過去ログ - アニ「再会」
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1:名無しNIPPER[saga]
2014/12/24(水) 00:11:33.85 ID:ZM1Pd5OJ0

進撃BBS、深夜と彷徨いここに流れ着いた、人の本質に迫るレオンハート・サーガ完結編!

第1部
jbbs.shitaraba.net

第2部
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※注意

転載禁止。
鬱とグロ満載の暗黒宇宙を展開するので、刺激に弱い人には即閉じをお勧めします(上の二つはそうでもありません)。


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2:名無しNIPPER[saga]
2014/12/24(水) 00:12:17.90 ID:ZM1Pd5OJ0

なぜかこの世界では……

最良の結果を望めば望むほど最悪の結果に行き着く。

以下略



3:名無しNIPPER[saga]
2014/12/24(水) 00:14:34.79 ID:ZM1Pd5OJ0

水晶に閉じ籠った状態でも、私ははっきりと感じ取っていた。

空気が変わったことを。

以下略



4:名無しNIPPER[saga]
2014/12/24(水) 00:17:00.34 ID:ZM1Pd5OJ0

「アニ。久し振りだな」


エレンの声。時々鼻を啜り上げる音。泣いてるらしい。
以下略



5:名無しNIPPER[saga]
2014/12/24(水) 00:19:02.12 ID:ZM1Pd5OJ0

地下室の外に捕縛要員が大勢待機してるのは気配で分かってるのに。どうしてこうなるのさ。

巨人体を完璧に制御できてたつもりがこのザマ。
こんな私の未熟さが敵の知るところになったってことは、……やっぱり覚悟を決めなきゃいけないらしい。
以下略



6:名無しNIPPER[saga]
2014/12/24(水) 00:22:19.78 ID:ZM1Pd5OJ0


そう。戦争は壁内の大勝利。

壁の内も外も、喜び狂う悪魔どもの笑い声で満ち溢れてるわ。
以下略



7:名無しNIPPER[saga]
2014/12/24(水) 00:25:23.21 ID:ZM1Pd5OJ0


「壁は世界に勝利したのだ! よーく見ろこいつらの顔。こいつらに続いてお前を血祭に上げた時、壁の勝利は完全なものとなる!」


以下略



8:名無しNIPPER[saga]
2014/12/24(水) 00:28:07.39 ID:ZM1Pd5OJ0


私は奴らの開発した薬で巨人化能力を抜き取られた。ただの少女に戻った私はさっそく、権力を握った男たちの慰み物になった。

みんな来たよ。
以下略



9:名無しNIPPER[saga]
2014/12/24(水) 00:30:56.44 ID:ZM1Pd5OJ0


「お前は確か、いろいろなやり方で俺の部下を殺していたが、……あれは楽しかったりするのか?」


以下略



10:名無しNIPPER[saga]
2014/12/24(水) 00:34:01.42 ID:ZM1Pd5OJ0

そりゃ、事実上人類最高の権力者になったんだからさ。乙女は彼に捧げられるのが順序ってもんだろ。


爺さんは例のかわいらしい眼鏡を外して、何も言わずに裸になった。思い出してみると、この爺さんが一番口数が少なかった。
以下略



11:名無しNIPPER[saga]
2014/12/24(水) 00:38:34.18 ID:ZM1Pd5OJ0


「自由を望めば望むほど、自由は遠ざかっていく。どうしてこんな茶番になると思う?」

「それが人の本質だからでは?」
以下略



12:名無しNIPPER[saga]
2014/12/24(水) 00:43:47.05 ID:ZM1Pd5OJ0

権力者たちのお楽しみが終わると、今度はアルミンのおもちゃになった。

あのゲス野郎はこの世で考えつく限りの屈辱を与えて、いいかげん飽き飽きしたってところで私を別の場所に幽閉した。絶対に自殺などできないように念入りに拘束されて。

以下略



13:名無しNIPPER[saga]
2014/12/24(水) 00:45:53.44 ID:ZM1Pd5OJ0

結局は連中の思惑通り、私の精神が受けた打撃は小さくなかった。
人はこういうことができるんだなって。私は初めて知った。


以下略



14:名無しNIPPER[saga]
2014/12/24(水) 00:49:48.22 ID:/uXU+UIh0


私にとって最大の悔いは──
そうだ。これも話さなきゃいけないんだ。

以下略



15:名無しNIPPER[saga]
2014/12/24(水) 00:58:25.83 ID:/uXU+UIh0

でも…… その日の私はそれどころじゃなかった。


うららかな日差しの中を行き交う、上流紳士婦人の笑顔。
以下略



16:名無しNIPPER[saga]
2014/12/24(水) 23:01:18.26 ID:/uXU+UIh0

目を開けた。葉を茂らせた枝が青空に浮いて揺れている。どこかで小鳥が鳴いてる……

既に日は高く、少し暑いと感じるくらいの陽気になってた。

以下略



17:名無しNIPPER[saga]
2014/12/24(水) 23:14:06.40 ID:/uXU+UIh0

 アニ
 
 君ならきっとやれる。君に全部任せる格好になったのは心苦しいけれど、やむを得ない。
 
以下略



18:名無しNIPPER[saga]
2014/12/24(水) 23:22:33.93 ID:/uXU+UIh0

そういえば数日前、同室のヒッチから聞いた。街中で気に入った女の子と会話のきっかけをつくるやり口として、こういうのが最近流行ってるらしい。

「あなたを描かせてください」と申し出るより、気付かれずに相手の姿を手早く鉛筆か何かで描いて、「いかがです?」と差し出すのが粋なんだとか。

以下略



19:名無しNIPPER[saga]
2014/12/24(水) 23:26:42.00 ID:/uXU+UIh0


「お上手ですねえ」

「とんでもない」
以下略



20:名無しNIPPER[saga]
2014/12/24(水) 23:29:23.58 ID:/uXU+UIh0

……これが私。ちょっと勝気な少女憲兵。
まっすぐ前を見て澄まし顔をしてれば、つまらなそうには見えない。これは悪くない発見だった。


以下略



21:名無しNIPPER[saga]
2014/12/24(水) 23:34:12.94 ID:/uXU+UIh0

いつしか、目の前にいるのが憲兵だってことを忘れたみたいに彼の表情も緩んできた。


「今日は一人でいるあなたを見かけて、気がついたらもうスケッチを始めてた。普段は人なんて描かないのに」
以下略



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