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【安価・コンマ】力と魔法が支配した世界で【二次創作】 Ⅱ

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801 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/02/28(土) 14:39:57.29 ID:8muQGmzN0
ガイとリーゼ、ミソラとカグヤに頼まれて野草探しに行く
802 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/02/28(土) 14:49:04.88 ID:/gT51FOYO
将軍、太政大臣辞任しろ運動を目撃する
803 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/02/28(土) 14:54:51.16 ID:C4DjC0WJO
アインズ、ガイを食べちゃう
804 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/02/28(土) 20:05:04.41 ID:nMugI/RTO
ーートウゲン国政区

ワーワー!!!ジニンシロー!!!

軍服兵士「解散しろ!朝廷への侮辱行為は──ええい、拉致があかん!射撃許可!ただし、命中射は禁止!撃て!」

ライフル「「「」」」パァン!パァン!

ワーワー!!!ニゲロー!!!

軍服兵士「撃ち方止め!……まったく、ようやく解散したか……」

ガイ「……なんの騒ぎだ、あれは」

リーゼリット「将軍と太政大臣へのデモ、かな?」

ガイ「流れに追いつけなかった奴らか……」

リーゼリット「……あれだけの人数が、少なくとも困ってるってことか……なんだか、やるせないね……」

ガイ(中にはデロデロ教の信徒も居たような気がしたが……気のせいか?)

ガイ「……とにかく、ここでまたさっきのようなことがあれば危ない。離れておこう……ところでリーゼ、2人で出掛けたいなんて珍しいじゃないか。何かあったか?」

リーゼリット「へ?いやいや!な、何もないよ!!!今日はそういう気分だっただけだから!!!あは、あははは!」

ガイ「そ、そうか……」

ガイ(本当に何があったんだ?思えば、出る前もみんなの様子がおかしかったような……)

805 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/02/28(土) 20:05:30.44 ID:nMugI/RTO
ーー数時間前

メルル「じゃあ恨みっ子なしのじゃんけんで決めちゃいましょう!これならみんな文句ないよね?」

サーシャ「はい……!」コクン

アモ「ふふっ、恨みっ子なし、ね……」

アインズ「フッ……竜神村で1人で鍛えた腕前を見せるときが来たようだな……!」ゴゴゴ

リーゼリット「まったく、みんな物好きだねぇ……私はパス──」

メルル「本当にいいのかなァ、リーゼちゃん!?」ズイッ

リーゼリット「わっ……本当も何も、私、そういうの興味ないし──」

サーシャ「……ときどき、夜中に抜け出してガイと2人っきりで銃の練習してるでしょ?」

リーゼリット「ち、違っ……!あれは、ただの訓練!ガイが頼んできたから付き合ってあげただけで──」

サーシャ「うん。訓練だよね……でもさ、私、見たんだ。リーゼが、ガイのことを見てるときの顔……あれ、私と一緒だった」ニコリ

リーゼリット「なっ……えっ……」

サーシャ「リーゼ、あなた優しいよ。優しいから……私とガイの邪魔をしないようにしてくれてたんだよね」

リーゼリット「そ、そんなこと……!」

サーシャ「ねえ、リーゼ。私、責めたいわけじゃないの。気づいてほしいだけ。……あなたが、ガイのことを──」

リーゼリット「違うって!///」バッ

サーシャ「もし違うなら、聞き流して。私ね、ガイのこと……大事に思ってる。たぶん、みんなより、少しだけ違う形で。でも、だからって……リーゼの気持ちを見ないふりはできない」

リーゼリット「……私は、別に……」

サーシャ「夜の訓練、私たちに隠してたでしょ?」

リーゼリット「隠してたんじゃくて、邪魔されたくなかっただけで!」

サーシャ「訓練の邪魔なんてしないよ。リーゼは2人きりの時間が無くなるのを嫌がって、私たちに気づかれないようにしてたんでしょ?……そういうのを、好きって言うんじゃないかな」

アインズ「……」ジーッ
アモ「……」ニコニコ
メルル「……」ニヤニヤ

リーゼリット「そ、そんな目で見ないでよ!///」

サーシャ「リーゼ」

リーゼリット「な、何!?///」

サーシャ「私はリーゼのこと、大事な親友だと思ってる……だから、奪い合いみたいな形にしたくない。正々堂々にしよう。ガイの前でも、私たちの前でも、変に引かないで、牽制もしない……ちゃんと“好き”って気持ちを、自分のまま持ってて」

リーゼリット「……分かったよ。正々堂々ね……私も、引かない。逃げない……今まで遠慮してた分、取り返すから!……覚悟してよ、サーシャ!」

サーシャ「うん!私も遠慮しない!」ニコリ

メルル「いいねェ、青春だねェ!」

アインズ「……うむ。これで余計な遠慮は減る」

アモ「じゃあ……恨みっ子なしで、じゃんけんだね」グッ

メルル「じゃあ行くよ!じゃーんけーん!」

806 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/02/28(土) 20:06:10.73 ID:nMugI/RTO
リーゼリット(ま、まさか私が勝つとは思ってなかったけど……デートって何すればいいの!?そういうの、全然興味なかったからなぁ……!)チラ

ガイ「?」

リーゼリット「///」バッ

リーゼリット(う、嘘……昨日まで全然普通だったのに、マトモに顔見れなくなってる!?)

ガイ「……リーゼ、どこか調子が悪いのか?」

リーゼリット「そんなことないよ?」

ガイ「無理はよくない。俺に言われるのは癪だろうが……カグヤさんの所へ行こう」ガシッ

リーゼリット「うぁっ!?ちょ、ちょっと!!!」



ーー寺子屋

カグヤ「うん、なんともないやよ。病気とかではないねえ」

ガイ「そうか……それならよかった」

リーゼリット「……よくない!!!」バンッ

カグヤ「おっ、元気やん」

ガイ「……?」

リーゼリット「ち、違……っ、違くない!……その、私……!」

ガイ「落ち着け。何が──」

リーゼリット「……デ、デートのこと考えたら変になっただけ!」

ガイ「……デート?」

リーゼリット「うっ……!」

カグヤ「……なるほどなぁ」ニヤ

ガイ「待て、何の話だ。誰と誰が」

リーゼリット「……ガイと!私!」///

ガイ「……!?」

リーゼリット「……みんなが勝手に決めたの。ガイが元気ないから、誰かが外に連れ出して話を聞けって」

ガイ「……そうか」

リーゼリット「で……じゃんけんで、私が当たって……だから今日、二人で出掛けようって……その……」///

カグヤ「ガイ、あんたもあんたで鈍いなぁ。よし。診察は終わり。あとは外でやり」ニコ

リーゼリット「カグヤさん!?」

カグヤ「あっ、そうそう。ミソラはんが体調崩しはって今、寝込んどるんよ。よかったら、この絵と同じ草を採ってきてくれん?」スッ

野草の絵「」ポンッ

ガイ「……自分でとりにいかないのか?」

カグヤ「ウチが離れたらミソラはんが1人になってまうやろ?それに、その様子やと行く所も決まってなかったんやろ?なら丁度ええ。口実もできた。二人で行ってきぃ」フリフリ

ガイ「なるほど……リーゼ、構わないか?」

リーゼリット「へっ?……あ、はい……」

カグヤ「ほな、頼んだで。帰りは遅うなっても大丈夫やからな〜」フリフリ

807 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/02/28(土) 20:06:45.93 ID:nMugI/RTO
ーー霊峰の麓

大量の野草「」ドッサリ

ガイ「簡単に集まったな……少し休もう」

リーゼリット「そうだね……ふぅ……採取なんてしたの、久々だなぁ……!」ノビー

ガイ「手際がよかったな。流石は狩人なだけある」

リーゼリット「元、ね……最近は獣じゃなくて、もっぱら人相手に撃ってる気がするし……」

ガイ「……悪いな」

リーゼリット「ガイが謝ることじゃないよ。アンタと会う前から撃ったこと自体はあるしさ……」

ガイ「……」

リーゼリット「……ねぇ、ガイってさ。私たちのこと、ちゃんと強いって思ってる?」

ガイ「思ってる」

リーゼリット「なら、なんで一人で突っ走るの」

ガイ「……癖だ」

リーゼリット「癖で済ませるなって。……その癖のせいで、私たちが置いてかれるの、嫌なんだけど?一緒に戦う仲間でしょ……だから、少しは任せてよ。怖くても、やるから」

ガイ「リーゼ……」

◆リーゼリットと何か話す?

安価下1〜2
808 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/02/28(土) 20:41:57.23 ID:8muQGmzN0
もし今度俺が無茶したら撃ってでも止めてくれるか?
809 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/02/28(土) 21:14:24.54 ID:L/g4V3Sno
シリアスな空気になってしまったので何とか一発ギャグで和らげる
810 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/03/01(日) 00:10:19.38 ID:lux2cl5uO
ガイ「記憶を失ってから時々、自分が自分じゃなくなるような……そんな風になるときがある」

リーゼリット「え?」

ガイ「おそらく、記憶を失う前は違ったはずだ。代償の刃を使うようになってから、俺は代償で払ったもの以外にも……なにか、人として大切な物を無くしていってしまってるような気がして……記憶を失う前なら、命まではとらなかったんじゃないかと思う」

ガイ「今でも、クラウディアやリーナ……最近はテルグレースの死に際の顔も夢に出てくる」

リーゼリット「……だから、寝てないの?」

ガイ「目は閉じている……無理矢理だが、眠る方法もある」

リーゼリット「無理矢理……?」

ガイ「聞いたら引くぞ」

リーゼリット「引かないよ……むしろ、聞かせて」

ガイ「……2つある。1つ目は酒を飲むこと……ただ、その日は良くても次の日の夜は声まで聞こえてくる……あまり、頼りたくはない手だ」

リーゼリット「もう1つは?」

ガイ「……異性と寝ることだ」

リーゼリット「……ハァッ!?///」バッ

ガイ「引いたろ」

リーゼリット「い、いやいや……!冗談にしては面白くないよ、ソレ……!///それに、ね、寝るって……」

ガイ「誤解するな。快楽が欲しいわけじゃない」

リーゼリット「じゃ、じゃあ何なの……?///」

ガイ「うまく説明できないが……落ち着くんだ。すぐ近くに誰かがいる、というのは……」

リーゼリット「ふ、ふーん……?けど、どうして私にそんなことを……?」

ガイ「ヴィルトの後継者候補なんだろう、俺は……それだけお前が信用してくれているのに、俺は何も言ってなかったと今更ながら思ってな」

リーゼリット「たしかに今更な気はするけど!まさかそんな爆弾発言を聞かされるとは夢にも思ってなかったよ!?」

ガイ「……冗談だ。リーゼ、俺からも約束を頼んでいいか」

リーゼリット「約束!?この流れで!?」

ガイ「ああ。もし俺が、完全に人としての線を超えてしまったら……撃ってでも止めてくれるか?」

リーゼリット「……そうならないように立ち回ってよ」

ガイ「フッ……サーシャやアインズに頼んだら引っ叩かれていただろうな……」

リーゼリット「お望みならしてあげるけど?」

ガイ「……」

リーゼリット「……マトモに寝れてないから変なこと言ってるんだね。仕方ないな……ほら、おいで」ポンポン

ガイ「……?」

リーゼリット「……近くに人がいると落ち着いて寝られるんでしょ?///私の膝、貸してあげるから仮眠とりなよ///」

ガイ「……少し、甘えさせてもらう」スッ

ガイ「……」zzz

リーゼリット(冗談って言ったけど、本当は冗談じゃないことくらい、わかる。本音が漏れたんだ……でも、分かった。アンタが線を踏む前に、私が……私達が踏みとどまらせる……今の状況は健全じゃない。本当のデートは……ガイの記憶が戻ってからの方がいいよね……)

⭐︎リーゼリットと話しました。
811 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/03/01(日) 00:12:14.94 ID:lux2cl5uO
ーーココロイシ道具店 夜

ガイ(久々にしっかり眠れた気がする……変な時間に寝たからか、今も起きているのだが……)パッチリ

襖「」ススス……

ガイ「……誰だ?」

アインズ「私だ」ヌッ

ガイ「お前も寝れないのか」

アインズ「ああ。今日はなんだか……眠れなくてな。お前がリーゼと出掛けて帰ってきたとき……気づいてないだろうが、少し楽になった顔をしていただろう?……それを目にしたとき、なんというか……嫉妬、してしまってな」シュン

ガイ「嫉妬……リーゼにか?」

アインズ「……半分はな。もう半分は、お前にだ」

ガイ「俺に?」

アインズ「お前が楽になれる顔をしていたのが……羨ましかった……私の前では、そういう顔を見せないだろう?リーゼを責めたい訳じゃない……私だけ置いていかれる気がした」

ガイ「置いていく訳が──」

アインズ「そんなことはわかっている。だが、言葉だけじゃなく……証拠が欲しい」

ガイ「具体的には?」

スルッ……パサッ……

裸アインズ「……私を抱け」

目を逸らすガイ「……服を着てくれ」

アインズ「嫌だ」

ガイ「嫌だ、じゃない。風邪を引くぞ」

アインズ「竜は風邪など引かん。答えろ。抱くのか、抱かないのか」

ガイ「……」

アインズ「……答えろ」

ガイ「……そんな顔をしないでくれ。意思が揺らぐ」

アインズ「私としては、揺らいでほしいものだが」

ガイ「ダメだ……後悔するぞ」ボソッ

アインズ「しないし、させない」

シーン……

ガイ「……静かに、な」

アインズ「わかっている……ん……」

812 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/03/01(日) 00:13:01.59 ID:lux2cl5uO
ガイ(成り行きに任せて、俺は、また、流された……後悔はしていないが、情けないとも思う)

ガイ(守るだの、線だの言いながら……いざとなると俺の方が揺らぐ……女に弱すぎるだろ……)

ガイ(今までは正式なパーティメンバーじゃなかったから、どうにかなっていたが、アインズは正式な仲間だぞ?……仲間を巻き込んで、関係を拗らせたら取り返しがつかない……)

ガイ(ルーに知られたら、殺されても文句は言えないな……)

ガイ「今は……行動しよう……なにかしていれば気は紛れるからな……」

◆現在はオノゴロ諸島です。(17日目)

何をする?
安価下1~3

誰かに捜索されています。
コンマ下1
01-30見つけた
31-00見つからない
813 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/03/01(日) 00:22:33.72 ID:SCP5gX6do
パーティの他の皆にも本心を晒してしまおう
814 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/03/01(日) 00:26:57.22 ID:ZmVhLb/bo
女への弱さに打ち勝ち、精神を鍛えると宣言するキキョウに
815 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/03/01(日) 00:31:09.95 ID:JCmumRw60
サーシャとリーゼ、今後のガイとどう向き合い合えばいいかラルフに相談
816 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/03/01(日) 00:36:56.16 ID:lux2cl5uO
では、安価が揃ったので本日はここまでです。
日付が変わってしまいましたが、明日もよろしくお願いします。

それでは、また。
817 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/03/01(日) 00:53:30.12 ID:SCP5gX6do
おつ
リーゼって境遇的にもそういうの無さそうって思ってたから意外だ…
818 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/03/01(日) 01:30:41.73 ID:ZmVhLb/bo

浮気性を代償の刃に食わせるしかないな
819 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/03/01(日) 06:51:05.95 ID:89rKxzIF0
おつ
ササラさんこれはゆうべはおたのしみでしたね案件
820 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/03/01(日) 11:05:21.64 ID:+J4nYF7pO
年齢としては妥当な手の早さ
821 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/03/01(日) 11:57:18.55 ID:8sJBprBLo
おつです
いい流れ…?うん、本音を知ってもらういい流れだな!
822 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/03/01(日) 23:06:48.83 ID:Fh86YWEnO
>>817
一緒に過ごす内に、本人も知らぬ間に色々芽生えてきたようです。どうなるかは分かりません。

>>818
それを代償にするには、心ごと捧げなければいけないことになりそうです。何事も都合よくはいかないのでしょう。

>>819
サララさん曰く、夜中に押し殺すような声が聞こえたので心配してガイの部屋を覗き、何かを見てしまったようです。翌日の朝食は性がつく料理が出たようです。

>>820
周りに美人が多い中では色々溜まるのでしょう。記憶を失う前は自制心が強かったようですが、失ってからはかなり脆くなっているみたいです。

>>821
いい流れかは分かりませんが、本心を仲間に知らせるいい機会ではあるのでしょう。思えばガイは仲間全体に対しては心情を溢していなかったように思います。
823 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/03/01(日) 23:07:29.48 ID:Fh86YWEnO
ーートウゲン国政区 デロデロ教オノゴロ支部

ラルフ「ようこそ、デロデロ教オノゴロ支部へ。生憎、導師サマは幹部会議で外して──……なんだ、リーゼリットと……初顔だな。ガイの仲間か?」

サーシャ「はい。サーシャといいます」

ラルフ「そうか……用は、アイツ絡みか」

リーゼリット「はい。10年前のガイのことを……もっと教えてほしくて」

サーシャ「リーゼから聞いたんですけど……ガイが“10年前からそのまま来た”っていうのが信じられなくて……記憶を無くす前のガイも、似たようなことを言ってましたけど、その時は作り話だって……」

ラルフ「……ある依頼で毒を持った魔物を退治した帰り道、ガイが急に倒れてな。慌てて調べたら、その毒をモロに喰らってた。で、なんで黙ってたか聞いたら……何て言ったと思う?」

サーシャ「……『心配をかけたくなかった』」

ラルフ「……その様子だと、記憶を失っても性格は相変わらずみてぇだな」

リーゼリット「ええと……もう一つ、10年前のガイについて聞きたいことがあって……」

ラルフ「おう。なんだ?」

リーゼリット「……10年前から、ガイって女の人にだらしがなかったの……?」

ラルフ「おおう……そりゃまた予想外だな。結論から言う。10年前のガイはだらしない、とは真逆だ」

サーシャ「真逆……?」

ラルフ「あいつ、色恋の話を振ると露骨に目を逸らした。女が嫌いって訳じゃねぇ……ただ、距離を取るタイプだった。踏み込み方が分からねぇ、って顔だったな」

ラルフ「だから今のガイを俺が推測で言うなら……弱ってるんだろ」

サーシャ「……弱ってる」

ラルフ「責任感やら重圧やら、背負いすぎた奴は温い方に流れる。相手が誰かって話じゃねぇ。逃げ道を見つけたら、縋っちまうもんだ」

リーゼリット「……じゃあ、どうすればいいの」

ラルフ「簡単だ。一人にすんな。変なことは、孤独な時ほど思いつく」

サーシャ「えっと……監視ってことですか?」

ラルフ「言い方は悪ぃが、近いな……ただな、見張れって話じゃねぇ。そばにいろって話だ……危ねぇことするヤツは孤独なヤツなんだよ。物理的にも、精神的にもな」

サーシャ「……たしかに、ガイは色々失ってるけど、私たちは……」

リーゼリット「……ガイのお陰で、この旅の途中では失うものはそんなになかったかもね」

ラルフ「上手く言えねぇが……今、ガイのそばに居てやれるのはお前らだ。アイツのこと、頼んだぞ」

サーシャ「……ありがとうございました、ラルフさん」

ラルフ「何、いいってことよ。それじゃ気をつけて帰りな」



血を吐くラルフ「ごふっ……くそっ、最近多いな……カリスの野郎……身体を弄るんなら、もう少し頑丈にしとけっての……」

ラルフ「散々ガイの隠す癖を言ったのに……人のことは言えねぇな……せめて、フェルメールの護衛が終わるまでは持ってくれよ……」

⭐︎ラルフと話しました。
824 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/03/01(日) 23:29:32.53 ID:SKspd3EZO
ーーココロイシ道具店

椅子に縛り付けられたガイ「これは……一体?」ギチッ……

サーシャ「ふぅ……こうでもしないと、ガイ、すぐ1人になっちゃうでしょ?」

ガイ「だからと言ってこれは……」

リーゼリット「2人きりのときにしか本音を話さないから、私たちはアンタの内面を知る機会が少ないの……仲間内で知っておいた方が、齟齬は少ないでしょ?」

アインズ「そういう訳だ。洗いざらい全て吐け」

アモ「その言い方だと拷問みたいだよ……?」

メルル「にゃはは……まぁ、本音を話すのが恥ずかしいらしいガイ君の為にみんなが作った場なんだから、観念した方がいいよォ?」

ガイ「本音と言っても、何を──」

サーシャ「ガイ。あなたは、これまでも……本心をまったく晒さなかったわけじゃないけど、本心を隠してここまで一緒にやってきたよね。それが悪いって言いたいんじゃない……でも、今のガイは隠すことが増えすぎてる」

リーゼリット「うん。隠してるっていうより……置いていってる感じ」

ガイ「置いていってるつもりは──」

アインズ「お前にそのつもりが無くとも、結果的に私たちは置いていかれている」

アモ「アインズさん、言い方……!」

アインズ「事実を言っているだけだ……ガイ、今のお前は、誰かに頼るより先に自分が潰れる方を好んで選んでいるように見える」

ガイ「……」

メルル「だからさ、今日は共有会!恥ずかしがってもいいけど、黙るのは禁止ねェ」

◆ガイに何を質問する?
安価下1〜2
825 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/03/01(日) 23:30:40.54 ID:89rKxzIF0
メルル「サララがあんた見て赤面してるんだけど、何かした?」
826 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/03/01(日) 23:38:21.64 ID:SCP5gX6do
そっちが頼らないならこっちから無理矢理にでも関わりにいくからと脅してみる
827 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/03/02(月) 00:34:55.81 ID:exi/LwI1O
メルル「あっ、本題に入る前に……今日の朝からサララの様子が変でね、何があったか聞いても上の空でさァ……そのときに、"ガイさん"って単語が聞こえたんだけど……昨日、何かあった?」

ガイ「……それは、だな」チラ

アインズ「……あれだけ私が辞めろと言っても続けたのはお前だろう!///私だって抑えた!だが……あそこまでされては声が漏れるのを止められるわけがないだろう!!!///」

リーゼリット「……えっ?」

アモ「ああ……道理で朝に2人から似た雰囲気がしたんだね……」

サーシャ「ガイ……アインズ……」

シーン……

メルル「……にゃは。えーっと……え、つまり、昨日“何かあった”っていうか……あったんだねェ……?///」

リーゼリット「ちょ、ちょっと待って。今の発言に理解が追いつかないんだけど!?いつからそういう関係に!?」

ガイ「昨日、流れでつい、な……」

サーシャ「流れってことは、遊びで関係を持ったってこと……?」

ガイ「それは違う。遊びのつもりは一切ない。昨日のは……そういう類じゃない」

サーシャ「そう……それなら、許すよ」

リーゼリット「えっ……!?許すの!?恋敵に先を越されてるのに!?」

サーシャ「……エルフが多種族の人と過ごす場合、寿命の差で大体は相手に先立たれちゃうでしょ?だから、私の周りの人は結婚を何回か経験したことがあるのは普通のことだから……もちろん、最初の相手を思って独り身の人もいっぱいいるんだけど……だからね。一人の相手と一生添い遂げるって形だけが、正しいって思ってないんだ」

リーゼリット「いや、思想の話じゃなくて!今ここで問題になってるのはガイがどういうつもりでってことでしょ!?」

サーシャ「うん。だから許す、って言ったの……“遊び”じゃないって、ガイが言ったから」

ガイ「サーシャ……」

アモ「そのことを私たちに隠してたのは……気をつかったんだよね。同じパーティで、そういった関係になる話はよく聞くけど……それでパーティに大きな影響を与えて、最悪の場合は死人が出ちゃったりして」

アインズ「ああ……どんな影響があるかはわからない故にそうした方がいいだろうと、2人で話したんだ」

リーゼリット「……2人で話したって……そこで完結させないでよ!影響があるから黙る?それ、結局“仲間に知らせない”って選択を2人で勝手にしただけじゃん!」

サーシャ「リーゼ、落ち着いて……」

リーゼリット「いや、サーシャも落ち着いてないでしょ!?許す許さないの前に、私たち“同じパーティ”なんだよ!」

メルル「にゃは……たしかに“秘密会議”はダメだねェ」

アモ「うん……気をつかってくれたのは分かるけど、知らされない側は余計に不安になっちゃうよね……」

アインズ「……そうだな。私は、ガイと二人で決めた。その判断が“仲間を置いていく”ものだったのは認める」

ガイ「俺もだ……隠して、守ったつもりになっていた」

リーゼリット「つもりじゃなくて、なってた」

サーシャ「……じゃあ、ここで決めよう。次からどうするか」

ガイ「……次からは、隠さない。たとえそれが、パーティの空気を壊すような醜い独占欲や、自分勝手な理屈だったとしても……すべて晒す。それが『仲間』でいるための最低条件だと、今さら気づかされた」

アインズ「……私も同感だ。隠し事は、背中を預ける者に抱くべきものではなかった。……サーシャ、リーゼ、すまなかった」

リーゼリット「……わかればいいよ、わかれば!」

アモ「ふふ、これで一歩前進だね。……でもガイ、隠さないって決めた以上、これからもっと大変になるよ?」

ガイ「……ああ。覚悟はしている。俺はもっと……お前たちを信頼したいし、信頼されたい」

サーシャ「うん。みんなも同じ気持ちだよ……それはそうと、サララさんにはあとで謝らないとね」

アインズ「……汚した寝具の洗濯は、私がすると朝に伝えた……あとで改めて謝罪をしよう」
828 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/03/02(月) 00:36:59.85 ID:exi/LwI1O
中途半端ですが、終わります。明日の夜も更新できると思いますのでよろしくお願いします。
量が少なくて申し訳ない。
それでは、また。
829 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/03/02(月) 01:48:28.95 ID:uBI0D60Ro
おつ
1人で頑張ってきた娘だからこそ独りの辛さや仲間の大事さがわかるんだな…
830 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/03/02(月) 12:35:03.76 ID:8hmyR8UDO

代償の刃さん次はあっちの機能を喪失させ···ないよね?
831 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/03/02(月) 23:16:27.92 ID:EhBc+KnaO
>>829
ガイ達との出会いはリーゼリットさんの心に多大な影響を与えたようです。(>>1の手腕のせいで変な方向に行ってる気もしますが)

>>830
どの機能かはわかりませんが、失うときはきっと他の物に付随して無くなる筈です。全てを救う存在に必要のない機能は無くなっていくので。
832 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/03/02(月) 23:16:57.20 ID:EhBc+KnaO
リーゼリット「……って、ちょっと待って!さっきから聞いてれば『信頼したい』だのなんだの、綺麗にまとめようとしてるけど!結局、昨日アインズとそんなことになったのも、全部一人で抱え込んで勝手に暴走した結果じゃない!」

リーゼリット「だから、もし次また一人で抱え込んで、私たちを蚊帳の外にするつもりなら……その時は覚悟してよね。アンタが私たちに頼ってくるのを待つなんて、もうやめた。こっちから無理矢理にでもアンタの領域に土足で踏み込んで、徹底的に関わりに行ってやるんだから!」

サーシャ「ふふ、いい脅し文句だね。私も賛成。隠し場所がなくなるくらい、毎日根掘り葉掘り、それこそ昨日どんな声を出したのかまで、全部暴きに行っちゃうかも?」

ガイ「……おい、それは流石に……」

メルル「にゃはは!いいねェ、その意気込み。これからはガイ君のプライバシーがゼロになる予感がするよ。隠し事をする暇もないくらい、みんなでくっついてれば解決だねェ」

アモ「あはは……でもガイ。これってある意味、『愛の告白』みたいなものだよ?拒否権はないから、諦めて愛されちゃった方がいいんじゃないかな」

リーゼリット「逃げようなんて思わないこと!アンタの心も体も、全部パーティの共有財産みたいなものなんだから!」

ガイ「……手厳しいな。だが……そうされるくらいの方が、俺にはちょうどいいのかもしれないな」

アインズ「……いいな。私も同意だ。次にお前が黙って背を向けたら、私達が首根っこを掴んででも引き戻す。逃げ場があると思うなよ」

サーシャ(リーゼ、勢いで凄いこと言ってるのに気づいてるのかな……?でも、いっか。今のガイなら、これくらい外堀を埋められた方が、きっと独りでどこかへ消えたりしないだろうし……)

サーシャ(それにしても、共有か。奪い合うよりずっといいよね。みんなで抱えれば、ガイは一人で折れなくて済むし……私も、好きでいることを怖がらなくていいし……)

ガイ「……そろそろ、コレを解いてくれないか?」ギッ……

サーシャ「……ふふっ。本当に反省してるなら、ね♪」

⭐︎パーティの仲が深まりました。(?)
833 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/03/02(月) 23:17:25.27 ID:EhBc+KnaO
ー夜
ーートウゲン国政区

おでん屋台「」モクモク

皿に盛られたおでん「」ドン!

サーシャ「はふっ……ん〜!美味しい!……ガイ、どうしてこんなに美味しいものを私たちに教えてくれなかったの!?」

ガイ「……夜も遅いし、お前たちは寝ていただろう……それに、俺は味がわからないからコレが美味いかどうかすらもわからなかったんだ」

魚人店主「……」シュン

ガイ「ああ、すまない店主……サーシャは舌が良く効く。彼女がそう言うなら、このおでんは相当美味いんだろう……だから、そんな顔をするな。胸を張ってくれ」

魚人店主「……お客さんがそう言うなら……」

サーシャ「店主さん!玉子と大根追加でください!」

魚人店主「あいよ」

キキョウ「……今日は1人じゃないんだね」ヌッ

ガイ「……キキョウ」

サーシャ「えっ!?キキョウさん!?」ゴホッゴホッ

キキョウ「そんなに咳き込まなくても。水飲みな」

サーシャ「んく……すみません……!急に出てくるから……!」

キキョウ「変化は唐突に訪れるものって、よく言うでしょ。あ、いつものね!」

魚人店主「あいよ」

ガイ「……キキョウ、話がある」

キキョウ「なに?改まって」

ガイ「俺は……女への弱さに、打ち勝つ」

サーシャ「えっ」

キキョウ「……ん?」

ガイ「精神を鍛える。揺らいで、流されて、余計な隙を作るのは……もう終わりにする」

キキョウ「ぷっ……急に真面目な顔で何を言い出すかと思えば、そんなこと?てっきり、えげつない要求をされるかって身構えちゃったでしょ」

ガイ「……変か?」

キキョウ「ふふっ……心掛けとしては立派だと思うけど、異性との交友関係が噂になるのは政治家の間じゃ日常茶飯事だよ。気にすることはないんじゃない?」

ガイ「……俺は本気だ。仲間に誓ったんだ。これからは一切、自分勝手な隠し事はしないと。その一環として、自分の精神的な甘さを断ち切る必要があると思った」

キキョウ「ふーん。でも、それって無理に抗おうとしてるだけに見えるけど? 弱さを消すんじゃなくて、受け入れるのも強さでしょ……そう思わない、サーシャさん?」

サーシャ「えっ、私!? ……えーっと、そうですね。ガイは、ちょっと自分に厳しすぎる気がします……でも、その『甘さ』のせいで、アインズさんとあんなことになったのなら……やっぱり、少しは鍛えてもらわないと困るというか……」

キキョウ「あんなこと……?へぇ、何かあったんだ」

ガイ「……気にするな」

キキョウ「『隠し事はしない』んじゃなかった? ほら、言いなよ。政治家相手に言葉を濁すのは悪手だよ」

ガイ「……昨夜、仲間に手を出した」

キキョウ「あはは……! 傑作だね。なるほど、それで『女に弱いのを直す』? 逆だよ、ガイ。君は自分が思っている以上に、その『弱さ』のせいで周りを巻き込む才能がある」

ガイ「笑うな。俺は、これ以上誰かを傷つけたくないし、自分を律したいと言っている」

キキョウ「……そっか。そういうことなら応援するよ。あっ、だからサーシャさんが隣に居て監視してるんだ!」

サーシャ「ええと、それはまた別の理由があってですね……」

キキョウ「聞かせてよ。いい肴になりそうだし……夜はまだ長いしね」

⭐︎キキョウと話しました。
834 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/03/02(月) 23:18:44.50 ID:EhBc+KnaO
ーーココロイシ道具店

アモ「……眠れなかったなら私に相談してくれればよかったのに」

ガイ「……アモは心属性の魔法を扱うんだったな。アモがどこまで出来るかわからなかったのもあるが、寝るためだけに魔法の使用を頼むのは申し訳ないと思っていたんだ」

アモ「ふふっ……私、淫魔だよ?むしろ、喜んで手伝うってば。今日からやってあげようか?」

ガイ「……普通に寝かせてくれるんだよな?」

アモ「……」ニコリ

ガイ「……」

ガイ(なぜ黙っているかはわからないが、俺は仲間を信じると決めたんだ。だから、嫌な予感がするのはきっと俺の気のせいなんだろう……さて、今日の行動は──)

◆現在はオノゴロ諸島です。(18日目)

何をする?
安価下1~3

誰かに捜索されています。
コンマ下1
01-40見つけた
31-00見つからない
835 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/03/02(月) 23:19:23.58 ID:Ob8y9YuO0
ガイとアインズ、サララに重労働を課せられる
836 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/03/02(月) 23:22:16.09 ID:fZvWbf0qO
寺小屋主催のコマ回し大会に参加してみる
837 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/03/02(月) 23:26:02.09 ID:m2yeTawuO
10年前の災害時に飛来した不死鳥の話を聞き、不死鳥のことやその祝福について考える
838 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/03/03(火) 00:29:35.95 ID:qn3I7t63O
箱を持ったガイ「サララ……この箱はここに置いていいのか?」

サララ「えっ?……ああ、はい!そこでお願いします!」

大量の箱を持ったアインズ「これらはどこに置けばいい?」ヌッ

サララ「そんなに沢山運ばなくても、少しずつで大丈夫ですよ!?」

アインズ「気にするな……これは昨日の詫びも兼ねている。遠慮せずに私たちを使ってくれ」

サララ「き、昨日の……」



アインズ「っ……はっ、ガイ♡ガイ♡んんっ♡……///」

襖の隙間から覗くサララ(わ、わぁ……あんなに激しく……///)コソコソ



サララ「き、気にしなくていいですよ!?その、男女であればそういう関係を持っていても可笑しくありませんし!?それに、その……お二人がそういうことをしているのを勝手に見てしまったのは私ですし……!///」アタフタ

ガイ「いや……よく考えなくとも、人様の家でやるようなことではなかった。すまない」

サララ「ですから、お気になさらず……!その、お二人がどうしても気になる、というのであれば今日の手伝いだけで手打ちにするので!」

アインズ「だが……いいのか?」

サララ「ええ、もう、ホントにご馳走様で──ゴホンゴホン!その代わり、今日は馬車馬のように働いてもらいますので、よろしくお願いしますね!」

アインズ「無論だ。次は何をすればいい?」

839 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/03/03(火) 00:30:02.11 ID:qn3I7t63O
ーーココロイシ道具店前

ワイワイワガヤガヤ

コマ台「」ドン!
白色のコマ「」グルグル……
赤色のコマ「」グルグル……

弾き飛ばされる赤色のコマ「」キィン!……コロッ……

メルル「白の勝ちィー!!!」バッ

眼鏡をかけた男の子「そ、そんな……ボクのエンペラエリオスが負けるなんて……こんなのデータにないぞぉ!?」

坊主頭の子ども「よっしゃ!やっぱり俺のブレイブザセインは最強だぜ!」

ワー!!!

ガイ「……子どもだけじゃなく大人まで見に来ているのか。それもこれだけの人数が……相当人気なんだな、この遊びは」

アインズ「こうした大会が月に一度は、街のどこかで開かれているらしい。今回はサララが大会の運営を任されていたようだな」

坊主頭の子ども「おい、見たか!?俺のこの強さを!カッコよかっただろ!?」

おかっぱ髪の幼女「はいはい、つよいつよい」

鬼の子ども「今回は運がよかっただけだろー?お前いっつも俺のメタリックローガンに負けてるじゃん」

坊主頭の子ども「うるせぇ!俺は今月の大会優勝者だぞ!敗者に……えーと、はつげんけん?はないのだ!はっはっはっー!!!」

おかっぱ髪の幼女「優勝者なら、敗者にも優勝者らしくしなよ」

坊主頭の子ども「……!そ、それもそうだな!よし、俺と戦いたいやつはかかってこい!夕方までは相手になるぜー!」ピュー

鬼の子ども「あっ、目つきの悪い兄ちゃんだ!暇なら一緒にやらねぇ?」

ガイ「……俺はコマを持っていない」

坊主頭の子ども「なんだ、それなら俺のやつ貸してやるよ。あ、ブレイブザセインは俺が使うから、この中から選んでくれよ」スッ

ガイ「おい、やるとは一言も……」

アインズ「ふふっ……ガイ、子どもの遊びだ。付き合ってやれ」

ガイ「……わかった。1回だけだぞ」

鬼の子ども「やった!俺、相手が初心者でも容赦しないからなー!」

ガイ(さて……どのコマを借りようか)

◆安価下1

1 ナショナリオフェアリー
2 イリスザダークヒーロー
3 アイシクルブレーダーミスティ
4 グランドアースエバンス
5 自由安価

◆コンマ下1

01-50 敗北
51-00 勝利
840 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/03/03(火) 00:34:55.89 ID:qn3I7t63O
本日も量は少ないですが、終わりたいと思います。このレスで安価及びコンマをとってしまっていたら下にズラしてください。

次回もよろしくお願いします。
それでは、また。
841 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/03/03(火) 00:57:58.14 ID:dBVYPO6Y0
4
842 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/03/03(火) 01:31:02.75 ID:yR0eTR2zo
おつ
ちょっと荒治療だったけどこれで一安心かな?
全て明かすのはそれはそれでだけど何も話さないよりは断絶良い
843 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/03/07(土) 08:31:46.69 ID:RK14+hE1O

イリスザダークヒーローとか高値で取引されてそう
844 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/03/07(土) 19:16:57.97 ID:YQux9it6O
>>842
言葉の綾というやつで、流石になんでもかんでも包み隠さず話すようなことはしないかと思われますが、今までだったら隠してたようなことも話す関係にはなったと思います。

>>843
イリスザダークヒーローは初心者から上級者まで幅広く人気で扱いやすいコマです。バージョン違いも製作されたり、大会で優勝者に送られるコマに選ばれたりすることもあり、そういったものは高値で取引されることもあるみたいです。
845 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/03/07(土) 19:17:23.11 ID:YQux9it6O
ガイ「……コレを借りるぞ」
グランドアースエバンス「」スッ

鬼の子ども「渋いの選んだな!ソイツは持久戦に持ち込めばかなり強いんだぜ!でも、今の流行りは高速で決着を着けるのが主流だから最近はあまり見かけないんだよなぁ」

ガイ「なるほど……お前のコマは?」

鬼の子ども「メタリックローガン!コイツは相手の攻撃を耐えてチャンスを狙うコマなんだ!兄ちゃんのグランドアースエバンスとは、相性的にいい勝負になると思うんだけど……とりあえずやろうぜ!」

ガイ「この台が空いてるな……始めよう」スッ

鬼の子ども「よし……いくぜ!」スッ

シャッ!

グランドアースエバンス「」ギュンッ
メタリックローガン「」ギュンッ

アインズ「流石に初手で失敗はしなかったか。その子どもの言う通りならば、持久力勝負になるはずだが……」

キィンッ……キィンッ……

メルル「おお、やってるねー。ガイが君がやってるのは意外かも?」ヒョコッ

アインズ「私は観戦だ。司会の仕事はいいのか?」

メルル「うん!サララと交代してきたから大丈夫!それにしても……あの顔、見てよ」

ガイ「……ッ」
鬼の子ども「持ち堪えてくれー!!!」

アインズ「……フッ、戦でもしているかのような面構えだな。それだけ真剣に楽しんでいるということか」

メルル「おっ、そろそろコマが止まりそう」

グランドアースエバンス「」フラッ……
メタリックローガン「」フラッ……

アインズ「どちらが勝つか……」

ガイ「……」グッ
鬼の子ども「頼むぞ……!」

グランドアースエバンス「」コテン
メタリックローガン「」コテン

メルル「同時に倒れたァ!」

アインズ「……ほぼ同時に止まったが、僅かにガイのコマの方が倒れるのが速かったな」

ガイ「フッ……ああ。俺の負けだ」

鬼の子ども「あっぶねー!!!負けるかと思ったぜ!兄ちゃん、いい勝負だったな!こんなにギリギリの戦いになったのは久々だったぜ!」

ガイ「俺も楽しかったぞ。コマを貸してくれてありがとう。コレは返す──」

鬼の子ども「いや、いいよ。それは兄ちゃんにやる!」

ガイ「……いいのか?結構するだろ、このコマ」

鬼の子ども「へへっ、いいんだよ!勝負に乗ってくれたお礼!……もしかして、いらなかった?」

ガイ「……いや。そういうことなら、ありがたくいただこう。大切にする」

鬼の子ども「おう!また戦おうな!」ニッ

⭐︎コマ勝負で負けました。
846 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/03/07(土) 20:00:09.84 ID:YQux9it6O
ー夕方

アインズ「大盛況だったな」

サララ「ええ、お陰様で!売り上げも好調でした」

ガイ「ここの物は俺達で片しておく。サララは休んでいてくれ」

サララ「えっ、でも──」

メルル「だーめ!お姉ちゃん命令です!サララはもう休んでなさい!」ピシッ

サララ「お姉ちゃん……」

メルル「人に任せられるときは任せた方がいいよ。明日の準備もあるんだし、ほら、休んだ休んだ!」

サララ「そういうことなら……お願いしてもいいですか?」

アインズ「謝る必要はない。もとより、私たちを馬車馬のごとく働かせると言ったのはサララじゃないか?」

サララ「それはそうなんですけど……じゃあ、お言葉に甘えて、あとはお願いしますね!」



ーーココロイシ道具店 裏庭

メルル「ふぅー……終わり終わりー!お風呂入ろ!」

アインズ「ああ……ガイ、上がるぞ」

ガイ「俺は少し鍛錬してから戻る」

アインズ「そうか……なら先に行っている」

スタスタ……

ガイ「さて、始めるか」スッ

鈴の音「」シャラン……

笠を被ったイケメン狐獣人「最近はコマ遊びが流行っているんだね。街も随分様子が変わっちゃって……」

ガイ「もう大会は終わったぞ」

笠を被ったイケメン狐獣人「オレが子どもに見えるのかい?」

ガイ「……誰か知らないが、用事はなんだ」

笠を被ったイケメン狐獣人→アウル「世間話さ……光を集めている者と一度話してみたくてね。オレはアウル・フォクシー……君たちに試練を与える者の1人だ」ニヤリ

ガイ「試練?……ここでか!?」バッ

アウル「慌てるなよ。今、言っただろう?世間話だ、って」

ガイ「……」

木箱に座るアウル「話してくれる気になったかい?それじゃ、失礼して……」ストン

アウル「そうだな……10年前のこととか、どうだい?少しでも知りたいだろ?」

ガイ「続けろ」

アウル「多種族を排斥する奴らと比べたらマシだけど君も中々、無愛想だな……さて、10年前のこの国で起きた出来事について話そうか」

ガイ「それについてはある程度、知っている。どうして大罪人のお前が出歩けているんだ」

アウル「オレのことを知っていたか……表向きには囚人のままだけど、太政大臣の計らいによってお国のために上手く利用されてるのさ。少しでも、不利益になると判断されれば即座にコレが爆発……首なし死体へと早替わりって訳だ」
首輪「」コツコツ

ガイ「有用だな」

アウル「言ってくれるねえ。ま、否定はしないけど……こうして出歩けているのは何もキキョウのお陰だけじゃない。オレの命を残したヤツのお陰でもある。10年前にこの国を救った不死鳥……いや、スライムのお陰でね……」

ガイ「……わざわざ現れて、昔話だけのはずがないだろう」

アウル「あまりお気に召さなかったかい?じゃあ、君が食いつきそうな話題に変えようか。試練はオレが直々に与える。受ける気になったら、すたれ村にいるトモスケに声をかけろ」スクッ
蒼き星の杖「」キラキラ……

ガイ「世界樹の光……!」

アウル「オレはいつでもいいけど……最近は国内の様子がきな臭い。用事が済んだらとっととこの国を出た方がいいよ……じゃあ、待っているよ」スタスタ

847 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/03/07(土) 20:00:52.22 ID:YQux9it6O
腕立て伏せをするガイ「……」クイッ クイッ

ガイ(不死鳥か……フローディアとは違ってマトモな力の使い方をしているように思える。それとも、不死鳥としてはフローディアが正しくて、この国を救った不死鳥が間違っているのだろうか……?)

ガイ(いや……正しさなんてのは、視点の問題だ。これに正解などないんだろう。答えを出すとするなら……俺が良いと思った方が、俺にとっての正解なのだろう)

ガイ(俺に与えられた祝福は……この国を救ったような使い方はできない。だが、それでも……誰かを守るために使うことはできるはずだ。ルーも利用できるものは利用しろと言っていたな……こう考えていると、代償の刃を使う理由付けにも使えてしまうが……)

ガイ(代償を払い続けて、全てを救う存在になるのも悪くないかもな──)

ガイ(……何を考えている、俺は。そんなことは、守るための力の使い方じゃない……仲間も、自分自身も……両方救ってこそ、俺にとっての正しい使い方だ……!)

ガイ「……っ、ふぅ……俺も上がるか……」

⭐︎力の在り方について考えました。
848 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/03/07(土) 20:37:27.16 ID:WEQ9qwUiO
ガイ(眠るときにアモが協力してくれると言っていたが……一体どうするつもりなんだろうか。とりあえず布団に……)

盛り上がった布団「」モゾモゾ

ガイ(……明らかに誰か入っているな。はみ出ている尻尾から見て、アモだと思うが……中身を見てはいけないと、俺の中の警鐘が鳴り響いている。いや、警鐘がなんだ。そんなものは関係ない。布団からアモを追い出す──)スッ

めくられた布団「」ガバッ!

際どい服を着たアモ「……きゃー♡」

かけられる布団「」バサッ……

ガイ(何も見なかったことにしよう)

布団から顔を出すアモ「ん……ガイ、どうしてまた布団を被せたの?」モゾ

ガイ「俺はもう簡単に流されないと誓ったんだ。悪いが、この部屋から出ていってくれ」

アモ「……あ、この格好だったらそう勘違いしちゃうよね。大丈夫……私を信じて、中においで?」

ガイ「なんでそんな格好を?」

アモ「私の魔法を最大限に発揮するおまじない、みたいなやつ。淫魔の人たちが際どい服を着るのってそういう理由があるんだよ」

ガイ(……理由はともかく、仲間を信頼するんだ。アモと、俺の理性を信じろ……)

布団に入るガイ(絶対に手は出さないぞ……!)

アモ「ふふ、いらっしゃい♡……あとは、力を抜いて、ゆっくり目を閉じて……♡」

ガイ(……本当に寝かしつけにきたのか?とてもそうは思えないが……)

アモ「そうそう、いい子、いい子♡」ユラァ……

ガイ(……?意識が、飛ぶ──)

ガイ「……」zzz

アモ「……おやすみ、ガイ」



◆現在はオノゴロ諸島です。(19日目)

何をする?
安価下1~3

誰かに捜索されています。
コンマ下1
01-50見つけた
51-00見つからない

⭐︎試練を受けることができるようになりました。受ける場合はその旨を記載してください。
849 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/03/07(土) 20:38:28.58 ID:iHHrlbSQ0
ガイ達VSグレイグ模擬戦のリベンジ
850 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/03/07(土) 20:39:02.20 ID:eOA6YKhC0
ニナの試作飛空艇の飛行実験に付き合う
851 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/03/07(土) 20:40:45.84 ID:q48f2Fj1O
サーシャ、和服姿でガイを誘惑
852 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/03/07(土) 20:41:57.89 ID:JomJFHcwO
サララ アインズとガイがこの前やった夜の行為に興味を持つ
853 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/03/07(土) 22:45:09.24 ID:YRLx4ZzeO
ーーココロイシ道具店

グレイグ「ガイとリーゼリットに用事が……おお?なんだお前……前回と違って雰囲気が良さげじゃねぇか!」

ガイ「仲間と腹を割って話したんだ。少々変な流れにはなったが、良い方向に向かっている思うぞ。それで、用事は?」

グレイグ「ネオデロデロ教のことについてだ。最近、アイツらの布教活動やらを少しでも聞いたか?」

ガイ「……いや、聞いていないな。それが一体?」

グレイグ「数日前まで毎日のように布教していた奴らが動きを止めた……こりゃ近い内に何かデカい動きがあるぜ」

ガイ「デカい動きか……俺達の方で何かやっておくことはあるか?」

グレイグ「今まで通り動け。探りは俺たちの子分がやっている。お前らは光の捜索に並行して、いつでも戦えるようにしておけばいい。どこが戦場になっても可笑しくねぇからな」

ガイ「嫌な予感がしてきたな。わかった、準備しておく……グレイグ、時間はあるか?」

グレイグ「あ?あるけど、どうかしたか?」

ガイ「前回のリベンジをさせてくれ。俺が仲間を信頼することができているか、確かめたい」

グレイグ「ははん、なるほどなるほど。負けっぱなしじゃ格好がつかねえよなァ……!後輩が頼んできたんだ、胸を貸してやるのが先輩としての矜持よ!裏庭に行くぞ、他のやつに声かけてこい!」

ガイ「……感謝する」

854 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/03/07(土) 22:45:35.38 ID:YRLx4ZzeO
サーシャ「グレイグさん、よろしくお願いします!」

リーゼリット「今度は負けないから!」

アインズ「悪いが、勝たせてもらうぞ」

アモ「そういう訳だから、覚悟してくださいね?」

グレイグ「クッ……ハッハッハッ!こりゃ手強そうだ!こっちも加減はナシだ!全員まとめてかかってきなぁ!!!」

メルル「泣きべそかくのは、そっちかもよ!」

それぞれの得物を構える一同「」スッ

サーシャ「援護は任せて……!」

リーゼリット「隙ができたら撃つ……!」

アインズ「正面は私が抑える!アモ、準備はいいか?」

アモ「いつでも大丈夫……合わせられるよ」

メルル「隙を見つけたら一気に……」

ガイ「……行くぞ」ダッ
855 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/03/07(土) 22:46:55.99 ID:YRLx4ZzeO
グレイグ「なんだ、前と手は一緒か?それなら今回も──」
アインズ「こちらで相対するのは初めてだろう?」
大剣「」ブンッ

グレイグ「おおっ!?」
ハルバード「」ガキンッ

アインズ「まだだ……槍ほどの連続した攻撃は出来ないが、その分威力は大きく勝るッ!」ブンッ

グレイグ「ぐっ……!これじゃ風魔法を使う隙が無ぇな……!」キンッ

グレイグ「ぐっ……!?」
グレイグの肩に当たって消滅する魔力弾「」

リーゼリット「よし、命中……模擬戦だから、軽く痺れるくらいの威力に収まってるけどね!」

アインズ「皆の力を借りるまでもなかったかもな……!」ブンッ

グレイグ「やるじゃねえか……だが、俺を侮りすぎだ!」バッ

暴風「」ビュオオオオオオ──
後ろへ下がるアインズ「何!?」バッ

リーゼリット「しまった!風魔法が放たれた!」

グレイグ「少し、冷や汗かいたぜ……!だが、こうなりゃ前と同じように俺が勝っちまう──」

アモ「今回は違うよ?」ユラァ……

グレイグ「なっ!?こんな近くに、いつの間に……」

透明→メルル「にゃはは!私がアモちゃんをここまで近づけたんだ!この距離なら、対策をしていない心属性の魔法は滅茶苦茶効くはず!」スゥゥ──

グレイグ「ぬっ……」フラッ……

消えていく暴風「」ビュオ─

グレイグ「うおおおおおおおおお!!!!!!」ダンッ

アモを抱えて離れるメルル「嘘ォ!?」バッ

アモ「気合いで影響を少なくしてるの!?なんて無茶苦茶なことを……でも、コレで」チラ

メルル「うん……あとはあの2人が!」

グレイグに向かう魔力の矢「」ヒュンッ

グレイグ「くっ……矢は弾き飛ばせば──」

消えていく魔力の矢「」サァァ──

グレイグ「消えた!?」

サーシャ「今のは囮。本命は──」

アインズ「風が消えているぞ!」バッ
グレイグ「くっ……!これが本命!?だが、防ぎ切ったぞ!」ガキンッ

シュンッ

グレイグの後ろから首に短剣を当てるガイ「……これが本命だ」
グレイグ「……ハッハッハッ!!!参ったな、降参だ!!!」
地面に落ちるハルバード「」カラン……

アモ「それじゃあ……」

メルル「私達の勝ちだァ〜〜〜!!!」
856 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/03/07(土) 22:47:35.79 ID:YRLx4ZzeO
アインズ「フッ……これで1勝1敗だな」

グレイグ「ああ……見事だったな。良い連携だ……」

短剣を引くガイ「……仲間の力がなければ、勝てなかった」スッ

アインズ「当然だ。私たちはパーティなのだからな」

サーシャ「でも、最後の踏み込みはガイだからできたことだよ。ちゃんと決めてくれてよかった……!」

リーゼリット「……うん。あそこで迷ってたら、きっと負けてた」

アモ「ふふっ……皆がちゃんと信じて動けてたからこその勝利だね」

メルル「いやー、完璧完璧!私の透明化も冴えてたし、アモちゃんの魔法もばっちり決まったし、サーシャちゃんの囮も上手かったし!」

グレイグ「ははっ、賑やかな連中だな……だが本当に、前とは別物だ。特にガイ、お前だよ」

ガイ「俺……?」

グレイグ「前のお前は、自分が全部背負おうとしすぎてた。仲間を信用してねえって訳じゃねえが、どこかで最後は自分一人で決めるしかないって面してやがった」

ガイ「……」

グレイグ「だが今は違う。仲間に任せるところは任せて、自分が決めるべき一手に全力を注げてる。ようやく、ちゃんとパーティの前衛になったって顔だ」

アインズ「……ふふっ、言われているぞ」

ガイ「茶化すな……」

サーシャ「でも、ちょっとわかるかも。今のガイは、記憶を無くす前みたいにちゃんと周りを見てくれてる感じがするし」

リーゼリット「……私も、そう思う」

アモ「えへへ……信頼してもらえるのって、嬉しいね」

メルル「よーし、この調子で明日からもがんばろー!」

グレイグ「浮かれるのはそこまでにしとけよ。今回は模擬戦、それも相手は俺一人だ。本番じゃこう綺麗にはいかねえことが多い」

アインズ「わかっている。だからこそ、良い確認になった」

グレイグ「そういうこった……それとな、さっきの話は忘れるなよ。備えだけはしっかりしておけ」

ガイ「ああ……肝に銘じておく」
857 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/03/07(土) 22:48:07.66 ID:YRLx4ZzeO
グレイグ「ま、今日のところは及第点だ。少なくとも今のお前らなら、一緒に戦っても背中は預けられる……そう思える程度にはな」

サーシャ「それって、結構すごい褒め言葉じゃない?」

リーゼリット「……うん。グレイグさん、あんまり素直に褒めなさそうだし」

グレイグ「おいおい、俺がひねくれ者みてぇじゃねえか」

メルル「違うの?」

グレイグ「違わねえけどな!」

アモ「ふふっ」

ガイ「……グレイグ」

グレイグ「ん?」

ガイ「胸を貸してくれて、感謝する。おかげで……確かめられた」

グレイグ「そうかい。なら何よりだ」

ガイ「……俺は、もう一人で戦うつもりはない。皆で勝つ」

サーシャ「……!」

アインズ「……ふっ」

リーゼリット「うん……」

アモ「ふふっ……」

腕を組むメルル「」ウンウン

グレイグ「ハッハッハッ! いいじゃねえか、それで。そういうのはちゃんと言葉にしといた方が、いざって時に強えんだよ」

アインズ「では、鍛錬はこれで終わりにするか。汗もかいたしな」

メルル「さんせーい! 早くお風呂お風呂ー!」

サーシャ「私も着替えたい……砂と汗ですごいことになってるし……」

グレイグ「おう、しっかり休め。休むのも強くなる為の内だ」

ガイ「……ああ」

スタスタ……

少し遅れて歩き出すガイ「……」

ガイ(皆で勝つ……か。言葉にしてみると、妙な感じだな……だが、悪くない。何が来ても、今度は、一人で抱え込まない。俺には、仲間がいる)グッ

⭐︎模擬戦に勝利しました。
⭐︎『連携技』の補正が+40になりました。
858 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/03/07(土) 23:46:31.56 ID:Yw/N5WIMO
ーーニナの工房

試作飛空挺「」ズン……

サーシャ「わぁ……思ってたよりずっと大きいね!」

アモ「うん……クルーザーくらいの大きさを予想してたけど、それよりも全然……」

ガイ「驚いたな。もう組み上がったのか?」

ニナ「試作型だがな。けど、ほぼ完成品と言ってもいい……あとはこれを基に細かい調整を施すだけだ。ちょうどいい、乗ってみるか?」

アインズ「……いいのか?」キラキラ
アインズの尻尾「」ブンブン

ニナ「ククッ……自分で飛べるだろうに、こういうのに竜も興味が湧くんだな」

アインズ「む……変か?」

ニナ「そんなことはない。むしろ興味を持ってくれるのはありがたい限りだ」

リーゼリット「これだけ大きいと、運転も大変そう……」

ニナ「空を飛ぶってなると、どうしても複雑になってしまってな……これでも簡単にはした方だ。操作を説明してやる、ついてこい」スタスタ



ニナ「──といった感じだ。わかったか?」

サーシャ「……え、えーと……」

リーゼリット「ちょ、ちょっと工程とか気にすることが多すぎるかも……」

アモ「空を飛ぶって大変なんだね……」

アインズ「ふむ。大体わかったぞ。たしかに複雑だが、覚えきれないという程でもない。操作しても構わないか?」

ガイ「……大丈夫か?」

アインズ「任せておけ。ニナ、飛ばして構わないんだな?」

ニナ「ああ。やってみろ」

試作飛空挺「」ゴウン……ゴゴゴ……

859 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/03/07(土) 23:47:01.71 ID:Yw/N5WIMO
ーートウゲン国政区

ザワザワ……

兵隊A「な、なんだあの飛翔物は!?」

兵隊B「新手の魔導兵器か!?」

ロヴィア「何あれ……?大きい、船……?」

聖女「……驚きました。あんな大きさのものが、空を飛ぶなんて……」

ホロウ「すごい……しかも、雲と同じくらいの速さで動いてる!?」



ーートウゲン城

ザワザワ……

リュウトウ「何事だ!?あれは一体なんだ!?」

イヨ「わ、わかりません!ただ、外国から飛んできたものではないと、確認はとれていますが──」

キキョウ「……あんなの、これまで見たことない。"今回"は本当に、私の知らないことばかり起きるな……」



ーーすたれ村

イクセ「アキトお兄ちゃん、あれ何!?」

アキト「拙者も初めて見たでござる……!街ではあんな物が作られているのか!?」

イクセ「……クロシュちゃんが見たら、なんて言うかな……」



ーー試作飛空挺 甲板

ビュオオオ──

サーシャ「ほ、ほんとに飛んでるの!?」

リーゼリット「街があんなに小さく……ニナさん、これ凄いですよ!!!」

ニナ「ククッ、そう褒めるな。これでもまだ、コイツは最高速度の半分も出していない」

アモ「これより速く飛べるんですか!?」

ニナ「ああ……尤も、そこまでの速度は求められていないだろうから使うことはないと思うがな」

アインズ「うん……うん、これはいい。自分で飛ぶのとは違った楽しさがある……!ははっ、ニナ、最高だ!!!これはとんでもなく素晴らしいぞ!!!」キャッキャッ

ガイ(あんなに嬉しそうに……空だからだろうか。いや、みんなで同じ景色を見られるのが、単純に嬉しいのかもしれない)

ニナ「ククッ……気に入ったようで何よりだ。気が済んだら、工房に戻ってくれ」ニヤリ

⭐︎試作飛空挺の試運転を行いました。
860 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/03/07(土) 23:52:43.91 ID:Yw/N5WIMO
というわけで本日は終わります。
次回はサーシャの誘惑(?)から始めたいと思います。よければお付き合いください。

それでは、また。
861 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/03/08(日) 01:15:22.09 ID:wyaDLqQgo
おつ
パーティが纏まって雪辱も果たせたか
しかし総掛かりでようやくだから最古幹部は強いな
862 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/03/08(日) 09:20:09.11 ID:glZjh5Nk0
おつ
アインズさん意外と器用だな。
863 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/03/08(日) 15:28:36.74 ID:UPGXRUHvO
>>861
グレイグさんは幹部になってからも鍛錬を続けていますので、それなりに強いようです。その強さが発揮されるような事態が起きなければいいのですが。

>>862
アインズさんは割と機械全般に強いみたいです。とくに、乗り物の類いには大山脈に住んでいた頃から興味があったようです。
ウォーターポートに滞在しているときにはイーリンと話し合っていたりする姿が見られています。
864 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/03/08(日) 15:30:02.79 ID:UPGXRUHvO
ーーココロイシ道具店

ガイ(これで飛行手段の問題は解決したな。この国の光を回収したら、そのまま浮島に向かうか……それとも一度ウォーターポートに戻るべきか……)

チョイチョイ

ガイ「ん?」クルッ

着物サーシャ「じゃーん!どう?」ヒラリ

ガイ「……似合っているな」

サーシャ「ふふっ……これ、サララさんに着るの手伝ってもらったんだ♪」

ガイ「その服、着るのはそんなに大変なのか?」

サーシャ「うーん……慣れたら一人でもできそうだけどね。意外と難しいんだよ」

ガイ「そういうものか……準備はできている。出かけよう」スッ



ーートウゲン宿場町 遊郭

ワイワイガヤガヤ ウフフ

ガイ(特に行く場所も決めてないと言うから、適当に歩いていたら……場違いな所に来てしまったな)

サーシャ「え、えーと……ガイ、ここに来たのってもしかして……?///」

ガイ「……違う。断じて、違う!!!」

サーシャ「そ、そうだよね!!!///その、てっきり……私のこと、そういうふうに誘ってるのかと……///」

ガイ「何を言っているんだ、お前は……!」

サーシャ「だ、だってほら……アインズと、そういうことしたんでしょ!?///」

ガイ「……それは……その、だな……」

サーシャ「や、やっぱりしたんだ……!」

ガイ「否定はしないが、今日はそういう目的じゃない!本当に偶然だ!」

サーシャ「ガイがそう言うなら信じるけど……でも、どうしてこんな場所に?」

ガイ「土地勘の無いまま、無軌道に歩いただけだ……歩かせて悪いな。国政区の方に戻ろう」

サーシャ「うん、そうだね……」

ガイ(答えを出す前に、サーシャとそういう関係になるのは……違う気がする。今は、まだ越えちゃいけない線だ)

サーシャ(ちょっとビックリしちゃったけど……もし本当にそうだったら、嫌じゃ……なかったんだけどな……)

◆サーシャと何か話す?(または行動等)
安価下1〜2
865 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/03/08(日) 15:36:01.07 ID:zbW4e/SBO
転んで着物がはだけた(下着つけてない)サーシャを庇ってその場を去る
866 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/03/08(日) 16:55:03.13 ID:G4ZKvVhZo
興奮状態を時間魔法で作った時間でクールダウンさせることで何にもなかった風に取り繕う。時間魔法の錬度上昇。
867 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/03/08(日) 19:36:11.94 ID:F19Z0vpMO
ーートウゲン国政区

ワイワイガヤガヤ

スタスタ……

店を眺めるサーシャ「……」ジッ

ガイ「……サーシャ、あの店が気になるのか?」

サーシャ「えっ?あ、ううん!違う違う!その……ちょっと目に入っただけだよ」

ガイ「俺に気を使う必要はない。たしかに、あのヨーカンは美味そうだしな」

サーシャ「でも……味、しないんでしょ?それなら、私だけしか楽しめないし……」

ガイ「構わない。お前が美味しそうに食べてる所を見るのが好きなんだ」

サーシャ「な、なにそれ……///」

ガイ「とにかく、遠慮するな。行くぞ」



サーシャ「思ったとおり、すっごく美味しかったぁ……!」

ガイ「ずっと笑顔だったな」

サーシャ「……ガイがじっと見てくるから、ちょっと落ち着かなったよ」

ガイ「邪魔をする気はなかったんだが……すまない」

サーシャ「……私は寛大なので許します!」

ガイ「フッ、それはありがたいな……そろそろ帰るか」

転ぶサーシャ「そうだね……っと、わっ……」コテッ

ガイ「大丈夫か?」スッ

サーシャ「いてて……えへ、転んじゃった。大丈夫だよ、ありがと──」
着物の帯「」シュル……

ガイ「……まて、立つな」

サーシャ「へ?どうしたの、急に──!?」

サーシャ「ど、どうしよう……今ので帯が解けちゃったんだ……!ガイ、直せる?///」

ガイ「……いや、厳しいな。どういう風になっていたのかまったく見当がつかない……ん?」
着物の隙間から見えるサーシャの身体「」チラッ

ガイ「……下着、つけてないのか?」

サーシャ「それが伝統的な着方だって、言ってたから……!」

ガイ「……すまない、少し触るぞ」スッ

抱き上げられるサーシャ「えっ!?ちょ、ちょっと……!?///」

お姫様抱っこをするガイ(軽いな。この身体の胃袋に、あの量の食べ物がどうやって入っているのだろうか……)

お姫様抱っこをされるサーシャ「う、うう……///」

ガイ「少しの辛抱だ。最速で帰るから人目は気にするな。そのまま捕まっていろ──」

サーシャ「まさか、時間魔法を使うの?──」

シュンッ

ガイ(俺1人だけが加速するなら、消費は軽い。だが……他の人物ごと動くとなると単純に倍の消耗はしてしまうな。それに、移動間の意識も俺だけしか残っていないみたいだな)チラ

ガイに捕まったままのサーシャ「」ギュッ

ガイ(……やっぱり、綺麗だな)

シュンッ

868 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/03/08(日) 19:36:42.00 ID:F19Z0vpMO
ーーココロイシ道具店

ガイ「……着いたぞ、サーシャ」スタ

サーシャ「……ほんとだ。あっという間に……」
着物「」パサッ……

サーシャ「きゃっ!?///」バッ

ガイ「……とりあえず、着替えてこい」

サーシャ「うん……///」

ガイ「サーシャ」

サーシャ「……何?///」

ガイ「また、一緒に出かけてくれるか?」

サーシャ「!……もちろんだよ!次は、途中で帰らなくていい日にしようね!」ニコリ

ガイ「……ああ」

⭐︎サーシャと街を回りました。
869 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/03/08(日) 21:28:13.28 ID:RhI0IozyO
ーーデロデロ教会 第2オノゴロ支部

ロヴィア「……」ムスー

ホロウ「機嫌悪そうだね。どうかしたの?」

ロヴィア「ガイの偽物がまったく見つからなくて……街中探しても、まったく手応えないしー」

ホロウ「あの人か……一度会ってから2週間は見かけてないなぁ。無愛想で、口数少なくて……」

ロヴィア「……アイツ、そんな所まで真似してるんだ。許せない……!」ギリッ

ホロウ「そうだね。あの人は、私の友達を殺した……世界めくれで消滅なんてさせてあげない。輪廻の輪に永遠に閉じ込めてやらないと、私の気がすまないよ」

聖女「……可能であれば、その怒りを飲み込んで全てを消滅させてほしいものですが」スタスタ

ロヴィア「……聖女さまー、私、今のところあの偽物見つけられてなくてー……」

聖女「構いません。途中で障害になるようであれば、必ず出会います。一度、捜索は打ち切りましょう」

ロヴィア「はい、分かりましたー……」

聖女「……ロヴィア、ホロウ。近いうちにビャクヤが動きます。それまでに不安要素を排除しておきたいのですが、2人にお願いしてもかまいませんか?」

ホロウ「具体的には、何をすればいいんですか?」

聖女「フェルメールの素性を調べてください。彼女は私たちと相容れない考えを持っている可能性があります」

ロヴィア「その根拠ってなんですかー?」

聖女「違和感を感じました。もしかしたら、私達は既に彼女の魔法の影響を受けているのかもしれません」

ホロウ「魔法の影響……記憶とか、認識を弄られてるってこと?」

聖女「ええ。彼女の受け答えは自然でした……ですが、自然すぎた。こちらが何も疑わないことまで、計算に入っているような気配がありました」

ロヴィア「うわー、嫌な感じですねー……」

聖女「穏便に済むならそれが一番ですが……難しいようであれば、排除も視野に入れてください」

ホロウ「分かりました。監視して、交友関係と行動を洗えばいいんですね」

ロヴィア「あの偽物探しは一旦やめるけど、もし途中で見つけたら……」

聖女「その時は、任せます。ですが忘れないでください。今の優先順位はフェルメールです」

ロヴィア「はーい……」

ホロウ「でも、もし本当に私たちがもう魔法にかかってるなら、調べること自体が遅いんじゃない?」

聖女「その可能性もあります。ですが、違和感を覚えた時点で綻びは生まれている。完全な支配なら、私が疑問を抱くことすらないはずです」

ロヴィア「なるほどー……じゃあ、綻びから引っ張ればいいわけですね」

聖女「そういうことです。派手に動く必要はありません。静かに、確実に。ビャクヤが動く時に、背中に刃が無い状態を作りなさい」

ホロウ「了解」
ロヴィア「了解でーす」

スタスタ……

聖女「……フェルメール。もし貴女がこちらを欺いているのだとしたら……残念です。この国で、余計な誤算は増やしたくないのですがね……」

◆動きがあるまで
コンマ下1
01-30 残り3日
31-70 残り7日
71-00 残り10日
870 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/03/08(日) 21:36:42.43 ID:Cb+/BM6O0
871 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/03/08(日) 21:58:12.95 ID:WIBjNRYOO
ーーココロイシ道具店

ガイ(……なんだか胸騒ぎがするな。気のせいだろうか)ズズ……

リーゼリット「……アンタが普通にお茶飲んでると違和感あるね」

ガイ「前から飲んでただろ。そんなに珍しいことか?」

サーシャ「記憶と味覚が無くなる前は、水とかジュースばかり飲んでたよね……ちょっと懐かしいな」

ガイ「……」

メルル「へェー、意外だねェ。見た目に寄らず、意外と子供っぽいところがあるんだ?」

アモ「ふふっ……私もジュースは好きだよ、ガイ」

アインズ「なに、気にするな。甘いものを好むのは別に恥ではない。むしろ、変に気取るよりよほどいい」

ガイ「……もういい。行動しよう」

サーシャ「ふふっ……」

◆現在はオノゴロ諸島です。(20日目)

何をする?
安価下1~3

あるキャラ達の死亡判定
コンマ下1
01-10 3人死亡
11-30 2人死亡
31-50 1人死亡
51-00 死者なし

⭐︎試練を受けることができるようになりました。受ける場合はその旨を記載してください。
⭐︎27日目に何かが起こるみたいです。
872 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/03/08(日) 21:59:06.45 ID:glZjh5Nk0
メルル、珍しく酔ってるサララを慰める
873 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/03/08(日) 21:59:21.20 ID:VyWKZFpt0
寺子屋で銀狐の歴史についての授業をしていたので一緒に聞く
874 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage ]:2026/03/08(日) 22:00:10.25 ID:o5QEJjQKO
>>852
875 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/03/09(月) 00:04:42.43 ID:j7/i0RZfO
ーー寺子屋

サーシャ「こんにちは!」
アモ「こんにちは〜」

イブキ「……おや、こんにちは」

坊主頭の子ども「あ!!!エルフの姉ちゃんとエッチな姉ちゃん!!!」

イブキ「こら!失礼でしょう!」ゴン
坊主頭の子ども「いってぇ!?」

アモ「ふふっ……気にしないでください。そう言われるのは種族柄慣れてるので」

イブキ「本当に申し訳ありません……」

しゃがむアモ「ねぇ、ボク?」スッ

坊主頭の子ども「は、はい!!!」ビシッ

アモ「私はいいけど、言葉はもっと選んだ方がいいよ?気にしてる人も中にはいるだろうから」

坊主頭の子ども「ごめんなさい……」

アモ「ふふっ。ちゃんと謝れて偉いねぇ♡素直な子は将来きっと、いい男の子になれるよ♡」ナデナデ

坊主頭の子ども「わ……わぁ……!///」プシュー

鬼の子ども「あ、アイツ……羨ましいな……!」ゴクリ

おかっぱ髪の幼女「あれが大人の魅力……!」

サーシャ(アモちゃん、この子たちの大切な何かを捻じ曲げちゃったんじゃ……?)

イブキ「……こほん。そろそろ授業をはじめますよ」

鬼の子ども「せ、先生……」

坊主頭の子ども「いい男の子……」ポケー

イブキ「ほら、皆席について」

子どもたち「はーい……」

トテトテ ガタガタ

アモ「ごめんなさい、少し騒がせちゃいました」

イブキ「いえ……まあ、子どもたちにとっては良くも悪くも刺激が強かったようですが」

サーシャ「良くも悪くも、なんだ……」

イブキ「それで、今日はどういったご用件で?」

アモ「実は、とくにこれといってなくて……授業を見にきたんです」

イブキ「そうでしたか。今から、この子たちに銀狐について教えるところだったんです。よければ、聞いていってください」

サーシャ「はい、ぜひ!」

坊主頭の子ども「ぎんぎつね?」

鬼の子ども「それって昔話に出てくる狐のことか?」

イブキ「昔話ではありません。この国に、かつて本当にいた者たちの話です」

坊主頭の子ども「先生、銀狐ってほんとにいたの!?」

イブキ「いましたよ。今から二十年ほど前までは、このオノゴロ諸島のあちこちに。特に……霊峰にある村には、多くの銀狐たちがまとまって暮らしていたんです」

イブキ「銀狐は、とても美しい毛並みを持つ種族でした。月の光を浴びると雪のように淡く輝いて……それはそれは見事だった、と」
876 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/03/09(月) 00:05:10.61 ID:j7/i0RZfO
イブキ「……ですが、その美しさが災いしました。銀狐の毛皮は高値で売れたそうです。人間たちにとっては、喉から手が出るほど価値のある品だった。だから……狩られたのです。狐としてではなく、金になる獣として」

坊主頭の子ども「……」

鬼の子ども「ひどい……」

イブキ「最初は山で姿を消す者が増えるだけでした。けれど、やがてそれでは済まなくなった。銀狐が多く暮らす場所はどこか、誰がどこに隠れているのか……そういう情報まで狙われるようになり、最後には村ごと襲われました」

イブキ「そして、すたれ村は焼かれました。逃げ延びた者がどれだけいたのかも、正確にはわかっていません。少なくとも、公には……あれで銀狐は滅びたとされています」

おかっぱ髪の幼女「……朝廷は何もしなかったんですか?」

イブキ「いいえ。何もしなかったわけではありません。密猟を禁じるお触れも出されましたし、取り締まりも強化されていたのですが……間に合わなかった」

鬼の子ども「守れなかったんだ……」

イブキ「そうです。どれだけ後から手を打とうと、滅んでしまった命は戻らない。残された者にとっては、何かしたことなど慰めにはならないでしょう」

坊主頭の子ども「じゃあ……銀狐の人たちは、みんな……」

イブキ「……そうとは限りません」

子どもたち「!」

イブキ「生き残りが一人もいなかったと、誰が証明できるでしょう。山深く逃れた者がいたかもしれない。名を変え、姿を変え、どこかで息を潜めていた者がいたかもしれない……」

イブキ「そしてもし、その生き残りが……家族も故郷も同族も、すべて奪われた者だったなら……その胸に何が残るのか。恨みか、悲しみか、それとも……復讐か。少なくとも、穏やかな感情ではないでしょうね……さて。今はここまでにしておきましょうか。続きは次回にします」

坊主頭の子ども「……先生」

イブキ「なんですか?」

坊主頭の子ども「その銀狐の人たち……悪いことしたの?」

イブキ「していませんよ。少なくとも、滅ぼされなければならないような理由はなかったはずです」

鬼の子ども「じゃあ、かわいそうじゃん……」

イブキ「そうですね。かわいそうです。とても。だからといって、恨みのままに無関係の人々を傷つけていい理由にはならない。奪われた側の悲しみは本物です。ですが、その悲しみが新しい悲劇を生むのなら……誰かが止めなければならない」

おかっぱ髪の幼女「先生……銀狐さんたち……お墓、あるのかな」

イブキ「……さあ。あるかもしれませんし、ないかもしれません。けれど、誰にも弔われないまま忘れられていい命ではない……私はそう思います」

坊主頭の子ども「……ちゃんと、覚えてた方がいいんだな」

イブキ「せめて、忘れないことです。どうして滅びたのか。何を奪われたのか。そして……同じことを繰り返さないために、何をしなければならないのか……あなた達なりに考えてみてください」

サーシャ「……改めて聞いても、悲しい話だね」

アモ「聞いてるだけでつらいのに、当事者の悲しみはもっと深いだろうね……」

⭐︎銀狐の歴史を知りました。
877 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/03/09(月) 00:05:53.24 ID:j7/i0RZfO
ーーココロイシ道具店

メルル「ちょっと、サララ……飲み過ぎだって。いい加減やめなよォ」

酔いサララ「うるひゃい!お姉ちゃんは、よゆうがあるからそんなこと言えるんだよぅ……!」フラフラ

メルル「余裕って……何の話?」

酔いサララ「わ、わたひは……っ、あの夜からずっと気になっててぇ……!」グスッ

メルル「……あー」

酔いサララ「ガイさんとアインズさんが、あんなに……あんなに……///」ブンブン

メルル「はいはい、落ち着こうねェ。深呼吸しよ?ほら、吸ってー、吐いてー」

酔いサララ「むりぃ……!あんなの聞かされて、落ち着いてられるわけないでしょぉ……!///」

カランカラン……

リーゼリット「ニナさんの所から帰ってきたら……って、サララさん!?顔赤っ!?」

アインズ「酒の匂いが濃いな……」

ガイ「何があった」

メルル「何っていうか……妹が珍しく酔って、例の件をずっと気にしてる感じ」

酔いサララ「れ、例の件って言わないでく……!///」

アインズ「……ああ、あの夜か」

酔いサララ「ひゃあああ!?アインズさん本人がそんなにあっさり認めないでくだしゃいー!?///」

メルル「にゃはは……かわいそ。脳が処理落ちしてる」

リーゼリット「笑ってないで介抱してあげなよ……」

メルル「してるしてる。ちゃんと慰めてるよォ。ほらサララちゃん、大丈夫。気になるのは普通だし、変でも何でもないから」

酔いサララ「で、でもぉ……勝手に聞いちゃった上に、勝手に想像して、勝手に変な気持ちになってる私が一番だめな気がしてぇ……!」

メルル「そこまで自分を責めなくていいって。誰だって、気になる時は気になるもん……」

リーゼリット「……まあ、あの声量で“気にするな”っていうのは無理があるし」

アインズ「まさか、あの時みんな起きていたのか?」

リーゼリット「サーシャとアモはわかんないけどね……」

ガイ「……すまない」
878 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/03/09(月) 00:06:27.73 ID:j7/i0RZfO
酔いサララ「そ、そうやって真面目に謝られると、余計恥ずかしいですぅ……!」

メルル「サララ。まず一個言っとくけど、“興味を持った”だけで悪い子じゃないからね」

酔いサララ「……ほんとに?」

メルル「ほんとほんと。むしろ年頃の女の子として普通でしょ」

リーゼリット「その言い方もどうなんだろ……」

酔いサララ「……うぅ……で、でもぉ……気になるものは気になるじゃないですかぁ……」

アインズ「何がだ」

酔いサララ「な、何がって……その……そういうのって、実際どうなんですか……?///」

アインズ「どう、とは?」

酔いサララ「ど、どうって……その……何を思って、そういうことになるのかなって……!///」

リーゼリット「そっち!?」

メルル「にゃは……思ったより真面目な疑問だったねェ」

アインズ「……触れたいと思ったからだ」

酔いサララ「ひゃうっ!?///」

リーゼリット「いきなり直球すぎるでしょ!」

アインズ「回りくどい説明が要るか?」

メルル「もうちょいオブラートってものをさァ……」

酔いサララ「うぅぅぅ……/// じゃ、じゃあ……ガイさんも、そう思ったんですか……?///」

ガイ「……ああ」

酔いサララ「わ、わぁぁ……やっぱりそうなんだぁ……!///」

ガイ「少なくとも、軽い気持ちじゃない」

酔いサララ「うぅ……」

メルル「はい、そこまで。酔ってる時に恋愛講座をすると脳が焼けちゃうからねェ」

アインズ「もう十分焼けているだろう」

酔いサララ「や、焼けてませんよぉ……!///」

ガイ「……もう寝ろ。明日には多少マシになる」

酔いサララ「うぅ……そうします……」

メルル「はい、お姉ちゃんが連れてくから。解散解散!」

⭐︎サララたちと話しました。
879 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/03/09(月) 00:07:49.19 ID:j7/i0RZfO
ーーデロデロ教会 オノゴロ支部

燃え上がる火「」ゴオオオオオオ──
壊れた椅子「」
焼け落ちる絵画「」ボロッ……

ボロボロのラルフ「ハァ……ハァ……へへ、まったく……こんだけ強かったら、あの時も捕まるようなヘマはしなかったんじゃねぇのか……?」

ロヴィア「強くなったのはガイに助けられた後ですから……悲しいですよ、彼を育ててくれた方を手にかけなければいけないなんて……」スッ

ホロウ「あなた、カリスに弄られてたんだね。どのみち長くはない命だけど、お金で雇われた人のためにわざわざ殺されるなんて割に合わないでしょ。フェルメールとリュアンの居場所を教えてくれたら見逃してもいいよ」

ラルフ「ハッ……魅力的な提案だが、断らせてもらう。仕事はきっちりこなす主義でね……」

ロヴィア「そうですか……残念です。ガイと同じ場所に送ってあげます。どうか、安らかに──」

ラルフ(ここまでか。あの2人、逃げ切れてるといいんだが……ガイ。せっかく会えたが、俺は終わりだ。お前は長生きしろよ──)ググッ

ドゴォン!!!

ラルフ「」ベシャッ……

ロヴィア「……ホロウ、この人のこと消せる?」

ホロウ「うん。任せて……」スッ

消えていくラルフの死体「」シュウン……

ロヴィア「……ありがとう。もうここには用事も無いし、早く出よっか」

ホロウ「これくらいの火なら平気だけど……」

ロヴィア「この国の兵士さんとか来ちゃうでしょー?ここに残ってたら事情聴取とかで面倒なことになっちゃうしー」

ホロウ「……それは嫌だね。早く行こっか。それにしても、あのコボルド……私たちに何も知らせないようにするためにここまでするなんてね……」

ロヴィア「ガイの師匠だからね。流石だよ、本当に……」

スタスタ……

焼け落ちていくデロデロ教会「」メラメラ……

880 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/03/09(月) 00:08:31.17 ID:j7/i0RZfO
本日はここまでです。
次回もよければお付き合いください。
それでは、また。
881 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/03/09(月) 00:36:13.98 ID:fja8fx0jo
これは悠長にしてると人死が増えるやつか
882 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/03/09(月) 01:14:19.14 ID:3PmD48Lbo
おつ
1人ってそこの人数かよぉ!
こりゃ急いで対応しないとまずい事になるな
883 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/03/09(月) 11:04:48.24 ID:xBmutl380
乙です。
試作飛行機イベでフェルメール達のリアクションがなかったのは伏線だったのか。
884 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/03/11(水) 23:33:58.80 ID:cI0VsM4wO
急なのですが自由行動の安価だけ募集したいと思います。

>>881
増えるかは安価とコンマ次第です。それを考慮して自由安価で行動してみてください。何かが変わるかもしれません。

>>882
ここで襲撃される場所は隠した方が面白いかなと思い、このような形でコンマ表を作成しました。今後もこういった感じで出すと思います。

>>883
(実は>>1が描写を忘れていただけとはとても言えない)
フェルメールさんたちはまだ国外には逃げてはいないようで、どこかに隠れているみたいです。よければ参考までに。
885 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/03/11(水) 23:36:20.39 ID:HLTugmvjO
ーートウゲン城

ビャクヤ「──以上の点から、このデロデロ教会の火事に事件性は無く、教団内部の不始末によるものと思われます」

リュウトウ「そうか。報告、ご苦労……もう下がれ」

ビャクヤ「……」ペコリ

スタスタ……

リュウトウ「……どう思う?イヨ」

イヨ「ただの内部争い……というだけでは無い気がしますね。現場から挙げられた情報を加味すると、何者かが意図して火を放った可能性も十分あります」

リュウトウ「私もそう思う。この件は念の為キキョウにも伝えておいてくれ」

イヨ「わかりました……最初の頃より、ずっと堂々として見えます。将軍らしくなりましたね」

リュウトウ「……私は、これまでの姫巫女達に比べれば上に立つ者としてはまだまだ未熟だよ。イヨやキキョウの手を借りないと、どこかで謀反を起こされてたかもな」

イヨ「……そんなことは、私たちがさせない。だからあなたは、将軍らしくどっしり構えておけばいいの!」

リュウトウ「……頼りにしてるよ、イヨ」



ーートウゲン城 廊下

スタスタ……

ビャクヤ(準備は着々と進んでいる。今は綺麗事を並べて民の上に立っているがいい、リュウトウ……父さん、母さん。罪のない2人を殺したこの国に、必ずや天誅を与えてみせます。だから、見守っていてください。この国の最期を……)ギリッ

木の上からビャクヤを見るイケメン美女「……フゥー……参ったね、こりゃ。アウルの時みたいなやり方だけは御免だったのに、連中はもう壊す方に酔い始めてる……結局、暴力でしか物事は変えられないのかねぇ」
キセル「」プカプカ



ーートウゲン城 キキョウの部屋

キキョウ(今回はビャクヤが動き出すのがいつもより早いな……さて、今回はどのタイミングで私は死ぬんだろう。城が燃える前に暗殺されるか、反朝廷軍によって将軍様の前で首を刎ねられるか。暴徒になった市民たちに殺されるか……)

キキョウ(……どれでもいいか。どうせまた巻き戻るし。何を警告しても、何を先回りしても……少し形を変えて、結局どこかで破綻する)

キキョウ(ただ……今回は状況がいつもと違う。空を飛ぶ船なんて初めてのことだし、この繰り返しの中でガイ……君が現れたのは、これで2度目。君がいてくれるなら……今回もダメでしたって決めつけるには……少し、早いか)

886 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/03/11(水) 23:37:01.32 ID:HLTugmvjO
ーーココロイシ道具店

新聞「デロデロ教会で大火事!奇跡的に死傷者はゼロ!」

ガイ「……」

リーゼリット「これ……フェルメールさん達のいた教会じゃない!?」

ガイ「昨日の夜、騒がしかったのはこれが理由か。死者や怪我人は居ないようだが……」

サーシャ「心配だね……でも、火事なんて起こすような迂闊な人たちには見えなかったけど……?」

ガイ「不注意なんてことはまずないだろう……もしかしたら、リュアンを匿っていることが勘付かれたのかもしれない」

リーゼリット「……それって凄く不味くない?」

ガイ「ああ。教会が燃えたのが事故じゃないなら……口封じか、炙り出しだ」

サーシャ「炙り出し……」

リーゼリット「もしバレてたら、フェルメールさんたちも無事じゃ済まないよね……?」

ガイ「新聞に死者や怪我人の記載がないのが、逆に気になる。逃げたのか、あるいは……」

メルル「気になるなら一度行ってみる?多分、朝廷の兵士が沢山いるだろうから詳しくは調べられないかもしれないけど……」

ガイ「行くとしたら少人数だな。多いと目立つ……アインズとアモはどこにいる?」

サーシャ「サララさんを手伝ってるよ。呼んでこようか?」

ガイ「ああ。今日の行動を決めよう」

◆現在はオノゴロ諸島です。(21日目)

何をする?
安価下1~3

誰かが何者かに捜索されています。
コンマ下1
01-10 発見された
11-00 発見されない

⭐︎試練を受けることができるようになりました。受ける場合はその旨を記載してください。
⭐︎27日目に何かが起こるみたいです。
887 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/03/12(木) 01:01:00.00 ID:cW3poghFo
少数精鋭でフェルメール達の行方探し
888 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/03/12(木) 01:07:00.62 ID:QWX1ULP60
ラルフからの手紙が届く
889 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/03/12(木) 05:55:45.36 ID:P9G4bR6m0
サララ&メルル、ケジメのためにガイ&アインズと模擬戦
890 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/03/14(土) 08:53:28.57 ID:ipTxa2TT0
そりゃ姉がアポなしで連れてきた連中が自分ちでアレしてたら許せんよなぁ
891 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/03/15(日) 09:35:08.21 ID:PZb+LPr70
もしかして昨日寝落ちしてたのかな
892 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/03/15(日) 13:09:19.37 ID:BW90foI8O
ーーココロイシ道具店

ガイ(……さて、焼けた教会には誰を向かわせるか……おそらく現場には、兵士やデロデロ教の関係者、野次馬が大勢集まっているだろう。ネオデロデロ教の連中も、何か手がかりを探しているはずだ……)

ガイ(サーシャとリーゼでは、仮に戦闘になった時、安全に逃げ切れない。いざとなればその場から離脱できるアインズと、心属性魔法で周囲を無力化できるアモ……それに、気配を消すことに長けた……)

ガイ「……メルル、か」ボソッ

メルル「お姉さんのこと、呼んだかな?」ヒョコッ

ガイ「……教会に向かう人員を考えていた。お前は目立たずに現場を見て来られる。力を貸してくれないか?」

メルル「そりゃ、もちろんいいけど……その前に、やることがあります!」ズイッ

ガイ「……それは一体?」

メルル「サララは優しいからァ、この前のアインズさんとの一件を、大会の手伝いをすることで許してくれたけどォ……私は、それじゃ甘いと思うんだよねェ」

ガイ「足りないなら、相応のことはしたい。何をすればいい?」

メルル「よし! それならアインズさんを呼んできて、裏庭に集合! 時間は取らせないから、すぐに来てねー!」タタッ



ーーココロイシ道具店 裏庭

アインズ「その装い……模擬戦を行う気か?」

サララ「お、お姉ちゃん……どうして急にこんなことを……?」

メルル「決まってるでしょォ? けじめだよ、けじめ」

ガイ「……けじめ、か」

アインズ「今、それをやる必要があるのか? 教会の件は急を要する」

メルル「だからだよ。危ない所に行く前に、うやむやのまま行きたくないの」

サララ「お、お姉ちゃん……」

メルル「サララは優しいから、“もういいです”って言っちゃう。実際、手伝いだってしてくれたし、謝ってもくれた。でもねェ、それで全部終わりみたいな顔をされるのは、私はちょっと違うと思うんだよ」

ガイ「……」

メルル「言葉で反省するのは簡単。でも、今から危ない場所に行くなら、“本当に二人とも噛み合ってるのか”“ちゃんと気持ちに整理がついてるのか”を見せてもらわないと、こっちも安心できない」

アインズ「……私とガイを測るための模擬戦、ということか」

メルル「そういうこと! ほら、構えて構えて! 油断してたらバッサリいっちゃうよ!」ザッ

サララ「えっ……ええと、あの件は私はもう気にしてないんですが……お姉ちゃんがそう言うなら、その……ちゃんと区切りはつけておきたい、です……!」

ガイ「……わかった」

アインズ「短く済ませるぞ」

メルル「うん、それでいいよォ」

ガイ「……行くぞ」ザッ

◆コンマ下1

01-30 敗北
31-50 引き分け
51-00 勝利
893 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/03/15(日) 13:38:36.54 ID:DSrL8nOgo
はい
894 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/03/15(日) 15:36:28.97 ID:GwW3Z9dnO
ガイ「」チラ
アインズ「」コクン

ガイ「」シュンッ

サララ「速い!?」

メルル「ガイ君は捉えきれない!サララはアインズさんを止めて!」バッ

妖しく目が光るサララ「……うん!!」

アインズ「はっ!!!」スッ
炎魔法「」ゴウッ!!!

メルル「熱っつ!?当たったら一溜りもなさそうだね、コレは……!」スゥゥゥ──
ガイ「──動くな」ガシッ

メルル「うぇぇっ!?い、いつの間に!!!???」

サララ「えっ!?お姉ちゃん!?」バッ

メルル「サララ!アインズさんから目を離しちゃダメ!!!」

アインズ「──もう少しで動けなくなる所だったが……」スッ
竜角の槍「」ズンッ!!!

ブワアアアアアアッ!!!

首元に竜角の槍を突きつけられたサララ「……こんなあっさり……負けちゃうなんて……」ペタン

ガイ「……メルルは透明になれば手をつけられない。かといってサララに2人がかりで行ってもその目で見られたら俺たちは何もできずに負けていた」

アインズ「故に、それぞれの得意分野に入る前に潰させてもらったという訳だ」フフン

メルル「ず、ズルだァ〜〜〜!」

ガイ「気配のない透明化も十分ズルい気はするが」

メルル「……そ、そんなことないよね!?サララ!?」

サララ「う〜ん……私もガイさんと同じ意見かなぁ……」

メルル「なっ!?ま、まさか我が妹も歯牙にかけたと──」

サララ「もう!なんでそうなるの!?///……こほん。2人とも、けじめとしてはこれで十分です。お付き合いくださり、ありがとうございました」ペコリ

アインズ「む、そうか……ならばよかった。これで心置きなく向かえる」

メルル「ぐぬぬ……本当だったら、私がカッコよく決めて、人混みの中ではこういう風に暗殺されるかもしれないから注意して行こうねェ、って感じでカッコつけるつもりだったのに……」

ガイ「……言いたいことは伝わった。お前は頼りになる。けじめも忠告も、どっちも無駄じゃなかった。ありがとう」

帽子で顔を隠すメルル「……っ、ま、まあ?このメルルさんがついていれば百人力ってことだねェ!……っていうか、そんな真っ直ぐ褒めないで!は、恥ずかしいから……///」

アインズ「フッ……では、早速教会に向かうとしよう。メルル、行くぞ」

⭐︎模擬戦で勝利しました。
895 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/03/15(日) 15:37:08.77 ID:GwW3Z9dnO
サーシャ「ガイ!」タタッ

ガイ「サーシャ。どうかしたか?」

サーシャ「これ……」
手紙「」スッ

ガイ「手紙?ラルフからか。内容は……」ペラッ

ガイへ

こうして手紙なんぞ書く柄じゃねぇんだが、今は直接ゆっくり話してる余裕が無くてな。先にこっちで伝えておく。

単刀直入に言う。お前たちの力を借りたい。

ネオデロデロ教にフェルメールが疑われている。近いうちに動きがあるかもしれない。この手紙が届くまでに間に合ってればいいんだが。
もし教会が無事なら、この手紙を持ってすぐに来てくれ。
逆に、何か起きた後ならフェルメールとリュアンが生きて逃げた形跡を探してアイツらを助けてやって欲しい。

記憶を失った今のお前からしたら俺たちを助ける義理はないかもしれねぇ。それでも、お前は俺が信頼できる人間の1人だ。気に入らないなら無視してくれても構わない。だが、助けてくれるならそれほど心強いことは無い。

頼りにしてるぜ、ガイ。

ラルフ・ハーヴィー

リーゼリット「……どうするの、ガイ?」

ガイ「……俺も教会に向かう。ラルフとは古い知り合いだったようだしな……付き合いは短いが、放っておけない」

リーゼリット「……俺“も”ってことは、最初は誰かだけを行かせるつもりだったの?」

ガイ「ああ。焼けた直後の現場は厄介だ。兵士、野次馬、デロデロ教の関係者……下手をすれば、火を放った側まで残ってるかもしれない。目立たずに見て来られる者だけ向かわせるつもりだった」

サーシャ「でも、手紙を読んで考えが変わったんだね」

ガイ「……ああ。ラルフがわざわざ俺に託した。なら、俺自身が行かない理由はない」

リーゼリット「そっか……」

サーシャ「手紙には、他に何て?」

ガイ「フェルメールとリュアンが生きて逃げた形跡を探して、助けてやってくれと……そう書いてある」

サーシャ「……やっぱり、ただの火事じゃない」

リーゼリット「うん。新聞の時点でも嫌な感じはしてたけど……これでほぼ確定だね」

ガイ「……サーシャ、リーゼ。ここで待っていてくれ。教会には俺とアインズ、アモとメルルで行く」

サーシャ「うん……みんな、無事だといいね……」

ガイ「……そうだな……」

⭐︎ラルフの手紙が届きました。
896 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/03/15(日) 15:37:35.35 ID:GwW3Z9dnO
ーートウゲン国政区 デロデロ教会オノゴロ支部跡地

野次馬の民衆「」ザワザワ……
瓦礫を取り除く作業をする兵士たち「」

ガイ「……出遅れたか」

アモ「ううん……隣の建物も一部焼け落ちてるみたい。これだけ大きい火事だったなら、昨日の夜からずっと消化活動をしてたんだろうし、関係のない人はそもそも近づけなかったんじゃないかな?」

メルル「そんな……じゃあ無駄足だった、っていうこと?」

ガイ「……いや。まだだ」

メルル「え?」

ガイ「ラルフの手紙にもあっただろう。俺たちが探すのは“燃えた事実”じゃない。“生きて逃げた形跡”だ」

アインズ「……焼け跡そのものではなく、人の流れの方を見るべき、ということか」

メルル「なるほどねェ……じゃあ、お姉さんが一回近くまで見てこようか?透明になれば兵士の目は誤魔化せるし」

ガイ「ああ。だが無理はするな。妙な気配を感じたらすぐ戻れ」

メルル「りょーかい……」スゥゥゥ──



アモ「……?なんだろ、この、すごく寂しい感じ……」

ガイ「何か見つけたのか、アモ」

アモ「うん……なんていうか、すごく大きな喪失感……かな。誰かが大事なものを失った時みたいな感情が、あそこだけ妙に濃いの」スッ

人混み「」ザワザワ……
焼け落ちた教会を見つめる聖女「……」

ガイ「……あいつか?」

アインズ「……見たところ、デロデロ教の関係者のように見えるが……どうする?」

◆先取3票

1 声をかけてみる
2 気にせずフェルメール達の痕跡を探す
897 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/03/15(日) 15:40:23.52 ID:HokhBs/+O
1
898 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/03/15(日) 15:41:07.09 ID:s60DkcIF0
899 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/03/15(日) 15:48:46.75 ID:0CrDu4Qpo
2
900 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/03/15(日) 15:53:23.31 ID:1GJmtL7jO
1
901 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/03/15(日) 16:47:09.66 ID:8W+fXU7UO
2
902 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/03/15(日) 21:04:12.64 ID:uGeiOQRrO
ガイ「……いや、何もしないでおこう。もしかしたらネオデロデロ教の側かもしれない」

アモ「うん、わかった……」

メルル「──ただいまァ」スッ

ガイ「どうだった?」

メルル「中はほぼ片付けられちゃってるねェ。けど、二つほど面白いものがあったよ。一つは、一部の兵士たちは探してるのが"出火した原因"じゃなくて“逃げた痕跡”っぽいこと。床板の焦げ跡とかじゃなくて、裏口と塀際ばっかり見てた」

アインズ「生存者を探しているんじゃないのか?」

メルル「私もそう思ったんだけど、話してた内容からすると、それだけじゃないっぽいんだよねェ……二つ目は、裏の方にまだ人払いされてない細い路地がある。そこにね、焦げた布切れと血、かな。ほんの少しだけ残ってた」

ガイ「案内してくれ」

メルル「おっけー。ついてきて」

スタスタ……

聖女「……?」チラ
人混み「」ザワザワ……

聖女「……気のせいですね」

903 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/03/15(日) 21:04:40.73 ID:uGeiOQRrO
黒く焦げた壁「」
瓦礫「」ゴロ……

メルル「ここ。兵士からは死角になってる」

ガイ「……」スッ

アモ「何かわかる?」

ガイ「布は上等な服の切れ端だ。教会の信徒ってより……フェルメールの着ていた物に近い」

アモ「本当!?」

ガイ「断定はできん。だが、少なくともここを誰かが通ったのは間違いない」

アモ「血は……?」

ガイ「量が少ない。致命傷ではないと思うが……負傷者はいたらしいな」

メルル「じゃあ、フェルメールさんかリュアンさんが怪我しながら逃げた?」

ガイ「あるいは追手の方だ。だが……」スッ

地面に残る擦れた跡「」

ガイ「……何かを引きずったんじゃない。支えながら運んだ跡だな」

アモ「二人以上で動いてたんだね」

ガイ「ああ。慌てていたが、統率は取れている。焼け落ちる寸前に飛び出した人間の足取りじゃない」

メルル「ってことは……」

ガイ「逃げる先を決めた上で、教会を出た可能性が高い」

アモ「よかった……!じゃあ、まだ助けられるかもしれないんだね!」

ガイ「……その前に、どこへ向かったかだ」

メルル「足跡は?」

ガイ「ここから先は人通りが多すぎる。踏み荒らされて消えてるな」

アインズ「……匂いから辿ることも難しいな。焦げた匂いが強くて追えない」

アモ「……ねぇ、みんな。コレ見て」

半分焼けた小さな紙片「」ヒラ……

メルル「紙……?よく見つけたねェ、アモちゃん」

アインズ「何か書いてあるのか?」

ガイ「地図の一部だな。この印がついている場所は……」

メルル「……すたれ村周辺の地図だ。ここに印がある」

アインズ「フッ、手がかりの一つ、だな?」

ザッ……ザッ……

兵士「ん?……貴様ら、そこで何をしている!関係者以外、この場所には立ち入り禁止だ!」

アモ「わっ!見つかっちゃった!」

ガイ「チッ……散らばって逃げるぞ!あとで落ち合おう!アモ、行くぞ!」ガシッ タタッ
腕を掴まれるアモ「わっ!」

メルル「それじゃあ、またあとでね!!!」スゥゥゥ──

アインズ「やれやれ。人使い……いや、竜使いが荒いな……」スッ
炎「」シュボッ

焼けていく地図「」メラッ……

アインズ「……もう用事はすんだ。これにて失礼する──」ダッ

兵士「待て!貴様ら!!!おい、誰か──」

⭐︎フェルメールたちの行き先がわかりました。
904 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/03/15(日) 21:14:29.96 ID:uGeiOQRrO
ーーココロイシ道具店

サーシャ「すたれ村、かぁ……」

リーゼリット「イクセさんが住んでる所、だよね?……フェルメールさん達がそこに逃げたなら、無事だといいけど」

ガイ「……少なくとも、あの地図に印があった以上、手がかりとしては無視できない」

メルル「それは私もちょっと気になるねェ。せっかく人目を避けて暮らしてるのに、追っ手まで連れてったら最悪だし」

アインズ「だが、逃げ先としてそこを選んだのなら、少なくとも“守りやすい”か“頼れる相手がいる”かのどちらかだろう」

ガイ「……ああ。フェルメールたちが自分の意思で向かったのなら、何かしらの当てがあるはずだ」

リーゼリット「じゃあ、すぐ追うの?」

ガイ「それも含めて考える。相手が負傷しているなら急ぐべきだが、焦って目立てば今度はこっちが追手になる……」

サーシャ「難しいね……」

ガイ「……だからこそ、慎重に決める。すたれ村に向かうにせよ、他を当たるにせよ……次の一手を誤るわけにはいかない」

メルル「ってことで、ここからは安易に突っ走るの禁止だよォ?」

アインズ「お前が言うと妙に説得力がないな」

メルル「ひどくない!?」

アモ「ふふっ……でも、今はちゃんと考えた方がいいのは本当だね」

ガイ「……ああ。さて、どう動くか」

◆現在はオノゴロ諸島です。(22日目)

何をする?
安価下1~3

誰かが何者かに捜索されています。
コンマ下1
01-20 発見された
21-00 発見されない

⭐︎試練を受けることができるようになりました。受ける場合はその旨を記載してください。
⭐︎27日目に何かが起こるみたいです。
905 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/03/15(日) 21:14:55.84 ID:PZb+LPr70
リーゼリット ガイが入浴中にタオル一枚の状態で突入し誘惑する
906 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/03/15(日) 21:15:39.08 ID:Hbqr5efSO
前のコマ大会でのコマが色々売っていたので何個か買ってみた
907 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/03/15(日) 21:15:40.13 ID:dJF3v3ETO
サララ、サーシャに特殊な矢を作ってあげる
908 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/03/16(月) 00:09:23.70 ID:d2YySR1NO
ガイ「サララ。何か手伝えることはないか?」

サララ「ガイさん。ええっと、今日は特段手伝ってもらうようなことはないですね。ゆっくりしててください」

ガイ「……そうか。ん?」チラ

大量のコマ「」ドン!

ガイ「……サララ。品物を買いたいんだが、構わないか?」

サララ「勿論です!ちなみに何を買いたいんですか?」

ガイ「あのコマをいくつか」スッ

サララ「ほうほう……たしかに、生産数が少なかったり強力なコマやレアな色の物はあとで高値で売れたりしますからね!」

ガイ「そういう目的ではなく、ただなんとなくだ……そういえば、このコマの名前はどこかで聞いたことがあるような物が多い気がするんだが、ニナはどういった理由で名前をつけているんだ?」

サララ「あぁ!簡単ですよ。つけられている名前は、世界中の有名な人たちをもとにしているんです。その方が子供達にもわかりやすい、というのもあるんでしょうね」

ガイ「なるほど……しかも、箱に入ってるから開けてみるまでは中身もわからない、と。よく考えられているな……とりあえず、5個買おう」

サララ「毎度、ありがとうございます♪」

⭐︎コマを買いました。
909 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/03/16(月) 00:09:51.74 ID:d2YySR1NO
ナショナリオフェアリー「」キラキラ
イリスザダークヒーロー「」キラキラ
アイシクルブレーダーミスティ「」キラキラ
メタリックローガン「」キラキラ
グランドアースエバンス「」キラキラ

並べたコマを見つめるガイ(おお……何か足りない気がするが、満足感が凄いな……!遊んでいたときは気が付かなかったが、よく見ると造形が拘って作られているのがわかるぞ……)ジッ……

サーシャ「ふふっ……ガイ、なんだか楽しそう」

サララ「遊ばずに集めるだけの人も沢山いるんですよ?ガイさんは、たぶんそっちのタイプなんでしょうね」

サーシャ「へぇ……あっ、そうだ。サララさん、私の弓に合わせて特殊な矢を用意できませんか?厳しい状況を崩せるような、切り札みたいな物が欲しくて……」

サララ「特殊な矢、ですか?できますよ!矢そのものに細工を入れる方法もありますし、矢じりを交換式にすることもできます」

サーシャ「本当ですか!」

サララ「はい。例えば……着弾した瞬間に強い光を放つ“閃光矢”とか、煙をばら撒いて視界を切る“煙幕矢”、それから相手に絡みつく糸を仕込んだ“拘束矢”あたりは使いやすいと思います」

サララ「サーシャさんは正確に当てられますから、“当てた後に状況を変える矢”と相性がいいんです。普通の矢に閃光玉や煙玉を括りつけても似たことはできますけど、最初から一体化していれば手間も省けますしね」

サーシャ「なるほど……それじゃあ、拘束矢を貰えますか?相手を止められれば、みんなも動きやすくなると思うので」

サララ「わかりました。ニナさんにも相談して、サーシャさんの弓に合うように調整してみますね」

サーシャ「ありがとう、サララさん!」

サララ「ふふっ、どういたしまして。新しいものって、考えてるだけでもワクワクしますよね」

⭐︎サーシャが拘束矢を手に入れました。
910 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/03/16(月) 00:12:47.30 ID:d2YySR1NO
ーーココロイシ道具店 風呂

チャポ……

ガイ「……ふぅ。温泉もいいが、この程よい狭さの風呂も落ち着くな……さて、明日はどう行動するか……」

戸「」カララ……

ガイ「ん?」クルッ

タオル姿リーゼリット「さて、お風呂お風呂〜……ん?」
ポヨン

ガイ「……」ジッ
ガイ(でっか………)

リーゼリット「……ちょ、ちょっと!何見てんの、アンタ!?///」バッ

ガイ「待て!元はと言えば、先に俺が風呂に入っていたのに、リーゼが入ってきたんだろう!?」

リーゼリット「だ、だからって凝視していい理由にはならないでしょ!?///」

ガイ「……それは、悪かった」

リーゼリット「うぅ……最悪……よりによってアンタが居るなんて……///」

ガイ「俺も予想外だ。落ち着いて入っていたところだったんだが……」

シーン……

湯気「」モクモク……

ガイ「……出るか?」

リーゼリット「へ?」

ガイ「俺が先に出る。そうすれば問題ないだろう」

リーゼリット「……」

ガイ「なんだ」

リーゼリット「……別に、そこまでしなくていい。ガイも入ったばかりなんでしょ?」

ガイ「だが……」

チャポ……バシャー……

ガイ「!」

リーゼリット「……後ろ、向かないでよね」

ガイ「……これだけ狭ければ振り向きようがないだろう」

リーゼリット「……それもそっか」

チャポ……

リーゼリット「……」

ガイ「……」

リーゼリット「……こういう時くらい、何か喋ってよ」

ガイ「必要以上に話しかけるなと言いそうだと思った」

リーゼリット「言わないよ……多分」

ガイ「曖昧だな」

リーゼリット「うるさい……こっちは色々と余裕がないの」

ガイ「……そうか」

チャポ……
911 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/03/16(月) 00:14:17.39 ID:d2YySR1NO
リーゼリット「……ねぇ、ガイ」

ガイ「なんだ」

リーゼリット「さっき、“出るか?”って言ったの……気を遣ってくれたんでしょ」

ガイ「……ああ」

リーゼリット「ありがと」

ガイ「礼を言われるほどのことじゃない」

リーゼリット「私にとっては、そういうの大事なの。アンタ、たまに雑だけど……変なところでちゃんとしてるから、調子狂うんだよ……」

ガイ「褒めてるのか、貶してるのか、どっちだ」

リーゼリット「半々」

ガイ「……厳しいな」

リーゼリット「当然でしょ」

湯気「」モクモク……

リーゼリット「……そういえばさ」

ガイ「なんだ」

リーゼリット「前に私、闇属性だったってわかったでしょ?あれから一人でも少し試してみたんだ。まだほんのちょっとだけど……前よりは出せるようになった気がする」

ガイ「本当か」

リーゼリット「うん。手のひらに集めるくらいなら、なんとか。でも、形にしようとするとすぐ散っちゃう」

ガイ「十分前進だ。最初から実戦で使える方が珍しい」

リーゼリット「うん。だから今度、また見てよ。闇属性の練習」

ガイ「ああ。その代わり、魔導拳銃の方も付き合ってもらうぞ」

リーゼリット「ふふっ……それ、まだ覚えてたんだ」

ガイ「約束したからな」

リーゼリット「……じゃあ、私の方の約束も覚えてる?」

ガイ「ヴィルトの名のことか」

リーゼリット「うん」

ガイ「忘れるはずがない。全部終わった後、お前がそれでも渡したいと思うなら……その時は名乗らせてもらう」

リーゼリット「……ちゃんと覚えてるんだ」

ガイ「お前が大事そうにしていたことだからな」

リーゼリット「……そっか」

チャポ……
912 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/03/16(月) 00:14:44.55 ID:d2YySR1NO
リーゼリット「……全部終わった後、か」

ガイ「遠い話に聞こえるか?」

リーゼリット「少しね。でも……前よりは想像できるようになったかも。アンタたちと一緒にいると、“終わった後”ってものが本当に来るのかもしれない、って」

ガイ「来させるさ」

リーゼリット「ふふ……うん。そう言うと思った」

シーン……

リーゼリット「前にさ……もしアンタが完全に線を越えたら、撃ってでも止めてくれって言ったでしょ」

ガイ「……ああ」

リーゼリット「撃つつもりはないから」

ガイ「……」

リーゼリット「その前に止める。私が、私たちが。だから、変な覚悟を一人で決めないで」

ガイ「……そうならないように立ち回る」

リーゼリット「この前も似たようなこと言ってた」

ガイ「覚えているな」

リーゼリット「そりゃ覚えてるよ。あんなこと言われたんだから」

ガイ「……悪かった」

リーゼリット「謝らなくていい。アンタが本気で危ういところに立ってるのは、もうわかったし……だから、見てないところで勝手に落ちていかれる方が嫌」

ガイ「……リーゼ」

リーゼリット「なに?」

ガイ「助かってる」

リーゼリット「……っ」

ガイ「お前が軽口ばかり叩くわりに、ちゃんと見ていてくれるのは知ってる」

リーゼリット「それ、褒めてる?」

ガイ「半々だ」

リーゼリット「……それ、さっきの仕返し?」

ガイ「少しな」

リーゼリット「うわ、性格悪……」

ガイ「お前にだけは言われたくない」

リーゼリット「……ふふっ」

チャポ……

リーゼリット「……でも、こうしてるとさ」

ガイ「ん?」

リーゼリット「なんか、変に落ち着くね。気まずいのに、落ち着く」

ガイ「……なんとなく、わかる」

リーゼリット「ほんとに?」

ガイ「ああ。狭いし、近いし、落ち着く状況ではないはずなんだがな……それでも、落ち着く」

リーゼリット「なのに落ち着くんだ」

ガイ「ああ」

リーゼリット「……ふふっ、変なの」

ガイ「フッ……変だな」

湯気「」モクモク……

⭐︎リーゼリットと入浴しました。
913 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/03/16(月) 00:17:48.98 ID:d2YySR1NO
本日はここまでです。
昨日は飲み会により>>1がくたばっていました。
何も言わずに更新せず、申し訳ない。
次回もよろしくお願いします。

それでは、また。
914 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/03/16(月) 02:11:50.51 ID:Ce6djZLTo
おつ
リーゼの相棒感というか幼馴染属性感というか…良い距離感だ
そういやヴィルトが襲名性なら彼女の本当の家族名は別にあるのかな?いつか掘り下げてもらうか
915 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/03/20(金) 07:52:30.36 ID:Q3aCZDMLO

ニナさんコマ名つける時可能な限り本人に許可とったんだろうな
916 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/03/20(金) 18:25:40.82 ID:8c9AaKLQO
>>914
ふと思いついた設定だったので特に決めていませんでした。この世界では苗字にあたるものが無い人も多いみたいなので、ヴィルトとして認められるまで苗字は無い、ということにしておきましょう。

>>915
許可を取れる場合は取っていますが、ほとんどは無断で命名しているようです。その理由は既に亡くなっていたり、返答が無かったり、連絡がつかないことが多いためです。訴えられたりしたら少々考える必要があるな、とニナさんは考えているみたいです。
917 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/03/20(金) 18:26:08.09 ID:8c9AaKLQO
ーーココロイシ道具店

メルル「ん〜???むむむ……」ジーッ……

ガイ「……メルル。何かしたなら謝るから、凝視するのを辞めてくれないか?」

メルル「……ガイ君ってさァ……」

ガイ「ああ」

メルル「ホントに17歳なんだよねェ?」

ガイ「……10年前から来た話が本当なら、27歳とも言えるが」

メルル「うーん……やっぱり納得いかないなァ。17歳って、もっとこう……落ち着きなくて、単純で、年上のお姉さんに振り回されるくらいが普通じゃない?」

ガイ「……偏見だ」

メルル「偏見じゃありませーん。経験則でーす」

ガイ「その経験則に、俺は当てはまらないと」

メルル「当てはまらないねェ。ガイ君、たまに妙に達観した顔するし、変なところで冷静だし……そのくせ、無自覚に人の心を掻き回すタイプっぽいしィ〜?」

ガイ「何の話だ」

一歩詰め寄るメルル「しかも本人は全くわかってないと──」スッ

ガイ「……近いぞ」

メルル「試してるの。ここまで近づいても顔色一つ変えないのかなー?って……」

ガイ「……」ジーッ…

メルル「……」ジーッ…

ガイ「……俺の表情はあまり変わらないらしい。リーゼにそう言われた」

メルル「ふーん……じゃあ変わるまで、もう少し見ていようかなァ?」ニヤリ

ガイ「好きにしろ」

ガイ(……落ち着かないな。それにしても、こうして間近で見るとメルルはかなり……)

ガイ「……目が綺麗だな」ボソッ

離れるメルル「……はああああッ!?きゅ、急に何を言い出すのかなァ、君は!?///」バッ

ガイ「?」

メルル「今!そういうのを無自覚で言うからタチが悪いんだってばァ!?///」

ガイ「……思ったことが口に出たようだ。気に障ったなら謝る」

メルル「やぶ蛇とはこのことだったかァ……!///」

◆現在はオノゴロ諸島です。(23日目)

何をする?
安価下1~3

誰かが何者かに捜索されています。
コンマ下1
01-40 発見された
41-00 発見されない

⭐︎試練を受けることができるようになりました。受ける場合はその旨を記載してください。
⭐︎27日目に何かが起こるみたいです。
918 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/03/20(金) 18:31:26.05 ID:jvxS7VOj0
激レアコマ「ブラッディフラナ」を子供たちと探しに行く
919 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/03/20(金) 18:32:01.07 ID:H6vYt81L0
グレイグと一緒に反朝廷派の偵察
920 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/03/20(金) 18:32:14.84 ID:do/Z0vMGo
キキョウを落とす
921 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/03/20(金) 21:28:28.88 ID:XlzMIjImO
ーートウゲン国政区

ワイワイガヤガヤ

フードを被ったガイ「……」スタスタ

坊主頭の子ども「なーなー、ガイ兄ちゃん。どうしてそんなの被ってんだよ?」

ガイ「……吸血鬼だから、日光に弱いんだ」

鬼の子ども「ぜってー嘘だ!この前まで普通に歩いてたじゃん!!!」

ガイ「……事情があってな。往来を歩くのはあまり好ましくないんだ」

おかっぱ髪の幼女「悪いこと、したの?」

サーシャ「そういう訳じゃないんだけどね……ちょっと顔が知られちゃってて、目立つと困るだけなの」

鬼の子ども「ふーん……じゃあ、仕方ねぇか」

坊主頭の子ども「吸血鬼っていったら……ブラッディフラナってコマ、めちゃくちゃかっこいいんだよな!」

ガイ「魔族国の代表をイメージしたコマだったか。この前の大会でも使われているのを見たが、強力なコマだったな」

鬼の子ども「しかも、すっげぇレアでさ!中々手に入らないんだぜ!大会の賞品になったこともないから、オレたちじゃ話にならないくらいの金額で取引されてるんだぜ!」

サーシャ「それって、どのくらいなの?」

サーシャに耳打ちするおかっぱ髪の幼女「えーっとね……」ゴニョゴニョ

サーシャ「……うん。それは結構……いい値段だね」

おかっぱ髪の幼女「……でしょ?」

ガイ「そこまで価値があるのか」

坊主頭の子ども「うん!持ってるだけで自慢できるし、売ったらしばらく遊んで暮らせるって言うヤツもいるくらい!」

鬼の子ども「一度でいいから、じっくり見てみたいよなぁ〜」

ガイ「……それほどの品なら、どこかで話題になっていてもおかしくないな……ふむ……」

サーシャ「……ガイ?」

ガイ「……探してみよう。そこまで言われると、実物を見てみたくなる」

サーシャ「……言っておくけど、買うのはダメだからね?」

ガイ「……」ジッ

サーシャ「うっ……そ、そんな目で見てもダメ!!!見るだけね、見るだけ!!!」

ガイ「……わかった」シュン

おかっぱ髪の幼女「サーシャお姉ちゃん、強い……」

坊主頭の子ども「おお……なんだかウチの親みてーだな……」

◆コンマ下1

01-90 みつかりませんでした
91-00 みつかりました
922 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/03/20(金) 21:48:27.74 ID:3zdoLoqIo
発見
923 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/03/20(金) 23:06:55.22 ID:GNI0FtXHO
ガイ「……全然見当たらないな」

サーシャ「そうだね……古物屋も露店も何軒か回ったけど、ブラッディフラナどころか見たことがあるって人すらほとんどいなかったし……」

ガイ「噂が先走っているだけか、持ち主が表に出していないか……あるいは、最初から別のコマを見間違えたかだな」

サーシャ「うーん……でも、子どもたちがあれだけ目を輝かせてたんだし、本当にあるなら一度くらい見てみたかったかも」

ガイ「……ああ」

サーシャ「……あ、やっぱりちょっと残念なんだ」

グレイグ「……お前ら、この状況でずいぶん余裕だな?」ノッシノッシ

サーシャ「グレイグさん!どうしてここに?」

グレイグ「俺は俺で別件だ……んで、お前らが歩いてるのが見えたから声をかけた」

ガイ「別件?」

グレイグ「反朝廷組織の偵察だ」

サーシャ「!」

ガイ「……詳しく聞かせろ」

グレイグ「この辺りの倉庫街で、最近妙な荷の動きがある。武器、食糧、薬……それだけならまだいいが、連中の会話に聞き捨てならねぇ名前が混じった」

ガイ「名前?」

グレイグ「……ビャクヤだ」

サーシャ「えっ……?」

ガイ「ビャクヤ……朝廷の、あのビャクヤか?」

グレイグ「断言はまだしねぇ。だが、城の中に顔が利く“ビャクヤ”なんてそう何人もいると思うか?」

サーシャ「……」

ガイ「見に行くぞ」

グレイグ「踏み込む気は捨てとけ。今日はあくまで“見るだけ”だ」

ガイ「ああ」

924 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/03/20(金) 23:07:21.21 ID:GNI0FtXHO
ーー倉庫街

見張り「」キョロキョロ

グレイグ(止まれ。ここから先は声を落とせ)

サーシャ(……本当に見張りがいる)

グレイグ(荷倉庫にしちゃ物騒すぎる配置だろ?)

ガイ(荷の中身は?)

グレイグ(重さと運び方からして、軽いもんじゃねぇ。武器か、魔導具か……その辺りだ)

大量の箱「」ドン!

男A「丁重に運べよ。それ、ビャクヤ様から回された分だ」

男B「わかってるって。落として壊したら、こっちの首が飛ぶ」

男C「しかしよ、本当にいいのか?こっちは反朝廷の集まりだぞ。城の人間の名前が出るなんて、笑えねぇ」

男A「黙って運べ。今さら怖気づくな。ビャクヤ様は今の国じゃ駄目だと仰ってる。俺たちはその為に動く、それだけだ」

男B「よっと……今夜の会合も、予定通りか?」

男A「ああ。表で騒ぎが起きても問題ない。門番も巡回も、城の中はビャクヤ様が上手くやってくださる」

男C「しかし、本当に姫巫女を引っ張り出せるのか?」

男A「それができなきゃ意味がない。印がなきゃ民は動かん。反朝廷も、ネオデロデロも、その一点で一致してる」

ガイ(……!)

グレイグ(厄介なのと繋がってやがるな……)

見張り「……?あそこ、人がいるような……」ジーッ…

サーシャ(そろそろ離れないと見つかっちゃいますよ!)

グレイグ(チッ……潮時だな。離れるぞ)

925 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/03/20(金) 23:08:07.32 ID:GNI0FtXHO
サーシャ「……ここまで来れば、大丈夫かな」

グレイグ「多分な。追ってくる気配もねぇ」

サーシャ「……反朝廷と、ビャクヤが繋がってる。それに……ネオデロデロの名前まで……」

グレイグ「しかも、ただ話が通じてるってレベルじゃねぇ。荷の横流し、会合の手引き、城内の便宜……根が深い」

ガイ「姫巫女を引っ張り出すつもりだとも言っていたな」

サーシャ「印がないと民は動かないって……あれ、やっぱり姫巫女様を旗印にするつもりなんですよね……?」

グレイグ「十中八九そうだろうよ。リュウトウ将軍を正面から倒すんじゃなく、民心を奪って揺さぶる気だ」

ガイ「……厄介だな」

サーシャ「ビャクヤって人……私たち、直接会ったことはないんだよね」

ガイ「ああ。アモとアインズが接触した相手の名として聞いただけだ」

グレイグ「だが、城に食い込んでるビャクヤなんて名前がそう何人もいるとは思えねぇ。少なくとも、無関係とは考えにくいな」

ガイ「……キキョウに伝えるべきか」

グレイグ「伝えるべきだ。だが、雑にぶちまけるな。城に戻った瞬間、誰がどこで聞いてるか分からねぇからな」

サーシャ「……たしかに。ビャクヤが城の中に手を回してるなら、下手に騒いだら向こうに先に伝わっちゃうかも」

ガイ「細心の注意を払うさ……グレイグ、お前はどうする?」

グレイグ「部下を集めて、睨みを効かせる……ちょっとは時間を稼げるはずだ。お前等も気をつけて行け」

ガイ「わかった……サーシャ、行くぞ」

サーシャ「うん……グレイグさんもお気をつけて!」

⭐︎反朝廷組織にネオデロデロ教とビャクヤが関わっていることを知りました。
926 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/03/21(土) 16:56:04.50 ID:lWPT6lwCO
ーートウゲン城 キキョウの部屋

転がっている酒瓶「」ゴロ……

酒を飲むキキョウ「んぐ……んぐ……っはぁ……」ポイッ

酒瓶「」コロン……

サーシャ「……えっと……き、キキョウ、さん……?」

キキョウ「あ……?ああ、サーシャさんに、ガイじゃん。どうかしたのー?」ヒック

ガイ「まだ日は昇っているぞ、キキョウ」

キキョウ「私はもうすぐ死ぬ人間だよ?死ぬまでにせめて好きなことをやらせてよ……」

サーシャ「し、死ぬって……縁起でもないこと言わないでくださいよ」

キキョウ「縁起じゃなくて経験則だよ……あー、もう、終わり終わり……」

ガイ「酔っているのは見れば分かる。だが、今日はその戯言を聞きに来たわけじゃない」

キキョウ「辛辣だなぁ……で、何?また私をお持ち帰りしに来た?」ヒック

ガイ「反朝廷組織の偵察をした」

キキョウ「うん……それで?」

ガイ「その中で、聞き捨てならない名前が出た。それは──」

キキョウ「当ててあげるよ。ビャクヤ、でしょ?」ゴクゴク

サーシャ「えっ!?知ってたんですか!?」

キキョウ「んー……知ってたというか、多分そうだろうなって。今回は君たちから聞くことになるとは思わなかったけど」

ガイ「その口ぶり……前からこうなると分かっていたのか」

キキョウ「違うよ……分かってたんじゃない。何度やっても、結局ここに辿り着くって知ってるだけ。この日に反朝廷の話が私の耳に入るってことはさ……もう、手を打つには遅い段階まで来ちゃってるってこと」

ガイ「どういう意味だ」

キキョウ「そのままの意味だよ。この国が崩れる時って、いつも最初は“まだ間に合うかもしれない”って顔で誰かが情報を持ってくるんだ……」

サーシャ「いつも……?」

キキョウ「信じなくてもいいけど、私はこれを初めて見るわけじゃないんだよ。望んでいる訳でもないのに、私はこの国が滅ぶまでの時間を繰り返しているんだ」

サーシャ「え?」

キキョウ「一回や二回じゃない。何十、何百、何千と繰り返しても……少し形を変えて、少し順番を変えて……最後は同じ。城は燃えて、リュウトウちゃんが倒されて……この国は混沌を極めるの」

ガイ「酔いに任せた冗談なら笑えないぞ」

キキョウ「冗談でこんなこと言うほど、私はユーモアに富んでないよ……はぁ……」
酒瓶「」コト……

ガイ「……間に合わない、というのは何に対してだ」

キキョウ「今頃、イクセちゃんの所にビャクヤと部下の兵隊が向かってる……姫巫女として、イクセちゃんは反朝廷のシンボルになる。捕らえて担ぎ上げても、殺して悲劇に仕立てても、あいつらには都合がいい」

サーシャ「それが本当なら今すぐみんなに知らせて、イクセさんを守りに行かないと!!」

キキョウ「言ったでしょ?もう遅いって……」

ガイ「……生憎、俺は諦めろと言われて、素直に頷ける性分じゃない」

キキョウ「え?」

ガイ「行かずに終わりを受け入れるつもりはない。サーシャ、みんなと合流して直ぐにすたれ村へ向かうぞ」

サーシャ「うん!わかった!」

ガイ「……キキョウ。まだ諦めていないのなら使える兵隊をすたれ村に送れ。今は少しでも戦力が多い方がいい。あとで悔やむくらいなら、今できることを全部やれ」クルッ

キキョウ「あっ……」

グラッ
927 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/03/21(土) 16:56:31.67 ID:lWPT6lwCO


ーー燃えるトウゲン城

ゴオオオオオオ──
メラメラ……

血塗れのガイ『……すまない、キキョウ……約束したわけでもないのに、守れる気でいた……』

ビャクヤ『撃て』

兵士たち『撃てェ!』

パパパパパン!!!

ガイ『』ドシャッ……

キキョウ『あっ……』

ビャクヤ『残るは憎き太政大臣だけだ!その女も仕留めろ!』

パァンッ──

キキョウ(──謝らないでよ。君のおかげで今回は少しだけ先を信じたくなったんだ……)

キキョウ(次も……もう一度君に……会いたいな……)ドサッ…

ギュウウウウウウン──



遠ざかるガイの背中「」スタスタ……

手を伸ばすキキョウ「ッ、……だめ、待って──」スッ

キキョウ「行かないで、ガイ……」ポロポロ

◆コンマ下1

01-10姫巫女死亡
11-30姫巫女捕縛
31-50姫巫女行方不明
51-95戦闘中
96-00姫巫女保護
928 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/03/21(土) 17:01:45.97 ID:8RFv0JXaO
これが現実
929 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/03/21(土) 18:26:11.08 ID:eRKAg8PxO
ーーすたれ村

倒れた兵士の死体「」
ジャキン!バタッ……
パァンッ!パァンッ!
スタタタ……ザシュッ!!!

ビャクヤ兵「な、なぜだ……弾が当たらな──」
アキト「」ビュンッ!

ビャクヤ兵「かはっ……」ブシャアアア──

アキト「……この程度の腕ならば、何人来ようと結果は変わらぬぞ」ギロ

反朝廷の男「ならば、某と手合わせ願おうか」ユラァ…

アキト「お主は……!」キィンッ!

反朝廷の男「お主の剣筋、見知っているぞ。かつて姫巫女様が収めていた朝廷の仲間を斬るのは本意では無いが……許されよ」ヒュンッ!

アキト「ぬぅっ!!!」サッ

ビャクヤ「……姫巫女はこの先にいる。捕らえに行け」

ビャクヤ兵「はっ!行くぞ、お前たち!」
ビャクヤ兵たち「「「了解!」」」ダダダ

アキト「くっ、行かせるか──」

反朝廷の男「お主の相手は、某が務める!!!」ブォンッ!!!

アキト「ちぃっ……!!!」

ヒュオオオオ──

ビャクヤ「?……急に暗く──」

カッ──
ドガァァァン!!!

吹き飛ばされるビャクヤ兵たち「「「うわああああっ!!!」」」

赤黒い巨竜「ギャオオオオオオッ!!!」バサッ!!!

ビャクヤ「竜だと!?」スラッ…

赤黒い巨龍の尻尾「」ブンッ!!!
巻き上がる砂煙「」ブワアアア──

飛来する魔力矢「」ヒュンヒュンヒュン!!!
拘束矢に巻き込まれる反朝廷軍「おあああっー!!??」グルグル

ドギュウン!!!ドギュウン!!!
ビャクヤ兵「狙撃!?どこから──」バタッ…

赤黒い巨龍「ギャオオオオオオ!!!!!」
炎「」ゴオオオオオオッ!!!

アキト「もしや、あのときの……しかし、何故?」

透明「姫巫女様が大変なんでしょ?もうちょっとしたらガイ君たちが連れ出してくれるから、もう少しだけ耐えて!私も手伝うからさ……!」ダッ

アキト「……姿は見えぬが、かたじけない!ならば拙者は、一人たりとも先へ通さぬ!」ダッ

首から血を流すビャクヤ兵「あっ……?何が刺さって──」ドサッ…

930 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/03/21(土) 18:27:09.92 ID:eRKAg8PxO
ーーすたれ村 姫巫女の家

ガララ!!!

刀を持ったイクセ「──切り捨て、御免!!!」ビュンッ

ガイ「──ッ!?待て、敵じゃない!!!」バッ

イクセ「──えっ!?が、ガイさん!?どうしてここに!?」ピタッ

アモ「イクセさん、お久しぶりです。説明は後です……今は時間がありません」スッ
妖しく光るアモの瞳「」ユラァ…

イクセ「っ……これは……?のじゃ、ぁ……」クラッ

バタッ……

アモ「よし……眠ったね。ガイ、よろしく」

イクセを背負うガイ「……10年前だったら打首は確定だな」

アモ「言ってる場合じゃないでしょ?速く戻ろう!」



ドギュウン!
ヒュンヒュンヒュン……
ゴオオオオオオ──
ジャキンッ!!!

ビャクヤ「……手強いな……」

ビャクヤ兵「ビャクヤ様、こちらの戦力は半壊です!撤退すべきかと……!」

ビャクヤ「みすみす姫巫女を逃す気か?まだだ、隊を立て直せ!」

ビャクヤ兵「で、ですが……!」

ガイの声「みんな、撤退だ!!!」

赤黒い巨龍「……!ギャオッ!」

リーゼ「!サーシャ、メルルさん!離れるよ!!!」カチャン!

サーシャ「わかった!!!」タタッ──
透明「はいはい!!!今行くよォ!!!」タッ

イクセを背負ったガイ「──アインズ!!!飛べ!!!」スタッ

赤黒い巨龍「」コクン……ググッ……

魔力を溜めるビャクヤ「……」スッ ゴゴゴ……
アキト「フッ──」シャキン!!!

ビャクヤ「!?」シャッ! キィン!!!

アキト「この場は拙者の首一つで我慢していただこう──」ニヤリ
ビャクヤ「死に損ないめ……!」ギリィッ!

バサッ……

アモ「アキトさん!!!」

アキト「イクセ殿のことは任せたでござる!!!ここは拙者に任せて、直ぐにここを離れるでござる!!!」

赤黒い巨龍「……」バサッ……

バッサァァァァ──

バサッ……バサッ……
931 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/03/21(土) 18:27:40.84 ID:eRKAg8PxO
ビャクヤ「おのれ……」

ビャクヤ兵「び、ビャクヤ様!追いますか!?」

ビャクヤ「……いや、もう間に合わない。空へ上がられた時点で追撃は不可能だ」スッ

アキト「……そういうことでござる。お主らの負けだ」

ビャクヤ「負け、か……フッ。ならせめて、ここに残った障害だけは始末しておこう」ジロッ

アキト「……」

ビャクヤ兵「ど、どうされます?」

ビャクヤ「包囲しろ。姫巫女は逃したが、この男を生かして帰す理由はない」スッ

ビャクヤ兵たち「「「はっ!!!」」」ザッ

アキト「……上等」シャキン

アキト「イクセ殿が無事に離脱できたのなら、拙者に退く理由はないでござる」スッ

ビャクヤ「忠義だな。だが、その忠義も今日で終わりだ」

アキト「終わるのはお主らの企みでござるよ」

ダッ!!!



血を流すアキト「……」ポタ……ポタ……

ビャクヤ「流石だ。だが、もう息が上がっているぞ」

アキト「年長者を労る言葉にしては、随分と冷たいでござるな」

ビャクヤ「敵に情を掛ける趣味はない」

アキト「結構……それでこそ斬り甲斐がある」

ビャクヤ「──」ブツブツ
黒く染まっていく刀身「」ズズズ──

アキト「……!」

ビャクヤ「」タッ
黒い刃「」ヒュンッ!

アキト「ちぃっ!!」キィンッ! キィンッ!

腕を裂かれるアキト「ぐっ……!」

ビャクヤ兵「今だ!!!」パァンッ! パァンッ!

脇腹を撃ち抜かれるアキト「がっ……!」

ビャクヤ「よくやった」ヒュンッ

ズッ……

アキトの手から落ちる刀「」カラン……

ビャクヤ「……見事だった。だが、ここで終わりだ」

アキト「……っ……かも、しれん……で、ござるな……」ボタ……ボタ……

ビャクヤ「辞世の句でも詠むか?」

アキト「生憎……柄じゃない……ただ……イクセ殿は……お主らの、好きには……させぬ……」ニヤッ

ビャクヤ「……死に際まで不快な男だ」
刀を引き抜くビャクヤ「」ズルッ……

崩れ落ちるアキト「」ドサッ……

シーン……

ビャクヤ「……敬服に値する男だ。敵なのが本当に、惜しい……」スチャ……

消えていくアキトの体「」サァァァ──

ビャクヤ兵「……ビャクヤ様」

ビャクヤ「……トウゲン城にはしばらく戻れんな。姫巫女を取り逃がしたのは痛いが、それで潰える悲願ではない。引き続き、クーデターの準備を進めろ」

ビャクヤ兵「……はっ」
932 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/03/21(土) 20:40:00.19 ID:eyFDtCB/O
ーートウゲン城 天守閣

リュウトウ「──ことのあらましは理解した。この国の代表として、貴君らに礼を申し上げる」ペコリ

サーシャ「そんな、頭を上げてください……!」

ガイ「……礼は不要だ。まだ、何も終わっていない」

リュウトウ「……ああ。その通りだ。姫巫女を取り逃がした以上、敵が次に動くのは確実だ。しかも厄介なことに、城の内にも既にビャクヤの手が入り込んでいる可能性が高い……状況は最悪に近い」

アモ「……アキトさんも、もう……」

シーン……

メルル「……姫巫女様とずっと一緒だった人なんでしょ?説明は、したの?」

ガイ「……まだだ。今の状況で伝えるには酷だ……姫巫女は今も、アキトが生きていると信じている」

メルル「……そっか」

イヨ「……将軍。僭越ながら、ここで一つ提案がございます」

リュウトウ「言ってみろ、イヨ」

イヨ「現状、ガイ殿たちを城の外へ戻すのは危険です。敵は姫巫女様の奪取に失敗した……となれば次は、それを阻んだ者たちから潰しに来る可能性が高い。加えて、ビャクヤが内と外の両方に手を回していた以上、城下のどこに目があるかも分かりません」

リーゼリット「……ココロイシ道具店に戻るのも危ないってこと?」

イヨ「ええ。あそこは目立つ場所です。居所を知られているなら、張られるのも時間の問題でしょう」

リュウトウ「こちらとしても、貴君らと即座に連携を取れる状態を作っておきたい。今のオノゴロでは、情報の遅れがそのまま致命傷になる」

ガイ「……それで?」

リュウトウ「単刀直入に言おう。しばらくの間、拠点をトウゲン城へ移してはくれないか」
933 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/03/21(土) 20:40:27.79 ID:eyFDtCB/O
サーシャ「城に……?」

アモ「私たちが、ですか?」

リュウトウ「ああ。無論、監視のためではない。協力の依頼だ。姫巫女を守り切った今、貴君らの力はこの国にとって無視できないものになった。ならばこちらも、それに見合う場所と権限を用意すべきだろう」

イヨ「部屋はこちらで確保します。なるべく動きやすい場所を押さえましょう。必要なら武具の整備場所も、伝令役もつけます」

メルル「おおー……急に待遇がすごくなったねェ」

アインズ「ふむ……悪くない話だ。こちらも毎度呼び出される手間が省ける」

ガイ「……条件がある」

リュウトウ「言え」

ガイ「俺たちは朝廷の兵じゃない。命令に無条件で従う気はないし、動くかどうかの判断は俺たちで下す」

リュウトウ「当然だ。貴君らを縛るつもりはない。客将のようなものだと思っている」

ガイ「もう一つ。姫巫女の件は最優先で秘匿しろ。城の中に敵の目があるなら、居場所も護送経路も、知る者は極力絞るべきだ」

イヨ「その点は既に絞っています。将軍、私、そしてごく一部のみです」

リュウトウ「姫巫女様の身柄も、表向きは“依然として行方不明”として扱う。敵には、まだ確保できる余地があると思わせておいた方が動きを誘える」

アモ「囮にするってこと……?」

リュウトウ「そうだ。気分の良い策ではない。だが、相手がこちらを食い破る気でいる以上、綺麗事だけでは守れん」

ガイ「……理解はできる」

サーシャ「私は賛成。今は離れてるより、まとまってた方がいいと思う」

アインズ「異論なしだ」

アモ「……うん。みんなと一緒なら、私も大丈夫」

ガイ「……わかった。しばらくの間、拠点をここに移す」

リュウトウ「感謝する」

イヨ「では、すぐに手配します。荷物の移送もこちらで人を出しましょう」

メルル「……じゃあ、サララに護衛をつけてくれないかな?あの子まで狙われるようなことになったら、私は安心して動けない」

イヨ「承知しました。信頼のおける兵を何人か回します。やり取りはしばらく手紙が中心になるでしょうが、安全は保証しましょう」

メルル「……ありがとう。それなら安心できるよ」

サーシャ「……姫巫女様の方は?」

リュウトウ「今は別室で休んでいる。目が覚めた後、誰がどこまで話すかは……こちらで決めるべきではないな」

ガイ「……」

ガイ(すたれ村にはアウルがいた筈だ。フェルメールたちが向かった可能性も高い。あれだけの騒ぎで何の反応もなかったのは不自然だ……既に村を離れているのか、最初から静観を決め込んでいたのか。いずれにせよ、もう一度行く必要がある)

ガイ(それと……キキョウとも話さなければならない。こうなることが分かっていたような発言をしていたが……酔いに任せた戯言として片付けるには、不自然すぎる)

ガイ(ネオデロデロ教もどう動くかわからない。警戒を強めておこう)

⭐︎拠点がトウゲン城に移りました。
934 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/03/21(土) 20:40:57.68 ID:eyFDtCB/O
◆現在はオノゴロ諸島です。(24日目)

何をする?
安価下1~3

⭐︎試練を受けることができるようになりました。受ける場合はその旨を記載してください。
⭐︎27日目に何かが起こるみたいです。
935 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/03/21(土) 20:42:26.54 ID:mftdKGGw0
幻のコマ「インビンシブルクロシュ」がオークションにかけられたので落とす
936 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/03/21(土) 20:45:18.32 ID:QVtj96kDo
キキョウを後ろから抱き締め捕らえつつ尋問
937 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/03/21(土) 20:46:40.71 ID:jCM7TMbvO
城にミソラを呼んで宴会料理を作る女性陣
938 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/03/21(土) 23:29:59.00 ID:NF82zgyQO
ーートウゲン国政区

ワイワイガヤガヤ

ガイ(グレイグの子分と、リュウトウが認める兵士の護衛がついているお陰で1人でも街を出歩けるようになったが……)チラ

ジャケットを着たガラの悪そうな女性魔族の護衛「」ヒラヒラ

マントを付けた真面目そうな女性兵士の護衛「」ペコリ

ガイ(……これはこれで目立ってしまっている気がするな。腕前の方は心配はしていないが、人除けとしては満点でも、偵察には致命的だ……さて、反朝廷勢力かビャクヤに繋がる手がかりがないか見回ろう)

スタスタ……



ーーおもちゃ屋

飾られたコマ「」キラキラ

ガイ(アレは……トゥルークローディア、だったか。大魔女をモチーフにしたコマで、流通も少ないからかなり高値で取引されていた気がするが……)

トゥルーエンド『だから、許すの。だって、あなたのこと、好きなんだもの』

ガイ(……ルー……全部片付いたら、ちゃんと向き合うよ……こんなときに、お前のことを思い出すとはな……)

ガイ「フッ……」

魔族の護衛「……なあアンタ。まさかとは思うけどコマ目当てで外出しに来たのか?」

ガイ「……いや……違う。今は情報収集が先だ。コマは、その……ついでに目に入っただけだ」

近くの客A「おい、聞いたか?今夜の夜競り、とんでもないコマが出るらしいぞ」

近くの客B「ああ……“幻のコマ”だろ?どうせまたハッタリだ」

近くの客A「いや、今回は本命だ。“インビンシブルクロシュ”が出るって話だぜ」

近くの客B「……は?あの伝説級が?本物なら、相当な値がつくぞ……!」

ガイ「……」ゴクリ

魔族の護衛「おい。ついでにって顔じゃなくなってるぞ、アンタ」

兵士の護衛「ですが、こういう裏の催しは人も物も集まります。資金源に利用するために反朝廷やネオデロデロ教に繋がる者が紛れ込んでいるかもしれません」

ガイ「……それなら、尚更見逃せないな。裏で高額の品が動く場なら、金も人も情報も集まる。反朝廷の資金源や、ネオデロデロの協力者が紛れていても不思議はない」

兵士の護衛「確かに……表の市では追えない人脈が出入りする可能性は高いですね」

魔族の護衛「なるほどなぁ。コマ目当てじゃなくて、捜査の一環ってワケだ?」

ガイ「……そうだ」

魔族の護衛「……今、“そういうことにしておこう”って顔したな」

ガイ「していない」

兵士の護衛「……とにかく、話を聞きましょう。あの二人ならまだ近くにいます」



ー 夜
ーーオークション会場

ザワザワ……

司会「さあ、お待ちかね!本日の目玉商品です!」

布「」バッ!!!

インビジブルクロシュ「」キラキラ……

オオ……アレガウワサノ……

ガイ(……さて、どう動くか……)ジッ…
939 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/03/21(土) 23:30:34.28 ID:NF82zgyQO
本日はここまでです。
次回もよろしくお願いします。

それでは、また。
940 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/03/22(日) 00:13:05.01 ID:/fJeLYASo

犠牲者出たけど姫巫女連れ帰れたのは大金星か
941 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/03/22(日) 01:34:20.62 ID:IGpDvCa3o
おつ
最高判定こそ引けたものの依然状況は芳しくないな…
護衛付きだと密かに村の様子を見に行こうにもちょっと難しいか
942 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/03/22(日) 07:38:40.33 ID:ul3yvQfG0

確認だけど23日目の最初の安価のコンマが05だったから「誰かが何者かに捜索されています。」になるけどそれって>>927>>931のビャクヤ達の襲撃でいいよね?もしそうならてっきりホロウやロヴィアが襲撃してくると思ってた。
943 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/03/22(日) 20:56:00.18 ID:vjW9dK9nO
>>940
良いコンマでした。とりあえず最悪は回避できたようです。残り日数も減ってきてしまいましたが、イクセさんとは安価でやり取りできます。参考までに。

>>941
護衛についてる2人がいても、すたれ村に行くことはできます。護衛については姫巫女を救出したボーナス的なものと考えていただければと思います。試練には参加できませんが、手伝ってくれる戦力という想定をしています。

>>942
それであってます。
実は当初、ロヴィアとホロウがフェルメール達を発見するコンマとしていたのですが、>>919の安価を見て丁度良かったためビャクヤたちの襲撃へと変更しました。ロヴィア達は引き続き捜索をしているみたいです。
944 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/03/22(日) 21:02:26.96 ID:2roYYKQmO
司会「それでは入札を開始します! インビジブルクロシュ! 開始価格は5千万から!」

ザワッ……

参加者A「6千万!」
参加者B「7千万!」
参加者C「8千万!」

魔族の護衛「うわ、いきなり景気いいな……イスファハーンかよ、ここ」

兵士の護衛「普通の人間が遊びで出せる額ではありませんね……」

ガイ「……やはり、金のある連中が集まっている」

司会「他には!?他には!?」

スッ……

聖女「では……5億で」

ガイ(……聖女!)

シーン……

司会「……はい?」

聖女「聞こえませんでしたか?……5億です」

ザワッ……

参加者A「ご、5億だと……!?」
参加者B「馬鹿言え……桁がおかしいだろ……!」
参加者C「正気じゃねぇ……!」

魔族の護衛「……は??? あんな小さいコマ1つに5億???」

兵士の護衛「いきなりそこまで跳ね上げるとは……」

ガイ「……」

司会「ご、5億!5億が入りました!ほ、他に挑まれる方は!?」

シーン……

二階席の薄闇の中に座るビャクヤ「」

ガイ「……!」

兵士の護衛「どうしました?」

ガイ「あそこを見ろ……ビャクヤだ」

兵士の護衛「……!斬りますか?」スラッ……

魔族の護衛「待て待て待て!!! こんなところでおっ始めても圧倒的にアタシ等が不利だ!!!」ガシッ

兵士の護衛「しかし……!」

司会「では、5億!5億で落札です!!!」

ザワザワ……

聖女「……」クルッ

ガイ「……?」

聖女(み、つ、け、た)パクパク
945 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/03/22(日) 21:03:45.16 ID:2roYYKQmO
ガイ「!?しまった……向こうもこちらを探っていたか……!」
短剣「」スラッ

ヒュンッ

腕を槍に変化させたロヴィア「──ようやく見つけた、偽物!!!」バッ
兵士の護衛「ガイ殿!!!」シャキンッ!
ガキィンッ!!!

キャアアア!!!ナンダ、ナニゴトダ⁉︎ニゲロ!!!

ロヴィア「……兵隊さん?邪魔しないで、くれるかなぁ……ッ!」ギリギリ……

ガイ「ッ──」
魔導拳銃「」ドギュウン! ドギュウン!

肩を撃たれるロヴィア「あっ……!?」グラッ

兵士の護衛「隙ありッ──」グッ……
魔族の護衛「よせ、後ろに下がれ!!!」

兵士の護衛「!」サッ

虚属性の魔力の塊「」ギュゥゥゥン──

ガイ「なんだ……あの魔力は……」

ホロウ「……ロヴィア、大丈夫?」スタ

肩を押さえるロヴィア「……平気……ちょっと痛かっただけ……でも、やっと見つけたんだから……ここで殺さないと……」ギリッ

ガイ「……俺はお前を知らない。だが、お前は俺を知っているようだな」

ロヴィア「黙れ、偽物ッ!!!」ダッ

ガイ「!?」サッ

ロヴィア「ガイはそんな目を私に向けない!!!」
剣に変化した腕「」ブンッ!

ガイ「」シュンッ

ロヴィア「ガイはそんな言葉、私に言わないッ!!!」
斧に変化した腕「」ブンッ!

ガイ「っ……速い……だけじゃない。形を変えるたびに間合いまで変わるのか……!」シュンッ

ロヴィア「当たり前でしょォ!?アンタみたいな偽物を殺すために、私がどれだけ考えたと思ってるの……ッ!!!」ブンッ! ブンッ!

ガイ「知らないな……!」キィンッ! シュンッ

兵士の護衛「ガイ殿、下がってください! 狭い会場では不利です!」

虚属性の魔力の塊「」ギュゥゥゥン──
ギシッ……メキメキ……

参加者A「ゆ、床が!?」
参加者B「やめろ! こんな所で魔法なんか使うな!!」
参加者C「警備!警備はいないのか!?」

司会「ひぃっ……!だ、誰か止めろぉ!!」

魔族の護衛「会場ごと壊す気かよ!?……待て、壊す?」チラ

シャンデリア「」ユラユラ……

魔族の護衛「いちか、ばちかだ……!いっけェ!!!」スッ
高速で撃ち出される魔力「」スドン!

崩れるシャンデリア「」ガシャァァン!!!

キャアアアア!!!タスケテ!!!デグチハドコダ!!!

ロヴィア「くっ……!」

ホロウ「ガラスの破片が……!」

ガイと兵士を掴む魔族の護衛「今だ!!!逃げるぞ!!!」ガシッ

ガイ「っ!?」グイッ

兵士の護衛「きゃっ!?出口は右です、急いでください!」グイッ

ダダダッ……

946 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/03/22(日) 21:04:24.98 ID:2roYYKQmO
ホロウ「……逃げられちゃった」

ガラス片「」パラパラ……

シャンデリアの下から出てくるロヴィア「……ああ、もう!あと少しだったのに──」ガシャン……

聖女「……よいのです。見つけられただけでも十分な収穫でした。どうやら彼らはまだ、この国の光を得ていない様子……また、必ず出会いますよ」

ロヴィア「……はーい……」

ビャクヤ「……ここまで暴れるとは思っていなかったぞ」スタスタ

ホロウ「私は抑えた方だよ……ロヴィアは目当てを見つけると一直線だから」

ビャクヤ「その割には、随分と派手にやってくれたものだ。会場ごと潰すつもりかと思ったぞ」

ホロウ「半分くらいはロヴィアのせいでしょ。私はちゃんと加減してたよ」

ロヴィア「だってぇ……!目の前に居たんだよ!?あの偽物がッ……!」ギリッ

聖女「落ち着きなさい、ロヴィア。取り乱したところで結果は変わりません」

ロヴィア「……はい……」

ビャクヤ「……で。どう見る?」

聖女「先程申し上げた通りです。彼らはまだ、この国の光に届いていない……少なくとも、手にしてはいません。もし得ているなら、次の場所へ向かっている筈ですから」

ホロウ「ふぅん……じゃあ、ガイたちもまだ探してる途中なんだ」

ビャクヤ「こちらとしては好都合だな……だが、これ以上あの連中に好き勝手嗅ぎ回らせるのは不愉快だ。城下の不満は既に溜まりきっている。今すぐにでも──」

聖女「いえ。当初の予定通り行ってください。こちらが焦って順序を乱せば、向こうに付け入る隙を与えるだけです」

ビャクヤ「……わかった。ならば私は私の役目を果たそう。民の火種は、予定通り灯してみせる」

聖女「よろしくお願いしますね。では、ここを離れましょうか……」スッ

拾い上げられるインビジブルクロシュ「」

聖女「……あなたは、今も夢を見続けているのですか?あの場所で……」ボソッ

⭐︎オークションの様子を確認しました。
947 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/03/22(日) 21:33:35.30 ID:2roYYKQmO
ーートウゲン城 大厨房

ジュウウウ……
コトコト……
トントントン……

大鍋「」グツグツ
山積みの野菜と肉「」ドン!

メルル「いやー、城の厨房って広いねェ!道具も立派だし、火力も強いし、なんかもう見てるだけでテンション上がっちゃうよ!」

リーゼリット「テンションが上がるのは分かるけど……私たち、こうしてていいのかな?」

サーシャ「こういう時って、考え込むより手を動かしてた方が楽だし……」

アモ「うん……ガイたちが動いてる間、私たちだけ落ち着かないでいるのも嫌だもんね」

アインズ「うむ。じっとして不安を募らせるよりは、よほどいい。腹を満たせば多少は頭も回る」

ガラッ

ミソラ「お待たせしましたー!潮風亭より、ミソラ参上です!」

メルル「おっ、来た来た!待ってたよミソラ!」

アモ「ミソラさん、わざわざ来てくれてありがとうございます」

ミソラ「ううん。アモちゃんたちが城で大変なことになってるって聞いたら、放っておけないよ。それに……」

食材が入った包み「」ドサッ

ミソラ「ちょうど良い食材も持ってきたからね!」

サーシャ「わぁ……すごい。魚も野菜もいっぱい……!」

リーゼリット「しかも全部、新鮮……」

ミソラ「お城の料理人さんたちにも許可はもらってるよ。“好きに使ってくれ”って。だから今日は遠慮なく、景気よくいこう!」

アインズ「よし、ならば手分けしよう。何を作る?」

イクセ「あの……私にも、手伝わせてくれませんか?」ヒョコ

ミソラ「えっ!?ひ、姫巫女様!?!?!?」

サーシャ「だ、大丈夫なんですか?まだ休んでた方が……」

イクセ「もう体は平気です。それに……皆様だけに働かせるのは、なんだか落ち着かなくての……」

アモ「イクセさん……」

イクセ「こう見えて、料理には自信があるんです!アキトお兄ちゃんからもお墨付きをもらっています!」

メルル「……そっか……それじゃあ、遠慮なく頼っちゃおうかな……」

アインズ「……本人がそうしたいなら、止める理由もあるまい」

ミソラ「?……まあ、そういうことなら手伝っていただけますか?」

イクセ「ふふっ……任せてください!」グッ

安価下1~2 追加の食材を1~3つ選択
肉類:トリ肉、ケモノ肉
魚介:サワガニ、ザリガニ、タニシ、イセエビ、イクラマス、マグロ
野菜:野草、ドラ大根、ゴボウの根っこ、フキノトウ、タケノコ、海藻類
穀物:お米、ウドン麦、ソバ麦、ヤマイモ、オオキイ豆
果実:どんぐり、リンゴ、ミカン、ナシ、ブドウ、カキ、クリ
卵乳:トリの卵、ミルク、チーズ、バター
特殊:上白糖、香辛料、スライムゼラチン
948 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/03/22(日) 21:36:15.34 ID:7kYKWqO70
リンゴ ミカン ミルク
949 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/03/22(日) 21:45:37.81 ID:cOJJL6jM0
スライムゼラチンザリガニタケノコ
950 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/03/22(日) 23:37:43.21 ID:+0WjmEB1O
ザリガニとタケノコの炊き込みご飯「」ドン!
タケノコの煮物「」ドン!
ザリガニ汁「」ドン!
リンゴとミカンのミルクゼリー寄せ「」ドン!

リーゼリット「……てっきり、お城の人たちはもっと高級な物ばかり食べてると思ってたんだけど、意外とそうでもないんだ」

イクセ「お祝いの日とかは豪勢なんですけどね。平時では皆さんが食べているものと変わらない物が出てきますよ?私が住んでいたときはザリガニはよく出てきていましたが」

メルル「そうだったんだァ……道理でザリガニを捌く手つきがすごく自然だったわけだねェ」

イクセ「といっても1年ほど前は包丁を持つことすら覚束なかったんですけどね……」

アモ「えっ、そうだったんですか?」

イクセ「はい。昔は危なっかしいからと、アキトお兄ちゃんに厨房への立ち入りを止められていたくらいでして……」

イクセ「でも、何度も見ているうちに覚えてしまって。ある日、こっそりやってみたら案の定、手を切ってしまって……すごく怒られました。『刃物は人を守るためにも使えるが、不用意に握れば自分も傷つける』って……料理の話なのに、何故か説教だけ妙に立派で」

アインズ「……ふっ」

アモ「アキトさんらしい、のかな……」

イクセ「はい。真面目で、融通が利かなくて……でも、最後にはきちんと包丁の持ち方から教えてくれました。だから、今こうして作れるのも半分くらいはアキトお兄ちゃんのお陰なんです」

サーシャ「……」

ミソラ「……さ、冷めないうちに食べよっか。折角きれいにできたんだし」

メルル「さんせーい!じゃあまずは炊き込みご飯から!」

リーゼリット「……あ、美味しい!」

アインズ「タケノコの食感も悪くない。歯応えがあるのに、邪魔をしていないな」

アモ「スープも優しい味……なんだか、ほっとするね」

サーシャ「うん……味噌がよくあってるね」

イクセ「ふふっ、皆様のお口に合ったならよかったです」

メルル「せっかくなら、関わった人みんなで食べたかったねェ。将軍様とか太政大臣は忙しくとも、アキトさんとか──」

シーン……

メルル「……あ」

リーゼリット「メ、メルルさん……」

アモ「ご、ごめんね、イクセさん……」

イクセ「……いいのです」

サーシャ「イクセさん……」

イクセ「厨房に立っていると、どこからかひょっこり顔を出して『味見でござる』とか言いながら摘まんでいく人でしたから……今も、そうして現れそうな気がしてしまうだけです」

イクセ「……だから、まだちゃんとは信じられていないんですよ。皆様の顔を見れば、何かあったのだと分かってしまうのに……こうして話していると、すぐ近くにいるような気がしてしまって」

アインズ「……無理に信じる必要はない」

イクセ「え?」

アインズ「受け入れるにも、順番がある。腹が減っている時に重い話をしても、碌なことにならん。今は食え」

メルル「……うん、そうだよ。せっかくイクセちゃんも一緒に作ったんだから、まずはちゃんと食べよ?」

リーゼリット「冷めたらもったいないしね」

アモ「……それに、あとでゼリーもありますよ」

イクセ「……ふふっ」

サーシャ「ええと……」

イクセ「皆様があんまり必死に誤魔化そうとするものですから……なんだか、申し訳なくなってしまって」

メルル「誤魔化してるつもりはないよォ?ただ、今は楽しく食べたいだけ」

ミソラ「そうそう。美味しいものの前で、難しい顔をしてたら料理がかわいそうだよ」

イクセ「それも、そうですね……では」

イクセ「改めて……いただきます」

⭐︎みんなで料理をしました。
951 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/03/22(日) 23:45:15.20 ID:+0WjmEB1O
ーートウゲン城 キキョウの部屋

ガイ「……入るぞ、キキョウ」

タタッ
ギュッ

抱きつくキキョウ「……よかった……!まだ生きてた……!」ギュッ……

ガイ「……離れてくれ。報告はもう聞いている筈だ。急に抱きつかれる理由がわからない」

キキョウ「……っ」パッ

ガイ「……」

キキョウ「……ごめん。ちょっと、安心しちゃって……」

ガイ「……そうか」

キキョウ「で、でも本当に無事でよかったよ。ネオデロデロ教まで居たんだし……」

ガイ「その話もする。だが、その前に聞くことがある。前に言っていた“繰り返し”のことだ」

キキョウ「……」

ガイ「あのときは時間がなかったから問い詰めはしなかったが……」

一歩詰めるガイ「」スッ

ガイ「──お前は、こうなることを知っているようだった。反朝廷、ビャクヤ、姫巫女の件……全部だ」

キキョウ「……全部ってほどじゃないよ。細部は毎回ずれる」

ガイ「否定はしないんだな?」

キキョウ「今さら、そこを誤魔化しても仕方ないでしょ」

ガイ「なら答えろ。お前の言う“繰り返し”について」

キキョウ「……私にもよくわからない。最初に気づいた時は、ただの悪夢だと思ったんだよ。城が燃えて、将軍様が倒れて、私も死んで……次に目を開けたら、また少し前の自分の部屋に戻ってた」

ガイ「少し前、というのは?」

キキョウ「まちまちだけど、大体は破綻の少し前。全部を止めるには足りなくて、でも何も知らないでいるには長すぎる……嫌な位置」

キキョウ「最初は必死に動いたよ。先回りして人を消したこともあるし、逆に何も起こらないように抱え込んだこともある。反朝廷を潰した回も、デロデロ教を締め上げた回もあった。けど、結果はどれも少し形を変えて破綻。燃える場所が城下になったり、将軍様が死ぬ順番が変わったり、私が先に死んだり……そのくらいの違いでしかなかった」

ガイ「……誰かに話したことはあるのか」

キキョウ「あるよ。信じてくれた人もいた……けど、うまく行かなかったどころか、最悪の状況に近づくだけだった」

ガイ「……最悪の状況、か」

キキョウ「うん。私が知ってる未来を変えようとして、早めに手を打ったら……その分だけ別の場所が歪んだ。ひとつ火を消したつもりが、別のところで二つ三つ燃え上がる……そんな感じ」

ガイ「……それでも、お前は毎回動いたんだな」

キキョウ「動かなかった回の方が少ないよ。ここ何回かは、下手に動かない方がまだ被害が少ないって分かってきたから、できるだけ干渉しないようにしてたけど」

ガイ「その“繰り返し”は、何を境に始まって何を境に戻る」

キキョウ「始まりはわからない。気づいた時にはもう始まってた。戻る条件も、正確には不明……ただ、私の感覚だと死んだら戻ることが多い」

ガイ「多い?」

キキョウ「例外もあった。死なずに最後まで見届けたはずなのに巻き戻ったこともあるんだ……正直、今回も君が現れたとはいえ、お決まりのセリフが聞こえたから諦めていたんだ。けど、まさかイクセちゃんを保護できるなんて……」

ガイ「……今回は何が今までと違う」

キキョウ「いくつかある。大きいのは飛空挺……それと、城下の空気が少し違うこと。コマの流行みたいな、一見どうでもよさそうなものまで含めてね。あとは──」

キキョウ「──君が、もう一度現れてくれたこと」

ガイ「……もう一度、だと?」

キキョウ「うん。最初に君が現れた時のこと、話した方が早いかな……」

952 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/03/22(日) 23:46:30.40 ID:+0WjmEB1O
本日はここまでです。
次回はキキョウの繰り返しの回想から始めたいと思います。
それでは、また。
953 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/03/22(日) 23:53:33.57 ID:/fJeLYASo

真相告白はヒロインの証
954 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/03/23(月) 00:30:36.12 ID:3V04itWLO

国のお偉いさんはなんか大体時間魔法を使える傾向
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