ヴィクトリカ「久城……私も、君のことが大切だ」久城一弥「ヴィクトリカ……」
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2:名無しNIPPER[sage saga]
2020/10/06(火) 22:37:59.54 ID:e55HzmPuO
「ほ、ほほう。この男……随分と愉快な夢を見ているらしい。そうか。それは何よりだ」

ヴィクトリカはとても頭が良い。
そんな彼女は一弥の寝言によって自分が夢の中でどんな辱めを受けているか理解した。
そしてヴィクトリカとても短気であった。
以下略 AAS



3:名無しNIPPER[sage saga]
2020/10/06(火) 22:40:24.81 ID:e55HzmPuO
申し訳ありません!
グリンピースではなく、正しくはグリーンピースでした。
確認不足ですみません。

以下、続きです。


4:名無しNIPPER[sage saga]
2020/10/06(火) 22:44:08.40 ID:e55HzmPuO
「どうだ? 苦しいかね、久城。君は悔い改めねばならん。この私を夢の中で穢したことはこの罰で許してやってもいい。そんなことより、この私が隣に寝ているのにすやすや先に眠るなど、たとえ神が許したとしてもこの私が……」
「くしゅんっ!」
「あいたっ!?」

説教の最中に盛大なくしゃみをかました一弥の鼻に詰まったグリーンピースは当然吹き飛び、恐ろしい速度でヴィクトリカの丸い額に直撃した。瞠目した彼女の目に涙が溜まる。
以下略 AAS



5:名無しNIPPER[sage saga]
2020/10/06(火) 22:45:59.65 ID:e55HzmPuO
「ううっ……久城、酷い。久城、嫌い」
「はいはい。ごめんね。でも傍に居るよ」

ヴィクトリカの罵声もなんのその。
久城一弥はやんわりと受け流した。
以下略 AAS



6:名無しNIPPER[sage saga]
2020/10/06(火) 22:48:03.23 ID:e55HzmPuO
「そうか……よくわかった。久城は……私のことなど、どうでも良いのだな」
「ヴィクトリカ?」
「もういい……寝る」

それっきり、くるりと反対側を向いて、ヴィクトリカは不貞寝した。枕を濡らして。
以下略 AAS



7:名無しNIPPER[sage saga]
2020/10/06(火) 22:50:29.61 ID:e55HzmPuO
「もしかして、君にもわからないとか?」
「私にわからないことなどない」
「僕にはあるよ。数えきれないほど、沢山」

一弥はヴィクトリカの背中に向けて、静かな口調でわからないことを打ち明けた。
以下略 AAS



8:名無しNIPPER[sage saga]
2020/10/06(火) 22:52:21.68 ID:e55HzmPuO
「僕は君のことを大切に想っている。それは本当のことなんだ。でも最近、隣で寝ている君を見ていると……その」

ヴィクトリカはそれだけで理解した。
灰色狼の末裔の頭脳は伊達ではないのだ。
普段ならば、邪な煩悩を抱いた一弥をおちょくるところではあるが、ぐっと堪えた。
以下略 AAS



9:名無しNIPPER[sage saga]
2020/10/06(火) 22:53:50.65 ID:e55HzmPuO
「久城……私も、君のことが大切だ」
「ヴィクトリカ……」
「私の抱くこの想いは、恐らく君が考えている以上に大きく、君が私に抱いているそれと同程度であると、私はそう思っている」

自分の感情を口で説明するのは難しい。
以下略 AAS



10:名無しNIPPER[sage saga]
2020/10/06(火) 22:55:33.23 ID:e55HzmPuO
「ああ、言っちゃった! 恥ずかしい!」
「く、久城……?」
「ああ、最低だ! 僕は日本男子なのに、婦女子に対してなんてことを! ごめんなさい!」

とうとう言ってしまったとばかりに赤面して己を恥じる様子に、ますます謎が深まった。
以下略 AAS



11:名無しNIPPER[sage saga]
2020/10/06(火) 22:58:02.68 ID:e55HzmPuO
「特別に、お尻に触らせてやろう」
「っ……!」

己の尻に手を導いて、触らせてやった。
一弥は一瞬ポカンと間抜け面を晒したあと、すぐに真っ赤になって、口をパクパク。
以下略 AAS



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