過去ログ - 番外個体「ってなワケで、今日からお世話になります!」 一方通行「……はァ?」2
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20: ◆8NBuQ4l6uQ[sage saga]
2010/11/17(水) 21:35:25.42 ID:oe5dGBk0

「チッ……」

舌打ちの先には自らの転移に間に合い、辛うじて肉塊ルートを回避した黒子の姿があった。
だが若干後方に逃れただけだ。すぐさまニ撃目へと踏み込む駆動鎧。
以下略



21: ◆8NBuQ4l6uQ[sage saga]
2010/11/17(水) 21:36:18.08 ID:oe5dGBk0

彼女のすぐ真横には、砲撃主の美琴が肩を並べていた。
寸前で放った超電磁砲が後輩の窮地を救ったのだ。

顔を正面に向けたまま、美琴は動悸の治まらない隣りに声を掛ける。
以下略



22: ◆8NBuQ4l6uQ[sage saga]
2010/11/17(水) 21:37:31.33 ID:oe5dGBk0

(―――コインはあと三発分……それでもし倒せなかったら……)


ゴクリと唾の飲む美琴にテレスティーナは残酷な結論を告げる。
以下略



23: ◆8NBuQ4l6uQ[sage saga]
2010/11/17(水) 21:38:43.05 ID:oe5dGBk0

体当たり一回でバリケードは突破され、更に衝撃の余波で美琴と黒子は後方へ吹き飛ばされる。

「あぁぁ!!」
以下略



24: ◆8NBuQ4l6uQ[sage saga]
2010/11/17(水) 21:40:29.40 ID:oe5dGBk0

「何で分かったってぇ? ククク、こん中には精密機器が幾つも導入されれてなぁぁ。その内の一つが『AIM探知
 《ソナースキル》』よ。名前の通り、最も近いAIM拡散力場を瞬時に捉える機能さ。詳しい特定はまだできねえのが
 ちっと難点だが、今の状況なら充分役に立ちそうだな」
以下略



25: ◆8NBuQ4l6uQ[sage saga]
2010/11/17(水) 21:41:46.55 ID:oe5dGBk0

「―――お姉様ッッ!!?」


美琴の行為の意味は、黒子が最も考えたくない最悪の末路へと繋がっていた。
以下略



26: ◆8NBuQ4l6uQ[sage saga]
2010/11/17(水) 21:43:25.71 ID:oe5dGBk0


拳が美琴のすぐ目の前で止まった。美琴の両手が駆動鎧の正拳を押さえつけている。
高圧電磁体となった彼女が精密機器に何らかの障害を発生させたのか、鎧はそれ以上進まなかった。
もっとも、あと少し進んでしまえば駆動鎧の剛拳が美琴を打ち抜く。
以下略



27: ◆8NBuQ4l6uQ[sage saga]
2010/11/17(水) 21:45:11.90 ID:oe5dGBk0

「っぐぅぅ……ああ……がぁぁ……ッッ!!」

「ククククッ、頑張るじゃねえか。泣かせるねぇぇ。けどよ、さすがにもう限界が近いんじゃねえのかぁ? 無理
 は身体に良くないぜぇ? ほらほら、いい加減止めて楽になっちまえよぉ!!」
以下略



28: ◆8NBuQ4l6uQ[sage saga]
2010/11/17(水) 21:46:25.73 ID:oe5dGBk0

美琴の周りは凄まじい電圧が走っていて援護に近づくことすらできない。
そして、捨て身の抵抗も限界を迎えようとしている。

ここで自分が逃げた後で美琴がどうなるのかを考えたら、足が動かせなかった。
以下略



29: ◆8NBuQ4l6uQ[sage saga]
2010/11/17(水) 21:48:28.12 ID:oe5dGBk0

「必ず助けに戻ります! ですからお願いですのお姉様!! もう少し……もう少しだけ辛抱してくださいまし!!」


決意を固める。
以下略



30: ◆8NBuQ4l6uQ[sage saga]
2010/11/17(水) 21:49:32.00 ID:oe5dGBk0

気力を振り絞った美琴の全身が、更にまた一段と光を増した。
黒子を逃がしたのはあくまでも自分がやられてしまった時のため。
そして、やられるつもりは毛頭ない。
以下略



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