げんきいっぱい5年3組 (オリジナル百合)
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17: ◆/BueNLs5lw[saga]
2016/05/29(日) 17:12:41.63 ID:4yJ+Tv6jO
小学生のやることは訳が分からない。
と、思いつつも、よく考えれば酔っぱらった女は、だいたいこんな感じだから、
精神年齢は小学生の時からみんな変わっていないに違いない。

教室に半ば強引に引きずられ、案内される。
以下略 AAS



18: ◆/BueNLs5lw[saga]
2016/05/29(日) 17:21:27.81 ID:4yJ+Tv6jO
しかし、同時にあまりにも鮮明過ぎて頭を抱えた。
いくら病気とかって言っても、こんなに細かくリアルに覚えておけるものなんだろうか。

「ねえねえ、班分けどうやって決めるか聞いた?」

以下略 AAS



19: ◆/BueNLs5lw[saga]
2016/05/29(日) 17:32:53.70 ID:4yJ+Tv6jO
担任の先生は和代という漢字だったのを、黒板の隅に引っ掛けてあった名札で思い出した。
朝の会が終わり、日直が最後に『今日のエピソード』と言って、今日ではなく昨日あった出来事(とにかくなんでもいい)を、
みんなに1分間でスピーチするという催しも終わり、それでも未だに全くと言っていいほど心ここにあらずだった。

後ろの席にいた子が、指先で背中を突いてきた。
以下略 AAS



20: ◆/BueNLs5lw[saga]
2016/05/29(日) 17:39:51.90 ID:4yJ+Tv6jO
つんつん、と今度は腕を突かれた。

「ねえ、シール貼ってるよね? 一枚ちょうだい」

手を出された。
以下略 AAS



21: ◆/BueNLs5lw[saga]
2016/05/29(日) 17:52:48.92 ID:4yJ+Tv6jO
お上品そうな顔をしていて、どこかお嬢様気質のある子だった。
あの子は、確か転校生だ。5年の時にこっちに引っ越してきたんだっけ。
トイレの入り口まで来て、みやちゃんが爪を研ぐように私の首を掴んだ。

「みやちゃん、ちょ、痛い痛い」
以下略 AAS



22: ◆/BueNLs5lw[saga]
2016/05/29(日) 18:04:26.53 ID:4yJ+Tv6jO
そう、そして旅行の日の夜。私は二人に対してどっちつかずの最悪な対応をしてしまったんだ。
それを、もう一度味あわなくちゃいけないなんて。

トイレから戻ると、1時間目はすぐ始まった。
何か打つ手はと考える間もなく、時間は流れていった。
以下略 AAS



23: ◆/BueNLs5lw[saga]
2016/05/29(日) 18:13:29.11 ID:4yJ+Tv6jO
それから授業を受けて、給食を食べたりして、私は本当に小学生に戻ったようだった。
その日、やすはもみやちゃんも委員会の活動があるらしく、私は一人で家に帰ることになった。

「あゆむ、ほんとに一人で帰れる?」

以下略 AAS



24: ◆/BueNLs5lw[saga]
2016/05/29(日) 18:19:59.95 ID:4yJ+Tv6jO
下駄箱の前で、靴が出席番号順に並んでいたのを思い出した頃に、つんつんとランドセルを突かれた。

「うん?」

「あの、一緒に帰ろう?」
以下略 AAS



25: ◆/BueNLs5lw[saga]
2016/05/29(日) 18:37:34.07 ID:4yJ+Tv6jO
上林さんと一緒に帰ることで、みやちゃんを怒らせたくは無かったんだ。
みやちゃんが好きだったから。
嫌われたくなかった。
でも、今の私にはあまり関係のないことだった。
なにせ、もう全てが過去のこと。
以下略 AAS



26: ◆/BueNLs5lw[saga]
2016/05/29(日) 18:47:28.24 ID:4yJ+Tv6jO
上林さんと手を繋いで帰った。
この子はよく人と手を繋ぎたがった。
でも、みやちゃんの手前いつもやんわりお断りしていた。
なんだか、保護者の気分。
こちらが家まで連れて行ってあげているような。
以下略 AAS



27: ◆/BueNLs5lw[saga]
2016/05/29(日) 18:59:27.33 ID:4yJ+Tv6jO
「最悪よ。最悪の最悪。もう、行きたくない」

ですよね。
まさに、犬猿の仲。
そんな可愛いものでもないか。
以下略 AAS



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