異説 ひのきの棒と50G
1- 20
2:名無しNIPPER[saga]
2024/03/20(水) 15:48:19.53 ID:A9ppvjBR0
 つまるところ、俺たちに残された道は潔く戦って死ぬことだけってわけだ。
 まあ、それもいいかもしれねえなあ。
 一度は賊に身をやつしたんだ。
 たらふく食わせてもらったうえに上等な剣までもらって、戦士として死ねるなら文句はねえ。



3:今日はここまで[saga]
2024/03/20(水) 15:49:11.81 ID:A9ppvjBR0
 さあかかって来い化け物共。
 この辺境の勇者様がお相手してやるぜ。


4: ◆CItYBDS.l2[saga]
2024/03/31(日) 20:55:53.69 ID:XVRz4++K0


「僕は、正しかった」

 街を囲む堀と防壁を目にして、口をついて出た言葉がそれであった。
以下略 AAS



5: ◆CItYBDS.l2[saga]
2024/03/31(日) 20:56:35.13 ID:XVRz4++K0

 きれいに整った石畳の大通り、そして道沿いに並ぶ色鮮やかなテント張りの商店。
 目に映るどんな光景も、故郷で見ることの無かったものだ。
 初めて見る街並みにも圧倒されるが、それよりも目につくのは戦支度に勤しむ大勢の人々だ。
 多くの人が皮鎧を身に着け剣を腰に差している。だが、どうも身のこなしがぎこちない。
以下略 AAS



6: ◆CItYBDS.l2[saga]
2024/03/31(日) 20:57:15.83 ID:XVRz4++K0

 ああ、そうか。彼らも僕と同じなのだ。
 これまで剣を振るう機会に、見舞われてこなかった人たちなのだ。

 故郷を襲った魔物の軍勢。あの恐ろしい怪物達が、今度はこの街を襲うのだろう。
以下略 AAS



7: ◆CItYBDS.l2[saga]
2024/03/31(日) 20:58:05.94 ID:XVRz4++K0

「坊主、大丈夫か?」

 行くあてもなく呆けていた僕に声をかけてきたのは、髭を生やした男であった。
 身に着けている武具は、どれも使い込まれており周囲の人たちと違い様になっている。
以下略 AAS



8: ◆CItYBDS.l2[saga]
2024/03/31(日) 20:58:55.12 ID:XVRz4++K0

「何でまたこんな時に、街に来たんだ」

「二日前、村が魔物に襲われた」

以下略 AAS



9: ◆CItYBDS.l2[saga]
2024/03/31(日) 20:59:47.19 ID:XVRz4++K0

「うん」

「領主様の館で、食事が振舞われてる。この道をまっすぐ、広場を抜けた丘の一番上だ」

以下略 AAS



10: ◆CItYBDS.l2[saga]
2024/03/31(日) 21:00:31.32 ID:XVRz4++K0

 館の前には、大きな机がいくつも並べられ大勢の人が食事をとっている。

 驚くべきは、その料理の豪勢さだ。
 村では祭りの時でしか口にしたことの無い豚や羊が、ピカピカのソースで光り輝いている。
以下略 AAS



11: ◆CItYBDS.l2[saga]
2024/03/31(日) 21:01:06.74 ID:XVRz4++K0

 しかし、一方で料理に向かう人々は一様に身一つで薄汚れている。
 美食とも呼べる料理と、みすぼらしい人々のその対照的な姿に違和感を禁じ得ない。
 おそらく、彼らは僕と同じく何処かの集落から、逃れてきた人たちなのであろう。

以下略 AAS



12: ◆CItYBDS.l2[saga]
2024/03/31(日) 21:01:59.99 ID:XVRz4++K0

「背負ったまんまじゃ食事もできないでしょ。使用人の部屋で寝かせておいてあげるから」

 僕は、妹を起こさぬようそっと女給仕に渡す。

以下略 AAS



83Res/42.22 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice