬ』

テルグレース「……話は終わりだ。渡さないなら、奪う」

ガイ「やってみろ」

テルグレース「魔王が来る前に死にたいのか?」

ガイ「死ぬ気はない。世界を救うのは──俺だ」

警鐘「」ゴーン……ゴーン……

テルグレース「……最後の警告だ。剣を差し出せ」

ガイ「断る」

オレンジ色のスライム「」モニョ……

テルグレース「──後悔するなよ」
大剣「」ジャキン……

ガイ「──来い」
リジェネ『此度は魔王との戦いではない。我の権能は貸せぬ……悪いがな』シャキン……

ーー戦闘開始 テルグレースーー

01-50 痛恨
51-60 劣勢
61-90 優勢
91-00 会心

閃光玉+10(残り2回)
時間の檻※奇数で+99偶数で+0(残り1回)
代償の刃+99(現在使用不可)
369 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/27(土) 02:06:12.93 ID:8iHXLYzp0
閃光玉
370 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2025/12/27(土) 19:38:48.75 ID:T5DsDkmaO
切り裂かれる地面「」ズシャアッ……!
真っ二つになる建物「」スパッ……

ガイ「……正面から打ち合うのは無理そうだな」タタッ

ガイ「だが、振った後の隙は大きい……!」シュンッ
黄金の剣「」ブンッ!

大剣を引き戻すテルグレース「速い、が──」ズズズ……

弾かれる黄金の剣「」ガギィンッ!!!

ガイ「防がれたか……」スタッ
リジェネ『貴様、剣の扱いがなっておらんな。あの娘の方が遥かに上手だぞ』

ガイ「記憶を失くす前はそれなりだったらしいんだがな……!」シュンッ

ガイのいた場所を通り抜ける斬撃「」ズバッ──!

テルグレース「これも避けるか。いい加減に倒れろ」
大剣「」ブンッ……!

飛んでくる斬撃「」ゴオオオオオッ!

ガイ(動きは大振りだが、飛んでくる斬撃は尋常じゃなく速い……あの大剣が振られなければ──)

ガイ「」スッ
魔導拳銃「」ドギュウン!ドギュウン!

大剣でガードするテルグレース「!」バッ
大剣「」ギィン!ギィン!

テルグレース「……剣では勝てぬと悟ったか。くだらないな……もう終わらせ──」

閃光玉「」ピッカァァァン‼︎

テルグレース「閃光玉!?チッ、小賢しい──」
ガイ「──大剣が振られなければここまで近付ける」シュンッ

黄金の剣「」シャキン……
371 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2025/12/27(土) 19:39:23.67 ID:T5DsDkmaO
両腕を落とされるテルグレース「……!?、あっ……バカ、な……」

ボトボトッ……
地面に落ちる大剣「」ドスン……

ガイ「……」シュンッ

オレンジ色のスライム「〜〜〜!!!」モニャニャ

テルグレース「来るな!」

オレンジ色のスライム「!」モニャッ……

テルグレース「……ッ、なぜだ……!」ビチャビチャ……

銃口を向けるガイ「」スッ
魔導拳銃「」カチャ

テルグレース「首をはねることもできたはずだ……なのに、なぜそうしなかった……?」

ガイ「必要じゃないからだ」

テルグレース「……綺麗事か」

ガイ「約束をした」

テルグレース「約束?……何を言っている」

ガイ「テルとな……あいつは、お前たちをただ斬り捨てて終わりにしたくないと言った。止めるべきなら止める、敵なら倒す……だが、殺さずに済むなら殺さない、と」

テルグレース「……そんなもので、私は生かされているのか」

大きい布を運ぶオレンジ色のスライム「……!」モニャ……

ガイ「……借りるぞ」スッ

布を巻かれるテルグレース「……触れるな」

ガイ「拒否してもいい。だが拒否した場合、お前はここで失血死する。原因は俺が作ったが、手を下していないから約束は守れる──それでもいいなら、そうしろ」ギュッ!

テルグレース「くっ……!」

リジェネ『腕を斬り落としておいて看病とは、随分と器用な真似をするではないか』

ガイ「黙れ。今は止血が先だ」



テルグレース「……これで、終わりか」

ガイ「ああ。最低限はな」

テルグレース「……私を生かして、何を考えている」

ガイ「今は魔王だ。お前と争っている場合じゃない。このまま退け」

テルグレース「……退く?この私が?」

ガイ「お前が望むならまだ戦うが」

テルグレースを支えるオレンジ色のスライム「」モニャ……

テルグレース「……ッ」ギリ……

テルグレース「……いい。今は退く。だが、忘れるな。世界を救うのはお前ではない……私だ」

ザッ……ザッ……ザッ……

地面に落ちたままの大剣「」

ガイ「……行ったか」



リーナ『……ためらわなかった……ね……』

セーレフェリア『守るためって言いながら、あなたはだんだん慣れていく。誰かを使うことにも、誰かが壊れることにも。もちろん、自分自身も含めて』

セーレフェリア『気づいたら自分が何になったか分からなくなる──それが怖いんでしょ?』



ガイ「……戻ろう」スタスタ……

⭐︎セーレフェリアを撃退しました。
372 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2025/12/27(土) 19:40:24.01 ID:T5DsDkmaO
ーーテラヌス・ウルス 首都

避難する市民たち「」ザワザワ……

ソーラ「やだ!ソーラも残る!」

リアンノン「わがまま言わないの!」ギュッ

ソーラ「だって!だってね!ソーラ、ここにいないと──」バタバタ

リアンノン「ここにいないと、じゃありません!あなたは子どもだから、!」グッ

ソーラ「子どもでも……やくそく、したもん……!」

リアンノン「……約束?」

ソーラ「……うん。もうすぐ、会えるって……だから、いなくなったらだめって……」ニマ

リアンノン「……ッ」ゾクッ

リアンノン(ソーラ……なんで、こんなときに笑っているの……?)

ガイ「リアンノン、ソーラ」スタスタ

リアンノン「ガイさん……!」ハッ

ガイ「何をしている」

リアンノン「避難させようとしているんです……でも、この子が……」ギュッ

ソーラ「ソーラものこる!おかあさまも残るんでしょ!?なんでソーラはダメなの!」

リアンノン「私はホトルス族の首長としてやらなきゃいけないことがあるの!あなたまで危険な目に遭わせるわけには──」

ソーラ「でも……!」

リアンノン「ソーラ、お願い……!」ギュッ

ソーラ「あっ、おかあさま……?」

リアンノン「……あなたがここに残ったら、私は首長じゃいれなくなる……」

ソーラ「……」ジワッ

リアンノン「ソーラ、私の仕事は、ここに残ることじゃないの。守るために動くこと……そのために、あなたには……安全な場所にいてほしい」ブルッ

ソーラ「……でも」ボソ

リアンノン「聞いて……避難所に行くのは、逃げることじゃない……あなたが避難してくれるから、私はここにいられる」

リアンノン「だから、ソーラが避難するのは……私を助けること」ニコ

ソーラ「……ソーラが、おかあさまを……たすける」

リアンノン「ええ……だから、私を助けてくれる?」

ソーラ「……おかあさま」グッ

ソーラ「ぜったい、あとで、むかえにきて」

リアンノン「ええ。必ず──必ず、迎えに行く」ギュッ

ソーラ「……やくそく」ギュッ

リアンノン「約束」ギュッ

ガイ「……リアンノン、よければソーラを安全なところまで送っていこう」

リアンノン「ガイさん……では、申し訳ないのですが、ソーラを……お願いします」

373 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2025/12/27(土) 19:40:51.24 ID:T5DsDkmaO
ーーテラヌス・ウルス 避難所

ザワザワ……

ソーラ「……ありがとう、ガイさん。ガイさんは、ここに残るの?」

ガイ「いや……俺はここに残らない」

ソーラ「……じゃあ、どこいくの?」

ガイ「必要な場所だ。お前が知る必要はない」

ソーラ「……むずかしいこと、するの?」

ガイ「やることは一つだ。ここにいるやつらが、ちゃんと眠れるようにする」

ソーラ「ねむれるように……?」

ガイ「ああ。怖くて眠れない顔が多い」

ソーラ「……ソーラも、ちょっとこわい」

ガイ「それでいい。怖いなら、ここにいろ」

ソーラ「……ガイさん」

ガイ「なんだ」

ソーラ「おかあさま、だいじょうぶ?」

ガイ「……大丈夫にするために動いてる」

ソーラ「ガイさん」

ガイ「なんだ」

ソーラ「あとで……また、会える?」

ガイ「ああ……会えるさ。帰ってきたら声をかける」

ソーラ「……じゃあ、待ってる。気をつけてね」



壁際で腕を組むホレス「……」ジッ

ガイ「ホレス……ここで何をしている」

ホレス「ソーラのこと、みてた」

ガイ「……戻るぞ。宿で飯を食って、明日の段取りを詰める」

ホレス「ガイ」

ガイ「なんだ」

ホレス「ソーラのこと……さいあく、かくごしておくべき」

ガイ「……どういう意味だ」

ホレス「こどもが、こどものまま、すむとはかぎらない……うれしいかお、こわい。ひっぱるちから、つよい」

ガイ「……分かった。最悪も想定して動く……行くぞ」

◆リアンノン、ソーラ、ホレスと話しました。
374 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2025/12/27(土) 19:41:20.53 ID:T5DsDkmaO
現在はテラヌス・ウルスです。(19日目)
※古代遺跡を調査する際はその旨を記載してください
※20日目になにか起こるみたいです

何をする?
安価下1~3
375 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/27(土) 19:41:49.15 ID:8U2Tj9bc0
ガイ、サーシャテルルーと混浴する
376 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/27(土) 19:43:59.25 ID:LO58w3QnO
リンとユキの模擬戦を見届ける
377 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/27(土) 19:44:13.02 ID:BESuOjsio
テルグレースの大剣回収して武力アップを図る
378 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/27(土) 19:46:00.94 ID:DAGmYqiB0
アルバ、エルマ、バールベルトと合流
379 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2025/12/27(土) 23:51:35.01 ID:mQhtn4DkO
ーーテラヌス・ウルス 首都

シーン……

瓦礫の影を覗き込むリン「だーれもいない?……よし。生存者ゼロ……じゃなくて、逃げ遅れた人はいないね」ピョコ

リン「にしても、なんでここだけこんなに荒れてるんだろ?火事場泥棒ならぬ火事場テロリストでもいたのかな?……ん?」

地面に横たわる大剣「」ズン……

リン「うわ、でっか……なにこれ……戦いの置き土産?なんだか業物な気配がするけど……放置はだめだなぁ。子どもが触ったら怪我しちゃうよ」ツンツン

リン「……よし。じゃ、拾得物として回収!持ち主に返すまで、私が預かります!」スッ

大剣「」ズズ……

リン「重っ!?……うそでしょ。これ、持ち歩くの無理じゃん……運び役を呼ぶか」スッ
魔法陣「」ボワッ…
ばら撒かれる骨「」バラッ……

首なしスケルトン「」ズズズ……

リン「やっほー、デュラハン。臨時でお仕事なんだけど、この大剣持てる?」スッ

大剣を握る首なしスケルトン「」ガシッ……ブンッ!

リン「……持てるんだ。じゃあ装備しよっか」

大剣を構える首なしスケルトン「」ズン!

リン「わー、絵面が最悪。悪役みたい!」パチパチ

宿の方向を指差す首なしスケルトン「」スッ

リン「うん……みんなに報告しにいこ。これ拾ったって……怒られそうだなあ、勝手に動かすなって……帰ろ、デュラハン。それ、落とさないでよ?」

親指を上げる首なしスケルトン「」グッ

380 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2025/12/27(土) 23:52:04.34 ID:mQhtn4DkO
スケルトンの肩に乗ったリン「おーい、みんなー」フリフリ

大剣を携えた首なしスケルトン「」ズシン…ズシン…

ドルク「おわあっ!?……って、リンかよ!心臓に悪い!」

テル「絵面が毎回ひどいね……」

リーゼリット「その剣……大きすぎない?」

サーシャ「リンさん、どこでそんなの……?」

リン「昨日の戦いの跡っぽい場所に落ちてたの。市民が戻ってきて踏んだら危ないし、兵士さんが触って怪我しても嫌だし……とりあえず私が回収したんだ」スト

テル「……持ち主が探してたら面倒じゃない?」

ガイ「それについては心配はいらない。持ち主はそれをしばらく使うことはできないだろう」

アインズ「知っている口ぶりだな」

ガイ「……知っている。昨日、その剣を振っていたのはテルグレースだ」

テル「え?」

ドルク「風切りの塔のゴーレムを倒してたヤツか!」

リーゼリット「なんでわざわざ置いていったんだろ……?」

ガイ「……落としていったんだ」

テル「……グレースはそんなことしないでしょ」

ガイ「現に大剣を置いていってる。手放したくなくても、手放さざるを得ない状況だった」

サーシャ「……追い詰められてたってこと?」

ガイ「戦いの途中で、立て直す余裕がなくなった……それだけだ」

アインズ「……相手は退いたのか?それとも逃げたのか?」

ガイ「退いた……今は争っている場合じゃないと判断したんだろう。それより、その大剣だが……テルグレース以外で今この場で使えそうなのはアインズとリンくらいか」

リン「私は“私が振る”って意味なら無理だよ?重いし。……でも、首なし鎧に持たせるなら話は別」ピッ

大剣を携えた首なしスケルトン「」ズシン…

アインズ「私は扱える。だが、武器を替えるには慣らしが要る。今この瞬間の即戦力という意味なら、リンの眷属に持たせる方が早いだろう」

テル「ねえ、待って。そもそも落とし物を勝手に戦力化して大丈夫なの?」

ガイ「持ち主が戻ってきて返せと言うなら返す。それまでの間、借りておくだけだ……魔王が相手なら猫の手も借りたい状況だろう。使えるものは使うべきだ」

誰が使う?

安価下1

1 リン
2 アインズ
3 やっぱり使わない
381 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/27(土) 23:58:31.28 ID:PmO1jBSd0
2
382 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2025/12/28(日) 00:02:30.04 ID:c79Ko3p3O
本日はここで更新を終わります。
次はリンとユキの模擬戦、サーシャとテルとトゥルーエンドさんと仲良く入浴するところからスタートしていきます。
ちなみにアルバさんとバールベルトさん、エルマさんについては魔王戦で協力してくれますのでご安心(?)を

それでは、また。
383 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/28(日) 00:10:55.63 ID:nu7LkVSBo

仲良く修羅場か
384 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/28(日) 08:47:38.88 ID:+NYoH7MS0

テレグレースを無力化したとはいえテレグレースの両腕切り落とすのはなかなかエグいな。
385 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/28(日) 08:51:07.24 ID:+NYoH7MS0
>>384すいませんテルグレースでした
386 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/28(日) 11:42:21.34 ID:VnlHy6lZo
おつです
ガイさん外付け良心無いと怖いな本当
387 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2025/12/28(日) 18:56:49.81 ID:ymUw0o99O
>>383
修羅場になるかどうかはわかりませんが、ガイ込みでこのメンバーが揃うのは初めてなので、いい感じに描写できたらな、と思います。

>>384
ガイは無傷で無力化できる場合は、なるべくそうしますが、相手が強敵の場合は余裕がなくなり、確実な手段に走るようです。今回はテルとの約束もあったので腕の切断でとどまったみたいですね。

>>386
現在、ガイの行動原理は世界めくれを止めることに比重が置かれているので、それを邪魔する者には容赦しません。リーナさんを倒したことにより、その傾向は尚のこと加速しているようです。
388 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2025/12/28(日) 18:57:43.41 ID:IdC5ZnoYO
テル「まあ、そういうことなら……運ぶことを考えたら、アインズさんが持つのがいいんじゃないかな?」

リン「あー、たしかに。デュラハン出してたら地味に消耗するんだよねぇ……というわけで、はい!」
大剣を差し出す骨なしスケルトン「」スッ

アインズ「ふむ……これならステライトで出来た魔物でも倒せそうだな」
大剣「」ブンッ

リーゼリット「わっ、そんな軽々しく……やっぱ竜ってすごいね」

アインズ「ふふん。リーゼも持ってみるか?」

リーゼリット「えっ!?いやいや、無理だから……」

ユキ「……それは魔王対策の武器ですか?」スタスタ

サーシャ「ユキ教授!」

ユキ「こんにちは、サーシャさん」

リン「ユキさん、何しにきたのー?」

ユキ「風切りの機械塔で古文書を預かったでしょう……その解読が済んだから内容を共有しようと思って」

ドルク「……なあ、リンとユキ教授ってもしかしなくても知り合いか?」

リン「ん?そうだけど?」

ユキ「リンは十年前までは大魔女帝国の住人だったの。魔法学園で研究していた頃の同期……というか、腐れ縁ね」

リン「腐れ縁ってひどっ。こっちは美人で頭のいい友達って紹介してあげようと思ってたのに」

ユキ「余計な枕詞はいらないわ」

テル「えっ、リンさんって大魔女帝国出身なの?」

リン「そだよ。世界めくれのあとにこっち来ただけ。今はテラヌス市民~」
389 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2025/12/28(日) 18:58:21.95 ID:IdC5ZnoYO
ガイ「……古文書の内容を聞かせろ」

ユキ「ああ、ごめんなさいね。結論から言うと、あの古文書には絶望の魔王についてと、封印するにあたっての謝罪が書かれていたわ」

サーシャ「謝罪……?」

ユキ「ええ……あまり面白いものではないわ。重複する情報もあると思うけど伝えるわね……まず、絶望の魔王は遥か昔にこのテラヌス砂漠を作る原因となった魔王よ。その姿は街一つを飲み込むような大きさの蛇のような姿をしている。絶望の魔王が通った場所はあらゆる植物が枯れ果て、生き物は生気を失った。絶望の魔王が現れるまではこの辺りも自然が豊かだったと記されているわね」

ドルク「その時点で相当ヤバいのはわかった。でも、昔の人は封印に成功したんだろ?」

ユキ「ええ、その通り……魔法文明が封印に成功している……言い換えれば倒すことはできなかった、ということでもあるわ」

ガイ「……似たようなことをコイツも言っていた」

リジェネ『ふむ、我はそれを見ていないが、

アインズ「お前は封印のときにいなかったのか?」

リジェネ『我が作られたのは二度目のときだからな』

リーゼリット「二度目……そっか、兵器として利用しようとした文明があるんだよね……」

ユキ「ええ。砂に呑まれた書庫に封印された絶望の魔王を戦争へ利用できないか考えた文明があったの……それが風切りの機械塔を作った機械文明よ。色々、試行錯誤していたみたいだけど結局は失敗して、副産物として風切りの機械塔と、その剣が残った」

リジェネ『そういうことである』

リン「ほえー、じゃあこの剣は機械文明が作ったんだ。テンペスターとかで作られてるようなメカメカしい見た目になりそうなもんだけど、由緒正しい聖剣みたいな見た目で作られたのは不思議だねぇ」

テル「……最初に言っていた謝罪っていうのは?」

ユキ「……二度目の封印の際に犠牲になった人たちへの謝罪よ」

サーシャ「犠牲って……?」

ユキ「一度目の封印は討伐隊が……二度目の封印は、機械文明の国民の殆どが……封印のために必要な犠牲となったわ」

アインズ「……その者たちは望んで犠牲になった訳ではない、ということか」

サーシャ「!」

ユキ「そういうこと。そして、機械文明の生き残りは今後、自分たちのような罪を犯さないように、絶望の魔王の記録を消しさって存在の抹消を試みた……全ての記録を消し去ることはできなかったけども、事実、絶望の魔王がこの地に封印されているということは最近まで誰も知らなかった」

ガイ「……内容はそれだけか」

ユキ「……封印の方法についても、記されているわ」

リジェネ『……使いたくはない、な。我を作ったものによれば二度目の封印は一度目の封印より効率が悪かったと聞く。魔法文明でさえ、討伐隊の命を犠牲にするような強大なものだ。技術力が衰えた二度目の封印で国民が犠牲となった……』

リーゼリット「そんなの、封印じゃなくて……殺してるのと同じだよ……」

ユキ「古文書の謝罪は、封印の成功を誇っていない……やったことの重さを、後世に押し付けないための遺書に近い」

ドルク「じゃあ……封印を選んだら、同じことをやる羽目になるってことか?」

ユキ「可能性が高い……封印をするには命が必要になる。どれだけ用意すれば足りるか──書かれていないのが一番残酷ね」

アインズ「……論外だな」

リン「うん、論外。私、そういうの嫌い」

ガイ「そうだな。封印は選ばない」

サーシャ「ガイ……」

ガイ「封印は延命だ。次の誰かに押し付けるだけで、しかも犠牲を積む……そんなものは救いじゃない」

テル「でも、古代魔法を作った魔法文明ですら倒せなかったんだよ?しかも、世界樹の光を取り込んでるかもしれないんだよね……?」

ガイ「この国は魔法文明でも、ましてや機械文明でもない……だから誰も正解を持っていない。ならば、俺たちで正解を作る──絶望の魔王は、倒す」

ドルク「……やるしかねえってことだな」パシッ

アインズ「やる、ではない。やり切る。封印などという選択肢を捨てた以上、退路はない」

サーシャ「……うん。誰かを犠牲にして勝つくらいなら、私も戦う。……絶対に、倒そう」

リーゼリット「……倒して、終わらせよう。次の誰かに渡さない」

テル「よし、決まり。封印はなし……絶望の魔王をぶっ倒そう!」

リン「うんうん、そうと決まれば準備をしないとね!」

ガイ「……」クルッ スタスタ……

ガイ(“最悪”は常に想定しろ。テラヌス・ウルスが焼けても、魔王が外へ出るよりはマシだ。優先するのは一つの国じゃない、世界だ。迷った瞬間、守れるものも守れなくなる。全ては、在りし日を取り戻すために──)
390 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2025/12/28(日) 18:58:50.64 ID:IdC5ZnoYO
ユキ「……リン、少しいいかしら?」

リン「ん?どうしたの?」

ユキ「魔王戦の前に、魔法の感覚を整えておきたくて……現地調査も行ってたんだけど、最近はデスクワークばかりだったから」

リン「えー、仕方ないなあ……軽くでお願いね?」

ユキ「ええ、勿論……魔王と戦う前に、リタイアは避けたいものね」

コンマ下1

偶数でリン、奇数でユキの勝利
391 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/28(日) 19:08:42.58 ID:euvThuXvO
392 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2025/12/28(日) 23:25:44.25 ID:DOHRByXiO
リン「それじゃあ……みんな、よろしく!」バッ
地面「」ボゴォッ!
包帯巻きのミイラ「」ヨロ……ヨロ……

ユキ「出たわね……」

テル「うぇぇ!?地面からミイラが!!!」

リン「演出だよー、驚いた?」

ユキ「……リン、相変わらず趣味が悪いわね」

リン「趣味じゃないよ、実用性だよ。魔王戦の前に怖がらない訓練も大事でしょ?」

ユキ「それもそうね……けど、その程度じゃ」スッ

氷包帯巻きのミイラ「」ギンッ カチコチ

アインズ「……一瞬で凍りついただと」

サーシャ「すごい……流石ダークヒーローの弟子……」

リン「前より腕が上がってる……この子じゃ役不足だったか……」スッ
魔法陣「」ブォン……

首なし鎧「」ズズズ……

リーゼリット「あれは……さっきのスケルトンが、鎧を纏ってるの?」

ユキ「大きくなろうと、鎧を着ようと、結果は変わらないわ」スッ

氷首なし鎧「」ギンッ カチコチ

テル「また一瞬で凍らせた!」

ユキ「次はあなたよ、リン」

リン「……ふふん、氷魔法は死体の保存に最適だからね。私もある程度の扱いは心得ているよ」

ユキ「!まさか、氷魔法を使えるの?」

リン「そう言う訳じゃないんだけどね……死体を解凍させる方法は決まって、こう!」パチン

炎に包まれる首なし鎧「」ゴウッ!!!

アインズ「ほう……中々の炎魔法だな」

ドルク「こっちもすげぇ火力だ!」

リン「私の本来の属性は火属性だからね……もう使えなくなった死体とかはこれで燃やしてるの──さあ、行け!デュラハン!」バッ
393 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2025/12/28(日) 23:26:12.46 ID:DOHRByXiO
炎に包まれた首なし鎧「」ズン……ズン……

ユキ「瞬間冷凍ができなくとも、手数はまだまだあるわよ──」スッ
氷の刀「」シャキンッ

ユキ「」ダッ
氷の刀「」ヒュンヒュンヒュンヒュン……

切り刻まれる首なし鎧「」バラッ

ドルク「近接もいけるのか!」

氷の刀の先を向けるユキ「さあ、終わりかしら?」

リン「デュラハンがやられたら私も勝ち目は薄いなー……でも」スッ

地面から出てくる手「」ボゴォッ ガシッ

ユキ「きゃっ!?何!?」

リン「拘束!」

手から伸びる包帯「」グルグルグル

リーゼリット「包帯がユキさんを包んで──」

包帯に巻かれたユキ「くっ……」グルグル……

リン「ふふっ、ここまでされたら軽くの範囲じゃ何もできないでしょ?……私の勝ち、だね」

包帯に巻かれたユキ「……そのようね。これ以上はお互いに本気になっちゃうもの。負けたわ……」

リン「それじゃあ解除!」パチン

解かれる包帯「」シュルシュル……

ドルク「二人ともすごいぜ!見事な戦いだったな!」

アインズ「そうだな。共に肩を並べて戦えることを誇りに思う」

ユキ「ありがたい言葉ね……リン、いい感じに魔法の勘が冴えてきたわ。付き合ってくれてありがとう」

リン「いやいや。魔王との戦いはもうすぐ……一緒に頑張ろ?」スッ

握手するユキ「ええ……!」スッ

⭐︎リンが模擬戦で勝利しました。
394 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2025/12/28(日) 23:27:44.10 ID:DOHRByXiO
ーーテラヌス・ウルス 大浴場 女湯

カポーン……

ガイ「……これだけ広いのに、誰もいないと新鮮な気分だな……」

トゥルーエンド「市民は避難してるし、もう遅い時間だもの。こんなところまでわざわざ来る人なんて、そういないわ……」

ガイ「ルー……魔王の封印について聞きたいんだが」

トゥルーエンド「ええ」

ガイ「俺たちは封印の方法があることを知っているが……やり方は知らない。ルーはその方法を知っているのか?」

トゥルーエンド「勿論よ。どんな魔法式も命を使うものはすごく強大な力を発揮する。絶望の魔王を封印する方法はその魔法式の延長……単純だけど、最も効果的」

ガイ「他に方法はないのか」

トゥルーエンド「探したわ……けどダメね。文献から察するに、機械文明も魔法文明の再現をしようとしてその魔法式に至った。そもそも、魔法文明ですらその方法で封印するのがやっとだった。代替手段があれば、とっくにその方法を伝えてるわよ」

ガイ「……」

トゥルーエンド「もしも、を考えてるの?」

ガイ「ああ……仲間の前では倒す、と言ったが……正直、自信がない」

トゥルーエンド「……そうね。倒せるのが理想よ。でも、記録に残る絶望の魔王は……理想を許してくれる相手じゃない」

ガイ「封印に必要な命の数は、どれくらいだ?」

トゥルーエンド「……今、この国にいる大半の人ね」

ガイ「……今日、街の結界や避難所を大魔女帝国の者が回っていたな。点検だと言っていたが、本当は違うんだろう?」

トゥルーエンド「そうよ。絶望の魔王を倒せるのなら、それが一番いい。けど、もしも、倒せなかったら……そのときに備える必要があるわ。ここで何もできなかったら、次は他の国……他の土地……世界めくれで世界が滅ぶ前に、絶望の魔王によって世界が滅んでしまう」

ガイ「……他に知っているやつは」

トゥルーエンド「各首長よ……結界の点検は、封印の起動条件を揃えるためでもあるけど……同時に、避難経路を確保するためでもある。どこが先に崩れるか、どこが最後まで保つか。人を逃がす順番を作るためにね」

ガイ「……それでも大半が死ぬ」

トゥルーエンド「ええ。だから、勝つの。倒すの。あなたたちが」

ガイ「……もし、倒せなかったら」

トゥルーエンド「そのときは──」

ガイ「そのときは、俺がやる。俺の命も使って、絶望の魔王を封印する」

トゥルーエンド「それはできないわ。あなたは世界樹の光を集めて世界めくれを止める使命がある。それに、絶望の魔王が世界樹の光を取り入れていたら、それに対応できるのはあなただけよ」

ガイ「……怖いんだ」

トゥルーエンド「うん」

ガイ「俺が負けたら、あの街の人間が“材料”になる。俺のせいで」

トゥルーエンド「違う。責任を一人で背負うな。背負うなら、背負うのは“止めるための責任”よ」

トゥルーエンド「あなたが負けたら、私が封印を押す。押したら、私が汚れる。それだけの話。あなたは戦う。私は選ぶ。役割を混ぜないで」

ガイ「……ルーは、怖くないのか」

トゥルーエンド「怖いに決まってるでしょう」

トゥルーエンド「……だから、あなたに来てほしかった。私が一人で“準備”を進めてると、心が麻痺するの。正しく怖がってくれる人間が、傍に必要だった」

ガイ「……」

トゥルーエンド「ガイ。封印は最後。最後の最後よ」

ガイ「ああ」

トゥルーエンド「……その代わり。あなたも約束して」

ガイ「何を」
395 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2025/12/28(日) 23:28:56.53 ID:DOHRByXiO
トゥルーエンド「勝つために無茶はする。でも、“死ぬための無茶”はしない。もし自分を投げそうになったら、私の顔を思い出しなさい」

ガイ「……努力する」

トゥルーエンド「努力じゃなくて、やりなさい」

ガイ「……やる」

トゥルーエンド「よろしい」

目を閉じるトゥルーエンド「ん……」

ガイ「……」

ペタペタ……

隠れるトゥルーエンド「!」バシャッ
隠れるガイ「!」バシャッ

テル「いや〜、一度入っておきたかったんだよねぇ、ここの大浴場!」

サーシャ「わあ、すごい広い……ほぼ貸し切り状態ですね!」

チャポ……

テル「はぁ〜……生き返る〜……ねえサーシャちゃん、今のうちに色々話そ?明日とかさ、何があるかわかんないし」

物陰に隠れるトゥルーエンド(……あの子たち……)

物陰に隠れるガイ(よりにもよって、今……最悪だ)

トゥルーエンド(最悪ね)

ガイ(どうする)

トゥルーエンド(どうする、じゃないわよ……あなた、今ここで出たら死ぬわよ)

ガイ(出なければ、それはそれで死ぬ)

トゥルーエンド(……静かに。湯気が揺れるわ)

テル「あれ?……なんかさ、今……水音しなかった?他に誰かいるのかな」

サーシャ「えっ? 気のせいじゃないですか?……湯気が落ちたとか……でも、もし他の人がいたら静かにしないと……」

テル「もしかして入ってました?気づかなくてごめんなさい!」

トゥルーエンド(……謝るのは偉いけど、今はそれが刺さるわね)

ガイ(俺が返事をするべきか)

トゥルーエンド(しなくていい。あなたが返事をした瞬間、終わる……私が出る。あなたは、そのまま)

ガイ(……待ってろと?)

トゥルーエンド(ええ。女湯に女がいるのは普通よ。男がいるのが異常なの……合図を出したら、時間の檻を使って浴場から出なさい)

ガイ(……わかった)

ザバァ……

湯気の向こうから歩いてくるトゥルーエンド「……いるわよ。私が」

テル「えっ」

サーシャ「……っ!?」

トゥルーエンド「声が大きいわ。誰もいないとはいえ、ここまで響かせる必要はないでしょう」

テル「す、すみません!まさか大魔女様が……!」

サーシャ「し、失礼しました……!」

トゥルーエンド「いいわ。咎めるために来たんじゃないもの」

テル「え……?」

トゥルーエンド「あなたたちも、眠れないのね。明日が近い……身体が冷えれば、判断も鈍る」

サーシャ「……はい」

トゥルーエンド「だったら、温めておきなさい。短い時間でいい。のぼせる前に上がって、きちんと水を飲んで、寝ること」
396 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2025/12/28(日) 23:30:38.87 ID:DOHRByXiO
テル「は、はいっ!」

サーシャ「はい……ありがとうございます……!」

テル(なんか……思ってたより普通に優しい……)

サーシャ(というか、今……大魔女様、湯気の向こうから出てきたけど……ずっと入ってたのかな……?)

トゥルーエンド「それと、もう一つ」

テル「な、なんでしょう……」

トゥルーエンド「さっきの“誰かいるのかな”って話。……今夜ここに来たことも含めて、ガイには言わなくていいわ」

サーシャ「……え?」

テル「どうして……?」

トゥルーエンド「余計な心配を増やしたくない。彼はいま、抱えているものが多いから」

サーシャ「……そう、ですね」

テル「……分かりました。内緒にします」

トゥルーエンド「ええ。よろしくね」ニコ

サーシャ「大魔女様は……ここで一人で入ってたんですか?」

トゥルーエンド「ええ。考え事があって」

テル「考え事?」

トゥルーエンド「世界のこと。国のこと……それから、勝たせたい人のこと」

トゥルーエンド「あなたたちも同じでしょう。眠れないなら、話して整理しなさい。怖いなら、怖いと口にしなさい。……怖がるのは、弱さじゃない」

サーシャ「……はい」

トゥルーエンド「では、私は先に上がるわ。あなたたちも長居はしないこと。湯あたりして戦えない、なんて笑えないもの」

テル「了解です!」

サーシャ「ありがとうございます……!」

チャポ……

トゥルーエンド(今よ)

世界「」ゴオオオ──



湯気「」
流れたまま止まる水「」

ガイ(三拍……その間にこの場所を抜けるッ)ダッ

ガイ(残り二拍……もう少しで出口だ!)

ガイ「間に合え──ッ」



サーシャ「あれ?今何か……」

テル「どったのサーシャちゃん」

サーシャ「何か違和感が……やっぱり、気のせいかな……」

テル「まあ、大魔女様が入ってるとは思わなかったもんねぇ。ほら、肩まで浸かって……でさ。サーシャちゃんって、明日……もし終わったら、何したい?」

サーシャ「……え?」

テル「生き残ったらの話。生き残ったら、何したい?」

サーシャ「……そうですね……ちゃんと、ご飯を食べたい。みんなで」

テル「いいねぇ。それ最高」

サーシャ「テルさんは?」

テル「私はね、寝たい。丸一日」

サーシャ「ふふ……それも、いいですね」

カポーン
397 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2025/12/28(日) 23:31:51.32 ID:DOHRByXiO


トゥルーエンド「……どうにかなったようね」

ガイ「ああ……冷や汗をかいた」

トゥルーエンド「ふふ……まあ、私は見られてもよかったんだけど」

ガイ「冗談だろ」

トゥルーエンド「どうかしら?……さて、もう寝ましょ……魔王との戦いに備えて」

ガイ「……ああ。おやすみ、ルー」

トゥルーエンド「ええ、おやすみ、ガイ」

⭐︎入浴して疲れを癒しました。
398 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2025/12/28(日) 23:32:54.61 ID:DOHRByXiO
ーーテラヌス・ウルス 砂に呑まれた書庫

サラザール「宝は全て回収したか?」

サラザールの部下A「はっ、確認できたものは全て回収済みです」

サラザール「よし……例のブツを」

サラザールの部下B「」スッ
魔導ロケットランチャー「」

サラザール「さあ、絶望の魔王よ、これで終わりです──」

魔導ロケットランチャー「」シュボオ──

ドガァァァァァァン!

サラザール「はっはっはっ!邪教の遺跡が沈むのはいつ見ても気持ちがいいですねぇ!魔王が攻めて来るのであれば、攻め入る前に倒してしまえばいいのですよ!」

魔導ロケットランチャー「」シュボオ──シュボオ──シュボオ──

ドガァァァァァァン!



サラザール「ふぅ……!これだけの火力を受ければどんな生物も生きてはいないでしょう……撤収だ」

シーン……

サラザール「……なんだか、やけに静かですね?」

シュルシュルシュル……

サラザールの部下たち「」ザワザワ……

ゴゴゴゴゴゴ……

浮き上がる砂の山「」ザァァァァァァッ……

サラザール「なっ、なんですかこれは!?まさか──」

巨大な蛇の頭「」フシュウウウ……

サラザールの部下A「あ、あれは……」

サラザールの部下B「か、影を喰らうもの……!」

サラザールの部下C「そんな……頭だけで、建物の大きさだぞ!?想像より遥かにデカい!?」

サラザール「怯むな!攻撃をしろ!」

魔法弾「」ドガァン!
魔導ロケットランチャー「」シュボオ──シュボオ──
魔導銃「」バギュウン!バギュウン!

ドゴオオオオ──

巨大な蛇の頭「」モクモク……

サラザール「き、効いてないだと……」

口を開ける巨大な蛇の頭「」パカッ

サラザールの部下B「ま、まさか……」

砂ごと辺りを喰らう巨大な蛇の頭「」ズズズ……!

サラザールの部下A「う、うわぁぁぁっ!?足が……!」

サラザールの部下C「引っ張られる!砂が、砂が生きて──!」ガクンッ

サラザール「踏ん張れ!散開しろ!喰われるな、喰われるなよ!」ギリッ

ゴオオオオ……
399 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2025/12/28(日) 23:33:20.98 ID:DOHRByXiO
サラザールの部下B「サラザール様ッ!誰か、助けて!」ズルズル

蛇を睨むサラザール「……邪教の獣め。私の祈りを、食卓にするつもりか……!」

ゴオオオオ……

サラザールの部下A「だ、だめだ!もう──!」ズル

サラザールの部下A「う、うわぁぁぁぁっ!!」

サラザール「……!」

サラザールの部下C「Aが……喰われた……!」ガタガタ

サラザールの部下B「サラザール様、撤収を!ここは──」

サラザール「撤収?ふっ、ははは……冗談じゃない。ここで引いたら、我らの“報告”が嘘になるじゃないか……!」

サラザール「“影を喰らうものは討った”。“邪教の遺跡は浄化した”。“我が神の御名は砂の底まで届いた”――そう言って、胸を張って帰るはずだったのにねぇ」クスッ

サラザールの部下C「さ、サラザール様……!もう無理です!撤退を――!」

サラザール「無理?……無理かどうかは、神が決めることだ。君たちが決めることじゃない」チラ

ゴオオオオ……

サラザール「それに……ここで逃げたら、私は一生、祈りの言葉が軽くなる。『神よ』と言うたびに、喉の奥で砂が鳴る」

サラザールの部下B「で、でも──!」

サラザール「でも、じゃない──君たちは行きなさい。逃げるなら私の命令で逃げろ」スッ

サラザールの部下B「サラザール様ッ!?」

サラザール「君たちが生きていれば、私の正しさは次の誰かに継げる。……いや、継がせる」

サラザール「私はここで、神に報告する。『不要な遺跡は一つ減りました』と……はは……はははは……」

両腕を広げるサラザール「……そうか。神よ。これは、私への試練なのですね……」スッ

バクン

巨大な蛇→絶望の魔王「」ズルズルズル

ウワアアア……ギャアアア……

400 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2025/12/28(日) 23:33:50.17 ID:DOHRByXiO
ーーテラヌス・ウルス 避難所

ソーラ「──来た」

猫人のおじさん「え?一体、何が来たんだい。ソーラちゃん」

ソーラ「……わたしの、おともだち!」タタッ

猫人のおじさん「あっ、ソーラちゃん!!そっちは危ない!!」

ザワ……ザワ……

避難民A「な、なんだ……外が急に暗く……」

避難民B「風……?いや、砂だ……砂が渦を──」

ゴオオオオ……

猫人のおじさん「ソーラちゃん!戻って来るんだ!ソーラちゃん!」

401 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2025/12/28(日) 23:34:26.12 ID:DOHRByXiO
ーーテラヌス・ウルス 

ヨードリー「……あれが、絶望の魔王か」

ベルフレア「ええっ……ちょっと師匠!、あれ、大き過ぎませんか!?」

ベスティア「……この砂漠を作った魔王、というのは伊達じゃないようですね」

リアンノン「あ、あんな大きいの、どうやって倒せば──」

ミラ「バカ。首長が弱気になってどうするのよ……」

ザワ……ザワ……

ヨードリー「全員、聞け」

ヨードリー「相手が巨大だろうが、恐怖の正体は同じだ。分からないから膨らむ。……だから、今ここで分からないことを減らす」

ヨードリー「第一。避難は計画通り続行。誘導路は三系統、詰まったら即座に切り替える。現場判断で止めるな、止めるなら私の命令だ」

ヨードリー「第二。結界の維持班は交代制を崩すな。力尽きるまで張り続けるのは美談じゃない。倒れた時点で穴が開く」

ヨードリー「第三。前線は“倒すこと”に拘るな。削って、止めて、押し返す。魔王の領域を広げさせないことが勝ち筋になる」

ヨードリー「そして──各首長。例の準備も進めている。起動については私の命令を待て」

リアンノン「ッ……」ギュッ

ヨードリー「……最後に、言っておく。皆、全力を尽くせ。その結果がどうなろうと……誰も咎めはしない。咎めるべきものがあるとすれば、それは恐れて動けなくなることだけだ」

ヨードリー「……行くぞ、武器をとれ!我々は絶望の魔王を倒し、この砂漠に真の平和を取り戻すのだ!」

テラヌス兵たち「オオオオオオオッ‼︎‼︎‼︎」

402 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2025/12/28(日) 23:35:14.02 ID:DOHRByXiO
ドルク「へへっ、聞こえたか?……あんだけでけぇ生き物は初めて見るな……」

リン「逃げても誰も責めないよ」

ドルク「へっ、誰がビビってるって?」

テル「私はさっきから足の震えが止まらないよ。ホントにあれ、どうにかできるものなの?」

アインズ「震えるのは正常だ。異常なのは、震えないことだ」

リーゼリット「テルさん……手、握ろうか。震えてても、動けるよ」

サーシャ「うん。怖いって言えるの、強いよ。隠すよりずっと」

テル「強いって……いやいや、私はただ情けないだけで――」

ガイ「情けなくない。恐怖は情報だ。身体が危険だと教えている。それを無視すれば死は近づく」

テル「……ガイくん……」

ガイ「どうにかできるか、って話なら──できる。止める手段はある、そうだろうリジェネ?」
リジェネ『……うむ。その通りだ』

リン「一度魔王を封印した聖剣が言ってるなら、安心だねー」

ドルク「ははっ、頼もしいな……」

ブロロ……
魔導車「」キキーッ

アルバ「ガイ、ここにいたのか」スタッ

ガイ「アルバ!無事だったのか!」

アルバ「この状況は予想していた。魔王の大きさは想定外だったが」

バールベルト「アルバさん!この人たち誰ですか!?」

アルバ「俺の組織の仲間だ。腕は信頼できる。バールベルト、ここまで送ってくれて助かった。あとは自由にしろ」

バールベルト「えぇ!?ここで解散って……私を殺す気ですか!?」

アルバ「殺す気なら最初から連れてこない。だが、ここから先は覚悟があるやつしか足を踏み入れさせない。それだけだ」

バールベルト「うっ……言い方ァ!!」

アルバ「慰めて誤魔化すよりはマシだ」

バールベルト「自覚はあるんですね!?」

アルバ「ある。ここから先は危険だ。それ以上でも以下でもない」

バールベルト「……危ないのは分かってますよ。分かった上で来てるんです!」

アルバ「そうか。来るなら命綱みたいな役割でもいい。戦えなくても、必要な場所はある」

バールベルト「……っ、言われなくても!」

テル「え、バールベルトさんって戦闘員じゃないの?」

バールベルト「見て分からない!?この細腕であんな化け物とやりあえるとでも!?」

リン「見てて面白いのにねえ」

バールベルト「面白がらんでください!」
403 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2025/12/28(日) 23:35:43.27 ID:DOHRByXiO
アインズ「……兵たちが進んだようだ。我々はどうする?」

ガイ「俺たちも行くぞ……兵と合流して、そのまま前線へ出る」

リン「前線……いい響き……そう言ってる場合じゃないか」

アインズ「今はまったく笑えんな」

サーシャ「みんな……行く前に、いい?」

リーゼリット「どうしたの、サーシャ?」

サーシャ「私、みんなと会えて、本当によかった」

ドルク「おいおい……そういうのは今言うセリフじゃねぇぞ」

テル「……うん。そうだね。タイミングが違うよ、サーシャちゃん」

サーシャ「え?」

リーゼリット「そうそう!全部、解決したあとに言うセリフだよ、それは」

リン「お祝いの席で聞きたいねえ」

アインズ「そのときまでとっておけ。今のは聞かなかったことにする」

サーシャ「みんな……」

ガイ「行こう。今は時間が惜しい」

アルバ「バールベルト、魔導車をまわせ。俺たちも行くぞ」

バールベルト「……ああ、もう!わかりました、やりますよ!やればいいんでしょう!?」

魔導車「」ブォン!ブロロ……
魔導車・改「」ブォン!ブロロ……

404 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2025/12/28(日) 23:37:55.62 ID:DOHRByXiO
本日はここまでです。次回は魔王戦に入ります。よければお付き合いください。
それでは、また。
405 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/28(日) 23:56:06.66 ID:nu7LkVSBo
サラザールさんあんまり出番なくて作中でも全然遺跡襲撃しなかったけどなんだか矜持のある人だった
406 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/29(月) 00:00:01.15 ID:ogWJszq/O
なんでガイ女湯にいたんだ
407 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/29(月) 00:16:58.95 ID:ya+KiBLXo
おつ
いよいよ章ボス戦!
だけど戦力比で見ると本家の雷霆よりキツそうだわ
408 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/29(月) 01:32:35.63 ID:sx9SzUvZ0
乙です。
上手く言えないし解釈違いかもしれないけど、一見王道ラブコメ展開に見えてみんなどこかガイに依存気味で、心の闇を今一つ理解しきれていないように見える。
少なくともガイの苦悩を一番理解しているのがよりによってセーレフェリアな気がする。
409 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/29(月) 13:21:39.07 ID:yqtaBGoQO
ルーベタ惚れか
410 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/29(月) 13:43:50.69 ID:2GRJlTq0O

みんなちょっとチョロすぎない?というのが気になるといえば気になる
411 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/29(月) 18:54:33.10 ID:4qWKtIS90
ガイは自分の苦悩を隠しているからこそ表に出せない感情のはけ口を求めていて、同じような境遇のトゥルーエンドに共感してあんな関係になったのかもしれないけど、だからこそどこか共依存ぽい危うさが人によっては感じられるかも。現状は今なおガイが本心を打ち明けていないことと、むしろ敵サイドの方がガイの本質を見抜いてしまっていることが今後の展開で大きな波乱を呼びそう。
412 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2025/12/29(月) 20:11:37.54 ID:sKKfNDb/O
>>405
もし遺跡へ襲撃をしていたら一戦交えていたかもしれない人物ですが、

>>406
トゥルーエンド氏に誰も来ないだろうからと誘われて入っていたようです。その予想は外れたみたいですが。メタ的に言うと安価に内容を沿わせるために女湯にいることになったのです。

>>407
元の設定から盛り過ぎた感はあるのですが、二次創作なので好きにやってしまおうということもありこんなことになってしまいました。実はタイムリミット直前の遺跡で戦えば、閃光玉等が使える戦闘になり、もう少し難易度は下がっていたみたいです。

>>409
ガイもトゥルーエンドもお互いに意識しているようです。どこか通じるものが初めて会ったときからあったのでしょう。

>>410
これはひとえに>>1の人生経験が不足していることによる弊害です。もっと感情の変化等を上手に表現できればよかったのですが、中々難しいですね。ガイさんはよく見れば顔は整っているので、そこで少々ガードが下がっている……のかもしれません。そういうことにします。

>>408 >>411
考察ありがとうございます。>>1自身はその場のノリで書いている部分もあるので、うまく言えないのですが。
こういった感想は充分に>>1が続きを作る際に大変参考にしておりますので、今後も何卒よろしくお願いします。
413 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2025/12/29(月) 20:13:13.30 ID:sKKfNDb/O
ーーテラヌス砂漠

絶望の魔王「シャアアアッ!!!」ズドドド──

テラヌス兵たち「うわぁぁぁ──」
テラヌス兵たち「攻撃の手を緩めるな!続けぇっ!」
突撃するテラヌス兵たち「「「おおおおおおおっ!!!」」」

大魔女帝国の魔法使いたち「我々も彼らを援護するぞ!」
呪文を放つ魔法使いたち「撃て!」ドギュウン!

有志の冒険者たち「ありったけだ!ありったけの火力をヤツにぶつけろ!!!ここで活躍して名を上げるんだ!」ドガァァァァァァン!

絶望の魔王「シュルルル……」

ゴオオオオ……





魔導車・改「」ブロロ……
魔導車「」ブロロ……

ガイ「……既に被害がそれなりに出ているようだ」

リーゼリット「でも、私たちがやることは変わらない……そうでしょ?」
魔導砲塔「」ギュイイイイン……

ドルク「矢も魔法も、砲弾すらデカすぎて効いてねぇ!人も近づく前に喰われるか、魔王の起こした砂に呑まれてる!……遠距離でチマチマ削ってても決定打にならねぇな。近づく手段が要るぞ!」

アインズ「奴に近づくことさえできれば勝機は生まれる。だが、近づくまでの障害は多い上に、近づき過ぎたら喰われる……」

リン「……いいことじゃ、ないけど。私が使役できる死体は現在進行形で増えていってる。ここまでで犠牲になった人、これから犠牲になっていく人……その人たちの屍の力を借りて、突破口を開けるかも」

サーシャ「っ……綺麗ごとだけじゃ守れないのは分かるけど……でも……」

テル「分かるよ、嫌だよね。でも嫌だって言っても、向こうは止まってくれない。これ以上、被害を増やさないために私たちがやらなきゃいけない」

ガイ「……全員、準備をしろ──アルバ!リンが道を作る!合図を出したらいつでも行けるぞ!」

アルバ「了解した。バールベルト、覚悟を決めろ」

バールベルト「いや、もう!なんで私、ここまで来ちゃったの!?」

ーーテラヌス・ウルス防衛戦 絶望の魔王ーー

コンマ下1

01-90 劣勢
91-95 優勢
96-00 会心

リジェネブレイド コンマ補正+15
魔導車・改 コンマ補正+10
414 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/29(月) 20:40:42.71 ID:wHcgo0tO0
415 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2025/12/29(月) 23:46:26.25 ID:OJBCV/jCO


ーーテラヌス・ウルス 首都

ソーラ「待ってて……私も、そっちに行くから──」タタッ

立ちはだかるホレス「……ソーラ、とまる」スッ

ソーラ「ホレスさん?そこ、どいて」

ホレス「それは、だめ。そと、魔王、きてる」

ソーラ「……来てるから、行くの。あの子、わたしのことをさがしてる……ねえ、どいて」ズズズ……

ホレス(……魔王は役割ごとに分割することがある。彼女が何の役割で本体から別れたかはわからないが、本体の元へ戻れば厄介なことになるのは確かだ……)スッ

ホレス『動くな』

何かに足を固定されるソーラ「……?何をしたの?」グッ……グッ……

ホレス「あなたの、うごき、わたしのまほうで、とめました。いまは……ここに、いて」

ソーラ「……いてって、誰のため?」

ホレス「みんなのため……あなた、のため」

ソーラ「わたしは……あの子のために、行く」スッ

闇を全身に纏うソーラ「だっテ、ソウシナキャ、チジョウハ、シズカニナラナイ!」ゴゴゴゴ

ホレス(不味い、魔王の力に引っ張られている……!)

ホレス「ごめん、ソーラ。すこし、いたくする……」スッ
魔法陣「」ズズズ……
魔法陣から引き出される霊体の鎌「」ジャキ……

霊体の鎌を構えるホレス(ガイ、あまり時間は稼げない。そちらは頼んだぞ──)

416 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2025/12/29(月) 23:47:26.95 ID:OJBCV/jCO
ーー大魔女帝国大使館

行き交う人々「」ドタバタ……

大魔女帝国研究員「ユキ教授、第一陣は全滅、第二陣に関しても、もう間も無く全滅すると見積もられています……」

ユキ「……大四を第三に回して。少しでも足止めする時間を長くして」

大魔女帝国研究員「……ヨードリー殿に、封印の件について進言しますか?」

ユキ「……私が直接行くわ。エルマさん、私はしばらく席を外すから、ここの指揮を──」

エルマ「ああああああああっ!?」

ユキ「きゃっ!?な、何!?」

エルマ「ユキさん、この古文書、ここ、見てください!!!」ズイッ

ユキ「な、なによ……そこは汚れが酷くて解読ができなかったでしょう?」

エルマ「たしかに、そうなんですけど!!!でも、この謝罪は犠牲にした人たちへの謝罪も含まれているんですが、間に合わなかったことについての謝罪でもあったんですよ!」

ユキ「間に合わなかった……?どういうこと?」

エルマ「ええと、つまりは……機械文明は、魔法文明の封印方法の改良に成功していたんです!」

ユキ「それって……!」

417 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2025/12/29(月) 23:47:56.89 ID:OJBCV/jCO
ガイ「リジェネ、出番だ!力を貸してくれ!」
リジェネ『うむ、応えよう。ただし、我はしばらく言葉を失う──貴様らが上手くやることを祈っているぞ』パァァァァ──

晴れていく空「」サァァァ……

サーシャ「わっ……暗闇が、晴れてく!」

リーゼリット「晴れたところなら魔王の権能は届かない……それじゃあ、行こう!」

テル「運転は任せて!限界まで近づくから──サーシャちゃん、安全な道を教えて!」

サーシャ「はい!」

リン「それじゃあ、私も──『貴殿等の無念、無駄にはせず。その高潔なる心をもって、その身を使うことを許せ』」

倒れているテラヌス兵たち「」ピクッ……

起き上がるテラヌス兵たち「」ググ……

テラヌス兵ゾンビたち「ヴァァァ……」

ドルク「おおっ!?リン、お前こんなに使役できたのかよ!?」

リン「流石にこれだけの数になると、長くは持たないよ……さあ、突撃組は準備準備!」

ゴオオオオ……!!

絶望の魔王「シャアアアアアッ!!」ズズズズズ……

渦巻く砂「」ドドドド……

アインズ「来るぞ、砂の壁だ!」

サーシャ「右!右へ二つ分ズレて!」

魔導車・改「」ブォン!

リーゼリット「邪魔、するなぁぁぁっ!」
魔導砲塔「」ドドドドドドドドド‼︎‼︎‼︎

砂の壁「」バサァッ……!!

テル「やった……抜けた!」

ガイ「油断はするな!リン!」

血を吐くリン「はいはい……こふっ……みんな、足止め、お願い──」

絶望の魔王へ走るテラヌスゾンビたち「ヴァァァ」ダダッ

絶望の魔王「シュルルル……!」
絶望の魔王の尻尾「」……ブォン‼︎‼︎

蹴散らされるテラヌスゾンビたち「」ドォォォン……

リン「ごめんね……今がチャンスだよ、みんな!」

アルバ「バールベルト、飛ばせ」

バールベルト「む、無茶言わないで!こっちは装甲薄いんですけど!?」

アルバ「薄いなら当てるな。運転で避けろ」

バールベルト「言うのは簡単すぎる!」
418 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2025/12/29(月) 23:48:31.76 ID:OJBCV/jCO
魔導車・改「」ブォン!!!
魔導車「」ブォン!!!

大剣を宙に投げるアインズ「ガイ、ドルク──飛ぶぞ」ボッ……

アインズを包む炎「」ボオオオオオッ!!!

大剣を咥えて飛ぶアインズ(竜)「」ガジッ ……バサァッ!
アインズの背に乗るガイ「頼むぞ、アインズ!」スタッ
アインズの足に捕まるドルク「ははっ!こんな経験、死んでも出来ねぇな!」ガシッ

リン「アインズさん、その棺桶も持っていって!」

大剣を咥えたアインズ(竜)「」コクン
空いている足に掴まれる棺桶「」ガシッ

大剣を咥えたアインズ(竜)バサァッ!

絶望の魔王「シャアアアッ!!!」ズズズ……

バールベルト「うわあ!!!アルバさん、来てる!!!来てる!!!」

魔導車から飛び降りるアルバ「──充分だ、そのまま引き返せ」バッ
赤熱化した大剣を振るアルバ「」ブンッ……!

ドォン!!!

絶望の魔王へ飛んでいくガラス片「」ビュンビュン……

サーシャ「砂が……ガラスになって、絶望の魔王に飛んでってる!」

魔導車に着地するアルバ「俺たちの役目はここまでだ!絶望の魔王に巻き込まれないように撤退するぞ!」スタッ

テル「ガイくん、アインズさん、ドルクさん……無事でいてね!」

リーゼリット「あの三人ならきっと大丈夫……!リンさん、平気?」

リン「ゴホッ、ゴホッ……えへへ、ちょっと無理しちゃったかも……少し休ませて……」

魔導車・改「」ブォン!ブロロ……
魔導車「」ブロロ……

419 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2025/12/29(月) 23:50:16.27 ID:OJBCV/jCO
ドルク「なあ、ガイ!その棺桶の中身は一体なんだ!?持っていくってことはさぞ重要なものなんだよな!?」

ガイ「……中身は賛否両論になるだろうからあえて言わなかった。だが、この戦いにおいて有効な手段になり得るもの……とだけ言っておく」

足から手を離すドルク「へへっ、こんなときまで勿体ぶりやがって……おっと、この辺りで俺は降りるぜ。当初の予定通り、目を狙うぞ!」バッ

ガイ「アインズ、棺桶を俺と一緒の方向に飛ばせ!絶望の魔王の頭だ!」

大剣を咥えたアインズ(竜)「」コクン……
飛び降りるガイ「」タッ

投げ出される棺桶「」ブォンッ……

旋回するアインズ(竜)「」グルン……ゴオオオ──

絶望の魔王「シャアアアッ!!!!」ズドドド……

落下するドルク「おおおおっ!?以外と落ちる速度って速ぇぇな!?」ヒューン
ドルク「言ってる場じゃねえな……デケェ奴にはうってつけの攻撃を喰らいな!」スッ
槍を包む巨大な岩「」ゴゴゴゴ……

落下するドルク「こんだけデカけりゃ、ちょっとは痛えだろ!!!」
巨大な岩の槍「」ゴゴゴゴ……

絶望の魔王の目に刺さる巨大な岩の槍「」ドスン!!!

絶望の魔王「シャアアアアアアアアアッ!?」

大剣を咥えたアインズ→大剣を構えるアインズ「この高さなら突き刺すだけで下に落ちていくな……!」シュウウウ……

絶望の魔王の目に大剣を刺しながら下へ落ちていくアインズ「はああああっ!!!」ズズズ……

絶望の魔王「シャアアアアアアアアアッ!?」ジタバタ

落下していくドルク「ははっ!うまくいったな!……てかやべえ!普通にこの高さから落ちたら死ぬ!アインズ、早めに回収頼むぞ!!!」ヒューン

大剣を咥えたアインズ(竜)「」バサァッ……!

420 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2025/12/29(月) 23:51:55.42 ID:OJBCV/jCO
落下するガイ「……こんなにうまく行くとは思っていなかったな」ヒューン

落下する棺桶「〜!、〜!」ガタガタ

落下するガイ「今開ける」ガチャン

棺桶→セーレフェリア「ぷはっ!もう、連れて行くにしても、もっと方法があるんじゃないの!?フローディアの方がよっぽど優しいよ!!!」

落下するガイ「無駄口はいい。ちゃんと魔力は貯めていたんだろうな?」ヒューン

落下するセーレフェリア「それはまあ……当てるタイミングはいつ?」ヒューン

落下するガイ「口が開いた瞬間だ。リジェネを持っている俺たちを絶望の魔王は必ず排除しようとする……その隙に、渾身の一撃を放て」

落下するセーレフェリア「……まあいっか。こんなに魔力を貯めてぶっ放せるなんて、貴重な経験だし──」スッ

上を向く絶望の魔王「──!」ジタバタ……ピクッ

口を開ける絶望の魔王「」グルン……パカッ

ガイ「今だ、セーレ!!!」

セーレフェリア「──爆ぜろ」パチン

カッ──ドゴォォォォォォォン!!!!!!
421 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2025/12/29(月) 23:53:12.85 ID:OJBCV/jCO
コンマ下1

01-65 劣勢
66-00 勝利

リジェネブレイド コンマ補正+15
422 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/30(火) 00:03:17.64 ID:Fvkj2RznO
大勝利
423 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2025/12/30(火) 00:20:54.06 ID:vFzZheSdO
バカな、こんな筈では。
かなり殺意マシマシでコンマ表を組んだのですが、容易く突破されてしまいました。とりあえず勝利は確定したので短いですが今回は終わります。
(どう着地させよう)
それでは、また。
424 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/30(火) 00:40:09.30 ID:wyDrLZZvo
おつ
さあどうなるかなぁ最悪代償さんかなぁと思ってたらまさかの勝ってしまったな…
これだからコンマは面白い!
425 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/30(火) 03:17:43.41 ID:jVJlldOrO

コンマ神は逆神、みんな知ってるねぇ!
426 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/30(火) 08:02:39.63 ID:R0TAG1WT0
おつ
もったいぶった割にあっさり決着・・・大ボスあるある
427 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/30(火) 14:30:37.03 ID:Rl1l0td00

コンマが神がかっていて魔王のために作った聖剣は全く意味がなかったな。
428 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2025/12/31(水) 23:31:27.20 ID:B0wITY5mO
>>424
もうボツになったので起こらないのですが、負けた場合は代償の刃でガイがテラヌス・ウルス編で関わった人とパーティから忘れられて絶望の魔王を倒すルートか、テラヌス・ウルスの人々を犠牲にして絶望の魔王を再封印するルートになっていました。倒せてよかったですね。

>>425
1スレ目のトコナツコカトリス戦でも>>1が予想していたコンマにはならなかったので、思い通りにはしてくれないのでしょう。

>>426
勝つにしてももっと苦戦してほしかったのですが、こんなあっさり終わるとは思っていませんでした(´・ω・`)

>>427
>>1の描写が弱いのもありますが、聖剣は大いに役立っています。コンマ的にも。直接ダメージを与える感じの聖剣ではなく、デバフアイテムのような感じをイメージしていただければなと思います。
429 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2025/12/31(水) 23:32:05.72 ID:B0wITY5mO
弾け飛ぶ絶望の魔王の頭「」パァン!!!……

降り注ぐ赤い雨「」ビヂャビヂャビヂャ……

倒れる絶望の魔王の身体「」ドシーン……

晴れ渡っていく空「」サァァァ──

セーレフェリア「あははははっ!!!簡単に弾け飛んじゃった!!!」

ガイ「……本当に、やったのか?」

セーレフェリア「こんなのにみんなして怯えてたなんて笑っちゃうね。最初から私が出てれば無駄死にする人も少なかったんじゃない?」

ガイ「……死者を愚弄するな」

セーレフェリア「事実でしょ?……まあ、兵隊さん達がある程度削ってくれたのと、そのガイが持ってる剣のお陰で私の魔法の通りがものすごくよくなったのもあると思うけど」

ガイ「それがわかっているなら尚更だ。仮にお前一人が挑んだとしても勝ち目は薄かった」

セーレフェリア「はいはい。でもそういう割には残念そうな顔してない?」

ガイ「そんなわけあるか」

セーレフェリア「だって、ガイは魔王を倒せるとは思ってなかったよね?」

ガイ「……」

セーレフェリア「あは、図星だった?最初から大勢の犠牲を前提に魔王と戦おうとしてたもんね。勝つためにどれぐらい死ぬか、最初から計算してた。違う?」

ガイ「違う」

セーレフェリア「じゃあ言ってみてよ。誰も死なせたくなかったって」

ガイ「……」

セーレフェリア「言えないんだ。正しいことしてる顔で、最初から選んでたんだんだね──」

セーレフェリアを殴るガイ「」ブンッ!バキッ!……グイッ

ガイ「……口を、閉じろ……!」

胸ぐらを掴まれるセーレフェリア「ッ……ちょっと。仮にも私、この国を救った立役者だよ?この扱いは酷いんじゃない?」

ガイ「わかったフリをするな……!俺はお前とは違う……!」ギリィッ……!

セーレフェリア「うーわ、怖……ごめんって……それより、ここで私とイチャイチャしててもいいけど、やることがあるんじゃないの?」

ガイ「……妙な動きはするな」パッ

枷を嵌められるセーレフェリア「用心深いね。今更何かする気もないけど」ガチャン……

絶望の魔王の身体へと近づくガイ「黙れ」スタスタ……
430 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2025/12/31(水) 23:32:31.97 ID:B0wITY5mO
ガイ「」スッ
翡翠の賽「」キラッ……

魔王の身体から浮き上がる星の力[光]「」キラキラ……

星の力[光]ポゥ……スィー……

翡翠の賽「」キランッ‼︎

ガイ「……あと、二つ」

セーレフェリア「ふーん……綺麗だけど、なんでフローディアはそんなの欲しがってるんだろ?」

ガイ「……知らないのか?」

セーレフェリア「知らないよ。『これがあれば私たちの計画が進む』って言ってたけど、詳しい中身は一回も聞かされてない。世界征服の都合のいい道具くらいにしか言ってなかったよ」

ガイ「フローディアはお前の王様ごっこには興味がないようだな」

セーレフェリア「じゃあガイは知ってるんだ?フローディアの本当の目的。それで?何を知ってるの?フローディア、ガイには色々喋ったんでしょ?」

ガイ「……わざわざ教える気はない」

セーレフェリア「ふーん……ま、フローディアの目的なんて興味ないからどうでもいいや。それより、お願い、覚えてるよね?」

ガイ「約束は守る……今はお前の姿を見られたら説明が面倒だ。棺桶に戻れ」

セーレフェリア「えぇ……あの中、息苦しくて嫌なんだけど──」

スィー……

箒に乗ったトゥルーエンド「──まさか、魔王を倒すなんて、思ってもいなかったわ」

ガイ「ルー……何しに来た?」

トゥルーエンド「エルマが誰も犠牲にしない封印方法を古文書から見つけてね……被害が増える前にその方法を実践しにきたのだけど……その必要も無くなったみたい」

霧散していく絶望の魔王の身体「」サラッ……

リジェネ『……ついに、悲願は達成された……我の役割はこれで終わったのだな……』

ガイ「……ああ、終わりだ」

トゥルーエンド「魔王の封印を補助する為に作られたリジェネブレイド……この結果はあなたの力も多分にあるわね。ありがとう」

リジェネ『うむ、我の力を役立ててもらえたようで何より……我の役割が終わっても、終わりが訪れたわけではない……絶望は消えぬ。名を変え、器を変え……世界に深い悲しみが存在する限り、再び現れる……』

トゥルーエンド「……魔王はそういうものよね。次はいつ、どこに現れるかはわからないけど……そのときの人々がまた、立ち向かうはずよ」

リジェネ『そうだな……貴様、期間は短かったが我を握った礼だ。忠告をしてやる』

ガイ「……なんだ」

リジェネ『切り捨てるものを数えるなとは言わない。時には、必要になることもあるだろうからな……だが、数え続けるな。それに慣れてしまったら最後、貴様も魔王のそれに近づいてしまう」

ガイ「……忠告、感謝する。魔王になどなるつもりは毛頭無いがな」

ひび割れるリジェネ『……そうだといいが』ピシッ……

リジェネ『絶望の魔王が滅びた今、我もまた役目を終える。悪用されぬための……終端だ』ピシ……ピシ……

トゥルーエンド「それが働くってことは、もう絶望の魔王はここには完全に残っていない。そういう保証ね」

霧散するリジェネ『そういうことだ……さらばだ、ガイ』サァァァ──

トゥルーエンド「……帰るわよ、ガイ。そこの囚人も一緒にね……」

ガイ「……ああ」

431 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2025/12/31(水) 23:34:53.66 ID:B0wITY5mO
ーー少し前

ホレス(魔王との繋がりが強い今ならば……ソーラから魔王の力を取り除ける──)サッ
闇の塊「」ドォンッ!

闇に包まれたソーラ「アアアア!!!」
闇の塊「」ドドドドドド……

ホレス「くっ……!」
ホレス(だが、このままでは……何か、突破口は……!)

カッ──ドゴォォォォォォォン!!!!!!

闇に包まれたソーラ「!?」

ホレス「!」バッ

ホレス(隙ができた!……これなら!)スッ
霊体の鎌「」ブンッ!!!

ソーラの身体をすり抜けて闇だけを切る霊体の鎌「」シャキン……

ソーラ「あっ……うぅ……声、聞こえ、な……」バタ……

ホレス「ごめん……ソーラ……でも、これで……魔王とは……関係なく……なった」ガクッ

ホレス(空が晴れていく……魔王を打ち破ったのか……?しまった、ダメージを受け過ぎてしまったな……)バタッ……



「おい!こっちで二人倒れてるぞ!診療所に運べ!」

「おいおい、嘘だろ……ソーラちゃん、無事か!?エルフのあんたも、おい!!!」

432 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2025/12/31(水) 23:35:50.93 ID:B0wITY5mO
数日後
ーーテラヌス・ウルス首都

ガイ(あれから数日経ち、絶望の魔王による被害はある程度収束した。多数の死傷者が出たが、結果として魔王は死んだ。砂漠の地下に他の魔王がいない限り、テラヌス砂漠には平穏が訪れるだろう……)

並べられた死体「」
死体を運ぶ兵士「」ガラガラ……
死体を泣く人々「」グスッ……グスッ……

ガイ「……」クルッ

スタスタ……



臨時掲示板の前の人だかり「」ザワザワ……

貼り紙「行方不明者名簿」「遺体確認のお願い」

ガイ「……」

ザッ……ザッ……

テル「……ここにいたんだ、ガイ君」

ガイ「テル……ソーラとホレスの具合はどうだ?」

テル「二人とも、生きてはいるよ。けど、ホレスさんは刻まれた魔法陣が干渉して回復魔法を使うことができないから……治療にはすごく時間がかかるね……」

ガイ「ソーラは?」

テル「……傷は完全に治ったんだけどね。まるで空っぽになっちゃったみたいに、ボーっとしてる……リアンノンさんの呼びかけにも反応しないし、目を開けてても、誰も見てないみたいで……泣きもしない。怒りもしない。ただ、そこにいるだけ……心が、壊れちゃったみたい」

ガイ「……そうか」

テル「絶望の魔王を倒しても……犠牲はこれだけでてる……勝ったって言っていいのかな」

ガイ「……魔王が倒されなければ、犠牲はこれだけではすまなかった。トゥルーエンドがやろうとしていた封印も時間がかかるようだった……俺たちは最善の結果を掴んだ。そう思うしかない」

テル「……思うしかない、か」

ガイ「他に言い方があるなら教えてくれ……勝ったと言えば、ここに並んでる人間を踏む、負けたと言えば、守れたものまで否定してしまうような……そんな気がする」

ガイ「だから、言葉は選ぶ……止めた。それだけでいい」

テル「……そうだね。私たちは止めた……止められたんだよね……」

ガイ「……」

現在はテラヌス・ウルスです。(自由安価終了後、ウォーターポートへ帰ります)

何かする?
安価下1〜3
433 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/31(水) 23:36:22.64 ID:vq7NTzB70
リンのお見舞いに行く
434 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/31(水) 23:43:14.10 ID:uAaXSIhto
自分達が守れた物を知る為に街の見回りに行く
435 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/31(水) 23:43:54.88 ID:iIUDMGinO
ユキから氷魔法を指導される
436 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/01/01(木) 13:47:08.57 ID:Lj2wZJXUO
ーーテラヌス・ウルス 診療所

リン「おっ、ガイさんにテルさん。やっほー」

ガイ「……ずいぶん、軽そうだな」

リン「まあ、症状的には魔力欠乏の酷いやつだからね。沢山食べて寝たら、この通り!」

ドルク「元気なのはいいことだな。あのとき、リンがいなかったら魔王に近づくのはもっと難しかった」

リン「……私だけの、力じゃないよ」

テル「……」

ドルク「……悪い、失言だった」

ガイ「……他のみんなは?」

リン「あー……ソーラちゃんのところじゃないかな?」

ガイ「……様子は変わらずか」

リン「うん……早く元に戻ってほしいんだけどね……」

ドルク「気休めにしかならねぇ言葉だが……戻るさ。戻らせるしかねぇ」

リン「……ドルクさん。気休めでも、言ってくれるだけで違うよ」

テル「……そうだね。言葉が役に立たない時って、言わない方が楽だから……でも、言わないともっと遠くなっちゃう」

ガイ「……俺たちも行こう。お大事に」

リン「うん……返事がなくても、呼んであげて。きっと、声は届いてるから」

437 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/01/01(木) 13:48:09.30 ID:Lj2wZJXUO
サーシャ「ガイ、テルさん……」

リアンノン「……お二人も、来てくれたんですね」

ソーラ「……」

ガイ「……ソーラ、具合はどうだ?」

ソーラ「……」

リアンノン「ソーラ、ガイさんとテルさんも来てくれたわよ?……お願いだから、何か言って……」ジワッ

ソーラ「……」

リアンノン「……ソーラ……お願い……」グスッ……

ガイ(ソーラが見つかったとき、ホレスは近くでボロボロになって倒れていた。おそらく、これがホレスの行える最善の行為だったのだろう)

ガイ(だが……これでは……生きている“だけ”だ。助かったのに、戻ってこない。それは、助かったと言えるのか?)

ガイ(……そうだ、俺には世界樹の光の力があるじゃないか)スッ
翡翠の賽「」キラッ……

ガイ(この力を使えばきっと……戻せるはずだ)

サーシャ「ガイ?何を──」

ガイ(本能でわかる。俺は……翡翠の賽の正式な持ち主じゃない。代理で預かっているだけの運び手だ)

ガイ(これは俺の我儘だ。世界を救うこととはまるで関係がないが……戻せるかもしれないのに、見捨てる理由にはならない……クロシュとの約束に背くことになるとしても)

ガイ(翡翠の賽よ、力を貸してくれ……!)
光を放つ翡翠の賽「」パァァァ──

リアンノン「これは……十年前に、見た……」

サーシャ「世界樹の光……!」

テル「暖かい……これが……」

ソーラ「……?あれ、おかあ、さま?……サーシャさんに、ガイさんとテルさんも……どうして、泣いてるの?」

ソーラに抱きつくリアンノン「……ソーラ!!!」ギュッ

ソーラ「わっ……おかあさま、くるし……」

リアンノン「心配、したのよ……!」ギュッ

ソーラ「えーっと……ごめん、なさい……」ギュッ

リアンノン「あやまらなくて、いいの……!」グスッ……

口元を抑えるサーシャ「ソーラちゃん……!よかった!……本当によかった!」

ソーラ「……えっと……わたし、ずっと寝てた……?」

サーシャ「長い夢みたいな時間だったと思う……今は、起きてくれただけで十分だよ」

テル「ソーラちゃん、体の具合を確認させて……痛いところはある?息は苦しくない?頭は重い?」

ソーラ「はい……大丈夫です。でも、ちょっとフラフラするかも……?」

テル「ずっと食事も摂ってなかったからね……すぐに持ってくるよ。待ってて」タタッ

リアンノン「……ありがとうございます、ガイさん……なんとお礼を申し上げればいいか……」

ガイ「……礼はいい。サーシャ、しばらく二人きりにしてやろう」

サーシャ「うん……失礼しますね、リアンノンさん」

リアンノンさん「……本当にありがとうございました」ペコリ

ガイ(代償はない。反動もない……この力は俺の身に余り過ぎる……クロシュ、俺はこの賽をいつ手放すべきなんだ……?)

438 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/01/01(木) 13:49:55.55 ID:Lj2wZJXUO
ーーテラヌス・ウルス 首都

アインズ「ガイ、サーシャ……聞いたぞ、ソーラが元に戻ったとな」

リーゼリット「本当によかったよ……ずっとあのままだったら、リアンノンさんが先に壊れてた」

ガイ「翡翠の賽のお陰だ。俺の判断が正しかったかは、分からない」

アインズ「ふむ……つまり、世界樹の力を図らずとも私欲の為に使ったということだな」

リーゼリット「アインズ、その言い方はちょっと……」

アインズ「悪いことではない。だが、今後もこういったようなことがある際に翡翠の賽があるという前提で動くようになってはいけない」

サーシャ「それはまあ、たしかに……」

ガイ「ああ。だから今後は賽で何とかできると考えずに、まず人の手でできることをやる」

アインズ「隙あらば代償の刃をすぐに使おうとする奴の言葉は信用ならんな?」ニヤリ

ガイ「ぐっ……」

アインズ「フッ、冗談だ……お前が私欲の為にその力を使わないようにしているのは見て取れる。だからこそ、今回みたいに例外を作った時は自分で釘を刺しておけ」

ガイ「……肝に銘じる」

サーシャ「二人は、ここで何してるの?」

リーゼリット「街の見回りだよ……守れたものを、ちゃんと自分の目で確かめたくてさ」

サーシャ「そっか……」

アインズ「たしかに、失ったものも多いが……それ以上に守れたものがある。悲しんでばかりではいられない」

サーシャ「……そうだよね!最悪は回避したんだもん!それなら、悲しい顔ばっかりしててもいけないよね……守れたものをちゃんと見て、次に繋げるためにも」



ーーテラヌス・ウルス 市場

ワイワイガヤガヤ

サーシャ「ちゃんと、街が……生きてる」

リーゼリット「うん。被害がなかったって、ただの結果じゃない。守れたから、こうしていつも通りが続いてる」

アインズ「……見ておけ。私たちが守れたものは、こういう当たり前だ」

ガイ「……ああ」

ベルフレア「あーっ!!!ガイさん、探しましたよ!!!」ダダッ

ガイ「……ベルフレアか。どうかしたか」

ベルフレア「どうかしたか、じゃないですよ!!!大魔女様から伝言です!!!今すぐ来てください!!!」

ガイ「ルーが?」

サーシャ、リーゼリット、アインズ「「「ルー?」」」

ガイ「……気にするな。用件はわかるか?」

ベルフレア「あっ、はい!“戦いが終わった今のうちに”確認したいことがあるって!魔王の気配が消えた場所、あと……翡翠の賽の反応とか、ホレスさんのこととか……色々です!」

アインズ「戦後処理か。妥当だな」

リーゼリット「戦後処理……あっ!暗黒館の報告書のことすっかり忘れてた……私、書いてきていい?」

ガイ「……しまった、俺も忘れていた」

リーゼリット「ガイは大魔女様に名指しで呼ばれてるんだから、さすがにそっち行った方がいいんじゃない?」

ガイ「……リーゼ、書き終わったら俺の分も手伝──」

リーゼリット「ごめん。今回は厳しいかも……」

ガイ「……そうか」

サーシャ「……やっぱり幹部にならなくてよかったかも?」

アインズ「同感だ」コクコク

ベルフレア「なんだか大変そうですねぇ……」

439 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/01/01(木) 13:50:42.98 ID:Lj2wZJXUO
ーー大魔女帝国大使館

トゥルーエンド「──こんなところね。お疲れ様」

アインズ「ふむ……以外とあっさり終わるとは」

サーシャ「もっと詳細に聞かれると思ってました……」

トゥルーエンド「アルバがある程度は教えてくれていたから。ほぼ形式上の確認よ」

ガイ「トゥルーエンド、ホレスのことなんだが──」

トゥルーエンド「テルから聞いてるでしょう?治療は魔法を使わない方法で行っているわ……ただ、治そうと思えば治せるのよね」

ガイ「それなら、何故……」

トゥルーエンド「そうしたら、ホレスは幽世へ戻ることになる」

サーシャ「そしたら、またこっちに来てもらえばいいじゃないですか?」

トゥルーエンド「現世と幽世は本来、決して交じりあわない世界なの……ホレスは相当な力を持った魔導士だけど、世界の境界を越えるのはそんなに簡単なことじゃない。私ですら、幽世に行こうと思っても行ける可能性は限りなく低いのよ」

サーシャ「そんな……」

ガイ「……ホレスの目的は俺たちと一緒だ。力を貸してくれるのであれば強い戦力になる。このまま治療を継続してもらおう」

アインズ「……ガイ。それはホレスに苦痛を与えることになる……戦力になるという理由で、留まれと言う権利はあなたににはない」

ガイ「……ならば、賽を使って──」

アインズ「馬鹿者。さっき言っていた言葉をもう忘れたか?」

ガイ「……!」

アインズ「賽があるという前提で動くなと言ったばかりだ。今のは、その真逆だぞ」

トゥルーエンド「賽でどうにかできるかどうか以前に、本人の意思を尊重すべきだと思うわ」

ガイ「……そうだな。少し、焦っていた。ホレスのいる場所へ案内してくれ」

サーシャ「ガイ……」

440 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/01/01(木) 13:51:16.12 ID:Lj2wZJXUO
ーー大魔女帝国大使館 空室

ボロボロのホレス「ガイ……!」

ガイ「ホレス……」

ホレス「……ガイ、ソーラのこと、ごめん……」

ガイ「謝るな。あれがお前の最善の手だったんだろう?」

ホレス「はい……だけど、わたしがきったから、ソーラ、から、になった……」

ガイ「……安心しろ。ソーラは元に戻った」

ホレス「……!まさか、ひかり、つかった……?」

ガイ「そうだ」

ホレス「だめ……それは……だれのものでも……ない……」ググッ……

サーシャ「ホレスさん!寝てないとダメだよ!」

ガイ「……分かっている。俺が持つ資格はないことを……だが、放っておけなかった」

ホレス「つかいすぎると、のまれる。幽世でも、そういうひと、いたから……」

ホレス「でも、ソーラがもどって……よかった」

トゥルーエンド「……ホレス、あなたに選ばせるわ。治癒を進めれば、幽世へ引かれる可能性が高くなる。留まることを優先すれば、回復は遅くなる」

トゥルーエンド「あなたが決めて。残る? それとも──」

ホレス「のこる。世界めくれ、とめるまで、わたし、もどらない」

トゥルーエンド「……いいのね?」

ホレス「はい」

ガイ「ホレス……」

ホレス「わたし、じぶんで、きめた。だから……だいじょうぶ」

ガイ「……ありがとう」

ホレス「ガイ……やくそくして……ひかりに、たよらない……それは……たすけにも……なるけど、ゆうわくにも……なる……」

ガイ「ああ。約束する」

ホレス「……」ニコリ

ホレス「……」zzz

アインズ「……限界か」

トゥルーエンド「ええ…… よく持ったわ。休ませてあげましょう」

ガイ「……ホレスのことを頼む」

トゥルーエンド「任せなさい。ウチには優秀な人材が沢山いるの……必ず治すわ」

トゥルーエンド「……サーシャ」

サーシャ「はい……?」

トゥルーエンド「私も旅について行けたらいいんだけど……残念ながら、それはできない。国のことがあるからね……ガイは放っておくと、目の届かないところで勝手に限界を越える。しっかり見てあげてね」

ガイ「その言い草は酷いんじゃないか?」

トゥルーエンド「あら、事実でしょ?」

サーシャ「……言われなくても、そのつもりです。ガイが自分を削ろうとしたら、私が……私たちが止めます」

アインズ「うむ。記憶を失ってからは危ういところがあるからな……止め役は必須だ。サーシャ、お前が手綱を握れ。遠慮は要らん、必要なら殴れ」

ガイ「おい」

トゥルーエンド「ふふっ……頼もしいわね……ちょっとだけ、悔しいけど」

サーシャ「え?」

トゥルーエンド「私がそばにいられたら、って思っただけ……でも、あなたたちがいる。だから安心して送り出せる」

サーシャ「……任せてください」

トゥルーエンド「ふふっ、よろしくね……」
441 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/01/01(木) 13:51:43.07 ID:Lj2wZJXUO
トゥルーエンド「──ああ、そうだ。ガイ、時間魔法に関連することを教えたいのだけど」

ガイ「訓練は終わったのでは?」

トゥルーエンド「ええ。私が直接見てあげられるものはね……それと、今回の先生は私じゃないわよ」

サーシャ「……時間魔法?」

アインズ「ガイ、どういうことだ」

トゥルーエンド「……何も伝えてなかったの?」

ガイ「ああ……どう説明すればいいか、わからなくてな」

トゥルーエンド「……まあ、魔法を専門に学んでないとちょっと難しいわよね。簡単に説明すると──」



トゥルーエンド「──ってことよ」

サーシャ「そうだったんですね……てっきり、ガイは複数属性かと思ってたよ」

ガイ「……?俺は時間魔法しか使えないんじゃないのか?」

サーシャ「……まさか、最近は炎魔法とかを使ってなかったのって……忘れてたから?」

ガイ「……俺は何が使えたんだ?」

アインズ「……なるほど、こういった弊害もあるのだな」

トゥルーエンド「じゃあ思い出すのにもちょうどいいかもしれないわね。ユキ教授の所へ行きなさい」

442 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/01/01(木) 13:52:39.28 ID:Lj2wZJXUO
ーー大魔女帝国大使館 ユキ教授の臨時部屋

ユキ「大魔女様から聞いたわ……まさか、時間魔法の使い手に教えることになるなんて、夢にも思ってなかったけど」

ガイ「……何を教えてくれるんだ?」

ユキ「時間魔法の本質ではなく、副次的なものよ……時間魔法の適性を持つ者は限りなく少ない。そして、自分が時間魔法に適性を持っている知らずに一生を過ごす人が多い……その理由の一つが自分自身を複数属性だと思い込んでしまうことなの。星属性の魔法も似たような感じで勘違いされることがあるわね」

サーシャ「星属性……ダークヒーローイリスの属性ですね!」

ユキ「ええ。あの人も素晴らしい魔法の持ち主だったわ……本題に入るわよ。時間魔法を扱える者は副次的に他属性の魔法も扱うことができるの。その属性専門の人に比べたら劣ってしまうのだけどね」

アインズ「なるほど。それでガイは複数属性の使い手だと誤認しやすい……というわけか」

ガイ「サーシャ、俺が何属性を扱っていたか教えてくれるか?」

サーシャ「えっとね……炎と風、雷……それから氷魔法を使ってるのを見たことあるよ」

ユキ「氷魔法も……?それなら、少し試してみましょうか。私は見ての通り、氷魔法には自信があるの。コツを教えるからやってみせて」



氷の塊を生成するガイ「」パキパキ……

ユキ「あら、いい手応えね。熱を奪う領域までは流石に行ってないみたいだけど」

ガイ「……ああ。形にするだけで精一杯だ」シュウン……

ユキ「それでも、充分戦力になるはずよ。専門家には及ばないと言ったけど、時間魔法の使い手は例外的に正と負、それぞれの属性に手が届く。ただし“扱える”と“得意”は別。専門の属性使いに張り合うものじゃない。足りない一手を補うための引き出しとして考えなさい」

ガイ「……分かった、ありがとうユキ教授」

ユキ「頼まれたことをしただけよ……その力、正しく扱いなさいね」

443 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/01/01(木) 13:53:43.46 ID:Lj2wZJXUO
ーー地下牢

テル「……来たよ、セーレ」

セーレフェリア「遅かったね、結構待ったんだよ?」

テル「……話したいことって?」

セーレフェリア「そう構えないでよ。私ね、ここで色々考えてたの。どうしてテルに負けたのか、この先どうしようかな、とか」

テル「……負けた理由なんて、簡単じゃない。油断して相手を見誤った。そしてあなたはもうここから出ることはない」

セーレフェリア「えー……そこまで言う?」

テル「現実でしょ」

セーレフェリア「うん、現実。だから考えたの。負けたのは油断だけじゃないって」

テル「……何が言いたいの」

セーレフェリア「私、ずっとテルは最後は折れるって決めつけてた。言い方を変えれば、私の都合のいいテルを見てた」

テル「……」

セーレフェリア「でも折れなかった。逃げないで、真正面から来た。あれ、意外と……いや、かなりムカついた」

テル「ムカついたで済むなら安いね」

セーレフェリア「ふふっ。負けた相手に軽口叩けるくらいには元気になったってこと」

テル「元気になったなら、なおさら黙って反省してなよ」

セーレフェリア「反省っていうより整理。負けたままって、気持ち悪いんだよ。私、そういうの嫌い」

テル「……で?整理した結果が話したいこと? 早く言って」

セーレフェリア「冷たいなあ。親戚に向かって」

テル「親戚だからって甘くしない。自分のやったこと分かってるでしょ?」

セーレフェリア「知ってる。だから安心して言える」

テル「……何を」

セーレフェリア「忠告……ねえテル、あなた、この先もガイについて行くつもり?」

テル「……ガイ君たちは世界を救うために頑張ってる。必要になったら私も力を貸すつもりだよ」

セーレフェリア「そっか。うん、テルらしい」

テル「何が言いたいの」

セーレフェリア「ガイは目的を優先できる。優先できるってことは、切り捨てもできるってこと」

テル「……」

セーレフェリア「必要になったら平気で人を切り捨てられる。まるで使えなくなった道具を捨てるかのように……テルは捨てられる側にならないよう、気をつけてね?」

テル「……ガイ君はそんなことしないよ」

セーレフェリア「根拠は?」

テル「根拠……」
444 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/01/01(木) 13:56:41.93 ID:Lj2wZJXUO
セーレフェリア「信じたいは根拠じゃないよ。私みたいなのに言われたくないだろうけど」

テル「……」

セーレフェリア「ガイが悪いって言いたいんじゃない。ガイは多分、ちゃんと選ぶ。必要なら、痛い方を選ぶ。だからこそ怖いの」

テル「怖いのは、あなたでしょ」

セーレフェリア「そう。私は怖い。だから分かるの。人が人を手段にするときの目」

テル「……ガイ君は、そんな目をしない」

セーレフェリア「今は、ね」

テル「今も、これからも……少なくとも、皆が見てる限りは」

セーレフェリア「へえ。見張り役のつもり?」

テル「違う……ただ、必要とされれば応える。それだけ」

セーレフェリア「ほら、またそれ。必要とされれば。ねえテル、あなた自身は? あなたがそこに居たいから、じゃなくて?」

テル「……居たいとか、そういうのは」

セーレフェリア「言えない? 言わない?」

テル「……言わない。言葉にしたら、弱くなる」

セーレフェリア「逆だよ。言葉にしないと、誰も守れない。自分の線引き」

テル「線引き……」

セーレフェリア「そう。ここまでってやつ。そこ越えたらダメ、っていう境界。ガイのためじゃなくて、テルのための境界」

テル「……」

セーレフェリア「道具ってさ、便利だよね。黙って使われて、壊れたら取り替えればいい。……テルがそれにならないように、気をつけて」

テル「……私は道具じゃない」

セーレフェリア「なら、忘れないで。ガイのために言ってるんじゃない。テルが壊れるの、見たくないから言ってる」

テル「……セーレが、そんなこと言うなんて」

セーレフェリア「私だって、別に全部が全部、どうでもいいわけじゃないんだよ?……ふふ、変な顔……」

テル「……」

セーレフェリア「後悔しても知らないよ?」

テル「……あなたに言われなくても」

セーレフェリア「……じゃあ最後に質問。もしガイが必要だからって言って、あなたを使い捨てるような真似をしたら?」

テル「……その時は、止める」

セーレフェリア「ガイを?」

テル「……ガイ君を。必要なら、私が」

セーレフェリア「へえ。言うじゃん」

テル「でも、そんなことにはならない」

セーレフェリア「どうして?」

テル「切り捨てる人なら、あの時……私の約束なんて無視して、セーレを殺して終わらせてる。ガイ君は、そういう人じゃない」

セーレフェリア「ふーん……」

テル「……気が向いたらまた来るよ。その時、ちゃんと話ができるならね」

セーレフェリア「それなら次はお菓子持ってきてよ。甘いヤツお願いね!」

テル「……調子に乗らないで」

セーレフェリア「乗るよ。だって暇だもん」

テル「……」

スタスタ……

セーレフェリア「……忠告はしたからね、テル」

445 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/01/01(木) 13:58:39.15 ID:Lj2wZJXUO
ーーテラヌス・ウルス 城門

ガイ「テル。もういいのか?」

テル「うん……セーレとの話は済んだよ」

ガイ「……ウォーターポートに戻るぞ」

サーシャ「ここに来たときは魔王と戦うことになるなんて思わなかったよ……」

リーゼリット「土産話にできる内容じゃないけど……胸を張って帰るだけの理由はある」

アインズ「そうだな……生きて帰った。それだけで、胸を張れる」

テル「そうそう。だから、誇りに思って帰ろう?」

ブロロ……

魔導車「」キキーッ……
アルバ「ガイ、ウォーターポートに戻るのか?」

ガイ「アルバ……今回は手伝ってくれて助かった。俺たちは戻るが、アルバはどうするんだ?」

アルバ「デロデロ教の一部が怪しい動きをしている。光の探索に支障を来たすだろう。俺はもうしばらく、この辺りに残ってそれらを調べる」

ガイ「そうか……また借りを作るな。今度は返す」

アルバ「気にするな。戦いはまだ続く」

バールベルト「アルバさーん!次はどこに行くんですか!?」

アルバ「一度、雨乞いスライムのところへ向かえ。デロデロ教のヤツらが最近出入りしているという情報がある」

バールベルト「ええ!?逆方向じゃないですか!?ていうか、いい加減休みません!?そろそろ私、限界なんですけど!」

アルバ「それだけ騒げればまだ元気だな。また会おう、ガイ。行くぞ、バールベルト」

バールベルト「うぅ……変な人に目をつけられちゃった……とほほ……」

魔導車「」ブォン!ブロロ……

サーシャ「アルバさん、仕事人って感じだね……」

リーゼリット「休む気、ゼロ……見習いたくはないけど、頼もしいよ」

アインズ「……私たちも帰ろう。久々に新鮮な魚を食いたい」

テル「あっ、いいね!帰ったらみんなでお寿司でも食べようよ!」

リーゼリット「賛成!それじゃあ帰ろっか!」

サーシャ「あはは!じゃあ帰ったら寿司パーティだね!」

ガイ「フッ……ウォーターポートまでは、まだ当分かかるぞ」

魔導車・改「」ブォン!ブロロ……

⭐︎ウォーターポートへ帰ります。

下1のコンマが50以上で帰り道で何か起きたみたいです。

何か起きた場合、何が起きた?
安価下2
446 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/01/01(木) 14:01:28.66 ID:UOhIpOIWO
447 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/01/01(木) 14:02:08.78 ID:/dqfhBkV0
帽子を被った旅人の緑髪の女性登場
448 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/01/01(木) 17:46:29.62 ID:nRVw+2GkO
ーー王国平原 街道

魔導車・改「」ブロロ……

「うわぁぁぁ!!!誰か助けてェぇぇ!!!」

サーシャ「今の、聞こえた!?」

リーゼリット「うん!……あっ、あそこ!」スッ

青触手「〜〜」ズモモモモ
帽子を被った緑髪の女性「ひぃ〜〜〜っ!!!」ダダダ

アインズ「……触手に追われているな。テルと同じ趣向の持ち主なんじゃないか?」

テル「いや、私にはわかるよ。あれは触手を受け入れる歓喜の声じゃなくて、恐怖して否定する声……即ち、助けを求めている声だね」

ガイ「冷静に分析している場合か。急ぐぞ、触手に近づけ」



倒された青触手「」ウネウネ
テル「あ〜♡」

帽子を被った緑髪の女性「ハァ……ハァ……いや〜、助かったァ……みんな、ありがとね」

サーシャ「無事でよかったです……えっと、私たちは暗黒館の関係者で、今は帰り道なんですけど……」

帽子を被った緑髪の女性「えっ、それじゃあウォーターポートに寄るの?よかったら乗せてってくれない?」

ガイ「なぜ触手に追われていた?」

帽子を被った緑髪の女性「ウォーターポートに行く途中で魔導車が壊れちゃってさァ〜。仕方なく歩いてたら、触手の縄張りに入り込んじゃったみたいでェ……」

リーゼリット「それは災難でしたね……」

帽子を被った緑髪の女性→メルル「あっ、私はメルル・マインドストーン!気ままに旅する冒険者だよ!」

サーシャ「えっ!?あなたが、メルル・マインドストーン!?」

アインズ「知っているのかサーシャ」

サーシャ「うん!あの紅蓮のデュアと同じくらい有名なソロ冒険者の一人だよ!」

メルル「やはは……照れちゃうなァ、もう……」

リーゼリット「暗黒館でもよく聞く名前だよ。実物は初めて見たけど……乗せてってもいいよね、ガイ?」

ガイ「……少し狭いが我慢しろ。ウォーターポートまで連れて行く……テル、いつまで触ってる!戻れ!」

⭐︎メルルと知り合いました。
⭐︎メルルがしばらくウォーターポートに滞在します。
449 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/01/01(木) 17:47:22.87 ID:nRVw+2GkO
ーー暗黒館1F 酒場

アモ「あっ!お帰り、ガイ……少し焼けた?」

イーリン「!」

ガイ「アモ、イーリン……久しぶりだな」

アモ「今はどこもテラヌス・ウルスの魔王の話で持ちきりだよ。ずいぶん大変そうだったね?」

ガイ「ああ。下手をすれば世界めくれに次ぐ危機になっていたかもしれない」

アモ「魔王だもんね。生きて帰ってきて本当によかったよ。サーシャちゃん達は?」

ガイ「今は各々、自由行動中だ。俺たちがいない間、こっちで変わったことはあるか?」

アモ「変わったこと……あっ、デロデロ教に新しい派閥ができたとかなんとか」

ガイ「派閥?」

アモ「うん。なんでも、全てが溶けて一つに混ざり合うんじゃなくて、もう一度世界めくれを起こして全てが無になることこそが救い……なんだって」

ガイ「……良いものではないな。どれくらいの規模なんだ?」

アモ「まだなんとも言えないね……ところでイーリンさんはどうして黙ってるのかな?」ニヤニヤ

イーリン「ええと……その、なんでもないんですけど……そうだ!報告書!報告書は出来上がりましたか?」

ガイ「もうしばらく時間がかかる。すぐに提出はできない」

イーリン「そうですか……」

ガイ「……出発前のことなら、気にしていない。だから、いつも通り接してくれないか?」

アモ「だって。よかったね、イーリンさん」

イーリン「それなら……ゴホン。改めて、お疲れ様でした。ガイ様」ニコ

ガイ「ああ」

暗黒館バーテンダー「現在はオーナーもいらっしゃいます。面会をご希望であればお申し付けください」

ガイ「わかった」

現在はウォーターポートです。

何をする?
安価下1〜3

※次の目的地はあとで決めるので自由行動で指定しなくても大丈夫です。
450 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/01/01(木) 18:02:20.77 ID:BCkQSjjAO
メルルミチルイーリンと酒場で呑み会
451 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/01/01(木) 18:02:20.85 ID:2gbpHvBCO
ルーから早速アツアツなラブレターが届き、文面上では思ったより情熱的なのだなと思いつつ、ついでに浮気するなよと釘を刺される
452 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/01/01(木) 18:10:19.65 ID:/ym1s9Nr0
アインズ 大剣の練習をする
453 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/01/01(木) 21:34:15.05 ID:cHf6HDk1O
ーーウォーターポート 港

カモメ「クゥー、クゥー」

アインズ「久々の魚介は美味かったな……さて……」チラ

大剣「」ズゥン……

アインズ「絶望の魔王と戦ったときは的がデカいから特に何も考えずに振り回していたが……竜の体になっても使える分、案外私に向いているのかもしれないな」

アインズ「……今後も扱う機会が多くなるだろう。槍ではなく、この剣だからできることを理解してみるか」



大剣を振るアインズ「」ブォンッ!ブォンッ!

サーシャ「あれ……アインズ?」

アインズ「む、サーシャか。こんな所で会うとは……鍛錬をしに来たのか?」

ストレッチをするサーシャ「そうだよ。ここ、動くのに丁度いい広さだからね……アインズは大剣の練習?」グッグッ

アインズ「うむ。ただ振り回すだけでも充分、威力は出せるが、それではこの武器の真髄を発揮しているとは思えなくてな。いろいろ思索している」

サーシャ「うーん……でも、見てた感じ、充分に扱えてるように見えたけど」

アインズ「む、そうだろうか?」

サーシャ「少なくとも、手練れの剣士には見えるよ?」

アインズ「……見えるだけではダメなんだ。サーシャの目から見て、何か気になったことはあるか?」

サーシャ「ええ?私、剣は専門外なんだけど……あっ、アインズさんって大剣で斬ろうとしてない?」

アインズ「剣は斬るものだろう?」

サーシャ「まあ、確かにそうなんだけど……大剣って純粋に斬るんじゃなくて、その重さで粉砕しながら斬るっていうのかな……ごめん、ちゃんとしたことは言えないや」

アインズ「いや……なるほど。サーシャ、それはすごく参考になる意見だ」

サーシャ「え?」

アインズ「私は剣は斬るものという先入観で速く振ることに拘っていた。大剣自体の重さを利用する……うむ。つまり──」スッ

大剣「」ブォンッ……

割れる海面「」ズザアアア──

サーシャ「わっ!……凄いよ、アインズさん!」

アインズ「サーシャのお陰だ。新しい使い方を得ることができた」

サーシャ「私なんて何も……ていうか、今の……怒られない?」

アインズ「……港の人間に見られていないことを祈ろう」

⭐︎アインズが大剣を練習しました。
454 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/01/01(木) 21:34:50.64 ID:cHf6HDk1O
ーー暗黒館1F 酒場

ガイ(ようやく報告書を書き終えた……少し休憩しよう……)

ミチル「──おやおや!噂の有名人じゃないか!久しぶりだね!」

ガイ「誰だ?」

ミチル「……会った期間が短いとはいえ、忘れられると心に来るね」

イーリン「ミチル様、ガイ様はユーシリア帝国で訳あって記憶を失っているのです」

ミチル「そうだったのかい?……それはなんと言えばいいか……」

ガイ「すまないな。どういう関係だったかはわからないが、改めてよろしく頼む。俺はガイだ」

ミチル「……知っているとも。私はミチル。クロシュヴァル号の船長をやっているよ」

ガイ「クロシュヴァル号……たしか、トコナツ火山島に行くとき乗った船だったと聞いている」

ミチル「ふふ……次の乗船はいつでも歓迎だ。君たちは結構楽しんでくれてたからね」

メルル「ほうほう……ガイ、っていうんだ。クロシュヴァル号の船長と知り合いなあたり、只者じゃなかったり?」ヒョコ

ガイ「メルル・マインドストーン……!」

メルル「メルルでいいよォ。一緒に魔導車に乗った仲でしょ?」

ガイ「正確には俺たちが乗せたんだがな」

メルル「まぁまぁ、細かいことは気にしな〜い」ポンポン

ミチル「おや……幽歩のメルルと会えるなんて、今日はツイてるな。折角だ、一杯奢るから話さないかい?」

メルル「えっ?いいの?それじゃあいただきます!」

ミチル「イーリンさんとガイさんも、よければ」

イーリン「私までよろしいのでしょうか?」

ガイ「俺は酒を飲めない」

ミチル「ははっ、全然構わないよ。お酒じゃなくても好きなのを頼んでくれ。こういうのはその場を一緒に楽しむのが大事だからね」

メルル「太っ腹だねェ」

何を話す?

安価下1〜2
455 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/01/01(木) 21:36:21.70 ID:/dqfhBkV0
メルルも魔族なのか?
456 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/01/01(木) 21:52:05.55 ID:vfhf5qCyO
ガイはモテるらしいという話
457 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/01/01(木) 23:32:51.78 ID:IRcpCkYEO
ガイ「メルルはそんなに有名なのか?」

ミチル「ガイさんは知らないのかい?ソロ冒険者で名を挙げている有名所を聞けば、必ず名前が上がってくる程度には有名だよ」

イーリン「ガイ様はここへ来た際、暗黒館のことも知らない様子でしたから案外、世俗には疎いのかもしれません」クスッ

メルル「え〜?一体どんな秘境で暮らして来たのさ?もしかして、オノゴロの山奥だったり?」

ガイ「……その記憶もないんだ。だから、俺は今の自分を一から作り直してる途中だ」

メルル「ほぇ〜……じゃあ自分探しの途中でもあるって訳だ。人生の先輩として応援してるよ」ウンウン

ガイ「そういえば……なぜずっと帽子を被っているんだ?」

メルル「ああ、コレ?セイントレア王国の人達が蔓延っていたときの癖だよ……十年前は色々うるさかったからねェ」

ガイ「お前は魔族なのか?」

メルル「なんかその言い方、セイントレアの悪逆騎士達みたいで嫌だなァ……」

ガイ「気分を害したならすまない。俺は魔族に特別、差別意識は持っていない」

ミチル「今どきは差別意識を持っている人の方が珍しいからね。十年前だったら私もこんな風にここでお酒を飲めていなかったよ」

イーリン「私もです。セイントレア王国が滅びたことによる弊害もありますが……差別が廃れたのは思わぬ転機だったのかもしれません」

メルル「なんとも言い難いねェ。あ、私はオノゴロ出身の妖怪と人間のハーフだから、厳密には魔族とは違うよ?」

ガイ「妖、怪……?魔族とどう違うんだ?」

ミチル「大きな違いはないんじゃないかな?まオノゴロの周辺で見かける人間意外の種族は妖怪で、他の大陸にいるのは魔族ぐらいの認識で問題ないと思うよ。私たち人魚もオノゴロの海出身の子達は自分達のことを妖怪だと言っているしね」

ガイ「ミチルは人魚だったのか……ん?どうやってここまで?」

ミチル「人魚は魔法で人と同じような足になることもできるんだ。たまに人に化ける竜がいるだろう?あれみたいなものさ」

ガイ「なるほどな……」
458 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/01/01(木) 23:35:03.50 ID:IRcpCkYEO
メルル「それよりィ……君って、目つきは悪いけどよく見たら結構イイ顔してるよねェ?」

ガイ「そうなのか?」

ミチル「おや、ナンパかい?ガイさんは手強いよ。最後に船で見たときはサーシャさんとリーゼリットさんと良い感じだからね」

メルル「おやおやァ?既に二人も手篭めに?」

ガイ「その記憶はないが誤解だ。イーリン、ユーシリアで一緒に過ごしたお前なら分かるだろう?何か言ってやってくれ」

イーリン「そうですね。一緒に過ご──」



下着イーリン『……ふふっ、びびってんの?』



イーリン「///」ボンッ!

ガイ「えっ」

ミチル「驚いたな。イーリンさんにも手を出していたのかい?これならアモちゃんやオーナーと関係を持っていても不思議じゃないね。なんだったらアトニスさんとだって──」

メルル「ワオ!遊び人だったんだ!こりゃ泣かせた女の子の数は多いんじゃないの〜?」

ガイ「……話が飛びすぎてる。俺はそんな大人数と関係を持っていない」

メルル「ってことは何人かには手を出してるんだ?」

ガイ「……酔ってるな」

ミチル「ははは!大分出来上がっているようだね。これはしばらく止まらないよ!」

メルル「ガイ君は、モテモテなんだねェ!!!」

イーリン「忘れろ忘れろ忘れろ忘れろ」ゴクゴクゴク

ガイ(なんだこれ)

⭐︎4人で盛り上がりました。
459 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/01/01(木) 23:36:59.64 ID:IRcpCkYEO
本日はここまでです。あけましておめでとうございます。
次回はトゥルーエンドさんの手紙が届くところから始めたいと思います。よければ、お付き合いください。
今年もよろしくお願いします。
460 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/01/02(金) 10:05:14.04 ID:uGEN8WmOO
461 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/01/04(日) 17:12:35.45 ID:1ZL2WCVtO
ーー暗黒館2F 幹部宿泊部屋

ガイ(やれやれ、休憩のはずが余計に疲れてしまったな。今日はもう寝るか……)

コンコン

ガイ「……誰だ」ノソ

ガチャ

女性暗黒館幹部「あっ、夜分遅くに失礼しますぅ……ガイさん宛に、先ほどお手紙が届いたので渡しに来ましたぁ」スッ

手紙「」ポン!

ガイ「そうか。ありがとう」

女性暗黒館幹部「いえいえ、それでは失礼しますね」スタスタ

ガイ「……誰からだ?」ペラッ

ガイへ

何も言わずに帰るなんて、いい度胸をしてるわね。
腹が立つ。本当に。おかげでテラヌス・ウルスを探しまわったじゃない。無言で消えられると、寂しいのよ。

近況を報告するわ。テラヌス・ウルスは、あなた達の頑張りもあって今は元通り。むしろ遺跡の探索や観光に来る人が増えていて、この先もっと増える見込みよ。

ソーラのことも書いておく。あの子、魔王の分体だったらしいじゃない?魔王に詳しいクロ教授にも診てもらったけど、もう心配はいらないそうよ。このまま普通に暮らしていける。

ホレスはまだ治療に時間がかかる。大魔女帝国に移して、最善の手を尽くすわ。ついでに、私も大魔女帝国へ戻る。会いたくなったら、テラヌス・ウルスじゃなくて大魔女帝国に来なさい。場所、間違えないでね。

本当は私が直接ついて行きたかったのだけど、それができないのは分かって。あと、連絡だけは欠かさないで。生きてるって報告、それだけでいいから。

追伸
サーシャとテルならまだ許す。でも、それ以上は駄目。これ以上他の子に手を出したら、どこにいようとお仕置きに行くから。浮気するなら覚悟しなさい。できるものならね。

トゥルーエンドより
462 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/01/04(日) 17:13:24.87 ID:1ZL2WCVtO
ガイ「……フッ……意外と情熱的だな、ルーは……」

ガイ(生きている報告、か。世界めくれを止めるまでは簡単には死なないつもりだが……それに、フローディアの残したもので俺は死にづらくなっているんだろう?)

ガイ(治りが早い。倒れにくい。限界を越えても戻ってこれる。だから、踏み込める。踏み込ませられる)

ガイ(……それは、誰のためだ?)

ガイ(俺が勝手に「自分は使っていい」と決めてるだけじゃないのか?使っていい。削っていい。壊れてもいい……そんなふうに考えた時点で、道具扱いと何が違う?)

ガイ(俺は、俺を道具して、その延長で他人も同じように扱ってないか?他のヤツは俺やフローディアと違って簡単に死ねる……違う。簡単じゃない。誰だって簡単に死ぬわけがない。なのに俺は、戦場の死を当然の前提に置いた)

ガイ(置けば計算できる。計算できれば勝てる。記憶を失う前の俺は、そこまで割り切れてたのか?)

ガイ(世界めくれを止める。暗黒館の使命。五つの光。翡翠の賽……これは俺が覚えていた目的であって、なぜそれを選んだかは思い出せない)

ガイ(記憶を失う前の俺は、何を思って……それでも止めようとした?)

ガイ(いや、考えるな……記憶のない俺でも、一つだけ分かることがある)

ガイ(世界めくれを止めない理由は、どこにもない。止める。理由が思い出せなくても、止める)

ガイ(そして、俺が道具に寄るならせめて、自分で気づけ。自分で止めろ。決して)

ガイ(……ルー。報告だけでいいって言ったな……なら、報告する)サラッ……

ガイ(──生きてる。まだ、俺は俺だ)

463 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/01/04(日) 17:14:50.14 ID:1ZL2WCVtO
ーー暗黒館1F 酒場

ガイ「次の目的地だが、オノゴロと浮島のどちらかになる。もっとも、全員で空を飛ぶ手段が限られている現状ではほぼ一択のようなものだが」

サーシャ「……浮島は、また今度ってこと?」

アインズ「現実的にはそうなるな。私が運べる人数にも限りがある」

リーゼリット「じゃあ、オノゴロかぁ」

ガイ「ああ……並行して、道すがら空を飛ぶ手段もついでに探そう」

サーシャ「ついで、って……そんな簡単に見つかるの?」

ガイ「簡単に見つかるとは言ってない。だが、探さない理由もないだろう?」

リーゼリット「オノゴロ……もちろん、海路で行くんだよね?ってことは……」

サーシャ「え!?またあの船に乗れるの!?」

アインズ「む?」

ガイ「……ミチルに伝えておこう」

リーゼリット「やったね!アインズ、豪華客船って乗ったことある?」

アインズ「いや、そもそも船というのに乗ったことがなくてな」

サーシャ「なら驚くかも?船長もいい人だから、きっと気にいるよ!」

アインズ「ほう……それは楽しみだな。期待しておく」

ガイ「……出発は明後日にしよう。各々、準備をしておいてくれ」

⭐︎次の目的地がオノゴロ諸島に決まりました。
464 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/01/04(日) 17:16:04.42 ID:1ZL2WCVtO
ーー暗黒館2F 幹部宿泊部屋

ガイ(さて、出発の準備は終わった……なにかやり残したことはないだろうか?)

ガイ(……オノゴロは以前、サーシャが言っていたな。ユーシリアのときと違って平和な雰囲気はあるが……実際行ってみたら火種が燻っていた、なんてことになれば洒落にならん)

ガイ(今回も人数を増やすか……?とにかく、動こう)

現在はウォーターポートです。
何をする?(自由安価終了後、オノゴロ諸島へ向けて出発します)
安価下1〜3

誰かに声をかける?(以下から1〜2名、指定してください)
安価下4

イーリン
アモ
アトニス
テル
メルル
465 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/01/04(日) 17:16:39.34 ID:Aw5pv3Y20
魔族国から重鎮がくるのでお出迎えする
466 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/01/04(日) 17:44:05.58 ID:+Qn6Y5d/o
負の属性使いと会った経験からリーゼが負の属性魔法に触れてみる
467 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/01/04(日) 17:47:22.35 ID:oaHr23XEO
テルを一抱き
468 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/01/04(日) 17:47:47.47 ID:om6WJuziO
メルルアモ
469 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/01/04(日) 19:03:51.22 ID:LxqUkn18O
ーーウォーターポート 大通り

ワイワイガヤガヤ

ガイ「……ん?おい、リーゼ」

リーゼリット「?ああ、ガイか。こんなところで会うなんて珍しいね」

ガイ「そうだな……何をしている?」

リーゼリット「オノゴロに行く準備してんの。そういうガイは?」

ガイ「似たようなものだ……邪魔をしたな。明日にまた会おう」スタスタ

リーゼリット「ちょっと待って!今、暇?少し付き合ってよ」

ガイ「?……わかった」



ーーウォーターポート 港

カモメ「クゥー、クゥー」

ガイ「何をやるんだ?」

リーゼリット「実はこの前、テラヌス・ウルスでリーナちゃんとか、ユキさんの魔法を見たとき……その魔力が妙に落ち着く感じがして……私も練習しようと思うの」

ガイ「練習……そういえば、リーゼが魔法を使っているところを見たことがないな」

リーゼリット「私、千里眼魔法くらいしか使えないからね……」ズーン

ガイ「そう気にするな。魔法に匹敵するくらい、リーゼの銃の腕には助けられている。自分の武器を理解してる奴は強い……リーゼはその部類だ」

リーゼリット「ありがと……でも、やれることを増やしておきたいんだ。またフローディアが襲って来たら、手札が多い方がいいでしょ?」

ガイ「……それもそうだな。ここで見ているから、気楽にやってみろ」

リーゼリット「お願い。それじゃあ──」スッ

安価下1

闇、氷、乾、凪、虚の中から一つ選んでください

コンマ下2
氷の場合コンマ補正+20
虚属性の場合コンマ補正-30

01-50 イマイチ
51-90 いけた!
91-00 コレって……
470 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/01/04(日) 19:13:42.48 ID:JdcubvUl0
471 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/01/04(日) 19:17:44.35 ID:Kc+6w0PlO
完璧
472 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/01/04(日) 23:53:17.46 ID:4nMlFlhuO
リーゼリット「!」
手のひらから噴出する闇「」ズオオ……

ガイ(この感覚は……闇属性、か?見たことがあるような、無いような……)

収束する闇「」シュウン……

リーゼリット「──ねえ、今のって……」

ガイ「紛れもなく魔法だな。ほんの一瞬だけだったが、闇属性の力を感じられた。見たところ、実用できるレベルではないが……今回初めて出来たのだろう?」

リーゼリット「うん……そっか、私……闇属性だったんだ」

ガイ「……自分のことを知れたなら、大きな前進だ。道中でも時間があれば、やってみるといい」

リーゼリット「そうするよ。そのときはガイも手伝ってよね?」

ガイ「もちろん構わない。その代わり、魔導拳銃の練習につきあってもらうぞ」

リーゼリット「うん、オッケー!それじゃあお互いに頑張ろ?ガイはヴィルトの名を名乗るにはまだ速いからね」

ガイ「……名乗る気はないが。なぜそんな話に?」

リーゼリット「私の一族は代々、技術の継承者はヴィルトの名を名乗ることが許されるの。魔導拳銃とはいえ、ガイは私から技術を教えてもらってるんだから、継承者みたいなものでしょ?」

ガイ「軽く言うな。お前の一族の名だろ……俺が名乗っていいものじゃない」

リーゼリット「……もう、私しか残ってないから。名前を継承してくれる人もこの先、現れないだろうし」

ガイ「ならなおさら、簡単に渡すな」

リーゼリット「簡単じゃないよ」

ガイ「技術の継承と、名の継承は別物だ。俺が受け取るのは技術だけでいい」

リーゼリット「いつならいいの」

ガイ「……どうしても、というなら全部が終わった後だ。世界めくれが止まって、お前がそれでも渡したいと思えたら」

リーゼリット「……そしたら?」

ガイ「その時は、ヴィルトを名乗らせてもらおう。お前が許すなら」

リーゼリット「……言った。約束ね!」

ガイ「ああ」

⭐︎リーゼリットの闇属性適性が判明しました。
473 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/01/04(日) 23:54:42.81 ID:4nMlFlhuO
ーーウォーターポート 大通り

ザワザワ……

馬車「」カラカラ……
馬車を取り囲む兵の隊列「」ザッザッ

リーゼリット「わっ、何この人だかり……!?」

ガイ「……リーゼ、あの旗はどこの国のものだ?」スッ

魔族国の旗「」パタパタ……

リーゼリット「あれは魔族国の……!これだけの警備ってことは相当偉い人だよね?事前情報にも、ここに来るなんてことは入ってなかったし……」

ガイ「……緊急の要件だろう。暗黒館に向かってるなら、オーナー絡みかもしれん」

リーゼリット「あり得るかも……あっ、暗黒館の方に向かっていってない?」

ガイ「もしかしたら俺たちも呼ばれるかもしれないな。ついて行くぞ」



ーー暗黒館 入り口前

クー「連絡も寄越さず、わざわざ馬車で来るなんて……何をしにきたのよ?」

金髪ロングの幼女?「休暇よ。マリーとフレメアには悪いけど、しばらく羽を休めに来たってワケ」

クー「なんだ……てっきり世界めくれか、世界樹の光に関する緊急の要件があるのかと思ったじゃない」

金髪ロングの幼女?「私が自分の国の外に出るのがそんなに珍しい?むしろ、あなたは動き回り過ぎよ。もう少しどっしり構えたら?」

クー「じっとしてるのは私の趣味じゃないの。それにしても、その護衛……休暇のわりに物騒じゃない?」

金髪ロングの幼女?「マリーが馬車で行くならつけろってうるさくて──」

物陰に隠れるリーゼリット(えっ……あれって、フラナ・バイオレットじゃない!?)

物陰に隠れるガイ(誰だ?)

物陰に隠れるリーゼリット(ガイはフレメア・バイオレットにはあったことがあるんでしょう?その姉だよ……つまり、魔族国バイオレットの重鎮!)

物陰に隠れるガイ(なるほど……だが、どうも緊急の要件ではなさそうだな。素知らぬ顔をして戻ろう)

物陰に隠れるリーゼリット(そっか……それじゃあ、そっと……)

金髪ロングの幼女?→フラナ「あら、こんなところで内緒話?私も混ぜてちょうだい」ヒョコ

リーゼリット「うわあっ!?」

ガイ「!?」

クー「あら、ガイにリーゼじゃない……なんでそんな所にいるのよ?」

ガイ「……てっきり、緊急の要件と思ってな。呼ばれる可能性があると思って来た」

クー「そういうこと。聞いてたと思うけど、本当に観光しに来たみたいだからアンタたちも自由にしてていいわよ」

フラナ「なんだ。暗黒館の幹部だったの。隠れてたから刺客かと思ったじゃない?」

ガイ「……疑わせたなら悪かった。用件が観光なら、こちらも引く」

フラナ「謝る必要はないわ。警戒するのは、悪いことじゃないもの」

クー「じゃ、解散。アンタたち、次はオノゴロに行くんでしょ?準備はしたの?」

リーゼリット「はい、ある程度は……」

クー「そう。それならあとは休養してなさい。アンタたちは、暗黒館でも特に重要な立ち位置にいるんだから、倒れられたら困るのよ」

ガイ「……了解」

フラナ「さて……クー、この辺りで美味しい店を教えてちょうだい」

クー「ええ。オススメのところがある……味は保証するわ」

⭐︎フラナがウォーターポートに観光に来ました。
474 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/01/04(日) 23:56:33.78 ID:4nMlFlhuO
ーー暗黒館1F 酒場

ワイワイガヤガヤ

ガイ(なんだか今日はいつも以上に賑わってるな……フラナが来ている影響か?)

アモ「ガイさ〜ん、この席空いてるよ〜」ヒラヒラ

ガイ「……ちょうどいいか」スタスタ

アモ「ちょうどいいって……何が?」

ガイ「アモ、俺たちは依頼でオノゴロへ行くんだが……一緒に来てくれないか?」

アモ「わたし……?」

ガイ「無理にとは言わない。もしかしたら、危険な目にあうかもしれない」

アモ「大丈夫だよ。わたし、これでもそれなりに場数を踏んできてるから。それより、約束、覚えててくれたの?」

ガイ「……いや。すまないが、それは覚えていない。何を約束した?」

アモ「そっか……忘れちゃってるんだもんね。大丈夫、たいしたことじゃないから。ガイ、よろしくね」ニコ

ガイ「ああ。よろしくな、アモ」

メルル「おやおやァ?今、オノゴロって言葉が聞こえたけど、もしかして……行っちゃうの?」ヒョコ

ガイ「メルル……そうだ、お前はオノゴロ出身だったよな?一緒に来てくれないか?」

メルル「私を雇うならお高くつくよ?」

ガイ「いくらだ」

メルル「えっ」

ガイ「なんだ、その反応は?」

メルル「いやァ……ちょっとした冗談だったんだけど……私、パーティは組まない主義だからさァ……」

ガイ「そうか……来てくれれば、戦力になると思ったんだが──」

メルル「と!十年前の私なら言うでしょう!君たち、のっぴきならない事情があるんでしょう?このメルルお姉さんが力を貸してあげちゃいます!」

ガイ「……いいのか?」

メルル「勿論!まだ、触手に助けてもらったお礼もしてないし……アモちゃんも、これからヨロシクねェ♪」

アモ「わぁ……よろしくお願いします。あのメルルさんと一緒に行動できるなんて、感激です」

メルル「にゃは!いや〜、もう!そんなこと言われたら奢りたくなっちゃうなァ〜!バーテンダーさん!アモちゃんに一杯!」

暗黒館バーテンダー「かしこまりました」シャカシャカ

⭐︎アモとメルルがオノゴロ諸島についてきてくれます。
475 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/01/04(日) 23:59:32.91 ID:4nMlFlhuO
本日はここまでです。
次回の更新は土曜日予定です。
また、水曜日にオノゴロ諸島に登場するキャラ募集も予定しております。

それでは、また。
476 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/01/05(月) 00:31:45.57 ID:pj+QNT3sO

浮気しないで済むやら
477 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/01/05(月) 01:17:42.72 ID:uJFrQug6o
おつ
自分が生きていた証を誰かに残せるのなら悔いはないってニュアンスだな…
478 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/01/05(月) 02:05:09.42 ID:qwa5pOtiO

本家と違ってこっちの主人公周りは湿度とか重さがすごいことになっとる
479 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/01/06(火) 21:43:18.81 ID:pjuWJdjaO
>>476
状況次第です。>>1の趣味や気分も多分に含まれる可能性が高いですが、よければお付き合いください。

>>477
リーゼリットさんは今でこそ仲間と行動を共にしていることが多いですが、それまでは天涯孤独で生きているだけの状態でした。ガイやサーシャたちと一緒に過ごすうちに先のことを考えられるようになったというべきか、なってしまったというべきか。そこから継承者発言が出てきたみたいです。

>>478
気がつけばこんなことになってしまいました。本家様の空気感や魅力を前提にしつつ、こちらではまた違った雰囲気を楽しんでいただければと思います。
480 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/01/06(火) 21:44:24.62 ID:pjuWJdjaO
少し速いのですが、現在から木曜日の0時までキャラ募集を行いたいと思います。オノゴロ諸島にいそうな人等をよければ、お願いします。
また、応募されたキャラは若干の設定変更等も行う可能性がありますのでご了承ください。

〈オノゴロ諸島〉
■概要
大陸から東の海域にある島国。代々続く姫巫女の血筋によって統治されていたが、十年前に制度が廃止されてからは朝廷により統治が行われており、朝廷の最高権力者である将軍リュウトウが実権を握り、国政を取り仕切っている。
大陸とは異なる独自の文化を発展させており、その独特の雰囲気から旅行者の間で密かに人気がある。忍術や妖術といったこの地域特有の魔法(?)もあり、これの習得や研究を目当てに訪れる者もいる。
また、他の地域ではあまり見られない〝妖怪〟という種族が存在する。
■産業
温泉、忍術、妖術、鉄鋼業(特に刀鍛冶)が盛ん。
刀剣の品質は世界最高水準と言われており、それを求めてここを訪れる剣客も少なくない。
オノゴロ本島の中心に聳える霊峰の麓にはトウゲン温泉と呼ばれる温泉街があり、人気のある観光地の一つとなっている。なお北大陸のトウゲン帝国とは特に関係ない。
■情勢
魔導機械等の外来文化の流入が顕著であり、諸外国の人員が往来することで、都市部を中心に急速な近代化と経済活性が進行している。
また、軍備の見直しにより刀や妖術を主要としたものから銃や魔導兵器を利用した編制へ移行しつつあり、侍や忍といった存在は刀を中心とした時代の終わりとともに、社会的な立ち位置と役割を揺さぶられている。

テンプレは以下のものをよろしくお願いします。

【名前】
【種族】
【性別】
【年齢】
【容姿】
【性格】
【魔法】(主に使う魔法や得意属性など)
【備考】(来歴や嗜好、その他特徴や長所短所などなんでも)
481 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/01/06(火) 21:59:05.36 ID:LvpEZsgQ0
【名前】イブキ・カミシミズ
【種族】鬼
【性別】女
【年齢】不明
【容姿】白髪ロングの美女。頭に角が2本生えており、青の着物を着ている。
【性格】普段は冷静だが怒ったり酒を飲むと気性が荒くなる。
【魔法】重力魔法(相手や自分を浮かせたり押しつぶしたりできる)・治癒魔法の使い手。またかなりの怪力で体も頑丈。
【備考】オノゴロで寺子屋の先生をしつつ町の用心棒をしている。カグヤの師でもあり、モーリィが頭が上がらない数少ない相手でもある。国の発展には興味津々だが何かあれば立ち向かう覚悟も秘めている。
482 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/01/06(火) 23:59:36.35 ID:dq+sdpRvo
【名前】スチールシャフト・ゴールドマン
【種族】堕天使
【性別】男
【年齢】655
【容姿】とても柔和で優しそうな男
【性格】外道でお金大好き。金にならないことはしない主義。
【魔法】鉄を産み出し操る魔法
【備考】
オノゴロの急速な近代化は当然外部勢力なしには不可能であったが、同時にオノゴロの様々な権益に外国人が干渉することでもあった。彼はオノゴロの高品質な鉄に目を付け、工場を建てることで上級魔導兵器を量産することに成功する。これを朝廷や外国の兵器商会に売り付けることで儲けているが、安く労働力を買い叩き、工場によって環境を汚し、オノゴロ中から反感を買っているがそんなことより金儲けだ。金より大事なものは自分の命以外に存在しない思想。
483 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/01/07(水) 01:06:59.44 ID:9YW4JAio0
【名前】ビャクヤ・イカルガ(斑鳩 白夜)
【種族】人間
【性別】男
【年齢】28
【容姿】白髪で長髪。背が高い。刀を持っている。いつも笑顔。
【性格】表だとおおらかで優しく頼りがいがある。裏だと冷徹で手段を選ばない性格。
【魔法】虚魔法
【備考】表ではオノゴロ諸島の朝廷の側近だが裏ではもう一つはデロデロ教の新しい派閥の幹部を勤めている。幼い頃、父親が朝廷の関係者を暗殺したという無実の罪で投獄されさらにビャクヤ含む家族は地位を剥奪されさらに多くの民から迫害されてしまう。結果的にビャクヤ以外の家族は亡くなってしまった過去がある。現在は自分の父親を暗殺の濡れ衣を着せた朝廷関係者や誰一人無罪の事を信じてくれずなおかつ誰も手を差しのべず迫害してきた国の民に対して強い恨みを持っている。それと同時にデロデロ教から元々扱えていた虚魔法や剣術からスカウトされ幹部にまで上りつめた。そして身分を隠して自力で朝廷の側近にまで上がっている。デロデロ教からの依頼とはいえ世界樹の光を手にいれて、さらにその力で自分が朝廷になり一から国を変えようと計画している。苗字を隠している為、色んな人達から「ビャクヤ」と呼ばれている。剣術の腕はリュウトウ以上に強い。虚魔法も理解しており上手く扱えている。
484 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/01/07(水) 12:28:02.64 ID:0SMHfEJuO
【名前】ミソラ=ウタノ
【種族】人と烏天狗のハーフ
【性別】女
【年齢】23歳
【容姿】ピンク髪の女性で背中にカラスの羽が生えている。
【性格】穏やかで優しい性格だがツケ払いには厳しい。
【魔法】風·炎魔法と音魔法(自分の歌を聞いた者を操ったり眠らせたりできる)が使える。
【備考】オノゴロで食堂を営む女性。ユキや道具屋姉妹とは幼馴染。料理の腕は絶品で昔はウォーターポートの料理屋で修行しており、実はイーリンに酒を覚えさせた張本人。最近の近代化によりガラの悪い客が増えてきてるのが悩み。
485 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/01/07(水) 16:34:50.44 ID:sX8gjNKKo
【名前】フェルメール・ド・ロスチャイルド
【種族】人間
【性別】女
【年齢】23
【容姿】長めの金髪をたなびかせた美しいお姫様。オノゴロに似つかわしくないセイントレアドレスを着る。
【性格】我が儘、傲慢、強欲だが丁寧口調。
【魔法】記憶操作
【備考】デロデロ教最高幹部の一人。デロデロ番号一桁の古参。ネオデロデロ教や邪神教と揶揄されるデロデロ教の新興派閥に所属する。オノゴロに進んだ思想や技術、製品を伝授するべく最前線で布教する。弱者には本当に優しくオノゴロでも人気があるが、所詮外国勢力と忌み嫌う者も多い。長いこといるのでオノゴロ料理が上手になった。
実は今でも心はクロシュヴィア教徒。クロシュヴィアの思想はついぞ理解できていないが、それでも今のデロデロ教がクロシュヴィアの教えから大きく外れていることは理解できる。そのため、表では導師として活動しつつ裏では間違ったデロデロ教の解体に動いており、こんな風にした黒幕を探している。旧派閥の幹部でありながら新興派閥の幹部として偽るために魔翌力の大部分を注いでいる。
ロスチャイルド?興味ないですね。
486 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/01/07(水) 17:35:30.20 ID:oWOfRN7Ao
【名前】グレイグ・ストーム・マークス
【種族】牛の獣人 【性別】男性 【年齢】52
【容姿】オールバックの黒い短髪と紅い瞳を持つ褐色肌で筋骨隆々な強面大男。頭の両横から大角がL字型に生え、耳は牛と同じ形をしている。黒のインナーシャツと長ズボン姿にサングラスを掛けており、仕事中は東洋龍の刺繍が施された黒地に赤の厚手のコートを羽織る。身長268cm。
【性格】属性は混沌・中立。豪快にして爽快。荒っぽく欲に正直でタダ酒に弱いが、信義を貫き面倒見が良く細かな気配りも欠かさない立派なカシラ。多少丸くなった今では基本的に寛大だが、盗賊時代の情け容赦の無さも未だ健在。怒らせてはならない。
【魔法】強力な風属性を扱う。徒手や武器での攻撃と併用され、風が攻撃の威力・速度・範囲を大幅に拡大して後隙をカバーする。精密な操作が求められる風属性を巧みに使いこなし、竜巻の如き暴風を振り撒いて戦う。
【備考】ユーシリア帝国とテラヌス・ウルスの件を鑑みてオーナーが用意した助っ人。暗黒館幹部最古参の一人。任侠バイソン。
元は逸れ者を束ねる盗賊団の長。当時の名は"狂飆のグレイグ"。近隣の村々と"外敵を排除する代わりに必要な物を融通してもらう"という共生関係を築いて暮らしていたが、世界めくれによる環境変化で村共々飢饉に陥っていた所をオーナーに(成り行きで)助けてもらう。その大恩を返すべく、付いてきた子分達と共に暗黒館に参加した。近頃は後輩幹部(特にガイ達)の活躍が目覚ましく上機嫌な様子。
得物は全長約3mの長大な両刃ハルバード。戦闘能力は幹部内上位で、全てを打ち壊し吹き飛ばす重戦車スタイル。性格や戦法から脳筋と思われがちだが、元団長らしく頭が回る方で洞察力や対応力にも優れる。
好き:オーナー(尊敬する人物)、オノゴロ文化、肉と酒
苦手:節制節約、子供(怖がられる)、空腹
夢:明日笑って美味い飯を食べる事
大嫌い:筋を通さない奴
487 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/01/07(水) 19:32:26.03 ID:xENpam3Ao
【名前】無銘(教団兵器シリアルNo.Z)
【種族】呪術スライム
【性別】女
【年齢】22
【容姿】左半身に大きな呪いのアザが広がる金髪娘。しかし何にでもなれるので見た目は自在。
【性格】卑屈で怖がりなのでどんな性格でも演じるよ。愛されたがり。今は空元気陽気キャラ。
【魔法】反映魔法
姿形、性格を変幻自在に変化させる。
翼を生やしたり、腕を槍のようにしたりできるが、本人は無機物になることが得意だし好き安心する。
【備考】
カリスノーランドが主幹を務めていた魔王再現計画の被験者であり、大した再現を得られず無能のそしりを受け、愛されず、打ち捨てられた。部分魔王化の跡が今でも呪いとして半身に残り苦痛を生み続けている。
誰かから認められたい愛されたいと世界を放浪し、いつしかデロデロ教に拾われた。名前を捨てさせられ、見た目も変えて、卑屈な性格が不愉快なら陽気な性格をインストールし、何でもするから愛して欲しい。道具扱いでいいから誰か私を必要として欲しいと健気で憐れな娘だった。他人の呪詛や呪念を拾いエネルギーとする性質を有しており、銀狐の呪いの残滓、姫巫女の呪いの残滓、オノゴロの混乱により起こる民の感情、星の光の残滓何もかも吸収させて新たな世界めくれをオノゴロで起こそうと教団が企んでいる。良かったね世界を滅ぼす道具として必要とされているよ。
10年前記憶をなくす前のガイと出逢い、その頃のわずかな恋心を頼りに、また逢おうという言葉を慰めに、過酷な実験に耐え忍び、孤独な放浪も続けることができた。しかし、待てど暮らせどガイは逢いに来てなんてくれなかった。
捨てた名前はロヴィア・ビターエンド。甘い終わりはどこにもなかった。
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