874:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/02/07(月) 08:15:18.06 ID:MkIBRDJ+P
郭「この真っ暗なのも、死神とやらが原因なんですか?」
海原「いえ、"闇"と"死神"のイメージとは合致するかもしれませんが、黒は蒼ざめた馬のものではないハズです。私は十字教徒ではないので深くは語れませんが」
875:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/02/07(月) 08:15:47.61 ID:MkIBRDJ+P
天から叩きつけられるものではなく、純粋に水平方向から、学園都市の地表に衝撃が走った
学園都市の象徴でもある風力発電のプロペラが吹き飛んで、アメリカ軍の駐屯している区画のトレーラーの壁を突き破る
876:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/02/07(月) 08:16:31.55 ID:MkIBRDJ+P
「最初から最低数ギリギリでしたから、絶対数が不足しています。今手に入ったリミッター解除によって制御不能となった個体数情報を加味すると、稼働率は約……50%」
「わかった。兵の数が足りんと言うのだな」
女性大佐が、偉そうな帽子を脱義ながら言った
877:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/02/07(月) 08:17:19.10 ID:MkIBRDJ+P
バギン! という騒々しい音が耳に入り、彼女は目が覚めた
腹部から痛みを感じて目をやると、体を覆う薄い緑色の液体の中に、血の赤黒さが水の中の油の様に混じっている
そして不完全に血と培養液が混じった液体が、自分が入れられているビーカー内にできた亀裂から流れ出ているようだ
878:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/02/07(月) 08:17:53.98 ID:MkIBRDJ+P
これ幸いと、彼女はそれを弄り始める
しかし、ぶつかった衝撃のせいか、それとも炎の中を飛んだためか、挙動がおかしい
「バグってるじゃんコレ。えっと、下だよ下にスクロール!」
879:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/02/07(月) 08:18:23.36 ID:MkIBRDJ+P
「冗談じゃ、ないって、の!」
力無く垂れた腕を持ち上げ、手を向けて、落ちてくる上階の瓦礫の群に対して念動力を使って、身に当らないように試みた
880:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/02/07(月) 08:18:56.64 ID:MkIBRDJ+P
「一体、どうなってやがる」
病院の屋上に上がった一方通行は声を漏らした
881:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/02/07(月) 08:19:58.95 ID:MkIBRDJ+P
一方(あンなもの、確実に不味いに決まってんだろ)
一方通行がそう思って、首元のスイッチに手を伸ばした時、巨人の三又鉾が地面へと振り下ろされた
白く半径40mは有ろうかという炎球、がその半径を保ったまま直線に変形し、地面に向かって伸びていく
882:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/02/07(月) 08:20:33.76 ID:MkIBRDJ+P
垣根「はいはい、その辺にしときやがれ、死んじまうぞ? こんな朝っぱらから何やってんだコラ」
マンハッタン南部の大きな橋の下で影になっている、近くに野球場があるその場所に訪れた垣根帝督は、先に訪れていた集団に後ろから声をかけた
頭から覆面代わりに布をかぶった集団は、銃を持っている者、バットを持っている者、バールのような物を持っている者など様々な武器を手に持っている
883:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/02/07(月) 08:21:16.93 ID:MkIBRDJ+P
人間ではない
そう集団が思うと同時に、垣根は集団の方へ向けて、何も無い空を殴る様に拳を振る
ブァッっと、拳圧というにはあまりにも強い風が発生して、集団の中には覆面が吹き飛んだ者もいた
1002Res/1215.83 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。