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召喚士「行けっ!コカトリス!!」 その13 - 製作速報VIP(クリエイター) 過去ログ倉庫

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1 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]:2010/03/24(水) 15:49:00.45 ID:SfJMolwo
┏━ ノ ー‐  j  ji       |l|     _,,,,,_    ji     ji     i  i!  ,_,,xz   .|l| |l|   ┃
┃  -イ.ー┬‐ | ーチ‐      ||        |!  ーナ ̄|   ト-、  |  |!    /    ||  ||   ┃
┃.   │ _|   レ _ノ  `"⌒)  o     ,__,,」  ノ´ 、ノ   .|     丿   /^\  .o .o ━┛
                . ̄

――かつて、人間と魔族が共存し、争いを繰り広げていた時代…
    幻獣を召喚し魔物を倒す者がいた…。
   名を「召喚士」…。後に「救世主」と呼ばれる者である…。


                           ――かもしれない…。

〜前回までのあらすじ〜

コカトリスをクリト…と間違えて呼んでしまったダメ召喚士は、
パーティー仲間の頼れる戦士、どうみても処女な魔道士(戦士談)
スタイルいいが無口な盗賊(戦士談)と力を合わせて冒険を重ね、
数々の出会い…そして別れを経験し困難を乗り越えて行く。
結成から一年が経ち、四人は更なる冒険へと旅立つ。

◆7xまとめ様(いつもありがとうございます)
http://nanabatu.web.fc2.com/new_genre/summoner_ike_Cockatrice.html

◆キャラクター人気投票所(よろしくお願いします)
http://vote3.ziyu.net/html/cocka.html

◆前スレ(その12)
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4gep/1266505073/

◆過去ログ
http://yutori7.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1256864948/
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1257265640/
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1257266712/
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1258207232/
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1258977379/
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1259802767/
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少し暑くて少し寒くて @ 2024/04/25(木) 23:19:25.34 ID:dTqYP2V2O
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渾沌ゴア「それでもボクはアイツを殺す」 @ 2024/04/25(木) 22:46:29.10 ID:7GVnel7qo
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二次小説の面白そうなクロス設定 @ 2024/04/25(木) 21:47:22.48 ID:xRQGcEnv0
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佐久間まゆ「犬系彼女を目指しますよぉ」 @ 2024/04/24(水) 22:44:08.58 ID:gulbWFtS0
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全レスする(´;ω;`)part56 ばばあ化気味 @ 2024/04/24(水) 20:10:08.44 ID:eOA82Cc3o
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君が望む永遠〜Latest Edition〜 @ 2024/04/24(水) 00:17:25.03 ID:IOyaeVgN0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1713885444/

2 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/03/24(水) 15:54:28.36 ID:lfBzxsSO
>>1乙!
3 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/03/24(水) 16:00:15.44 ID:3.WStCko
いちおつ
とうとう13か……某魔王勇者スレと並んだなぁ。しかもこっちは終わる気配がまだないというのがすげぇ。
4 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/03/24(水) 16:37:22.35 ID:55zS3oDO
>>1乙です
13か長いようであっという間だ
5 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/03/24(水) 21:21:26.12 ID:KADTC3Qo
>>1
6 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/03/24(水) 21:51:57.60 ID:hJNjCISO
>>1
長いようであっという間だったなあ
7 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/03/24(水) 22:33:59.31 ID:k81fEdIo
早いようで短かった
8 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/03/24(水) 22:40:48.33 ID:cHkyP/Qo
>>1

おまえら最終回みたいに過去形で言うなww

それにしてもまさか最初に見つけたときはここまで
追いかけるとは思いもしなかった
もはやコカトリスが日常
9 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/03/25(木) 03:55:38.14 ID:qWH3FuAo
>>1
こんな長編になるとは、あの頃は思ってなかったなー…
10 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/03/25(木) 08:01:50.59 ID:XE5kQS20
>>1乙トリス


もう13スレか…長いようで、いや長いな…普通になげぇや。すごいよ!
11 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/03/25(木) 10:31:00.43 ID:pGIedsSO
一つの話を追いかけるの初めてだわ
応援してます。
12 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/03/25(木) 11:14:56.08 ID:qK45v06o
13スレww
はじめから見てるが、毎日楽しみだ。
13 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/03/25(木) 11:27:58.28 ID:aRMIpaM0
前スレでマーマン=タンノ君って行った奴誰だwwww
おかげでアトランティスのイメージが崩壊したじゃねーかwwwww
14 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/03/25(木) 11:33:24.81 ID:pGIedsSO
アトランティス??


(゜ロ゜)
15 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/03/25(木) 15:37:55.09 ID:qSDtV6DO
グラコス
16 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/03/25(木) 16:42:01.45 ID:2eO9hN.0
>>3
終わるどころかまだ序盤だぜ?
17 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]:2010/03/25(木) 17:17:47.52 ID:oQ6QPvoo
こんにちは!もう埋まってたんですね。ありがとうございます
無駄にながくなってしまい申し訳ありません…
なるべく早く完結出来るよう、頑張りたいと思います!↓続き
18 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/03/25(木) 17:18:19.63 ID:oQ6QPvoo
盗賊「……」

ズズッ…ヌチャヌチャ…

盗賊「…大丈夫か?」

盗賊は後方で待機するマーマンの元へ近寄り、声をかける。

マーマン「ん、ああ…」

召喚士「…やっぱり影響ありますか?」

マーマン「このぐらい離れた位置なら問題ねぇかな…」

召喚士「…なるほど」

召喚士は遠く離れた結界石を見つめる。

マーマン「しかしありゃ、すげぇな…!」

召喚士「ええ…」

マーマン「あんなバカでかいの…初めて見たぜ」

盗賊「……」

マーマン「あんなもん、下等な奴なら一瞬で消し飛んじまう…」

召喚士「そんなに…ですか」
19 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/03/25(木) 17:19:07.07 ID:oQ6QPvoo
マーマン「ああ…。俺だって直に触れたりしたら…飛ぶな…」

盗賊「……」

ザッザッ…ズチャッ…

戦士「こっちは特に見当たらねぇな」

魔道士「やっぱり…あの一本だけみたいですね…」

マーマン「あんなん複数あったらと思うとゾっとするよ…」

召喚士「……」

盗賊「…あの森と…関係あるのかな」

召喚士「どうなんでしょうね…」

戦士「遺跡かな?」

魔道士「加工した後はありますね…。天然のものではなさそうです」

召喚士「………」

戦士「やっぱり何か…引っ掛かるか?」

召喚士「…うん。調べる価値はありそうだね」

魔道士「もう行きましょうか…泥だらけでベトベトです…」
20 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/03/25(木) 17:19:57.17 ID:oQ6QPvoo
マーマン「ああ、そうして貰いたいぜ」

召喚士「そうですね。じゃあ…先を急ぎましょうか」

戦士「おう!」

〜南西の道〜

盗賊「……抜けた」

戦士「おー!やっと道になったな」

召喚士「なんだか誰も通らない理由が分かった気がする…」

魔道士「もう泥だらけですよぉ…はぁ…」

魔道士は溜息まじりに腰掛け、泥だらけの両足をバタつかせる。

盗賊「……確かに」

マーマン「一旦流すか?」

魔道士「へっ?」

マーマン「水で流すか?って聞いたの」

召喚士「水って…?」

マーマン「おいおい、仮にも水棲だ…。そんくらい出来るって」
21 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/03/25(木) 17:20:44.31 ID:oQ6QPvoo
戦士「マジかよ!?頼むぜっ!」

マーマン「オーケーオーケー。んじゃ足を出してくれ」

召喚士「……」

戦士「おっし、俺から頼む」

戦士は岩の上に座り、汚れた両足を伸ばす。

マーマン「んじゃいくぞ。……あ」

戦士「…?」

マーマン「口から出すのと手から出すの、どっちがいい?」

戦士「手に決まってんだろ!!」

マーマン「まぁ…そうだよな」

マーマンは右手を戦士の両足めがけて構える。

マーマン「それじゃあ……よっと…」

ドンッ!!…ブシャアァァ!!……

戦士「うおっ!!」

マーマン「…どうだい?」
22 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/03/25(木) 17:21:14.03 ID:oQ6QPvoo
戦士「つっめてぇー!!」

盗賊「…おぉ!」

魔道士「わぁっ!凄いですー!!」

マーマン「おーし、バンバンいくぞー」

召喚士「じゃあ次は魔道士さんと盗賊さん!」

魔道士「はーい!やったぁ!」

魔道士は無邪気に両足を伸ばし突き出す。

ビシャアァァッ!!

魔道士「ひゃあっ!冷た〜い!!」

盗賊「……」

スゥッ

マーマン「おっし…」

ビシャアアァァッ!!

盗賊「…んっ!」

戦士「頭から浴びたいくらいだわな!はははっ!!」
23 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/03/25(木) 17:28:59.68 ID:oQ6QPvoo


魔道士「はいっ、どうぞ!」

魔道士が召喚士へタオルを手渡す。

召喚士「ありがとうございます」

フキフキ…

戦士「…うーん」

盗賊「…?」

四人は裸足のまま岩の上へ寝そべり、青空を見つめる。

召喚士「…どうしたの?」

戦士「海…」

魔道士「海…?」

戦士「海に行きてーなぁ…」

召喚士「急に何言って……」

戦士「いや、水浴びしてたら海に行きたくなった…」

魔道士「あ、でも分かります!」
24 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/03/25(木) 17:29:26.94 ID:oQ6QPvoo
戦士「だろ?もうちょいしたら夏だし…今年は…」

召喚士「海かぁ…」

戦士「何だ?嫌なのか?」

召喚士「そうじゃないけど…」

盗賊「……」

召喚士「船ではよく海を渡るけど…みんなで行った事はないね」

魔道士「そうですねぇ。……行きましょうか!」

戦士「おう!そうしようぜ!」

召喚士「うん。それじゃ夏になったら海に行くって事で…」

ズイッ

マーマン「海かー…いいよなー。海はいいよ、うん」

戦士「……説得力があるな」

盗賊「…う、うん」

召喚士「さて、そろそろ村に行きましょうか」

魔道士「そうですねっ。行きましょう!エヘヘ!」
25 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/03/25(木) 17:29:52.94 ID:oQ6QPvoo
〜南西の村〜

戦士「ここでいいのかな?」

魔道士「みたいですね…」

召喚士「うん。地図で見る限りは間違いなさそうだね」

戦士「んじゃ行こうか」

盗賊「…うん」

ザッザッザ…

召喚士「あの、すいません…」

少女「はい…?」

召喚士「ワーカーの者ですが、村長はいらっしゃいますか?」

少女「…っ!!」

戦士「あ、ああ!コイツはイイ魔物だから…大丈夫!」

魔道士「そそ、そうです!大丈夫ですっ!ふっ…ふふ!」

マーマン「そんなんで納得して貰えるかっての…」

少女「……」
26 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/03/25(木) 17:30:20.80 ID:oQ6QPvoo
召喚士「と、とりあえず俺達はここから動きませんから…」

少女「村長…呼んで来ればいいんですね…?」

少女はやや怯えながら声を発する。

召喚士「はい。お願いします」

コクン

少女「……」

タッタッタッタッタ…

召喚士「ふーっ…」

盗賊「……難儀だな」

マーマン「俺のせいじゃねーぞ?」

召喚士「分かってますって」

戦士「すっかり油断してたわな…」

魔道士「ですねぇ…」

しばらくの後、少女が数人の男性と戻ってくる。

その手には各々武器を携えている。
27 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/03/25(木) 17:30:47.89 ID:oQ6QPvoo
戦士「…参ったな」

召喚士「とりあえず…話して理解して貰おうよ」

ザッザッザ…

村長「ワシが村長だが」

召喚士「依頼を受け付けましたワーカーの召喚士と申します」

村長「……ふむ」

召喚士「……これを」

召喚士はワークショップからの書類を村長へ手渡す。

カサッ…

青年「村長…」

村長「…ふぅむ…確かに」

召喚士「鉱山の調査という事ですが…」

村長「その前に…」

召喚士「…はい」

村長「ワシの質問はお分かりじゃろう…?」
28 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/03/25(木) 17:31:15.22 ID:oQ6QPvoo
召喚士「…こちらの魔物は悪い魔物ではありません」

村の男達がざわめき出す。

村長「…ほう、それはつまり…魔物でありながら味方であると…?」

戦士「そういう事だな」

青年「信じられんな!」

マーマン「ま、そりゃあそうだろうなぁ…」

召喚士「マーマンさん…」

マーマン「んじゃ俺はここでおさらばするわ…」

戦士「お、おい…っ!?」

マーマン「…といきたいんだが、こっちもこいつらには用があってな」

青年「…それで?」

マーマン「村に入らなきゃいいんだろ?…ここで待ってるわ」

青年「村長……」

村長「君らの言い分も分からんでもない…」

青年「村長!」
29 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/03/25(木) 17:31:58.86 ID:oQ6QPvoo
村長「村に被害が出なければ良いだけの事」

盗賊「……」

村長「それに依頼で来て貰ったのだ。断るわけにはいかん…」

マーマン「そんじゃさっさと終わらせてきてくれや」

ザッザッザ…

魔道士「マーマンさん…っ」

マーマン「大丈夫大丈夫。その辺の水場にいるよ」

マーマンは陽気に手を振り、木陰へと姿を消す。

村長「それでは村へ案内致しまする」

召喚士「ありがとうございます」

青年「荷物をお持ちしましょう」

魔道士「あ、ありがとうございます!ふふっ」

戦士「……」

盗賊「…行こう」

戦士「ん?あ、ああ」
30 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/03/25(木) 18:19:43.67 ID:oQ6QPvoo
〜村長の家〜

村長「座ってくれ」

村長は四人をソファーへと誘導する。

青年「荷物はこちらに置いておきます」

魔道士「ありがとうございますっ」

一同がソファーへ座ると。村長の妻が紅茶を注ぎ配る。

盗賊「…ありがとうございます」

召喚士「それで…依頼の詳細を伺いたいのですが…」

村長「うむ。村の南方…裏手にある鉱山なのだが…」

戦士「魔物が出るって話だったな…」

村長「あくまで『らしい』というレベルの話じゃ…」

魔道士「らしい…?」

村長「我らのような村民風情では戦うに至らん…」

盗賊「……」

召喚士「…なるほど」
31 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/03/25(木) 18:23:40.79 ID:oQ6QPvoo
村長「気配や声で魔物らしきものがいる…。分かるのはその程度じゃ」

魔道士「その魔物を何とかすればいいんですか?」

村長「それが最優先…」

青年「あとは地質調査なんかもお願いしたい」

召喚士「地質調査…」

村長「その鉱山はまだ未開拓でな、出来ればどんな地質なのか…」

盗賊「…あとは…構造か」

村長「その通りじゃ。事前に分かっている程、有難いものはないからの」

戦士「なーるほどな。承知した!」

青年「まずは魔物を始末して欲しい」

村長「次に地質と鉱山の構造…」

召喚士「最深部までですか…?」

村長「無理はしなくともよい。範囲で報酬を増そう」

盗賊「…分かった」

戦士「なかなか…やり甲斐のある依頼じゃないの!」
32 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]:2010/03/25(木) 18:36:24.50 ID:oQ6QPvoo
それでは帰ります!また後ほど!ノシ
33 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/03/25(木) 18:40:39.31 ID:2eO9hN.0
乙した
34 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/03/25(木) 18:53:23.99 ID:beWkmSco

一瞬戦士が阿部さんに見えたのは内緒
35 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/03/25(木) 18:54:58.75 ID:qSDtV6DO
マーマン「らめぇ……直接触ったら飛んじゃうよぉ……」
36 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/03/25(木) 21:41:11.60 ID:aRMIpaM0
>>14
キンニクマンの「7人の悪魔超人」戦に出てくる悪魔超人の一人。

ロビンマスクを倒した猛者がいまやタンノくんだよ…
37 : ◆1otsuV0WFc [saga]:2010/03/25(木) 23:22:55.52 ID:xNWBvh6o
村長「今日はもう日も落ちた。ゆっくり休んで明日…」

盗賊「……うん」

青年「さあ、こちらでおくつろぎを…」

召喚士「あ、あの……」

戦士「えーとさ…悪いんだけど…」

青年「…?」

戦士「外に仲間がいんだ。野宿させて貰うわ!」

魔道士「そう…ですよね!うんっ!」

村長「いや、しかしだな…っ」

召喚士「お構いなく…。行きましょうか」

盗賊「…ああ」

ザッザッザ…

青年「あっ、お…おい食事だってあるのに…」

戦士「そんなら包んで貰っていいかな?悪いな!」

村長「え、あ…うむ…」
38 : ◆1otsuV0WFc [saga]:2010/03/25(木) 23:23:50.55 ID:xNWBvh6o
テクテクテクテクテク…

戦士「アイツどこ行きやがった?」

召喚士「水場にいるって言ってたよね?」

魔道士「あっち…ですかね…」

戦士「行ってみっか…」

ザッザッザ…ガサッ…ガサッ…

盗賊「……あれ…かな」

盗賊の指差す先に小さな池が広がっている。

その奥に人影が横たわり、寝そべっている。

テクテクテク…

マーマン「……!?」

ガバッ!!

マーマン「どうしたんだお前ら?」

魔道士「こんばんはー!」

戦士「一人寂しそうだから来てやったよ!」
39 : ◆1otsuV0WFc [saga]:2010/03/25(木) 23:24:53.56 ID:xNWBvh6o
パチパチパチッ…パチッ…

盗賊は焚き火の中に枝を投げ入れる。

召喚士「お酒…飲みます?」

マーマン「いんや、遠慮しとくよ」

マーマンは左手を突きだし、酒瓶を遮る。

戦士「何だ…下戸か?」

マーマン「そうじゃないけどな。今日はいいや」

召喚士「そっか…」

マーマン「しっかしお前さん方も変わった奴らだよなぁ…」

魔道士「そうですか?」

マーマン「そりゃそうだろ」

盗賊「……」

マーマン「暖かい布団を断って魔物と添い寝とはね…」

戦士「…くくっ、違げぇねえ!」

召喚士「確かに…そうだね。はははっ」
40 : ◆1otsuV0WFc [saga]:2010/03/25(木) 23:26:34.12 ID:xNWBvh6o


魔道士「でも…何で引っ越そうと思ったんですか?」

召喚士「決して悪い土地じゃなかったですよね?」

マーマン「んーまあ…そうだな…」

盗賊「……」

マーマン「簡単に言うと、寂しかったから…かな」

戦士「寂しい?」

マーマン「おうよ。あんな所に何百年とポツンだぜ?」

召喚士「何百年!?」

魔道士「そんなにですか!?」

マーマン「んー多分…。あんまり覚えてねーけど…」

戦士「そら…引っ越したくもなるわ…」

マーマン「でもな、昔はそこまで強く思わなかったのよ」

盗賊「…ほう」

マーマン「アイツが来てからかなぁ…そう強く思い始めたのは…」
41 : ◆1otsuV0WFc [saga]:2010/03/25(木) 23:27:17.00 ID:xNWBvh6o
魔道士「アイツ…ですか?」

マーマン「今から二十年ぐらい前に、人間が来たって話したろ?」

戦士「その人間の事か!?」

マーマン「そいつはなんか変わった奴でなぁ」

盗賊「……」

マーマン世界を平和にするなんて事を恥ずかしげもなく語ってやがった」

召喚士「へぇ…っ」

マーマン「子供みてぇに目を輝かせて…まぁ変人だわな」

魔道士「ふふっ」

マーマン「酒飲みながら…丁度今のお前みてぇなカンジでな!」

戦士「おっ?」

マーマン「あははっ!似てる似てる」

戦士「んで、そいつがどうしたってんだよ?」

マーマン「ん、ああ…。なんつーかな…ほらアレだよ」

盗賊「……?」
42 : ◆1otsuV0WFc [saga]:2010/03/25(木) 23:28:02.50 ID:xNWBvh6o
マーマン「子供の頃とか大人数で遊んだりしたか?」

魔道士「ええ…まぁ」

マーマン「そんな時、不意に一人ぼっちになったりしちまう時、あったろ」

戦士「あー…」

マーマン「そんな時『こっちこっち』なんて声かけて貰ったらさ…」

魔道士「なんだか…分かります…!」

マーマン「何て言うか世界ってのを色々と聞かせて貰ってな」

召喚士「それで…外の世界に出てみようと…」

マーマン「胃の中の蛙っつーんだと。俺にピッタリだわな!」

盗賊「……ふふっ」

マーマン「いや、まぁそこは否定して貰いたいわけなんだが…」

盗賊「あっ!す…すまぬ!」

マーマン「いやいや、良いけどな」

戦士「あははは!やっぱお前人間っぽいわ!」

召喚士「うん。本当に…!」
43 : ◆1otsuV0WFc [saga]:2010/03/25(木) 23:31:44.49 ID:xNWBvh6o
魔道士「……あ…っ」

戦士「ん?」

魔道士「でも…今まで出会った魔物さん達…」

盗賊「……どうか…した?」

魔道士「やっぱり皆さん…寂しそうな方ばかりでしたね…」

戦士「…あー。言われてみれば…そうかもな」

召喚士「ドワーフさんに…鬼に、オーク…」

マーマン「やっぱり魔物といってもよ、みんな寂しいんだろうよ」

盗賊「……」

マーマン「たまたま手を差し伸べてくれたのが人間だった。それだけの話さ…」

召喚士「なるほど…。そうかもしれませんね…」

戦士「……」

魔道士「…ええ」

マーマン「ま、こんあなとこだ」

召喚士「分かりました。ありがとうございます…!」
44 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/03/25(木) 23:34:04.22 ID:xNWBvh6o
それでは寝させて頂きます!本日もご支援ありがとうございました!
おやすみなさい!ノシ

>>34
本当だwwあまり意識してませんでしたが、
やるお系だと戦士は阿部さんがいいかもですね

>>36
ロビンマスクのマスクを手に池から出てきた奴ですよね!?強そう…
45 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/03/26(金) 00:11:57.38 ID:v7omXADO
>>1
乙!>>36じゃないけどそれは知らないふりした方がいいと思うんだw
46 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/03/26(金) 01:55:13.73 ID:mLcTtUAO
>>1

もう半年近く連載してるんだっけか
あの頃の大規模規制が懐かしく思えるな…

そのおかげでVIPに長時間落ちずに残っててくれてたからこのスレと出会えたんだよな
なんだか運命感じちゃうから、俺と魔導師ちゃんが結ばれる外伝を原稿用紙20枚でまとめて提出しなさい
47 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/03/26(金) 02:08:15.15 ID:8pkNsb20
>>46
m(ry
48 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/03/26(金) 04:14:41.44 ID:L0pUc2SO
>>46-47この流れはいつまで見れるんだろうな
49 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/03/26(金) 08:35:35.87 ID:EEIK4oY0
ちん○こ様の召喚士の人だったり
魔道士ちゃんを愛でる会があったり
魔導師おばあちゃん(62歳♀)だったり
なんかいっぱい気持ち悪いのが……って、














ああ、春だったな
50 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/03/26(金) 10:11:42.86 ID:MHlAGKwo
いd
51 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/03/26(金) 16:34:26.30 ID:fSeUx7.o
〜次の日〜

盗賊「……」

チャキッ

盗賊は蜘蛛切を右手に携え、葉が舞い落ちる中、目を瞑る。

盗賊「……」

サラサラサラ…

盗賊「……しっ!」

タンッ!!…シュバッ…シュンシュンッ!!…スタッ

盗賊「………ふー」

パチパチパチ…

盗賊「!?」

マーマン「いやお見事。大したモンだ」

盗賊「…早いな」

マーマン「んーにゃ、寝てないだけさ」

盗賊「……そうか」
52 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/03/26(金) 16:34:53.73 ID:fSeUx7.o
マーマン「それよりカレシがお呼びだぞ?」

盗賊「っ!?」

マーマン「前衛の打ち合わせだとか何とか…」

盗賊「ち、違うっ!断じてっ!!」

マーマン「あ、そうなの…?」

盗賊「そそ、そう…だっ!」

タッタッタッタッタ…

マーマン「うーん…。観察眼には自信あったんだがなぁ」

マーマンは首を捻り、盗賊の後を追う。

タッタッタ…

戦士「おう、おはよう」

盗賊「…あ、うん。お…おはよう」

魔道士「はい、どうぞ!」

魔道士がホットミルクとトーストを手渡す。

盗賊「…ありがと」
53 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/03/26(金) 16:35:34.82 ID:fSeUx7.o
召喚士「なんだかんだみんな早起きだったね」

戦士「なーんか久々の依頼でワクワクしちまってな」

魔道士「ふふっ、子供みたい!」

戦士「あん?悪かったな!!」

召喚士「あはは!」

盗賊「……ズズッ…熱っ!」

テクテクテク…

戦士「おう、おかえり。サンキューな!」

マーマン「あー気にすんな。ほれ」

戦士「んっ…?魚?」

マーマン「人間も食うよな?」

魔道士「わぁ…!ありがとうございますー!」

魔道士はマーマンから数匹の川魚を受け取る。

召喚士「じゃあ早速、編成だけど…」

戦士「ああ。当然前衛は俺と…」
54 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/03/26(金) 16:36:00.96 ID:fSeUx7.o
盗賊「…私だ」

召喚士「鉱山内はそんなに広くないと思う」

戦士「まぁ…そうだな」

召喚士「極力荷物は減らしたいな…」

魔道士「そうですね…」

戦士「最低限の装備と道具でいいんじゃねぇか?」

召喚士「うん」

戦士「俺も今回は雷切一本で事足りるかな…」

召喚士「属性があれば斧でもいいけどね」

戦士「そうなんだよな…やっぱり付加するべきだったかな…」

魔道士「槍もありますしねぇ」

盗賊「……」

戦士「それぞれ別々の付加を施して使い分けるのも便利かもな」

召喚士「うん。それは良いと思うよ!」

盗賊「…うん」
55 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/03/26(金) 16:36:26.21 ID:fSeUx7.o


召喚士「よし…準備出来た」

魔道士「では…いざ出発…!!」

戦士「すぐ戻っから。悪いな!」

マーマン「だから俺の事は気にすんなって 」

魔道士「行ってきます!」

マーマン「おーう、気をつけてなー」

マーマンは村の入り口まで見送り、再び池へと引き返す。

ザッザッザ…

青年「あ…おはようございます。早いですね」

召喚士「はい。これから行ってきます」

青年「このまま村を抜けてまっすぐ行った所に休憩所があります」

盗賊「……」

青年「そこの者に案内するよう言伝しております」

魔道士「分かりました!」
56 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/03/26(金) 16:36:52.74 ID:fSeUx7.o
召喚士「荷物をお願いします」

青年「…お預かりします」

青年は他の村人を呼び、荷物を蔵まで運ばせる。

青年「では、お気をつけて」

戦士「おう、ちょっくら行ってくるぜ!」

テクテクテクテクテク…

召喚士「村を抜けて…真っ直ぐ…」

戦士「一本道だから迷う事もなさそうだわな」

盗賊「…うん」

四人がしばらく進むと、分かれ道に小屋が建っている。

魔道士「あれ…ですかね?」

召喚士「行ってみましょう」

スタスタスタ…

召喚士「失礼しまーす」

小屋を開けると、中には数人の鉱夫が腰掛け休んでいる。
57 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/03/26(金) 16:37:21.88 ID:fSeUx7.o
鉱夫「……?」

召喚士「あ、すみません。村の村長から依頼を受けた…」

鉱夫「おぉ、ワーカーの方かね?」

一人の鉱夫が席を立ち、召喚士の元へ近づく。

召喚士「はい、そうです!」

鉱夫「話は伺ってるよ。案内しよう」

魔道士「ありがとうございます!」

鉱夫を先頭に四人は小屋より更に東へと足を進める。

鉱夫「ここから先は密林になっている。足元に気をつけてくれ」

盗賊「……」

ザッザッザ…ガサッ…

戦士「なんか…やたら暑くねーか?」

魔道士「確かに…蒸し暑いですね…」

鉱夫「おそらくはあれが原因だろう」

鉱夫は木々の間から上空を指差す。
58 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/03/26(金) 16:37:56.75 ID:fSeUx7.o
盗賊「!?」

召喚士「あれって…!!」

鉱夫「そう。火山だよ」

鉱夫が指差す先にそびえる山は、火口より白煙を上げている。

戦士「……道理で暑いワケだ」

魔道士「だ、大丈夫なんですか!?」

鉱夫「絶対とは言えないけどしばらく噴火はないはずだよ」

戦士「しっかし物騒だな。噴火したら村だって結構…」

鉱夫「やばいかもしれんな…」

盗賊「……」

戦士「よく住めるよ…」

鉱夫「でも…この林に住んでる部族もいるぞ?」

召喚士「そうなんですか!?」

鉱夫「アマゾネス…って言ったけな…」

盗賊「…アマゾネス」
59 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/03/26(金) 16:38:48.28 ID:fSeUx7.o
鉱夫「ま、人間住めば都ってやつだよ」

魔道士「なるほどですねー」

鉱夫「さぁ着きましたよ。この奥です」

召喚士「山のふもとですね…」

戦士「ここか…」

鉱夫「帰り道は分かりますか?」

盗賊「…ああ。問題ない」

鉱夫「では十分お気をつけて!」

魔道士「ありがとうございます!」

鉱夫は一礼し、集会所へと戻って行く。

戦士「さーて…行きますか!」

魔道士「行きましょう!!」

盗賊「…準備は?」

召喚士「大丈夫です…!」

ぽっかりと口を開けた漆黒の入り口が四人を待ち受ける。
60 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/03/26(金) 17:43:42.92 ID:h6vnkkSO
洞窟「らめぇぇぇぇぇぇ」
61 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/03/26(金) 18:13:50.05 ID:fSeUx7.o
〜鉱山一階〜

召喚士「行け!サラマンダー!!」

シュイィン…

サラマンダー「……」

召喚士「あ、あのぉ…」

サラマンダー「松明代わりやろ…?」

召喚士「あっ…はい…」

サラマンダー「ま〜しゃあないわな」

召喚士「…?あ、ありがとうございます」

サラマンダー「ほいじゃ、ワシに付いてきな」

魔道士「ありがとうございますー」

戦士「ちょっと…丸くなった…?」

召喚士「さ、さぁ……」

召喚士は荷袋から紙とペンを取り出す。

召喚士「さて…では進もうか」
62 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/03/26(金) 18:14:18.40 ID:fSeUx7.o
テクテクテクテクテク…

魔道士「特に…何もないいですね…」

戦士「中は思ったほど暑くないなぁ」

召喚士「岩だらけだから熱を遮ってるのかな…」

盗賊「……」

しばらく道なりに進むと、行き止まりへ突き当たる。」

戦士「行き止まりか?」

盗賊「…いや…なんとか行けそうだ」

盗賊は足元の岩を指差す。

召喚士「ここから下へ降りられそうですね」

盗賊「…行ってみよう」

サラマンダー「姉ちゃん、誘導したるわ」

盗賊がゆっくりと岩場を降り、サラマンダーが足元を照らす。

魔道士「大丈夫…ですか?」

盗賊「…うん。足の踏み場は…多い」
63 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/03/26(金) 18:15:16.95 ID:fSeUx7.o
トン…トトッ…トンッ……スタッ

盗賊「…ふーっ」

サラマンダー「…まだ先には進めそうだわな」

盗賊「…戦士」

戦士「おう」

ジャララッ…クルクルッ…ヒュバッ…

盗賊が腹部から鎖を外し、片側を戦士へと投げ渡す。

戦士「……うっし。んじゃ魔道士、行け」

魔道士「はい」

召喚士「気をつけて」



戦士「よし、次は召喚士だ」

召喚士「うん」



戦士「最後に俺…」
64 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/03/26(金) 18:16:17.34 ID:fSeUx7.o
戦士は鎖を外し、ゆっくりと岩場を降りる。

ストッ

魔道士「まだ先が続いてますね」

召喚士「ここが地下一階って感じですかね」

召喚士は紙に地図を記す。

戦士「魔物の気配はなさそうだな…」

盗賊「…うん」

召喚士「よしオッケー。それじゃあ行きましょうか」

盗賊「…うん」

〜鉱山地下一階〜

戦士「正面は広いな…」

盗賊「…見通しは…良い」

召喚士「…少し暑くなりましたかね?」

魔道士「ええ…ちょっと熱気が…」

サラマンダー「ほんじゃ進むぞー!」
65 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]:2010/03/26(金) 18:16:56.36 ID:fSeUx7.o
ここまでにて!ご支援ありがとうございました!ノシ
66 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/03/26(金) 19:00:29.73 ID:oWOr12AO
67 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/03/26(金) 19:02:22.56 ID:ScNrfsIo
おつつ!
いつも楽しみにしてる!楽しい時間をありがとう!
68 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/03/26(金) 19:25:15.22 ID:lMVMAgDO
乙です
やはりダンジョンはわくわくしていいな
69 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/03/27(土) 00:00:01.15 ID:8Vhd/YAO
盗賊「私だ」
70 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/03/27(土) 00:02:19.63 ID:7WdIxwDO
どーもくんのAA思い出した
71 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/03/27(土) 00:20:55.53 ID:GO8LhoAO
魔道士「お前だったのか」
72 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/03/27(土) 00:55:56.15 ID:sv8WCn2o
戦士「また騙されたな」
73 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/03/27(土) 01:05:37.07 ID:e4y21A6o
サラマンダーさん久しぶりだなー
74 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/03/27(土) 03:25:07.40 ID:Uo2tQ.AO
>>1

最近大物とのガチバトルの連続だったからな
でも洞窟は洞窟で未だに魔導師男の話が怖くてトラウマになってる
当時アイアムレジェンドって映画を観たばかりなのもあって、あの話は本当にドキドキした
75 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/03/27(土) 04:54:38.61 ID:Xr1T0EAO
>>1乙!!

>>42
今更だけど蛙溶けちゃうよww
76 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/03/27(土) 05:11:45.39 ID:gzwI52SO
マーメイドが召喚獣なんだ
マーマンだって召喚できるはずだ





このままならばマーマン良い
77 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/03/27(土) 08:14:23.60 ID:IKrNxSg0
>>72
召喚士「全然気付かなかったぞ」
78 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/03/27(土) 11:03:26.65 ID:.EUz3Iko
洞窟でサラマンダーだして酸素平気なのかな?
それとも別の力で燃えてて酸素必要ないとか?
79 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/03/27(土) 13:44:07.39 ID:7WdIxwDO
魔法って便利だよね
80 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/03/27(土) 16:36:17.99 ID:rgIthADO
酸素残量の目安に松明とかやるらしいよ
火が消えてきたら危ないみたいな
81 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/03/27(土) 17:00:57.74 ID:A6YqoRQo
>>80
じゃぁサラマンダーが消えたら皆危ないのか
82 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/03/27(土) 18:28:21.38 ID:FEU15620
久しぶりに来たら追い付くのに時間かかった…
毎日乙!
83 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/03/27(土) 23:18:14.24 ID:p26rJDMo
こんばんは!多数のご支援ありがとうございます!
遅くなりましたが続きですー!↓
84 : ◆1otsuV0WFc [saga]:2010/03/27(土) 23:18:44.46 ID:p26rJDMo
ザッザッザ…

召喚士「…うーん」

魔道士「どうしました?」

召喚士「特に鉱山って雰囲気がないですね」

魔道士「…確かにそうですねぇ」

戦士「ただの洞窟って感じだよな」

召喚士「うん…。それにしては…」

盗賊「…?」

テクテクテク…コンコン

召喚士「何か…人の手がはいっているような…」

召喚士は壁を叩き、首を傾げる。

盗賊「…確かに」

召喚士「何か…削ったような形跡があるんですよね」

戦士「言われてみれば…そうかもなぁ」

召喚士「かつて誰かが道を造った‥のか?」
85 : ◆1otsuV0WFc [saga]:2010/03/27(土) 23:19:14.86 ID:p26rJDMo
魔道士「一体何のために…」

召喚士「遺跡…?」

盗賊「……」

戦士「遺跡って…前に行った…」

召喚士「うん。あっちは完全に人工物だったけどね」

魔道士「確かにあの遺跡も山あいの所でしたね」

戦士「でも向こうは城?だよな?」

魔道士「ここは山のふもとから下ってますよね」

召喚士「ええ。つまり完全に地中って事ですね…」

盗賊「……」

召喚士「地中に何かあるとすれば……」

盗賊「…火山」

召喚士「そうですね。」

戦士「火山ったって…地中にはマグマしかねぇぞ!?」

魔道士「それが何か…あるんですかね?」
86 : ◆1otsuV0WFc [saga]:2010/03/27(土) 23:19:54.58 ID:p26rJDMo
召喚士「分かりません…」

盗賊「…」

戦士「しかし削られた壁以外は特に何のねぇしな…」

サラマンダー「おーい」

盗賊「…?」

サラマンダー「また行き止まりだぞ?」

サラマンダーは崖の手前で四人を誘導する。

戦士「こりゃ降りられそうもないな…」

盗賊「……」

ザッザッザ…

戦士「どうした?」

盗賊「……ここ」

盗賊が脇にある岩の隙間を指差す。

召喚士「ここから降れそうですね」

魔道士「行き…ますか?」
87 : ◆1otsuV0WFc [saga]:2010/03/27(土) 23:20:45.97 ID:p26rJDMo
戦士「行くだけ行ってみっか」

召喚士「……うん」

召喚士は再び紙に地図を記す。

召喚士「盗賊さん」

盗賊「…ん?」

召喚士「クナイを一本お借り出来ますか?」

盗賊「…ん」

ゴソゴソッ…スッ

召喚士「ありがとうございます」

戦士「どうすんだ?」

召喚士「地面にも記しておこうかと思って…」

召喚士は足元の岩に、クナイで矢印を記す。

魔道士「なるほど…」

召喚士「もし俺達が全滅したら…色々大変でしょうから…」

戦士「…そっか…そうだよな」
88 : ◆1otsuV0WFc [saga]:2010/03/27(土) 23:21:57.29 ID:p26rJDMo
〜鉱山地下二階〜

ザッザッザッザッザ…

戦士「明らかに人の手が入った通路だな」

召喚士「うん。間違いないよ」

魔道士「なんだか不気味になってきましたね…」

戦士「しっかしクソ暑いな…」

盗賊「……ああ」

盗賊は額の汗を手で拭う。

召喚士「これはおそらく火口に向かっているんだと思う」

魔道士「だから…こんなに暑いんですね」

戦士「下に行けば行くほど暑いもんな…」

サラマンダー「情けないやっちゃのー」

戦士「お前とは作りが違うんだよ」

サラマンダー「へーへー。さよか…」

サラマンダーの明かりを頼りに、四人は奥深くへと潜って行く。
89 : ◆1otsuV0WFc [saga]:2010/03/27(土) 23:23:04.88 ID:p26rJDMo
テクテクテクテク…

魔道士「だいぶ…歩きましたね…」

盗賊「…うん」

戦士「魔物の気配は全くないな」

召喚士「うん。村長が言うには…気配があると言っていたけど…」

魔道士「逃げちゃったんですかね…?」

召喚士「まぁ…出ないに越した事はありませんね」

戦士「頭がボーっとしてくるよ…全く…」

盗賊「……ん?」

召喚士「何かありましたか!?」

盗賊「…うっすら…明かりが見える」

戦士「明かり?」

召喚士「行ってみましょう」

戦士「一応、戦闘態勢とっておけよ」

魔道士「…はい!」
90 : ◆1otsuV0WFc [saga]:2010/03/27(土) 23:31:45.47 ID:p26rJDMo
〜鉱山地下二階、火口付近〜

戦士「ぷあっ…!暑っちぃ!!」

召喚士「熱風が…!!」

サラマンダー「こりゃあ近くでマグマが流れてるな」

盗賊「……っ」

魔道士「だ、大丈夫ですかね!?」

召喚士「慎重に進みましょう…!」

戦士「おう」

召喚士「危ないと思ったら、すぐ引き返します」

盗賊「……承知」

盗賊は両腕の裾をまくり、先頭を歩く。

ザッザッザッザッザ…

サラマンダー「おっと…まーた行き止まりかい」

戦士「今度は下にも降りられそうにないな…」

盗賊「……!?…あそこか」
91 : ◆1otsuV0WFc [saga]:2010/03/27(土) 23:33:08.50 ID:p26rJDMo
盗賊は頭上を指差す。

魔道士「上…ですか!?」

召喚士「……」

戦士「どうする?」

盗賊「……行ってみよう」

ザッ

召喚士「気を付けて下さい」

盗賊「…ああ」

盗賊は鎖を手に取り、頭上の岩場へ投げ飛ばす。

ジャラッ…ビュンビュンビュンッ…ヒュンッ!!

盗賊「……ん、良し」

チャリッ…グイッ…トントン…トンッ…

戦士「大丈夫かー?」

盗賊「…ああ」

戦士「おっし、続こう」
92 : ◆1otsuV0WFc [saga]:2010/03/27(土) 23:34:07.60 ID:p26rJDMo


魔道士「よいっしょ…!」

召喚士「さぁ掴まって下さい」

魔道士「あ、ありがとうございます…!」

召喚士は魔道士の手を掴み、ゆっくりと引き上げる。

戦士「さーて…この先にお宝でも眠ってるのかな」

召喚士「だと良いけどね…ははっ」

サラマンダー「おっしゃ、行こうかのー」

盗賊「……うん」

テクテクテク…

しばらく進むと、通路と天井が徐々に広くなり始める。

サラマンダー「おっ、なんや広くなったの」

戦士「また行き止まりかー?」

盗賊「!?」

召喚士「…な、何だ…!?ここは…!!」
93 : ◆1otsuV0WFc [saga]:2010/03/27(土) 23:34:33.80 ID:p26rJDMo
ダッ!!

召喚士は広間の入り口に駆け寄り、しゃがみこむ。

召喚士「サラマンダー!」

サラマンダー「あいよ!」

しゃがみこむ召喚士のの前方をサラマンダーが照らす。

召喚士「……」

サラマンダー「何やねん…この器みたいなん…」

召喚士「魔道士さん」

魔道士「は、はいっ」

タッタッタ…

召喚士「ここに火の魔法を…」

魔道士「…分かりました」

ドンッ!!…ボオォ…

魔道士が放った火が器の中を灯し、それを合図に奥へ火が伸びていく。

ボッ…ボッ…ボボッ…ボッ…
94 : ◆1otsuV0WFc [saga]:2010/03/27(土) 23:36:01.10 ID:p26rJDMo
戦士「照明の仕掛けか…?」

召喚士「ああ…。ここは明らかに人工的な部屋だ」

盗賊「……」

ザッザッザ…

召喚士「……祭壇」

魔道士「祭壇ですか!?」

戦士「確かに教会とか…そんな作りに近いな」

盗賊「…あれを」

盗賊が前方を指差す。

戦士「石像…?壁画か…」

召喚士「何だろう……」

テクテクテク…

魔道士「何か…不気味な壁画ですね…」

召喚士「魔物と…人間のようですね…」

戦士「でけぇ魔物だな……」
95 : ◆1otsuV0WFc [saga]:2010/03/27(土) 23:37:26.91 ID:p26rJDMo
盗賊「……」

召喚士「何だろう…?何かおかしいな…」

魔道士「えっ…?」

召喚士「この壁画…何か違和感が…」

戦士「違和感…?」

召喚士「うん。魔物を退治している…いや……」

盗賊「……これは」

召喚士「人間が…魔物を崇拝している?跪いている!?」

魔道士「え…っ!?それってどういう……」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…

戦士「!?」

盗賊「…何の…音だ!?」

召喚士「左だっ!!」

魔道士「な、何…っ!?」

ボゴオォォン!!…ガラガラガラッ…ドドォ…
96 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/03/28(日) 01:30:04.88 ID:IBRzWQEo
相変わらずのじらし上手
97 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/03/28(日) 01:55:37.11 ID:ikeIjYAO
>>1おつ
98 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/03/28(日) 02:59:30.59 ID:3V9TXWMo
落ちてましたすいません…寝ます
ご支援ありがとうございました!おやすみなさい!ノシ

〜オマケ〜

シルフ「サラマンダーだけ出番多くない?」

ノーム「まぁ能力が能力じゃからのう…」

ウンディーネ「そうですわねぇ…」

シルフ「アンタもちらっと出てたわよね!?」

ウンディーネ「ほんの少しですよー」

シルフ「ひいきだ!ひいき!」

ノーム「お前さんは結構出てるじゃろうて…」

ウンディーネ「そうですよ、ノームなんてこれっぽっちも出てないんですから…」

シルフ「…確かにアンタに比べたらマシ…かな」

ノーム「………」

シルフ「あぁ!違うっ!そういう意味じゃなくて…っ!」

ノーム「……」

トボトボトボ…

ウンディーネ「ちょっと、おじいちゃーん!?」
99 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/03/28(日) 03:09:04.35 ID:obGXYQMo
憐れノームは何所へ行く
100 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/03/28(日) 03:14:18.18 ID:.f1upsAO
>>1

いいねこの緊張感
やっぱり恐る恐るってのはこっちもハラハラ出来て寿命がマッハ
101 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/03/28(日) 09:03:52.79 ID:96zpbrA0
ノームくんは何の能力があるの?
102 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/03/28(日) 10:08:29.75 ID:HZlxmRgo
築地移転予定地の土壌調査をしたのがノーム
103 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/03/28(日) 11:03:36.53 ID:7eFCoIU0
ノーム「ペロ…これは土!」
104 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/03/28(日) 11:08:44.37 ID:FE/gGYSO
有りがちだけど、若い頃のガチムチイケメンに一瞬だけ戻って大地震。
105 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/03/28(日) 12:26:19.68 ID:ssgcfgco
未だにノームのイメージは細長いヤツが3本程並んだヤツなんだが
106 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/03/28(日) 13:03:47.23 ID:ZORlF3Uo
基本精霊の姿は聖剣伝説で再生されるな
107 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/03/28(日) 15:35:45.82 ID:.ppjqoDO
>>105
俺はリボンみたいな奴がくるくる回っているモグラみたいな奴だ
108 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/03/28(日) 16:07:30.30 ID:DeEbYgDO
>>106
お前とは気が合いそうだ
109 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/03/28(日) 16:20:39.13 ID:WtX1Ed.o
>>80>>106
洞窟でサラマンダー出すと一瞬で酸素が尽きそうだ
110 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/03/28(日) 16:48:26.77 ID:1viftYko
>>109
そんなときのシルフさんですよ
111 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/03/28(日) 21:11:28.66 ID:nrMf.YAO
イフリート「俺の出番はないのか…」
112 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/03/28(日) 21:47:41.83 ID:.ppjqoDO
イフリートは朱雀?
113 : ◆1otsuV0WFc [saga]:2010/03/28(日) 23:25:24.72 ID:3V9TXWMo
戦士「来やがった……!!」

崩れ落ちる壁の奥より、数匹の獣が姿を見せる。

オオカミのような風貌に炎を纏った、ヘルハウンドである。

ヘルハウンド「……グルル…ッ」

戦士「盗賊!」

盗賊「ああ…」

チャキッ

戦士と盗賊は刀を手に、前方へ並ぶ。

召喚士「ヘルハウンド……」

魔道士「詠唱します!」

召喚士「はい…お願いします!」

戦士「しかし…今までのヘルハウンドとはちょっとわけが…」

盗賊「…ああ」

召喚士「炎を纏っている…?」

盗賊「……」
114 : ◆1otsuV0WFc [saga]:2010/03/28(日) 23:26:02.40 ID:3V9TXWMo
四人の前へ数匹のヘルハウンドが徐々に近づき始める。

戦士「炎の属性を持ってやがんのか…!」

召喚士「今日は満月ではなかったはず…」

盗賊「……と…言う事は」

召喚士「ヘルハウンドの中でも上位クラス…」

魔道士「……大丈夫ですか?」

戦士「なんとか追い払うしかねぇな…!」

召喚士「このまま放っておくわけにもいかないしね…」

盗賊「来るぞ!!」

ヘルハウンド「グルルオオォォ…!!」

ダンッ!!

盗賊「早いっ!!」

先頭を駆ける二匹のヘルハウンドが盗賊へ襲いかかる。

盗賊「ちいっ…」

タンッ
115 : ◆1otsuV0WFc [saga]:2010/03/28(日) 23:28:47.94 ID:3V9TXWMo
戦士「横を使われると厄介だ!正面に引きつけろ!」

盗賊「ああ!」

後転し、二匹から距離を取った盗賊へ戦士が叫ぶ。

召喚士「よし……!」

戦士「頼んだ!!」

召喚士「うん!……行け!スキュラ!!」

シュイィン

召喚士「続いて…行け!ユニコーン!!」

シュイィィン

ヘルハウンド「……グルオオォ」

召喚士「左右から挟撃をっ!!」

ユニコーン「はいよっ!!」

ダンッ!!

召喚士の声を合図にユニコーンとスキュラが左右に分かれる。

戦士「正面を固めるぞ!!」
116 : ◆1otsuV0WFc [saga]:2010/03/28(日) 23:30:32.59 ID:3V9TXWMo
盗賊「…ああ!」

タタッ…

召喚士「奥のヘルハウンドも来てる!気を付けて!!」

戦士「ああ!ヘタは踏まねぇよ!」

戦士は雷切を両手で構え、ヘルハウンドを一睨みする。

ヘルハウンド「…ウウオオォォ!!」

戦士「らあぁ!!」

盗賊「はあっ!!」

二人は同時に飛び出し、それを合図にヘルハウンドも前方へ駆け出す。

迫る獣に対し盗賊が定石通り、クナイを放つ。

クイッ…シュバッ!!…シュシュンッ!!

召喚士「スキュラ!!」

スキュラ「ふむ…!!」

クナイにより一瞬転回を見せたヘルハウンドめがけ、

右方のスキュラが高水圧の水を放つ。
117 : ◆1otsuV0WFc [saga]:2010/03/29(月) 00:03:49.62 ID:V3l9Edoo
ドドンッ!!…ボシュウゥゥッ!!

ヘルハウンド「…グルアアアアァァ!!」

数匹のうちの二匹程が水圧により後方へと飛ばされる。

戦士「よぉっしゃあ!!」

ダダッ!!…ブオンッ!!…ザシュッ!!

戦士「!?」

ゴアオオォッ!!

振り下ろされた雷切は、うまく避けたヘルハウンドをかすり、

その切り傷から炎が噴き上がり、戦士の前髪を焦がす。

召喚士「生半可な攻撃は逆効果かっ!!」

戦士「ちっきしょう…!一撃で仕留めるしかないな…」

ヘルハウンド「グラオオォォ!!」

ゴオウッ!!…ブオオォンッ!!

盗賊「くぅっ!!」

戦士「ただの体当たりが炎の塊たぁ…たまったもんじゃねーぜ…くそっ!」
118 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/03/29(月) 00:29:22.55 ID:RbyTXW.0
久しぶりに魔道士の見せ場
119 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/03/29(月) 00:45:35.42 ID:aIBRo6AO
>>1キテター

こいつらも実は良い魔物…なんて考え出したらきりがないので俺は考えることを放棄した

とにかく今は魔導師ちゃんに精一杯活躍してもらいたい!
120 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/03/29(月) 01:29:43.61 ID:Y8zm4Ho0
>>119
(ry
121 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/03/29(月) 04:30:06.85 ID:8OK/Z.AO
アーク1・2にそんなのいたな
122 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/03/29(月) 08:05:59.84 ID:O1YLh2DO
ちょこがでてきてバランス崩壊ってか
123 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/03/29(月) 09:48:57.81 ID:1T03mMAO
ラヴィッシュで仲間にしようぜ
124 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/03/29(月) 17:48:06.23 ID:I.F0p6go
こんにちは。今日はなんだか忙しいですね…年度末だからかなぁ…
ご支援感謝です!↓続き
125 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/03/29(月) 17:48:38.65 ID:I.F0p6go
ズシャッ…

ヘルハウンド「ウウゥゥゥッ!!」

戦士「…どうする?」

片膝をつき、立ち上がろうとする盗賊に手を貸し、戦士が問いかける。

盗賊「…殺る…しかないな」

戦士「……だよなぁ」

戦士は前髪を指で摘み、溜息まじりにつぶやく。

ヘルハウンド「ウウゥ…ッ!!」

盗賊「……ふーっ」

戦士「魔道士!」

魔道士「…援護ですね!準備出来ていますっ!」

戦士「さっすが…!」

盗賊「…同時に仕掛けるぞ」

召喚士「…いつでも!」

戦士「よーし…………今だっ!!」
126 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/03/29(月) 17:49:06.30 ID:I.F0p6go
戦士の声を合図に四人が同時に動き出す。

前方へ走る戦士と盗賊を追うように、二匹の召喚獣が続く。

タタタッ…シュバッ…タンッ!!

戦士「炎に気を付けろよ!!」

盗賊「…ああ」

盗賊は先頭を切るヘルハウンドを掻い潜り、背後より飛びかかる。

タンッ!!

戦士「横っ!来てんぞ!!」

盗賊「……大丈夫」

宙を舞う盗賊の左脇から一匹のヘルハウンドが飛びつくが、

目標へ触れる前に衝撃で地面へと叩き落される。

バキャアァッ!!…ドシャアァ…

ヘルハウンド「ギャウンッ!!」

ユニコーン「……さぁ、つぎつぎ〜!!」

衝撃の主は頭上の角を振り上げ、再び駆け出す。
127 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/03/29(月) 17:49:49.09 ID:I.F0p6go
盗賊「いいぞ!!」

魔道士「はいっ!撃ちますっ!!」

ドドオォンッ!!…キキイイィィンッ…

魔道士の放ったッ巨大な氷が、盗賊の蜘蛛切へと付加する。

氷を纏った刃はそのままヘルハウンドの背中へと突き立てられる。

シュンッ…ザシュウゥゥ!!…ビキビキビキッ!!…キキイィン…

ヘルハウンド「グギャアアァァ…ッ!!」

突き刺さる刃を中心に、ヘルハウンドを氷が覆いつくす。

やがて炎の獣は氷付けとなり、地面へと朽ち果てた…。

盗賊「…ふーっ…次っ!」

戦士「すげぇ威力…!こっちも負けてらんねぇわな」

魔道士「どんどんいきますよっ!」

魔道士は再び詠唱を開始し、両手で杖を握り締める。

召喚士「ユニコーン!スキュラ!引き続き両脇をっ!」

二匹の召喚獣は無言で頷き、再びヘルハウンドへ顔を向ける。
128 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/03/29(月) 18:53:54.20 ID:YD4wm6DO
炎を…氷つかせた…だと…
129 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/03/29(月) 19:06:00.02 ID:I.F0p6go
戦士「あちらさんも本腰みたいだな…」

盗賊「……」

召喚士「…一気にたたみ掛けよう」

戦士「だな。長引かせてもこっちが手間かかるだけだ」

魔道士「はいっ!」

群れとなり一挙に襲い掛かるヘルハウンドが咆哮する。

後衛の位置を確認しつつ、戦士と盗賊の二人は前へ歩み出る。

戦士「押し返すぞ!!」

盗賊「…ああ!」

タタタタッ…ダンッ!!

勢いよくかける盗賊がヘルハウンドの頭上を飛ぶ。

ヘルハウンド「グルオオオォォ!!」

上空の盗賊へ向けヘルハウンドは開口し、口内からは炎が漏れる。

戦士「炎の吐息かっ!?させねぇよ!!」

戦士は一歩踏み込みヘルハウンドの顎めがけ雷切を振り上げた。
130 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/03/29(月) 19:30:36.01 ID:Uq10cAAO
フォンッ…バギャアアァッ!!

ヘルハウンド「ギャウッ…!!」

魔道士「撃ちますっ!」

盗賊「はあっ!」

ドドオォン!!…キュイィィ…バシュッ!!

冷たく輝く冷気の一閃が、ヘルハウンドの纏う炎を凍り付かせる。

空中より勢いよく振り下ろされた蜘蛛切は、ヘルハウンドを真っ二つにし、

纏った氷から解放されると、白銀の輝きを再び見せる。

召喚士「後続もこのまま……」

盗賊「…ああ」

盗賊は口元の布を正し立ち上がり、蜘蛛切を一振り構え直す。

召喚士「よし……」

ザッ…

召喚士「行け!コカトリス!!」
131 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/03/29(月) 19:40:34.93 ID:Uq10cAAO
シュイィン

戦士「大丈夫か?あんま無理…」

召喚士「大丈夫。魔力も結構余裕が出てきたよ…」

盗賊「…」

召喚士「それに…みんな頑張ってるんだ。負けてられないからね!」

魔道士「召喚士さん…」

召喚士「さぁ集中しよう!」

戦士「だな!行くぜコカトリス!!」

コカトリス「……ふっ。生意気な…!」

駆ける戦士の上空を、大きく翼を広げたコカトリスが舞う。

魔道士「氷…どんどんいきますよっ!」

戦士「おうっ!どんどん……」

ピキイイィィン

戦士「…!?」

コカトリス「…喰らうがよい!」

コカトリスは上空で大きなクチバシを開け、石化の息を吹き付ける。

ヘルハウンドは四散するが、一匹が直撃しもう一匹は右後足を石と化し倒れ込む。
132 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/03/29(月) 19:50:58.31 ID:Uq10cAAO
魔道士「撃ちます!」

盗賊「ああ……?」

召喚士「戦士…!?」

戦士「……何だ…くそ…ぉ!!」

先頭を駆けていた戦微動だにせず立ち止まる姿に、三人が戸惑いを見せる。

召喚士「戦士!よけてっ…!!」

ヘルハウンド「グアオォォッ!!」

四散したヘルハウンドの一匹が口を大きく開け、戦士の左肩へ食らいつく。

戦士「ぐっ…!!」

盗賊「戦士!!」

タンッ!!…ブオッ!!

魔道士「やあっ!!」

ドドオォン!!…ギキイィィン

戦士とヘルハウンドの間に身体を入れた盗賊の一刀により、

ヘルハウンドの頭部は凍り付きながら体より離れ、地面へと落ちた。

盗賊「戦士!?…傷…っ!!」

戦士「だ、大丈夫…っ!致命傷じゃねえ…」

戦士は左肩を抑え立ち上がる。
133 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/03/29(月) 19:56:15.60 ID:Uq10cAAO
召喚士「治療をっ!」

戦士「四匹同時は無理だろ!包囲に専念しろ!!」

召喚士「でも…っ!」

戦士「いいからっ!!」

召喚士「……くっ」

召喚士は下唇を噛み、三匹の召喚獣にレイピアで指示を送る。

盗賊「一旦下がれ…ここは私が…」

戦士「いや…」

盗賊「無理するな!その怪我では…」

戦士「退がりたいのはやまやまなんだが…」

盗賊「……?」

戦士「何か…おかしい」

盗賊「おかしい…?」

戦士「……ああ」

盗賊「おかしいって…どういう……」

魔道士「来ます!!」

戦士「ちぃ…っ!!」
134 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/03/29(月) 20:04:29.00 ID:Uq10cAAO
ユニコーン「コイツらちょこまかとぉ!ムカつくなぁ!」

ユニコーンの脇を二匹のヘルハウンドが走り抜ける。

コカトリス「はぁ!!」

スキュラ「……ふん!」

ドドドオォン…ゴアオオォ…

スキュラの水撃により怯んだヘルハウンドが次々と石に姿を変える。

戦士「りゃあっ!!」

ブンッ!!

戦士「ちっ…すばしっこい…!」

盗賊「やっぱり片手じゃ…無理だよ!」

戦士「だからってお前一人に任せるわけにはいかねーだろ!!」

召喚士「……っ」

戦士「いいから前見て戦……」

シュイィン…

戦士「…!?」

スキュラとユニコーンが姿を消し、それと同時にシービショップが戦士の目の前に現れる。

戦士「お…おい…!?」

召喚士「盗賊さん、治療の間…俺達二人で…!」

盗賊「……ああ。もちろん!」
135 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/03/29(月) 20:13:02.00 ID:Uq10cAAO
戦士「何勝手に……」

召喚士「やっぱり回復が優先だよ。包囲はもう一度なんとかする!」

魔道士「はいっ!!」

戦士「お前っ…」

シービショップ「動きなさるな…治療が遅れるぞ?」

シービショップは両手をかざしながら笑顔を見せる。

戦士「……けっ!勝手にしろ!!」

魔道士「…ふふっ」

戦士「何がおかしいんだよ!ほら敵さんが迫ってんぞ!」

魔道士「はいっ!エヘヘ!!」

召喚士「コカトリス!」

コカトリス「ああ!近づけさせぬ!」

コカトリスは旋回し、四人の周囲を低空で飛ぶ。

ヘルハウンド「グルルウゥ…!!」

盗賊「……」

ヘルハウンド「ウウゥーッ!!」

盗賊「…」

ババッ!!
136 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/03/29(月) 20:24:49.81 ID:Uq10cAAO
両者が同時に飛び掛かる。

ヘルハウンドは口を大きく開け、盗賊の喉元を狙いすます。

盗賊「しっ!」

それに対し盗賊は、太もものホルダーよりクナイを素早く取り出し、

一直線にヘルハウンドの口内目掛けて投げ放つ。

シュバッ…ヒュン!!…ザクゥ!!

ヘルハウンド「ギャウッ!!」

クナイが突き刺さるヘルハウンドの頭部を蹴り飛ばし、その反動で盗賊は再度空中を舞う。

魔道士「やあっ!!」

ドドオォン…ギキイィィン!!
蹴り飛ばされたヘルハウンドが魔道士の杖から放たれた一撃により一瞬で凍りつき、

そのまま地面へ落下すると同時に砕け散った…。
137 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/03/29(月) 20:45:05.10 ID:BC.xLqwo
>>134で盗賊に萌えた
138 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/03/29(月) 21:01:28.00 ID:BT3.ssAO
盗賊「やっぱり片手じゃ…無理だよ!」

ふぅ…
139 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/03/29(月) 22:00:51.56 ID:in6ELsDO
>>138
もしかしたら召喚士の台詞だったのかもしれないぞ
140 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/03/29(月) 22:29:31.50 ID:jSkO2Z.o
召喚士「戦士!よけてっ…!!」

召喚士マジプリティ
141 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/03/29(月) 22:31:51.45 ID:BC.xLqwo
>>139
そうだとしたら全員性別逆にすれば大丈夫
142 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/03/29(月) 22:59:10.42 ID:Qc2cj/Qo
両手が必要な状態って滅多に無いと思うんだが…
143 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/03/29(月) 23:52:36.22 ID:V3l9Edoo
>>137-141
この辺りはちょっと感情出しすぎましたかね…

>>142
確かに…言われてみれば…まぁ…
144 : ◆1otsuV0WFc [saga]:2010/03/29(月) 23:56:20.80 ID:V3l9Edoo
魔道士「……よっし」

盗賊「……」

盗賊は魔道士に向け親指を立てる。

魔道士もそれを受け、笑顔でジェスチャーを返す。

召喚士「よし…今ので分断出来た!ここは一気に……」

コカトリス「……」

召喚士「コカトリス…?」

コカトリス「……ん、ああ」

コカトリスはヘルハウンドの背後にある崩れた壁を見つめる。

召喚士「どうか…した?」

コカトリス「何か……気配を感じないか?」

召喚士「…ど、どうだろう」

召喚士は盗賊を見つめ、それに対し盗賊は首を傾ける。

召喚士「何か…いる?」

コカトリス「分からぬ…。しかし嫌な気配は拭えない…」
145 : ◆1otsuV0WFc [saga]:2010/03/30(火) 00:00:53.66 ID:D1QW6.Io
召喚士「気配…!?」

コカトリス「…以前にも似たような事があったな」

召喚士「っ!!」

盗賊「………」

コカトリス「まぁ良い。今は眼前の敵を葬るのみ!!」

召喚士「うん。頼む!!」

コカトリスは強く頷き、再び両翼を羽ばたかせ宙を舞う。

盗賊「召喚士、援護を頼む!」

召喚士「分かりました!」

盗賊がコカトリスを追うように走りだし、

それを確認した召喚士も風のレイピアを胸の前で構える。

魔道士「こちらも準備出来てます!!」

召喚士「…はい!」

ヘルハウンド「フウウゥゥ!!」

コカトリス「………はあぁ!!」
146 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/03/30(火) 00:01:39.41 ID:oaWyBqAo
もう洞窟ってだけで・・・
147 : ◆1otsuV0WFc [saga]:2010/03/30(火) 00:06:21.45 ID:D1QW6.Io
ドドオォンッ!!…ゴアオオオォォ!!

ヘルハウンド「グアオォッ!!」

コカトリスの空から放たれる吐息により、

ヘルハウンドが散り散りに交わし、飛び跳ねる。

召喚士「たあっ!!」

うまく横へ交わしたヘルハウンドに対し、

召喚士のレイピアが突風を巻き起こし石化の息を押し戻す。

召喚士「よしっ!!」

ヘルハウンド「……ガ…ァ…!!」

ピシィ…ピキッ…ビキィ!!

ザッ…

魔道士「!?」

戦士「…あと…4、5匹ってところか」

魔道士「大丈夫ですか!?休んでて……」

ザッ……ザッ…ザッ…
148 : ◆1otsuV0WFc [saga]:2010/03/30(火) 00:13:07.76 ID:D1QW6.Io
戦士「………」

魔道士「戦士さん!!」

戦士「…援護頼む」

魔道士「残りは少ないし、私達だけで…」

戦士「いや…何かある」

魔道士「え…っ?」

戦士「どうもおかしい…。そんな気がする」

魔道士「おかしいって…何がですか!?」

戦士「……いいから頼むぞ!」

ザッザッザッザッザ…

魔道士「戦士さん…っ!!」

ヘルハウンド「ギャオオォン!!」

ドシャアァッ…カツンッ…パラパラッ…

召喚士「これであと…2匹…!」

盗賊「……ふーっ」
149 : ◆1otsuV0WFc [saga]:2010/03/30(火) 00:16:44.07 ID:D1QW6.Io
ザッザッザ…

召喚士「戦士!?」

戦士「悪りぃ!待たせた!!」

盗賊「…傷は…?」

戦士「痛みは消えた。もう問題ない」

盗賊「……」

戦士「んな顔すんな!平気だって言ってんだろ!」

バサッバサッバサッ…

コカトリス「………」

ヘルハウンド「グルルルウゥゥ……」

戦士「戦意はなくしたみてぇだな…」

コカトリス「ああ…近づいても来ない。負け犬の遠吠えと言うやつだな」

戦士「はっはっは!違げえねぇや!」

ヘルハウンド「……ウウゥゥ」

ダダダッ…
150 : ◆1otsuV0WFc [saga]:2010/03/30(火) 00:20:47.53 ID:D1QW6.Io
戦士「ん?逃げやがったか…」

召喚士「ふー。これでやっと終わりだね」

盗賊「……?」

コカトリス「……」

召喚士「やっぱり…まだ何か…?」

コカトリス「……うむ」

戦士「…なぁ」

召喚士「ん?」

戦士「さっきなんだがな…突然動けなくなったんだよ」

魔道士「動けなくなった…って?」

戦士「いやよく分からないんだがな、走ってる最中、急に…」

盗賊「……」

召喚士「魔法とかそんな感じ?」

戦士「いや…。ほんと良く分かんねーんだ」

魔道士「なんですかねぇ…」
151 : ◆1otsuV0WFc [saga]:2010/03/30(火) 00:23:58.68 ID:D1QW6.Io
コカトリス「まぁ良い。とにかく早めに脱出した方が良さそうであるな」

召喚士「うん。それは同意見だね」

戦士「だな…!んじゃ、ここの地形を地図に記して…」

魔道士「帰りましょう!」

盗賊「…ああ」

テクテクテク…

召喚士「それじゃ、地図を…」

ゴソゴソッ…スッ…

魔道士「……あれ?」

召喚士「どうしました!?」

魔道士「こ、ここ…」

魔道士は壁の一角を指差す。

戦士「何か光ってるな…。この壁の向こうか」

盗賊「……鉱石…か?」

戦士「魔道士、一発ブチかましてくれや」
152 : ◆1otsuV0WFc [saga]:2010/03/30(火) 00:27:29.44 ID:D1QW6.Io
魔道士「あ、はいっ。分かりました」

魔道士は詠唱すると、杖より雷を迸らせる。

ドドオォンッ!!…ガカアァァッ!!…ズシャアアァッ…ガラガラッ…

盗賊「!?」

戦士「す……すっげ…ぇ!!」

魔道士「これ…鉱石…ですか!?」

召喚士「こんな…とてつもなく巨大な……」

崩れ落ちる壁の奥からはとてつもなく巨大な紅く輝く鉱石が姿を現す。

スタスタスタ…

戦士「こいつぁとんでもない収穫だな…!!」

召喚士「うん…!」

召喚士は鉱石を掌で撫でながら戦士の声に頷く。

戦士「そうだ…!!ちょっとばかし拝借しよう!!」

盗賊「…?」

戦士「ほら、斧用の鉱石だよ!!」
153 : ◆1otsuV0WFc [saga]:2010/03/30(火) 00:29:56.01 ID:D1QW6.Io
魔道士「確かに…これだけあれば斧用の鉱石なんて…」

戦士「ああ…。ほんの一部だけ貰えば十分事足りるぜ」

召喚士「これって…火の属性?」

コカトリス「そのようだな」

盗賊「…マグマが…近いから?」

召喚士「おそらくそうでしょう…」

戦士「ふんっ!!」

ガキイィンンッ!!…パキャッ…

戦士「よーし!ありがたく頂戴しますっ!!」

魔道士「頂戴しますっ!」

召喚士「良かったね!これでまた斧も…」

…ゴゴゴゴゴ

魔道士「な、何の音…です!?」

ゴゴゴゴゴゴ

戦士「地震か!?」
154 : ◆1otsuV0WFc [saga]:2010/03/30(火) 00:36:27.03 ID:D1QW6.Io
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

召喚士「なんだ…!?」

コカトリス「何か来る!!」

戦士「……っ!!」

盗賊「……!!」

戦士「こ、この…感じだ…!」

盗賊「何だ……これは!?この気配…っ!!」

戦士「この感じ…身体が動かなく……」

魔道士「えっ…?え……っ!?」

戦士「違う…動かないんじゃない!萎縮して…動けないんだ…!」

盗賊「来た!!」

召喚士「壁の方向っ!!」

ドドオオォォンッ!!…ゴシャアアアァァッ!!

崩れゆく壁と床の破片が飛び散る中、

その奥より巨大なマグマと火柱が人の形を模し、蠢き近づく…。
155 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/03/30(火) 00:38:26.35 ID:oaWyBqAo
イフさんきたか
156 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/03/30(火) 00:40:01.52 ID:tiat3gDO
wwktkwwktk!!
157 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/03/30(火) 00:40:58.26 ID:D1QW6.Io
それではこの辺りにて失礼致します!おやすみなさい!ノシ
今日で5ヶ月になりました。本当にありがとうございますです!

〜次回予告〜

占い師「鉱山の奥底で魔物との交戦を終えた召喚士達…」

占い師「そこで見た物は巨大な鉱石であった…」

占い師「しかしその時、更なる試練が四人を待ち受ける…」

占い師「次回、第150話【マグマダイバー】」

占い師「この次も、サービス、サービスゥ!」
158 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/03/30(火) 00:41:23.92 ID:oaWyBqAo
ダイブしたらしんでしまうwwww
159 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/03/30(火) 00:59:24.79 ID:Mw3fK6DO
乙でした。これからも期待しています
160 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/03/30(火) 01:20:45.56 ID:3dVVr2AO
>>1

マグマダイバー捻りもせずまんまだしてくるとは…やるな
161 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/03/30(火) 01:20:51.80 ID:vgjLH2DO
やっぱり敵なん?
162 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/03/30(火) 07:19:45.00 ID:Yw/VKYSO
山の主じゃねえの
163 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/03/30(火) 10:23:01.06 ID:J9qrneso
>>142
ゲームのやりすぎ
片手怪我してたら殆どの行動に影響出るだろ
164 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/03/30(火) 10:23:44.80 ID:Mw3fK6DO
山の神か……クリティカルが怖い
165 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/03/30(火) 17:59:06.50 ID:ITkxzsAo
〜鉱山の村〜

ウロウロウロ…

マーマン「……う〜ん」

ウロウロ…ピタッ…

マーマン「………」

動きを止め、水面に映る自分の顔を見つめる。

クルッ…タッタッタッタッタ…

マーマン「なーんでこんな事してんだ俺は…」

タッタッタ…

マーマン「別に…得することなんてなーんもねぇじゃんよ…」

タッタッタ…

マーマン「なのに……んっ?」

少女「!?」

マーマン「あー悪い…。ちょっと聞きたいんだが…」

少女「ひっ…!!」
166 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/03/30(火) 17:59:37.33 ID:ITkxzsAo
マーマン「ってまぁ…そりゃそうだわな…」

タッタッタ…

青年「な、何のようだ!あまり村へ近づかれると…」

マーマン「俺と一緒に来た人間達はどっちに行った?」

青年「…それをき、聞いて…どうする?」

マーマン「いや、どーするって……」

青年「彼らの帰りを大人しく待てんのか」

マーマン「あのなぁ…そうは言っても、もう日も暮れ初めてる」

青年「ああ…そうだな」

マーマン「あーそうだなって…魔物もいるんだろ?」

青年「それを始末するのが彼らの役目だろう!」

マーマン「分かった分かった。とにかくお前と問答する気はねぇ…」

ザッ

青年「…?」

マーマン「ここを通してくれや」
167 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/03/30(火) 18:04:54.05 ID:ITkxzsAo
青年「さっきも言ったが村へ近づけるわけにはいかん」

マーマン「他に道はねぇんだろ?じゃあ通してもらう」

青年「…ダメだ。皆が怯える」

青年は背後で怯える少女を見つめる。

マーマン「じゃあどうしろって…」

ザッザッザ

村長「何を騒いでおる」

青年「村長…!」

マーマン「アンタお偉いさんだな?頼む!」

村長「……」

マーマン「ここを通してくれ!」

村長「なぜ…?」

マーマン「は?」

村長「お主…魔物であろう?なぜそこまで…」

マーマン「ダチが危ないかもしんねーんだ!なぜもクソもあっかよ!」
168 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/03/30(火) 18:05:25.41 ID:ITkxzsAo
村長「!?」

マーマン「……ちっ」

村長「人間である彼らを…友人と?」

マーマン「向こうはどう思ってるか知らねーがな…」

青年「お前……」

マーマン「そうでもなきゃノコノコこんなとこまで付いて来るかっての」

村長「………付いてきなさい」

青年「村長!!」

村長「ここまで言われては断る事も出来まい」

マーマン「……」

村長「私達と一緒に同行していれば…皆も納得するじゃろう」

青年「まぁ…村長が仰られるのであれば…」

村長「……さあ、こっちだ」

マーマン「ああ……!!」

マーマンは少し照れ臭そうに、村長らの後に続いた。
169 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/03/30(火) 18:05:57.09 ID:ITkxzsAo
〜鉱山地下二階、祭壇〜

ドズウゥンッ…ジュウゥゥ!!

戦士「くっ…なんて…威圧だ…!!」

盗賊「うぅ…あ…っ…」

戦士と盗賊はその身をなんとか奮い立たせる。

ドズウゥンッ…ジュウゥゥ!!

燃えさかる巨体が足の形を模し踏み出すと、

その高熱に耐え切れず、地面はあっという間に溶け始める。

魔道士「な…何ですか…あれ…!?」

召喚士「逃げろーっ!!」

召喚士の叫び声に反応し、戦士と盗賊がハッと後方に下がる。

コカトリス「咄嗟に叫んだのは…勝てないと直感で悟ったか…」

召喚士「……退路を確保するまで…せめて食い止める!」

コカトリス「……ああ」

ヒュイイィィン……ゴアオオオォォォ!!
170 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/03/30(火) 18:08:13.61 ID:ITkxzsAo
召喚士「!?」

ゴゴオォォンッ!!…ドドオォォ…

炎の魔物はくちを大きく開けるように蠢き、

放たれた一閃が四人の後方へ着弾する。

魔道士「入り口が…っ!!」

召喚士「くぅ…っ」

ドドオォンッ!!…ゴオォォォ…

戦士「うおぉ…!火の手が…っ!?」

盗賊「…一撃で…なんという」

一同は火の海と化した周辺を見渡し、動揺する。

――「コオオォォォ…」

召喚士「!?」

――「タ…ル…ウィ……」

魔道士「……!?」

タルウィ「我が…名は…タルウィ……」
171 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]:2010/03/30(火) 18:35:42.16 ID:ITkxzsAo
遅くなりましたがこんばんは!また後で来ます!
172 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/03/30(火) 18:42:57.70 ID:4m0rdqco
了解!乙
173 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/03/30(火) 19:45:37.32 ID:PsOKSwDO
焦らしに定評ありすぎる
174 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/03/30(火) 20:10:59.68 ID:W7910EDO
>>1

この焦らし方、キツいぜ
175 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/03/30(火) 21:19:55.08 ID:XjaehASO
>>1乙っ!
赤犬か…。
176 : ◆1otsuV0WFc [saga]:2010/03/30(火) 22:41:42.17 ID:D1QW6.Io
ズズウゥンッ…ドジュウゥゥ!!

その巨体から噴き出すマグマが周囲に炎をともし、岩をも溶かす。

戦士「こいつはヤバイ…!!だめだ!!」

盗賊「なんとか退路をっ!!」

召喚士「どうする…!くそっ…どうすれば…!!」

タルウィ「人間…人間が…何用か…」

魔道士「なんとか炎を…!!」

召喚士「魔道士さん!詠唱を!!」

魔道士「はいっ!!」

タルウィ「我が主…主アンマ・マンユ様…に…」

キュウイィィ…

戦士「来るぞっ!!」

ボシュウゥッ!!……ドドオオォォンッ!!

タルウィの口から再び光が放たれ、四人の頭上を通り抜け、

後方の壁へとぶつかると一挙に爆発し、爆風が巻き起こる。
177 : ◆1otsuV0WFc [saga]:2010/03/30(火) 22:47:45.23 ID:D1QW6.Io
魔道士「きゃあぁっ!!」

召喚士「くう…ぅ!!」

ドドオォンッ…ドシャッ…ガラガラッ…ゴトッ…

戦士「火の手が増す一方だ!どうする!?」

召喚士「一点だけでも消化して…そこを突破するしかない!」

盗賊「……っ!!」

タルウィ「そう…力ある人間は…人間は…始末する」

キュイィィンッ…ドドオォンッ!!

盗賊「くそぉ!!」

戦士「しゃあねぇ!!」

ダッ!!

三度放たれた閃光をかいくぐり、戦士と盗賊が前に出る。

召喚士「コカトリス!!」

コカトリス「うむっ!!」

ドシュウッ!!
178 : ◆1otsuV0WFc [saga]:2010/03/30(火) 22:52:59.75 ID:D1QW6.Io
その後を追うようにコカトリスが上空を高速で飛ぶ。

タルウィ「…逆らう…それは許されざる…許すまじ…!」

タルウィは迫る二人へ拳を振り下ろす。

それは隕石が落下するかの如く、激しく燃え上がり地面を粉砕する。

バゴオォォッ!!…ドドオォンッ!!

戦士「触れれば一瞬だ!ぬかるなよ!!」

盗賊「分かってる!!」

シュバッ!!

召喚士「魔道士さん!」

魔道士「はいっ!撃ちます!!」

ドドオオォンッ!!…キキイイィィンッ!!

戦士「おりゃあ!!」

盗賊「はあっ!!」

二人の刀が同時にタルウィの腕へめがけ振り上げられる。

ほぼ同時に魔道士の放つ氷が刀身を冷たく輝かせる。
179 : ◆1otsuV0WFc [saga]:2010/03/30(火) 22:57:34.07 ID:D1QW6.Io
ブオンッ!!…ザシュドシュッ!!……ギキイィィンッ!!

タルウィ「…!?」

スタッ

戦士「一旦下がるぞ!」

盗賊「ああ!」

互いに一撃を放った戦士と盗賊は目配せし、後方へ退く。

タルウィ「……コオオォ」

凍りついたタルウィの腕はちぎれ落ち、地面へ叩きつけられると

液状と化し、大量のマグマが流れ始める。

コカトリス「うおぉ!!」

ドドオォンッ!!…ゴアオオオォォ!!

タルウィ「コオオオォォアアアア!!」

キュイイィィッ……ボシュッ!!

コカトリスの吐息とタルウィの口内から放たれた光が空中で激突する。

炎は石と化し、その石を再び炎が溶かし地面へと滴り落ちる。
180 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/03/31(水) 00:33:10.82 ID:CURE62AO
タルウィって何とかかんとかの悪神だよな
>>1は刀やら神話やら色んな分野で博識だな
尊敬するわ
181 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/03/31(水) 00:36:07.15 ID:.JdvQYAO
深夜にテンション上げさせないでくれww
ともあれこの緊迫感はたまらんね
182 : ◆1otsuV0WFc [saga]:2010/03/31(水) 00:45:35.29 ID:vl5eLXso
あああこんな時間になってしまった…すみません!寝ます!
ご支援大変感謝です!それではおやすみなさい!ノシ

>>180
ゾロアスター教とかダエーワでググってみて下さい!

>>181
もう少しいきたかったんですが…すみません
183 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/03/31(水) 02:44:08.95 ID:sR82/MDO
唯がゾロアスター教徒になるSSあったなそういや
184 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/03/31(水) 18:23:16.30 ID:sNuXSego
コカトリス「うおおおぉっ!!」

タルウィ「カアアァァァッ!!」

ドウンッ!!…ボシュウゥゥ…

上空から大量の火の粉が降り注ぐ中、

コカトリスはそれを縫うようにタルウィへと近づく。

戦士「支援すんぞ!」

盗賊「ああっ」

タッ!!

コカトリスの下を同じく火の粉を払いのけ、戦士と盗賊が駆ける。

コカトリス「右だっ!!」

戦士「分かってる!」

ダンッ!!

戦士「悪く思うなよ?死角から襲うのは定石……」

ドロォ…グシュッ…ジュルジュルッ…

召喚士「う…腕が…っ!?」
185 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/03/31(水) 18:23:45.15 ID:sNuXSego
戦士「再生!?不死身かコイツ…!?」

ちぎれ落ちたタルウィの右腕が再び再生を始め、

あっという間に元通りの姿へと形を戻した。

タルウィ「始末…始末する。お前らを…!」

盗賊「うっ…!!」

ブオッ!!……ドゴオォォンッ!!

戦士「あっぶね…っ!!」

タルウィ「コアオオオォォ!!」

タルウィは振り下ろした右腕を瞬時に引き上げ、再び構える。

戦士「盗賊!!まだだっ!!」

盗賊「!?」

ヒュボッ!!

魔道士「やあぁっ!」

ドドオォンッ!!…ギキイィィンッ!!

盗賊めがけ放たれたタルウィの拳を、

魔道士が放った氷の壁が防ぐ。
186 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/03/31(水) 18:24:26.01 ID:sNuXSego
召喚士「よし…っ!」

魔道士「くう…ぅ!!」

戦士「盗賊!飛べっ!!」

盗賊「…っ」

ダンッ!!

盗賊が戦士の呼びかけに応じ飛び交わすと同時に、

タルウィの拳が魔道士の氷を粉々に打ち砕く。

ボゴオォッ!!…ゴシャアァァッ!!

戦士「魔道士!助かった!!」

召喚士「お見事です!」

魔道士「…はぁ…はぁっ…はぁっ」

召喚士「……?」

魔道士「凄い…魔力…!!」

魔道士は息を荒らげ、タルウィを見つめる。

ジャッ!!
187 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/03/31(水) 18:25:00.39 ID:sNuXSego
戦士「大丈夫か…?」

戦士は抱きかかえた盗賊の身体を起こし、地面の蜘蛛切を拾い上げる。

盗賊「…ありがとう」

戦士「……参ったな」

盗賊は蜘蛛切を受け取り、戦士の顔を見上げる。

盗賊「…うん」

戦士「だが…太刀打ち出来んってわけでもないみたいだな」

盗賊「…魔道士の…援護があれば」

戦士「ああ…」

バサッ……シュンッ!!

コカトリス「……かあっ!!」

タルウィ「…召喚獣…召喚獣は始末せねば…!」

ドドオォンッ!!…ジュウウゥゥッ!!…

戦士「だが何度斬っても再生しちまうんじゃ…」

戦士は呟き、少し悩んだ後に召喚士の顔を見る。
188 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/03/31(水) 19:37:23.47 ID:HPkfzIAO
召喚士(戦士……)

戦士(分かってる。倒そうなんて気はねぇ…)

召喚士「…再生させない為には」

戦士「氷で斬った後に…石化する…?」

召喚士はキョトンとした顔を見せる戦士めがけ頷く。

戦士「…で、出来るか?」

召喚士「四人のタイミングがピッタリあえば…だね」

魔道士「あ、あの…?」

召喚士「あ…すいません。……魔道士さん」

魔道士「はい…?」

召喚士「あと一発だけ、何とかいけますか?」

魔道士「……頑張ります!」

魔道士は両手で杖を握りしめ、力強く頷く。

召喚士「…お願いします!」
189 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/03/31(水) 19:43:58.04 ID:HPkfzIAO
魔道士「魔力さえ蓄積出来る暇があれば…大きいのも撃てるんですが…」

召喚士は一呼吸置き、タルウィとコカトリスの動向を見つめる。

召喚士「大丈夫…。大丈夫です」

スッ…

召喚士「コカトリス!」

コカトリス(攻撃を止め…牽制?)

召喚士が振るうレイピアを確認しコカトリスが一瞬驚きを見せる。

コカトリス(……ヤツの事だ。何か思い付いたか)

コカトリスは吐息を止め、タルウィの周囲を旋回する。

コカトリス「さぁ…こっちだ!」

バサバサッ!!…シュンッ!!

コカトリス(なんとか気を引き付けられれば良いが…)
190 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/03/31(水) 20:03:04.87 ID:HPkfzIAO
タッタッタ…

戦士「んで…?」

盗賊「……」

召喚士「手短に説明するよ。コカトリスと入れ違いで囮が一人…」

戦士「……」

召喚士「一瞬動きを止める役が一人。これについては戦士と盗賊さんで分担を…」

戦士「囮は俺が…」

盗賊「……私が行く」

戦士「いや、危険すぎる…」

盗賊「…だからこそだ」

戦士「…!?」

盗賊「…片腕では限りがある」

召喚士「確かに…」

戦士「おいっ、お前まで…!」

召喚士「盗賊さんには足もあるし、いざとなれば俺も…」

盗賊「…決まりだな」

戦士「……」
191 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/03/31(水) 20:16:18.98 ID:HPkfzIAO
召喚士「戦士は?……何秒いける?」

戦士「…三秒ぐらいでみといてくれ」

召喚士「……分かった!」

ザッ…

盗賊「……行くぞ」

戦士「…ああ!」

召喚士「魔道士さん」

魔道士「はい…。既に増幅中です!」

召喚士「……よし!全員無事にここを切り抜けよう!」

盗賊「…ああ!」

戦士「当たり前だ!!」

魔道士「そうですよっ!」

四人は拳を突き出し、ニッコリ笑う。

戦士「任せたぞっ!」

盗賊「あぁ!」

タンッ!!

返事をした盗賊が勢いよく走り出す。

戦士「さーて…どうすっかな…」

ジャリ…

戦士「つってもアレしかねーわな…」

ザッザッザ…カシャッ

戦士はゆっくりと前に歩き、雷切を鞘に納める。
192 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/03/31(水) 20:30:48.91 ID:HPkfzIAO
タタタッ…

盗賊「…よし!」

コカトリス「…気をつけろよ」

盗賊「…承知!」

盗賊と入れ違いでコカトリスがタルウィより離れる。

タルウィ「人間も…召喚獣も…始末せねばならぬ!」

キュイィィ……

盗賊「……焦るな…かわせる!」

ドドオォン!!

タルウィから放たれた閃光を盗賊は直前で右に回避する。

盗賊「次っ!!」

戦士「粘ってくれよ…!」

召喚士「…頼むっ!」

タルウィ「コオオォォ!!」

キュイィィ……ドドオォン!!

盗賊「しっ!!」

タンッ!!……ドゴオオォォンッ!!

魔道士「盗賊さん…っ」

盗賊「まだまだっ!」

戦士「よし…いいぞ!」

二発目の閃光を回避した盗賊を確認し、戦士は柄に手をかける。
193 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/03/31(水) 20:39:23.83 ID:HPkfzIAO
召喚士「コカトリス!!」

コカトリス「おうっ!!」

コカトリスは向きを再びタルウィへ正し、大きく息を吸い込む。

戦士「っりゃあぁぁ!!」

ダンッ!!…バシュッ!!

戦士は力強く踏み込み一気に抜刀する。

雷切の刀身からは強い輝きが放たれ、雷鳴が轟く。

ガカアアァァッ!!…ドドオォン!!

タルウィ「!!」

稲妻は一直線にタルウィに襲い掛かり、マグマが飛び散る。

コカトリス「退けっ!!」

盗賊「うむっ!」

バッ!!

戦士「もう一丁!!」

振り下ろした刀を斬り上げ、再び稲妻がタルウィ目掛けほとばしる。

タルウィ「…コオオォォ!!」

バシュゥ!!…ガカアアァァッ!!

召喚士「魔道士さん!!」

魔道士「はいっ!いきます!!」
194 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/03/31(水) 23:38:44.62 ID:QuV2ZgDO
いいところなのに…
続きはまだかー(´;ω;`)
195 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/04/01(木) 00:32:23.09 ID:.6Q3loDO
>>1乙!
話に見入り過ぎて書き込むの忘れてた!
今回の敵は真剣にヤバいな…
196 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/01(木) 00:57:53.15 ID:iTcPFEDO
敵がやばそうなのはいつものような気がする。華国とか一時はどうなるかと思った
197 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/01(木) 01:34:17.87 ID:0ziPp6DO
またこんなとこで
寝れなくなるじゃないか
198 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/01(木) 01:47:16.43 ID:C1lWrcAO
>>1

強さの最上はキトイと白騎士
そう思っていた時期が僕にもありました

タルウィなんだこれもう魔導師ちゃんがもし家出してなかったら試合終了過ぎる
さすが俺の心のオアシスだな
199 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/04/01(木) 02:41:08.66 ID:nVoz6KA0
タルウィはおつむが弱そうなのと動き自体は遅そうだから四人なら何とかなりそうで安心して見ていられるな
今度モンスターの強さランキングを誰か作ってくれ
200 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/01(木) 02:41:30.80 ID:urpS72DO
(ry
201 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/01(木) 04:18:28.92 ID:AgmxfMAO
モンスターランク
S…ゴルリン
202 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/04/01(木) 04:21:53.38 ID:nVoz6KA0
そこからR、Qと上がって行くわけですねw
203 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/01(木) 13:36:16.01 ID:V3sCTKIo
マイト&マジックで遠出して敵に遭遇したような絶望感
204 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/01(木) 18:36:07.47 ID:zgb70Rso
戦士「これで・・・3秒だ!」

ガカアァァッ!!

タルウィ「…オオオォォ」

召喚士「電撃でうまく動きを止めたっ!今のうちに!」

魔道士は杖を高々と掲げ、同時に指先から全身が光り輝く。

魔道士「……んっ!」

光は身体の中心に集まり、腕から杖へ抜けて一つに集約される。

盗賊「……よし!」

タタタッ…スチャッ…

盗賊は魔道士の動きに合わせ、複数のクナイを手に走り出す。

そのまま大きく跳躍すると、手にした全てのクナイを連続で投げ放った。

盗賊「はあぁっ!!」

シュババババッ!!

無数のクナイがタルウィの全身へと一挙に襲い掛かる。

魔道士「いっけぇー!!」
205 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/01(木) 18:36:38.70 ID:zgb70Rso
小さな光の塊は反動を見せるように大きく弾け、

複数の光が盗賊のクナイめがけ飛び、着弾する。

キイイィィ……ドッドオオォォンッ!!

タルウィ「!!」

ザクザクザクゥ!!…ザシュゥ!!

魔道士「まだ…行きますよぉ!」

戦士「おっしゃあっ!!」

盗賊「まだまだ!」

ジャラララッ…ビシュッ!!

盗賊はクナイを投げ終えた直後、素早く鎖を続けざまに放つ。

それと同時に魔道士の左手から氷、右手からは風が巻き起こる。

ドンッ!!…ドドオォンッ!!

召喚士「鎖に……っ!」

戦士「二行合体付加!?」

魔道士「アイス……ストーム…チェーン…です!!」
206 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/01(木) 18:37:50.90 ID:zgb70Rso
タルウィへと伸びた鎖がすかさず凍りつき、

その周りを螺旋状の風が激しくまとわりつく。

タルウィ「!?」

ビュオォッッ!!…ボンッ!!

盗賊「外し…!?」

召喚士「いや…!十分!!」

召喚士は吹き飛ぶタルウィの左上半身を見つめ叫ぶ。

魔道士「これが…最後ですっ!!」

戦士「外すなよぉ!!」

戦士は雷切を一挙に抜刀し、三度雷撃をタルウィへと放つ。

戦士「三度目ともなると…もう情けないもんだわな」

魔道士「いえっ、問題ありません!」

ドドオォンッ!!…ガゴオオォォッ!!

タルウィ「…!?」

魔道士「マジシャンさん直伝…更に倍!ですっ!」
207 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/01(木) 18:38:20.23 ID:zgb70Rso
雷切から放たれた稲妻を、魔道士の放った稲妻が取り込まれ、

更に付随した冷気が、青白い氷の雷を生む。

召喚士「す…ご……!!」

バチバチバチィ!!……ゴシャアァァッ!!

盗賊「…右も…飛ばしたっ!」

戦士「トドメは頼んだぞ!!」

召喚士「ああ!」

召喚士は上空で魔力を増幅したコカトリスへと目配せする。

コカトリスはコクリと一度頷き、タルウィへと急降下する。

シュンッ!!

コカトリス「……喰らえっ!!」

ドドドオオォォンッ!!…ゴアオオオォォ!!

タルウィ「…コオ…ッオオォォ!!」

魔道士「そのまま…っ!!」

戦士「一気に石化しちまえ!!」
208 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/01(木) 18:39:07.88 ID:zgb70Rso
コカトリスの吐息は炎の巨体を取り囲むように、

大量に吐き出され、タルウィを丸々と飲み込む。

シュウウゥゥゥ…

盗賊「……」

召喚士「やっ……たか…?」

煙に覆われたタルウィの姿が徐々に一同の前へと現れる。

真っ赤に燃えさかる炎は面影もなく、ただ黒ずんだ石と化していた。

魔道士「やっ…た……」

戦士「……マジ…かよ」

魔道士「よ…良かった!今のうちに……」

フラァ…

召喚士「!?」

力が抜けたようにふらつく魔道士を、召喚士が慌てて支える。

召喚士「魔道士さんっ!?」

魔道士「すい…ません…。魔力を使いすぎた…みたいで…」
209 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/01(木) 18:39:35.00 ID:zgb70Rso
召喚士「…もうしばらくの辛抱です!すぐに脱出を…!!」

タッタッタッタッタ…

戦士「大丈夫か!?」

召喚士「うん。戦士は?」

戦士「ん?ああ…腕か。まぁ…何とかなんだろ。それより早く!」

召喚士「そうだね!今のうちに……」

盗賊「……ああ」

盗賊は再び鎖を腹部に巻き、残り一本となったクナイを手に持つ。

戦士「どうすんだ!?」

召喚士「コカトリスを戻してスキュラの水で退路を…!」

戦士「よし…頼む!」

召喚士「うんっ!」

コカトリス「……急げよ」

召喚士「うん…。ありがとう!コカトリス!」

コカトリスは少し微笑み、翼をゆっくりと閉じた。
210 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/01(木) 18:40:43.84 ID:zgb70Rso
シュイィィン…

召喚士「…ふーっ。行け!スキュラ!!」

シュイィン…

スキュラ「……今日は忙しないな」

召喚士「ごめん!とりあえず背後の炎を消化……」

ドクンッ…ドクンッ…ドクンッ…

戦士「!?」

盗賊「…っ!!」

ババッ!!

召喚士「な……何だ…っ!?」

召喚士は瞬時に背後を振り向き、黒ずんだ石像を睨む。

戦士「嘘だろ…!!そ、そんな……っ」

盗賊「………う…うぅ…!」

パキッ…ピシピシピシッ…バキィッ

召喚士「まだ…なのか……!?」
211 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]:2010/04/01(木) 18:41:20.40 ID:zgb70Rso
こんばんは…続きは帰ってから頑張りますです…
すみません…!!
212 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/01(木) 19:54:43.09 ID:RD5huOc0
乙!!
やはり焦らし上手か
213 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/01(木) 20:17:41.15 ID:iPQSLo6o
また・・・じらすのか!!
214 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/01(木) 20:32:36.38 ID:.6Q3loDO
ぐぬぬぬ…この焦らし上手目!
215 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/01(木) 20:36:08.79 ID:vgarZA.0
召喚士「やっ……たか…?」
これは代表的な死亡フラグ
216 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/04/01(木) 20:42:50.30 ID:pd/LB2DO
>>1は絶対どSだな
217 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/04/01(木) 20:51:14.74 ID:9fPwHEAO
ピシッ……ピシピシピシッ……


……パキィィィイイイン……



天才「私だ」
218 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/01(木) 20:57:25.85 ID:4/5FKlgo
召喚士「なんだおまえだったのか」
219 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/01(木) 23:08:30.72 ID:iTcPFEDO
ワロタ
220 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/04/01(木) 23:54:18.71 ID:3QAOT6DO
師匠「この流れもいい加減飽きてきたところだ」
221 : ◆1otsuV0WFc [saga]:2010/04/02(金) 00:26:31.26 ID:oCF78Fko
ブシュウウゥゥ!!……バキィ…バキッ!!

巨大な石の塊が激しくひび割れ、中から溶岩が溢れだす。

魔道士「……はぁっ…な、何…?」

盗賊「!?」

灼熱に化した岩の隙間より、ゆっくりと手が伸びる。

ズ…ズズッ………キラッ

召喚士「っ!!」

ヒュイイィッ!…ドドオオォォンッ!!

戦士「うぐ…ぉ…っ!!」

盗賊「……!!」

伸びた右手の平から閃光がほとばしり、

後方に待機していたスキュラが一瞬のしてけし飛んだ。

召喚士「・・・・・・っ…がはっ!!」

ドッ

戦士「召喚士っ!!」
222 : ◆1otsuV0WFc [saga]:2010/04/02(金) 00:32:29.05 ID:oCF78Fko
召喚士「だ…大丈夫・・・・・・!」

片膝をつき、息を乱す召喚士は苦しそうに声を振り絞る。

ボゴォ!!…バキバキッ…ゴシャアァッ!!

盗賊「……き…来た!!」

粉々に砕けた岩の中から、赤黒い炎を纏った魔物が現れる。

戦士「…う…っ!!」

タルウィ「…………」

ザッザッ…

タルウィ「……ふむ」

召喚士「……くっ」

タルウィ「そう怯えるでない…。主ら四人足らずか…?」

魔道士「……」

タルウィ「たったの四人で…。いや、これはなかなか」

戦士「だ…だから、どうした…!!」

タルウィ「ん?いや…単純に凄いな、と。そう感じただけの事よ」
223 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/02(金) 00:44:09.72 ID:CtU9lAco
急に知性を感じさせるタルピーさん
224 : ◆1otsuV0WFc [saga]:2010/04/02(金) 00:45:04.26 ID:oCF78Fko
タルウィは今までとはうって変わり、物静かな口調で一同に話しかける。

タルウィ「不可思議な顔をしておるな?饒舌な事が珍しいか?ん?」

ザッザッザ…

召喚士「!!」

タルウィ「あはは。だからそう怯える事はない…申したであろう」

盗賊「…く…っ!」

戦士「……」

チャキッ

タルウィ「…何も皆殺しにしようなどとは思っておらぬよ」

ザッザッザ…

タルウィ「正直、先程の姿にて力を使いすぎたし…何より手間は嫌いでな」

魔道士「…うっ…うぅ……」

タルウィ「主らも抵抗する気はないのであろう?ん?」

召喚士「このまま帰して…頂けるのですかな…?」

タルウィはニッコリとほほ笑む。
225 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/04/02(金) 00:47:22.96 ID:W7RIxlgo
召喚士微妙に口調がうつってるぞww
226 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/02(金) 00:47:56.95 ID:Cqet5coo
口調がうつるとかかわいすぎる
227 : ◆1otsuV0WFc [saga]:2010/04/02(金) 00:48:42.89 ID:oCF78Fko
タルウィ「皆殺しにはせぬ。そう申したであろう?」

ザッザッザ…

タルウィ「私もね、使命があるのだよ…使命が」

魔道士「使…命?」

タルウィ「アンラ・マンユ様をお守りするという使命がね」

召喚士「アンラマンユ…!!」

タルウィ「おや?我が主、存じておるのか…。それはそれは鼻が高い」

魔道士「た、確か……魔王…」

タルウィ「そう。七大魔王の一人であられる御方よ」

盗賊「……!!」

タルウィ「さぁ問答は終了。選んでくれ」

戦士「選ぶ…?な、何を……」

タルウィ「皆殺しにはしない。二人帰すが二人死んでもらう」

戦士「はぁ!?」

召喚士「何の……ために…」
228 : ◆1otsuV0WFc [saga]:2010/04/02(金) 00:51:57.95 ID:oCF78Fko
タルウィ「あはは、意味はないよ。悲しいだろう?」

盗賊「っ!!」

バッ!!

タルウィ「動くな。主が一人目かな?」

盗賊「………っ」

ガシッ

戦士「大人しくしてろ…」

戦士に肩を掴まれ、盗賊は俯き唇を噛む。

タルウィ「せっかくだし男女一人ずつ…生贄とでも言うのかな?」

召喚士「……」

タルウィ「差し出して貰おうかな」

召喚士「俺が一人…残りましょう」

戦士「おいっ!!」

盗賊「!?…ならば…私がっ」

魔道士「そんなのダメですよ!!」
229 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/02(金) 00:58:37.68 ID:fvpGKkAO
なにこの絶望感
タルウィさん早くくたばってください

魔導師ちゃんになにかあったら俺はもうこのSS以外のタルウィも全部嫌いになっちゃうぞ
230 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/04/02(金) 00:59:54.10 ID:3aMxUEQo
俺が残る!
231 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/04/02(金) 01:03:42.65 ID:oCF78Fko
寝ます。ご支援ありがとうございました!お休みなさい!ノシ

〜オマケ〜

魔道士「盗賊さんもうすぐですね!」

盗賊「??」

魔道士「このお話も残すところあと3部!!」

盗賊「えっ!!そうなの!?」

魔道士「え…?知らないんですか!?」

盗賊「…き、聞いてない……!!」

魔道士「……ふっ…ふふっ…ふふふ!!」

盗賊「な、何!?」

魔道士「なーんて!今日はエイプリルフールですよー!エヘヘ!」

盗賊「………あ、あの」

魔道士「もー…!盗賊さんたらっ!」

盗賊「エイプリルフール…昨日……」

魔道士「えぇ!?」

盗賊「……今日…4月2日だから……」

魔道士「………」

盗賊「………」

魔道士「………」

盗賊「わわっ!な、泣かないでっ!ねっ!だ、騙されちゃった…なぁ!あははっ…」
232 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/02(金) 01:22:23.79 ID:SSJPPQAO
わ、わーこれには俺も騙されたなー(棒)

Ω<ホラッオマイラモノッテヤレヨ!
233 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/02(金) 01:46:26.45 ID:l0sBv6oo
そもそも嘘つけるのは午前のみってとこも場所によってはあってだな…
…あぁ、あっちとこっちで1日時差があるってことか
234 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/02(金) 02:02:32.84 ID:pTLhHj2o
まぁまだ87部もあるんだしな
235 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/04/02(金) 03:50:05.34 ID:AnFRWfY0
大体タケシのイワークに挑んで一個目のバッチが貰えるかどうかぐらいと脳内変換した
236 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/04/02(金) 08:28:31.46 ID:KDbWkhco
>>230
どうぞどうぞ
237 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]:2010/04/02(金) 08:34:33.17 ID:i9sYuzc0
七大魔王っていうとあれかアンリ倒したら次の魔王たちが
「奴は我ら七大魔王の中でも一番ひよっこでなぁ」とかいって結局負けていくのか
面白い、実に面白い


てか、話かわるけど魔王いっぱいいるとボクと魔王っていうゲーム思い出した
あれは楽しかった
238 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/02(金) 10:50:04.13 ID:eoxuloDO
タルウィ「なんちゃって今日はエイプリルフールだからすべてうっそさー☆」
239 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/02(金) 12:36:12.67 ID:fvpGKkAO
やはり2人逃すってのは嘘で全滅エンドってことか…
240 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/02(金) 14:10:24.55 ID:D76Smrso
――「タ…ル…ウィ……」

魔道士「……!?」

タルウィ「……たるぃ……帰るわ」
241 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/04/02(金) 17:49:12.25 ID:KDbWkhco
大量規制中。
ココは大丈夫だよね。
242 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/02(金) 18:33:28.47 ID:eoxuloDO
またかよ懲りないな。春休みの学生とか巻き込まれていそうだ
243 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/02(金) 22:07:28.84 ID:nHrJCcDO
今日は夕方来なかったのか…
飲み会かなんかかな?

深夜帯に>>1登場なるか?
244 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/04/02(金) 22:13:05.85 ID:oCF78Fko
こんばんは!今日は年度も変わり色々と…
所用済ませて深夜にまた来ます!すみません!
245 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/02(金) 22:25:53.31 ID:dicifsI0
>>1
待ってますワァ♪
246 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/02(金) 23:55:24.91 ID:aHgUB2DO
>>1乙!
今日はおやすみでもいいんだぜ
247 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/03(土) 00:13:04.47 ID:GmhPPMAO
楽しみに待っております
248 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/03(土) 01:20:13.59 ID:C7Lgarg0
         ,. -‐'''''""¨¨¨ヽ
         (.___,,,... -ァァフ|          あ…ありのまま 今 起こった事を話すぜ!
          |i i|    }! }} //|
         |l、{   j} /,,ィ//|       『おれはGoogleで「行けっ」と何気なく打ち込んだと
        i|:!ヾ、_ノ/ u {:}//ヘ        思ったら「コカトリス」と追加で予測変換されていた』
        |リ u' }  ,ノ _,!V,ハ |
       /´fト、_{ル{,ィ'eラ , タ人        な… 何を言ってるのか わからねーと思うが
     /'   ヾ|宀| {´,)⌒`/ |<ヽトiゝ        おれも何をされたのかわからなかった…
    ,゙  / )ヽ iLレ  u' | | ヾlトハ〉
     |/_/  ハ !ニ⊇ '/:}  V:::::ヽ        頭がどうにかなりそうだった…
    // 二二二7'T'' /u' __ /:::::::/`ヽ
   /'´r -―一ァ‐゙T´ '"´ /::::/-‐  \    催眠術だとか超スピードだとか
   / //   广¨´  /'   /:::::/´ ̄`ヽ ⌒ヽ    そんなチャチなもんじゃあ 断じてねえ
  ノ ' /  ノ:::::`ー-、___/::::://       ヽ  }
_/`丶 /:::::::::::::::::::::::::: ̄`ー-{:::...       イ  もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ…
249 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/03(土) 02:50:10.00 ID:vrHakIDO
まあ、偶然なんだけどいつもなら夕方過ぎからちょこちょこ覗くんだけど忙しくてこのスレ見れない時に限って>>1がいないんだよな。悲しいことなんだけどなんだろこの気持ち…。
250 : ◆1otsuV0WFc [saga]:2010/04/03(土) 03:23:44.93 ID:aafn.GIo
召喚士「何とか俺一人で勘弁してもらえませんかね?」

タルウィ「あはは」

戦士「何が…おかしいんだよ」

タルウィ「人間はそういうの好きだよね」

盗賊「……」

タルウィ「庇い合い?助け合いっていうのかな」

召喚士「……」

タルウィ「でもさ、よーく考えてご覧よ」

魔道士「…?」

タルウィ「君達が花を摘む時に、何か感情を抱いているかい?」

戦士「…!?」

タルウィ「せいぜいどの色にしようか、その程度だろう?」

召喚士「それは…」

タルウィ「同じ事だよ。私にとってはつまりがそういう事さ」

魔道士「そん…な…」
251 : ◆1otsuV0WFc [saga]:2010/04/03(土) 03:30:31.43 ID:aafn.GIo
タルウィ「それとも花や虫は良くても人間は駄目なのかい?」

魔道士「そ、そういう事では…」

タルウィ「人は愚かだ…。常に自分勝手で…傲慢そのもの…」

召喚士「それは……っ」

タルウィ「まぁそれは魔族とて同様か」

盗賊「……」

タルウィ「所詮は相容れぬ存在。これ以上は無用かな」

ザッザッザ…

召喚士「…くっ!」

戦士「もういいっ!やるしかないだろ!!」

魔道士「二人とか…自分がとか…そんなのありません!」

盗賊「…ああ」

チャキッ

召喚士「……」

タルウィ「皆で仲良く死を選ぶのか?それもまた一興か」
252 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/03(土) 03:42:00.21 ID:Jg3pNwAO
まさかこんな時間に…
いつもご苦労様です
253 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/03(土) 03:43:36.68 ID:fnC/h5Io
こんな時間にキター

でも無理しないように
254 : ◆1otsuV0WFc [saga]:2010/04/03(土) 04:04:20.82 ID:aafn.GIo
召喚士(そうは言っても…どうみても勝ち目はない)

戦士(さぁて…どうすっかね…)

召喚士(俺はおろか…魔道士さんの魔力ももう…)

タルウィ「苦しみはないよ。一瞬で灰と化すだろうから…」

キュイイィ……

盗賊「っ!!」

タルウィは右手を差し出し、掌が徐々に輝きを見せる。

タルウィ「では…さようなら」

タルウィは不敵に笑みを浮かべると、右手に力を込める。

ドドオオォォンッ!!

魔道士「きゃっ…!!」

召喚士「!!」

ドドオオォォンッ!!…ジュウウゥゥ…ッ!!

タルウィの放つ一閃が、一同を襲うが、その背後より水流が現れ、

赤黒い炎を衝突し、互いを相殺する。
255 : ◆1otsuV0WFc [saga]:2010/04/03(土) 04:08:01.06 ID:aafn.GIo
盗賊「……!?」

戦士「な…んだ!?」

タルウィ「……ん?」

シュウゥゥ…

召喚士「……!!」

ザッザッザ…

マーマン「………」

魔道士「マーマン…さん!?」

マーマンは両腕を降ろすと、一つ溜息をつく。

マーマン「お前は…タルウィか…?」

タルウィ「魔族か?誰だ貴様は……?」

マーマン「こいつはとんでもない奴を相手にしてるなおい」

戦士「……したくて…してるんじゃねぇよ」

タルウィ「主は魔族よな?何を人間と戯れて……」

タルウィはその状況に不可思議な顔で問いかける。
256 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/03(土) 04:11:11.50 ID:H3eemwAO
まさか、こんな時間にあるとは…
>>1ガンバッテー
257 : ◆1otsuV0WFc [saga]:2010/04/03(土) 04:13:00.00 ID:aafn.GIo
マーマン「まぁお前さんみたいなのにゃ分からんよ」

タルウィ「……」

マーマン「分かる必要もねーだろうけどな」

タルウィ「人間と戯れておるのか…?」

マーマン「はぁ?何だそりゃ」

召喚士「ありがとうございます…!」

マーマン「別にー。俺はただ助けたかっただけだぁよ」

タルウィ「助ける…?主がこ奴らを…!?」

マーマン「ああ。ダチだからな」

魔道士「マーマンさん…!!」

盗賊「……」

タルウィ「……あはは。人間に協力するのか?」

マーマン「協力ってのはおかしな言い草だが、共存って事だわな」

タルウィ「共存…。人間と共に生きてゆく…と?」

マーマン「悪りぃかよ。今はそれが…俺の夢だ!」
258 : ◆1otsuV0WFc [saga]:2010/04/03(土) 04:17:09.09 ID:aafn.GIo
タルウィ「面白い事を申すな。夢か…あはは」

マーマン「お前も少しは分かち合ってみなよ」

タルウィ「人間と分かち合う…。何のために…」

マーマン「意味なんているかい?同じ世界に棲む生き物同士だろ?」

タルウィ「見事な詭弁だ。理解に値せん」

マーマン「魔王様直属のお偉い方には分からんでしょーね」

戦士「……」

タルウィ「………ふむ」

盗賊「…?」

タルウィ「…馬鹿げているとはいえ同士を殺すのは気が引ける」

召喚士「……」

タルウィ「かといってこ奴らに手を出せば、同士も死ぬ…面倒よな」

マーマン「ここは大人しく互いに退こうじゃないの」

タルウィ「………」

召喚士「……」
259 : ◆1otsuV0WFc [saga]:2010/04/03(土) 04:20:45.23 ID:aafn.GIo
タルウィはしばらく無言で考え事を始め、やがて口を開く。

タルウィ「良かろう。今日は終いとしようか」

盗賊「!?」

マーマン「流石お偉いさんは話が分かる」

タルウィ「主の言う詭弁も見物であるしな」

マーマン「あーそうかい…」

タルウィ「次回会う時に…はたしてどうなっておるやら…。あはは」

バッ

戦士「……助かった…のか?」

盗賊「……」

タルウィ「もし再び、この地に足を踏み入れれば…その時は…」

召喚士「分かっております…」

タルウィ「………」

召喚士「……」

タルウィ「…なかなかに楽しめたぞ人間」
260 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/04/03(土) 04:23:22.72 ID:ZL/VZ6AO
セーフ・・・?
261 : ◆1otsuV0WFc [saga]:2010/04/03(土) 04:36:11.80 ID:aafn.GIo
タルウィは振り返り、その場を後にする。

スタスタスタ…ピタッ

タルウィ「……・のう」

マーマン「…?」

クルッ

タルウィ「…主は…何者か?」

マーマン「はぁ?何者…?」

タルウィ「私の攻撃を見事相殺したよな?」

マーマン「……あー」

タルウィ「そう簡単に出来る芸当ではないぞ」

マーマン「何なんだよもう…」

タルウィ「…姿は変われど…上位の魔族なのではないのか?」

マーマン「仮にそうだとしても、それがどうかしたのかよ」

タルウィ「……いや」

マーマン「早く消えろ!しっしっ!!」
262 : ◆1otsuV0WFc [saga]:2010/04/03(土) 04:39:01.74 ID:aafn.GIo
タルウィ「……あはは。変な奴」

スタスタスタ…タンッ!!

マーマン「ふー…。やっと消えやがった…」

魔道士「………」

召喚士「……」

マーマン「あん?何ボーっとしてんだよ!?」

戦士「え、あ…ああ…」

マーマン「さっさと帰ろうぜ。ここは危険すぎる」

召喚士「そ、そうですね…!」

盗賊「…うん」

マーマン「通路の火は消した。一気に脱出すんぞ」

戦士「…ありがとな」

マーマン「…!?」

魔道士「ありがとうございます…助かりました!」

マーマン「あーもうっ、礼は後でいいからっ!ほら行くぞ!」
263 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/04/03(土) 04:44:48.23 ID:aafn.GIo
そろそろ眠気が…。遅くなってすみませんでした…
たまにはこんな時間もいいですかね…なんて。ご支援まことに感謝!
それでは、おやすみなさい!ノシ

〜オマケ〜
………が浮かばなかったので…チラ裏ですが
飛ばして頂いて構いませんです



タルウィの第一段階は珍しく外見モチーフがあります!
それは…ナウシカの巨神兵でございます!
あんな感じのが倒したと思ったらいきなり人型になって
復活したら面白いかなーなんて…思ったり…しまして…

別に大した事でもないです…ほんとすいません
264 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/03(土) 06:43:17.79 ID:LORcVMDO
>>1乙!
巨神兵がモデルなのか。
ナイスだ!
265 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/03(土) 07:14:17.91 ID:AophssAO
王子のモデルは子供店長
266 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/03(土) 07:44:17.82 ID:l7oepX.o
腐ってて早すぎたのかww
267 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/03(土) 08:16:59.08 ID:ypZZnoDO
うおおおお!
深夜に更新あったのか!>>1乙!超乙!

タルウィ引いてくれてほっとした
ところで戦士は鉱石持ち帰れたのかな?流石に置いていったよね?
268 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/03(土) 09:56:56.11 ID:pC25dYSO
何気にマーマン大物フラグ
269 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/03(土) 12:17:45.70 ID:ypZZnoDO
マーマンさんが本気だせば右手から唐翌揚げ左手からレモン汁を出せるらしいぞ
270 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/04/03(土) 14:34:33.06 ID:vFhF2cs0
俺も今日から友達だ
271 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/03(土) 15:53:06.43 ID:ZRsTBESO
法師「ぺろっ…これは優秀な河童フラグッ!」
272 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/03(土) 16:59:35.52 ID:ypZZnoDO
ちょwwww唐翌揚げダメなのかwwww
唐翌揚げ
からあげ
唐あげ
273 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/03(土) 18:07:25.93 ID:83cmJ7k0
猿王・・・
オーク・・・
マーマン・・・
西遊記・・・・
274 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/03(土) 18:12:43.18 ID:bEIcBQco
マーマン・・・岸部シロー
275 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/04/03(土) 19:08:59.18 ID:IufU91so
じゃぁ敢えて岸辺一徳を猿王あたりに
276 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/03(土) 19:41:36.29 ID:gYdMfcDO
まま〜ん(´Д`)
277 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/03(土) 19:58:42.22 ID:l7oepX.o
ここで>>1が登場↓
278 :-------v-------------------- [sage]:2010/04/03(土) 20:08:10.76 ID:IEbBAIUo
            , ‐- '⌒ヽ
            /.:::::::::::::::::::::::\
.            /.::::::::::/ヽ::::::::::::ヽ     ( カチャ カチャ カチャ … )
.          /::::::::::/ 、_ __,\:::::::::::.
      ー=≦:::::::ri:::/   bb)  Y:::::::ハ
       ー=彡::ハ|/    ゝ   i)::::八_     /     }ー┐           r┐   \
        ⌒ンノ∧   `ニ    从::::≧=‐   {     ノヽ / __  ヽ  /  |/    }
             . イ        /_   ̄`    \ ツ   /         、_/   O    /
.     , -‐  ´   !     ー   ´ ! ` ー-、
    /  __   ∧       |    ∧
.    〃 ,. --ミヽ /∧         i   |/ハ
   ji/    ̄`//, ..__、〃    ,   ___!__j_______
.   {{      '/   // '‐-、  ′ | i´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ `i
   レ, /        ,        ∨   | |                 |
   //7//―ァ/‐/7/ ̄{     iっ  | |   ┌―――┐    |
      /!   〃  //  (' //} i |   | |   |┌―― 、|    |
.      |     〃      ̄ jノイ   | |   |::l::i::::::::::::::|    |
.       |      、__ノ{__,.イ   ,  | |   |_j::l::::::::::::::|    |
     |        )     レ/____ー‐――┤:::::::::: |――┘
    ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄〔丁 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| ::::::::::::| ̄ ̄ ̄ ̄
             ` ̄ ̄ ̄ ̄ ̄{二二二二l____|二二}



279 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/03(土) 20:17:38.86 ID:UnExiQDO
なんだこの流れ規制組が流れてきたか
280 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/03(土) 20:57:41.70 ID:AsB37EAO
マーマンコ
281 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/03(土) 23:24:52.33 ID:v7FO4pI0
http://beebee2see.appspot.com/i/agpiZWViZWUyc2VlchQLEgxJbWFnZUFuZFRleHQY89hqDA.jpg

巨神兵懐かしいな
282 : ◆1otsuV0WFc [saga]:2010/04/04(日) 00:39:46.74 ID:XTIZJnso
召喚士「そうですね…。確かに」

盗賊「…ああ」

マーマン「アイツらマジで怖いからなー。さっさと逃げるが勝ち」

戦士「……おう」

召喚士「歩けますか…?」

魔道士「あ、はい…!大丈夫です!」

戦士「んじゃ、行くか」

盗賊「…うん」

マーマン「来た道そのままで問題ねーはずだ」

召喚士「はい」

タッタッタッタ…

戦士「でもよぉ…よく分かったな」

マーマン「あん?」

戦士「俺らがあそこにいるって事」

魔道士「確かに…もの凄く複雑な作りなのに…」
283 : ◆1otsuV0WFc [saga]:2010/04/04(日) 00:40:28.60 ID:XTIZJnso
マーマン「何言ってんだ?自分達で書いたんだろ?」

盗賊「…!!……目印」

戦士「そうか…!そういやそうだわな…」

召喚士「…うん」

マーマン「慣れてんだな。こういうの」

召喚士「そんな事ないですよ…」

マーマン「そうなのか?じゃあなかなか賢いな」

盗賊「……」

戦士「ま、冒険者のはしくれだしな」

マーマン「冒険ねぇ……」

魔道士「……?」

マーマン「あーいや、何でもねぇ。さてここを越えりゃあとちょいだ」

召喚士「ええ。行きましょう!」

盗賊「……ああ」

一同はなんとか鉱山を脱出する。
284 : ◆1otsuV0WFc [saga]:2010/04/04(日) 00:41:04.11 ID:XTIZJnso
〜鉱山入口〜

ザッ…

マーマン「おっしゃ着いた着いた」

召喚士「……」

盗賊「…」

マーマン「どした?暗い顔して…?」

魔道士「いえっ……」

戦士「そりゃ暗くもなるだろ…」

マーマン「…?」

戦士「俺達は負けたんだ…。しかも完敗だよ」

マーマン「負けたのか?」

召喚士「言いたい事は分かります。命ある限り負けではない」

マーマン「分かってるじゃねぇか」

召喚士「でも…そう簡単には切り替えられませんよ…」

盗賊「……うん」
285 : ◆1otsuV0WFc [saga]:2010/04/04(日) 00:42:16.76 ID:XTIZJnso
マーマン「なんか…めんどくさいよなぁ…」

魔道士「……?」

マーマン「人間ってのは面倒だなって言ったの」

戦士「お前らから見りゃ、そうかもな」

召喚士「でも、感情があるからこそ…人間なんです」

マーマン「なるほどねぇ」

魔道士「マーマンさんは…思わないんですか?」

マーマン「ん?」

魔道士「負けた時とか…くやしかったり…」

マーマン「んー…」

マーマンは腕を組み、頭を傾ける。

マーマン「あんまり考えた事もねぇな…」

盗賊「……」

マーマン「生きてればいいや、って感じかね」

マーマンは少し笑みを見せ、再び足を進めた。
286 : ◆1otsuV0WFc [saga]:2010/04/04(日) 00:43:39.31 ID:XTIZJnso
〜南東の村〜

テクテクテク…

マーマン「すっかり深夜になっちまったな…」

召喚士「ええ…」

戦士「そんなに洞窟内にいたのか…」

盗賊「…!?」

一同の前にうっすらと明かりが見える。

ザッザッザ…

青年「…!?皆様方、ご無事ですか!?」

青年は松明を身体の前へと向け、召喚士達を確認する。

召喚士「あ…これは、遅くなりました…」

村長「おぉ…。全員ご無事のようで何より…」

マーマン「………」

村長「そなたもご苦労じゃったの…」

マーマン「…!?」
287 : ◆1otsuV0WFc [saga]:2010/04/04(日) 02:03:18.97 ID:XTIZJnso
村長「さぁ、とにかくこちらへ」

青年「食事もあります。まずはゆっくりと…」

戦士「……」

マーマン「ほら、行ってこいよ」

マーマンは戦士の背中をポンと叩く。

戦士「ん…あ、ああ」

マーマン「へっ」

村長「何を言っておるか」

マーマン「…ん?」

村長「お主もじゃよ」

青年「……さあ」

マーマン「はぁ!?でもよぉ…」

村長「先程は済まなかった…」

青年「人間とか魔物とか…関係ないよな!」

マーマン「アンタら……」
288 : ◆1otsuV0WFc [saga]:2010/04/04(日) 02:05:29.60 ID:XTIZJnso
魔道士「良かったですね…!マーマンさんっ!」

青年「村の者らもちゃんと理解してくれた」

村長「うむ…。歓迎しよう」

マーマン「………」

戦士「…だとさ。行こうぜ!」

マーマン「なんか…悪りぃな…」

盗賊「……」

戦士「照れてんな?」

マーマン「はぁ!?そんなんじゃねーって…!」

召喚士「ふふっ…あはは!」

盗賊「……ふふっ」

戦士「んじゃ、行くか!」

マーマン「しゃーねぇなぁ…!」

村長「さ、こちらじゃ」

魔道士「はいっ!エヘヘ!」
289 : ◆1otsuV0WFc [saga]:2010/04/04(日) 02:19:54.07 ID:XTIZJnso
〜村長の家〜

村長「………そうであったか」

召喚士「ええ。あの鉱山は危険すぎます」

青年「魔王…!!この村は…・・!?」

戦士「まぁおそらくは大丈夫だろう」

召喚士「ええ。こちらが仕掛けない限りは理解力がありそうです」

マーマン「俺もそう思うぜ」

村長「しかし…まさか目と鼻の先に……ま、魔王がいるとは…」

召喚士「一応、国軍にも連絡しておきます」

村長「おぉ…ありがたい」

そう言うと村長は召喚士へ酒を注ぐ。

青年「しかし…君達は大したものだな…!」

盗賊「…?」

青年「そんな危険な奴らから無傷で生還するとは…」

戦士「俺らの力じゃねーよ……」
290 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/04(日) 02:22:57.99 ID:zHqSLYAO
(´;ω;`)ブワッ
291 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/04(日) 02:37:07.60 ID:ZCu/TQDO
マーマン格好良さすぎだろう!
292 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/04/04(日) 03:02:34.89 ID:XTIZJnso
ちょっと猛烈にお腹が…横になってきます…!
そのまま落ちるかもです…すみません…orz
293 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/04/04(日) 03:08:38.44 ID:cG284MY0
生マーマン水にあたったか
294 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/04(日) 03:19:09.24 ID:zHqSLYAO
>>292
タルウィさんにお腹暖めて貰えばいいお
295 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/04(日) 10:17:32.55 ID:3IsToISO
湯たんぽタルさん
296 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/04(日) 10:21:09.62 ID:m0mKzISO
>>1乙っ!
腐ってやがる…(食べるのが)遅すぎたんだ。
297 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/04/04(日) 10:24:11.07 ID:nqWjk2DO
>>1
乙。

たるうぃさんはそうやってお腹食い破って生まれきたんですね、わかります。
298 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/04(日) 10:29:24.27 ID:HdK2PEY0
だれも>>281に突っ込まないのがただしいのか…
299 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/04(日) 11:57:51.55 ID:EjHmEQDO
昨日も深夜更新キテター!!

お腹痛いの大丈夫かな?頑張りすぎて体調崩さないようにな!
>>1乙!
300 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/04(日) 19:23:05.88 ID:uu4zpoAO
>>1


マーマン格好良すぎだけど何故か脳内イメージはずっと鳥山絵のタラコ唇クオリティ
301 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/04(日) 20:23:45.26 ID:PsgeEbQo
>>300
せめてたかみーにしとこうよ
302 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/04(日) 22:31:01.63 ID:qMuvWYQo
つ魔法のビキニ
303 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/04(日) 22:39:42.99 ID:UqkrKy.0
一乙。
マーマンいかす。
ヴァンパイアのオルバスで脳内再生してたぜ。
304 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/04(日) 22:59:08.08 ID:itet3Cs0
タルウィのキャラが想像してたのと違って驚いた。
一乙。
305 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/04(日) 23:03:24.81 ID:itet3Cs0
あ、そうそう
でてきたモンスターとか召喚獣まとめてみた。既出だったり抜けてんのあったらスマソ。
強いかとかは個人の独断と登場数で、姿はぐぐれ。
存在が確認された順で書く。説明?はこの作品での説明な。

遺跡
ゾンビ   ここでは腐った死体。
スケルトン 骨人間。
シャドー  憑依とかするらしい。ボスキャラ。

海峡
クラーケン  強い?タコ。
海峡の獣   獣としか表記無し
ガーゴイル  悪魔+鳥みたいな奴。ぐぐれ。
ミノタウロス 牛の化け物。ボスキャラ。
野犬     わんこ。

修行
サーペント  でかい蛇。まあまあ強い。
木の魔物   名前の表記は無し。
ズー     ここでは巨鳥。強敵。
ヘルハウンド 狼とか犬とかその類。
フンババ   わすれた。でかい獣。ボスキャラ。

西方
ワーウルフ  狼男。ヴァンパイア産。
マミー    包帯男。
ヴァンパイア 吸血鬼。ボスキャラ。
ゴブリン   小鬼。
ドワーフ   おじいさん。鍛冶屋。(味方)
キマイラ   合成獣。強敵。

師匠死亡あたり
グール     ゾンビ。
スライム    青緑のドロドロ。雑魚。
ネクロマンサー 死霊使い。強ボスな予感。(生存)
306 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/04(日) 23:04:04.21 ID:itet3Cs0
東方
土蜘蛛    蜘蛛?知らん。
土蜘蛛(母体) 上半身は女性の化け物。蜘蛛には見えない。中ボス。
大百足    でかいムカデ。強敵。
猩々     顔は人で体は獣の妖怪。強敵。
山童     子供のような妖怪。強敵。
鬼      鬼!おに!オニ!ONI!(味方)
小鬼     小鬼。ゴブリンとは別物。
餓鬼     ガキの由来。人型の妖怪。
魑魅魍魎   いろんな妖怪のこと。
水鬼     水の力を持った鬼。強敵。四鬼。
風鬼     風の力を持った鬼?強いと思ったらあっさり死んだ。四鬼。
金鬼     体の硬い鬼。おなじくあっさり死んだ。四鬼。
隠形鬼    気配を消して襲う鬼。知らん間に死んでた。四鬼。
化猫     化ける猫。
牛頭     和のミノタウロス。中ボス。
馬頭     牛頭の馬版。中ボス。
猫又     猫娘。(式神、味方)
雪女     雪女。(式神、味方)
天狗     天狗。(式神、味方)
座敷わらし  子供。(式神、味方)
一旦木綿   木綿。(式神、味方)
毘沙門天   武神。ぐぐれ。(式神、味方)
風神     風の神。ボスキャラ。(式神)
雷神     雷の神。ボスキャラ。(式神)
酒呑童子   鬼の頭領。ぐぐれ。ボスキャラ。(式神)

北関
ワーウルフ    狼男。野生。強敵。
ル・ガルー    狼男。名前付き。強敵。
リザードマン   トカゲ男。
デュラハン    首無し騎士。強敵。
ゴルリン     コブリンキング。
リザードマンの王 リザードマンキング。表記はリザード。
スケルトンの王  スケルトンキング。表記はスケル。
ドラゴン     竜。ボスキャラ。
腐敗したドラゴン ドラゴンゾンビ。
307 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/04(日) 23:04:42.68 ID:itet3Cs0
鉱山
スケルトン(大) 大き目の骸骨男。
コボルト    狼男。
上位コボルト  狼男。リッチと一緒に居た方。表記はコボル。
リッチ     アンデットの化け物。ボスキャラ。
スプリガン   石像。強敵。
魔獣      ケルベロスの連れてた犬。(未接触)
ケルベロス   眼鏡が変化した姿。(未接触)

南方
ハヌマーン   猿。(見方)
ギリメカラ   水の力を持つ象。
ラクシャーサ  鬼。
羅刹      鬼神。ボスキャラ。
羅刹女     多分羅刹の女版?西遊記にも出てくるよ。ボスキャラ(生存)

北方
オーク   豚の亜人。(見方)
トロル   [ピザ]。
トロル大将 [ピザ]。強敵。

華国
スクリーヴァ 猿王。(見方)
金角     鬼?武道派。ボスキャラ。
銀角     鬼?魔法派。ボスキャラ。
大鬼     金と銀の合体した姿。ボスキャラ。
夫人     九尾の狐?ボスキャラ。(生存)

火山
マーマン     魚人。魔道士ちゃんのお尻を触った奴。俺と代われ。(見方)
上位ヘルハウンド 体が燃えているらしい。
タルウィ     溶岩魔人。

魔王
パズズ     忘れた。多分死んでる。
アンラ・マンユ ぐぐれ。多分生きてる。
ラーヴァナ   ぐぐれ。多分生きてる。
308 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/04(日) 23:05:30.06 ID:itet3Cs0
青龍
サラマンダー 基本精霊。結界や憑依解除。召喚士取得。
ワーム    戦闘用。青年兵とかが使ってる。
ワイバーン  戦闘用。青龍兵とかが使ってる。
リンドヴルム 戦闘用。雷の力を持つ、炎耐性も。
バハムート  戦闘用。青龍先生が使う。

白虎
ノーム    基本精霊。結界とか。召喚士取得。
旧ユニコーン 回復能力と角による攻撃。男女とも回復。召喚士取得。
新ユニコーン 回復能力と角による攻撃。女のみ回復。召喚士取得。
ガルム    戦闘用。映写は無いが名前は確認。
フェンリル  戦闘用。映写は無いが名前は確認。
スフィンクス 戦闘用。破壊能力。召喚士取得。
アヌビス   詳細不明。
セクメト   戦闘用?忘れた。
バイコーン  回復能力と二角による攻撃。男女とも回復。
カトブレパス 戦闘用。
ベヒーモス  戦闘用。白虎先生や白虎嬢が使う。

朱雀
シルフ    基本精霊。結界とか。召喚士取得。
コカトリス  石化能力を持つ。召喚士取得。
フェアリー  回復能力を持つ。
カラドリウス 回復能力を持つ。良い人かを見分ける。
ハーピー   朱雀嬢が使う。
グリフォン  朱雀嬢が使う。炎を吐く。
フェニックス 凄い回復能力を持つ。

玄武
ウンディーネ    基本精霊。結界、水質調査も出来るよ!召喚士取得。
マーメイド     詳細不明。サモナーと暮らしてる。俺と代われサモナー。
ウォーターリーパー 水系の能力?蛙。
スキュラ      戦闘用。召喚士取得。
レモラ       詳細不明。玄武嬢が使う。
ケルピー      詳細不明。玄武嬢が使う。
シービショップ   回復能力を持つ。おじいさん。召喚士取得。
ヒュドラ      吹雪を使う多頭蛇。
リヴァイアサン   津波を起こす。玄武嬢が使う。
309 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/04(日) 23:06:05.99 ID:itet3Cs0
以上、連レス申し訳なかった。
310 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/04(日) 23:09:18.58 ID:itet3Cs0
玄武嬢なんていないのに気が付いた
召喚娘又は玄武娘でした。
311 : ◆1otsuV0WFc [saga]:2010/04/04(日) 23:12:07.57 ID:XTIZJnso


戦士「……」

テクテクテク

召喚士「…はい」

戦士「おう、サンキュ」

歩み寄る召喚士からグラスを受け取る。

戦士「みんなもう寝たのか…?」

召喚士「うん。多分…」

テクテクテク…

召喚士「!?」

戦士「お前ら……?」

盗賊「……」

魔道士「寝れませんよ…」

戦士「そっか…。だよな」

召喚士「盗賊さん、魔道士さん…」
312 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/04/04(日) 23:16:06.57 ID:XTIZJnso
>>305-308
なんだこれ!凄いっ!!ありがとうございます!!
こうしてみると自分でも把握していないものが結構ありますね…
召喚獣あたりは各属性バランスよく出ている…のかな…?

魔道士「ありがとうございます!本当に感謝感激ですっ!エヘヘ!」
313 : ◆1otsuV0WFc [saga]:2010/04/04(日) 23:18:15.04 ID:XTIZJnso
魔道士「皆さん……」

盗賊「…?」

戦士「な、なんだよ?改まって…」

魔道士「……今日は、パーっといきますよー!」

召喚士「えっ!?」

魔道士「イヤな事は忘れて、明日からまた頑張りましょう!」

盗賊は魔道士へお茶を手渡す。

魔道士「さぁ、飲みましょう!」

召喚士「……ははっ…あはは!」

戦士「飲みましょうって…お前ら茶じゃねーか…」

魔道士「だってー、飲めませんからー」

戦士「お子様…」

魔道士「もうっ!あと少しの辛抱ですー!」

戦士「そういやそうか……んじゃ、お前も飲めるようにならんとな!」

盗賊「!?…よ、余計な…お世話だっ!」
314 : ◆1otsuV0WFc [saga]:2010/04/04(日) 23:19:21.60 ID:XTIZJnso
召喚士「あははっ!」

魔道士「エヘヘッ!!」

盗賊「……もぅ…っ!」

戦士「ははっ……ん?」

ザッザッザ…

マーマン「お?まだ起きてたんか」

魔道士「マーマンさん!」

戦士「みんな眠れなくてな…」

マーマン「……そうか」

召喚士「……」

魔道士「さっきは本当にありがとうございました」

マーマン「気にすんなって。俺が勝手にした事だし…」

召喚士「いえ…。お陰で命拾いしましたから…!」

盗賊「…ああ」

戦士「今回は本気の本気でやばかったからな…」
315 : ◆1otsuV0WFc [saga]:2010/04/04(日) 23:20:55.61 ID:XTIZJnso
マーマン「まぁ結果的に助けになって良かったわ」

召喚士「正直勝てるとか…そういう次元の相手じゃなかった…」

戦士「だな…。悔しいがお情けで命を拾ったようなもんだ」

盗賊「…実際…そうだな」

マーマン「だから暗い顔すんなって!」

魔道士「そ、そうですよ!一応無事帰って来れたわけですし…」

マーマン「ほらアレだろ?…えーっと……無謀と勇敢ってやつ」

召喚士「勇敢と無謀を…履き違えるな…?」

戦士「何でお前がそれを!?」

マーマン「あーほら…例の人間が…」

召喚士「槍をくれたって言う…?」

マーマン「あーそうそう。そいつが言ってたよ」

盗賊「……」

マーマン「力を過信して死んでく奴はただの無謀だって…」

魔道士「……」
316 : ◆1otsuV0WFc [saga]:2010/04/04(日) 23:22:09.40 ID:XTIZJnso
召喚士「そうだ…。今は退いたって良い…!」

戦士「生きてる限り…幾らでもちゃんすはあるんだもんな!」

盗賊「…それが…勇敢な心」

魔道士「ただ逃げるだけでは駄目ですもんね!」

戦士「ああ…。よーし見てろよ…!あの野郎!!」

召喚士「うん……」

マーマン「よーし!元気が出てきたとこでたまには盛り上がるか!」

戦士「おっ!飲むか?」

マーマン「いや、酒はちょっと…。水でいいや」

戦士「何だよ…下戸か」

マーマン「悪かったな…」

魔道士「じゃあ、明日からまた…頑張りましょう!」

召喚士「はいっ!」

盗賊「……」

四人と一匹は高々とグラスを掲げ、ささやかな酒宴を楽しんだ。
317 : ◆1otsuV0WFc [saga]:2010/04/04(日) 23:23:14.28 ID:XTIZJnso
〜次の日〜

召喚士「では、絶対にあそこへは近寄らないように」

青年「言われなくとも怖くて近寄れませんよ」

村長「ありがとう。報酬はワークショップ経由で」

魔道士「お世話になりました」

村長「……」

マーマン「……」

村長「お主も、ありがとう」

村長は右手をマーマンに差し出す。

マーマン「……あ、ああ」

ガシッ

盗賊「……ふふ」

青年「ではお気を付けて!」

戦士「それじゃ!!」

召喚士「失礼します」
318 : ◆1otsuV0WFc [saga]:2010/04/04(日) 23:24:23.81 ID:XTIZJnso
テクテクテク…

青年「不思議な一行でしたな」

村長「うむ…。魔物とああも通じ合えるとはのう…」

青年「魔物とて話せば分かってくれるのでしょうか…」

村長「我らも考えを改めなければならんなぁ…」

二人は小さくなる召喚士たちの姿をじっと見送った。

〜街道〜

戦士「さーて…次はコイツをスグリーヴァんとこへ…」

マーマン「!?」

盗賊「……」

テクテクテク…

召喚士「あ……」

少女「!!」

少女は驚いた表情で一同をを見つめる。

魔道士「あ、お…お世話になりました」
319 : ◆1otsuV0WFc [saga]:2010/04/04(日) 23:25:19.99 ID:XTIZJnso
少女「……っ」

召喚士「では……」

テクテクテク…

少女「………あ、あのっ」

戦士「…?」

少女「…あ、ありがとう…ございましたっ!」

召喚士「い、いえっ…」

少女「……ま、魔物さんも…その…」

マーマン「!?」

少女「……っ」

タッタッタッタッタ…

戦士「…へっ、良かったな!」

マーマン「……まぁ…悪い気はしねーな…はは」

魔道士「エヘヘッ!!」

召喚士「さて…行きましょうか!」
320 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/04(日) 23:44:58.74 ID:EjHmEQDO
>>1キテター!!
魔物リスト超すげー!!

>>1もリスト作成の人も乙!超乙!!
321 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/04/04(日) 23:59:15.33 ID:XTIZJnso
それではまた明日…おやすみなさいです!ノシ
リスト本当にありがとうございましたー!!
322 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/05(月) 00:06:08.81 ID:6HgNVUDO
>>1本当に毎日乙!
明日からも仕事頑張れそうだわ^^
323 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/05(月) 00:06:33.79 ID:p.cL4IDO
乙です!おやすみなさい。
324 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/05(月) 00:46:13.75 ID:KqeWZcDO
>>1乙っす
リスト作った人も乙っす
325 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/05(月) 00:50:07.94 ID:vQebv2AO
>>1

リスト制作者って前にキャラクターリストだったかも制作してくれてた人と同一人物?もしそうなら

抱かれても良い…
326 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [ [sage]]:2010/04/05(月) 01:07:34.49 ID:uY8xpBg0
同一人物じゃなくても…抱かれたいくらいww
327 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/05(月) 02:13:00.64 ID:CmhU4Z.0
リスト作成マジ乙
こう見てると忘れてるのあるな
また読み直してみよう
328 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/04/05(月) 04:12:00.85 ID:Ge0nI/A0
リスト作成超乙!
こうやって見ると倒せなかった奴一杯いるなw
あと魔剣士は魔物に入れるべきか、入れざるべきか
329 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/05(月) 09:17:00.10 ID:KqeWZcDO
魔剣士はとりあえず人間でいい気がする
そのうちゾンビ化して俺を殺してくれとかいいそうだけど
330 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage sage]:2010/04/05(月) 11:17:54.60 ID:cZhnjfY0
俺も暇だしぐぐれとあるのをしらべてみた※スルー推奨

ガーゴイル:翼をもった化け物、グロテスクな石像。屋根から水を流すという意を持ち魔除けとしても。
      曰く物理には滅法強く、ゲーム上では侵入者を防ぐ為だけに存在するポジ

毘沙門天:梵名ヴァイシュラヴァナ。仏教における天部の仏で四天王で武神。名の意味はよく聞く所の者と解     釈でき、日本で言う多聞天。広く有名なので割愛させてもらうが、夜叉や羅刹を配下に置くほどの     つおい方。オン・ベイシラ・マンダヤ・ソワカ

酒呑童子:しゅてんどうじ。京都と丹波国らへんにいた鬼の頭領で、ただの盗賊だったという説もある。イメ     ージ的には東方の翠香や勇儀を想像するが、実際は背丈が6m以上で角が5本、目が15個あったと     される。あと男という表記が多い。同じく有名なので割愛するが、酒が大好きな最強クラスの鬼、     ついでにいうと鬼が島のはこれじゃない。
     -鬼蜘蛛:実在しないクモで洞窟に生活している。鬼の顔と虎の胴体を持ち、無駄にしぶとい。「蜘   蛛切り」はこいつを殺してついた名前。鬼と同じく人々を苦しめた
331 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]:2010/04/05(月) 11:18:27.19 ID:cZhnjfY0
つづき
アンラ・マンユ:アンリ・マンユ。アーリマン。ゾロアスター教の悪神。絶対悪の創造神で善を破壊する厨二        ホイホイの神様。実体はなく世に表れるときはヘビやトカゲのような姿で出現する。配下の        魔物たちもめちゃ強い。いわゆる人の影なのでヤバい強いと思われる

ラーヴァナ:インドの魔王の一人でラークシャサ(羅刹)の王。十の頭と二十の腕を持つ

パズズ:おなじみメガテンのパズス。風と熱風の悪霊での王、風の魔王とも。ライオンの頭と腕、鷲の脚、     四枚の鳥の翼とサソリの尾、ヘビの男根
332 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/05(月) 11:22:22.08 ID:cZhnjfY0
ちとミスったな改行PSPだから
すまん








人のオナニー見て楽しいの?
333 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [改行のみ修正]:2010/04/05(月) 11:58:30.94 ID:qV4zJSEo
ガーゴイル:翼をもった化け物、グロテスクな石像。屋根から水を流すという意を持ち魔除けとしても。
      曰く物理には滅法強く、ゲーム上では侵入者を防ぐ為だけに存在するポジ

毘沙門天:梵名ヴァイシュラヴァナ。仏教における天部の仏で四天王で武神。
      名の意味はよく聞く所の者と解釈でき、日本で言う多聞天。
      広く有名なので割愛させてもらうが、夜叉や羅刹を配下に置くほどのつおい方。
      オン・ベイシラ・マンダヤ・ソワカ

酒呑童子:しゅてんどうじ。京都と丹波国らへんにいた鬼の頭領で、ただの盗賊だったという説もある。
     イメージ的には東方の翠香や勇儀を想像するが、実際は背丈が6m以上で角が5本、目が15個あったとされる。
     あと男という表記が多い。同じく有名なので割愛するが、酒が大好きな最強クラスの鬼、
     ついでにいうと鬼が島のはこれじゃない。
     
-鬼蜘蛛:実在しないクモで洞窟に生活している。鬼の顔と虎の胴体を持ち、無駄にしぶとい。
     「蜘蛛切り」はこいつを殺してついた名前。鬼と同じく人々を苦しめた


アンラ・マンユ:アンリ・マンユ。アーリマン。ゾロアスター教の悪神。
      絶対悪の創造神で善を破壊する厨二ホイホイの神様。
      実体はなく世に表れるときはヘビやトカゲのような姿で出現する。
      配下の魔物たちもめちゃ強い。いわゆる人の影なのでヤバい強いと思われる

ラーヴァナ:インドの魔王の一人でラークシャサ(羅刹)の王。十の頭と二十の腕を持つ

パズズ:おなじみメガテンのパズス。風と熱風の悪霊での王、風の魔王とも。
     ライオンの頭と腕、鷲の脚、四枚の鳥の翼とサソリの尾、ヘビの男根
334 :305〜308 [sage]:2010/04/05(月) 12:54:58.37 ID:VZzf9WI0
叩かれると思ったら意外と高評価でワロタww
こんなことならちゃんと説明書いておくべきだったかな。

あと人物のほうの人じゃありません!あそこまで細かく書ける人は凄いと思います。
335 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/05(月) 12:57:30.36 ID:kg4jmEDO
>>334
超乙!!
336 :305〜308 [sage]:2010/04/05(月) 16:13:02.68 ID:VZzf9WI0
さすがに説明がでたらめすぎたのでもう一度書き直した。
なんどもレス消費してすいません。

遺跡
ゾンビ   遺跡に出てきた腐った死体。毒を持つので注意。炎に弱い。
スケルトン 骸骨男。炎に耐性を持つ。多少の知能があるらしく、戦いを交えて撤退した。
シャドー  残留思念を媒体に人間を襲う影の魔物。魔道男に取り付き、召喚士達を苦戦に陥れた。

海峡
クラーケン  海に住む巨大なタコの化け物。召喚士たちは手も足も出なかったが、マジシャンの協力のもと倒すことが出来た。
海峡の獣   海峡にかけられた橋に現れた魔物。獣としか表記無し。
ガーゴイル  海峡にかけられた橋に現れた魔物。翼の生えた化け物で急降下をし、襲い掛かる。
ミノタウロス 魔法が無効で、物理にも強い巨大な牛の化け物。巨大な斧を抱え、短髪たちを死へと追い詰めた。
野犬     マジシャン捜索三日目に、召喚士と盗賊の二人で、協会を後にした際、森に現れた獣。

修行
犬      野犬と同じかも。戦士と盗賊の修行の際、地図番号1に3体で現れた。
サーペント  地図番号7に現れた巨大な大蛇。毒をもち、尾を振るい攻撃することも。苦戦を用いられた。
木の魔物   地図番号10に現れた木の化け物。枝を伸ばし、相手の自由を奪う。
ズー     地図番号12に現れた巨大な翼を持つ怪鳥。戦士の作戦により、葬られた。
ヘルハウンド 狼のような姿をした、四速歩行の魔物。海峡の獣と同種かも。鋭い牙を持つ。
フンババ   地図番号17に現れた森の番人。頭に角、足には獰猛な爪、尾は蛇、男根も蛇の人型の化け物。師匠の知り合い。

西方
ワーウルフ  顔は狼であり、手足には獰猛な爪を携えている狼男。野生のワーウルフではなくヴァンパイアの生み出したもの。
マミー    包帯に覆われたアンデットで、弱点は炎。
ヴァンパイア とてつもない生命力を持つ吸血鬼の化け物。炎や雷を使い、召喚士達と激戦を繰り広げた。
ゴブリン   小さい子供のような姿をした鬼。集団で現れ、襲い掛かる。悪知恵を働かす、ずる賢い奴ら。
ドワーフ   戦士の雷切と斧を作っていた、おじいさんの様な姿をした魔物、キマイラの手にかかり死亡した。(味方)
キマイラ   獅子、山羊、鳥の3つの顔を持ち、尾は蛇で出来ている、巨大な魔物。

師匠死亡あたり
グール     スケルトン、マミーとともに、ネクロマンサーの僕。ゾンビと考えればいい。
スライム    青緑色をした、ゼラチンのような生命体。スライムによるプレイハァハァと思いきやすぐ死んだ。
ネクロマンサー 様々なところで暗躍している死霊使い。物理、魔法と効かない無敵の存在。(生存)
337 :305〜308 [sage]:2010/04/05(月) 16:13:41.24 ID:VZzf9WI0
東方
土蜘蛛    洞窟に生息している大蜘蛛。毒をもつ。
土蜘蛛(母体) 土蜘蛛たちの母体。上半身は女性、もしくは鬼であり、下半身は虎の化け物。
大百足    名前どおり巨大なムカデ、高い生命力で、多少苦戦を強いられた。何故か炎を吐く。
猩々     顔は人間で体は獣の妖怪。2体で現れ、大百足とともに現れた。素早い動きを得意とする。
山童     全身が毛で覆われた、子供のような容姿の魔物、凶暴ではないが力が強い。
鬼      みんなも知ってるポピュラー?な妖怪。敵として現れ、武器の棍棒を振るったが最終的に召喚士達を手助けし、武士の刀を受け継いだ。(味方)
小鬼     名前どおりの小鬼。ちょっとしか出てきてない上に戦ってもいない。
餓鬼     人型の妖怪だが、小鬼と同様、あっという間に殺された。
魑魅魍魎   いろんな妖怪のこと。牛頭の攻撃と共に吹き飛ばされたりした。
水鬼     水の力を携えた巨大な鬼。水忍と激戦を繰り広げた後、実力の差で敗れる。
風鬼     風の力を携えた巨大な鬼。竜巻を起こす能力がある。盗賊と水忍のタッグに挑んだが、盗賊にトドメを刺され敗れる。
金鬼     金属の如くからだの固い鬼。物理もほとんど効かないほど硬いが、コカトリスの吐息によって召喚士にあっけなく敗れた。
隠形鬼    気配を消し、相手を襲う非道極まりない鬼だが、知らない間に切り殺されていた。
化猫     召喚士に化け、戦士達の前には現われた妖怪。鬼によって見抜かれ、葬られた。
牛頭     牛の頭を持つ巨大な化け物。片手に刀を持ち、戦士達と激戦を繰り広げた後、首を切られ、死んだと思いきや分離し、またも襲い掛かるが結局敗れる。
馬頭     馬の頭を持つ巨大な化け物。片手に薙刀を持ち、武士や盗賊と戦うが、武士の一撃により、葬られる。

式神
猫又     猫の耳や尻尾の生えた女性の姿をした妖怪。名代に懐いている。(味方)
雪女     名代の召喚した式神、着物を着た女性の姿をし、吹雪を起こす能力を持つ。(味方)
天狗     鼻の長い男の人のような姿をしたような式神。風を操る力がある。(味方)
座敷わらし  子供の姿をした式神、戦闘能力は無い。(味方)
一旦木綿   長い木綿の式神。気さくな話し方をする。戦闘能力は不明。(味方)
毘沙門天   強大な力を持ち、酒呑童子と同等もしくはそれ以上の力を持つ武神。酒呑童子と激戦を繰り広げる。(味方)
風神     強大な力を持つ式神。風の力を携え、雷神と共に登場した。
雷神     強大な力を持つ式神。雷の力を携え、風神と共に登場した。
酒呑童子   黒い札の力により、風人雷神が合体した姿。角が5本、目が15個と異形の式神。毘沙門天と激戦を繰り広げ、敗れる。

北関
ワーウルフ    長髪達を殺した犯人。西方のワーウルフとは違う、野生のワーウルフでかなりの戦闘能力を持つ。
ルー・ガルー   長髪達を殺した犯人。おなじくワーウルフと思われる。戦闘能力に違いは見られない。
リザードマン   トカゲの体を持ち、人間のように二足歩行で歩く魔物。
デュラハン    首を持たず、長剣を携え、馬にまたがった騎士。北関での戦いの際、単独で出現し苦戦を強いられた。
ゴルリン     1otuのタイプミスから生まれたゴブリンのリーダー。ゴブリンをはるかに上回った戦闘能力で戦士と剣を交えた。
リザードマンの王 リザードマンのリーダー。リザードマンよりもはるかに上回った戦闘能力で天才と剣を交えた。表記はリザード。
スケルトンの王  スケルトンのリーダー。スケルトンよりもはるかに上回った戦闘能力で魔法剣士と剣を交えた。表記はスケル。
ドラゴン     北関の戦いの際、3匹で現われた。そんじょそこらの魔物とは桁違いの強さをもつ。炎を吐いたりする。
腐敗したドラゴン ネクロマンサーにより、ゾンビ化したドラゴン。闇の炎と風を吐くことが出来る。
338 :305〜308 [sage]:2010/04/05(月) 16:14:21.89 ID:VZzf9WI0
鉱山
スケルトン(大) 鉱山に現れた、大き目のスケルトン。体力も少し多めになっている。
コボルト    鉱山に現れた狼のような風貌をした化け物。剣を片手に持つ畜生。
上位コボルト  コボルト達のリーダーのような存在。喋る事が出来る。リッチと共に現われた。
リッチ     黒いローブを纏った人のような形をした化け物。様々な魔法を使うが、眼鏡によって葬られる。
スプリガン   リッチの魔法により動き出した石像。巨大な剣を振り回す。物理攻撃は効かない。
魔獣      ケルベロスの連れてた犬。(未接触)
ケルベロス   功績2位の眼鏡が変化した姿。地獄の番犬。(未接触)

南方
ハヌマーン   南方にて出会った、猿の姿をした魔物。風の力を持ち、棒を片手に戦う。魔物だが魔王とは相容れず、召喚士達の手助けをした。(味方)
ギリメカラ   象の姿をした化け物。水のつぶてを飛ばしたり小規模な津波を起こしたりする。
ラクシャーサ  東方で言う鬼に似ている。強靭な体を持ち、武器を振り回す。第一次ラクシャーサ討伐作戦にて大群で現われる。
羅刹      第一次ラクシャーサ討伐作戦にて猛威を振るった鬼の化け物。扇を武器に半端ではない強さを見せ付けたが、召喚獣たちの連携により朽ち果てた。
羅刹女     第一次ラクシャーサ討伐作戦にて猛威を振るった羅刹の姉。ラクシャーサたちの親玉でありながら美しい魔物である。(生存)

北方
オーク   北方にて魔王軍を脱退した臆病な豚の魔物。戦士たちと共に戦った後、スクリーヴァのもとへ送られる。(味方)
トロル   強大な体を持つ、ピザな魔物。魔法も物理も効き辛い凶悪な魔物。
トロル大将 トロルたちの大将。他のトロルたちを上回った強さを見せるが、マジシャンと魔法剣士による五行合体「聖行」により滅びる。

華国
スクリーヴァ 猿王を名乗る巨大な猿の魔物。反魔王軍?の王。ハヌマーンやゴブリン軍団、オークなどを従えている。(味方)
金角     人のような姿をした鬼の魔物。力を解放し巨大な鬼へと変化した。打撃が得意。夫人の側近。
銀角     人のような姿をした鬼の魔物。力を解放し巨大な鬼へと変化した。魔法が得意。夫人の側近2
大鬼     金角と銀角の合体した姿。巨大な鬼の姿で、破壊することしか出来ない。コカトリスの吐息により石化するが、羅刹女とネクロマンサーの企みにより、じきに復活する。(予定)
夫人     美しい女性の姿をした化け物。とてつもない魔翌力を持つ。本当の姿は九尾の狐?(生存)

火山
マーマン     半人半魚の水棲の魔物。泉に一匹だけ暮らしており、孤独から召喚士達と行動を共にする。召喚士を怒らせた。(味方)
上位ヘルハウンド 前に出てきたヘルハウンドの強化版。炎の属性を宿しており、体が燃えている。傷口から炎を吹き出す。
タルウィ     アンラ・マンユ直属の幹部の魔物。炎や溶岩で体が包まれており、召喚士達を絶体絶命に追い込んだが、マーマンによって手を引いた。

魔王
パズズ     50年程前、4人の召喚士が倒した魔王。その4人の召喚士が後の先生であり、まだ生きている先生は青龍先生のみ。
アンラ・マンユ 25年前の年度初めにこの魔王の討伐に向かったが、双方が大損害で、初代白虎先生が死亡する。(生存)
ラーヴァナ   ラクシャーサや金角、銀角の主。その他詳細は不明。(生存)


339 :305〜308 [sage]:2010/04/05(月) 16:15:13.47 ID:VZzf9WI0
青龍
サラマンダー 基本精霊。結界を張る能力と、憑依解除の能力を持つ。召喚士取得。
ワーム    戦闘用の召喚獣。青年兵が良く使用する。
ワイバーン  戦闘用の召喚獣。青龍兵などが使う翼竜。
リンドヴルム 戦闘用の召喚獣。雷を落とす能力を持ち、炎耐性も持つ。
バハムート  戦闘用。青龍先生が使う巨大なドラゴン。圧倒的な強さを持つ。

白虎
ノーム    基本精霊。結界を張る能力を持ち、大地の恵みという動きを制限されたときにそれを正常に戻す力を持つ。召喚士取得。
旧ユニコーン 回復能力を持つ、一角の馬。男女両方回復してくれる。召喚士取得。
新ユニコーン 回復能力を持つ、一角の馬。女性のみ回復してくれる。召喚士取得。
ガルム    戦闘用の召喚獣。映写は無いが名前は海峡の奪還の際確認。
フェンリル  戦闘用の召喚獣。映写は無いが名前は海峡の奪還の際確認。
スフィンクス 戦闘用の召喚獣。破壊能力を持ち、強大な体によるパンチなどで相手を破壊する。召喚士取得。
アヌビス   詳細不明。神官が研究を進めている。
セクメト   戦闘用とおもわれる召喚獣。神官と契約を交わしている。
バイコーン  回復能力を持つ、二角の馬。男女両方回復してくれる。
カトブレパス 戦闘用の召喚獣。とてつもない巨大な体を持つが、スフィンクスによって潰された。
ベヒーモス  戦闘用。白虎先生や白虎嬢が使う馬鹿でかい怪物。圧倒的な強さを持つ。衝撃波を放つことが出来る。

朱雀
シルフ    基本精霊。結界を張る能力を持つ。毒舌できつい口調で話す。召喚士取得。
コカトリス  吐息により、相手を石化させる怪鳥。師匠の戦友。召喚士取得。
フェアリー  師匠の本により確認。回復能力を持つ下級召喚獣。
カラドリウス 師匠の本により確認。召喚者の善悪を見極め、回復する鳥型の召喚獣。
ハーピー   朱雀嬢が使う召喚獣。上半身は女性で腕や足は鳥。身軽なこなしを得意とする。
グリフォン  朱雀嬢が使う召喚獣。翼を持った怪物で、炎を吐くことが出来る。
フェニックス 師匠の本により確認。死亡や生まれ持った持病以外の回復が出来る。

玄武
ウンディーネ    基本精霊。結界を張る能力と変化解除の能力を持つ。柔らかい物腰の女性。召喚士取得。
マーメイド     サモナーが愛している召喚獣。上半身は美しい女性で、下半身は魚。戦闘能力などは不明。
ウォーターリーパー ボスが使用する召喚獣。水系の能力を持つ蛙の化け物。
スキュラ      玄武娘が使用する、戦闘用の召喚獣。水、氷系の能力を持ち、波を起こしたりし、相手を攻撃する。召喚士取得。
レモラ       玄武娘が使用する、戦闘用の召喚獣と思われる。映写はないが角を持った大魚。
ケルピー      玄武娘が使用する、戦闘用の召喚獣と思われる。映写は無いが馬の姿をした化け物。
シービショップ   かなりの回復能力を持つ、おじいさんの姿をした召喚獣。召喚士取得。
ヒュドラ      戦闘用の召喚獣。たくさんの頭を持つ大蛇で、吹雪を吐き、相手を凍らせる能力を持つ。
リヴァイアサン   玄武娘が使用する、戦闘用の召喚獣。巨大な蛇のようなドラゴンで大津波を起こし、圧倒的な強さを持つ。
340 :305〜308 [sage]:2010/04/05(月) 16:18:27.73 ID:VZzf9WI0
おわり、今度こそ失礼しました。
魔道士ちゃん可愛いよぉぉぉぉぉぉぉぉぉおおおお!
召喚士め魔道士ちゃん幸せにしないと[ピーーー]ぞ
341 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/05(月) 16:35:46.61 ID:z/pTA.AO
>>340
GJ。だがキメェww
342 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/05(月) 17:10:07.57 ID:DkG9z8Yo
こんにちは、ご支援ありがとうございます!

>>330-333
細かくありがとうございます!詳細感謝です!

>>334
早速プリントアウトして眺めております!凄い便利です!

ここまでして貰えると本気で
まとめwikiでも作らせて頂こうかと思いますね!↓続き
343 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]:2010/04/05(月) 17:16:01.73 ID:DkG9z8Yo
嘘。続きません!ちょっと先に…

>>336-340
うおー完全版ありがとうございます!!
これ物凄く読んで下さってる気がする…。大変感謝です!
早速プリントアウトしないと!↓今度こそ続き
344 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/05(月) 17:16:47.90 ID:DkG9z8Yo
ザッザッザッザ…

戦士「しっかしあの鉱山は何だったんだろうな?」

召喚士「…うーん…そうだね」

魔道士「誰かが作ったものなんですかね?」

召喚士「形跡はありましたね」

戦士「でもよ、何でそんなところに魔物が?」

召喚士「それは…分からないけど…」

盗賊「……」

召喚士「とにかくあそこは普通じゃない」

戦士「ああ。立ち入り禁止にした方が良さげだな」

召喚士「うん。後で南方司令部にも立ち寄って頼んでみよう」

魔道士「そうですね!」

マーマン「へぇ〜、あとどんなもんだぁ?」

盗賊「…3時間は…かからないかな」

マーマン「まだそんなにあるのかよ…はぁ…」
345 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/05(月) 17:17:29.36 ID:DkG9z8Yo
戦士「何だよ情けねぇな…」

マーマン「バーカ、お前らと違って俺は水棲なの!」

戦士「んな事は分かってるって」

マーマン「じゃあ労えっての…はぁ…ふぅ…」

盗賊「……要る?」

盗賊は水の入った器をマーマンへ差し出す。

マーマン「ありがてぇ!…と言いたいところだが…」

魔道士「…?」

マーマン「お前らだって水は貴重だろ?大事にいこうぜ!」

マーマンは親指を立て、引きつった顔で笑みを浮かべる」

召喚士「あははっ!辛い時は言ってね!」

戦士「そうそう!その意気だっ!」

魔道士「頑張りましょうマーマンさん!えへへっ!」

マーマン「全く…昨日とは打って変わってだな…」

盗賊「……」
346 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/05(月) 17:18:56.06 ID:DkG9z8Yo
戦士「確かによ、言われたとおり…くよくよしててもしょうがねーしな」

魔道士「そうですよ!次は頑張りましょうっ」

マーマン「もう負けたなんて思ってねーみたいだな」

召喚士「まぁ、正直言うと負けたなんて思ってないんだ…」

マーマン「そうなんか?」

召喚士「確かにタルウィに追い詰められた時は…」

戦士「全滅…って思ったな」

召喚士「うん…」

盗賊「……」

召喚士「でもい、結果的に生きて帰って…」

魔道士「……」

召喚士「アレを見たときにやった!…って思ったんだ」

マーマン「アレ?」

召喚士立ち止まり後ろを振り返り指差す。

その先には戦士が大きな功績を手に笑っている。
347 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/05(月) 17:19:50.16 ID:DkG9z8Yo
マーマン「それって…!?」

戦士「でけぇだろ!!」

召喚士「これだけの鉱石はおそらく…そう見つからないですよ」

盗賊「…ああ」

魔道士「ちなみに売れば…家一軒ぐらいは買えますよ!」

盗賊「!?」

戦士「流石の目利きと……盗賊魂…」

盗賊「あ、い…いや」

魔道士「売ったりしたらダメですよぉ〜?」

戦士「当ったり前だろ!コイツは……」

戦士は腰にぶら下げた斧を手に持ち、頭上の太陽に照らす。

戦士「……約束なんだよ。…俺達のな」

盗賊「……ああ」

召喚士「……うん」

召喚士はキラキラと輝く斧を見つめ、ニッコリと笑う。
348 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/05(月) 18:09:51.48 ID:DkG9z8Yo
〜南方、南の森〜

ザッザッザ…

マーマン「なーんか昼だってのに薄気味悪い森だなぁ」

魔道士「マーマンさんが言うとちょっと本気にしちゃいますよ…」

召喚士「た、確かに…」

マーマン「魔物の気配はないみたいだけどな…」

盗賊「…ああ」

戦士「恐怖とかあんのか?」

マーマン「そりゃあ……あるさ」

戦士「へぇ…魔物より怖いのってなんだろうな…」

マーマン「多種族に恐怖はねーよ…あるとすれば…」

召喚士「……魔王…ですか」

マーマン「魔王なんて会った事もねぇさ」

魔道士「そうなんですか…?」

マーマン「ああ。謁見出来るのなんて、限られた奴らだけだろ」
349 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/05(月) 18:10:20.75 ID:DkG9z8Yo
ザッザッザッザッザ…

戦士「上下関係てのはどこも変わらねーんだな」

マーマン「…まぁなー、あ…そうだ」

盗賊「…?」

マーマン「もし魔物にあったら、まず声に反応しな」

召喚士「声…ですか?」

マーマン「そう、話が出来る奴ってのは知能が高い証拠だ」

魔道士「…言われてみれば…そうですよね」

マーマン「裏を返しゃ、話も通じねぇ奴らに何を言っても無駄」

盗賊「……」

マーマン「構わず即座に殺せ」

召喚士「……はい」

マーマン「話せる奴は場合によっちゃ戦闘も回避出来る」

戦士「今回みてぇにな」

マーマン「ああ」
350 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/05(月) 18:23:21.60 ID:DkG9z8Yo
戦士「しかしお前…なかなか詳しいし…」

魔道士「なんだか…強いんですよね…?」

マーマン「違うって!長年生きてる年の功ってヤツだよ」

召喚士「……」

盗賊「…見えてきたぞ」

先頭の盗賊が切り立った崖を指差し、全員が足早に向かう。

マーマン「うぇ…ここ、降るのか!?」

魔道士「そう思いますよね!実は……」

スゥ…

マーマン「消えたっ!?」

召喚士「ここ…」

召喚士は霧の中へ腕を突っ込み、霧に飲まれた腕は眼前より消失する。

戦士「この中がヒミツの入り口ってワケよ」

マーマン「はぁー…、なるほどねぇ…!」

マーマンは驚き顔で恐る恐る霧の中へと足を入れた…。
351 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/05(月) 18:24:51.69 ID:cZhnjfY0
改行クソなPSPで調べた暇人だけど
おおー、すげぇな改行してくれた人サンクス
みんな俺が不甲斐ないせいですまない









でも俺の功績ないじゃない……orz
せめて魔道士ちゃんに褒めてもらえたらよかったなぁ…はぁ…
352 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/05(月) 18:35:50.10 ID:DkG9z8Yo
それでは失礼します。ご支援ありがとうございました!
後ほども来れると思います!ノシ



>>351
魔道士「何言ってるんですか!ちゃんと感謝してますよ〜!」

盗賊「…そ、そうだぞっ。…凄く…助かる!」

魔道士「ありがとうございました!エヘヘ!!」
353 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/04/05(月) 19:20:50.31 ID:kAHmKJs0
>>351>>336もスゲー!! お疲れさま!! by人物書いた人
354 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/05(月) 20:10:22.92 ID:NqRA5i20
まとめ作った2人も1otuも乙!
by ただ見てるだけの人
355 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/05(月) 20:33:18.29 ID:cZhnjfY0
うっ……ふっ、ふっ、ふぅ………





今日も平和だな
356 : ◆1otsuV0WFc [saga]:2010/04/05(月) 23:50:15.26 ID:6enqVIIo
〜スグリーヴァの居城〜

スタスタスタ…

マーマン「……」

戦士「どしたよ?キョロキョロして」

マーマン「いや、まさか…こんな所があったとはなぁ…」

魔道士「私達モビックリでしたよー」

盗賊「……うん」

マーマン「んであの城にいるのが…」

マーマンは先にそびえ立つ城を指差す。

召喚士「スグリーヴァ…の城です」

マーマン「猿王スグリーヴァか…」

戦士「知ってんのか?」

マーマン「噂程度だがな…」

盗賊「…ほう」

マーマン「もう何百年も前から魔王と戦い続けてるっつー話だ」
357 : ◆1otsuV0WFc [saga]:2010/04/05(月) 23:58:03.51 ID:6enqVIIo
魔道士「そんな昔から…!?」

マーマン「まあ以前はこんな大規模でもなかったんだろうがな…」

盗賊「……」

召喚士「見えてきましたよ」

テクテクテク…

衛兵「おや…!?」

魔道士「こんにちはー!」

召喚士「ハヌマーンさんはいらっしゃいますか?」

衛兵「貴方たちは…!少々お待ちを…!!」

衛兵は慌てて城内へと走り入って行く。

盗賊「……」

しばらくの後衛兵は戻り、一同を城内へと案内する。

衛兵「どうぞ、ご案内致します!」

召喚士「さぁ、行きましょう」

マーマン「あ、ああ…」
358 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/06(火) 01:14:26.49 ID:yCmWZUSO
寝た…かな?
乙!
359 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/06(火) 01:15:11.46 ID:v/RUfgDO
今日もありがと!
おやすみなさいー
360 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/06(火) 01:25:04.62 ID:ZVEWwmQo
最近寝落ちとか多いみたいで心配になってくる
スケジュール立てて少し休め、な?
361 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/06(火) 01:30:17.63 ID:ROuCd.AO
>>1


魔導師ちゃん可愛い
マーマンも新居で快適に暮らせると良いな
362 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/06(火) 01:42:39.50 ID:W7sUpcSO
お子様プールで戯れるマーマンに和む予定
363 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/04/06(火) 17:55:15.89 ID:7I6dtESO
>マーマン「魔王なんて会った事もねぇさ」

>魔道士「そうなんですか…?」

>マーマン「ああ。謁見出来るのなんて、限られた奴らだけだろ」

>ザッザッザッザッザ…

 ・戦士「上下関係てのはどこも変わらねーんだな」
Cニア・召喚士「本当ですか?」

マーマン「ああ。元魔王が…そ、そんなモンだっ!」
364 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/06(火) 18:39:49.91 ID:y4Q9xm20
>>363
??
365 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/04/06(火) 20:03:40.52 ID:HM1DKgDO
>>363
俺もそんな妄想した
366 : ◆1otsuV0WFc [saga]:2010/04/06(火) 21:56:26.15 ID:0jCdzowo
〜城内〜

コツコツコツ…

マーマン「いやはや…立派なモンだな」

魔道士「凄いですよねぇ!」

戦士「こんな頼もしい味方がいるってのも心強いよな!」

盗賊「…!?」

召喚士「あっ……!」

コツコツコツ…

ハヌマーン「本日は如何なされた?」

魔道士「ハヌマーンさん!!」

召喚士「実は…またお願いがあって来ました」

ハヌマーン「ほう…?頼み事とな」

召喚士「はい。実は……」

ハヌマーン「まぁまぁ、まずはごゆるりとなされよ」

魔道士「ありがとうございますっ!」
367 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/06(火) 21:57:10.55 ID:1DBnWYDO
>>1キター
368 : ◆1otsuV0WFc [saga]:2010/04/06(火) 22:05:38.74 ID:0jCdzowo
〜客間〜

ハヌマーン「どうぞお掛けになられよ」

召喚士達とマーマンは誘導され、丸テーブルのチェアへと腰掛ける。

ハヌマーン「これ、持て成しを」

衛兵「かしこまりました」

タッタッタ…

ハヌマーン「…それで、こちらの御仁は…?」

マーマン「あ、どうも…」

マーマンは照れ臭そうに頭を軽く下げる。

戦士「戦力としてコキ使ってやって下さい」

マーマン「お、おいっ…!」

ハヌマーン「ふっ…成程」

召喚士「……」

ハヌマーン「貴方もこの者達に誑かされてしまいましたか…」

マーマン「は…ははっ…、まぁ…そうだな!」
369 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/06(火) 22:05:57.24 ID:oFhUTx20
やっと追いついた支援
370 : ◆1otsuV0WFc [saga]:2010/04/06(火) 22:06:35.90 ID:0jCdzowo
戦士「おいおい、たぶらかすって悪いみたいに…」

ハヌマーン「はっはっは、すまぬすまぬ」

盗賊「…ふふ」

テクテクテク…

衛兵「お待たせいたしました。どうぞ」

カチャカチャッ

戦士「ん…?」

魔道士「…これって!?」

ハヌマーン「茶だ。召し上がられよ」

召喚士「…では」

四人は茶碗を持ち上げ、濃く染まる抹茶を口に含む。

戦士「………にが」

魔道士「うぅ…大人の味です…」

盗賊「…ふーっ」

コトッ
371 : ◆1otsuV0WFc [saga]:2010/04/06(火) 22:07:16.55 ID:0jCdzowo
盗賊「結構なお手前で…」

召喚士「……ええ」

スタスタスタ

法師「ありがとうございます」

召喚士「これは次男様!…じゃなくて、法師さん」

魔道士「法師さんが点てたんですか?」

法師「魔道士さんには少し早かったですかな…?ふふ」

魔道士「そ、そんな事ありません…!」

戦士「あれからずっとここに?」

法師「ええ。大変お世話になっています」

ハヌマーン「なかなか通じる御仁であられる。大変助かっておる」

法師「いえいえ、こちらこそ…」

法師はゆっくりとマーマンの前へと歩み寄る。

法師「…これまた清らかな魔物さんだ」

マーマン「…へ!?」
372 : ◆1otsuV0WFc [saga]:2010/04/06(火) 22:07:58.22 ID:0jCdzowo
法師はマーマンの手を取る。

マーマン「お、おい…!?」

法師「目が見えぬ故に分かるのですよ」

マーマン「…は、はぁ…っ」

戦士「おー良かったなぁ!」

マーマン「う、うるせぇっ!!」

魔道士「エヘヘ!!」

召喚士「あはははっ!」

ハヌマーン「どれ、では参ろうか」

盗賊「……ああ」

マーマン「………」

法師「お気遣いありがとうございます。しかし一人で歩けます故…」

マーマン「そ、そうか…」

法師はマーマンの手を離すと、杖を伸ばしゆっくりと歩き始める。

その背後を心配そうに見つめながら、マーマンが続く。
373 : ◆1otsuV0WFc [saga]:2010/04/06(火) 22:08:35.21 ID:0jCdzowo
〜王の間〜

ザッ

ハヌマーン「では、しばし待たれよ」

そう言い残し、ハヌマーンは大きな玉座の横へ控える。

法師「……」

マーマン「……」

召喚士「………」

猿兵「スグリーヴァ様!お見えになられました!」

ハヌマーンは椅子から立ち、片膝をついて頭を下げる。

一同もそれを見習い同様に頭を下げる。

ドズン…ドズン…ドズン…ドズン…

スグリーヴァ「……」

ハヌマーン「皆様、面を上げられよ」

召喚士「はい」

マーマン「……!!」
374 : ◆1otsuV0WFc [saga]:2010/04/06(火) 22:09:18.55 ID:0jCdzowo
スグリーヴァ「うむ。ご苦労」

ハヌマーン「ははっ」

スッ…

スグリーヴァ「さて、今日は如何なされた?」

召喚士「どうかこの者を共に住まわせては頂けませんでしょうか?」

スグリーヴァ「……うぅむ」

マーマン「………」

スグリーヴァ「がーっはっは。聞くまでもなかろう。良い良い」

召喚士「ありがとうございます!」

魔道士「良かったですねっ!マーマンさん!」

マーマン「あ、ああ…!」

戦士「これで寂しい思いせずに済みそうだな」

盗賊「…ふふっ」

法師「心強いですね…」

ハヌマーン「…うむ」
375 : ◆1otsuV0WFc [saga]:2010/04/06(火) 22:10:12.96 ID:0jCdzowo
スグリーヴァ「しかし…意外とおるものよ」

盗賊「…?」

ハヌマーン「主…これは……」

スグリーヴァ「うむ…。価値はあるやもしれぬ…」

魔道士「え…?」

召喚士「あの…まさか…」

スグリーヴァ「うむ。軍師ハヌマーンよ」

ハヌマーン「ははっ」

スグリーヴァ「世界を見聞し、同士を集めて参れ」

ハヌマーン「仰せのままに…!」

戦士「そうか…!俺達がこれだけ見つけられたんだ…!」

召喚士「うん。きっともっと沢山の魔物が…同じ思いを抱いているはず」

魔道士「そうですよ!そのような皆さんが集結すれば…」

盗賊「…更なる規模が…見込める」

スグリーヴァ「がーっはっはっは!まさにその通りよ!」
376 : ◆1otsuV0WFc [saga]:2010/04/06(火) 22:12:26.33 ID:0jCdzowo
スグリーヴァは太腿を一度叩き、したり顔で続ける。

スグリーヴァ「此処は地の利に恵まれておる。しかしだ…」

法師「……」

スグリーヴァ「辺境故に情報も疎く人材も少ない」

召喚士「……なるほど」

ハヌマーン「新たな人材の登用と見聞も兼ねて旅に出る…」

法師「大変理に適っておりまする。しかしながら…」

スグリーヴァ「…んむ?」

法師「ハヌマーン殿のみでは行動範囲も限られてしまうでしょう…」

戦士「…だよな」

法師「スグリーヴァ様、私も共に参りましょう」

スグリーヴァ「なんと…!宜しいのか?」

法師「ええ。元は各地を巡るつもりでおりましたし…」

マーマン「……」

法師「何より宿飯のご恩もございますからね」
377 : ◆1otsuV0WFc [saga]:2010/04/06(火) 22:13:13.06 ID:0jCdzowo
ハヌマーン「それは大いに助かるが…宜しいのか?」

法師「何度も仰いますな…」

スグリーヴァ「承知した。ではその言葉に甘えるとしよう」

法師「いえいえ」

法師はニッコリと笑顔を見せる。

ハヌマーン「しかし…それでも不安がないわけではない」

法師「ええ…」

魔道士「…?」

法師「我々だけではせいぜい世界の南半分を把握している程度…」

ハヌマーン「左様。北方においては未開と言ってもよい」

盗賊「…北方」

ハヌマーン「お主等にずっと追随するわけにもいかぬしのう…」

召喚士「いるじゃないですか、北方に詳しい方が!」

戦士「……?」

ハヌマーン「…!?……おぉ、そうか…!そうだな!」
378 : ◆1otsuV0WFc [saga]:2010/04/06(火) 22:14:31.41 ID:0jCdzowo


しばらくすると猿兵が一匹の魔物を連れ入室する。

ハヌマーン「来たか…」

戦士「お前…!?」

オーク「!!」

魔道士「オークさん!!」

オーク「皆さん!お久しぶりです!」

盗賊「…そうか…この者なら」

召喚士「ええ。北方出身ですし、詳しいでしょう」

戦士「確かに…!」

オーク「え…えっ…!?」

ハヌマーン「今から私が説明しよう」

ハヌマーンはオークに先程の会話を伝える。

オーク「ほえぇ…。オ、オラが…ですか?」

スグリーヴァ「共に行ってやってはくれぬか?」
379 : ◆1otsuV0WFc [saga]:2010/04/06(火) 22:16:37.20 ID:0jCdzowo
オーク「で、でも…オラ…」

ハヌマーン「お主の力が頼りなのだ」

法師「共に…平和な世を作る為に…!」

オーク「う…うぅ……」

戦士「お前に渡した槍は飾る為じゃねーぞ?」

オーク「せ、戦士さん…!」

戦士「仲間を助ける為の槍だ。あん時みたいにな!」

オーク「………」

魔道士「オークさん…」

オーク「オ……オラ…行きます!!」

戦士「へっ!!」

魔道士「流石です!オークさんっ!」

ハヌマーン「助かる…さて、これで……」

マーマン「あ、あのよ…?」

ハヌマーン「…?」
380 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/06(火) 22:28:00.13 ID:jftMgyMo
西遊記かww
381 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/06(火) 22:32:29.14 ID:1DBnWYDO
>>380
しー
382 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/06(火) 22:57:51.71 ID:YWMOYF20
これはwww
383 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/06(火) 23:30:02.66 ID:iHiVghoo
本当にこの>>1の伏線の張り方と回収の仕方は素晴らしいな
思わず読みながらにやついてしまった
384 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/06(火) 23:46:29.56 ID:Lh0BHwDO
うむ。本当に上手いよな!
俺もニヤニヤしながら読んでたwwwwww
385 : ◆1otsuV0WFc [saga]:2010/04/06(火) 23:46:47.77 ID:0jCdzowo
戦士「どした?」

マーマン「い、いや…その…な」

戦士「何だよ…」

マーマン「俺も…行っていいかなってよ…」

マーマンは照れ臭そうに小声で呟く。

ハヌマーン「それはまことか!?」

法師「ありがたい…!」

マーマン「い、いやっ…そのなんつーか…」

スグリーヴァ「本当に良いのか?客人」

マーマン「あー…なんつーか、こいつら見てたり話聞いてるとさ…」

盗賊「……」

マーマン「冒険…とか誰かの役に立つってのも…悪い気しねーなってさ…」

魔道士「マーマンさん……っ!」

マーマン「だ…だからさっ、良かったらその…」

ハヌマーン「勿論だ。願ってもない事よ…!」
386 : ◆1otsuV0WFc [saga]:2010/04/06(火) 23:49:40.82 ID:0jCdzowo
スグリーヴァ「相分かった。では以上の者に任せる」

ハヌマーン「ははっ」

法師「必ずや…」

オーク「い…行ってきます!!」

マーマン「……」

戦士「面白くなってきたな!」

魔道士「本当ですねっ!エヘヘ!」

召喚士「気を付けて。無事を祈ってます!」

法師「皆様方も…!」

盗賊「……ああ」

ハヌマーン「互いに頑張ろうではないか…!」

スグリーヴァ「がーっはっはっは!目出度きかな!これっ!!」

猿兵「ははっ!!」

スグリーヴァ「宴じゃ!宴の支度をせいっ!」

猿兵「畏まりました!」
387 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/06(火) 23:50:20.32 ID:kxZwVQUo
ガンダーラガンダーラ
388 : ◆1otsuV0WFc [saga]:2010/04/06(火) 23:52:13.55 ID:0jCdzowo
こんばんはです!遅くなりすみません!
本日も多数のご支援感謝です!

>>369
いらっしゃいませ!ありがとうございます!

>>383-384
ありがとうございます!たまに忘れそうになったりしますけどね…はは…orz

それではオマケ書いて寝させて頂きます!おやすみなさい!ノシ
389 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/04/07(水) 00:11:27.76 ID:.ZsUYRso
〜オマケ〜

天才「伏線張るのはいいけどよ、割と放ったらかしだよな!」

魔法剣士「また出るんじゃないのか…?」

眼鏡「俺ら……上位ランカーだぞ…」

ジュニア「俺なんて名前しか出てねーぞ!」

サル「そんな奴いたっけ…?」

イヌ「覚えてないね」

キジ「まったくさー!

女侍「まぁアタイらもムジナだけどねぇ…ふぅ」

王子「おーっと!!ここは僕が……」

グイッ

マジシャン「俺って割と主要キャラ…だよな…?」

バーテン「そうでもない」

占い師「うん」

白虎長「うん」

マジシャン「のおおおおおおお!!」

大軍師「第十五部…楽しみですねぇ…ふふふ」
390 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/07(水) 00:29:59.57 ID:Z3JKEJAo

だが王子は[ピーーー]
391 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/07(水) 00:40:13.06 ID:X0zxorEo
>>1にまで邪険に扱われ始めた王子…



俺は応援してるからなっ
392 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/04/07(水) 01:07:40.18 ID:xANQ18s0
王子はまだまだもっとずっと後のほうに成長して出てくるさ
393 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/07(水) 01:09:30.90 ID:GdBMQEAO
>>1


まぁスポットが再び人の繋がりから召還士御一行の動向に移っただけだろうと脳内で勝手に納得してるよ!

ただし王子、テメーはダメだ
394 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/07(水) 01:29:37.84 ID:wLVJbkU0
>>393

最終決戦で
いろんな人が加勢に来る中、

王子、以下沢山のわき役「俺たちもいるぜ!」

ってか?
395 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/07(水) 01:54:39.83 ID:Fq/zCAAO
>>1おつ

王子がどんな感じに成長するか楽しみだが、まだ物語は1年いってないみたいだしもっと後になりそうだな
396 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/04/07(水) 02:23:12.60 ID:l7Rq4Hs0
>>1おつ
この物語は王道なのにも関わらず、いつもワクワクしながら読めるな
いつのまにかライフワークになってるし楽しませてもらってます
397 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/07(水) 07:55:39.42 ID:/dkyrns0
おお、いつも更新乙です

てかさ、戦士は美少女三人に囲まれて旅なんて羨ましすぎるな
398 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/07(水) 10:08:21.67 ID:9qVilQDO
今の4人が師匠やマジシャンくらいの年齢になった時に王子は20代後半くらいかな?

でもその年齢で一国の王だと冒険とかは厳しそうだよな。
つまり王子に今後活躍の機会はないな。残念。
399 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/04/07(水) 12:16:28.13 ID:2ANGo6SO
この話が漫画化されたら…

なんだろう、本編そっちのけで下ネタ満載になって召喚士が「はーん!!」とか言ってる姿が思い浮かんだ
400 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/07(水) 17:42:03.76 ID:tBuLoQAO
いけ☆コカ
401 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/07(水) 17:56:18.52 ID:HznfDcIo
こんばんは!是非漫画化お願いしますww↓続き
402 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/07(水) 17:56:46.70 ID:HznfDcIo
〜大広間〜

ガラガラガラッ

戦士「おぉ……」

魔道士「すごい…!」

盗賊「……ゴクッ」

大広間の長テーブルには、次々と食事が運び込まれている。

戦士「お前らもこういうモン食ってるのか?」

マーマン「さぁ…?俺は水ん中にいるもんがメインだな」

魔道士「お肉とか食べないんですか?」

マーマン「滅多に食わねぇな…どうも肉特有の臭いが苦手でな…」

召喚士「オークさんは…?」

オーク「オラ人間も食います!」

盗賊「…!?」

オーク「あ、でも今は食わねぇです。鳥好きです」

ゴブリン「オレも同じ!鳥美味い!犬も美味い!!」
403 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/07(水) 17:57:24.19 ID:HznfDcIo
召喚士「魔物も種族によってまちまちなんですね…」

ハヌマーン「我らも果物と野犬あたりが主流かな」

戦士「ふーん。なるほどなぁ…」

法師「人間は食したいと思わないのですか…?」

ハヌマーン「……」

法師「此処には人の死臭など全くありません」

ハヌマーン「…ないと言えば嘘となる」

盗賊「……」

ハヌマーン「しかし人間とて同様である?」

魔道士「…?」

ハヌマーン「牛や豚を食さずとも、魚や果物で賄えるであろう?」

召喚士「まぁ…そうですね……」

ハヌマーン「我らとて同じ事よ」

戦士「そっかぁ……」

ハヌマーン「さあ皆の者、着座してくれ」
404 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/07(水) 17:57:59.41 ID:HznfDcIo
テクテク…カタッ

ハヌマーン「主、スグリーヴァ様に代わり…皆の無事をここに祈る!」

一同はグラスを高々と掲げ、中身を飲み干す。

召喚士「………んっ…ぷはぁ!!」

戦士「…うめぇ!!」

ハヌマーン「さあっ、どんどん食してくれ!」

盗賊「……モグモグ」

魔道士「いただきまーす!」

戦士「おっ、これ美味いなっ!何だこれ!?」

オーク「そ、それは…豚の・・・睾丸です」

戦士「!?」

魔道士「っ!!」

タッタッタッタッタ

盗賊「ま、魔道士!?」

戦士「ゴホッ!…早く言えッ!!」
405 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/07(水) 17:58:41.58 ID:HznfDcIo
テクテクテク…

召喚士「スグリーヴァ様は?」

ハヌマーン「酒宴には顔を出されんよ」

召喚士「そうなんですか?」

ハヌマーン「ああ。ご自身の戒めだそうだ」

法師「戒め…ですか」

ハヌマーン「詳細までは私も存じぬがな」

召喚士「…なるほど」

法師「召喚士さん、良かったら世界の話…またお聞かせ頂けませぬか?」

召喚士「…!?ええ、喜んで」

法師「ではまずは…西方の話など…」

召喚士「西方ですか?…あそこはですね…」

ハヌマーン「ふふっ…」

一同は心ゆくまで酒宴と会話を楽しみ、夜を過ごした。

そして、あっという間に新しい朝を迎える。
406 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/07(水) 17:59:10.27 ID:HznfDcIo
〜スグリーヴァの居城、城門前〜

魔道士「お世話になりました!」

法師「互いに頑張りましょう!」

召喚士「ええ。いつでも言って下さい!すぐに駆けつけます!」

オーク「戦士さん…オラ、頑張るです!」

戦士「おうっ!次会う時は互いにレベルアップだな!」

ガシッ!!

マーマン「……ありがとな」

召喚士「こちらこそ…!」

ハヌマーン「では…」

盗賊「…ああ」

ザッ…テクテクテク

魔道士「お元気でー!!」

魔道士は後ろを振り返り、城門の上へと手を振る。

ゴブリン「さよーならー!またねー!」
407 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/07(水) 17:59:38.17 ID:HznfDcIo


ハヌマーン「さて、我々も行くとするか」

法師「ええ」

マーマン「んで、どこに向かうんだい?」

法師「そうですね。西へ…と行きたいところですが…」

オーク「…?」

法師「なにぶん無知なもので、慣れた東方から参りましょうか」

ハヌマーン「うむ…賢明だな。そうしようか」

マーマン「東方か…随分行ってねーなぁ…」

オーク「オラ、初めてです!多分!!」

法師「さて…行きましょう」

ハヌマーン「…ふふ」

法師「……どうしました?」

ハヌマーン「ん、いや……ふふっ」

法師は杖を手にゆっくりと歩きだし、その後を三匹の魔物が武器を手につき従った。
408 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/07(水) 18:00:10.43 ID:HznfDcIo
〜街道〜

戦士「しっかし不思議なモンだよなぁ〜」

魔道士「…何がですか?」

戦士「いや、だってよ…人間と魔物が一緒に旅する事になるとは…」

召喚士「まぁ俺達もそうだったけどね」

盗賊「…うん」

戦士「だからさ、それが当たり前ってのが不思議だって話だよ」

召喚士「まぁ…言われてみればそうだよね…」

戦士「だろ?船の上でバカでかいイカに襲われてピーピー言ったり…」

魔道士「ありましたね…」

戦士「…師匠の修行で出会った奴なんて、本当は良い奴だったかもな…」

召喚士「…そう…だね」

戦士「…まぁ、考えても仕方ないか」

盗賊「…あるのは…前進のみ」

魔道士「そうですよっ!」
409 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/07(水) 18:00:39.81 ID:HznfDcIo
戦士「ほんで、次はどうすんだ?」

召喚士「まずは南方司令部に言って報告しないとだね」

魔道士「あ、そうですよね!」

召喚士「流石に呼びかけたと言えど…」

戦士「放ったらかしはマズイもんな…」

盗賊「…ああ」

魔道士「それじゃ司令部まで…」

戦士「レッツゴー!ってか」

盗賊「……」

召喚士「…どうしました?」

盗賊「…すっかり…元気出たな」

召喚士「…そうですね。南東やタルウィの事は吹っ切れたようです」

盗賊「…うん」

召喚士「あの…何か…?」

盗賊「…ん?…いや。…行こ」
410 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/07(水) 18:01:21.00 ID:HznfDcIo
〜南方司令部〜

テクテクテクテク…

衛兵「……!?」

召喚士「あ、あの…」

衛兵「朱雀…先生でしたよね!?」

召喚士「あ、は…はい」

衛兵「しばしお待ちをっ!」

衛兵は敬礼を解き、慌てて司令部内へと駆けて行く。

戦士「すっかり有名人だなっ!」

召喚士「よ…止してくれないかな…」

〜司令部、応接間〜

コンコン…ガチャッ

南方参謀「最近は頻繁に会えて嬉しいわぁ〜」

南方参謀はドアを開けるや否や満面の笑みで手を振る。

戦士「…はぁ、どうも」

南方参謀「それで、どうしたの?」
411 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/07(水) 18:03:01.22 ID:HznfDcIo


盗賊「……ズズーッ…あちっ」

南方参謀「なるほどねぇ…。そんな事が…」

召喚士「はい…」

戦士「実際戦ったから分かるが、アレは次元が違いすぎる」

南方参謀「あなた達が太刀打ち出来ないんじゃ…私達でも無理ね」

戦士「どうすんだ?」

南方参謀「そうねぇ……封印?」

魔道士「封印ですか?」

南方参謀「だって魔王までいる可能性が高いんでしょ?」

盗賊「……ああ」

南方参謀「じゃあせめて封印するしかないわよ」

戦士「下手に手を出して返り討ちにあってもしょうがないしなぁ」

召喚士「…うん」

南方参謀「そういう事。そうとなれば……」
412 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/07(水) 18:11:57.31 ID:HznfDcIo
スッ…テクテクテク…コトッ

南方参謀は紙とペンを取り、再び席に着く。

魔道士「どうするんですか?」

南方参謀「私たちじゃどうにもならないもの…」

南方参謀はつぶやきつつも、紙に文章を書き連ねていく。

盗賊「……」

南方参謀「…よし」

カサカサッ…シュッ

南方参謀「はいっ」

召喚士「へっ…?」

戦士「届けろってか…?」

南方参謀「そうよ」

魔道士「誰に……?」

南方参謀「そりゃあ決まってるじゃない!一番偉い人よ」

召喚士「!!」
413 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/07(水) 18:23:51.97 ID:HznfDcIo
戦士「な、何で俺達がっ…」

南方参謀「私達の兵が行くより早いし安全だからよ」

召喚士「そんな…良いんですか?勝手に…」

南方参謀「良いのよ!私に権限あるんだし!」

戦士「お気楽っつーか…なんつーか…」

南方参謀「国家の機密事項よ?決して紛失や漏らしたりしないように!」

盗賊「……無論」

南方参謀「なんてね!あなた達の事は信頼してるから頼むのよ!」

召喚士「……分かりました」

南方参謀「それに、本国の皆様もあなた達の事は目に掛けてるようだしね」

魔道士「そうなんですか…?」

南方参謀「そうよ?青龍先生に白虎長に…総司令官に…」

召喚士「そんな滅相もないっ!」

南方参謀「本当の事よ。頼むわね…!」

戦士「真顔で頼まれたんじゃ…断れねぇわな…!」
414 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]:2010/04/07(水) 18:51:24.80 ID:HznfDcIo
では失礼します!ご支援ありがとうございました!ノシ
415 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/07(水) 19:39:36.71 ID:muALvUDO
いつ見てもwktkするなぁ。
今日も乙でした、ありがとう!大好き!

…1のことじゃないんだから、お話のことなんだからねっ///
416 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/07(水) 21:14:36.83 ID:ADoFdcDO
ゴブリンなのにかわいい……だと……?
417 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/08(木) 00:15:26.25 ID:bB0s7ASO
乙!
漫画のタイトルは
「戦士と魔物と召喚獣」で
418 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/08(木) 00:35:08.06 ID:Vdel4j6o
誰かツクールでゲーム化をだな
419 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/08(木) 00:45:05.05 ID:E3Wde6AO
>>1おつ

はてさて西遊記組も気になるところだな
420 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/08(木) 01:33:25.42 ID:EHZ36QAO
凄いな魔導師ちゃん達…
こんな凄いパーティーが少し前まで雑魚ばっかり狩って生計立ててたのかと思うと…なにかこう、来るモノがあるな
何だったっけか、一番最初の挑戦
またまた頭から読み返すかー>>1と魔導師ちゃん愛してる
421 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/08(木) 03:24:50.07 ID:3r4IKsSO
魔道士「えへへ」
ハヌマーン「ふふ」
422 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/08(木) 04:36:56.33 ID:jPLgdoAO
>>418
DS版持ってないんだよね〜

423 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/08(木) 12:17:26.02 ID:UcQhvwDO
雑魚ばっかり狩るというか
最初の頃から攻撃翌力と防御力のバランス的に防御に合わせてやってる感じがするな
だから攻撃は効いてても最初の頃苦戦とかしてただろ?
424 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/08(木) 13:56:25.64 ID:wE6sWgDO
コカトリスのおかげで攻撃翌力は高かったもんな

後はイケメンユニコーンさんのおかげでバランスの悪さを補ってたよな…
425 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/08(木) 14:39:36.03 ID:Vgjn7EAO
>>248
今更だが、これって意外とすごい事じゃね?
426 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/08(木) 16:25:51.09 ID:FjjL5wI0
>>418
GBA版ならある
427 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/08(木) 16:28:36.08 ID:FjjL5wI0
>>425
気になったから実際にやってみた

スゲー
http://beebee2see.appspot.com/i/agpiZWViZWUyc2VlchQLEgxJbWFnZUFuZFRleHQY1vxmDA.jpg
428 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/08(木) 17:02:34.38 ID:t4z/GAYo
召喚士「…本国…ですか」

魔道士「……」

南方参謀「もちろん強制ではないわ」

盗賊「……どうする?」

魔道士「……行きましょう!」

召喚士「…はい」

南方参謀「じゃあ、お願いするわね」

戦士「おう」

戦士は南方参謀より手紙を受け取る。

南方参謀「報酬もちゃんと用意するから」

召喚士「そんな、別に…」

南方参謀「いいえ。親しき仲にも礼儀あり、でしょ?」

召喚士「…ありがとうございます」

南方参謀「いーえっ!」

南方参謀は笑顔で召喚士に抱きついた。
429 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/08(木) 17:08:31.62 ID:t4z/GAYo


南方参謀「じゃ、気をつけてね」

魔道士「ありがとうございます」

盗賊「…では」

衛兵「ご武運を!」

四人は一礼し、南方司令部を後にした。

南方参謀「……」

ザッザッザ…

南方参謀「…あら、戻ったの?」

南方魔道長「話は聞いた。面倒な事になったな…」

南方参謀「お陰様で位置が特定出来たわ」

南方魔道長「しっかし…ココも厄介なもんだわな…」

南方参謀「パズズにラーヴァナに…アンラ・マンユ……」

南方魔道長「んなもん北だけで十分だっつうに…」

南方参謀「ま、だからこそ優秀な皆さんがここにいるのよねぇ」
430 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/08(木) 17:09:11.74 ID:t4z/GAYo
南方魔道長「優秀…ねぇ」

南方参謀「貴方もよっ」

南方魔道長「…アホか」

ザッザッザ…

南方参謀「……ほんと、骨が折れるわねぇ」

テクテクテク…

〜街道〜

魔道士「本国までどのように?」

召喚士「まぁ北上して…船が最短ですかね」

戦士「だな!ちゃっちゃと行って終わらせちまおう」

召喚士「うん」

魔道士「それでは、目指せ港っ!えへへ!」

戦士「目指せ本国!!」

魔道士「ほらっ、盗賊さんも!」

盗賊「お…おー…」
431 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/08(木) 17:09:59.83 ID:t4z/GAYo
〜???〜

ボウッ…ボッボッ…

小さな火の玉が徐々に大きくなり、人の形を成す。

ザッ…スタスタスタ…

タルウィ「…ん?」

テクテク…ピタ

ザリチュ「……」

タルウィ「…やあ」

ザリチュ「……上機嫌」

タルウィ「まぁな…久々に楽しめたよ」

ザリチュ「…召集」

タルウィ「アンラ・マンユ様が?」

ザリチュはゆっくりと頷く。

タルウィ「そう…。ならば行こうか」

ザリチュは再び大きく頷き、タルウィの後に続いた。
432 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/08(木) 17:10:39.77 ID:t4z/GAYo
ザッザッザッザッザ…

サルワ「さっさとしろこのクズ!!」

タローマティ「……」

カツカツ…コッ…

ドゥルジ「穏やかじゃないわねぇ…」

サルワ「文句でもあるのか…?ドゥルジ?」

ドゥルジと呼ばれた妖艶な女性を模した魔物は溜息交じりに言葉を返す。

ドゥルジ「サルワ…。タルウィは戦いを終えてここに…」

サルワ「戦い?それこそが既に手緩いわっ!!」

サルワは巨体を振り返り、腕組みを解き会話を続ける。

サルワ「人間相手に戦いだと?馬鹿か。あるのは圧倒的な蹂躙のみ!」

テクテクテク…

タルウィ「……」

サルワ「拳を交え心を弾ませたところで何を…」

タルウィ「…」
433 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/08(木) 17:11:10.17 ID:t4z/GAYo
テクテクテク…

サルワ「話を…聞けぃ…!!」

サルワは顔を紅潮させ、両拳を強く振り上げる。

ブアッ!!

タローマティ「…御前だ。黙れ」

サルワ「…う…ぐっ!!」

ドドドドドドドドドドド……

ドゥルジ「……」

ザリチュ「……」

ザザッ!!

只ならぬ気配に、一同は即座に膝をつき平伏す。

タルウィ「……」

アンラ・マンユ「アカ・マナフがおらぬな」

タローマティ「単独にて任務…遂行中にて」

アンラ・マンユ「そうか。して…タルウィ・・・」
434 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/08(木) 17:13:31.80 ID:t4z/GAYo
タルウィ「…は」

アンラ・マンユ「上々か?」

タルウィ「上々です」

アンラ・マンユ「…ならばよし」

タルウィ「人間も此処の存在に気付くでしょう」

タローマティ「必死になるかの……」

ドゥルジ「なってくれれば…しめたものね」

ザリチュ「……」

アンラ・マンユ「あと数年かな。うん…」

ドゥルジ「…楽しみですわ」

サルワ「パズズ不在の今こそ!!」

タローマティ「それよりも…重要な事は…」

タルウィ「…サタンの存在」

ザリチュ「…好機」

アンラ・マンユは静かに微笑み、漆黒の中に姿を消した。
435 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/08(木) 17:15:10.92 ID:t4z/GAYo
〜南方、港〜

召喚士「……涼しい〜」

魔道士「潮風が気持ちいいですねぇー!」

戦士「湿気ベッタリだったかんなぁ…!」

盗賊「…うん」

召喚士「船は40分後に出発ですね」

戦士「そんじゃ飲み物と軽食だけ買っておくか」

召喚士「ワークショップは本国に着いてからでいいね」

魔道士「そうしましょう!」

戦士「おっし!んじゃ、行ってくる!」

盗賊「…わ、私も…!」

召喚士「お願いしますっ!…ははっ」

四人は南方での任務を終え、本国を目指す。

しかし本国では、更なる試練が待ち受けていたのであった…。

〜第十四部、完〜
436 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]:2010/04/08(木) 17:16:31.90 ID:t4z/GAYo
こんにちは!とりあえず第十四部、完でございます!

>>427
これ凄いですね!需要はなさそうですが…ww
437 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/08(木) 18:38:31.08 ID:Alpdb9Ao
ひとまず乙

何かアンラ・マンユの軍勢いきなり強そうだな・・・・・・
でも一体噛ませがいたようなwwww
438 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/08(木) 18:43:22.19 ID:gNnz6nIo
モーニングブルードラゴンもいるのか
439 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/08(木) 21:13:04.91 ID:1ALTnEDO
モーニングレッドドラゴンの事も忘れないであげてください
440 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/08(木) 22:27:11.85 ID:qlpo9EAO
ドルジェ……
441 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/04/08(木) 22:54:13.66 ID:xJ3ostMo
朝青龍は関係ないだろうが
442 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/09(金) 01:07:15.39 ID:.syEfgAO
>>1
また一つの章が終わってしまった
マーマンいいやつだったな


魔物だけで会話すると簡潔にしか話さないから意図を掴みにくいな…でもなんか怖い
443 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/04/09(金) 01:41:05.38 ID:SPQhY6SO
魔物だけの会話は重要っぽいよな

とりあえず1乙
444 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/09(金) 03:13:00.20 ID:WX.cg0E0
ついに魔王が喋ったな
今までは名前だけだったからまだ遠い存在って感じだったけど
なんかドキドキする
これが…恋⁉
445 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/09(金) 10:47:30.05 ID:ty.AaISO
>>444

いや、変です。
446 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/09(金) 11:42:26.59 ID:rswwwpoo
>>444
いや、蛮だな。
447 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/09(金) 11:52:06.04 ID:BbeFbYAO
同性愛は非生産的だから駄目だよ
448 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/04/09(金) 13:29:40.11 ID:Zky2nT6o
>>447
そうかすごいね!!君は全ての行動が生産的なんだ!!!
非生産的な行動は一切しないんだね!?
449 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/09(金) 13:36:25.14 ID:1SvK8cAO
>>446
お前ん家のID低くない?
450 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/09(金) 14:56:50.73 ID:AfreBYAO
魔王の口調がやたら軽く感じるんだが
「あと数年かな。うん♪」
451 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/04/09(金) 14:58:02.22 ID:0zNyQboo
まさか王子てめぇ…!!
452 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/09(金) 18:27:09.99 ID:gmBfIJUo
ザザーン…ザザーン…

戦士「…ふあぁ」

召喚士「眠そうだね」

戦士「んー、まさか個室が空いてないとはなぁ…」

魔道士「珍しく混んでますよね…」

召喚士「何なんでしょうね?」

盗賊「……」

四人は甲板の手すりに寄りかかり、ぼーっと海を眺める。

戦士「凄かったなぁ…」

盗賊「……うん」

戦士「あんなんどうやって倒しゃあいいんだよ…」

魔道士「本当ですよね…」

召喚士「まあ後は…国軍にお任せしましょう」

戦士「それが賢明だわな…」

戦士は手に持った封筒を、じっと見つめる。
453 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/09(金) 18:29:25.86 ID:gmBfIJUo
「行けっ!コカトリス!!」
   〜第十五部〜
454 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/09(金) 18:30:36.23 ID:gmBfIJUo
〜本国〜

盗賊「……うわ」

戦士「なんじゃこりゃ!」

魔道士「お祭でもあるんですかね!?」

四人は港へ着くや否や、驚きの表情を見せる。

召喚士「何なんでしょうね…」

戦士「ちょっと聞きてぇんだが…これは一体何だい?」

男「ん?…知らんのか?出陣式だよ」

召喚士「出陣式?また戦ですか!?」

男「ああ…。そうみたいだな」

魔道士「次はどこで……」

男「北らしいが…」

盗賊「……」

戦士「なるほどねぇ…。だからこんなに人が…」

召喚士「それにしては多いけどね…」
455 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/09(金) 18:36:43.10 ID:gmBfIJUo
〜ワークショップ〜

召喚士「…お願いします」

召喚士は書類一式を店員へと手渡す。

店員「はい、かしまりました」

テクテクテク…

戦士「これで金も多少は潤ったかな…」

召喚士「新しい装備を揃える、とまではいかないけど…」

盗賊「……」

テクテクテク…

店員「お待たせ致しました。報酬をお受け取り下さい」

ドサッ

店員「あとこちらを預かっております」

魔道士「手紙ですか?」

戦士「どこからだ?」

召喚士「!!……本国からの…依頼!?」
456 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/09(金) 18:37:26.41 ID:gmBfIJUo


店員「ありがとうございました」

魔道士「私達にも来ていたんですね」

戦士「断るわけにはいかねーよなぁ…」

盗賊「…勿論」

召喚士「それでは国軍司令部に行きましょうか」

戦士「そうだな!それが目的だし…」

魔道士「そうしましょうっ」

〜国軍司令部〜

ザッザッザ…

召喚士「あの、すみません」

門兵「…?」

召喚士「南方司令部より書面を預かって来ました」

門兵「書面…?」

戦士は懐より封筒を取り出し、門兵へと手渡す。
457 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/09(金) 18:38:06.05 ID:gmBfIJUo
門兵「……しばしお待ちを」

門兵は不思議そうな顔を見せ、門内へと入っていく。

ドドドドド…

盗賊「…?」

騎兵「道を開けろーっ!」

パカラッパカラッパカラッ…

戦士「なんか慌しいな」

召喚士「出兵が近いからじゃないかな?」

戦士「そっか…」

魔道士「大変ですねぇ」

ザッザッザ…

門兵「確かにお預かり致しました。ありがとうございます」

召喚士「え?あ…はい…」

門兵「報酬はワークショップ経由にて、との事です」

召喚士「あ、ありがとうございます…」
458 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/09(金) 18:38:47.12 ID:gmBfIJUo
門兵「それでは、ご苦労様です!」

門兵は敬礼し、四人を見送る。

魔道士「えっ?もう終わりですか?」

戦士「アッサリしてやがんな…」

召喚士「忙しそうだしね…。俺らも行こうか」

盗賊「…うん」

魔道士「じゃあ宿の手配行きましょうか!」

戦士「おう」

四人は司令部を後にする。

〜国軍司令部、司令室〜

カツカツカツ…コンコン

司令官「…ん」

ガチャッ…パタン…カツカツ…ザッ

副司令官「…これを」

司令官「……ん?」
459 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/09(金) 18:39:13.55 ID:gmBfIJUo
司令官は副司令官より一通の手紙を受け取る。

カサッ…

司令官「………これはまた…厄介だねぇ」

副司令官「如何なされます?」

司令部「ま…彼らを出すしかないよねぇ…」

副司令官「……」

司令官「こんな状況下だしねぇ……」

副司令官「…畏まりました」

司令官「そもそも彼らの任務だもの。頑張って貰おうかな」

副官「……はっ」

ザッ…カツカツカツカツ…ガチャッ

大軍師「…おや、こちらにいらっしゃいましたか」

副司令官「…おお、これは軍師殿」

大軍師「そろそろ出陣のご準備を…」

副司令官「相分かった…すぐ行く。それと…」
460 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/09(金) 18:39:41.37 ID:gmBfIJUo
大軍師「…?」

副司令官「特殊遊撃強襲隊の用意を」

大軍師「ほう…?これはまた如何な…」

司令官「…ん」

大軍師は一礼し、司令官より手紙を受け取る。

大軍師「……ほう」

副司令官「この忙しい時に困ったものだ」

大軍師「全くです…」

大軍師は気だるそうに扇子を仰ぐ。

大軍師「さぁ参りましょう。合流遅れなど国軍の恥となりますぞ?」

副司令官「そうだな…。急ぐとしようか」

大軍師「では、失礼致します」

カツカツ…カチャッ…パタン

司令官「……ふー」

カチャカチャ…グッ……コトッ
461 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/09(金) 18:40:12.45 ID:gmBfIJUo
〜宿〜

魔道士「えーっ!?満室ですかぁ?」

フロント「申し訳ありません…」

召喚士「空きはこの部屋だけですか…」

フロント「ええ。四名様用の大部屋です」

召喚士「どうします?」

戦士「寝るだけだし、俺はまぁ…構わんが…」

盗賊「…う、うん…っ」

魔道士「…そ、そう…ですね」

召喚士「じゃあ…この部屋で…」

フロント「かしこまりました。ご迷惑をお掛け致します」

カチャカチャッ…

戦士「出陣式だからこんななのかい?」

フロント「ええ。しかも殿下直々のご出陣ですからね!」

魔道士「!?」
462 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/09(金) 18:41:00.65 ID:gmBfIJUo
召喚士「…殿下…?」

フロント「皇太子様ですよ!」

盗賊「!!」

戦士「そういう事か…!なるほどなぁ…」

召喚士「すると…さっきの依頼は…!!」

魔道士「皇太子様の下で戦うって事ですね…!」

戦士「すげー…」

フロント「お待たせ致しました。どうぞ」

盗賊「…ありがと」

〜部屋〜

ドサッ

戦士「よっし…準備完了!!」

魔道士「後はお風呂入って寝るだけですね!」

召喚士「……」

戦士「どした?」
463 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/09(金) 18:42:26.15 ID:gmBfIJUo
召喚士「あ、いや…一応地図で確認しておこうかと思って…」

盗賊「……」

召喚士「あ、あの…、と…盗賊さん…」

盗賊「…なに?」

召喚士「ハ、ハッキリ言わせて頂きますけど…」

盗賊「は、はいっ…!?」

召喚士「その…格好、何とかなりませんか…?」

盗賊「!?」

魔道士「盗賊さんっ!」

召喚士「す、すいません!!」

盗賊「い、いえっ!」

タタタッ…

戦士「はぁ。…んで?」

召喚士「まず俺達は明朝、北へ向かう」

戦士「…だな」
464 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/09(金) 18:45:12.37 ID:gmBfIJUo
召喚士「目的地はここ…」

キュキュッ…

魔道士「えーっと…北方司令部ですね!」

召喚士「はい。ここで国軍と合流予定です」

戦士「現地合流なのか?」

召喚士「うん。国軍は予め今夜から徐々に出陣を開始するみたい」

戦士「へえ…」

召喚士「流石に殿下がいらっしゃるからじゃない?」

テッテッテ…ストッ

盗賊「…下準備も…あるしな」

戦士「そうだよなぁ…」

魔道士「…なるほど」

戦士「んじゃ風呂にすっか」

召喚士「お先にどうぞ」

魔道士「あ、ありがとうございます…」
465 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]:2010/04/09(金) 18:52:47.03 ID:gmBfIJUo
こんばんは!本日もご支援ありがとうございます!
明日は休みなので今日はなんとか進められそうです!
では一旦失礼致します!ノシ
466 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/09(金) 19:05:02.56 ID:NaS08Z60
乙!!
盗賊ちゃんはどんな格好を…!
467 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/09(金) 19:59:01.07 ID:wh3T6sDO
>>1乙!
15部は大規模戦闘になりそうだな。

前回みたいな洞窟なんかもワクワクするけれど、
戦略的な動きがある大規模戦闘も面白いよな。

召喚士が戦略、戦術の才能を発揮するのを見るのが楽しみだぜ!
主人公なのに存在感薄めだけど俺は召喚士を応援してるよ。頑張れ召喚士!!
468 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/09(金) 20:32:47.54 ID:0wrsmZ.o
盗賊ちゃんどんな格好だったのだろうか
469 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]:2010/04/09(金) 22:38:48.82 ID:D3vvaWUo
>>466>>468
ノーブラタンクトップにホットパンツで太ももバーンみたいな感じです

>>467
ありがとうございます!今回は色々出てくる?予定です!
470 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/09(金) 22:49:44.01 ID:zfVqKN.o
>>469
っ・・・・ふぅ・・・
471 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/09(金) 23:01:04.83 ID:1hgDoYAO
盗賊「太ももバーン」
472 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/04/10(土) 03:13:17.36 ID:nU1FRqQo
太ももバーンwwwwwwwwww
473 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/10(土) 03:27:51.35 ID:.pgyjFwo
カチャッ…パタン

魔道士「あ、思ったより狭くないですね!」

盗賊「う、うん…っ」

キュッキュッ…カポッ…ワシャワシャ…

魔道士「ふふふ〜ん♪」

盗賊「……」

魔道士「どうしたんですか?ソワソワして…?」

盗賊「えっ!?あ……いや…」

魔道士「……?」

盗賊「……」

バシャッ!!……ザブンッ!!

盗賊「……ブクブク」

魔道士「えっ?」

盗賊「…す、すぐ隣に…い、いるんだ…ぞ…?」

魔道士「……あっ」
474 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/10(土) 03:28:23.96 ID:.pgyjFwo


戦士「……うーむ」

召喚士「………」

戦士「ちょ、ちょっと…飲み物でも買いに…」

召喚士「お、俺が行こうか!」

バッ

戦士「いやいやいや!ここは俺が…」

召喚士「そんな悪いよ!俺が…」

戦士「……」

召喚士「……」

ストッ

戦士「……はぁ」

召喚士「……慣れないもんだね。しかし」

戦士「…ああ」

四人の心境を知る由もなく、夜は更けていった。
475 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/10(土) 03:35:12.46 ID:.pgyjFwo
〜次の日〜

戦士「お、来た来た」

魔道士「おはようございまーす!」

盗賊「…おはよう」

召喚士「」おはようございます」

魔道士「眠たそうですね…」

戦士「そりゃ眠いよ…」

魔道士「眠れなかったんですか?」

戦士「……当たり前だろ」

魔道士「暖かくなってきましたからねー」

戦士「……そうじゃねぇって」

召喚士「それじゃ行きましょうか!」

盗賊「…うん」

テクテクテク…

戦士「あん?何だ…?」
476 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/10(土) 03:41:39.96 ID:.pgyjFwo
四人が宿を出ると、道の前には人だかりが出来ている。

召喚士「出陣式じゃない?」

魔道士「あ、そうですよ!」

戦士「なるほどねぇ…」

召喚士「…あの、すいません」

老人「はい?」

召喚士「出陣式はこれからですよね?」

老人「ええ。もう少ししたらじゃないかな?」

盗賊「……」

召喚士「なるほど。ありがとうございます」

魔道士「せっかくだし、見てから行きましょうか!」

召喚士「…うん。そうですね」

戦士そんじゃも少し先の方で見るとすっか」

魔道士「じゃああっちの方行ってみましょう!」

盗賊「…うん」
477 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/10(土) 03:54:30.63 ID:.pgyjFwo
〜王宮〜

カツカツカツ…コンコン

皇太子「いいぞ」

ガチャッ

エリート「殿下、まもなく準備が整います」

皇太子「おう、こっちも万端だ。行こうか」

エリート「はい」

執事「お気を付けなさいませ」

皇太子「それじゃ行ってくるよ」

カツカツカツ…

皇太子「…?おや、こちらは?」

エリート「この度、私と共に殿下の副官を務めまする国軍の者です」

副官「宜しくお願い致します!」

皇太子「若いのに大したものだね。よろしく」

エリート「では参りましょう」
478 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/04/10(土) 04:11:15.52 ID:TAKVDRc0
皇太子は何歳位の設定?
「若い〜」て言う歳ってことは30〜40位かな?
479 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/10(土) 04:15:40.45 ID:7DBqBMko
なぜか分からないけどエリートでワロタ
480 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/04/10(土) 04:17:14.06 ID:psxiPUDO
>>1
乙!来るって信じてたぜ〜。ってなわけでおやすみ。
481 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/10(土) 04:37:09.35 ID:.pgyjFwo
〜王宮前〜

ザッ

皇太子「お待たせ」

大軍師「では参りましょうか」

副司令官「これより北方討伐戦を開始する!」

兵士「おぉっ!!」

大軍師「では…どうぞ」

皇太子「えー、諸君。この戦いは地獄の壁の確保において大切な戦いとなる」

エリート「……」

皇太子「決して負けてはならない。しかし…命より大切な物などない」

副官「……」

皇太子「勇敢と無謀を吐き違えるな。以上だ」

兵士「おぉ−!!」

大軍師「さて、ではこれより……」

副司令官「…出陣!!」
482 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]:2010/04/10(土) 04:38:49.56 ID:.pgyjFwo
>>478
国王が高齢な感じなのでおそらくそのくらいですかね

>>479
久々の登場ですw

>>480
ありがとうございます。同じく寝させて頂きますです〜

この度も多数のご支援まことに感謝です!それではおやすみなさい!
483 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/10(土) 04:42:19.18 ID:7DBqBMko

お休みー

>>1も寝たし俺も寝るか
484 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]:2010/04/10(土) 04:45:44.12 ID:.pgyjFwo
〜オマケ。、>>473-474の間あたり〜

シャアアァァ…

魔道士「盗賊さん!背中流しますねー!」

盗賊「じ、自分でやるから…っ!」

魔道士「遠慮せずに〜。ほらっ!エヘヘ!」

盗賊「ひゃうっ!く、くすぐったいよ…!」

魔道士「……ふふっ、えいっ!」

盗賊「んあっ…!!」



戦士「……」

召喚士(丸聞こえ…なんだよなぁ…)

戦士(……石鹸の臭い)

召喚士(さっきもあんな薄着で…はぁ…参った)

戦士(……違う!断じて違う!俺は変態じゃない!)

召喚(これも男のサガ、か…」
485 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/10(土) 11:08:01.26 ID:AvXmZ6AO
   / ̄ ̄ ̄ヽ_
  / _ノ――< \
  / /     丶|
 || ―  ー |/
  Yリ  ー くー |
  |6   r_>、 |
  丶  ト===ァ |
   \  `ニ′ ノ
   ∧`ー―-イ
  /| \__/|\
 / | /L_/\| 丶

皇太子様がこのスレに
興味を持ったようです
486 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/10(土) 12:23:06.03 ID:.X.T5UDO
これも生き物のサガか……
487 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/10(土) 13:04:46.74 ID:6pHIBUSO
しょうかんし「ぼくたちに ケンカをうるとは‥‥ どこまでも たのしい ひとたちだ!」
しょうかんし「どうしても ちょうはつする つもりですね。
これも おとこの サガ か‥‥
よろしい。ねるまえに おとこのちから とくとめに やきつけておけ!!」

しょうかんしは おうじ をいけにえとし まおう マーラ をしょうかんした。
488 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/10(土) 14:44:55.71 ID:T3y2sb.0
>>487
つチェーンソー
489 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/10(土) 15:33:52.42 ID:.pgyjFwo


老人「おぉ!来なすったぞ!!」

子供「皇太子さまーっ!頑張ってー!!」

中央通りを悠然と進む国軍に、大歓声が沸き起こる。

ザッザッザッザッザ…

戦士「おぉ…!すげえ人数!」

魔道士「なんだか…感動的ですね…!」

召喚士「かなりの規模ですね…。凄い…」

ザッザッザ…

皇太子「やあ!ありがとう、ありがとう!」

大軍師「皆様、王宮のバルコニーをご覧くださいませ」

兵士「おぉ!?あ、あれは……!!」

騎兵「陛下!!陛下だっ!!」

老人「おぉ…!陛下もご子息のお見送りに…!陛下ー!」

王宮からは隊列をなす国軍を見送るように、国王が手をかざす。
490 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/10(土) 15:34:34.37 ID:.pgyjFwo
〜王宮〜

国王「………」

右大臣「……陛下、そろそろ」

国王「…うむ」

スッ…テクテク…

国王「ゴホッ!……ゴホゴホッ!!」

右大臣「陛下!?」

国王「…大丈夫」

国王は手で右大臣を制す。

右大臣「あまりご無理をなさいますな…!」

国王「分かっておる。しかし私に出来る事といえば、これぐらいのもの…」

右大臣「陛下……」

国王「これで兵や民の士気が上がるのだ…」

右大臣「さぁ、ベッドへお戻り下さいませ」

国王「……うむ」
491 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/10(土) 15:35:01.16 ID:.pgyjFwo
ザッ

国王「共に祈ろうではないか。息子の無事を…」

右大臣「ええ」

国王「互いにな…」

国王は窓より差し込む日の光に、目を細める。

〜街道〜

戦士「さーて、俺達もモタモタしてらんないぜ!」

召喚士「ああ。出発しましょう」

盗賊「…ルートは?」

召喚士「陸路をこのまま北上します。大陸港の街で一泊…」

魔道士「…バーテンさんに会えますね!」

召喚士「明朝、更に北上し、一気に北方司令部へと向かいます」

戦士「最短ルートだな」

召喚士「国軍も海路とはいえあまりゆっくりだと間に合わないからね」

魔道士「ですね」
492 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/10(土) 15:37:29.22 ID:.pgyjFwo
召喚士「よし、行きましょう!」

戦士「おうっ!」

〜北門〜

副司令官「…ではこれより港へ向かう」

大軍師「一番艦には副司令官殿と騎兵隊」

騎兵「ははっ!」

大軍師「二番艦には殿下の本国軍隊と護衛隊」

副官「はっ」

大軍師「最後の三番艦には我々魔道隊が続きます。以上」

エリート「よし…急ぎ、支度をしろっ!」

副官「………いかがなさいました?」

皇太子「んー?いや……」

副官「…今のご自身に…納得をされてらっしゃらない。そんなところでしょうか?」

皇太子「…国の象徴だからね。やむを得ないさ」

副官「私は殿下の力…自信を持たれて良いと思います」
493 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/10(土) 15:39:00.83 ID:.pgyjFwo
皇太子「…買い被りすぎだよ」

副官「……失礼を致しました」

皇太子「若いのになかなかの洞察力。将来が楽しみだね」

皇太子は振り返り、船へと向かう。

副官「ありがとうございます」

カツカツ…

エリート「私に続いて君の部隊も乗船してくれ」

副官「かしこまりました」

エリート「よし…!エリート隊、殿下の後に続け!」

パッカパッカパッカ…

副官「……僕も…自信を持って…」

副官は右手で拳を作り、じっと見つめる。

ザッ…

副官「青龍召喚隊!エリート様の後につづけっ!!」

国軍を乗せた船はゆっくりと港を出港し、北上を始めた。
494 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]:2010/04/10(土) 15:44:12.99 ID:.pgyjFwo
すいません。ちょっと出かけて参ります!ノシ
495 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/10(土) 15:45:43.47 ID:.X.T5UDO
おぉ!来なすったぞ!!
>>1さまーっ!頑張ってー!!
496 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/04/10(土) 15:46:06.37 ID:NRo/gYIo
出世したな青年兵
497 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/10(土) 15:52:14.82 ID:6y4VS2SO
頑張れ〜
498 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/10(土) 16:20:05.22 ID:HpJ0lsco
副官って青年兵君だよね?

出世したな・・・
499 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/10(土) 21:42:42.65 ID:W5BgikAO
あれ?副官ってもしかして…


てかエリートって魔導師ちゃんの許嫁だったっけ?
なら早く魔物にフルボッコされてもらいたい
違うなら頑張れエリート
500 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/10(土) 21:53:16.87 ID:.J1XNoDO
青年兵の出世したなぁ
なんか嬉しくなるな!頑張れ!頑張れ!
501 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/11(日) 00:03:22.89 ID:lm1YSygo
〜大陸港の街〜

盗賊「…着いた」

戦士「おっし、早速バーテンさんとこへ…」

魔道士「宿が先ですよー!」

召喚士「俺が行ってくるんで三人は先に店へ」

魔道士「あ、じゃあ私も…」

召喚士「ありがとうございます」

戦士「そんじゃあー俺らは先に行ってるわ」

召喚士「うん」

盗賊「…ありがとう」

テクテクテク

戦士「おっし行くか」

盗賊「……うん」

〜バーテンの店〜

戦士「ちわー!!」
502 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/11(日) 00:03:55.04 ID:lm1YSygo
占い師「いらっしゃいませー!…なんてね。うふふっ」

戦士「あれ!?またいる…」

バーテン「おう」

占い師「あらお言葉ねぇ。そりゃ貴方達と目的地は一緒ですもの」

バーテン「今かたすから適当にかけてくれ」

戦士「随分繁盛してたみたいですな」

バーテン「国軍の奴らだよ」

盗賊「……」

戦士「ああ、先遣隊か」

戦士「まったく…お行儀の悪いこった」

占い師「あら、誰かさんだって昔は…」

バーテン「だから、昔の話はよせって……」

バーテンは食器を片づけながら眉間にシワを寄せぼやく。

占い師「あら…?朱雀先生とカワイイ魔道士ちゃんは?」

戦士「ああ。宿の予約してるんでもうじき来ます」
503 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/11(日) 00:04:23.44 ID:lm1YSygo


テクテクテク…

魔道士「……」

召喚士「…どうしました?」

魔道士「え、いえ…っ。ふふっ」

召喚士「ははっ……あれ…!?」

魔道士「どうしました?」

召喚士「あれって……」

タッタッタ…

召喚士「眼鏡さん!!」

眼鏡「…!?」

魔道士「お久し振りですー!」

眼鏡「召喚士くん、久し振りだね!」

召喚士「こんな所でどうしたんですか?」

眼鏡「うん。国軍から依頼があってね」
504 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/11(日) 00:05:02.36 ID:lm1YSygo
魔道士「あっ!じゃあ私たちと一緒ですねっ!」

眼鏡「君達も北へ…?」

召喚士「ええ」

魔道士「また宜しくお願いしますねっ!エヘヘ!」

眼鏡「こちらこそ。頼もしい限りだ」

召喚士「いえいえ。宿はこちらに…?」

眼鏡「うん。そうしようかと思って」

召喚士「じゃあ俺達もここにしましょうか」

魔道士「そうですね!」

召喚士「あの…もし良かったらこれから食事でも…」

眼鏡「…ありがたいけどちょっと用があってね。ごめん」

召喚士「そうですか…。残念」

眼鏡「また機会があったら是非」

魔道士「はいっ!!」

眼鏡はニッコリと笑顔でその場を後にする。
505 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/11(日) 00:45:02.60 ID:LA70aaM0
1乙
眼鏡再登場か。楽しみにしてたぜ。
506 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/04/11(日) 00:46:15.23 ID:qBmBMuA0
今回メンバー総出演か…熱いな
507 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/11(日) 00:53:29.39 ID:T45zE3I0
乙!
召喚士と魔道士ちゃんのイチャイチャが見たいんだぜ
508 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/11(日) 01:19:51.64 ID:lm1YSygo
〜本国、司令部〜

カツカツカツ…

女隊員「隊長〜。今度はなんなんスか〜?」

男隊員「アレコレ押しつけすぎだろギャハハ!!」

隊長「こっちがグチりてぇわボケ」

副隊長「まぁまぁ穏便に…。任務ですから仕方ないですよ」

ザッ

隊長「特殊遊撃強襲隊、任務要請との事で戻りました」

秘書「ああ。司令なら面会不可だよ」

隊長「はあぁ!?大急ぎで戻ってきてコレかよ」

副隊長「ま、ままっ!司令もお忙しいんですよっ、ねっ?」

秘書「任務は預かってるよ。ほら」

秘書は隊長に指示書を手渡す。

カサッ…

女隊員「人探しの次は…封印スか〜。骨が折れるッス…」
509 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/11(日) 01:24:47.86 ID:lm1YSygo
隊長「……行くぞ」

男隊員「しかも魔王のアジト…クレイジー!ギャハハ!」

副隊長「いやはや…仕方ないですね」

女隊員「しかし司令もお忙しいスね」

副隊長「ほら、殿下直々の北伐がありますから…」

男隊長「でも司令は出ないんだろ?」

副隊長「総本部として色々とやる事もおありでしょうから…」

隊長「…オラ、さっさと行くぞボケ!」

ザッザッザ…

隊長「…あん?」

青龍先生「おや、戻っておったのか?」

隊長「何だ?クソジジイは行かねーのか?」

青龍先生「もう老い過ぎたわい。出兵禁止じゃと…」

隊長「ぶっは!情けねーな!」

青龍先生「あのなぁ…これでもワシ、70年頑張ったのよ?」
510 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/11(日) 01:28:36.89 ID:lm1YSygo
隊長「まー何でもいいわ。召喚隊も大変だな」

青龍先生「安心せい。若い奴らが順調に育っておるよ」

隊長「死なないようにしっかり祈ってやれよ」

青龍先生「…相変わらず口の悪い奴じゃ…」

隊長「それだけが取り柄でね。あばよ」

女隊員「それでは、失礼するッス」

カツカツカツ…

青龍先生「頑張って貰わんとのぅ…。勇敢にな…」

青龍先生は天井をふと見つめ、再び通路を進んだ。

〜大陸港の街〜

召喚士「よし…。お待たせしました」

魔道士「行きましょうか!」

召喚士「ええ」

テクテクテク…

魔道士「今回は本当に大規模ですね…」
511 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/11(日) 01:31:14.56 ID:lm1YSygo
召喚士「そうですね。眼鏡さんも来てましたし…」

魔道士「国軍の方達にも会えますかね?」

召喚士「会えるんじゃないですか?…きっと会えますよ」

魔道士「そうですよねっ!」

カチャッ…チリチリン

戦士「おっ、来たか」

占い師「お久し振りっ」

バーテン「元気そうだな。話は色々と聞いたぞ」

魔道士「ご無沙汰してますー!」

盗賊「……モグモグ」

バーテン「さ、飯も酒もあるぞ。やってくれ」

召喚士「ありがとうございます」

戦士「よっしゃあ!それでは我らの無事を祈って…乾杯ー!」

召喚士「乾杯〜!」

魔道士「えへへっ!!」
512 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/11(日) 01:36:13.25 ID:lm1YSygo


戦士「ほう…!眼鏡さんがねぇ…」

占い師「凄いワーカーなの?」

召喚士「功績ランク二位の方ですよ!」

占い師「あらっ!それは凄いわねぇ!!」

バーテン「お前らもそれなりにはなったのか?」

魔道士「50位以内には…なんとか…」

バーテン「おぉ、優秀だな」

戦士「まだまだだよ…。せめて一桁までいかねーとな」

占い師「夢は大きく…ね」

盗賊「……ああ」

バーテン「まぁこの戦で名を挙げりゃあ功績もかなり得るだろ」

召喚士「ええ。でも無理するつもりはありません…」

バーテン「それが重要だ。無謀と勇敢を……」

戦士「履き違えるな…。聞き飽きたよ!もう見に染みついちまった」
513 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]:2010/04/11(日) 02:00:08.46 ID:lm1YSygo
なんか最後の戦士の台詞おかしいですね…。すみません…
それでは寝ます!おやすみなさい!ノシ
>>505
ようやく出せる機会が来ました。個人的にも割と好きかもしれません
>>506
まだまだ出るかもしれません!ご期待下さい!
>>507
分かりました!頑張ります!!

〜オマケ、宿に戻った魔道士と盗賊〜

盗賊「……よいしょ」

魔道士「…?何するんですか?」

盗賊「…腹筋。…太った」

ポスッ…ゴソゴソ…

盗賊「……んっ」

魔道士「おー凄い!早い!」

盗賊「……50…51…52…」

グイッ…プルンッ!!…グイッ…プルンッ!!

魔道士「………」

盗賊「…76…77…78…79…」

グッ…タユンッ!!…グッ…タユンッ!!…グッ!!…ガバッ!!

盗賊「ふぎゃっ!!」

魔道士「あぁ〜!揉みごたえが…あぁ〜!」

ムニュムニュ…

盗賊「…バ、バカァ!やめっ…んっ!」

魔道士「だってぇ…腹筋の度にプルプルがぁ〜」

ゴスッ!!

魔道士「あ痛っ!」

盗賊「……もうっ!……ね、寝るぞっ!」

魔道士「……ごめんなさい。はい、おやすみなさいです」
514 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/11(日) 03:36:04.18 ID:qIGE3ESO
>>1乙!!
さて、こんな時間だしWktk出来たし、俺は寝るよ。
その前に…盗賊ちゃんの腕立て伏せ。盗賊ちゃんの開脚ストレッチ。盗賊ちゃんのスクワット…

…ふぅ、お休み。ノシ
515 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/11(日) 03:37:35.53 ID:Ld2VhcDO
盗賊たん、魔道士ちゃん殴ったの?せめて叩くになさいよ…相手は女の子なんだからww
そして、胸が邪魔ならさらしを巻けば良いと思うの。

>>1今日もありがとう。おやすみなさい!
516 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/11(日) 03:53:43.48 ID:RO97hIAO
>>1


ごちそうさまです
517 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/11(日) 03:58:33.57 ID:.UGVDMAO
>>1おつ

盗賊が反復横跳びした日にゃ乳がプルンブルンに
518 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/11(日) 08:25:07.09 ID:aRFA0ADO
ゴスッて女の子が殴る効果音じゃねーぞ……
519 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/11(日) 09:14:41.10 ID:HJ2DWMI0
召喚士「ハハッ!!」
520 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/11(日) 10:42:51.90 ID:yau48Zco
盗賊ちゃんといっしょにとれーにんぐ
521 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/11(日) 11:05:11.85 ID:lm1YSygo
ホーッ…ホーッ…

〜北方司令部〜

真夜中にも関わらず、城門は開放され、無数の松明に火が灯されている。

パカラッパカラッ…ガラガラッ…

参謀「食料は西の倉庫へっ!」

先遣隊「了解した。西へ回れっ!」

ザッザッザ…

騎士長「忙しないな…。北方司令殿」

左翼長「何度も言っているだろ。名前で良いと…」

左翼長は煙草を吹かし、慌ただしく入城する国軍先遣隊を見つめる。

騎士長「いよいよ本国も本腰入れなすったって事か…」

左翼長「ああ。何十年もかけやがって…全く…」

カツカツカツ…

白虎長「失礼致します!北方司令殿」

左翼長「おや、これは白虎先生か…」
522 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/11(日) 11:10:54.76 ID:lm1YSygo
白虎長「先遣隊隊長として無事入城を完了した事、ご報告致します」

左翼長「ご苦労様」

白虎長「そして、次の指示をお願い致します」

テクテクテク…

参謀「大軍師殿は何と…?」

白虎長「ええ。輸送が完了次第、先遣隊の主力を北関に回せ…と」

騎士長「妥当だな。こっちは数も揃ってる。手薄な関の増強に努めて貰いたい」

参謀「…ええ」

白虎長「…畏まりました。それでは早速…!」

白虎長は敬礼し、左翼長らの元を立ち去る。

左翼長「可愛い顔して良く出来た軍人さんだな…」

騎士長「俺らも心置きなく退役出来るよ…」

左翼長は煙草を燻らすと、胸ポケットから灰皿を取りだし、煙草をねじ込んだ。

カツカツカツ…

白虎長「先遣隊はこれより北関へと出発する!準備を急げっ!」
523 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/11(日) 11:16:34.43 ID:lm1YSygo
〜海峡〜

剣士長「北方司令部からの増援。ただいま到着致しました」

将軍「ご苦労…明日に備えゆっくり休んでくれ」

剣士長「…はっ!」

カツカツカツ…タッタッタ…

衛兵「失礼致します」

将軍「どうした?」

衛兵「ワーカーがこちらでの戦闘に志願を…!」

将軍「なに!?それは頼もしい!今はどこにおる?」

衛兵「はっ!客間へとご案内致したのですが、城門前で良い…と…」

将軍「……すぐ行く」

将軍は衛兵に続き、急ぎ城門前へと足を進める。

ザッザッザ…

将軍「……貴方が志願者か?」

魔法剣士「……」
524 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/11(日) 11:34:26.84 ID:P7MMk9co
眼鏡に続いて魔法剣士、天才もくるだろうからランク3もついに登場かな?
525 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/04/11(日) 12:07:08.55 ID:qBmBMuA0
というか今日は投稿がやけに早いなwww

いちおつ
526 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/11(日) 12:07:35.29 ID:lm1YSygo
将軍「失礼だが……お一人か…!?」

魔法剣士「……ああ」

将軍「…いや失礼。変な意味はない」

魔法剣士「………」

将軍「一人であろうが、何百人であろうが…味方が増えるに越した事はない」

魔法剣士「……ありがたい」

将軍「それはこちらの台詞だ。さぁ、部屋で休まれよ」

将軍は腕を大きく広げ、砦内へと魔法剣士を誘導する。

将軍「…私も…前へ進めねばな」

ザッザッザ…

〜次の日〜

魔道士「お待たせしました〜!」

戦士「おっし…んじゃ出発ー!!」

盗賊「…出発ー」

召喚士「目指すは…北方司令部…!」
527 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]:2010/04/11(日) 12:08:35.67 ID:lm1YSygo
>>525
これから外出なのでちょっと早めに出来る限りは…

というわけで一度抜けます!また後ほど!ノシ
528 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/11(日) 12:10:20.38 ID:RO97hIAO
五行も経験した魔法剣士がより強くなって再来したと期待している四月の昼
529 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/11(日) 15:31:35.92 ID:CKRW0Iso
やっぱ溜めて一気に読むといいなー
ていうか副官が青年兵だと気付かなかった…
530 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/11(日) 15:36:51.03 ID:Tes2KkI0
魔法戦士前回の戦いで悔しそうだったしな
魔翌力パワーアップの予感
531 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/11(日) 20:12:53.58 ID:RO97hIAO
あれ?そう考えると天才って伸びしろないんじゃ…
532 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/11(日) 22:33:37.43 ID:O9DXAASO
そこは天才だから
533 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/11(日) 22:35:56.37 ID:lm1YSygo
〜北の港〜

大軍師「……」

コツコツ…

副司令「どうした?」

大軍師「……いえ、此度の戦略を」

副司令「…ふむ」

机上の地図を眺める大軍師の前に、副司令が椅子を引き、座る。

大軍師「今回は三点同時に動きます」

副司令「そうであるな」

大軍師「波状攻撃なら良いのですが…同時ですからね…」

副司令「遊撃…か」

大軍師「こなせそうな部隊が居れば良いのですが…」

副司令「ワーカーに頼るしかあるまいな」

大軍師「……ワーカー。…そうですね」

まもなく国軍本体は北の港より北方司令部へと出兵を開始した。
534 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/11(日) 22:48:04.60 ID:lm1YSygo
〜北方司令部〜

召喚士「………」

戦士「また…来ちまったな…」

魔道士「ええ…」

戦士「あんまり…良い思い出ないからな…」

盗賊「……うん」

テクテクテク…

召喚士「あの、すいません」

衛兵「ワーカーの方ですか?」

召喚士「はい。今回の戦いに……」

衛兵「あぁっ!!」

召喚士「!?」

衛兵「朱雀先生!!

召喚士「えっ!?は、はい…」

衛兵「先日の戦いではお世話になりました!」
535 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/11(日) 22:51:25.11 ID:lm1YSygo
戦士「防衛線の…?」

衛兵「ええ。覚えてらっしゃらないでしょうが、共に戦わせて頂きました!」

魔道士「そうでしたかー!」

衛兵「あの圧倒的なトロルの軍団を…」

召喚士「俺達の力ではありませんよ…」

衛兵「いえいえ!そうかもしれませんが先生方がいらっしゃったから…」

戦士「よしてくれ。まだ未熟者だ」

衛兵「今回も心強いです!さぁ、こちらへどうぞ!」

衛兵ははりきって門内へと四人を案内する。

テクテクテク…

衛兵「二階の会議室にてお待ち下さい!」

盗賊「……ありがとう」

衛兵「国軍本体ももうまもなく到着するでしょう」

召喚士「はい」

衛兵「それでは!失礼致しますっ!!」
536 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/11(日) 22:53:41.51 ID:lm1YSygo
戦士「まぁ、ああやって感謝されるのも…悪くはねーか…」

召喚士「……うん」

魔道士「…あ、ここですね」

スタスタ…

盗賊「……!?」

眼鏡「やぁ」

召喚士「やはりもういらしてたんですね!」

魔道士「朝起きたらもういなかったんですものー」

眼鏡「ごめんね。ちょっとバタバタしてて…はははっ」

眼鏡は頭を掻いて苦笑いを見せる。

眼鏡「とにかく今回は一緒に頑張ろう」

召喚士「はい!宜しくお願いします!」

戦士「期待してますぜ!!」

眼鏡「いやいや…。こちらこそ」

盗賊「……」
537 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/11(日) 22:57:23.08 ID:lm1YSygo


タッタッタッタ…コンコン

左翼長「…入れ」

衛兵「失礼致します!本体まもなく到着されます!」

左翼長「ご苦労。すぐ行く」

騎士長「いよいよだな…」

左翼長「ああ。出迎えの手配を頼む」

参謀「かしこまりました」

左翼長「さて…俺らも行くかね」

騎士長「ですな。北方司令殿」

左翼長「……頼むから止してくれ」

左翼長は溜息混じりに正門へと向かう。

ドドッドドッドドッ…

本国兵「殿下の到着だーっ!出迎えをーっ!!」

衛兵「参られるぞー!道を広く開けろー!」
538 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/11(日) 23:09:42.24 ID:lm1YSygo
パッカパッカパッカ…

副司令官「…」

大軍師「……」

衛兵「すげぇ数だな…!」

北方兵「ああ!それにやっぱり毅然としてるな…!」

パッカパッカ…

エリート「……」

副官「……」

皇太子「……」

パッカパッカ…トッ…スタッ

皇太子「お出迎えご苦労」

左翼長「まずは無事のご到着何より…」

騎士長「ではお部屋へご案内致しまする」

皇太子「畏まらずとも良いよ」

エリート「では殿下、後でお出迎えにあがります」
539 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/11(日) 23:13:36.88 ID:lm1YSygo
大軍師「……元気そうですね」

参謀「……ええ」

副司令官「早速、作戦会議室へ」

参謀「ご案内致します」

エリート「我らも参ろうか」

副官「はい」

ザッザッザ…

副司令官「…おや、先客かね?」

参謀「あ…っ、彼らはワーカーで……」

副官「召喚士さんっ!!」

召喚士「!?」

魔道士「あーっ!!青年兵さんっ!!」

戦士「おーっ!!久しぶりじゃねぇか!」

青年兵「皆さんお変わりなく!お元気そうで良かった!」

盗賊「……うん」
540 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/11(日) 23:16:49.18 ID:lm1YSygo
カツカツカツ…

大軍師「これは…朱雀先生」

召喚士「あ…ど、どうも」

副司令官「おぉ、こちらが噂の朱雀先生であったか」

召喚士「初めまして。召喚士と申します」

副司令官「副司令官だ。成程…噂通り若いな」

副司令官は手を差し出し、召喚士と握手を交わす。

魔道士「……!!」

エリート「魔道士…さん…!」

戦士「あっ!アンタ確か…!!」

エリート「その節はどうも…。お世話に…」

召喚士「い、いえっ…。こちらこそ…!」

参謀「皆さんお知り合いのようで良かった…!話が早い」

眼鏡「……」

召喚士「あっ!こ…こちらは眼鏡さんです!ははっ!」
541 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]:2010/04/11(日) 23:22:36.85 ID:lm1YSygo
ちょっと早いですが寝させて頂きます!
それではおやすみなさい!ノシ

〜オマケ〜

眼鏡「………」

犬「ワンワンッ!!」

眼鏡「………」

犬「クゥ〜ン…クゥ〜ン」

ナデナデ…

犬「ハッハッハッハ」

眼鏡「……よしよし。いい子だ」

ポイッ

犬「…ハッハッ…モグモグモグ」

眼鏡「……ふふっ」

犬「……ペロペロ」

眼鏡「…動物には…好かれるんだけどね…」
542 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/11(日) 23:52:27.11 ID:Nj/svIDO
ω
お仕事頑張ってね〜 ノシ
543 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/12(月) 00:06:54.10 ID:rkbyUUDO
>>1乙!
眼鏡君…
544 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/12(月) 00:39:17.14 ID:n.dvDoAO
>>1


逆に人間に好かれたいのか?と聞きたいわwwwwww
ま、まぁ…俺は………好き、だけどなっ////
545 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/12(月) 01:02:11.15 ID:J4//l6AO
1乙乙
眼鏡はいいキャラしてるな

>>542
おい、汚いもん露出してんじゃねーよ
546 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/12(月) 01:03:24.99 ID:JbQnLQko
やっぱり朱雀先生って名前は有名なんだな
上位ランカーも通り名的なものがあれば…
547 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/12(月) 01:05:33.40 ID:V3spZcDO
じゃあ眼鏡は「犬の眼鏡」で決定だな
548 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/12(月) 03:20:46.80 ID:uiQ.TQDO
最近はペースが安定してていいな
そして眼鏡って女だっけ?
549 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/12(月) 09:52:43.04 ID:iJMIZkAO
ハムスター
550 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/04/12(月) 13:36:18.07 ID:xQRF7gAO
そういえば男か女か書いてなかったっけか

551 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/04/12(月) 13:45:52.15 ID:eWO2nhwo
VPのレザードみたいな感じで想像してたわ
552 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/12(月) 14:25:46.43 ID:9qHYIoAO
変態子安眼鏡か
553 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/12(月) 17:55:54.83 ID:DZlw6SAo


副司令官「ほう…!功績ランク二位とな」

戦士「俺らなんかよりよっぽど頼りになるぜ」

盗賊「……」

戦士「どした?」

盗賊「…ん?……いや」

盗賊は部屋の反対側に立つ男女を見つめる。

魔道士「……」

エリート「まさかこのような所で再開するとは…」

魔道士「……ええ」

エリート「貴女も戦地へ赴かれるのですか…?」

魔道士「…もちろんです」

エリート「我らに任せる事は…」

魔道士「出来ません」

エリート「………」
554 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/12(月) 17:56:21.47 ID:DZlw6SAo
魔道士はじっとエリートの顔を見上げる。

エリート「覚悟は揺るがないようですね…」

魔道士「…はい。そのつもりで全てを…」

エリート「そうでしたね…。旅の魔道士さん…」

魔道士「…はい!」

エリートそれでは、殿下をお迎えにあがらねば…。失礼」

魔道士「あ…」

カツカツカツ…

魔道士「ありがとうございました!」

エリート「……ふふっ」

エリートは振り返り、魔道士に笑顔を見せる。

青年兵「…あっ」

エリート「…いいよ。話の最中なんだろう?」

青年兵「はい」

召喚士「………」
555 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/12(月) 17:57:28.18 ID:DZlw6SAo
青年兵「あ、大丈夫みたいです。すいません」

召喚士「こっちこそ。話が長くなっちゃって…」

青年兵「いえいえ!しかし凄いですね…。更に世界中を…!」

召喚士「青年兵くんこそ連戦で大変そうだね…」

青年兵「僕は…志願しての事ですから…」

召喚士「そうなんだ…。でも、無理しすぎると…」

青年兵「無理…かもしれません…。でも、追いつくには…」

召喚士「…?」

青年兵「あなたや、皆さんに追いつくには休んでなんかいられないんです!」

召喚士「!!……青年兵くん」

青年兵「だから…お互い頑張りましょう!」

召喚士「……うん!そうだねっ!」

左翼長「まもなく殿下が参られるぞ!着席っ!!」

左翼長の声に、一同がそれぞれ着席を開始する。
556 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/12(月) 17:58:46.49 ID:DZlw6SAo
コツコツコツ…

エリート「全員起立!!」

ガタガタッ…バッ

エリート「敬礼ーっ!!」

ババッ!!

召喚士(あれが…皇太子様…)

コツコツコツ…コツ…ザッ

皇太子「直って席に着いてくれ」

エリート「着席ーっ!!」

ババッ!!…ザッ…ガタタッ

正面の長机には皇太子を中心にエリートと副司令官の三名が着席する。

その対面には一同が着座し、横に大軍師が起立している。

大軍師「では、これより北伐に対する軍議を開始致します」

皇太子「うむ。頼む」

大軍師「…はい」
557 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/12(月) 17:59:12.43 ID:DZlw6SAo
カッ

大軍師「まずはこちらの地図をご覧下さいませ」

大軍師は天井より吊るされた巨大な地図を棒で示す。

大軍師「ご存知の通り、北方における我らの軍事拠点は三箇所ございます」

副司令官「ふむ。まずは…ここ北方司令部」

左翼長「次に北関……」

召喚士「最後に…海峡の砦、か…」

大軍師「本作戦はこの三箇所より出兵し、最終防衛ラインを北へ押し上げる…」

副司令官「及び各拠点の増強と拠点間の兵站うぃ繋ぐ事を目的とする!」

戦士「なるほど…」

大軍師「今回の戦いはカウンターや波状攻撃ではなく、あくまで同時攻撃です」

エリート「同時でないとならない理由がおありで?」

大軍師「前回、カウンターにてラインを押し上げましたが…」

参謀「あまり効果的とは言えませんでした」

左翼長「しかも厄介な事に一点集中ではあちらに分がある」
558 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/12(月) 17:59:39.45 ID:DZlw6SAo
盗賊「……」

大軍師「ここは各拠点を中心に同時攻撃で敵の戦力を分散致します」

参謀「幸い質に関してはこちらが上……」

副司令官「100対10なら負けるが、30対3なら勝てるという事か…」

戦士「よく分かんねーがとにかく分散させて叩けって事だろ?」

眼鏡「そうみたいだね」

青年兵「最終目標は…?」

大軍師「そうですね。北へ20キロは押し上げたいと思っております」

参謀「ただ絶対ではありません。あくまで目標です」

左翼長「繋ぐにしても完璧に線は引けないだろうしな…」

召喚士「それってどういう……」

副司令官「押し上げたラインに巨大な結界石を打ち込むのだよ」

魔道士「結界石!?」

エリート「そう。それによって魔物の侵攻ルートを阻む」

召喚士「……なるほど」
559 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/12(月) 18:00:07.87 ID:DZlw6SAo
参謀「前回も綺麗に引けたわけではありませんからね」

皇太子「前回はどの程度のものだったのだ?」

左翼長「北へ4キロ程度かと…」

皇太子「……そうか」

参謀「どちらかというと西を中心に広げました」

大軍師「北の港ですか…」

参謀「ええ。これで魔物の港に対する侵攻はほぼなくなったかと…」

大軍師「……ふむ」

副司令官「前回はトロル隊壊滅直後のカウンターであったのだよな?」

左翼長「いかにも…」

副司令官「それにしては戦果が乏しいな」

左翼長「こちらも損害は大きかったですからな…」

皇太子「北方司令を失ったのだったか…」

召喚士「……」

左翼長「我らの不徳の致すところ…」
560 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/12(月) 18:00:33.34 ID:DZlw6SAo
副司令官「終わった事は良い。それよりも…」

大軍師「今回の作戦、お分かり頂けましたかな?」

盗賊「…・・・うむ」

召喚士「大丈夫です」

大軍師「次に戦力の配置ですが…」

左翼長「白虎長率いる先遣隊は既に北関へと向かったぞ」

大軍師「それは結構。まずは本拠となるこちらですが…」

参謀「当然殿下率いる本国軍ですな」

大軍師「はい。殿下、エリート殿、左翼長殿を中心にお願い致します」

エリート「承知した」

大軍師「続いて北関ですが…」

副司令官「拠点の間となる要所だ。我らが行くしかあるまい」

大軍師「そうですね。先遣隊、及び我ら国軍にて務めます」

戦士「するってぇと…」

大軍師「残る海峡には北方の既存勢力及びワーカーの皆様。但し…」
561 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/12(月) 18:01:04.01 ID:DZlw6SAo
魔道士「…?」

大軍師「朱雀先生のパーティーは遊撃して頂きます」

盗賊「…遊撃…?」

大軍師「ええ。三箇所全て補って頂きます」

左翼長「それは流石に…」

大軍師「しかし人手が足りなくてですね…」

皇太子「……」

大軍師「荷が…重いですかな?」

大軍師はチラリと召喚士達を見つめ、不敵に笑う。

召喚士「……いえ。やります!」

大軍師「…ふっふっふ。助かります」

エリート(……魔道士さん)

大軍師「作戦開始時刻は本日23時!宜しいですかな?」

皇太子「うむ。問題ない」

副司令官「よし…。これにて戦略の軍議は終了とする!」
562 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/12(月) 18:01:32.88 ID:DZlw6SAo
大軍師「兵の配備や細かな指示については後ほど通達致します」

左翼長「伝令の数も倍にしておくか…」

参謀「そうですね」

副司令官「では、他に何かなければ…」

参謀「…些細な事ではありますが」

エリート「…?」

参謀「先程見回りの兵からの報告で賊が暴れていると…」

皇太子「賊…?」

参謀「ええ。北関付近を何やら荒らしているとか…」

副司令官「この大事な時に…。賊など捨て置け。後で良い!」

参謀「……かしこまりました」

大軍師「他には…」

皇太子「……特にないようだな」

大軍師「ではこれにて終了と致します!」

全員が起立し敬礼をした後、軍議は終了を迎えた。
563 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/12(月) 18:02:00.61 ID:DZlw6SAo


召喚士「あ、あの…」

大軍師「何でしょうか?」

召喚士「俺らはまずどうすれば…」

大軍師「後ほど細かな指示をしたいと思いますが…」

盗賊「……」

大軍師「まずは海峡へ向かって下さい」

召喚士「そこから西へここまで戻れば良いのですね?」

大軍師「はい。無理に北上する必要はありません。兵站の確保を優先して下さい」

召喚士「…分かりました」

コツコツコツ…

皇太子「…ん?」

魔道士「……」

エリート「……」

皇太子「いつぞやの…魔道士さん、でしたかな?」
564 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/12(月) 18:02:28.97 ID:DZlw6SAo
魔道士「えっ!?」

皇太子「これは失礼。一度王宮にてお見かけした事が…」

魔道士「そ、そうでしたか…。改めまして、魔道士と申します」

皇太子「これはご丁寧に。では…」

コツコツコツ…

エリート「で、では…!」

魔道士「あ…は、はい」

カツカツカツ…

戦士「やっぱり皇室育ちってのは品が違うねぇ」

召喚士「うん…」

戦士「俺らみたいな北の奴らにゃ神々しく見えるよ…」

召喚士「う、うん…」

魔道士「そんな事…ありませんよ」

盗賊「……」

魔道士「同じ、人間ですもの…」
565 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/12(月) 18:02:57.37 ID:DZlw6SAo
戦士「…そりゃそうだわなっ」

召喚士「そうですよね…ははっ」

魔道士「そうですよっ!」

盗賊「……」

戦士「さてと…、そんじゃ準備に取り掛かりますか」

召喚士「うん。眼鏡さん」

眼鏡「ん?」

召喚士「一緒に海峡まで行きましょう!」

眼鏡「……そうだね。ありがとう」

魔道士「良かった!エヘヘ!」

五人は会議室を後にし、海峡への準備を整える。

大軍師「それでは、殿下を頼みましたよ」

参謀「……はい」

副司令官「無事生きて会おうぞ」

左翼長「無論です。こんなところで死ぬつもりはありませんよ」
566 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]:2010/04/12(月) 18:23:34.47 ID:DZlw6SAo
こんばんは!とりあえず眼鏡は男です!

>>551
ググってみたのですがカッコイイですね!
ビジュアルは自分のイメージに近かったです!

それではまた後ほど!ノシ
567 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/04/12(月) 21:05:49.88 ID:9e.yIWo0
>>1がレザード似なのかとおもた
568 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/12(月) 21:32:40.93 ID:kPNOPuko
姐御クルー?
569 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/12(月) 22:55:50.18 ID:b5b7qSso


召喚士「よし…と」

戦士「今回は食糧や道具の心配しなくていいから楽だわな」

眼鏡「荷物も少なくて助かるね」

盗賊「…ああ」

召喚士「さて、ぼちぼち行きましょうか」

魔道士「もう行くんですか?」

召喚士「ええ。23時の開戦に間に合わせないと…」

魔道士「あっ、そうですよね…!」

戦士「よいっしょ…!さぁて行きますか!!」

盗賊「…うん」

眼鏡「……よし」

ザッザッザ…

参謀「お気を付けて」

左翼長「頼むぞ!」
570 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/12(月) 23:22:02.78 ID:b5b7qSso
〜北方司令部、正門〜

騎士長「……」

左翼長「行ったか」

騎士長「さて、こちらも手筈と整えねばな…」

左翼長「ああ…」

ザッ・・

左翼長「…ん!?」

テクテクテク…

騎士長「…やっと来やがった!」

左翼長「…全く。その遅刻癖、治らねーのか…」

マジシャン「ハッハ!ヒーローは遅れてくるもんだ!」

左翼長「アホか。お前の弟子どもはもう行っちまったぞ」

マジシャン「弟子…?ああ、アイツら来てやがったのか」

騎士長「呑気なモンだな……」

マジシャン「それだけが取り柄でね!さぁ始めようか!ハッハ!」
571 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/12(月) 23:25:02.08 ID:b5b7qSso
テクテクテクテク…

召喚士「眼鏡さん…」

眼鏡「何だい?」

召喚士「眼鏡さんは功績二位…なんですよね?」

眼鏡「そうみたいだね。あんまり興味ないんだけど…」

盗賊「……」

戦士「やっぱり長年ワーカーしてるんすか?」

眼鏡「どうだろうね。人並みじゃないかな?」

魔道士「若く見えるのに…凄いっ!」

召喚士「一人だと苦労も多いんじゃないですか?」

眼鏡「そうだね。でもその分気楽だし……」

盗賊「…?」

眼鏡「何より人と接する事がないから…楽かな。ははっ」

召喚士「そうですか…」

盗賊「……」
572 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/12(月) 23:27:46.65 ID:b5b7qSso
魔道士「でも、寂しかったりしませんか?」

眼鏡「うーん……」

そう言うと眼鏡は突如口笛を吹く。

ピュイィィッ!!

タッタッタッタッタ…

眼鏡「…僕にはこの子達がいるからね」

眼鏡は一番に走ってきた小さな犬を抱え、頭を撫でる。

魔道士「かわいいーっ!」

眼鏡「抱いてみるかい?」

魔道士「いいんですかっ!?」

眼鏡「もちろん、ほら…」

テクテク…ポフッ

魔道士「うわぁ…あったかぁい!」

盗賊「……っ」

戦士「お前も…撫でたいのか…?」
573 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/12(月) 23:56:07.93 ID:rkbyUUDO
眼鏡君ぼっちなのか…

あれ?なんか近寄りがたいイメージだったのに急に親近感が…
574 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/04/13(火) 00:01:41.32 ID:nE7zG.DO
>>573
オナニー功績ランク1位のお前では相手にされないから安心しろ
575 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/13(火) 00:43:08.32 ID:cGf1lwAO
眼鏡君はスラムダンクの木暮
576 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/13(火) 01:45:53.51 ID:Zz9NU.AO
>>573
じゃあ二位の座は僕が貰っておきますね
577 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/13(火) 01:50:39.39 ID:89fhtsAO
眼鏡は昔読んだNARUTOの登場人物のイメージだな

てか魔導師ちゃんも犬を抱きしめるのも良いけどもっと優先的に接してあげるべき存在がいるでしょう
私はいつでもウェルカムなのだから
578 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/13(火) 02:27:04.31 ID:tUJ3cxwo
(ry
579 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/13(火) 02:45:35.78 ID:Jsdi.IY0
眼鏡大人気だな。
オレは東方の霖之介で再生してたぜ。
580 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/13(火) 06:52:33.09 ID:XchCQwQ0
あんな変態にされてしまったキャラはどうでもいいです
581 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/13(火) 08:14:59.56 ID:hhHo3wSO
ナルトにでてくるカブトだな
582 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/15(木) 17:53:16.39 ID:GY8fYQDO
復活したか?
583 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/04/15(木) 17:58:58.60 ID:VECP9TUo
復活したか〜

長かったな
584 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/15(木) 18:00:09.86 ID:BPPRJ16o
fukkatu ktkr
585 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/04/15(木) 18:07:12.18 ID:0o4nxsSO
お、復活!
586 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/15(木) 18:40:53.54 ID:SpyyI.DO
ぷっかつしたなぁ
587 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/04/15(木) 18:42:56.53 ID:B/X8eB60
落ちてる間せっせと書き溜めしている>>1の姿がそこに!!

…ないな
588 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/15(木) 18:43:41.16 ID:6.6SdaM0
復活シテルー!!
なんかこのスレの避難所みたいなの欲しいなwww
普段は雑談なんかしつつ使えそうな感じのwww
589 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/15(木) 18:48:19.67 ID:a5f1yoAO
パー速復活ッ!!
パー速復活ッ!!
パー速復活ッ!!
590 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/15(木) 19:33:09.82 ID:.0XzfADO
復活してんのか?
591 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/15(木) 19:34:54.73 ID:fbsFtgAO
復活してる!
592 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/15(木) 19:49:02.58 ID:fZeBoUAO
やっと入れた!
593 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/15(木) 19:50:21.90 ID:qlO1osDO
復活してる
毎日の楽しみがなかった
594 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/15(木) 20:10:57.17 ID:GY8fYQDO
>>1はまだかー?
595 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/15(木) 21:53:27.43 ID:fLZRPXoo
〜北方司令部〜

左翼長「……はぁ!?」

騎士長「行くって…北関へか!?」

マジシャン「あったり前だろ。堅苦しい…」

左翼長「…?」

マジシャン「本国のお偉いさんが残るんだろ?」

騎士長「詳しいな…」

マジシャン「今さっき聞いたよ」

テクテクテク…ドスッ

マジシャン「とにかく俺はあっちでノンビリやらせて貰うわ!」

皇太子「承知した。頼んだぞ」

マジシャン「!!」

縁に腰掛けるマジシャンの背後から両肩を掴み、皇太子が声をかける。

マジシャン「は…い…。頑張ります…」

皇太子「うむっ。宜しくなっ」
596 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/15(木) 21:54:00.58 ID:fLZRPXoo
カツカツカツ…

エリート「殿下っ、勝手にうろつかれては困ります!」

皇太子「もうまもなく出陣なのだろう?」

エリート「そうですが…」

皇太子「私は見送る事も出来ないのかね?」

青年兵「それならそうとお申し付け頂ければ…」

皇太子「そうか?口煩いのがおるからのう。はははっ!」

エリート「殿下にもしもの事あらば…ここにいる全員が…」

皇太子「悪かったよ。さて、では一旦戻るとしようか」

青年兵「一同ーっ、敬礼ー!!」

ババッ!!…カツカツカツ…

一同は皇太子に敬礼し、去りゆくその姿を見送る。

左翼長「…どうした?ボーっとして」

マジシャン「いや……化けるモンだなぁ…って」

騎士長「……?」
597 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/15(木) 21:54:28.80 ID:fLZRPXoo
ゴウンゴウンゴウンゴウンゴウン・・・

衛兵「開門ーっ!開門ーっ!!」

ザッザッザッザッザ…

騎兵「国旗を掲げよっ!」

号令と共に、数人の旗手が巨大な旗の付いた棒を担ぎ上げる。

ググッ……バサァッ!!

騎士長「流石は国軍本隊。清廉かつ華々しい」

左翼長「……皮肉満載だな」

騎士長「ん?そうか…?素直な感想だぞ」

二人は北関へと出陣する国軍本隊を、正門前の広場にて見送る。

左翼長「泥にまみれてこそ本物じゃなかったのか?」

騎士長「そりゃ現役での話だろう…」

左翼長「まだ枯れてねーぞ。…枯れかけたけどな」

騎士長「違いねぇや…。ま、いい刻に水と養分が来てくれたかな」

左翼長「枯れかけてた老木には…ちと刺激的だがな」
598 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/15(木) 21:54:56.07 ID:fLZRPXoo
ザッザッザ…

騎士長「おっ、噂をすれば…」

マジシャン「あん?」

左翼長「何でもねーよ。…頼んだぞ」

マジシャン「お前の為に働くわけじゃねーよ!ハッハ!」

左翼長「んな事分かってるよ。おらさっさと行け!」

マジシャン「俺らの帰る場所…しっかり守れよ」

騎士長「おう。美味い酒付きでな…!」

マジシャン「そりゃあいい!ハッハ!」

ザッザッザ…

副司令官「ようし。…出陣!目標は北関なり!」

騎兵「おぉ!!」

副司令官の号令を合図に、隊列は正門を抜けて行く。

パッカパッカパッカパッカ…

大軍師「……ふっふふふ」
599 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/15(木) 22:00:11.46 ID:fLZRPXoo
副司令官「おぉ軍師、どこに行っておったのだ?」

大軍師「彼との話が長引いてしまいました」

大軍師は進む馬上より、後方をチラリと振り返る。

参謀「……」

左翼長「作戦はバッチリか?」

参謀「…ええ。問題ないかと」

騎士長「そうか…」

参謀「さあ、こちらも準備を整えましょう」

左翼長「ああ。殿下の元へ行くぞ」

参謀「はいっ」

ザッザッザッザッザ…

〜司令室〜

バルコニーからは皇太子が出陣する兵を見つめている。

エリート「……」

コンコン
600 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/15(木) 22:00:42.25 ID:fLZRPXoo
青年兵「はい」

カチャッ

参謀「失礼致します。まもなく準備を始めようかと…」

皇太子「うむ。そうしよう」

参謀「では会議室にてお待ち致しております」

エリート「すぐ行きます。ありがとう」

参謀「では……」

…パタン

青年兵「…行きましょうか」

皇太子「ああ」

エリート「……」

皇太子「無傷……なんて事は難しいだろうね」

青年兵「一人も失う事無く終えるのは…皆無かと…」

皇太子「……悲しいね」

皇太子は小さくなる兵と国旗から目を離し、マントと剣を手に取った。
601 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/15(木) 22:01:15.42 ID:fLZRPXoo
〜会議室〜

カツカツカツ…カチャッ

参謀「敬礼ーっ!!」

皇太子「いや…そのままで良い」

左翼長「……」

皇太子「開戦まで半日あるとは言え…そう優雅にもしていられぬだろう…」

エリート「では…始めてください」

エリートは皇太子の椅子を引き着座させると、

己も真横の椅子に座る。前方では北方の面々と青年兵がそれに続く。

一人席に着かず、テーブルの地図を広げた参謀が、ゆっくりと口を開く。

参謀「我ら本陣においては、第一の目標を拠点の防衛と考えます」

エリ−ト「ふむ、当然であるな…」

参謀「第二に北へ進軍の後、進路を北東に向け防衛線を敷きます」

青年兵「西は宜しいのですか?」

参謀「ええ。先日の戦いにおいて結界石を重点的に打ち込みましたから」
602 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/15(木) 22:02:19.49 ID:fLZRPXoo
左翼長「左様。奴らも北の港方面への進軍は難しいはず…」

参謀「相当の迂回をして、尚且つ西方から侵入しなくてはなりませんから…」

騎士長「ふむ……」

皇太子「それで…夫人は如何なものか?」

参謀「はっ。殿下にはこちらの防衛を…」

皇太子「いや、それは北方の諸兄にお任せしたい」

左翼長「は…!?」

皇太子「性格が出てしまうのか…どうも守戦は苦手でな」

騎士長「しかし…っ!」

青年兵「……問題ないかと存じます」

参謀「!?」

エリート「殿下の戦術は一級品です。ご安心下さい」

左翼長「しかし…!!」

エリート「……その為の我らです!」

青年兵「…はい」
603 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/15(木) 22:03:21.24 ID:fLZRPXoo
参謀「では……宜しいのですか?」

皇太子「くどいぞ」

参謀「申し訳御座いません。では、殿下を主として進軍を…」

エリート「……」

参謀「司令部の防衛については我らが努める。宜しいですかな?」

騎士長「ああ…」

左翼長「まあ……問題あるまい」

参謀「かしこまりました。そのように手筈を整えさせます」

参謀は一人の兵を呼び、細かな指示を与える。

エリート「………」

青年兵「…いよいよか」

エリート「なぁ、青年兵くん」

青年兵「はっ」

エリート「……頼みを聞いて貰えないかな?」

青年兵「…?な、何でしょうか……」
604 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/04/15(木) 22:45:08.85 ID:hmrNhAAO
エリート・・・
605 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/04/15(木) 23:20:04.01 ID:U6gEUMDO
復活カキコ乗り遅れたっ!!!
>>1乙!ぱー…じゃなくてせ−速復活おめ!!
606 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/15(木) 23:53:15.64 ID:fLZRPXoo
エリート「君は彼らと顔見知りのようだね」

青年兵「彼…?ああ、召喚士さんですか?」

エリート「彼らに付いてやってはくれんか?」

青年兵「え…っ!?」

エリート「私が行きたいところなのだが…」

エリートは振り返り、背後の皇太子をチラリと見る。

エリート「それに大局での能力は、私が上だが…」

青年兵「……」

エリート「個の力は君の方が優れている」

青年兵「そんな事…っ!」

エリート「精鋭50名を付ける。どうか頼む…!」

青年兵「エリート様……っ」

エリート「どうか……彼女を…」

青年兵「………わ、分かりました」

エリート「…すまぬ!」
607 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/16(金) 00:05:40.23 ID:2bDXde2o
身体が痛い…。寝ますです!おやすみなさい!ノシ
608 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/16(金) 00:14:43.00 ID:yjboUEDO
乙でした。
無理なさらず、御自愛下さい。
609 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/16(金) 00:17:45.19 ID:d2fiycDO
身体が痛いって大丈夫かー?
週末に見所が来そうで今から楽しみだぜ!

>>1乙!
おやすみ
610 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/16(金) 01:15:07.21 ID:6sa.RQAO
>>1

やっと復活したとおもったら次は>>1の体に異変が…
無理しないでくれよな!

>>1が書けない日は魔導師(男)編を何度も読み返すから
漫画も含め読み物の中で一番読み返したかもしれん…それくらい好きな話だ
611 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/04/16(金) 02:18:41.35 ID:NUmbGEUo
乙!
612 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/16(金) 03:23:09.57 ID:GIQdbbM0
エリートは某ディズニー海賊のノリントンのイメージだ
613 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/16(金) 16:28:13.37 ID:X/VCDvY0
>>612
エリートに死亡フラグが立ったな
614 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/16(金) 17:49:59.54 ID:Qw9Wu/oo
〜山脈〜

テクテクテク…

召喚士「この山を越えれば北関ですね」

魔道士「良かったんですか?」

戦士「ん?」

魔道士「せっかく故郷の近くを通ったのに…」

戦士「立ち寄ってノンビリしてるような時間はねーだろ…」

召喚士「うん…」

戦士「それに…次帰る時は…笑顔で帰りてーんだ…」

盗賊「……」

戦士「いい土産話持ってな…!!」

召喚士「…うん。そうだよね」

眼鏡「…帰る場所がある。…良い事だね」

召喚士「ええ…」

召喚士は悟ったように、眼鏡へ同調した。
615 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/16(金) 17:50:55.71 ID:Qw9Wu/oo


戦士「はぁ〜」

召喚士「魔道士さん、手を…っ」

魔道士「あ…ありがとうございます」

グイッ…トスッ

盗賊「…山頂だ」

眼鏡「…良い眺めだね。北の地も良く見える。

召喚士「眼鏡さんの生まれは北なんですか…?」

眼鏡「…よく分かったね」

召喚士「なんとなく…そんな気がして」

眼鏡「召喚士くんもそうなのかな?」

召喚士「ええ。更に北へ進んだ…。今はもうありませんけど…」

眼鏡「………そっか」

召喚士「…行きましょうか」

眼鏡「うん…そうだね」
616 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/16(金) 17:53:58.94 ID:Qw9Wu/oo
ヒュオオォォ…

魔道士「風が…強くなってきましたね…っ!」

盗賊「…うん」

戦士「こっちは盆地だからなぁ…」

召喚士「吹き降ろす風が強いからね…」

戦士「さーて、ここを下れば…」

盗賊「…森か」

召喚士「この森を抜ければ北関の北面に出ますね」

魔道士「下の方、ところどころ森が荒れてますね…」

盗賊「……この前の」

魔道士「…?」

召喚士「前回の戦いで…焼かれてしまったんですね…」

盗賊「……」

眼鏡「戦いにおいては仕方のない事…なのかな」

魔道士「でも…それでは悲しすぎます…!」
617 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/16(金) 17:59:11.36 ID:Qw9Wu/oo
眼鏡「…ほう。聖者のような事を言うね」

魔道士「そんなつもりは…」

眼鏡「いや、褒めているんだ。なかなか思えない事だよ」

召喚士「ええ。確かに…」

戦士「自然を破壊して魔物を壊滅させる…か」

盗賊「…正義」

戦士「…?」

盗賊「…勝者こそが…正義」

戦士「ほんと…そうかもな。やだやだ…」

眼鏡「気負い過ぎると身体に毒だよ?さ、行こう…」

召喚士「ええ…。早くこの森を……」

ピタッ

眼鏡「………」

召喚士「……どうしました…?」

召喚士は立ち止まり、右を向く眼鏡に声を掛ける。
618 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/16(金) 18:04:24.16 ID:Qw9Wu/oo
眼鏡「………ん、いや。何でもない」

魔道士「…?」

眼鏡「さぁ、行こう」

眼鏡は顔を戻し、笑顔で四人に声を掛け、歩き始める。

テクテクテク…

一同の過ぎ去った後、眼鏡が見つめていた方向より、

ゆっくりと足音がひとつ、微かに森へと音を上げる。

テクテク…パキッ…テクテクテク…

その音は山からの風にかき消され、人間はおろか動物にさえ

感じ取る行為を困難にさせるような、微かな音である。

テクテク…

サル「何で…気付きやがったんだ!?」

サルは眼鏡の立ち止まった位置から、己の居た方角を見つめる。

サル「コッチだって人間だってのを認識出来る程度の距離だってーのによ…」

サルは身震いを一つした後、再び森の奥へと姿を消した。
619 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/16(金) 18:28:11.80 ID:8ZywXkAO
世界の揉み上げキタ━━━━(゚∀゚)━━━━ !!!!!
620 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/16(金) 18:29:46.82 ID:PATbU5U0
やっぱりキターーーーーー
621 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/16(金) 19:45:16.97 ID:WWn4mgDO
一瞬サルが誰かわからなくて魔物かと思った
622 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/16(金) 22:28:31.70 ID:i04B9kDO
前は名前赤サルじゃなかったっけ?
623 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/04/16(金) 23:04:38.21 ID:D6xhqzM0
元からサルだぜ。赤イヌでも青キジでも黄ザルでもない。
624 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/16(金) 23:59:22.76 ID:2bDXde2o
こんばんはー遅くなりました!週末なので夜更かし投下にて失礼致します!
ノンビリ行きますので、後ほどまとめ読み下さいませ!

>>608-609
ご心配掛けまして申し訳ありません。大丈夫です!

>>610
おお…!そういった感想を頂けると凄く嬉しいですね!
こちらこそありがとうございます!!
625 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/17(土) 00:43:24.97 ID:MckrIMAO
眼鏡さん格好良すぎるだろ…

早く実績じゃない方の上位ランカーを拝みたいな
今回の北の重要な作戦ならひょっとしたら出て来てくれるのでは?と密かに期待している
626 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/17(土) 02:34:49.27 ID:UzrBU2ko
ザッザッザ…ガサッ…

盗賊「…抜けた」

魔道士「あっ、もう関が見えますね!」

召喚士「ではこのまま関に入りましょう」

戦士「おうっ!」

テクテクテク…

〜北関〜

戦士「久々だな…ここも…」

召喚士「……うん」

眼鏡「……」

テクテク…

召喚士「あの、司令部からの指示でこちらに来ました」

衛兵「お待ちしておりました。どうぞ!」

衛兵の一人が関内へと足早に案内する。

盗賊「……?」
627 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/17(土) 02:35:26.20 ID:UzrBU2ko
〜北関、司令部〜

ザッザッザ…

衛兵「お連れ致しました」

戦士「……なるほどな」

一同が司令室へと足を踏み入れた矢先、女性の声が響く。

白虎長「待ってたわよ!」

占い師「ぴったしね!」

召喚士「白虎先生…!それに占い師さんも…」

魔道士「私たちが来る事…わかってたんですね!」

眼鏡「……?」

占い師「まぁね。時間通りよ…うふふ」

白虎長「来て早々申し訳ないけど……」

召喚士「海峡…ですか?」

白虎長「ええ。私達も本体が到着次第すぐに向かうわ」

召喚士「…分かりました。すぐに向かいます」
628 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/17(土) 02:35:59.72 ID:UzrBU2ko


白虎長「護衛と馬は本当に良いの?」

戦士「ああ。こっちの方が順応に動けるしな」

魔道士「ええ」

白虎長「ごめんなさいね。合流して進軍出来ればいいのだけど…」

盗賊「…構わぬ」

白虎長「せめて叔父様が居れば良かったのだけれど…」

占い師「まあ…仕方ないわねぇ…」

戦士「…?」

白虎長「ううん、こっちの話よ。それや宜しく頼むわねっ」

占い師「また後で…うふふっ」

魔道士「はいっ、それでは!」

召喚士「そちらもお気を付けて…!」

テクテクテク…

白虎長「彼らだけで大丈夫かしら…」
629 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/17(土) 02:36:36.19 ID:UzrBU2ko
占い師「あら…?私の事信じてないの?」

白虎長「そうではないけど…」

占い師「大丈夫よ。それに……」

白虎長「…それに?」

占い師「いえ…。何でもないわ」

白虎長「…?」

〜北方司令部〜

パッカパッカパッカ…

青年兵「それでは、行って参ります!」

エリート「うむ。頼んだ…!」

青年兵「はいっ!」

参謀「関へ立ち寄らず直進すれば海峡には間に合うはずです」

騎士長「だが魔王軍の先遣隊にぶつかる可能性もある」

青年兵「問題ありません…」

左翼長「大した自信だ」
630 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/17(土) 02:37:04.97 ID:UzrBU2ko
参謀「先遣と言ってもおそらくは物見…。数は少数でしょう」

エリート「お前なら敵ではないはずだ」

青年兵「やれるだけの事は…」

ザッザッザ…

エリート「殿下…!?」

皇太子「死ぬなよ。若き勇者よ」
631 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/17(土) 02:37:37.07 ID:UzrBU2ko
青年兵「…有り難き御言葉…!!」

左翼長「開門っ!!」

ゴウンゴウンゴウン…

青年兵の背後に50騎ほどの兵が位置づける。

青年兵「……出陣!!」

精鋭騎兵「おぉっ!!」

パカラッパカラッパカラッ…

エリート「青年兵……魔道士さん…」

皇太子「……」

参謀「殿下、まもなくご出陣の手筈を…」

皇太子「そうだな。まずは食事だ!」

騎士長「…?」

皇太子「腹が減っては戦は出来ぬ…!はははっ!」

左翼長「…ふははっ!御尤もで…!」

高々に笑う皇太子に続き、一同が後に続く。
632 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/17(土) 02:38:08.02 ID:UzrBU2ko


戦士「風が強まってきたな…」」

眼鏡「ちょっと嫌な気配だな」

召喚士「うん…急ぎましょう」

戦士「静かすぎる…不気味だぜ」

魔道士「なんだか…これからって感じですね」

盗賊「…ああ」

眼鏡「急いだ方が良さそうだな」

召喚士「ええ。そうしましょう!」

一同は舗装のされていない荒れた道を足早に進む。

しかしまもなくその足を止め、周辺の空気が張り詰めた。

パッカパッカパッカ…

盗賊「……!?」

戦士「…何だ?味方の馬か…?」

一同の正面に三騎の馬が近づいて来る。
633 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/17(土) 02:38:36.81 ID:UzrBU2ko
眼鏡「いや…あれはどうやら…」

魔道士「首がない!?」

パッカパッカパッカ…

戦士「見た事あんぞ…あれは…」

召喚士「デュラハン!!」

三騎の馬上には、首のない甲冑の魔物が剣を構えている。

デュラハン「コオォ…ニンゲン…か」

眼鏡「……」

盗賊「…敵だっ!」

戦士「ちっ!!」

盗賊と戦士がすかさず抜刀し、前衛に立つ。

眼鏡「召喚士くん」

召喚士「はいっ!」

眼鏡「二人組で一騎ずつ相手を頼む…」

召喚士「眼鏡さんはっ!?」
634 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/17(土) 02:39:03.86 ID:UzrBU2ko
眼鏡「一人で……やる」

眼鏡はゆっくりと右手に長剣を構える。

デュラハン「威勢の良い…カカカ!!」

戦士「喋る魔物は…強いんだっけか?」

魔道士「詠唱しますっ!!」

召喚士「戦士と魔道士さんは右をっ!」

戦士「おうよ」

召喚士「盗賊さんと俺は左を!」

盗賊「…承知!」

チャキッ

召喚士「眼鏡さんは……」

スウッ…

眼鏡「中央だね」

デュラハン「カカカァーッ!!」

三騎の首無し騎士が一斉に襲いかかる。
635 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/17(土) 02:39:49.89 ID:UzrBU2ko
戦士「まずは個々に分断するぞ!」

眼鏡「はぁっ!!」

召喚士「行けっ!コカトリス!!」

シュイィンッ!!

右に飛ぶ戦士が雷切より雷をほとばしらせる。

ブオッ!!…ガカアァッ!!

デュラハン「カカカ!当たらぬわっ!!」

戦士「いーんだよ!」

タンッ!!…タタッ…ヒュオッ…

デュラハン「ほう…!早いなっ!」

眼鏡「……」

ブンッ!!…キィンッ!!

デュラハン「だが…それだけだ」

眼鏡「……っ」

回り込んで放った眼鏡の剣撃えお盾で防ぎつつ馬上の騎士はつぶやく。
636 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/17(土) 02:40:49.31 ID:UzrBU2ko
タタタッ…タンッ!!

盗賊「はぁっ!!」

デュラハン「こちらも早いな…!」

召喚士「コカトリス!!」

コカトリス「……おう!」

盗賊は跳躍と同時に鎖を放ち、その一撃で馬が仰け反る。

その間隙を突き、コカトリスは石化の息を一撃見舞った。

ゴオオォォ!!

デュラハン「むぅ…っ!!」

バッ!!

石化の黒い吐息は馬を石と化し、その場に横たわらせる。

馬上より飛び降りたデュラハンはその光景を横目に剣を構える。

デュラハン「まぁ…このような所にいるのだ。多少はやりおるか…」

召喚士「…余裕だな」

デュラハン「カカカ…!当たり前であろうがっ!!」
637 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/17(土) 02:52:57.12 ID:6s1fjYDO
今日も乙です!
続きは明日読もう…おやすみなさい。
638 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/04/17(土) 03:33:44.71 ID:hHdrTADO
>>1
乙!

デュラハンの声ってどこから出てるか突っ込んでいい?

あれ、夜中にピンポンが…
639 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/17(土) 03:39:57.71 ID:UzrBU2ko
>>637
ありがとうございます!おやすみなさい!

>>638
おそらく思念的なものかと…
640 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/17(土) 03:45:44.70 ID:UzrBU2ko
パカラッパカラッ…

デュラハン「かわすのが精一杯か?」

戦士「けっ!!」

馬で突撃するデュラハンを避けながら戦士は舌打ちする。

戦士「単調な攻撃ほど楽なモンはねーぜ!」

デュラハン「強がりを…!」

戦士「なぁ、魔道士!!」

魔道士「はいっ!」

ドドオォンッ!!…ギキイィンッ!!

デュラハン「むっ!?」

魔道士の放つ氷の魔法が、馬の両前足を凍りつかせる。

戦士「もらったぁ!!」

ズバッ!!…ドシュウゥ

戦士「ちぃ…っ」

真っ二つになりその場に崩れ落ちた馬を見て、戦士はまた一つ舌打ちをする。
641 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/04/17(土) 03:45:48.74 ID:7W6tccAO
俺の妻セルティの首がないのに声が聞こえるのと同じ感じだろ
642 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/17(土) 03:48:17.37 ID:UzrBU2ko
デュラハン「たかが馬をやっただけで…いきがるなよ?カカカ」

ジャリッ

戦士「ああ。こっからが本番だ…!」

戦士が再び雷切を構え直し、ゆっくり歩み寄るデュラハンへ刀身を向ける。

戦士「ふーっ…ふー…っ」

デュラハン「……」

ザッザッザ…

戦士「……」

ザッザ……ザッ

戦士「しっ!!」

デュラハン「カァ!!」

チュインッ!!…キキィィンッ!!

戦士「……ぬ…ぅ!!」

デュラハン「大した力だ…!ニンゲンの分際で…」

ググググッ…
643 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/17(土) 03:53:17.15 ID:UzrBU2ko
鍔迫り合いをする両者の均衡が徐々に傾き始める。

戦士「…う…おぉ…っ!!」

デュラハン「……くぅ…!!」

グググ…ズズ…ザクゥ…!!

戦士「……っぐ……らあぁっ!!」

ドズンッ!!

戦士「………はぁ…はぁ…っ」

デュラハン「…まさか…ニンゲンに…力で負け……」

カランッ……ドシャアッ…

戦士「人間とかそんなん……関係ねーよ…」

力で圧し斬られた首のない騎士は、その場に両膝をつき、剣を地面に落とした。

戦士「魔道士……トドメを…」

魔道士「は、はいっ!」

ドドオォンッ!!…ゴオオォォ…

魔道士の炎により燃える甲冑を背に、戦士はゆっくりと元いた場所へと歩き戻った。
644 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]:2010/04/17(土) 04:27:41.98 ID:UzrBU2ko
それでは寝させて頂きます!
ご支援まことにありがとうございました!おやすみなさい!

〜次回予告〜

占い師「思い出の地、海峡へと着いた召喚士達…」

占い師「そこで待ち受ける新たな運命と戦い!」

占い師「ついに北伐作戦が今、始まろうとしていた!」

占い師「次回、第167話【決戦、北方三拠点】」

占い師「この次も、サービス、サービスゥ!」
645 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/17(土) 07:01:28.79 ID:A8HUMkDO
おつでした
646 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/17(土) 08:32:36.65 ID:liGMxIU0
戦士かっこよすぎだろ…
乙!!
647 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/17(土) 10:04:46.63 ID:MckrIMAO
>>1

デュラハンにもいろいろあるのかな
指令を倒したデュラハンはもっと強いイメージだ

しかしさすが魔導師ちゃんだ、安心して見ていられる
648 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/04/17(土) 10:15:37.34 ID:S2vTn9oo
きっとデュラハンは自分の頭を探しに攻めてきたんだよね!
649 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/17(土) 12:40:07.58 ID:A8HUMkDO
>>648
切ねぇ……
650 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/17(土) 16:15:26.10 ID:fSImC9.o
そんなみゆきち声の首なしライダーじゃあるまいし
651 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/17(土) 23:43:35.52 ID:UzrBU2ko
ゴオオォォ…

戦士「……」

魔道士「流石戦士さんっ!」

戦士「………」

魔道士「戦士…さん?」

戦士「ん、ああ…。他の奴は…」

魔道士「あっちです!」

チュインッ!!キィンッ!!ギキィンッ!!

デュラハン「カカカーッ!!」

眼鏡「……」

魔道士「…押されて…ますね」

戦士「いやっ、ありゃあ……」

キィンッ…キキィンッ…ガインッ!!

デュラハン「カカカ!…終わりだっ!!」

眼鏡「……ふーっ」
652 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/17(土) 23:52:03.55 ID:UzrBU2ko
眼鏡は長剣を引き、一気にデュラハンめがけ突き出す。

デュラハン「……!?」

迫る甲冑へ突き出された刀身は、その右手より立ち上る黒い炎に包まれ、

切揉み状に長剣全体を包み込んだ。

ボアオッ!!……ゴシャアァァッ!!

デュラハン「カ…ッ…!!」

ズボォッ……ブンッ…

剣から炎を振り払い鞘に収めた眼鏡は、

胸にポッカリと穴を開けた甲冑を見つめる。

ゴシャッ…ドサァッ…

タッタッタ…

魔道士「眼鏡さんっ!」

眼鏡「…手ごたえが…なさすぎる」

戦士「ああ…。こりゃあ…」

眼鏡「おそらく密偵か何かだろうね」
653 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/17(土) 23:59:29.40 ID:UzrBU2ko
魔道士「えっ!?」

戦士「俺はかつて関でコイツを見た事がある…!」

眼鏡「…デュラハンにしてはどうにも……!?」

バッ!!

眼鏡は戦士と魔道士を左手で遮り、後方へ下がらせる。

戦士「!?」

盗賊「はあぁっ!!」

ジャララッ…ブンッ!!

盗賊の鎖がデュラハンの右足首に絡みつき、そのまま宙へと放りだされる。

デュラハン「…!!」

コカトリス「終わりだっ!!」

ゴアオオオォォ…

宙で石の塊と化した甲冑の騎士が、眼鏡の上へと落下する。

タンッ…ヒュオッ……バキャアァッ!!

眼鏡は跳躍し、回し蹴りを見舞うと石像は粉々に砕け散り、地へと落ちていった…。
654 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/18(日) 00:52:36.66 ID:evQS5YAO
毎回思うんだが

藤蔵力強くね…?
655 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/04/18(日) 01:05:18.41 ID:zBzrcoDO
恥ずかしさから最初に戦士のナニを握ったら…
656 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/18(日) 01:35:43.17 ID:Q2ts1EAO
戦士は犠牲になったのだ……
657 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/18(日) 02:05:45.35 ID:TqxVyFwo
召喚士「これで…全部か…?」

バサッ

コカトリス「…そのようだな」

タッタッタ…

盗賊「……」

召喚士「盗賊さん…」

盗賊「…どう思う?」

召喚士「ええ。まるで手ごたえがないと言うか…」

テクテクテク…

戦士「中身がカラッポって感じだったな…」

召喚士「戦士」

眼鏡「うん。おそらくは斥候の為の駒だろう…」

魔道士「なるほど…」

戦士「でもよ、斥候にぢても何でこんな深くまで…」

召喚士「……」
658 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/18(日) 02:08:09.92 ID:lc3T.cAO
>>654
戦士以外はみんな安定して強いと思う
特に魔導師ちゃんは強い
他のメンバーよりもずっと負ける姿が想像出来ない

戦士は戦う度にいつも負けるんじゃないかとヒヤヒヤする
勝てる姿が想像しにくい
659 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/18(日) 02:09:38.61 ID:TqxVyFwo
盗賊「…確かに…入り込みすぎているな」

眼鏡「……」

召喚士「……ま…さか」

眼鏡「…それ以外ないだろう」

戦士「はぁ!?どういう事だよ」

召喚士「既に…魔物が入り込んでいる…!?」

盗賊「…伏兵か」

戦士「何だとっ!?でも一体どこに…」

眼鏡「分からない。しかしそれ以外には考えにくい」

魔道士「それってつまり……」

召喚士「こちら側にいる魔物に対し、伝令を…」

魔道士「っ!!」

戦士「急いで関に報告を…」

召喚士「しかし引き返している時間は…」

眼鏡「……僕が行くよ」
660 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/18(日) 02:12:25.98 ID:TqxVyFwo
魔道士「眼鏡さんっ!?」

眼鏡「君達はこのまま目的地へ…」

盗賊「…いや…ここは私が行こう」

召喚士「!?」

眼鏡「だが…」

盗賊「…この中では…足は一番早い」

戦士「……」

盗賊「…それに…こういう任務は慣れている」

魔道士「盗賊さん……」

戦士「いいのか…?」

盗賊「…うん」

盗賊は応答の後に笑顔を見せるが、瞬時に顔を引き締める。

テクテクテク…

召喚士「これを……」

召喚士は盗賊へ結界石を手渡す。
661 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/18(日) 02:17:15.84 ID:TqxVyFwo


戦士「そんじゃ、頼んだぞ」

盗賊「…ああ」

タンッ!!…タタタッ…

召喚士「……俺達も急ぎましょう!」

眼鏡「…ああ」

盗賊と別れ、四人は海峡を目指す。

時刻はまもなく21時を迎えようとしていた。

〜北関〜

ガラガラガラッ…パッカパッカ…

騎兵「進軍停止ー!進軍停止ーっ!!」

ザッザッザ…

白虎長「お待ちしておりました」

副司令官「うむ」

大軍師「お待たせ致しました」
662 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/18(日) 02:22:25.39 ID:TqxVyFwo
白虎長「武装や兵糧の準備は済んでおります」

副司令官「ご苦労…」

大軍師「では白虎長殿はこのまま海峡へ…」

カッ

白虎長「はっ!かしこまりました!」

カツカツカツ…

大軍師「さて…我らも布陣を急ぎましょうか…」

副司令官「そうだな」

二人は馬を止めると、足早に司令室へと向かって行く。

テクテクテク

占い師「…あら、こっちに来たの?」

マジシャン「…あんな所にいられるかよ」

占い師「まぁ…。相変わらず自由気ままです事…」

マジシャン「ハッハ!それが信条でね!」

マジシャンは高らかに声をあげて笑った。
663 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/18(日) 02:28:10.99 ID:TqxVyFwo
タッタッタッタッタ…

盗賊「……」

タッタッタ…ピタッ…

盗賊(ここを抜けた方が早そうだな…)

クルッ…ガサガサッ…タッタッタ…

盗賊は茂みの中へ入り、木々を飛び越え関へと向かう。

盗賊「………!?」

タタッ…ストッ

盗賊(……人の…気配…?)

チャキッ…ササッ…

盗賊「……………」

カサッ…ビュオッ!!

背後より忍びよる気配に蜘蛛切を振りかざすが、その顔を見た盗賊は瞬時に刀を止める。

盗賊「……!!」

女侍「……おや?…確かアンタは…!」
664 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]:2010/04/18(日) 02:32:30.90 ID:TqxVyFwo
ここまでにて…明日はちょっと忙しそうで来れても若干の投下になりそうです…すみません…
ご支援ありがとうございました!それではおやすみなさい!ノシ

〜オマケ〜
ここまでの国軍及びワーカーの布陣

◆北方司令部
皇太子
エリート
左翼長
騎士長
参謀

・拠点間移動中
青年兵

◆北関
副司令官
大軍師
マジシャン
占い師

・拠点間移動中
白虎長
盗賊

召喚士
戦士
魔道士
眼鏡

◆海峡
将軍
魔法剣士
665 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/18(日) 02:48:04.21 ID:iMnriEAO
おつ
666 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/18(日) 02:51:38.77 ID:8imi5kDO
相変わらずのwktkする展開!今日も乙です!
明日もこれからも無理はしないでね!おやすみなさい!

盗賊たんかっこいいんだお。
667 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/04/18(日) 02:52:43.43 ID:XupdcKk0
>>1
こうして見ると、ちゃんと中央の北関が1番層が厚くなっててちゃんと練られてるな
でもその場合遊撃である召喚士達も北関を拠点にすべきなんじゃ?
668 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/18(日) 04:12:19.35 ID:zhhFkAAO
誰か>>659をアホな俺にわかりやすく説明してくだしあ><
669 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/18(日) 04:26:04.35 ID:oZrfOvwo
>>667
人手の少ないところを盛り返してほしいって考えがあるんじゃないかな

>>668
奇襲をかけるための魔物が既に前線と拠点の間に隠れている可能性があるとか?
670 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/18(日) 05:43:38.03 ID:V.OMuDo0
>>668
伝令は移動して伝言を伝えるだけの仕事だから、弱い奴や階級の低い者が割り当てられる

また、人間側と同じように魔物側も複数の陣営を築いていて、その間のメッセンジャーの役割を果たすのが伝令。

つまり、現在召喚士がいるとこは、魔物の陣営と陣営の間=魔物の前線より魔物の拠点側

これにより魔物の前線が北関の偉い人たちが考えてたよりも大分、前にあることが分かったからそれを伝えに盗賊が引き返した

おk?
671 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/18(日) 10:51:16.17 ID:lc3T.cAO
>>1
要するに、海峡で戦うはずが
すでに海峡よりもずっと近づかれているって感じかな?

何せよ盗賊ちゃんには無事に戻って来てほしいな
もう入り込んで隠れてる敵隊とぶつかるかも知れないんだろ?
672 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/18(日) 13:34:12.82 ID:RaLq/po0

アンラ・マンユ軍
タルウィ   アンラ・マンユ直属の幹部の魔物。炎や溶岩で体が包まれており、召喚士達を絶体絶命に追い込んだが、マーマンによって手を引いた。
ザリチュ   New!アンラ・マンユ直属の幹部の魔物。渇きを司る邪神でタルウィのパートナー。口数が少ない。(未接触)
サルワ    New!アンラ・マンユ直属の幹部の魔物。気が短く荒々しい言葉遣いで、巨体を持つ邪神。無秩序を司る。(未接触)
ドゥルジ   New!アンラ・マンユ直属の幹部の魔物。妖艶な女性を模した邪神。口調も大人っぽいお姉さん。虚偽を司る。(未接触)
タローマティ New!アンラ・マンユ直属の幹部の魔物。背教を意味する悪の女神。冷静で律儀な性格。(未接触)
アカ・マナフ New!アンラ・マンユ直属の幹部の魔物。悪しき思考を意味する邪神。憑依を得意とする。(未接触)

魔王
サタン     New!(未接触)
パズズ     50年程前、4人の召喚士が倒した魔王。その4人の召喚士が後の先生であり、まだ生きている先生は青龍先生のみ。(死亡)
アンラ・マンユ 25年前の年度初めにこの魔王の討伐に向かったが、双方が大損害で、初代白虎先生が死亡する。(未接触)
ラーヴァナ   ラクシャーサや金角、銀角の主。その他詳細は不明。(未接触)

ウィキペディアから少しだけ持ってきた。

こっちでは設定変えているっぽいので違ってたらごめん1otsuと皆。
673 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/18(日) 15:55:58.78 ID:lc3T.cAO
設定は書かなくても良かったかも
でも乙

毎度のことだがリスト生産者には頭が上がりませんわ
674 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/18(日) 23:16:46.53 ID:eaWl.sDO
>>658
今回戦士がデュラハン相手に鍔ぜり合いから力で押し勝ってぶった切った所で
うお!!戦士ここまで強くなってたのか!?ってビックリしたwwww

実はデュラハンが大した事ないとわかってガッカリしたようなホッとしたようなww
675 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/18(日) 23:42:21.28 ID:evQS5YAO
>>658
いや 単純に腕力がだよ
676 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/04/18(日) 23:53:16.23 ID:PesE.K.o
このクリトリスコカトリスは最初の途中まで読んだけどまさかこんな長編になってるとは・・・
677 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/04/19(月) 00:00:22.42 ID:F/zsg9U0
>>674 前のデュラハンとは実力差あるデュラハンだとおもうぞ。部隊長と一兵卒位に。

>>675チャクラ使ってるんだよ
678 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/19(月) 01:21:17.79 ID:SSSCKoAO
>>675
腕力の話かよ…真面目にレスしちゃっただろうが

確かに鎖引っ掛けて引っ張ってってのは凄い力だよな
でもそこら辺はRPGだろ
物理的法則無視してでもこの技を出せばこうなる。ってのがあるんだよ
679 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/19(月) 05:33:19.88 ID:FlIvwu2o
>>678
メテオストライクですねわかります。
680 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/04/19(月) 06:54:33.76 ID:53OnYS.0
えっサタン様って魔王なの・・・?
681 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]:2010/04/19(月) 17:28:37.41 ID:qrKjGNYo
>>672
ありがとうございます!助かります!!
行き当たりばったりなのでまとめて頂けるのは大変有難いですね!

というわけでこんにちはです!↓続き
682 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/19(月) 17:29:09.70 ID:qrKjGNYo
盗賊「!?」

女侍「覚えてるよぉ〜。そのカワイイ顔に…」

テクテクテク…スッ…モミッ

盗賊「!!」

女侍「この弾力…」

バッ!!

盗賊「……っ!」

女侍「冗談さね、冗・談」

テクテクテク…

キジ「お頭ー。何騒いでるさー?」

イヌ「…サルが帰ってきたね?」

女侍「クソザルなんぞより、よっぽど素敵な出会いさね」

キジ「おぉ!?この子確かアジトで…」

盗賊「…ど、どうも」

盗賊は姿勢を正し、ペコリと頭を下げる。
683 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/19(月) 17:30:13.88 ID:qrKjGNYo
イヌ「…で、こんな所で何やってるね?」

キジ「お仲間はどうしたさ?」

盗賊「……任務中」

キジ「任務…?」

女侍「ちょっと詳しく聞きたい感じだねぇ〜」

盗賊「……」

女侍「安心しなって。アタシ達はアンタらの得物は取らないよ」

イヌ「そうそう。それが義賊ね!」

盗賊「……」

キジ「でも、話したくなかったら別にいいさ!」

盗賊「…今…魔王軍と…戦ってる」

イヌ「ほう…っ!」

女侍「アンタらがかい?」

盗賊「…うん。…でも、国軍からの任務だ」

盗賊は三人に事の経緯を語り始める。
684 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/19(月) 17:33:21.56 ID:qrKjGNYo


盗賊「…と言う事」

女侍「…ふーん」

イヌ「随分と大規模な戦ね」

キジ「本気さ!」

女侍「そんで、アンタは関に報告へ行く途中…と」

盗賊「…うん」

女侍「急ぎのところ足止めして悪かったね」

盗賊「…いや…大丈夫」

女侍「そんじゃあ気をつけなよぉ〜」

キジ「頑張るさー!」

盗賊「…うん…ありがと」

タタタタタッ…ガサッ…

イヌ「お頭…」

女侍「道理で警戒が厳しいはずだねぇ…」
685 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/19(月) 17:33:58.39 ID:qrKjGNYo
キジ「どうするさ…?」

女侍「国軍には悪いけど…いいタイミングだねっ」

イヌ「……」

女侍「利用させて貰おうかねぇ…あははっ」

キジ「ドサクサに紛れて…お宝頂戴するね」

カサッ…スタスタ…

サル「人聞きの悪い言い方すりゃあ…そーいうこったなぁ」

イヌ「サル…!?」

サル「いんやお待たせ…。すーっかり遅くなっちまってなぁ」

女侍「それでどうなんだい?」

サル「いやそれがよぉ…山の向こうはどうも瘴気が強くてな〜」

キジ「無駄足。役立たずさー」

サル「あんだと!?このヤロウッ!!」

女侍「まぁまぁ落ち着きなよ。…北へは進めそうもないねぇ」

イヌ「それでどうするね?」
686 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/19(月) 17:34:36.41 ID:qrKjGNYo
サル「ドサクサに紛れるんだろ?」

キジ「だから…どうするさ?」

サル「決まってんだろ。戦闘が始まったら堂々と入り込んじまおう!」

女侍「…ほぅ」

サル「こーんな面白い事そうそう経験出来ねぇぞ〜?」

女侍「悪かないねっ!よし…そうしようか!」

イヌ「堂々と入るってまさか…!?」

女侍「前回持ち帰れなかった分…まとめて掻っ攫ってくよ!」

キジ「楽しくなってきたさー!」

サル「んふふふふ!そうこなくっちゃあ!」

イヌ「久々に腕が鳴るな…」

女侍「よぉし…狙いは北関。開戦と同時に付近まで行くよっ!」

サル「おうっ!」

女侍「魔物が攻めてきて開門したら…中に忍び込む!いいねっ?」

三人は女侍の問いに強く頷き、そのまま北関へと向かって行った。
687 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/19(月) 17:35:02.73 ID:qrKjGNYo
〜海峡〜

魔道士「…着きました」

戦士「ああ…」

四人は正面にそびえる大仰な要塞を見上げる。

テクテクテク…

召喚士「……」

魔道士「召喚士さん?」

召喚士「まずは…挨拶しないと」

戦士「……ああ、そうだな」

召喚士はと砦のから離れた橋の近くへと脚を進める。

こじんまりとした小さな石碑の手前には、枯れかけた花が備えられている。

ザッ…

召喚士「……」

召喚士は石碑の前へしゃがみ目を瞑り祈ると、周辺の雑草を抜く。

戦士「…サモナーさん…元気にやってたぜ」
688 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/19(月) 17:35:37.21 ID:qrKjGNYo
戦士は手荷物の中から酒瓶を取り出し、石碑の前へ置く。

眼鏡「……」

ザッザッ…

召喚士「…よし。綺麗になった」

戦士「そんじゃ…行こうか」

召喚士「うん」

四人は門兵へ声をかけ、砦の中へと迎え入れられた。

〜海峡砦〜

海峡兵「お待ちしておりました!どうぞ!」

魔道士「ありがとうございます」

テクテクテク…

将軍「来てくれたかっ!頼もしい限りだ」

召喚士「ご無沙汰してます!」

将軍「積もる話もあるだろうが時間が少ない…」

召喚士「ええ。まずは手筈を整えましょう」
689 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/19(月) 17:36:38.33 ID:4Adb7w.o
そんな簡単に盗賊ちゃんにタッチできちゃうとか…よし俺も
690 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/19(月) 17:37:10.28 ID:qrKjGNYo
将軍「すまんな。ではこちらへ」

カツカツカツ…カチャッ…

戦士「!?」

魔道士「魔法剣士さんっ!?」

将軍を先頭に会議室へ入る一一同は、中にいる男に驚きを見せる。

召喚士「魔法剣士さんも…!?」

魔法剣士「君達か…」

眼鏡「……」

魔法剣士「そちらの彼は?」

眼鏡「始めまして…かな。眼鏡ですよろしく」

魔法剣士「魔法剣士だ」

魔道士「凄い…!功績上位ランカーが二人…!」

戦士「あとは大剣ヤローがいりゃ完璧だな」

将軍「大剣野郎…?」

召喚士「天才さんというツヴァイハンダー使いのワーカーです」
691 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/19(月) 17:37:36.40 ID:qrKjGNYo
将軍「そうか…」

戦士「ソイツが一位。んでこの眼鏡さんが二位…」

魔道士「魔法剣士さんが四位…ですよね?」

将軍「実力者か…!それは頼もしい…!!」

魔法剣士「買い被りすぎだ」
眼鏡「買い被りすぎだよ…」

魔法剣士「…!?」

眼鏡「ははっ。君とは気が合いそうだね」

将軍「よし、それでは簡単ながら戦略を伝える」

召喚士「はい」

将軍「おい、地図を」

海峡副官「はっ!」

机上には大きな地図が広げられる。

将軍「我々は23時より橋を北上し、北の平野へと進軍する」

魔法剣士「……」
692 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/19(月) 17:38:02.83 ID:qrKjGNYo
将軍「更にここより西へと進み、魔王軍を西へと押し込む」

召喚士「なるほど……」

トントン…

将軍「この時の注意点は飛行タイプの魔物だ」

魔道士「飛行…?ああ、飛んでいる魔物ですね?」

将軍「左様。飛行タイプうぇお優先的に撃破してくれ」

戦士「そりゃまたなぜ?」

召喚士「川を渡られては逆にこちら側への進軍を許してしまう…」

将軍「そういう事だ」

戦士「なーるほど。それじゃ意味ねーわな」

眼鏡「了解した。後は…?」

将軍「西へと押し込んでいる間に、別働隊が北上する」

将軍は地図上の砦から真っ直ぐに線を引く。

将軍「別働隊が一気に結界石を打ち込んで、進路を塞ぐ」

魔法剣士「……分かった」
693 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/19(月) 17:38:29.61 ID:qrKjGNYo
将軍「どこまで広げられるか分からんが…とにかく気を引いてくれ」

召喚士「分かりました」

将軍「全滅させる必要はない。粘ってさえくれれば…それでいい」

戦士「…そこはビシっといきましょうや!」

将軍「…?」

戦士「アンタは大将なんだ。気前良く鼓舞しないと!」

将軍「………ああ」

魔法剣士「……」

将軍「勇敢に……魔王軍を撃破してくれ!」

戦士「おっしゃあ!!」

魔道士「頑張りますっ!」

召喚士「いよいよだな…」

将軍「時刻は!?」

海峡副官「22時を回りましたっ!」

将軍「ようし…!進軍及び結界石の用意を!!」
694 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/19(月) 17:39:25.45 ID:qrKjGNYo
海峡副官「はは!!」

タッタッタッタッタ…

召喚士「俺達も…いつでも行けるよう支度をしましょう!」

魔道士「盗賊さん…大丈夫ですかね?」

眼鏡「きっと大丈夫だよ。さあ行こう…」

戦士「盗賊…」

召喚士「…戦士、行くよ?」

戦士「ん、ああ。すまねぇ」

テクテクテク…

〜北関〜

タタタッ…スタッ

盗賊「はぁはぁ…っ…着いた」

盗賊は息を整えつつ、北関の正門へと向かう。

衛兵「…!?あ、あれ…貴女は…!?」

盗賊「…こ、こんばん…は」
695 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/19(月) 17:41:43.15 ID:/LndRoSO
支援
696 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/19(月) 18:12:34.88 ID:qrKjGNYo
〜北関、司令室〜

副司令官「何!?デュラハンタイプの斥候だと!?」

盗賊は黙り、頷く。

副司令官「何か分からんのか?」

占い師「私だってそんなに万能じゃありませんよ」

大軍師「………」

スッ…

盗賊「…では」

副司令官「もう戻るのか?」

盗賊「…仲間が…待ってるから」

占い師「うん。気をつけてね」

盗賊「…はい」

スタスタスタ…

大軍師「…斥候」

占い師「…?」
697 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/19(月) 18:13:06.88 ID:qrKjGNYo
テクテクテク…

マジシャン「おっ!?ボインちゃんじゃねーか!」

盗賊「…!!」

マジシャン「ハッハ!他の奴らはどうしたんだ?」

盗賊「………実は」



マジシャン「ふぅん…」

盗賊「……」

マジシャン「それ、どこで遭遇した?」

盗賊「…海峡との…中間地点付近」

マジシャン「…そうか」

盗賊「…何…か?」

マジシャン「いや…めんどくせえなーってな!ハッハ!」

盗賊「…そう」

マジシャン「まあいい。こっちは任せておけ」
698 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/19(月) 18:14:02.65 ID:qrKjGNYo
盗賊「……うん」

マジシャン「お前は早くカレシの元へ…」

盗賊「!?…ち、違うっ!!」

マジシャン「照れるなって!ハッハッハ!!」

盗賊「…も、もういいっ!…では!」

タタタッ…

マジシャン「ウブだねぇ…ハッハ!」

ザッ

マジシャン「さーてと……」

〜北関、司令室〜

副司令官「斥候とは…。魔王軍が既に水面下で動いておると…?」

大軍師「……」

占い師「でも場所も規模分からないんじゃあどうしようも…」

副司令官「白虎隊を戻すか…?」

大軍師「いえ…。それは後手に回りますね」
699 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/19(月) 18:15:06.80 ID:qrKjGNYo
副司令官「対処法は無し…か」

テクテクテク…

マジシャン「邪魔するぜ」

副司令官「どうした?」

マジシャン「いや、話は聞いた」

占い師「珍しくやる気満々ね」

マジシャン「まだ死にたくないんでな。ハッハ!」

大軍師「……」

マジシャン「んで、作戦の変更は無しかい?」

大軍師「ええ。23時に予定通り北進します」

副司令官「関の防衛を少し増やすか」

大軍師「そうですね…」

マジシャン「位置的にマズイもんなぁ…」

大軍師「海峡との輜重を分断されると…非常に苦しいですね」

副司令官「慎重策を取らざるを得ないな…」
700 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/04/19(月) 18:37:16.14 ID:g2BVOp.o
さて…ジュニアは今回こそ出るのだろうか
701 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/19(月) 18:38:35.29 ID:qrKjGNYo


マジシャン「……」

ザッザッザ…

大軍師「どうぞ。この季節とは言え冷えますよ?」

大軍師は手にしたコーヒーをマジシャンへ手渡す。

マジシャン「…んで、どう踏んでるんだい?」

マジシャンはコーヒーを受け取り、一口すする。

大軍師「…と言いますと?」

マジシャン「分かってんだろ。さっきの件だよ」

大軍師「……なかなか鋭い方だ」

マジシャン「本当に斥候と踏んでるのか?」

大軍師「どうですかねぇ…ふふふ」

マジシャン「斥候があんなに深く入り込んで伝令なんぞするかね?」

大軍師「……」

マジシャン「魔物っつーより…こっち側にいるんじゃねーのか…?」
702 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]:2010/04/19(月) 18:52:24.09 ID:qrKjGNYo
それでは失礼致します!ご支援ありありがとうございました!ノシ
703 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/19(月) 19:11:50.43 ID:7UkaLzo0
乙!!
久々の大規模な戦いだから楽しみだな
704 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/04/19(月) 19:23:29.10 ID:g2BVOp.o
乙ー
今回の敵はどんな奴か楽しみだ
705 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/19(月) 19:53:52.47 ID:IdYRnUDO
>>1は長期的な伏線も張れるし短期的な伏線も張れるし凄いよな!
戦闘が始まる前からこの緊張感の高まり・・・wwktkせずにはいられないな!

>>1乙!
706 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/19(月) 22:37:23.97 ID:n4j1YEAO
>>1おつ
707 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/20(火) 00:51:56.55 ID:y5v.HwAO
前々から怪しいと思ってた北方指令は戦死したしなぁ
もう内通者がいるのかもっと他の何かなのか俺にはわからない
でもわからない方が楽しくもある

とりあえず俺も盗賊ちゃんのオッパオをオッパオしてオッパオ!!
708 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/04/20(火) 01:13:11.45 ID:Q8gevgDO
落ち着けw
709 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/04/20(火) 02:58:05.64 ID:vP/KcCYo
将軍「飛行タイプうぇお」

将軍も落ち着けwwww
710 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/20(火) 11:01:54.45 ID:l.gWvvIo
前スレ終わってからしばらく読むの休んでて今日一気に読んで追いついた

m(ry
711 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]:2010/04/20(火) 16:47:18.19 ID:xlhs5cso
こんにちは!本日もご支援ありがとうございます!

>>709
これはひどいww
…失礼しました。落ち着きます…orz

↓続き
712 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/20(火) 16:47:46.43 ID:xlhs5cso
大軍師「……」

マジシャン「図星だな」

大軍師「ふっふっふ…恐ろしい方だ」

マジシャン「何がだよ…。ワザと悟らせやがって…」

大軍師「それに気づけるのは…貴方のような方々だけですよ」

マジシャン「軍の動きを長年見てなきゃ分からんわな…」

大軍師「ふっふ…」

マジシャン「しかも外から見てないと分からん…えげつねぇよ」

大軍師「流石ですよ…!これだから頼もしい」

マジシャン「……検討は付いてんのか?」

大軍師「残念ながら……」

マジシャン「ふぅん…」

大軍師「一つ言えるのは、下の人間ではありませんね…」

マジシャン「幹部クラスか……」

大軍師「だからこそ参っているのですよ…ふふふ」
713 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/20(火) 16:48:53.29 ID:xlhs5cso
マジシャン「この戦で炙り出そうってのか?」

大軍師「そこまでは考えておりません。しかし…」

マジシャン「……」

大軍師「謎の斥候によって、少し光が差し込みました…かな」

マジシャン「この件について知ってるのは?」

大軍師「南方の面々、そして副司令官殿…そして私です。ふふっ」

マジシャン「南方?」

大軍師「以前より疑惑はあったのですが、事の発端は…」

マジシャン「…」

大軍師「南方への増援がきっかけです」

マジシャン「ふぅん…。て事は南方の奴らは関わりなし、か」

大軍師「各方面の指令についてもこれで疑惑が消えました」

マジシャン「…?」

大軍師「此度の戦いに於いて、彼らには増援を依頼しておりません」

マジシャン「それで…?」
714 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/20(火) 16:49:21.70 ID:xlhs5cso
大軍師「動く事のない東方や西方に斥候が何をしに行くのです…?」

マジシャン「言われてみりゃそうだわな…」

大軍師「内通者は本国…または北が濃厚かと…」

マジシャン「ジジイは違うよな…?」

大軍師「青龍先生はまず当てはまらないでしょう」

マジシャン「存在が魔物みてーなモンだから心配っちゃ心配だがな」

大軍師「ふふっ…。まあ今のところは泳がせておきますよ」

マジシャン「手遅れになる前に潰せよ?」

大軍師「ええ。しかし…慎重にならざるを得ませんからね…」

マジシャン「最悪のパターンを踏んじまったら…終わりだモンな」

ザッザッザ…

副司令官「総司令か…」

大軍師「もしくは…いや、止めておきましょう」

マジシャン「殿下に限ってそれはねぇよ」

副司令官「皇族以外にもあり得る…という事だ」
715 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/20(火) 16:50:41.97 ID:xlhs5cso
大軍師「私達とて皇族など疑っておりませんよ」

マジシャン「………」

大軍師「疑う…即ちそれは、国家の反逆者です…」

マジシャン「……んで、どうした?」

副司令官「そろそろ準備を終わらせるぞ」

大軍師「おや、長話になってしましましたね…失礼」

マジシャン「…」

副司令官「伝令ーっ!!」

テクテクテク…

大軍師「…どうか、ご内密に…ふふふ」

ザッザッザ…

マジシャン「話したところで…誰が信じるんだよ」

マジシャンは去り行く二人の背中を見つめる。

副司令官「海峡の手筈は?」

大軍師「問題ありません。既に彼らが動いております故…ふふふ…」
716 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/20(火) 16:51:22.06 ID:xlhs5cso
〜海峡〜

海峡兵「まもなく残り10分を切ります!」

将軍「よし、結界石を出せっ!」

海峡兵「はっ!」

タッタッタッタ…

戦士「さぁ、俺達も行くかね」

眼鏡「そうだね」

召喚士「…将軍さん」

将軍「ん…?」

召喚士「一つ権限を頂きたいのですが…」

将軍「ほう、一体何か…?」

召喚士「俺たちは自由に動ける権限を頂きたいのです」

将軍「遊撃…か!?」

魔法剣士「……その方が都合が良いな」

召喚士「はい…」
717 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/20(火) 16:53:16.26 ID:xlhs5cso
将軍「……」

召喚士「軍紀を乱す事は分かっております。でも…」

将軍「よかろう」

召喚士「本当ですか!?」

将軍「いやな…正直言うとハナっからそのつもりでおったのよ」

魔道士「えっ…?」

将軍「少数とは言え、君達の火力は凄まじい…」

眼鏡「…」

将軍「前衛や後方支援のみ、と言うのでは勿体ないのだよ」

戦士「そいつはありがてぇ…!」

将軍「最大限の力を発揮できる環境で…諸君らの…」

召喚士「はい…!分かってます」

戦士「言われなくともな!」

魔道士「頑張りましょう、皆さんっ!」

将軍「……う、うむ!」
718 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/20(火) 16:59:36.34 ID:xlhs5cso
タッタッタ…

海峡兵「結界石の準備、完了致しました!

将軍「よし…出陣するぞ!門前へ移動せよっ!」

海峡兵「ははっ!!」

テクテクテク…

魔法剣士「……」

魔道士「魔法剣士さんっ!?」

魔法剣士「先陣で行く」

召喚士「いきなりですか!?」

戦士「へっへっへ!そうこなくっちゃな!」

眼鏡「…そうだね」

召喚士「もう…みんなして…」

魔道士「燃えてますね…!」

召喚士「分かりました。五人で行きましょう」

魔法剣士「……ああ」
719 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/20(火) 17:10:16.82 ID:xlhs5cso
召喚士「では編制を…」

魔道士「はいっ!」

召喚士「前衛には戦士と魔法剣士さん」

戦士「任しとけ!」

魔法剣士「……」

召喚士「後列に魔道士さん…そして俺が付きます」

魔道士「はいっ!頑張りましょう!!」

召喚士「眼鏡さんは前後の状況に応じて…」

眼鏡「遊撃の中で遊撃…。面白いね」

召喚士「好守のバランスに優れておられるので…」

眼鏡「そうかい?まあ、頑張るよ」

戦士「よーし…。後は盗賊が帰ってくりゃカンペキだな!」

召喚士「盗賊さんが戻った場合には再編制しますので…」

ザッザッザ…

将軍「…行けるかね?」
720 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/20(火) 17:10:48.67 ID:xlhs5cso
召喚士「はい。いつでも…」

海峡兵「あと2分です!」

戦士「何だありゃっ!?」

魔道士「!!」

一同の前へ数頭の馬が引いた巨大な荷車が現れる。

荷車の上には巨大な幌が張られ、数名の兵が懸命に荷車を押す。
721 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/20(火) 17:11:52.48 ID:xlhs5cso
召喚士「こ、これは…!!」

将軍「巨大な結界石を運ぶ為の荷車だ」

眼鏡「……」

魔道士「眼鏡さん…?」

眼鏡「ああ…大丈夫。少し目眩がしただけだよ」

戦士「大丈夫か?開戦前に…?」

眼鏡「うん。すまないね」

将軍「馬車を出すぞ!まずは3台だっ!!」

海峡兵「前進ーっ!!」

海峡兵の掛け声と共に、巨大な荷車がゆっくりと前進を始める。

ギギッ…ゴトンッ…ゴ…ゴゴ…

海峡兵「23時です!!」

将軍「……」

将軍は深呼吸を一つつき、大声で叫んだ。

将軍「出陣っ!!北伐作戦開始ーっ!!」
722 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/20(火) 17:23:44.42 ID:hPyKrwDO
眼鏡も立ちくらみを起こす結界石……ゴクリ
723 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/20(火) 17:31:31.28 ID:l.gWvvIo
大軍師「そこに気付くとは・・・やはり天才か・・・
724 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/04/20(火) 17:32:35.38 ID:1Grpm560
眼鏡って…魔物だったか?
725 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/04/20(火) 17:49:07.04 ID:K4GtlDMo
>>724
そう 前に鉱山で人間を襲ったスプリガンを
ケルベロスの姿になって殺してる
726 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/20(火) 18:03:34.58 ID:xlhs5cso
〜北方司令部〜

本国兵「23時です」

エリート「では殿下、宜しいですね?」

皇太子「さぁ…行こうか」

皇太子は白馬の手綱を掴み、馬上に跨る。

将校「出るぞっ、出陣!」

エリート「健闘を祈ります…。馬上より失礼」

左翼長「こちらこそ。…頼む」

エリート「殿下ご出陣ーっ!!」

パッカパッカパッカパッカパッカ…

左右に控えた北方の兵が敬礼をする中、

巨大な国旗が四本掲げられ、皇太子は悠然と進む。

皇太子「久々の戦場だ。最初から飛ばして行くぞ…!」

エリート「殿下!?」

皇太子「はぁっ!!」

皇太子は鞭で馬の一叩きすると、一気に城門を駆け抜けて行った。
727 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/04/20(火) 18:13:38.47 ID:1Grpm560
>>725
それは覚えてるんだが、ケルって魔物だっけ?
728 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/20(火) 18:16:28.67 ID:xlhs5cso
ジャッ…

左翼長「さーて…こっちも準備にかかるかね」

騎士長「だな」

参謀「前回の防衛線で正面の平地が確保出来ましたからね」

左翼長「お前らは結界石の準備を進めてくれ」

騎士長「お前はどうすんだ?」

左翼長「北上して川沿いまで進軍する」

騎士長「!?進軍ったってなぁ…」

左翼長「……」

カチャッ…

騎士長「おいっ…!?」

左翼長は一つの弓を手に取り、まじまじと見つめる。

左翼長「どっかの馬鹿にたるんでるって言われちまったからなぁ…」

参謀「で、では……!?」

左翼長「国軍弓兵隊…。北の地で再び咲かせてやるよ…!」
729 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/20(火) 18:23:08.85 ID:xlhs5cso


参謀「この地より平野までの支援射撃が可能である事は…」

騎士長「前回の防衛線で証明済みだ」

左翼長「前司令の死も…無駄じゃなかったよ…!」

参謀「ええ…」

左翼長「……んで?」

参謀「あ、はい…。我が輸送隊が平野まで結界石を輸送します」

騎士長「魔物が出てもここから支援可能だ。俺が指揮する」

左翼長「魔道兵も備えておけ」

騎士長「無論だ」

参謀「そのタイミングで司令に北進願います」

左翼長「先行して進路を確保しよう」

参謀「お願いします」

騎士長「両隊の進軍を無事見届けたら、拠点組は平野まで進軍する」

左翼長「うむ…、なんら問題はないな。これで行くぞ!」
730 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/20(火) 18:28:42.99 ID:xlhs5cso
騎士長「後は殿下の部隊が、うまく敵を…」

左翼長「本国の精鋭だ。大丈夫だろうよ」

参謀「伝令を三方向から北へ向かわせましょう」

左翼長「大事があればすぐに知らせろ」

参謀「…了解致しました」

左翼長「よし。……騎士長」

騎士長「…?」

左翼長「頼んだぞ」

騎士長「昔と立場が逆になっちまったな…!」

左翼長「がっはっは!違いねぇや…!」

騎士長「咲いた途端に枯れるなよ?」

左翼長「お前もな…!」

二人は拳を突き出し、互いに打ち合う。

参謀「もうまもなく準備が整います」

左翼長「ようし…!すこしでも北へ…防衛ラインを引くぞっ!!」
731 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/20(火) 18:29:19.70 ID:BqNCVYAO
>>727
"ケル"とか腐みたいなこと言うのやめてくれ
732 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/20(火) 18:44:37.95 ID:xlhs5cso
〜海峡付近の橋〜

海峡兵「ゆっくりでいいぞ!ここは結界に守られてる。敵は来ない!」

将軍「この日が来たのも…君らのお陰だな」

魔道士「へっ…?」

将軍「あの日、砦と橋を一度は失い…再び奪還する事が出来た…」

戦士「……俺達だけじゃねーよ」

召喚士「……」

戦士「この地に敗れ、散っていったワーカーが沢山いるだろうが」

将軍「無論分かっておる…。彼らも含めてだよ」

眼鏡「橋を渡ればいよいよ魔王軍の領域だね」

魔法剣士「……」

将軍「後ほど白虎長率いる国軍本隊が援軍に駆けつけるはずだ」

召喚士「ええ…」

戦士「それまでは俺らで一暴れってか」

魔道士「無茶しないで下さいよ…?」
733 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/20(火) 18:50:28.81 ID:xlhs5cso
戦士「でもこの人数じゃ頑張らねーとなかなか…」

将軍「確か…大軍師殿の手配で既にワーカーが潜り込んでいるはず」

魔法剣士「…ほう」

将軍「詳細は知らせていないが、撹乱に務めてくれておるはずだ」

召喚士「……撹乱」

戦士「どした?」

召喚士「そういや俺達が遭遇したデュラハン…」

眼鏡「うん?」

召喚士「関に向かっていたとは限らないよね…?」

魔道士「でも…方向的には関の方へ…」

召喚士「そう…ですよね…」

将軍「デュラハン…!?まさか…すでに敵が入り込んでおるのか!?」

召喚士「分かりません…。しかし可能性はあります」

魔法剣士「今となってはもう引き返せん。俺らは前に進むだけだ」

召喚士「……ええ」
734 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]:2010/04/20(火) 18:50:58.13 ID:xlhs5cso
では帰ります!ご支援ありがとうございました。また後ほど!ノシ
735 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/20(火) 18:54:46.81 ID:hPyKrwDO
>>731
ケロたんだよな
736 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/20(火) 18:55:53.11 ID:hPyKrwDO
忘れてた
乙です
737 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/20(火) 21:16:25.30 ID:ptQ3UCEo
>>727
正確に魔物とは表記されてないな、引き連れてた犬が魔獣とはなっていたが。
意表をついて召喚獣というのも考えられるが、まだ魔物と召喚獣についての違いは明らかになってない。
738 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/20(火) 21:37:05.71 ID:yzanfc.0
こにゃにゃちわー
739 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/20(火) 22:05:26.16 ID:z1lNQdg0
結界って張ると内部にも効果あるのかな
740 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/20(火) 22:07:52.71 ID:1/CWf6DO
>>1乙!>>1乙!!いちおつうううう!!

うおおおおおお!!!
まさに開戦目前!!
テンション上がってきたぜーwwwwwwww

俺が召喚士の世界にいたら迂闊で無謀な突出してしまってアッサリ死んでしまうんだろうなぁwwwwww
741 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/20(火) 23:07:43.16 ID:1/CWf6DO
なんか…ごめんなさい
742 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/20(火) 23:26:04.32 ID:9A0eZIco
焼きそばパン買ってこいよ
743 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/21(水) 00:06:04.85 ID:0Wb6LYSO
魔物か召喚獣か人間か…そんな種族の違いなんて気にするなよ

眼鏡は強くて頼れるそれで良いじゃない

744 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/21(水) 00:23:39.64 ID:rJttKSAo
〜北関付近の山道〜

騎兵「押せーっ!!」

国軍兵「うおぉ!!」

ズズッ…ゴトン……ゴトン…

副司令官「結界石の輸送も一苦労だな…」

大軍師「しかしこの山を越えない限り…意味はないですからね」

騎兵「一斉に押せ!一斉にだぞっ!!」

テクテクテク…

マジシャン「しっかし…何とかならんのかねぇ」

大軍師「仕方ありませんよ。予定の7割程度の人員ですからね」

副司令官「関の防備に割いてしまったからな…」

マジシャン「それこそ術中に嵌ってるんじゃねーのか?」

大軍師「……かもしれませんね。ふふふっ」

副司令官「何を…。それでも備えねばなるまい」

マジシャン「そりゃそうですわな」
745 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/21(水) 00:24:15.16 ID:rJttKSAo
大軍師「関が陥落してしまっては元も子もありません」

マジシャン「一回手放そうとしやがったけどな」

副司令官「あれはだな…本国からの援軍が来ず…」

マジシャン「そうか…。今思えばあの時からか…」

大軍師「…ええ。初めて明るみに出たのが…あの時です」

マジシャン「それでここを選んだわけか…」

副司令官「…?」

大軍師「この地ならば、何かしら分かるものもあるかと…」

副司令官「本当にいるのか…?内通者は…」

大軍師「それは確実です。どちらかは分かりませんが…」

副司令官「どちらか……?」

大軍師「人間に成りすました魔物なのか……」

マジシャン「……イカれちまった人間なのか、だな」

大軍師「前者なら幾らでも対応は出来ますが…後者だと厄介ですね…」

副司令官「判別方法はないのか?」
746 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/21(水) 00:24:45.31 ID:rJttKSAo
大軍師「今のところはありませんね…」

副司令官「そうか…」

タッタッタ…

国軍兵「司令っ!!宜しいでしょうか?」

副司令官「ん…?どうした?」

テクテクテク…

マジシャン「お前…副司令官まで疑ってんのか?」

大軍師「…はて、何の事でしょうか…?」

マジシャン「トボけるなよ…。判別方法なんぞ幾らでもあんだろ」

大軍師「……本当に怖い御方だ。ふふふっ」

マジシャン「こっちの台詞だよ…」

大軍師「はっきり言いましょう。南方の者と青龍先生以外は信用出来ません」

マジシャン「はぁ!?」

大軍師「一人とは限らない、と言っているのです」

マジシャン「なるほどな……あ、そうか…!」
747 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/21(水) 00:28:45.20 ID:rJttKSAo
大軍師はニヤリと笑い扇子を扇ぐ。

マジシャン「だから外から分かるように…討伐進めてやがんのか!」

大軍師「貴方のような方々頼み、という事ですよ」

マジシャン「さっすが大軍師様だわあ。恐れ入るよ…」

大軍師「いえいえ。ちなみにお伺いしたいのですが…」

マジシャン「あん?」

大軍師「判別方法…。結界石以外に何かご存じで?」

マジシャン「結界石押しつけりゃ解決だろうよ」

大軍師「いやしかし…、殿下や司令にそんな事をするわけには…」

マジシャン「そりゃそうか。首が飛びかねないわな!ハッハ!」

大軍師「笑い事で済めば良いですけどね…」

マジシャン「…占い師」

大軍師「占い師……。!!…成程」

マジシャン「アイツは人間以外の結末は分からん。意味は分かるよな?」

大軍師「感謝致します…!流石お詳しいですね。ふふふっ」
748 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/21(水) 00:36:01.78 ID:LFeHxQDO
>>1キテター!!
深夜更新無いと思ってたから嬉しいよ!

まだ週始めだし無理しないようになー
>>1乙!
749 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/21(水) 00:45:46.06 ID:wSMpovA0
>>1
人気投票以外でも内通者予想投票とかやったら盛り上がりそうだよね
俺は大軍師が怪しく見えてしょうがない、おもに喋り方が…ふふふっ
750 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]:2010/04/21(水) 01:01:36.31 ID:rJttKSAo
では寝ますです!多数のご支援感謝でございます!!
それでは、おやすみなさい!ノシ

〜オマケ(久々すぎて合ってたかな…?)〜

召喚士、嶺上牌から引いたのはなんと發!

召喚士「…カンッ!!」

スケル「!?」

ゴルリン「連続で…っ!?」

キュッ…パタンッ…

ドラ表示牌はなんと驚くべき事に、二索。

リザード「ド…ドラ7だとぉ!?」

スケル「こんな事が…ありえるのかよ…!」

召喚士「残念…リンシャンは無しか…」

ゴルリン(ど、どうすんだよ?緑一色はなくても…これじゃあ数えまであんぞ!?)

リザード(とにかく…!この曲はさっさと流すぞ!!)

スケル(ああ…!!)

〜行け、一索(コカトリス)!!続く〜
751 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/04/21(水) 01:03:33.92 ID:8pf0xcA0
>>1

おまけが久しぶりすぎて前の展開覚えてない
752 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/04/21(水) 01:11:56.99 ID:6RXl2sAO
>>1

ぼくらの召還士PTにとうとうナンバー3とナンバー4が一時的でも参加しちゃったよ!
魔導師ちゃんのサポートがより一層冴え渡り、眼鏡達に負けないくらい活躍できることを願って、本日のレスとさせていただきます


眼鏡はそういや決壊石大丈夫なんかな…眼鏡が汚れて力が出ない><とかなったは笑えない
753 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/21(水) 01:15:35.31 ID:adRJgtko
ry
754 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/21(水) 02:24:12.04 ID:EL5rtwAO
もはやわざとやってるレベル
755 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/21(水) 02:26:07.72 ID:Bl7ACbEo
>>735>>738
魔道士ちゃんが魔物をカードに封じていく展開ですね、わかります
756 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/21(水) 03:02:38.55 ID:bYwa0YSO
757 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/04/21(水) 04:14:45.83 ID:R48G9Cc0
>>731
そういうお前はカッコの使い方が厨ニ病丸出しだぞ
そしてこの共振…
クク…そう、お前も俺と同じ"属性"ってことさ……
758 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/21(水) 07:30:30.46 ID:.ptT2cAO
サモナーっていきてるよな?
759 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/21(水) 09:40:20.14 ID:fzzrqZQo
>>758
生きてるよ。
死んでるのはサモナーの仲間の短髪とか。
760 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/21(水) 12:13:32.79 ID:Xil5RYSO
何か遠くに来たような気になるな。
761 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/21(水) 17:27:48.92 ID:gv5X/2so
マジシャン「おい…どういう意味だ…?」

大軍師「いえ、これは失礼を…。お気になさらず…」

マジシャン「だから何なんだよ…!」

ザッザッザ…

副司令官「……うぅむ」

大軍師「どうなさいました?」

副司令官「海峡へ派遣した伝令が未だに戻らないそうだ」

マジシャン「何ぃ…?」            

大軍師「…それはおかしいですね」

副司令官「放ったのは21時前…。もう戻ってもおかしくない頃だ」

マジシャン「何かあったか…」

大軍師「そう考えるのが妥当でしょうね…」

副司令官「どうする!?」

マジシャン「どうするったって…状況も何も分からんしなぁ…」

大軍師「引き返すにしても此処まで来ては…逆に労力が大きいですよ」
762 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/21(水) 17:28:37.30 ID:gv5X/2so
伝令「……ぐ…ぅ」

ガスッ!!

横たわる伝令の上へ、鋭い爪を持つ右足が圧し掛かり、

その衝撃なのかか偶然なのか…伝令はそのまま息を引き取った…。

ザッ…バッ…ババッ!!

海峡までそう遠くない川沿いの道。正面の谷底からは川の流れる音が響く。

その崖を一匹…また一匹と、獰猛な牙と爪を持つ魔獣が姿を見せる。

ルー・ガルー「……けっ、他愛ねぇ」

ザッザッザッザ…ゾロゾロ…

ルー・ガルー「さぁ、残るはお前さんがただけだ」

正面に蹲る眼鏡を掛けた女性…。その周囲で長剣を構え、

護衛に務める本国兵に、ルー・ガルーは語りかける。

本国兵「くそっ…!また増えやがった…」

白虎長「……っ!!」

本国兵「大丈夫ですか!?」
763 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/21(水) 17:29:27.99 ID:gv5X/2so
白虎長「……くっ」

スッ…

白虎長は正面の兵に掴まり立ち上がる。

本国兵「!?」

白虎長「ちょっと…肩を貸して頂戴…っ」

本国兵「しかしその傷では…!」

白虎長「大丈夫よ…。しっかり休んで…魔力も蓄積させて貰ったわ」

ルー・ガルー「さて……。一気に片付けるぞ!」

中央に構えるルー・ガルーが腕を前方へ振り下ろすと、

左右に立つルー・ガルーの群れが腰を落とし、四本足で駆け出す。

本国兵「白虎様を守れっ!!」

ルー・ガルー「雑魚の分際で…!まとめて死ねぇっ!」

白虎長「不意打ちでこの程度…。たかが痴れるわねっ!」

ジャリッ…!!

白虎長「来てっ!ベヒーモス!!」
764 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/21(水) 17:34:08.87 ID:LFeHxQDO
>>1乙!
俺が前に名前有りモンスターだと勘違いしたルー・ガルーさんじゃないか。
相変わらず強そうで何よりだ!

…いや、よくないな。
765 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/21(水) 17:41:13.54 ID:gv5X/2so
シュイィィン…

向かい迫る魔獣の前に、巨大な召喚獣が姿を現す。

キュイイィィ……

ルー・ガルー「マズイ!!避けっ……」

ドドオウゥンッ!!

ルー・ガルー「…っ!!」

ベヒーモスの口から閃光がほとばしり、右方に位置したルー・ガルーは

光に飲み込まれ、その数匹が形なく姿を消した…。

ルー・ガルー「コイツ召喚士だ!気を付け……」

バシュッ!!

国軍兵「続けーっ!!今のうちだぁ!!」

一人の国軍兵がルー・ガルーの頭部を突き、仲間に呼びかける。

国軍兵「行けぇ!!ベヒーモスがいりゃあコッチのもんよっ!」

ルー・ガルー「粋がるなぁ!!」

ガスッ!!…シュッ…ザシュッ!!
766 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/21(水) 17:41:55.27 ID:gv5X/2so
〜北関、北の山〜

マジシャン「!?」

副司令官「今…何か光らなかったか!?」

大軍師「海峡方面ですね…」

マジシャン「まさか……っ!」

大軍師「伝令っ!!」

タッタッタ…

伝令「はは!」

大軍師「今すぐ北関へ向かって下さい!」

大軍師は紙にすばやく文を記し、伝令へと手渡す。

伝令「かしこまりました!」

タッタッタッタッタ…

副司令官「これ以上兵を割いて大丈夫なのか!?」

マジシャン「他にワーカーはいねぇのかよ!!」

大軍師「此度は…ワーカーへの依頼も制限しましたので…」
767 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/21(水) 17:42:22.85 ID:gv5X/2so
マジシャン「制限だぁ?」

副司令官「此度の北伐…、総大将が誰なのか考えてみよ」

マジシャン「……!!」

大軍師「軍規や規律を低下させるわけにはならないのですよ」

マジシャン「裏目に出てんじゃねーか…このクソ軍師が…!」

大軍師「仰る通りで…」

マジシャン「んで肝心の精鋭ワーカーさんはどうしたんだよ?」

大軍師「海峡への撹乱作戦を実行中です」

マジシャン「……後は」

大軍師「…まだ、見えてないようです」

副司令官「幾ら実力があっても遅参されてはな…」

マジシャン「俺が言えた義理じゃねーが…遅れ…!?」

大軍師「……」

マジシャン「……アイツか」

大軍師は扇子を仰ぎ、静かに笑みを浮かべた。
768 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/21(水) 17:42:48.14 ID:gv5X/2so
〜海峡付近の橋〜

南北を結ぶ巨大な橋は、両脇より輝く白い光の柱が無数に連なり、

それは上空より左右に広がり、まるで白い羽のように伸びている。

魔道士「眼鏡さん…!?大丈夫ですか!?」

眼鏡「う、うん…。気に…しないで」

具合悪く歩き進む眼鏡の顔を、魔道士は心配そうに覗き込む。

召喚士「荷車で休まれますか…?」

眼鏡「いや…余計に具合悪くなりそうだし…大丈夫だよ」

魔法剣士「もうすぐ抜けるな」

戦士「ああ…」

将軍「ようし…!進軍停止!」

海峡兵「進軍停止ーっ!!停まれーっ!!」

号令により、結界石を積んだ三台の荷車は橋上で停止する。

ザッザッザ…

将軍「…輸送隊はここで待機。まずは進路を切り拓く!」
769 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/21(水) 17:43:32.81 ID:gv5X/2so
海峡兵「おぉ!!」

魔法剣士「先鋒は任せろ」

戦士「さーて…行きますか!」

将軍「まずは北の森を目指してくれ」

魔道士「森…ですか?」

将軍「撹乱のワーカーがこちらに兵を追いやっているはずだ」

召喚士「なるほど…。押し込まれ、森からでてきたところを…」

パシンッ!!

戦士「……叩く!」

戦士は右拳を左掌へ打ち付ける。

将軍「では、気をつけてな!」

召喚士「はいっ。そちらも…!」

海峡兵「橋は結界で守られています。危険時は此処まで後退下さい!」

魔道士「ありがとうございますっ!」

召喚士「では……!行きましょう!!」
770 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/21(水) 17:57:19.47 ID:gv5X/2so
白虎長「…はーっ……はーっ……はぁ…っ」

グラァ……ドズウゥゥン!!…シュイィィン

国軍兵「ベヒー…モスが…っ!!」

あえなく力尽き、その姿を消したベヒーモスに意気消沈する兵達。

その前方に、血の滲む肩を押さえ膝立ちで息を切らす白虎長が正面を睨む。

ルー・ガルー「まずは…お前からか」

ザッザッザ…

ルー・ガルー「いや…こいつは生きたまま食おう。美味そうだ…!」

国軍兵「ちぃ!!」

ダダッ!!……ヒュンッ…バシュンッ!!

白虎長「…!!」

威勢良く飛び出した国軍兵の首がいとも容易く宙を舞い、地に転げ落ちる。

ルー・ガルー「焦るなって…!すーぐ楽にしてやっからよ!」

手に付いた血を舐めとり、再びその爪を白虎長へと振りかざす。

ルー・ガルー「……ヒャハハ!…死ねっ!」
771 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/21(水) 18:02:11.99 ID:6EgZzsDO
俺のおばさんがピンチだ……
772 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/21(水) 18:02:35.61 ID:gv5X/2so
ヒュンッ……ザクゥ!!

国軍兵「白虎長様ーっ!!」

白虎長「………」

ルー・ガルー「………ぐ…うぅ…!!」

スタスタスタ…

ルーガルー「痛てぇ…!な、何だ…!テメェ!?」

右手を押さえ苦悶の表情を浮かべるルー・ガルーは、

正面より刀とクナイを手にした女に怒声を浴びせる。

盗賊「……語る必要は…なし」

タンッ!!…ヒュンッ!!

国軍兵「早いっ!!」

ルー・ガルー「!?」

ザシュッ!!…ズバッ!!ドシュッ!!…

盗賊「……次」

蜘蛛切の血を振り払う盗賊の足元では、一匹の魔獣が無残な姿で力尽きた…。
773 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/21(水) 18:08:26.23 ID:6EgZzsDO
一撃とか噛ませすぎワロタ
いや、それほど成長したってことか……胸が熱くなるな
774 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/21(水) 18:13:00.45 ID:gv5X/2so
国軍兵「一瞬で…!援軍…なのか!?」

白虎長「貴方…!!」

盗賊「大丈夫か!?」

盗賊は白虎長を抱え、詰め寄った兵達に託す。

ルー・ガルー「何だこいつは…!?」

盗賊「……」

チャキッ…

ルー・ガルー「囲めっ!一気にやるぞ!!」

ブンッ!!…ザクゥ!!

国軍兵「させるかよぉ!!」

ルー・ガルー「手負いの雑魚が…!」

白虎長「…し……正面」

国軍兵「…?」

白虎長「正面を抜けて…か、海峡まで…っ」

兵の肩に寄りかかりながら、白虎長は正面の暗闇を指差す。
775 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/21(水) 18:21:26.03 ID:gv5X/2so
白虎長「さっき…確認した…。この先が海峡だ…」

ザッ

盗賊「…ここを抜ければ良いのだな?」

白虎長「ああ……」

盗賊「………よし!」

ジャララッ…ヒュンッ

盗賊は鎖を頭上で振り回し、その円えお徐々に大きくしていく。

国軍兵「護衛するぞ!お前らは白虎長様をっ!」

四人の兵を残し、全員が身を低く盗賊の後方へ近づく。

ルー・ガルー「構うな!行くぞ!!」

ダッ!!

盗賊「はあっ!!」

魔物の群れが襲い掛かると同時に、盗賊は鎖を正面へと放つ。

鎖はルー・ガルーに容易くかわされ、一直線に正面へと伸びた。

ルー・ガルー「そんなもん当たるか!よおし、このまま……!?」
776 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/21(水) 18:41:01.63 ID:gv5X/2so
国軍兵「うおぉー!!」

ジャッ!!…キィン!!…ガキィィンッ!!

ルー・ガルー「コイ…ツら!!」

伸びた鎖を追うように国軍兵達が正面へなだれ込み、

左右に分かれたルー・ガルーを押し出し、道を拓く。

盗賊「今だっ!!」

国軍兵「白虎長様っ!しっかりお掴まり下さい!!」

グイッ…

盗賊「よし…!」

タタッ…ザシュッ!!

白虎長を抱えた四人の兵が足早に正面を駆け抜ける。

その周辺へ襲い掛かる魔物を、盗賊は素早い動きで翻弄し斬りつけ続ける。

国軍兵「…ようし!もうじき抜け……ぐはぁ!」

ルー・ガルー「逃がすかよ!!このっ……ごふっ!」

両軍は一進一退の攻防で互いの数を減らしていく。
777 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]:2010/04/21(水) 18:48:43.88 ID:gv5X/2so
こんばんは!ご支援ありがとうございますです!
では失礼致します!!ノシ

>>764
おお、そんな事もありましたね!懐かしいです!

>>773
はい!成長しました!!
778 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/04/21(水) 19:13:13.24 ID:8pf0xcA0
>>771の息がない…
獣に食われたんだ…
779 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/21(水) 19:21:52.21 ID:XUhle.SO
乙!
早速熱い展開だ…
盗賊カコイイ
780 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/04/21(水) 19:36:45.50 ID:PUyRSXgo
声に出して一人ラジオドラマしながら読もう
781 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/21(水) 21:41:12.47 ID:EL5rtwAO
盗賊△
惚れ直すわ
782 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/22(木) 04:13:24.23 ID:WQ5ugMAO
盗賊は蜘蛛切りや武器追加以外強化イベントないに強いな

やっぱり他のメンバーと違ってポテンシャルが違うな
783 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/22(木) 06:56:59.28 ID:KZ4xqcSO
藤蔵の姫君なんだからあたりめーよ

784 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/22(木) 12:37:54.07 ID:ic1aXAAO
そのおっぱいに力の源が詰まってると思うと、胸が…いや、股間が熱くなるな
785 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/22(木) 13:27:39.19 ID:IMt5N7Eo
>>784
おいそれみて盗賊の視線が冷たくなるからやめとけ
786 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/22(木) 15:23:27.34 ID:8GlirGQo
こんにちは!今日は外出なので先に少しだけ…↓続き
787 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/22(木) 15:23:55.27 ID:8GlirGQo
〜海峡、北の森付近〜

魔法剣士「………」

魔道士「なんだか…気味が悪いですね…」

魔道士は正面に広がる暗い森を見て恐る恐る口を開く。

召喚士「ええ…。森には入らず出てきた魔物を叩きましょう」

戦士「撹乱ってのがうまくいってりゃいいが…」

ドオオォォン…

戦士「何の音だ…っ!?」

眼鏡「この先みたいだね」

召喚士「行きましょう!!」

タッタッタ…

戦士と魔法剣士を先頭に、五人は森沿いを西に走る。

音は徐々に大きくなり、それが剣撃と馬の蹄、そして魔物の咆哮だと気づく。

ドドッ!!…ガササッ!!

戦士「!?」
788 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/22(木) 15:24:23.21 ID:8GlirGQo
魔道士「魔物…っ!!」

魔法剣士「……」

右方の森より勢いよく飛び出してきた魔物に対し、

魔法剣士がすぐさま二本の剣を鞘より抜き、構える。

眼鏡「…マンティコア」

戦士「デケェな…!」

そう言い放ち、戦士も巨大な斧を両手に構える。

マンティコア「…コオオオォォ」

ヒュンッ…ザスッ!!…バシュッ!!

マンティコア「グギャアアアァァッ!!」

ゴオオォォ…ドズウゥゥンッ!!

魔法剣士「……」

召喚士「い…一撃…!」

魔法剣士の瞬撃により燃え焦げ倒れるマンティコアを見つめ、召喚が呟く。

魔法剣士「…既に深手を負っていたな…。余計な世話だったか…」
789 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/22(木) 15:25:12.43 ID:8GlirGQo
〜北関、北の山あい〜

マジシャン「黒い三騎士…?」

大軍師「ご存知ですか?」

副司令官「上位ランカーだな…確か、成果ランク…」

大軍師「成果ランク三位。通称『黒い三騎士』…です」

マジシャン「知ってるも何も大ベテランじゃねーか…」

大軍師「ええ。もうかれこれ30年近くワーカーをされているかと…」

マジシャン「そんな奴らまで来てんのかよ…」

副司令官「危険度の高い戦闘に成果ランカーがよく来てくれたな…」

大軍師「四の五の言っていられませんからねぇ…」

マジシャン「……」

大軍師「それだけ国費も手間も掛かっていると言う事ですよ」

マジシャン「ま、実力者がいるってのは頼もしい限りだわな」

大軍師「…ええ。さて、まもなく山頂です。こちらも迅速に行軍致しましょう」

国軍本隊はまもなく北の山頂に差し掛かろうとしていた。
790 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/22(木) 15:25:39.64 ID:8GlirGQo
〜海峡、北の森付近〜

ガサッ…パッカパッカパッカ…

地に伏せるマンティコアの奥より、一騎の馬が近づく。

馬はおろか馬上の人物が身に着ける装飾品まで全てが漆黒の作りである。

魔法剣士「…要らぬ事をしてしまったか」

黒騎士・一「…がははっ!ようやく来たか」

魔道士「ワーカーの…方!?」

パッカパッカパッカ…

黒騎士・二「……若いな」

黒騎士・三「俺らだけで終わっちまうかと思ったぜ!」

後ろに続く二人の騎士も同様に黒備えの武装で森より姿を現す。

戦士「あんたらが…撹乱の?」

黒騎士・一「いかにも。我ら黒の三騎士、と申す」

召喚士「召喚士です。よろしくお願いします」

黒騎士・三「ワーカーは五人だけか?」
791 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/22(木) 15:26:06.03 ID:8GlirGQo
魔道士「みたいです…」

黒騎士・二「ふぅん…。まあ手間は全て国軍がやってくれるだろう」

戦士「そんで、俺達は何をすればいい?」

黒騎士・一「我らが森よりこちら側へ敵をあぶり出す」

黒騎士・三「アンタらはその敵をパパっと片付けてくれや」

召喚士「…分かりました」

黒騎士・二「それじゃもう一働き…行くかね」

黒騎士・三「…だな!」

眼鏡「……」

黒騎士・一「それじゃ、後は頼むぞ」

魔道士「はいっ!頑張ります!」

召喚士「この先の橋が本営です。何かあったら…」

黒騎士・一「承知した。はぁ!」

グイッ!!…パッカパッカ…パカラッパカラッ…

召喚士「黒の…三騎士…」
792 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/22(木) 15:26:34.25 ID:8GlirGQo
戦士「豪快な連中だな…」

魔法剣士「ああ。だが腕は確かなようだ」

魔道士「やっぱり上位ランカーですかね?」

召喚士「おそらくは…」

戦士「…具合は大丈夫か?」

眼鏡「…ああ、すまない。もう大丈夫」

声をかける戦士の顔を見て、眼鏡は微笑む。

戦士「よし…そんじゃ敵さんが出てくるまで…力蓄えておきますかね!」

魔道士「はいっ!」

魔道士は両手でぎゅっと杖を握る。

眼鏡「そうだね。そろそろ備えておこうか」

眼鏡は右手を口元にあて、甲高く口笛を吹く。

タタッ…タタッ…タタタッ…

戦士「!?…ど、どこに潜んでやがったんだよ…!」

無数の犬に囲まれ微笑む眼鏡は、そのうちの一頭を抱き上げ頭を撫でた。
793 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/22(木) 15:36:26.08 ID:8GlirGQo
〜海峡西、川沿いの道〜

チュインッ!!…バシュッ!!…タタッ…シュンッ!!

盗賊「……はぁ…はぁ」

国軍兵「白虎長様は抜けたぞ!後は…」

ルー・ガルー「ハアアァ!!」

ブンッ!!…ドグオォッ!!

国軍兵「ぐわあっ!!」

白虎長「下…がれ…!」

国軍兵「喋ってはなりません!止血は応急処置ですので…!」

ルー・ガルー「手負いで逃げ切れると思うなよ…?」

包囲は突破したものの、なお執拗に攻め立てる魔物がじりじりと間合いを詰める。

国軍兵「まだまだぁ!!お前らは今のうちに白虎長様をっ!!」

盗賊を中心に前衛で身構える国軍兵が叫ぶ。

盗賊「…ここは私たちが食い止める!早くっ!!」

国軍兵「……す、すまないっ!」
794 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/22(木) 15:42:21.16 ID:8GlirGQo
白虎長「ま…まて…っ!」

国軍兵「手荒な真似、お許しを!」

国軍兵は白虎長を背負いあげ、一気に駆け出す。

その背後を三人の国軍兵が護衛につき、海峡目指し続く。

ルー・ガルー「待ちやがれっ!!」

ダッ!!……ザクゥ!!

盗賊「させないっ!!」

ルー・ガルー「邪魔くせぇ…!まずはテメーからかぁ!」

バキィ!!

盗賊「くぅ…っ!!」

国軍兵「!?…そっちの奴!その子を守れっ!」

盗賊「…だ、大丈夫。かすり傷…」

国軍兵「これで止血を…!!」

後方にいた国軍兵が駆け寄り、包帯を盗賊へ手渡す。

国軍兵「数で押され始めてか…。畜生…っ!」
795 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/22(木) 15:48:15.44 ID:8GlirGQo
ル・ガルー「ヒャハッ…!だいぶ息も上がってきてるなぁ…?」

国軍兵「ここで力尽きようとも…!白虎長様とこの子は…生かせて帰すぞ!」

盗賊「!?」

国軍兵「そうだ!こんな女の子が頑張ってんだ…!俺だって…!」

グッ…ジャキッ

国軍兵「お前らだけに手柄くれてやるかっての!俺はこの手柄で…将軍目指すんだ!」

ルー・ガルー「ゴチャゴチャうるせぇぞ!やれ!!」

ダダッ!!

ルー・ガルーは再び多勢で兵達に襲い掛かる。

バシュッ!!……キィン!!…ドスッ!!…

国軍兵「ま、まだまだぁ…っ!!」

ルー・ガルー「ちぃ…っ!とっととくたばれやっ!!」

ルー・ガルーは兵の首筋に噛み付き一気に引きちぎる。

ガスッ!!…ブシュウゥゥ……ドサッ…

盗賊「…っ!!」
796 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/22(木) 15:57:37.10 ID:8GlirGQo
ググッ…

国軍兵「ここはもういいから…。君は海峡へ逃げてくれ」

盗賊「!?…そんな真似…出来るわけっ…」

国軍兵「今ならまだ食い止められる!早くっ!!」

盗賊「…だ、駄目だっ!みんなで…みんなで戻るんだっ!」

盗賊は立ち上がり、蜘蛛切を拾い上げる。

バシュッ!!…ドゴォ!!…

国軍兵「ぐっ!!く……くそ…ぉ…」

盗賊「…まだ!…まだ…やれる!」

ルー・ガルー「まー踏ん張ったところで後続の奴らが来ておしまいって話だけどな」

国軍兵「…!!ま、まだ……来るのか…!」

ルー・ガルー「絶望的状況ってやつだな!ヒャハハ!」

盗賊「…それでも…逃げるわけにはいかない!」

ルー・ガルー「いい度胸だ…!俺が食い殺してやろう!」

ルー・ガルーは腕を振り下ろし、密集して襲い掛かる。
797 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/22(木) 16:05:47.18 ID:8GlirGQo
国軍兵「こうなったら…!道連れにしてでもっ!!」

シャキンッ

国軍兵「くらいやがれぇ!!」

盗賊「……たあぁ!!」

シュバッ!!…キィン!!…ガキイィンンッ!!

一斉に襲い掛かるルー・ガルーに対し、盗賊と兵達も同じく密集し、

正面を中心にその攻撃をなんとか迎撃する。

国軍兵「みくびんじゃねーぞ!この野郎!!」

盗賊「…はぁ…はぁっ……次」

国軍兵「まずいっ!?上っ!!」

体勢を整える盗賊の頭上に、数匹のルー・ガルーが飛びかかる。

ルー・ガルー「ヒャハ………!?」

ドンッ!!…………ゴシャアアアァァッ!!

ルー・ガルー「グブアァッ!!」

突如上空より振り下ろされた剣撃により、半数以上の魔獣が無残に散った。

ザッザッザッザッザ…

着地と同時に巨大なツヴァイハンダーを担ぎ上げ、盗賊の前に歩み寄る。

天才「ピンチには正義のヒーローが登場!…ってか。はーっはっはっは!」
798 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]:2010/04/22(木) 16:06:15.09 ID:8GlirGQo
すいません!それではまた後ほど!!ノシ
799 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/22(木) 16:18:22.59 ID:YGPO/i.o
天才キタ!これで勝つる!
800 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/22(木) 16:19:02.32 ID:oYc14xoo
そこに気付くとは・・・
801 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/22(木) 16:20:10.41 ID:IMt5N7Eo
やはり天才か・・・・
802 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/22(木) 17:18:14.65 ID:TpP4oEIo
なんか今回の章はすごく興奮するな
803 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/22(木) 18:43:20.30 ID:F2PZQ2wo
ジェットストリームアタックはまだですか?
804 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/22(木) 18:58:03.96 ID:8lig1ADO
>>1
乙です

天才・・・
おいしすぎる!
805 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/22(木) 19:13:25.04 ID:.aC9kEDO
まいどまいど天才はおいしいポジションだな
806 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/22(木) 19:49:33.33 ID:7JiEVbYo
      ∧_∧          
      | 三 |         r‐‐マ、
     _,;ト - イ、      ∧l二│∧  いかにも。
    (⌒`    ⌒ヽ   /,、,,ト.-イ/,、 l 我ら黒の三騎士
    |ヽ  ~~⌒γ⌒) r'⌒ `!´ `⌒) 
   │ ヽー―'^ー-' ( ⌒γ⌒~~ /|
          ¶
        ( 一 )    、と申す
       __〃`ヽ 〈_
   γ´⌒´-−ヾvーヽ⌒ヽ
807 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/22(木) 22:25:37.28 ID:ISLYAs6o
おい国軍兵・・・フラグ立てんな・・・
808 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/22(木) 22:36:40.39 ID:I1ahC.wo
死亡フラグがビンビンしてますなww
809 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/22(木) 23:16:43.44 ID:ic1aXAAO
天才きた!!
良かった、もう盗賊ちゃんダメかと思った

てか読んでるうちに国軍兵に感情移入しちゃって、首噛み千切られた兵士が死んでも尚、敵の体にしがみついて離れない!なんて中二妄想しだして勝手にウルッときた
810 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/22(木) 23:18:34.07 ID:uicM9.DO
>>802
俺もだぜ!!
それだけヤバい戦いだって事なんだろうな…
>>1乙!
811 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/22(木) 23:47:05.61 ID:KZ4xqcSO
黒の三騎士はもちろん
ガイア
オルテガ
マッシュ

だよな。
812 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/23(金) 00:08:23.22 ID:NHn3kDgo
ル−・ガルー「な…なんだ!?……何が……」

ドンッ!!……ブシュウゥゥ…

天才「人が喋ってんだろ。黙ってろよ」

天才は振り向きざまに巨大な剣を一振りする。

その先にいた魔物は瞬く間に顔のうえ半分が吹き飛んだ。

盗賊「……あっ」

天才「大丈夫か?」

盗賊「…だ、大丈…夫」

天才「そっか。んじゃ退がれ」

盗賊「えっ…?」

天才「早く退がれっつったんだよ」

国軍兵「ア…アンタは…?」

ジャリッ……ブンッ!!

天才「分かんねーかな…。俺一人で十分だっつってんだよ」

男はツヴァイハンダーを身体の前に構え、高らかに笑った。
813 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/23(金) 00:12:24.45 ID:NHn3kDgo


白虎長「……ぐぅ…っ!!」

国軍兵「すみません!もうしばらくの辛抱ですから!」

背中で苦悶の表情を浮かべる白虎長に、国軍兵が励ましの声をかける。

タッタッタ…

国軍兵「もうじきだっ…もうじき…!!」

白虎長「……?」

国軍兵「背後から……何か…来る?」

……ッタッタッタ

国軍兵「…く、くそぉ!追いつかれたかっ!?」

三人の国軍兵が剣を抜き立ち止まり、足音の方向へと身構える。

国軍兵「………あっ!?」

タッタッタッタッタ…

盗賊「……!!」

国軍兵「白虎長様!!良かった…!無事だったか!?」
814 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/23(金) 00:18:51.86 ID:NHn3kDgo
盗賊を先頭に少数の兵達が白虎長の周りへと集まる。

国軍兵「結局切り抜けられたのは…これだけか…」

背負った白虎長を丁寧に降ろしながら国軍兵が呟く。

国軍兵「ああ。30名といったところか…」

盗賊「………」

国軍兵「敵は全滅したのか…?」

盗賊「……いや」

国軍兵「なんだかもの凄げぇワーカーが助っ人に来て…命拾いした」

兵は口を進めながら背後の暗闇を見つめる。

国軍兵「アイツ…一人で大丈夫かな…?」

盗賊「……きっと…大丈夫」



天才「さーてさて……いっちょ殺りますか!」

ルー・ガルー「……くっ!たった一人で粋がりやがって…!」

天才「よーし…まずはお前からだな!はーっはっはっは!」

タンッ!!
815 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/23(金) 00:56:02.56 ID:Gbirf8Yo
どっちが魔物かわかんねえww
816 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/23(金) 01:00:56.30 ID:RpwriwDO
正義のヒーローには決めポーズと必殺技が不可欠
天才にも決めポーズと必殺技があると、もっとカッコいいのにな
817 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/04/23(金) 02:54:34.58 ID:1dWwg1s0
左手は添えるだけ
818 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/23(金) 03:07:27.03 ID:NCP1djU0
天才レベルだと、通常攻撃が常人の必殺技。
819 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/23(金) 03:45:45.33 ID:MqUhJ4Q0
天才かっこよ過ぎ
戦士が同じ位活躍できるようになるにはあとどのくらいかかるのだろうか
あとついに上位ランカーにパーティが登場したな
今後の活躍が楽しみかと思ったら名前が123だとかませ犬な雰囲気がする
820 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/23(金) 06:38:40.72 ID:KzOPZ2DO
戦士が天才レベルに到達している頃には他の三人は伝説レベルに達している気がする
821 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/23(金) 12:39:01.49 ID:paq.DGQo
既に伝説レベルだろこれwwww


天才さん・・・最初かませだと思っててごめんなさい
822 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/23(金) 13:13:18.20 ID:.yK/QP2o
最後はおばあちゃんになった魔道士が「こういうお話だったのじゃ」と孫に言い聞かせるENDに1票
823 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/04/23(金) 13:18:03.27 ID:lKD1f3Mo

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄○ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
           O 。
                 , ─ヽ
________    /,/\ヾ\   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
|__|__|__|_   __((´∀`\ )< というお話だったのサ
|_|__|__|__ /ノへゝ/'''  )ヽ  \_________
||__|        | | \´-`) / 丿/
|_|_| 从.从从  | \__ ̄ ̄⊂|丿/
|__|| 从人人从. | /\__/::::::|||
|_|_|///ヽヾ\  /   ::::::::::::ゝ/||
────────(~〜ヽ::::::::::::|/        =完 =

完全にこのAAじゃねーか
824 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/04/23(金) 13:22:45.37 ID:f.mMSGYo
ココまで長い話だと、
話し始めてから終わるまで、数日かかるんじゃないか?
825 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/23(金) 13:51:12.09 ID:JBkd3PUo
毎日の子守唄がわりにだな・・・
826 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/23(金) 14:24:24.71 ID:vDPcT6AO
正直俺も天才は噛ませだと思ってました
まさか本当に天才だとは思ってませんでした
天才さん本当にゴメンナサイ

それにしても…1、2、4位が参戦したのに……ジュニア…
827 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/23(金) 15:04:00.56 ID:pGVRNIAO
天才は心のオアシス
828 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]:2010/04/23(金) 15:39:00.74 ID:IwU39yYo
こんにちは。本日もご支援ありがとうございます!
昨日はオマケ書いたつもりだったのですが書き込まれてないですね…

>>822-823
これはwwなかなかアリですね!

では続き↓
829 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/23(金) 15:39:29.69 ID:IwU39yYo
常人ならば両手で担ぎ上げるのも容易ではないであろう大剣を、

いとも容易く片手で振り上げ、一直線に魔物へと向かって行く。

ルー・ガルー「…!!」

天才「遅いって」

ブオンッ!!……バスッ!!

半ば狼に近しいこの魔物とて当然鈍重なわけではない。

しかしながらこの計り知れない常人を越えた動きに間に合わず、

あっさりとその命を失う羽目となった…。

ズザァ!!…

天才「次ィー!!」

ルー・ガルー「全員でかかるぞ!ただの人間じゃねぇ!!」

眼前の事象に一瞬戸惑う魔獣達だが、大声と共に

その動きを再び一人の人間に向けて実行する。

ルー・ガルー「上下から一斉に潰せぇ!!」

天才「そうそう!まとめてかかってこいやっ!!」
830 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/23(金) 15:39:55.68 ID:IwU39yYo
地上と上空、双方から襲い掛かる魔物に対し、余裕の表情で叫ぶ。

それと同時に大剣を左手へ持ち直し、右手の中指が輝き出す。

天才「五行…雷!!」

天才は両手でツヴァイハンダーを振り上げ、そのまま地面へと振り下ろす。

叩きつけた地面からは激しい稲妻が大地を走り、ルー・ガルーを襲う。

ドドオオォォンッ!!…ガカカアアァァッ!!

ルー・ガルー「グギャアアァァ!!」

天才「お次は…上っ!!」

素早くツヴァイハンダーを引き上げると、今度は右手の薬指が光る。

天才「五行……木!!」

ドドオオォォンッ!!…ゴアオオォォ!!

天才の突き出された右掌から激しい突風が巻き起こる。

ルー・ガルー「グブゥ……ッ!!」

ザンッ!!……ドシャアァッ…

二方向から攻め立てたルー・ガルーは、その悉くを失った。
831 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/23(金) 15:40:44.49 ID:IwU39yYo
ルー・ガルー「チィ!!」

辛うじてかわした魔獣達は天才の背後から攻撃を再開する。

ルー・ガルー「この間合いなら避け……」

天才「んじゃ、避けない」

そう笑顔で返す天才は、右手の小指を突き出し、そこから光が放たれる。

ドドオオォォンッ!!……ボゴオォォ!!

ルー・ガルー「土の壁…!?」

天才の前に突如巨大な土の壁が現れ、行く手を遮る。

ルー・ガルー「こんな子供騙しが通用すっかよ!!」

二匹のルー・ガルーが勢いよくその壁を破壊する。

天才「あらら…破っちゃったか」

ルー・ガルー「何度も言わせるな!こんな子供騙……」

天才「二手に周りこんでた方が良かったんじゃないの?」

皮肉染みた問いかけをしてみせる天才は右手の人差し指を突き立てる。

天才「五行……水」
832 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/23(金) 15:42:53.64 ID:IwU39yYo
パシンッ!!…ググッ…

指先が光り続ける中、両手で構えた大剣を身体の後ろに勢いよく引く。

天才「おぉりゃあぁ!!」

ブオンッ!!…ドドオオォォンッ!!

ルー・ガルー「剣から氷が…っグガアアアア!!」

キキイイィィンッ!!…ドスドスドスッ!!

ルー・ガルー「避けきれ…っ」

ドドオオォォン……シュウゥゥ……

ルー・ガルー「……バ…バカ…な!?」

ザッザッザッザッザ…

ルー・ガルー「あれだけいた…のに…」

ガシッ

天才「お前一人になっちまったなぁ…?」

天才は唯一息のある手負いの魔物の前に立ち、

右手でその頭を軽々と持ち上げる。
833 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/23(金) 15:43:21.37 ID:IwU39yYo
ルー・ガルー「…!!」

天才「五行……火」

天才が呟くと同時に右手より炎が発せられ、魔物の頭部が火に包まれる。

ルー・ガルー「―――ッ!!」

ドドオオォォンッ!!…ゴオオォォッ………ドサッ

天才「グッバイ…アーンド、パーフェクト!!」

したり顔でツヴァイハンダーを担ぎ上げ、天才はニヤリと笑う。

ザッザッザ…

天才「………あん?」

………ゥゥゥウ……バサッ…・

微小な物音に勘付いた天才は慌てて上空を見上げる。

天才「………何か…いるな」

月の無い夜空は包み込むような黒さがあり、肉眼でそれを認識する事は困難である。

天才「方角は……くそっ、面倒くせぇな…!」

軽く舌打ちすると、天才はすぐさま北関へと駆け出して行った…。
834 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/23(金) 15:44:03.50 ID:IwU39yYo
〜海峡、北の森付近〜

魔道士「静かですね…」

召喚士「ええ…。静かすぎてちょっと怖いくらいです」

魔法剣士「……」

犬「……!!」

眼鏡「ん…?」

犬「ワンワンワンッ!!」

………ォォォオ……ズウゥゥン…

戦士「来たかっ!!」

身構える戦士の前方に二匹のマンティコアが飛び出す。

召喚士「二手に分かれて!!」

魔法剣士「ああ!」

魔法剣士は両手に剣を取ると、左へと走り出す。

戦士「ようし…!俺はこっちだ!」

召喚士「魔道士さんは戦士の援護を!」
835 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/23(金) 15:44:53.96 ID:IwU39yYo
魔道士「はいっ!!」

召喚士はレイピアを手に戦士の後を追う。

眼鏡「僕はこっちだね。よろしく」

魔法剣士「……ああ」

マンティコア「グルオオオオォォ!!」

戦士「後ろは頼んだぜ!」

召喚士「うん!」

戦士は大斧を両手に握り、勢いよく飛ぶ。

マンティコア「ゴアアアァッ!!」

召喚士「炎か!?」

赤く輝くマンティコアの口元を確認し、召喚士はレイピアを奮う。

その刀身からほとばしる疾風がマンティコアへと襲い掛かる。

マンティコア「ガアアア!!」

魔獣の口内から打ち出された炎の塊は、上空の戦士へと放たれるが、

横から割り込む疾風により、その進路を大きく逸らす。
836 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/23(金) 15:46:00.20 ID:IwU39yYo
ドドオォンンッ!!

戦士「ナイス!!」

ブンッ!!…ズガァッ!!

宙より強烈な斧の一撃が赤い体毛を貫き、魔物の背中へと突き刺さる。

マンティンコア「グガアアァァ!!」

スタッ…ザッ

戦士「堅ってぇ…!!」

召喚士「戦士!尾に気をつけて!」

戦士「尾…?ああ、ありゃ毒か何かだな」

戦士はマンティコアの持つ先端が多数の針で出来た尾を覗き込む。

召喚士「シービショップでは解毒出来ないからっ!」

戦士「あいよっ!」

威勢良く返答し、戦士は再び大斧をしっかりと握り締める。

召喚士「……行けっ!コカトリス!!」

召喚士の声に応じ、光の中より巨大な翼が左右に開いた。
837 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/23(金) 15:46:31.79 ID:IwU39yYo
ザッ…タタッ…

魔法剣士「……」

マンティコア「ゴアアァァ!!」

ドドオォンッ!!

自身めがけ迫る炎を、魔法剣士はすばやくかわす。

眼鏡「はあ…っ!」

ザシュッ!!

魔法剣士「…こっちだ!」

眼鏡の一撃に気を取られ隙を見せた魔獣に二本の剣が交互に襲い掛かる。

マンティコア「グガアアアア!!」

魔法剣士「付加しないと駄目みたいだな…」

眼鏡「こいつらは頑丈さが取り得だからね…」

眼鏡の位置を指で直し、言葉を続ける。

眼鏡「僕が一撃見舞う。援護を頼む」

魔法剣士「……承知した」
838 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/23(金) 15:47:57.69 ID:IwU39yYo
ジャリッ…

眼鏡「……」

マンティコア「……グウウウ!!」

タンッ!!…ヒュバッ!!

眼鏡は左右に身体を振り、フェイントをかけマンティコアの背後へ回り込む。

眼鏡「はあ!!」

ブンッ!!……ドズッ…

眼鏡「…!!」

だが、その動きを読んでいたかの如く、猛毒を持った尾が眼鏡の腕へと突き刺さる。

魔法剣士「ちぃっ!!」

マンティコア「グラアアアアァァ!!」

続けざまに口内から巨大な炎を放つマンティコアだが、

そのはいごから魔法剣士の青白く光る剣撃が相殺する。

ドドオオォォンッ!!…ジュウウゥゥ!!…

眼鏡「氷か…!?助かったよ」
839 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/23(金) 15:48:42.58 ID:IwU39yYo
魔法剣士「立て!今のうちに…」

眼鏡「ああ、すまない。…しかし生温い炎だね」

魔法剣士「…同感だ」

二人は両手で剣を構え、その手が光り輝く。

マンティコア「……ウ…ウウウ…ガアア!!」

何かを悟ったようにマンティコアは特攻を仕掛ける。

二人の剣士は左右に分かれ、赤く燃えた剣を大きく振りかぶる。

眼鏡「炎というものは……」

チャキッ

魔法剣士「こういうものだ!!」

ヒュバッ!!……ザンッ!!…バシュウゥッ!!

マンティコア「グギィアアアアアア!!」

ゴオオオォォ……ドズウウゥゥンッ…

首を斬り落とされたマンティコアは間もなく横たわり、

燃えさかる炎の中で灰と化した…。
840 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/23(金) 15:49:20.38 ID:IwU39yYo
シュイィィン…

召喚士「コカトリス!背後を!」

コカトリス「毒の尾か…。なるほど」

戦士「りゃあ!!」

マンティコア「グルアオオオオオ!!」

ギィン!!……ガスッ!!…キィン!!

戦士「なんとか押してるが…仕方ねぇ…!」

戦士は振り向き、後方に控える魔道士の顔を見る。

魔道士「……」

魔道士は無言でコクリと頷き、両手で杖を握った。

コカトリス「あの尾さえ封じれば…懐に入れるであろう?」

戦士「もちろんよ!」

シュンッ!!

コカトリス「ならば話は…早い!」

コカトリスは上空より一気に急降下し、マンティコアの背後を取る。
841 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/23(金) 15:49:48.48 ID:IwU39yYo
更に間髪入れず、石化の吐息を勢いよく放った。

ゴアオオオォォ!!

マンティコア「!?」

コカトリス「おや…勢い余ったか」

下半身が完全に石と化し、地面と同化したマンティコアを見つめ、

コカトリスは皮肉を込めたように溜息混じりで呟く。

戦士「サービスいいなおい!」

ダンッ!!

戦士「魔道士!氷だっ!!」

魔道士「はいっ!撃ちます!!」

ドドオオォォンッ!!

閃光は一直線に戦士の持つ斧へ衝突し、大斧は青白く光り輝く。

戦士「っりゃああぁ!!」

ブオンッ!!…ドズンッ!!……キキイイィィンッ!!

一刀両断されたマンティコアの身体は二つの巨大な氷塊となり地に転がった…。
842 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/23(金) 16:21:50.00 ID:y.OEbUE0
リアルタイム支援!
まじ応援してます!

あと、ハネムーンのお祝い感謝。無事帰国し残業とコカトリスの日々ww
843 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/04/23(金) 16:26:36.64 ID:./4BVTM0
>>842 エジプト行ってた人か?

1乙
844 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/04/23(金) 17:08:12.73 ID:mcEx6ADO
>>842
チッ、生きてたのか…

お、お帰りなんて(ry
845 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]:2010/04/23(金) 17:21:58.26 ID:IwU39yYo
>>842
おおお!おかえりなさーい&ご苦労様です!
なんとか続いてました!

もうすぐ半年ですね!皆様、本当にありがとうございます!
年内にはなんとか終わらせたいと思いますので、もうしばしお付き合い下さい!↓続き
846 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/23(金) 17:22:33.43 ID:IwU39yYo
魔道士「やったぁ!」

召喚士「さすが戦士…!」

戦士「……」

召喚士「戦…士?」

スタスタスタ…

魔法剣士「こんな手こずっていては駄目だ…」

魔道士「…?」

魔法剣士「そんなところか…」

戦士「ああ、その通りだ」

召喚士「……」

魔道士「で、でも…ちゃんと倒しましたし…」

戦士「内容が問題だ」

眼鏡「確かに序盤でちょっと油断しすぎたかもね」

召喚士「……確かに」

眼鏡「今日が新月で良かったよ」
847 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/23(金) 17:23:09.97 ID:IwU39yYo
魔道士「新月…?」

眼鏡「ほら、今日はまったく月明かりがないだろ?」

召喚士「そうか…!」

眼鏡「うん。ご存知の通り魔物は満月で本領を発揮するからね」

召喚士「…わざわざ…この日を選んだんだ」

戦士「ちゃんと考えてるんだな。国軍も」

魔法剣士「…ところで、傷は大丈夫なのか?」

眼鏡「え…?ああ、これか」

眼鏡は右腕を見つめ苦笑する。

召喚士「まさか毒に!?」

眼鏡「ああ…心配しないでいいよ」

魔道士「…?」

眼鏡「毒は効かない体質なんだ」

召喚士「き、効かない…!?」

戦士「……便利な身体だな」
848 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/23(金) 17:23:37.07 ID:IwU39yYo
眼鏡「まぁ傷は痛いけどね。ははっ」

召喚士「治療しましょう」

眼鏡「いや、そこまでのものではないし…いいよ」

召喚士「でも…」

眼鏡「さっきも言ったけどまだ序盤だ」

魔法剣士「……」

眼鏡「魔力は温存しておいてくれ。いざという時の為に…」

召喚士「………分かりました」

眼鏡「さ、次に備えて準備しておこう」

魔法剣士「ああ」

魔道士「盗賊さんも…もうじき来ますよね!?」

戦士「ん…そうだな」

召喚士「コカトリス。念の為上空から周囲の様子を見て貰えないかな?」

コカトリス「…容易い事だ。任せろ」

コカトリスは両翼を大きく広げ、上空へと飛び立った。
849 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/23(金) 17:24:17.23 ID:IwU39yYo
〜北方司令部北部、平野〜

ガラガラッ……ゴトンッ

北方兵「よーし!停まれぇー!!」

先頭の兵が合図を出すと、巨大な荷車が並列して停止する。

左翼長「トータル8本か…」

参謀「ええ」

左翼長「こりゃ重労働だわな…全く…」

タッタッタ…

北方兵「布陣の準備、整いました」

参謀「よし…取り掛かれ。松明を多めに灯して下さい」

北方兵「了解!!」

兵は敬礼をし、再び後方へと走り去って行く。

参謀「この距離なら司令部からの援護も十分ですね」

左翼長「しっかり灯しておけよ?味方に射殺されたなんてシャレにもならんぞ」

参謀「重々承知しております」
850 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/23(金) 17:25:40.91 ID:IwU39yYo
左翼長「じゃあ俺もボチボチ出陣といくか」

左翼長は立て掛けた弓を背に背負い、矢筒を馬に結びつける。

参謀「魔道兵も20人程用意しております」

左翼長「そっちは平気なのか?」

参謀「例え全滅しても結界石を失う事はありません…」

左翼長「そりゃそうだわな…」

言葉を返しながら左翼長は馬に跨る。

左翼長「でもな、俺が言いたいのはそうじゃねぇよ」

参謀「……は…?」

左翼長「そんな石コロ失ってもいいから、お前らの無事を優先しろ」

参謀「………心得ます」

左翼長「そんな事も分からんようじゃ参謀失格だぞ?はっはっは!」

神妙な面持ちで俯く参謀を見つめ、左翼長は大きく笑う。

左翼長「では…北方弓隊……出陣!!」

弓矢を携えた複数の騎兵が左翼長を先頭に北へと進み始めた。
851 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/23(金) 18:06:42.81 ID:BBbTJ7Yo
ザッザッザ(AA略
852 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/23(金) 18:26:43.98 ID:IwU39yYo
左翼長以下、弓騎兵が北へ進路を取った更に北東の地、

先刻進軍した皇太子の一軍が平野を駆け抜ける。

ドドッドドッドドッ…

エリート「殿下、まもなく川に差し掛かります」

皇太子「川か……」

エリート「川より先、北の地はほぼ未開…深入りは…」

皇太子「……」

エリート「殿下」

皇太子「分かっておる。流石にそこまでは私も出来ないよ」

安堵の表情を見せるエリートの顔を見て、皇太子は微笑む。

皇太子「川は渡るまい…」

エリート「はい。それが宜しいかと…」

皇太子「だが…川の手前までは行こう!」

エリート「殿下!!」

困惑の表情を見せるエイートの顔を見て、皇太子は笑いながら馬を駆る。
853 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]:2010/04/23(金) 18:27:33.15 ID:IwU39yYo
それでは失礼致します!ご支援まことに感謝!
また後ほど来ます!では!ノシ
854 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/23(金) 20:00:48.22 ID:pGVRNIAO
エイーtうわなにをするやめrくぁwwせdrftgyふじこlp
855 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/23(金) 20:20:01.68 ID:9Ys1eroo
>>854
ちょwwwwえりーtうわなにをすrやmくぁww背drftgyふじこlp;@:「」
856 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/23(金) 21:14:54.61 ID:1c70qwM0
>>855

−tJたえたtjg.gp/tj.j/twmdakg@gku-uwPJmxあべぇ
857 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/23(金) 21:25:38.14 ID:qpqYP/20
なにこの流れw
年内とは言わずに今世紀一杯続けてもいいんだぜ!
858 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/23(金) 22:16:43.04 ID:6ObVS3ko
9番目のスレで3位はジュニアって言ってたのはどこいったんだろう・・・
859 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/23(金) 23:29:44.25 ID:tKzEEEDO
>>858
成果ランクと功績ランクの違いじゃね?

ちょっと前スレ漁って来る
860 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/23(金) 23:39:07.96 ID:tKzEEEDO
と、思ったら今の携帯は12スレしかログがなかった

うろ覚えだけど、功績ランクはボランティア的な仕事というか、
国軍からの依頼だったり、依頼は無いけれどそこらの魔物討伐したとか
人の為になるお仕事的な事をすると上がっていくランクで

成果ランクはワークショップでの依頼をこなせばこなす程上がっていくランク立ったと思う。

天才や魔法剣士、眼鏡や召喚士パーティーは功績ランク上位の人達で
黒い三連星は成果ランク3位なんだよ。

ジュニアは覚えてないけれど、功績ランク3位の人だったんじゃないかな?
もしもしで長文すみません。
861 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/23(金) 23:41:38.71 ID:tKzEEEDO
忘れてた!
>>1乙!
862 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/04/24(土) 00:09:23.89 ID:Xqn6fgso
1のVIPから見てるがジュニアが誰なのかもわからん
863 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/24(土) 00:35:20.47 ID:vwwEh96o
>>862
未登場キャラ(名前だけ登場)
上位ランカーと知り合った後に1・2・4位を知ってたけど
3位だけ抜けてたからワークショップで名前を確認してた。
864 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/24(土) 01:26:52.91 ID:BNCiEgAO
>>1
終わりの雰囲気を醸し出されると切なくなるな…俺も>>862と同じ初めの初めから観てたし、この気持ち…………恋!?


それはそうと今回のマンティコア戦は召還士の原点回帰のチャンスだと思ったんだがな
召還士「マ○コティアだ!!」
一同「………。」
的な!
865 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]:2010/04/24(土) 02:37:08.01 ID:L1q/Uewo
ややこしいですが、黒の三騎士は成果ランク三位です
功績ランクは天才、眼鏡、ジュニア、魔法剣士…の順ですね
ややこしくて申し訳ありません…!皆様の記憶力に感謝です!

>>854-856
久々にかましてしまった…orz
エリートの本名はエイト…ちょっと苦しいですね…

>>857>>864
あまり長くなってもアレですしね…
皆様、自分双方の様子を見つつ、調整したいと思いますです…

↓続き
866 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/24(土) 02:43:40.25 ID:L1q/Uewo


パッカパッカパッカ…バシャッ

皇太子「ここ…か」

エリート「こ、これは……川と言うには…」

将校「ひ…広すぎて先が見えぬ…!」

皇太子「うーむ…。日中で尚且つ晴れていれば見えるかのなぁ…」

エリート「中央の突起した陸地は何でしょうか?」

皇太子「…対岸?にしては…左右の陸続きが見えぬな」

将校「島…ですかね」

皇太子「島か…。かもしれんな。川の中央に浮かぶ小島…」

エリート「……」

皇太子「あれは要所になるね」

将校「…はっ?」

皇太子「いつの日かおそらく…いや、きっと…」

エリート「殿下…?」
867 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/24(土) 02:47:01.57 ID:L1q/Uewo
パカラッパカラッ…

本国兵「伝令より、東から魔王軍侵攻中と…!」

エリート「!?……来たか…っ!」

本国兵「20分程度で衝突の恐れありとの事です!」

将校「マズイですな…!!」

皇太子「どれ…そろそろ戻ろうか」

エリート「先行して布陣を…」

皇太子「そうだね。途中にあった平野が良いんじゃないかな」

将校「全軍後退ーっ!!」

皇太子「伝令に数と種族を調べさせよ」

本国兵「はは!!」

グイッ…パカラッパカラッ…

皇太子「さて、いよいよだね…」

エリート「ご無理なさらぬよう…」

皇太子「エリート…。君とは付き合いも長い…」
868 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/24(土) 02:48:22.41 ID:L1q/Uewo
エリート「……はい」

皇太子「故に分かるであろう?私の考え……」

エリート「……」

皇太子「それとも、力量不足かね?」

エリート「そ、そんな事は…っ!」

皇太子「今…時刻は?」

将校「はっ!まもなく24時30分を迎えます!」

皇太子「今夜は新月か…。月が見えずに残念」

皇太子は暗い夜空を見上げ、一つ息を吐く。

すぐさま顔を正面へと戻し、馬首を返すと、平野へと戻って行った。

〜北関〜

タタタッ…スゥ…

イヌ「………」

サル「何だぁ?やたら手薄だな」

キジ「これは…罠かもしれないさー」
869 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/04/24(土) 02:52:20.29 ID:s7GB92DO
こんな時間に>>1キター!!
支援!支援!支援!支援!
870 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/24(土) 02:56:11.24 ID:L1q/Uewo
スタスタスタ…

女侍「罠…じゃないねぇ」

サル「確かに。前線押し上げてるっつーのに奇策かける意味ねぇもんな〜」

イヌ「何かあった…。つまりそういう事ね」

女侍「まぁいいチャンスじゃないのさ。今のうち忍びこむよ!」

キジ「アイアイサー」

四人は城壁の上めがけ、鉤付きのロープを放り投げる。

ヒュンッ…………カチンッ…

イヌ「…よっ!」

スタッ

キジ「……まずは宝物庫さ!」

サル「退路確保が先だろっ!バカ!」

イヌ「サルのくせに今日は冴えてるね」

サル「んだとぉ〜!?」

女侍「いいからちゃっちゃと片付けるよ!…ほんとにもう」
871 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]:2010/04/24(土) 03:01:46.84 ID:L1q/Uewo
タタタッ……

国軍兵「…!?」

一人の国軍兵が背後を振り返り、じーっと目を凝らす。

国軍兵「…どうした?」

ザッ

国軍兵「いや…今、何か通らなかったか?」

凝らした目を何度か瞬きさせ、首を捻る。

国軍兵「魔物!?いやしかし…まだ何も動きは…」

兵長「どうした?何を騒いでおるか!」

国軍兵「申し訳ありません!」

兵長「全く…ただでさえ人員不足だと言うのに援軍まで出して人出が足りんのだ」

国軍兵「心得ております!失礼致しました!」

兵長「…まぁと言っても、ここまで魔王軍が到達する事もないがな!がははっ!」

兵長は声を上げて笑い、再び司令部へと歩き戻る。

国軍兵「気の…せいか……」
872 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/04/24(土) 03:06:52.86 ID:hXsd1lw0
俺も>>1に書く気があるなら1年と制限せず飽きるまで続けて欲しい!
873 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/24(土) 03:14:17.49 ID:L1q/Uewo
ザッ……ボカッ!!

サル「…ってぇな!!」

イヌ「お前足音うるさいね!」

キジ「しーっ!静かにするさー!」

サル「だーってよぉ…」

女侍「さて…ここが宝物庫で…」

イヌ「南門の警戒は薄そうね。楽に帰れるね」

キジ「丁度アジトの方向さー」

女侍「全く…。北で収穫なかったんだから、せめてここで稼いでいくよ」

サル「もっちろん!さて…と」

サルは宝物庫の頑強な施錠を撫でるように両手で調べる。

サル「ムフフ…!全〜然変わってないじゃんよ!ンフフフフ!」

カチャカチャカチャッ…ガキィ!!

サル「ほいっ、いっちょあーがりっ!!」

解錠した鍵を後方へ放り投げ、サルは満面の笑みで宝物庫の扉を開けた。
874 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]:2010/04/24(土) 03:16:35.87 ID:L1q/Uewo
>>869
ご支援ありがとうございます!こちらこそこんな時間にご愛読ありがとうございます!

>>872
ネタが続けば……頑張ります!ありがとうございます!
875 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/24(土) 03:21:42.90 ID:L1q/Uewo
ドオオォォンッ!!

サル「あん!?何の音…?」

イヌ「っ!!」

女侍「嘘だろ……!?」

四人は轟音に驚き、慌てて背後を振り向く。

その瞳には炎上した櫓が崩れ落ちる光景が飛び込んできた。

国軍兵「て…てて…てきしゅ…」

ズバッ!!……ドサッ

兵長「な…何だ!?一体何事か!?」

国軍兵「てっ、敵襲です!!」

兵長「何ぃ!?そんな…バ、バカな…!!」

バサッ…バサバサッ…スタッ

国軍兵「う…うわああぁぁ!!」

ザクゥ!!……ポイッ…ドサァ…

怯え逃げる兵を背後から手刀で貫き、投げ捨てる空からの敵。

通称、『ヴァンパイア』と呼ばれている魔物である。
876 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]:2010/04/24(土) 04:03:36.86 ID:L1q/Uewo
ではこれにて失礼致します!ご支援ありがとうございました!
おやすみなさいです!ノシ

〜オマケ〜

タッタッタッタッタ…

国軍兵(……ち、違うぞ!!)

タッタッタ…ムニュッ

国軍兵(お、俺は…白虎長様を助ける為に…!)

タッタッタ…ムニュッ…ムニュムニュ

国軍兵(せ、せせ…背中の感触なんて…全然っ!)

白虎長「…んっ…う…ぅ」

国軍兵(はうぅ!こんな時に…!!命がかかってるというのに!!)

フワッ…

国軍兵「あ…いい匂い……」

白虎長「…な、な…に……か?」

国軍兵「い、いえっ!!何も!!何事も無事でありますればええと…!」

〜若き国軍兵の苦悩。完〜
877 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/24(土) 04:10:39.11 ID:ANTVjTs0
>>1乙。
こんな時間まで恐れ入るぜ。
878 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/24(土) 04:26:22.23 ID:OEsN.ADO
今日もこんな時間まで乙です!おやすみなさい。

国軍兵かわいいよ、君になら嫁にもらわれてもいい///
879 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/04/24(土) 09:46:43.32 ID:BBdszTM0
1乙

…兵士って民兵でもない限り普通鎧着てね?
背中に柔らかいものがあたっても分からないと思うんだが…
880 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/24(土) 10:17:12.00 ID:8O2Z9kDO
こまけぇこたぁいいんだよ
それより俺の嫁になんてことしやがる俺とかわりやがれ
881 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/24(土) 10:42:07.90 ID:cFxHG0Mo
2〜3日分溜めて読んだけど
やっぱ長く読むと良いな
882 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/24(土) 12:29:38.66 ID:dadoBgSO
お前俺とかわれ
883 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/24(土) 19:12:21.18 ID:SN4qTIAO
まだやってんのかよ無駄に長いな。
信者も作者もキメエ。
884 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/24(土) 19:16:19.38 ID:JHT6Niwo
職業:キメ工
885 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/24(土) 21:26:31.40 ID:t87j1KA0
しかし面白い
886 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/24(土) 23:18:04.06 ID:cFxHG0Mo
アンチは人気の証拠だろ
887 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/24(土) 23:46:02.30 ID:dadoBgSO
支援( ̄▽ ̄)
888 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]:2010/04/24(土) 23:58:44.42 ID:L1q/Uewo
こんばんは!遅くなりました!
家事しながらなのでスローペースです…orz
後ほどまとめてご覧くださいませ!すみません!↓続き
889 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/24(土) 23:59:29.54 ID:L1q/Uewo
国軍兵「コ…コイツらどこからっ!?」

ヴァンパイアは無言で微笑み、右手を前へと突き出す。

ドンッ!!……ゴオオォォ

国軍兵「ぐわぁっ!!た、助っ……!!」

紅黒く染まる炎は、みるみるうちに兵達を飲み込んでいく。

兵長「そそ…そんな…っ!?」

ザッザッザッザ…

兵長「一体どうやって……ぐわぁ!!」

ドドオォンッ!!…ゴオオォォ…

ヴァンパイア「どうやってって…上からですよ」

先頭に立つヴァンパイアが炎を放った右手を空へと伸ばし、指差す。

ヴァンパイア「どうやら今のが指揮官のようですね…」

ザッザ…ドカッ!!

ヴァンパイア「あとは烏合の衆…。さっさと片付けましょうか」

炎に焼かれ無残な姿と相成った兵長を蹴り飛ばし、魔物は笑う。
890 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/24(土) 23:59:56.51 ID:L1q/Uewo
ザザッ

サル「うぉい…!何で魔物が…!?」

キジ「どうするさ?」

女侍「………」

サル「どうするって…逃〜げるしかないっしょ!」

イヌ「……お頭?」

女侍「そうしたいのは…ヤマヤマだけどねぇ…」

サル「お、おいっ…まさか!?」

女侍「国軍憎しといえど…同じ人間さね」

サル「何言って…」

キジ「それでこそ義賊さ!!」

ボキボキッ…パキッ

イヌ「久々に…腕が鳴るね!」

女侍「ここいらで国軍にターップリ…貸しを作っておこうじゃないのさ!」

サル「かぁ〜っ!お前らどうかしてるぜ!ま〜ったくよぉ!」
891 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/25(日) 00:01:09.05 ID:AJj/7B.o
ザッザッザ…

国軍兵「く…来るな…っ!……来るなぁ!!」

怯えながら座りこみ剣を振るう一人の兵、に数匹のヴァンパイアが取り囲む。

ヴァンパイア「くっくっく…!お気の毒に…」

ザシュッ!!…ドサッ……

ヴァンパイア「さて…あとは西側……」

ザッ

ヴァンパイア「…?」

サル「おいおいっ!結構な数じゃねぇかよ!」

ヴァンパイア「まだ立ち向かう勇気がある者が…いたのか」

女侍「どーれ…、ハナっから全力でイクよっ!」

キジ「アイアイサー」

サル「しかしここまでどうやって来たんだぁ?まさか空でも飛んで…」

ヴァンパイア「クックック…。その通りだよ」

サル「……だ、そうだ」
892 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/25(日) 00:08:31.36 ID:AJj/7B.o
イヌ「人型だが…飛行タイプって事ね」

ヴァンパイア「…?」

女侍「それじゃあヤる事分かってんだろうね?」

サル「あいよっ!ンフフフフ〜!」

キジ「いつでもいいさー」

女侍「…ふぅ〜。………イクよぉ!!」

女侍は腰に携えた刀の柄に手を掛け、上半身を捻る。

ヴァンパイア「何だ…!?何かするつもりか……!?」

その時、女侍の右方向よりイヌが勢いよく飛び出す。

ヴァンパイア「こっちか!?」

ザッ!!

ヴァンパイア「違う!本命は反対側だ!!」

一匹のヴァンパイアが慌てて左方向のサルに勘付き、叫ぶ。

サル「あ〜らら…でも本命は最初からずーっといるんだな。コレが…」

サルは両手に持った閃光弾を放り投げながら、いつもの軽い口調で応えた。
893 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/25(日) 00:39:01.67 ID:ESSIRiIo
お、来てたのか
それにしても…やっぱコイツ等カッケー
894 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/25(日) 01:09:51.19 ID:AJj/7B.o
カッ!!

ヴァンパイア「ぐあ……っ!!」

イヌ「今ねっ!」

閃光が激しく広がるのを確認し、イヌは両拳を地面へと打ちつける。

その直後…地面は魔物へ向け、激しい隆起を見せる。

ドズンッ!!…ドゴゴオォォ!!

ヴァンパイア「うぐぉ…!な、何が…っ!?」

視覚を奪われ更には足場を崩すヴァンアイア達が混乱の悲鳴をあげる。

女侍「奥義………っ!!」

チャキッ……タンッ!!

キジ「行くさぁ!!」

混乱状態に陥った魔物の群れへ突進する女侍に対し、

キジは背後から両手を伸ばし、複数の雷を飛ばす。

ドドオオォォンッ!!……ガカアァァッ!!

敵の直前で抜刀する女侍の刀に雷の魔法が衝突し、周囲は更なる輝きに包まれる。
895 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/25(日) 01:34:22.10 ID:5.GmtgDO
>>1乙!
それぞれの役割分担がしっかりしてて完成されたパーティーって感じでカッコイイな!
896 :管理人、Twitterを始める http://twitter.com/aramaki_vip2ch [sage]:2010/04/25(日) 04:26:20.74 ID:VP3XDoAO
やっぱり少し前くらいの召還士パーチーよりは強いんだな
てか圧倒的じゃないか…

魔導師ちゃんも良いけど、この凛々しい女侍も捨てがたい…きっとサラシ装備だよね!夢がヒロガリング…
897 :管理人、Twitterを始める http://twitter.com/aramaki_vip2ch [sage]:2010/04/25(日) 08:38:24.55 ID:GhBW3lw0
>>896
ごめん、なんかウザく感じた
898 :管理人、Twitterを始める http://twitter.com/aramaki_vip2ch :2010/04/25(日) 09:49:19.90 ID:YG5JGE60
いうの我慢してたのに
899 :管理人、Twitterを始める http://twitter.com/aramaki_vip2ch [sage]:2010/04/25(日) 09:55:30.10 ID:uU6R26DO
みんな我慢して付き合ってただろうにお前という奴は……
900 :管理人、Twitterを始める http://twitter.com/aramaki_vip2ch :2010/04/25(日) 10:03:07.56 ID:x.5RYgAo
お前らの名前、変わってね?
901 :管理人、Twitterを始める http://twitter.com/aramaki_vip2ch :2010/04/25(日) 11:05:59.32 ID:hdsrnj.o
製作の管理人ってこんなきめえのか
902 :管理人、Twitterを始める http://twitter.com/aramaki_vip2ch [sage]:2010/04/25(日) 11:39:12.83 ID:ESSIRiIo
パー速だけじゃなかったのか…
903 :管理人、Twitterを始める http://twitter.com/aramaki_vip2ch [sage]:2010/04/25(日) 13:24:27.43 ID:awVYalEo
名前欄リンクになってるからいちいち踏みそうでイライラする
904 :管理人、Twitterを始める http://twitter.com/aramaki_vip2ch :2010/04/25(日) 16:12:17.04 ID:hcFyTH.o
twitterとかどうでもいいけど
月の半ばに掲示板止まるのなんとかして欲しいわ
905 :管理人、Twitterを始める http://twitter.com/aramaki_vip2ch [sage]:2010/04/25(日) 20:04:07.26 ID:lugYtGko
これは編集めんどいwwww
906 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/25(日) 21:23:01.10 ID:WDKAsyoo
test
907 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/25(日) 22:26:24.46 ID:AJj/7B.o
ドドオオォォ……

ヴァンパイアの集団を一直線に斬り抜け、

地面を滑るように止まる女侍。

女侍「……はあぁ……最っ高…!」

刀を鞘へ収めると、少し乱れた襟を正しながら呟く。

……ドサッ!!…ドサッドサッ!!

女侍の走り抜けた両脇には刀身から迸った無数の雷が、柱のように空高くと伸びている。

それはやがて地面へと再び下降し、その雷柱に貫かれた魔物も同時に地面へと叩きつけられる。

国軍兵「なっ…!たった…一撃で!?」

サル「さーっすが!まぁ俺のお陰でもあるけどねぇ〜」

イヌ「俺のサポートね。敵の足場を崩して…」

キジ「いやいや全ては付加のお陰さ」

サル「足元なんて飛行タイプじゃなきゃなぁ〜」

女侍「ほらほら…揉めてるんじゃあないよ。全く…」

国軍兵「!?……おいっ、後ろ!!」
908 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/25(日) 22:26:51.71 ID:AJj/7B.o
女侍「…!?」

毎度の口論にうつつを抜かす四人の背後に、倒れたはずの魔物、

ヴァンパイアが起き上がり、右手を大きく上げている。

サル「くっ!!」

ドンッ!!………ドサァ…

しかしそれは一つの巨大な刀身により真っ二つとされ、

二つの半身はまたも地面へと叩きつけられた。

女侍「…悪いね。助かったよ」

天才「新月だからって油断しすぎだぞ」

ドスッ

天才は地面で再び回復を始めるヴァンパイアの胸を大剣で貫く。

天才「コイツらはヴァンパイア…。アンデッドだ」

サル「へぇ!コイツらがヴァンパイアか!初めて見るなぁ」

イヌ「完全に倒す方法は?」

天才「五行で葬るか、日の出を待つか…だ」
909 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/25(日) 22:27:18.82 ID:AJj/7B.o
キジ「五行なんて無理さー。日の出まで逃げるさ!」

天才「いんや、逃げるなんぞ俺が許さん」

サル「はぁ!?」

天才「再生には己を魔力を消費している……つまり…」

チャキッ

天才「何度もブチのめして……朝日を待つ!」

天才はまるでゲームを楽しむような口振りでニヤリと笑う。

女侍「そうすりゃ魔力が切れて動けなくなるって事か…」

イヌ「そこで日の出を迎えれば…お終いね」

キジ「どれ…じゃあやってみるさー!」

サル「はぁ…ま〜ったくなんでこうメンドクサイ……」

天才「ところでお前ら…見ない顔だがどこのワーカーだ?」

サル「えっ!?あ…いやホラ、最近コッチに移ってきたのよ!」

天才「ふぅん…」

サル「東方じゃ全然稼げなくってなぁ!はっははは〜!」
910 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/25(日) 22:28:02.37 ID:AJj/7B.o
天才「はーっはっはっは!んじゃ一つ良い事教えてやんぜ!」

女侍「…?」

天才「この辺りにゃ盗賊団が出没するそうだ…」

サル「!?」

天才「ソイツらとっ捕まえて本国行きゃ…大金持ちだぜ?」

天才はツヴァイハンダーを担ぎ上げて、ゆっくり前へと進む。

ザッザッザ…

サル「…へっ?……盗…賊団って…」

女侍「あははっ!そりゃあいいねぇ!考えておくよっ!!」

女侍は大声で笑い、天才の後を付いて行くように足を進めた。

イヌ「さて……第2ラウンド…」

キジ「開始と行くさー!」

サル「けーっ!日の出まであと何時間だっての……」

イヌとキジに続き、サルが気だるそうに最後尾を行く。

ちらりと確認した時刻はまもなく1時を迎えようとしていた…。
911 :名無し [sage]:2010/04/25(日) 22:54:48.47 ID:5.GmtgDO
>>1乙!
天才大活躍だな!さすが天才!!
912 :管理人、Twitterを始める http://twitter.com/aramaki_vip2ch [sage]:2010/04/25(日) 23:16:08.06 ID:ghdxxoSO
女侍と天才かぁ
合うな
913 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/25(日) 23:32:56.02 ID:AJj/7B.o
〜北方司令部、北東の平野〜

中央、やや後方に数十騎の騎馬が固まり、周囲の動きを静観している。

その中央、白馬に騎乗する男が小声で隣の若い男へ問う。

皇太子「時刻は…?」

エリート「1時を回ったところです」

皇太子「ふむ…」

パッカパッカパッカ…

将校「布陣完了致しました!」

エリート「ご苦労」

皇太子「あとは伝令の帰りを待つのみ…」

エリート「もうまもなくかと…」

皇太子「…うむ。皆の者、馬にも水分を取らせておけ。まもなくぞ」

騎兵「はは!」

パカラッパカラッ…パッカ…

伝令「魔王軍先鋒はオーク隊!右方よりこちらへ迫っております!!」
914 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/25(日) 23:39:56.26 ID:AJj/7B.o
エリート「来たかっ!!」

伝令「オーク隊多数に続き、トロル小隊が約7〜8程度。最後尾にオーガ隊がおよそ3です!」

将校「結構な数ですな…」

エリート「これまた力任せな……!」

皇太子「分かりやすくて良い!此方も正面からぶつからせて貰おう…っ!」

皇太子は不敵に笑い、馬をゆっくりと前進させる。

将校「殿下ご出陣ーっ!!陣形を組めぇ!!」

エリート「宜しいですか?ご無理をなさらず……」

皇太子「分かっている。敵も慎重策を取っておるであろうしな…」

エリート「まずは互いに牽制を…」

皇太子「だからこそ私が先陣を切る」

エリート「殿下!!」

皇太子「此方の士気を上げつつ…主導権を取る!」

エリート「……し、しかし」

皇太子「先陣はオークであろう?……遅れを取るとでも?」

皇太子はエリートを試すように微笑みながら問いかけた。
915 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/26(月) 00:24:49.68 ID:XX8FwNEo
遅くなりましたがこんばんは!
週末はバタバタしててあんまり進みませんでしたね…すみません…
もうすぐ>>1000なので何かオマケ希望等ございましたらお願い致します!
それではおやすみなさい!ノシ

〜オマケ〜

北伐により、北の港にも緊張が走っていた…。

若者「しかしこう戦が多いんじゃ参っちまうよなぁ…」

おっさん「ああ。何でも地下闘技場もしばらく休みだとよ…」

若者「マジかよ!?まったく…勘弁してくれっての…」

おっさん「んーまぁ…地下プロも最近はパっとしねーしなぁ」

若者「まぁな。チャンプが破れて…それを倒した期待の新人もそれ以来こねーし…」

おっさん「マスク・ド・ジーニアスも最近は全然見ねぇしな…」

若者「なーんか強い奴はいないのかねぇ…?」

おっさん「お前出てみたらどうだ?」

若者「勘弁してくれよ!命が幾つあっても足りねーよ!がははは!」

ザッ

格闘家「……地下…闘技場…?」
916 :管理人、Twitterを始める http://twitter.com/aramaki_vip2ch [sage]:2010/04/26(月) 00:31:08.08 ID:S1Xi4oDO
こんばんはー。今日も乙です。

最近見てない、麻雀の続きを是非お願いしたいっす。
あと、こないだの国軍兵君をもうちょっと…ww
917 :管理人、Twitterを始める http://twitter.com/aramaki_vip2ch [sage]:2010/04/26(月) 01:05:07.55 ID:BRZr3gAO
>>1
地下闘技場あったようななかったような…
最近自分の記憶力の無さに嫌気がさしてきたとともに、全てを忘れすぎて怖い…
アルツハイマーとかシャレにならんぜ
918 :管理人、Twitterを始める http://twitter.com/aramaki_vip2ch [sage]:2010/04/26(月) 01:06:08.57 ID:MvjwPQAO
国軍兵については確かに気になるw
919 :管理人、Twitterを始める http://twitter.com/aramaki_vip2ch [sage]:2010/04/26(月) 01:52:10.58 ID:nq280RMo
マスク・ド・ジーニアス・・・
ジーニアス・・・まさかな・・・
920 :管理人、Twitterを始める http://twitter.com/aramaki_vip2ch [sage]:2010/04/26(月) 04:11:39.56 ID:orJJTISO
俺か……
921 :管理人、Twitterを始める http://twitter.com/aramaki_vip2ch [sage]:2010/04/26(月) 06:31:15.02 ID:DUzA9jso
仮面被ってるのはお前の息子だろ
922 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/26(月) 10:35:12.01 ID:RuCwOMAO
>>919
そのまま過ぎてワロタ
923 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/26(月) 11:47:09.14 ID:qIp4NkDO
俺もオマケの要望していいかね?
季節的に、運動会シーズンだから、運動会はどうかなと
オマケにしては長編になりそうだけど…


まぁ本当は盗賊と白虎長の徒競走が見たいだけなんだけどね
924 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/26(月) 15:39:31.06 ID:N9xgPoDO
>>923
ここは皆のGWの過ごし方だろ?
925 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]:2010/04/26(月) 17:58:15.30 ID:MQGj3XIo
こんにちは!本日もご支援ありがとうございます!
リクエストも感謝でございます!色々と盛り込みたいと思います!↓続き
926 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/26(月) 17:59:05.97 ID:MQGj3XIo
ドドッドドッドドッ…

蹄の音がけたたましく平野へ鳴り響く。

それは徐々に静けさを取り戻し、一つの陣形を成していく。

エリート「本当に先陣を…?」

皇太子「くどいな君は…」

エリート「……」

将校「それでは、私は左翼の指揮にあたります」

皇太子「ならばエリート、君は右翼を任せる」

エリート「しかし殿下の護衛は…っ」

皇太子「親衛隊とてそこまでヤワではないよ」

皇太子は背後の兵達に目配せし、エリートも同様に彼らを見る。

そこにはひときわ絢爛な甲冑を身に着けた親衛隊と呼ばれる兵が佇んでいる。

エリート「まぁ…そうですが…」

皇太子「開幕と同時に両翼は左右に大きく開け!」

将校「ははぁ!!」
927 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/26(月) 17:59:46.84 ID:MQGj3XIo
皇太子「中央から両翼へは指揮が届かぬ。任せたぞ」

エリート「……畏まりました」

エリートは観念したような顔つきで、静かに返答する。

皇太子「もう間もなくであるな…。いつでも出られる準備を」

親衛隊「ははっ!」

威勢良く返事をし、親衛隊は各々、馬上へと飛び乗る。

エリート「魔道兵!プリーストを中央、両翼へ配備せよ!」

本国兵「かしこまりました!急げ!」

タッタッタッタ…

伝令「ご報告ーっ!この先、先鋒のオーク隊が接近しております!」

親衛隊「来たか…っ!」

皇太子「ようし…。正面の丘を越える前にぶつかるぞ」

親衛隊「ははっ!」

皇太子「……全軍…出撃っ!!」

皇太子の号令を合図に、地鳴りのような雄叫びと蹄の音が平野に鳴り響いた。
928 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/26(月) 18:00:20.55 ID:MQGj3XIo
ドドッドドッドドッ…

先頭を颯爽と駆ける皇太子の目に、魔物の軍勢が映りこむ。

皇太子「……あれだな」

親衛隊「殿下、奴ら…横一列に進軍をしておるようですな」

皇太子「戦略も何もない…ただ前へと突き進む…」

ドドッドドッ…

皇太子「魔物らしいと言えば…魔物らしいものだ」

皇太子は皮肉交じりに呟き、兜のバイザーを降ろし、身をかがめる。

皇太子「正面を突き破り、反転する!続けっ!!」

親衛隊「御意にっ!!」

皇太子は備え付けた槍を手に取ると、右手で構え白馬を更に加速させる。

それに続くように、親衛隊も槍や斧を手に構え、馬を飛ばす。

皇太子「はあぁっ!!」

オーク「…!!」

皇太子は大きく槍を薙ぎ払い、それに触れたオークが数匹ばかり宙を舞う。
929 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/26(月) 18:01:53.02 ID:MQGj3XIo
ヒュンッ……ザシュウゥッ!!

オーク「と…止まれー!!」

親衛隊「ふんっ!!」

ドスッ!!

親衛隊「こっちもだぁ!!」

ザクゥ!!……ドサッ…

皇太子「このまま突っ切れ!立ち止まるな!!」

親衛隊「おぉ!!」

皇太子は槍を器用に左右へ振り、進路を開く。

オークは槍の餌食となり、更には馬に跳ね飛ばされ地面へ倒れる。

親衛隊「トドメは後続に任せればいい!殿下の脇を固めよっ!」

ドドッドドッ…ザクゥ!!…バシュッ!!

親衛隊「分かってますって!うりゃああぁ!」

先陣の突撃により、陣形は先端の尖った三角形のような形を成す。

その勢いを呆然と、驚きを隠せない表情で右翼からエリートが眺めていた。
930 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/26(月) 18:02:35.59 ID:lSkDuEDO
皇太子「イクゾー ハアァァ!!」
931 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/26(月) 18:03:47.95 ID:MQGj3XIo
エリート「いやはや……ここまでとは…!」

本国兵「杞憂のようでしたな…」

エリート「しかし油断はならぬ。こちらも精一杯の援護をしようではないか」

エリートは腰に携えた細身の剣を抜き、右手で高々と掲げる。

エリート「全ては母国の為に…!行くぞ!!」

掲げた剣をまっすぐ正面へ降ろすと、それを合図に

右翼の騎馬隊は弧を描き、正面のオークへと回り込みながら突撃を開始する。

ドドッドドッ…ブンッ…ザシュッ!!

エリート「いけぇ…っ!中央へ押し込め!!」

本国兵「うりゃあ!!」

右翼のオーク隊は勢いに押され、徐々に後退を始めながら中央へと移動する。

ザクッ!!……ブンッ

皇太子「エリートめ…。なかなかやるではないか」

親衛隊「まもなく正面を突破しますぞ!」

皇太子「怯まず駆け抜けよ!合図と同時に反転する!」
932 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/26(月) 18:05:20.38 ID:MQGj3XIo
皇太子の両脇を騎馬が走り抜け、やがて視界から敵の姿が消える。

親衛隊「突破!!」

皇太子「中軍のトロルにあたる必要はない!弧を描いて体勢を整えよ!」

親衛隊「続けぇ!」

数十騎の兵が円状に方向転換を始める。

やや遠方には綺麗に並び進軍するトロル隊の姿が垣間見える。

親衛隊「随分距離を空けておりますな」

皇太子「………」

ザッ…ドドッ…

皇太子「……よし、反転開始!オークを殲滅せよ!」

皇太子が合図を発すると、親衛隊、そして騎兵が続き反転を開始する。

後方の本国兵と挟撃の形となったオークは、瞬く間にその数を減らしていく。

オーク「くそぉ!……うぎゃあぁ!!」

皇太子「……」

槍でオークを貫きながら、皇太子は無言で後方を振り返った。
933 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/26(月) 18:06:45.00 ID:MQGj3XIo
〜海峡、北の森付近〜

ガササッ!!

戦士「ふんっ!!」

ゴブリン「グギャアァ!!」

ザシュッ!!…ドサッ…

戦士「なんだか…雑魚ばっかりになってきたな…」

魔法剣士「あらかた片付いたのであろう」

召喚士「そろそろ進軍の合図をしましょうか」

盗賊は頷き、正面の岩場へと足を進める。

盗賊「…魔道士」

魔道士「はいっ」

盗賊が合図すると、魔道士は導火線のようなものに火を放つ。

ジジ…ジジジ……ボシュッ!!

眼鏡「……」

高々と暗い夜空へ光球が昇り、上空で激しく輝き弾ける。
934 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/26(月) 18:07:13.90 ID:MQGj3XIo
パシュッ……カカアアァァ!!

召喚士「これで伝わったでしょう…」

ゾクッ!!

盗賊「……!!」

眼鏡「!!」

ババッ!!

戦士「ん…?どした?」

眼鏡「あ…い、いや……っ」

盗賊「……」

魔法剣士「敵…か?」

盗賊「…分からない。…でも…一瞬何か」

戦士「何か?」

眼鏡「何だろう…。閃光弾が上がった瞬間、殺気のようなものを感じたよ」

召喚士「殺気……」

戦士「まだ魔物が潜んでるってわけか…」
935 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/26(月) 18:07:48.57 ID:MQGj3XIo
魔道士「黒の三騎士さん達も頑張ってますもんね!」

戦士「俺らもどんどん追いやって、道を作ってやらんとな!」

召喚士「うん。合図も終えたし…後続に支障のないよう…」

盗賊「…だな」

戦士「そうとなりゃ…さぁてさっさと来やがれってんだ!」

魔道士「急に元気になりましたね…」

盗賊「…単純」

眼鏡「……」

魔法剣士「気になるのか?」

眼鏡「まぁ…大した事ではないだろうけど…」

眼鏡は正面に広がる森の奥をじっと見つめる。

その遥か森の奥…。三頭の馬が木々をかい潜り疾走する。

黒騎士・二「もうボチボチ引き上げるとするか!」

黒騎士・一「…そうだな。こんなものでよかろう」

黒騎士・三「あとは若い奴らに頑張って貰おうかね!がははっ!」
936 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/26(月) 18:08:51.22 ID:MQGj3XIo
パカラッパカラッ……ドドッ…トットット…

三頭の馬は突如そのスピードを緩やかに、停止する。

黒騎士・二「何だ…?」

馬上の三人は不思議そうに静寂の森を見つめ、首を捻る。

ドドドドドドド…

黒騎士・一「!?」

黒騎士・三「なっ…何だ!?」

黒騎士・二「分からん!だが何かが…っ!」

黒騎士・一「まずい!!退くぞ!!」

三人の騎士は慌てて馬首を返し、森を引き返す。

…が、反転した矢先、一匹の魔物が目の前にいる事に気付いた。

黒騎士・三「…いっ、いつ…の間に…!?」

黒騎士・二「いなかった…いなかったはずだ!!」

黒騎士「う…うぅ…っ!!」

三頭の馬が威嚇するように声を上げる中、馬上の三人は顔を硬直させた。
937 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/26(月) 18:09:51.17 ID:MQGj3XIo
ドスンッ…ドスンッ…

黒騎士・三「な…なんてデカさだ…っ!」

黒騎士・一「デカイだぁ!?…小さいだろうが!」

ドスン…ドスン…

黒騎士・三「どこが小さいんだよ!こんなバカでかい化物…!」

黒騎士・二「なんだ…よ!何なんだよ!!」

ドスン……

黒の三騎士の元へ歩み寄る魔物…。

その頭部は黒い山羊のような作りであり、体は人間…下半身は獣の作りである。

黒騎士・一「コイツはマズイ…ッ!さっさと逃げんぞ!!」

魔物は白い吐息を吐き、焦点の定まらぬ瞳で三人を捉える。

ある者には巨大な魔物にも見え、またある者には自分と同様の大きさに感じる。

通常の魔物とは異質の者である、という事は経験豊富な彼らにとって容易に想像出来た。

魔物「我……バフォメット…。魔王様の命により…人間を…排除する」

己をバフォメットと称した魔物は両手を大きく広げ、再び白い吐息を吐き出した。
938 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/26(月) 18:10:29.07 ID:MQGj3XIo
黒騎士・二「くっ、来る…!!」

黒騎士・三「後退するぞ!!」

二人は左右に分かれるが、行く手には無数の木がはびこり、進路を妨げる。

黒騎士・二「バカなっ!?み、道が……!!」

黒騎士・三「こんなもの!幻覚に決まってる!!」

バシィ!!…ガスッ!!…ガスッ!!

正面の樹木を斬りつけるが、びくともせず周囲に道は無い。

黒騎士・三「何なんだよ!くそぉ!!」

黒騎士・一「止むを得ん…。強行突破だ」

バフォメット「………」

黒騎士・二「ちくしょお…!!」

ザッ…

黒騎士・一「マッハストームアタックを仕掛けるぞ!」

黒の三騎士は縦列に並び、バフォメットの前へと立ちはだかる。

バフォメット「……我……排除する」
939 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/26(月) 18:11:24.91 ID:MQGj3XIo
バフォメットはどこからともなく取り出した巨大な剣を両手に構え、

さも三人の行く手を阻むかの如く、仁王立ちしている。

ググッ………ドドッ…

三騎は手綱を引き、勢いよくバフォメット目掛け突撃する。

先頭の黒騎士・一が右手に剣を構え、大きく振りかぶる。

黒騎士・一「うおおぉぉ!!」

更に左手から閃光が放たれ、雷がバフォメットを直撃する。

シュバッ!!……ガカアァァッ!!

黒騎士・一「!?」

ググッ……ドンッ!!

バフォメットは雷撃をものともせず、上空へと飛び上がる。

黒騎士・二「死ねぇーっ!!」

二列目の黒騎士・二が氷の付加した渾身の矢を放つ。

ヒュオッ!!……ガシィ!!

バフォメットは黒騎士・一の背中を蹴り上げ、再び上空へ身をかわす。
940 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/26(月) 18:12:54.81 ID:MQGj3XIo
黒騎士・一「俺を…踏み台に!?」

氷の矢はバフォメットの足元を素通りし、森の中へと消えていく。

黒騎士・二「う…っ、うわああぁぁ!!」

空中から迫るバフォメットの大剣が、弓の主を馬ごとかち上げる。

ドンッ!!

黒騎士・一「っ!!」

バフォメット「ファファファ…!!」

不気味な笑い声の中、山羊の悪魔は着地すると、

真っ二つとなった馬と、その乗り手が後方の地面へと落ちていった。

黒騎士・三「くそおぉぉ!!」

黒騎士・一「馬鹿野郎!焦るな!!」

バキャアァ!!………ゴシャアアァァ!!

止める声もむなしく、黒騎士・三は巨大な斧で襲い掛かるが、

バフォメットの振った剣撃により、斧は粉々に打ち砕かれ、

更に左手の二撃目により、騎士はあっけなく体を二つにした…。
941 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/26(月) 18:14:21.18 ID:MQGj3XIo
バフォメット「……コオオォォ」

振り向き、呆然と立ち尽くす男を見つめ、口元から吐息が漏れる。

黒騎士・一「……バカ…な!!」

ドスン…ドスン……

黒騎士・一「たった……たった一匹の、ま…魔物に……」

スゥッ………ドンッ!!

防戦する間もなく、三人の黒騎士は無残な姿となり、力尽きた。

バフォメット「………ファファファ…!!」

ドスン…ドスン…ドスン…

バフォメットは笑いながら、再び闇の中へと姿を消した…。

〜北関、北の山〜

伝令「海峡方面より閃光弾を確認!!」

大軍師「あちらも順調のようですね」

副司令官「先遣隊も無事だと良いが…」

マジシャン「………」
942 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/26(月) 18:15:11.36 ID:MQGj3XIo
大軍師「援軍を送りました故、問題ないとは思いますが…」

副司令官「しかし、どうも兵が分散しすぎておるな…」

大軍師「やや後手に回ってしまっている…かもしれません」

副司令官「些細なミスも許されんぞ?」

大軍師「心得ております…。それに……」

マジシャン「…?」

大軍師「関に於いてはまぁ…問題はないかと…」

副司令官「…ならば良いが」

マジシャン「さて、と…。ボチボチ行くかね」

大軍師「そうですね。いつまでも山頂にいるわけには参りません」

マジシャン「こんな所で魔物に襲われたりしたらシャレにならんしな」

副司令官「ああ。山頂に布陣するなど愚の骨頂よ」

大軍師「…進軍を再開します!」

国軍兵「結界石を前進させよ!!」

ゴゴゥン…ゴトッ……ゴトッ…ゴトッ…
943 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/04/26(月) 18:21:05.22 ID:7cXk342o
こえええええ…
瞬殺かよ。
944 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/04/26(月) 18:26:55.25 ID:waZja5Y0
馬謖「敵を高く望めば勢いはもはや破竹であります!!」
945 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/26(月) 18:29:35.03 ID:UCzTXDUo
ジャーンジャーンげぇ関羽!まで妄想した
946 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]:2010/04/26(月) 18:33:43.72 ID:MQGj3XIo
PC落とさなきゃいけないそうなので帰ります…
ご支援ありがとうございました!それでは!ノシ
947 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/26(月) 19:09:14.89 ID:lSkDuEDO
勝ち目無さ杉ワロタ
948 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/26(月) 19:14:23.20 ID:TJmTOwAO
目が見えない(法師)次男なら大丈夫じゃね
949 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/26(月) 19:53:35.10 ID:GyhBRbAo
噛ませすぎワロタ
950 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/26(月) 20:08:58.92 ID:JwNZeaAo
ドムにのった三人組を思い出した
951 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/04/26(月) 20:20:15.75 ID:RkupJhY0
マッハストリームアタッククソワロタwwwwwwwwwww
952 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/26(月) 20:35:34.25 ID:39kDG66o
パクr…げふんげふん、オマージュしすぎワロタ
953 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/26(月) 21:19:37.07 ID:3mfxMeU0
クソワロタwwww
しかし何というかませ…
954 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/26(月) 21:24:13.98 ID:F3wEfwDO
>>1のお約束をキッチリこなしてくれる所も好きだww
955 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/26(月) 21:51:46.62 ID:x61AOMw0
インスパイアなの
956 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/26(月) 23:33:41.57 ID:nq280RMo
というか盗賊はいつの間に合流したんだ?
957 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/04/26(月) 23:52:49.41 ID:waZja5Y0
>>956
>>848の後あたり…じゃないか?あれ?そうしたら白虎おbねえさんと兵士達が…?
958 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]:2010/04/27(火) 00:19:50.07 ID:qCXCLhYo
こんばんは!大変なミステイクというかキングクリムゾンをしてしまいました…orz
思いっきり盗賊合流の部分が抜けてますね…!すみません!…というわけで↓続き
959 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/27(火) 00:20:18.07 ID:qCXCLhYo
〜海峡〜

国軍兵「はぁ…っ!はぁ!はぁっ!」

タッタッタッタッタ…

海峡兵「…!?何だ?援軍か…?」

砦の四辺に備えられている見張り塔。

その一角に詰めている守兵が暗闇に浮かぶ明かりに気づき叫ぶ。

海峡兵「それにしては…数が少なくないか!?」

隣で目を凝らす若い兵が呟き答える。

海峡兵「しかし真っ直ぐこっちへ向かっている…!敵とはとても……」

バッ

海峡兵「あっ!おい…っ!!」

タタタッ…

海峡兵「ちょっくら見てくるわ!」

海峡兵は威勢良く部屋を飛び出し、見張り塔の螺旋階段を掛け足で降る。

海峡兵「何だってんだ…全く…」
960 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/27(火) 00:20:54.07 ID:qCXCLhYo
国軍兵「はぁ…!はぁ…っ!……はぁ…!」

タタタタッ…トンッ……タッタッタ…

海峡兵「おぉーい!」

門兵「…!?」

海峡兵「すまん!開門してくれっ!!」

門兵「はぁ!?何を馬鹿な事……」

海峡兵「仲間がヤバイかもしれねーんだ!!」

門兵「……はぁ」

海峡兵「はぁ…じゃねーよっ!早くっ!!」

ザッザッザ…

兵長「何を騒いでいるんだい?」

海峡兵「兵長!外に援軍がっ!」

兵長「援軍…?いやしかし、まだ伝令も…」

海峡兵「それが…どうも様子がおかしいんです…っ!」

門兵「様子がおかしいのはお前だろ!」
961 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/27(火) 00:21:42.53 ID:qCXCLhYo
兵長「何だと言うのです…?」

海峡兵「真っ直ぐこっちへ向かってはいるんですが…数が極端に少なくて…」

門兵「魔物じゃないのか?」

海峡兵「魔物が松明灯して直進してくるわけねーだろ!」

兵長「う…うむぅ…!」

海峡兵「だいたいそうだとしても、ここまで入りこまれたら変わらんすよ!」

門兵「ま…そりゃそうだけど…」

兵長「……うぅむ。…一瞬ですよ?」

海峡兵「!?……はいっ!!」

門兵「宜しいので?」

兵長「もし魔物であれば…彼が頑張ってくれるそうです」

海峡兵「うえぇ!?……し、仕方ない…っ」

門兵「…では、開門します!」

門兵は他の兵へ指示を出し、番を外し鎖を引き揚げる。

ゴウンゴウンゴウン…ガゴゴオオォォンッ!!
962 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/27(火) 00:24:50.70 ID:qCXCLhYo
国軍兵「……はぁ……はぁ……つ、着い…た」

タッタッタッタッタ…

海峡兵「やっぱり!!…大丈夫か!?」

先頭を駆け、門の前で倒れ込む国軍兵に肩を貸しながら声をかける。

国軍兵「お、俺は良いから…この方を…!」

海峡兵「白虎長様っ!?」

タッタッタ…

兵長「ど、どうしたというのだ…!?」

ザッザッザ…

盗賊「……魔物の奇襲に」

門兵「ほ…他の奴らは…!?」

国軍兵「……これで…全員だ」

海峡兵「っ!!」

白虎長「……うぅ…っ…!!」

兵長「これはいかん!すぐにプリーストを!!」
963 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/27(火) 00:26:59.66 ID:qCXCLhYo
門兵「はは!」

門兵は慌て、門内へと駆けて行く。

海峡兵「よく…頑張ったな!」

国軍兵「……死なせて…たまる…かってんだ」

国軍兵は痛みにかおを歪めながら、親指を強く突きたてる。

海峡兵「……ああ!!」

海峡兵もそれに応え、同様に親指を突きたてた。

兵長「怪我人はこちらへ!傷の深い者を優先せよっ!」

海峡兵「お前もゆっくり休め…!まだ先は長いぜ?」

国軍兵「…ああ。そうさせて貰う」

国軍兵は目を瞑り、担架に乗せられ砦内へと運ばれて行く。

盗賊「………」

ザッ

兵長「ワーカーの方…?怪我はないか?」

盗賊「……大丈夫」
964 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/27(火) 00:27:54.87 ID:qCXCLhYo
兵長「そ、そうか…」

盗賊「……あ、あの」

兵長「…?」

盗賊「…召喚…ワーカーは?」

兵長「…?あ、ああ!朱雀先生達ですか!?」

盗賊はコクリと頷く。

兵長「北の橋を渡り、任務中です」

盗賊「…そうか……ありがとう」

兵長「あ…いえっ、あの……」

盗賊「……?」

兵長「……が、頑張って…下さい!」

盗賊「……ありがとう」

兵長「…はいっ!!」

兵長は盗賊へ向け、親指をぐっと突きたてる。

盗賊もふと微笑み、それに応え橋へと駆けて行った。



ここまで>>926の前あたりで…
965 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/27(火) 00:28:44.61 ID:qCXCLhYo
〜海峡の橋〜

タッタッタッタッタ…

将軍「うむ…?」

盗賊「……はぁ…はぁ」

将軍「君は…確か…!!」

盗賊「…あ、あの…ワーカーは」

将軍「彼らならこの先だ。森の手前にいるはずだ」

盗賊「……ありがとう」

将軍「休まなくて良いのか…?」

盗賊「……ん」

将軍「…そ、そうか」

盗賊「……早く…一緒に」

将軍「…そうだな!」

盗賊は少し照れたように顔を背ける。

将軍「…おぉ、そうだ。すまんがこれを……」
966 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/27(火) 00:32:11.45 ID:qCXCLhYo
将軍は一本の筒を盗賊へ手渡す。

盗賊「…これ…は?」

将軍「閃光弾だ。進路を開いたらこれを打ち上げてしらせてくれ」

盗賊「…分かった」

将軍「なんるべく高く頼む。他の部隊への合図にもなておるのでな」

盗賊「……承知した」

将軍「また後ほどな…!頼んだぞ!!」

盗賊「…ああ!」

タンッ…タタタッ…

輸送兵「…若いですね」

将軍「ああ…。だが強い……」

輸送兵「……しかも…なんというか」

将軍「……戦闘中だと言う事を忘れるなよ?」

輸送兵「も、申し訳ございませんっ!!」

将軍「……まぁ、気持ちは…分かるがな…わっはっはっは!!」
967 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/27(火) 00:50:03.03 ID:qCXCLhYo
〜海峡、北の森付近〜

バサッ…バサッ…

コカトリス「……」

召喚士「どう…?」

コカトリス「依然魔物の気配は多いようだな…」

戦士「黒の…何だっけ?三騎士?」

魔道士「黒の三騎士さんですね」

戦士「あの人らが頑張ってくれんだろ」

魔法剣士「……」

眼鏡「そうだね。僕らはこちらへ誘導されてきた魔族を倒すだけさ」

眼鏡は犬の頭を撫で、餌を与える。

犬「……ハッハッハ…!?」

眼鏡「…?」

タッタッタッタッタ…

犬「ワンワンッ!!」
968 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/27(火) 00:53:18.15 ID:qCXCLhYo
魔道士「あ…っ!!」

犬は尻尾を振りながら、息を切らし近づく女の足元へすり寄る。

盗賊「……はぁ…はぁっ」

盗賊は犬を抱きかかえ、頭をそっと撫でる。

犬「クゥーン…」

魔道士「盗賊さんっ!!」

戦士「おう!無事だったか!!」

盗賊「……ただいま」

召喚士「おかえりなさい!」

戦士「んで、どうだった…?」

盗賊「………」

眼鏡「何か…動きがあったのかな?」

盗賊は俯き、犬をそっと地面へ降ろす。

犬は再び眼鏡の元へ走り寄り、元気に尾を振り始める。

盗賊「……実は」
969 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/27(火) 00:59:40.63 ID:qCXCLhYo


召喚士「なるほど…」

魔法剣士「既に入りこまれていたわけか…」

戦士「ってー事はあのデュラハンどもはやっぱり…」

召喚士「斥候で間違いなさそうだね」

眼鏡「あの険しい川沿いの崖を…ねぇ…」

魔道士「大丈夫ですかねぇ…?」

戦士「天才がいんだろ?じゃあ問題ないだろうよ」

召喚士「うん…。あの人は強い…!」

戦士「悔しいが…一人でも十分な程だ」

魔法剣士「……ああ」

戦士「俺達は…俺達のやるべき事をやるだけだ!」

召喚士「うん…。そうだね!」

魔道士「あとは後続の将軍さん達の道を作って…」

盗賊「…これを…打つ」

盗賊は懐より閃光弾を手に取り、じっと見つめる。
970 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/04/27(火) 01:01:29.25 ID:AXCyt4Uo
>>933-935の盗賊がスパイか!!!
971 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/27(火) 01:05:42.71 ID:qCXCLhYo
戦士「よーし…!今度はなるべく魔力も節約して…」

魔道士「戦士さんは魔力使ってないですけどね」

戦士「うるせぇな!分かってるよ!」

盗賊「……ふふっ」

戦士「……何だよ」

盗賊「……いや」

盗賊は声を殺してクスクスと笑う。

召喚士「これで全員揃いましたね」

眼鏡「編成はどうする?」

召喚士「戦士と盗賊さんが前衛を…後衛に魔道士さんと…俺」

魔法剣士「俺達が中軸で遊撃の態勢か…悪くない」

眼鏡「そうだね。臨機応変に戦うならこれで問題ないだろう」

戦士「よっしゃ!いよいよって感じだな…」

召喚士「うん」

魔道士「頑張りましょう!!エヘヘ!!」
972 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/27(火) 01:11:16.79 ID:qCXCLhYo
コカトリス「召喚士、お前も魔力を温存しておけ

召喚士「…あ、うん」

コカトリス「今のうち増幅して…後でたっぷりと戴くとするよ」

シュイィィン…

召喚士「頼もしいような…怖いような…」

召喚士は苦笑いでコカトリスを見送る。

犬「ワンワンワンッ!!」

眼鏡「……さぁ、早速おでましのようだ」

魔法剣士「では参ろうか」

魔法剣士は立ち上がり、ゆっくりと剣を抜き構える。

魔道士「盗賊さんが来てくれて…百人力ですよっ!」

盗賊「……任せておけ」

戦士「やる気マンマンだな!負けらんねぇ…!」

召喚士「さぁ……行きましょう!!」

戦士と盗賊は森から飛び出す魔物へ同時に斬りかかった・



ここまでが>>928の前あたりで…
973 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]:2010/04/27(火) 01:14:05.04 ID:qCXCLhYo
いやはや申し訳ありません…。思いっきり抜けてしましました…
それではこの辺にて失礼致します!おやすみなさいです!!

もう>>970まできてしましましたが、
埋まったら埋まったで次スレ立てますのでお気にせずどうぞ!
974 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/27(火) 01:16:35.37 ID:XnICzcAO
非常に残念な事であるが、バフォメット登場の絶望かつシリアスな場面で不意に現れた文字列

マッハストームアタック

に俺の腹筋は打ち砕かれてしまった
975 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]:2010/04/27(火) 01:25:11.71 ID:qCXCLhYo
本編なのにちょっとフザけすぎましたね…すみません
暗いシーンになってしまったので和らげようとしたらああなってしまいました…
976 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/27(火) 01:28:33.65 ID:XnICzcAO
ああいや、ごめんなさい 大好物です



>>1
977 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/27(火) 03:24:29.05 ID:zW60xUAO
マッハストームアタックはどんな技なのかな?
978 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/27(火) 06:46:15.15 ID:t1CKgMA0
>>977
踏み台にされるための技です
979 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/27(火) 07:31:12.36 ID:eHwz3ASO
>>977
EXILE。
980 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/27(火) 12:03:08.72 ID:czZO4gSO
>>979

電車の中でふいちまったじゃねーか

981 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/04/27(火) 14:42:03.73 ID:yn..2iA0
残り20どうやって埋めるんだ?
982 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]:2010/04/27(火) 15:26:48.07 ID:VPzndKMo
こんにちは!先に次スレ立てて来ました!
14スレ目になります!よろしくお願い致します!

http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4gep/1272349542/
983 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/27(火) 16:46:07.84 ID:LDqIV6DO
残り20をどうやって埋めるか考えながら埋めようぜ
984 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/27(火) 17:28:29.04 ID:qHHmHSs0
そうだな
じゃあどうするか>>1000
985 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/27(火) 17:32:14.31 ID:VPzndKMo
国軍兵「下るぞーっ!引けえぃ!!」

先程とは打って変わり、荷車の後方に備え付けられた紐を、

国軍兵達が一気に引っ張り、下る速度を緩める。

騎兵「此処で落としては回収不可能だ!踏ん張れ!!」

国軍兵「ふぬうぅぅ!!」

副司令官「ゆっくりだ…。ゆっくりで良いぞ!」

道幅こそ広いものの、右方は断崖絶壁であり油断は出来ない。

荷車の周辺には松明を持った騎兵が慌しく動き回っている。

大軍師「……」

スタスタ…

マジシャン「…どした?」

両手で地図を広げ、崖の先を見つめる大軍師に、マジシャンは背後から声をかける。

大軍師「あ……いえ…」

マジシャン「何か問題でも?」

大軍師「……些細な事ですが」
986 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/27(火) 17:32:41.67 ID:VPzndKMo
カサッ……スッ

マジシャン「…?」

大軍師「この先の山あい…地図とは高台の作りが違いますね」

マジシャン「いつの地図だよそれ」

大軍師「いや、昨年のものですよ。しかも国製の…」

マジシャン「………」

大軍師「………」

マジシャン「……罠か?」

大軍師「さぁ…。しかし絶妙と言えば絶妙ですよ」

マジシャン「…はぁ?」

大軍師「もし私が逆の立場なら…此処は迎撃にうってつけです」

マジシャン「!!」

大軍師「大荷駄を抱えて山頂より下山…。片側断崖絶壁の悪道…」

マジシャン「ましてやこの真っ暗闇で護衛の兵は少数ときたもんだ」

大軍師「…いやはや…これ程素晴らしい条件があるでしょうか」

大軍師は溜息混じりに呟く。
987 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/27(火) 17:33:08.41 ID:VPzndKMo
マジシャン「じゃあ何でこんなルート選んだんだよ…全く…」

大軍師「弁解するわけではありませんが…私は止めたんですよ?」

大軍師はチラリと背後を振り返り、副司令官を見る。

副司令官は威勢良く声を張り上げ、荷車の引き手を鼓舞している。

マジシャン「だーから軍属ってのはイヤなんだよ…」

大軍師「上官の命は絶対ですからねぇ…ふふふ」

マジシャン「んで、どうすんだよ?」

大軍師「…・・・一発打ち込んでみますか」

マジシャン「…策もへったくれもねぇな」

大軍師「いやいや…あえて、ですよ」

マジシャン「豪胆な軍師ってのも…嫌いじゃねぇけどな」

大軍師は国軍兵を呼び、閃光弾を受け取る。

大軍師「………では、お願いします」

マジシャン「んのくらい自分でやれよ……」

マジシャンは渋々人差し指から火を起こし、閃光弾へと着火する。
988 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/27(火) 17:33:39.12 ID:VPzndKMo
ジジッ…ジジジジ………バシュウゥゥッ!!

閃光弾は勢いよく正面の崖を飛び越え、暗闇の中へと落下していく。

やがて高台とおぼしき位置の前で激しく破裂し輝き出す。

パアァァァ……カカアアァァァ……

マジシャン「!!」

大軍師「……!?」

マジシャン「お……おいっ、今…動いて……!?」

大軍師「……罠であった方が…数倍マシでしたね」

蠢く物陰を二人は呆然と見つめ、やがて閃光弾が消えると、

慌てて顔を見合わせ、来た道を走り戻る。

タッタッタッタ…

マジシャン「ストップ!!ストーップ!!」

副司令官「…何だ?そんなに慌てて…・」

大軍師「敵襲です…!一旦体勢を整えましょう」

副司令官「敵だと…!?」
989 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/27(火) 17:34:09.19 ID:VPzndKMo
騎兵「全軍停止ーっ!!」

国軍兵「そん…なっ、急に停まっ……」

国軍兵は懸命に紐を引くが、車輪は下り坂をゆっくりと進み、

それは後続の荷車も同様である。

マジシャン「ちっ……仕方ねぇな」

マジシャンは先頭の荷車の前へ立ち、両手を地面へと付ける。

テクテク……ザッ…

マジシャン「ふんっ!!」

ドドォンッ!!……ボゴゴッ…ボコォ!!

騎兵「!?」

マジシャン「……こんで大丈夫だろ。ハッハ!!」

地面に隆起した車輪止め代わりの土塁を眺め、

両手の土を払いながらマジシャンは笑う。

マジシャン「さて…ちゃっちゃと片付けますかね」

マジシャンはぼやきながら後続の荷車へと歩いていく。
990 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/04/27(火) 17:43:15.20 ID:HjD36n.o
キタキタ。
遠くから動いて見えるってコトは、すごい数なんだろうな。
こええええええ
991 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/27(火) 17:46:47.58 ID:VPzndKMo
テクテクテク…

マジシャン「ほいほいっと…」

ドドォンッ!!……ボコォ

大軍師「ご苦労様です…」

マジシャン「全くだよ…。高くつくぞ?さーて、あと一台…」

マジシャンが最後尾の荷車に近づいたその時、

悪寒とともに崖下より火球が近づいてくる。

マジシャン「なにぃ!?」

ドドオオォォンッ!!

マジシャンは即座に炎を詠唱し、それを巨大な火球へとぶつける。

衝突し、相殺した炎同士は激しく飛び火し、形を無くす。

大軍師「気づかれた!?」

マジシャン「早すぎんだろ!くそっ!!」

飛び散る炎の中から、先程高台だと思われていた主が姿を現す。

とてつもなく大きな体に獰猛な牙と爪を持つ魔物…フンババである。
992 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/04/27(火) 17:48:59.38 ID:yn..2iA0
キテタ!!
今回の国軍の規模ってどれぐらいなんだ?2〜3000位?
993 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/27(火) 17:52:26.01 ID:VPzndKMo
副司令官「何だコイツは!?」

マジシャン「マジかよ…っ!!」

フンババはひときわ大きな両手を振り下ろし、山を砕く。

ドグオオオォォッ!!…ズズウウゥン!!

騎兵「ぐわあぁっ!!」

国軍兵「ごふっ…!!」

ゴシャアァ……バゴオオォォンッ!!

副司令官「まずいっ!!後退をっ…」

副司令官の声も空しく、最後尾に位置する荷車は兵達の悲鳴を交えて、

砕けた岩とともに谷底へと落下していく。

騎兵「まだ来るぞっ!!」

大軍師「こんな所にフンババが複数!?一体何が……」

マジシャン「んなもん後回しだ!迎撃しろ!!」

大軍師「心得ております!魔道兵っ!!」

大軍師は羽扇を前方へ突き出し、魔道兵へと指示を出す。
994 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/04/27(火) 17:59:07.59 ID:VPzndKMo
ドズウゥン……ドドオオォォンッ……

国軍兵「け…結界石が…っ!!」

副司令官「止むをえん!だがこれ以上失うわけにはいかんぞ!」

騎兵「食い止めろーっ!!」

数騎の兵が一斉に前衛へと飛び出す。

大軍師「毒があります!間合いから離れてっ…」

マジシャン「分かってるよ!!」

マジシャンは火と岩の破片を掻い潜り、フンババへと近づく。

フンババ「おで……止める。仕事!」

マジシャン「奇遇だな!俺もだっ!!」

マジシャンはフンババを見上げ、両手から巨大な一本の氷柱を繰り出す。

ドドオオォォンッ!!……ギキイイィィン!!

フンババ「うお……ぉ!!」

氷柱はフンババを押し出すように胸部へと直撃し、勢いよく砕け散る。

その反動により、巨大な魔獣は放り出され谷底へと落下する。
995 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/27(火) 17:59:15.82 ID:b9yS3ADO
>>1乙!
色々な場所で絶望的な状況だな…

マジシャン、大軍師、副司令組は手練の猛者はマジシャンだけだよな…
大軍師と副司令は直接戦闘出来る感じじゃないもんな
996 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]:2010/04/27(火) 18:00:45.93 ID:VPzndKMo
あと5なので続きは次スレにて再開致しますね!
引き続きよろしくお願いしますです!ノシ
997 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/04/27(火) 18:04:04.14 ID:HjD36n.o
3
998 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/04/27(火) 18:05:05.20 ID:knTT5oDO
乙!
999 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/04/27(火) 18:05:05.50 ID:HjD36n.o
2
1000 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/04/27(火) 18:05:48.50 ID:HjD36n.o
0・・・orz
1001 :1001 :Over 1000 Thread
    ´⌒(⌒(⌒`⌒,⌒ヽ
   (()@(ヽノ(@)ノ(ノヽ)
   (o)ゝノ`ー'ゝーヽ-' /8)
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       l;;ノ:::::::::::::::l l;.,.,.!  |
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「さよなら絶望先生」とかもうネタ切れだろ @ 2010/04/27(火) 16:45:02.73 ID:AAo4Pjgo
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ちょwwwwwwwwwwww @ 2010/04/27(火) 16:23:07.10 ID:JQTUjzI0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1272352987/

召喚士「行けっ!コカトリス!!」 その14 @ 2010/04/27(火) 15:25:42.22 ID:VPzndKMo
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