過去ログ - 闇霊使いダルク「恋人か……」
1- 20
5:1[sage]
2010/05/30(日) 02:37:56.27 ID:1o/NXgko

 荷下ろしは存外すぐに終わった。 
 着替え、魔道書数冊、申し訳程度の食料に少しばかりの金銭――元より持ち込んだ物資はそう多くない。
 基本的には自給自足に基づいて日々を過ごすことになる。
以下略



6:1[sage]
2010/05/30(日) 02:38:44.51 ID:1o/NXgko

 すでに満月も傾いていた。
 もう夜更けもいいところだが、森羅万象の天然の中で完全に沈黙がおりることはない。
 耳を澄ますと虫たちの合唱は無論のこと、夜行性の獣モンスターの鳴き声も遠く響いている。
 いくら闇の力を業とする精霊使いでも、不慣れな外界での夜は決して油断ならない。
以下略



7:1[sage]
2010/05/30(日) 02:39:23.48 ID:1o/NXgko

 小一時間ほど歩いただろうか。
 寝静まった木々が次第にまばらになっていき、ある地点で唐突に視界がひらけた。

(……あった)
以下略



8:1[sage]
2010/05/30(日) 02:42:09.90 ID:1o/NXgko
 背筋に一気に緊張が走る。
 ダルクは臨戦態勢を整え、黒い影の動向を見守った。
 ときどきチャポンチャポンと水音を立てていることから、なにか水作業の真っ最中らしい。
 
(夜行性のモンスターか……?)
以下略



9:1[sage]
2010/05/30(日) 02:43:43.92 ID:1o/NXgko
 自分と同じくらいの年と思しき女の子が、泉で水浴びをしていた。
 ハダカだ。直立した恰好で、一糸まとわぬ白肌を惜しげもなく晒している。
 体型は絶妙な均整美を誇っており、髪の天辺から水に沈んでいるフトモモに至るまで、まるで動く芸術。
 その細い指で水面を撫ぜ、そのまま掬った水を自分の身体に染み込ませるように塗る。
 動作の一つ一つがとてつもなく優美で、現実から隔てた幻想情景が頭の中を馳せていく。
以下略



10:1[sage]
2010/05/30(日) 02:50:48.93 ID:1o/NXgko

(いくぞ)
 
 使い魔に囁き、ダルクは音を立てないよう注意深く身を引いた。
 引いたには引いたが、やはりすんなりとは立ち去れない。
以下略



11:1[sage]
2010/05/30(日) 02:54:29.31 ID:1o/NXgko
書き溜め終わり
以後1、2レスペースのまったり更新をご了承下さい
とりあえず全員登場させるまでは書き上げるつもりです
ではまた


12:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga sage]
2010/05/30(日) 02:57:38.54 ID:C.5zaQk0
乙、今出たのはエリアかな?


13:1[sage]
2010/05/30(日) 03:31:57.98 ID:JV0o9.SO
>>12
即行2get素敵です。読んでくれてありがとうございます
そうですエリアです。おいおい書いていきます


14:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]
2010/05/30(日) 10:07:23.27 ID:UyWn1DEo
ダルクの腕の壊れた手錠はちゃんと物語に絡んでくるんだろうか


1002Res/501.68 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice