真壁瑞希「恋するアセロラ・サイダー」【ミリマスSS】
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22: ◆kBqQfBrAQE[saga]
2018/11/12(月) 22:51:17.42 ID:NGPIxQq80


 今では、学校から直接シアターや事務所へ向かうとき以外は、なるべく私服で通うようになった。どんな服を着ようかと前の晩からベッドの上で悩む姿を、昔の私が見たら、きっとビックリするだろう。最近だと、私が着てきた服を見て、プロデューサーはどんな反応をするだろうかと気になって、違う意味で落ち着かなくなる。でも、それ以上に、彼に見てもらいたい。

 襟元が崩れないよう、きちんと正す。そして、普段はあまり付けないヘアピンを手に取った。装飾に付いている小さなハートのエースが可愛らしいと最近買ったものだ。私はそのヘアピンを、彼に気付いてほしいと念を込めて、髪に留めた。
以下略 AAS



23: ◆kBqQfBrAQE[saga]
2018/11/12(月) 22:52:54.40 ID:NGPIxQq80

 改札を抜け、事務所へ続く道に出た。午前とはいえ、秋晴れ広がる空の下は暖かだ。上を仰ぐと、ビルとビルの隙間に、一つ、真っ白で大きな雲が浮かんでいた。横広に楕円で、片方は尾ひれが付いていて、それは空飛ぶクジラのようだ。

 信号待ちの間に、シャツやスカートにしわが寄っていないかどうか、開店前の喫茶の窓を鏡にして確認する。……うん、大丈夫。髪型も、気付いてくれたらいいなと期待しながら、念入りに整える。

以下略 AAS



24: ◆kBqQfBrAQE[saga]
2018/11/12(月) 22:53:50.11 ID:NGPIxQq80

「おはようございます、プロデューサー。一人ですか?」

「うん。社長も音無さんも、出掛けたよ」

以下略 AAS



25: ◆kBqQfBrAQE[saga]
2018/11/12(月) 22:55:29.56 ID:NGPIxQq80

「お、今日も私服だ。最近は制服ばかりじゃなくなったな」

「流石はプロデューサー、気付いてくれましたか」

以下略 AAS



26: ◆kBqQfBrAQE[saga]
2018/11/12(月) 22:57:51.44 ID:3wSsqTkg0

「後はそうだな......。」

 プロデューサーの視線が私の足元から頭の頂点へと動き、そして私の目をとらえた。真剣な眼差しだから、胸の鼓動が早くなる。

以下略 AAS



27: ◆kBqQfBrAQE[saga]
2018/11/12(月) 22:59:41.81 ID:3wSsqTkg0

「瑞希ってそういう可愛らしい服も似合うけど、体系がスレンダーだから、キチっとしたような格好いい服も似合うよなあ」

 ……ほう。

以下略 AAS



28: ◆kBqQfBrAQE[saga]
2018/11/12(月) 23:01:45.00 ID:3wSsqTkg0

「わ、悪かった。そんな怒んないでくれよ」

「いいでしょう。プロデューサーの反省に免じて、許します」

以下略 AAS



29: ◆kBqQfBrAQE[saga]
2018/11/12(月) 23:03:13.62 ID:3wSsqTkg0

「よかった。じゃあ、この冊子にCMの概要が書いてるから、ちょっと目を通して」

 受け取った冊子をめくると、CMは二種類あり、内容が絵コンテのようなもので描かれている。私は、二つ目の内容が載ったページに目が留まった。

以下略 AAS



30: ◆kBqQfBrAQE[saga]
2018/11/12(月) 23:05:03.27 ID:3wSsqTkg0

「たかだか三十秒くらいのCMだけど、かなり色んな表現描写もあるから、瑞希にとって大きなステップアップになると思う」

 それから彼は私をじっと見据えた。視線が私の心をとらえ、私は息を飲んだ。

以下略 AAS



31: ◆kBqQfBrAQE[saga]
2018/11/12(月) 23:05:49.72 ID:3wSsqTkg0

・・・・・・・・・・



以下略 AAS



32: ◆kBqQfBrAQE[saga]
2018/11/12(月) 23:06:36.80 ID:3wSsqTkg0

「瑞希、そろそろ」

 撮影が始まるから、とプロデューサーが声をかけに来た。

以下略 AAS



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