【マギレコ】 最後の世代の魔法少女たち
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8: ◆3U.uIqIZZE[sage]
2022/07/25(月) 23:21:12.50 ID:/ZKesHprO
「それが、キリカと一緒にアリナに関係する場所を巡っていますが、成果は上がっていません。
 今のところアトリエを特定する方法も、侵入する手段も見つかってないんです」
「探せば見つかるような場所じゃない、ってことかな。それじゃ手の打ちようがないんじゃ?」

やちよの隣に腰かける鶴乃は、織莉子の説明が始まる前に、やちよが全員に用意した麦茶を
以下略 AAS



9: ◆3U.uIqIZZE[sage]
2022/07/25(月) 23:25:47.21 ID:/ZKesHprO
「こんなんじゃ、一度隠れたら、隠れた本人が自分から出てこない限り、どうにもならないね」
「こっちから乗り込んで、怖いねーちゃんを叩けねーってことかよ。ずりぃ」
「そうだ。キモチ石の時みたいに、灯花ちゃんからキュウべぇに接触できないかな?」
「そうしたいところだけど、まだ電波望遠鏡の修理は完了してないんだよ。
 しばらく機械たちも動かしてなかったから、稼働試験もしないとだし」
以下略 AAS



10: ◆3U.uIqIZZE
2022/07/25(月) 23:36:30.63 ID:/ZKesHprO
「アリナが目指す、ベストアートの完成が目的なのかもしれない。自分以外に魔法少女が
 存在しない時代であれば、誰の妨害なく悲願を成就できると考えたのだろうね」
「混乱のどさくさでアリナを逃したのは痛手だったよ。困ったことになったにゃー……」
「|だからといって、アリナを全く放置するわけにもいかない。
  何か手を打つ必要があるけど、一旦休憩を挟むことを提案する|」
以下略 AAS



11: ◆3U.uIqIZZE[sage]
2022/07/25(月) 23:40:07.03 ID:/ZKesHprO
「わたくしたちが暮らす現在を世界α、百年後の未来を世界βと仮定してお話するね。
 未来へ行って現在に帰ってくることは、わたくしたちにとっては世界αと世界βを
 往復しただけ。これは分かるかなにゃー?」
「うん」
「だけど、宇宙の視点からすると、それはまた別の意味を持つの。世界αは、世界βを
以下略 AAS



12: ◆3U.uIqIZZE[sage]
2022/07/25(月) 23:43:47.25 ID:/ZKesHprO
「本来、未来は常に変動しているの。現在よりも先の時間であり、世界であり、
 数多の可能性の中から選ばれた一つの可能性。現在を生きるわたくしたちの
 行動次第で、いくらでも変えられるものなんだよ」
「だけど、僕たちが未来へ渡って現在に帰ってきたら、つまり、世界βへ渡って
 帰ってきて、世界αが世界α’に、世界βが世界β’になったら、この宇宙は、
以下略 AAS



13: ◆3U.uIqIZZE[sage]
2022/07/25(月) 23:47:50.36 ID:/ZKesHprO
「それって、何かよくないことになるのかしら?」
「未来が変わって世界βに時間が繋がらなくなるとい、時間の連続性が失われちゃう。
 宇宙による歴史の修正が働かなかったら、最終的に人類が理解する時空間の崩壊を
 引き起こすかもしれない。タイムパラドックって言えば分かるんじゃないかにゃー?
 そうならないように、宇宙は何らかの形で、干渉するかもしれないってことだよ」
以下略 AAS



14: ◆3U.uIqIZZE[sage]
2022/07/25(月) 23:56:01.42 ID:/ZKesHprO
「それどころか、未来から要員が出発元の現在に戻って来れた場合、
 さっきも言ったけど、タイムパラドックスが発生する可能性が高いの」
「出発元の時間と、そうではない時間。具体的にはどのような違いが?」
「出発元の過去ではない場合は、出発した時代とよく似た歴史を辿った、
 別の世界に到着すると思う。その世界に要員との同一存在がいた場合、
以下略 AAS



15: ◆3U.uIqIZZE[sage]
2022/07/25(月) 23:59:18.49 ID:/ZKesHprO
「それじゃあ、話を続けるよ。未来へ送られた要員が過去へ戻ってきたら、その世界は、
 未来から戻ってきた要員を内包する世界へ、上書きされるということ。でも、時間の
 連続性の観点からすると、上書き前の世界から過去に戻ってきたという事実に対して、
 矛盾が生じてしまうんだ」
「その矛盾について、もう少し詳しくお話を聞かせて下さい」
以下略 AAS



16: ◆3U.uIqIZZE[sage]
2022/07/26(火) 00:01:35.51 ID:DJtq/vHtO
「じゃあ、例え話をしよう。昔の機械装置は、大きな電力が一気に流れ込んだ際、
 機械がそれで壊れたりしないよう、ヒューズという部品が未然に故障を防いだ。
 ヒューズが飛ぶなんて表現、聞いたことないかな?」
「それなら聞いたことがある気がする」
「規定を超えた電力で、機械装置が壊れないようにするために、ヒューズが飛んで
以下略 AAS



17: ◆3U.uIqIZZE[sage]
2022/07/26(火) 00:04:39.53 ID:DJtq/vHtO
「頭がずっと混乱してる。こんなことなら、もっとSF物の漫画でも読んでおけばよかった」
「疑問を抱いているのは、鶴乃だけじゃないはずだ。どう説明しても頭の混乱は避けられない。
 日常生活で宇宙と時間の連続性を考えたり、タイムトラベルなんて意識しないはずだからね」
「分からないことがあれば、どんどん聞いてね」

以下略 AAS



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