静香「まさか、こんな日が来るだなんて」
1- 20
20:名無しNIPPER[sage saga]
2019/10/06(日) 20:41:25.66 ID:T5VGsdE90
――二度目の挑戦。
今度も……やはり、完璧だった。
「変わらず」完璧に静香は歌い上げた。
そして先ほどよりも集中力を上げ、より正確に自己評価した結果……
静香の自己評価は変わらなかった。
以下略 AAS



21:名無しNIPPER[sage saga]
2019/10/06(日) 20:42:15.29 ID:T5VGsdE90
……きっと、自分の技量では分からないほどの細かなミスがあったに違いない。
静香の思考がそこに至ったのは当然のこと。
だから静香は、千早に聞こうとした。
しかし口を開く直前、千早が早口気味に言った。

以下略 AAS



22:名無しNIPPER[sage saga]
2019/10/06(日) 20:43:45.42 ID:T5VGsdE90
静香「ッ……!」

半ば呟くように言って、千早はレッスンルームを出た。
しかしその言葉は静香をその場に留めておくことはなかった。

以下略 AAS



23:名無しNIPPER[sage saga]
2019/10/06(日) 20:44:46.50 ID:T5VGsdE90
静香「え……? で、でも、それじゃあどうして……?
  千早さんだって、あ、当たり前ですけど、私よりもずっと上手で、なのに……」

自分に問題ないのなら、自分より上の千早にだって何も問題はないはず。
なのにどうしてあんなに納得いかない様子を見せていたのか。
以下略 AAS



24:名無しNIPPER[sage saga]
2019/10/06(日) 20:45:48.40 ID:T5VGsdE90
『80%』。
本心では、静香はそう答えたかった。
自分としてはそれだけの手ごたえはあった。
だが千早の様子を見て素直にそんなことを答えられるはずもない。
だから本来の自己評価よりもずっと、ずっと低い数値を答えた。
以下略 AAS



25:名無しNIPPER[sage saga]
2019/10/06(日) 20:48:22.33 ID:T5VGsdE90
困惑と混乱を浮かべ、ただただ茫然とする静香。
そんな静香を尻目に、千早は再び背を向ける。

千早「……また、一週間後に歌いましょう。
  あまり期間をあけることはできないから、これが限度……」
以下略 AAS



26:名無しNIPPER[sage saga]
2019/10/06(日) 20:49:20.39 ID:T5VGsdE90



響「おはようございまーす!」

以下略 AAS



27:名無しNIPPER[sage saga]
2019/10/06(日) 20:50:58.12 ID:T5VGsdE90
千早「あ、いいえ、違うの。上手くいってないのはダンスじゃなくて、寧ろ歌の方で……」

響「へっ? そうなの?」

伊織「あら……。珍しいこともあるのね。あんた達が上手く歌えないなんて……。
以下略 AAS



28:名無しNIPPER[saga]
2019/10/06(日) 20:53:09.15 ID:T5VGsdE90
千早「二人とも、ありがとう……。相談とは少し違うのだけれど、一つ、お願いをしもいいかしら」

響「もちろんなんでも言ってよね! カンペキな自分がどんなお願いでも叶えてあげる!」

伊織「私はなんでもとは言わないけど……。聞くだけ聞いてあげるわ。お願いって何なの?」
以下略 AAS



29:名無しNIPPER[sage saga]
2019/10/06(日) 20:54:31.84 ID:T5VGsdE90
千早「……そうよね。ごめんなさい、無理を言って」

きっぱりと断った伊織ではあるが、中途半端に引き受けないのも千早を思ってのこと。
それを千早自身も理解しており、謝罪を口にしながら微笑んだ。
その表情に感じたのは気まずさか、面映ゆさか、
以下略 AAS



30:名無しNIPPER[saga]
2019/10/06(日) 20:56:54.07 ID:T5VGsdE90



響「――はぁ、はぁ……ど、どうだ! 伊織、どっちの勝ち!?」

以下略 AAS



102Res/83.40 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice