過去ログ - 番外個体「――ただいま、帰ったよ」
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363:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[sage]
2010/12/26(日) 20:32:06.67 ID:X12uOkAO
期待


364: ◆3vMMlAilaQ[saga]
2010/12/26(日) 20:34:23.95 ID:FDyGJ6A0

というわけで、二人して番外個体が普段バイトしている店までケーキを取りにきたのだが。
ランチが終わった頃で客の少ない店の入り口辺りで番外個体が軽く頭を押さえつつ、

以下略



365: ◆3vMMlAilaQ[saga]
2010/12/26(日) 20:35:44.63 ID:FDyGJ6A0

『こんなふう』とは、どんなふうなのか。
番外個体はそれ以上のことを明かさないまま、ただ一言。もう一度。

以下略



366: ◆3vMMlAilaQ[saga]
2010/12/26(日) 20:37:01.43 ID:FDyGJ6A0

こんにちは、お一人様でしょうか。

そんな定型的な挨拶をしてきたのは、以前麦野と此処を訪れたときにも自分たちに応じた女の店員だった。
以下略



367: ◆3vMMlAilaQ[saga]
2010/12/26(日) 20:40:00.75 ID:FDyGJ6A0

――客が居なくなったテーブルから皿を下げようとしている男だった。


一方通行と目があって、驚いたような表情を浮かべるその男は、まさに番外個体が惚れていたその人。
以下略



368: ◆3vMMlAilaQ[saga]
2010/12/26(日) 20:42:02.25 ID:FDyGJ6A0

「で? それは褒め言葉として受け取っても良いンだよなァ? つーか目障りだから早く消えてくンねェか」

「……こんな風に常識のない乱暴そうな人だったらクローンなんて気にしないでしょうしね、所詮彼女の身体目当てとかでしょう?」
以下略



369: ◆3vMMlAilaQ[saga]
2010/12/26(日) 20:46:09.06 ID:FDyGJ6A0
能力に頼ることもなく。何の力も借りずに。
よく貧弱だ、華奢だ、などと言われる彼だが、それでも誰かを想う拳には一人の男を倒すだけの威力は十分にあった。


直後、男の身体が床に打ち付けられて鈍い音が響く。
以下略



370: ◆3vMMlAilaQ[saga]
2010/12/26(日) 20:50:52.49 ID:FDyGJ6A0

頭も目の前も、真っ赤に染まってから冷静を失うのは直ぐだった。

駆けつけてきた店員はそんな彼が冷静を取り戻すのには時間が掛かるかと警戒していたようだが、
振り上げた腕を抑えられると容易にも一方通行の身体から力も気力も失せてしまった。
以下略



371: ◆3vMMlAilaQ[saga]
2010/12/26(日) 20:53:38.35 ID:FDyGJ6A0

「通報すンなら好きにしろ、あとこの割れた皿とかも弁償する」


辺りに散らばった破片を踏みつけながら立ち上がって、一方通行は起伏のない声で言う。
以下略



372: ◆3vMMlAilaQ[saga]
2010/12/26(日) 20:55:31.71 ID:FDyGJ6A0

番外個体は最初と変わらない場所でしゃがみ込んで、身体を小刻みに震わせていた。
一方通行の気配を感じ取ったのか、顔を上げる。
血色の悪い、青紫の唇。しかし顔はどこか赤みを帯びている。
そんな彼女はうっすらと微笑んで、
以下略



373: ◆3vMMlAilaQ[saga]
2010/12/26(日) 20:58:29.42 ID:FDyGJ6A0

「ほら、乗っかれ」


タクシーでマンションの前まで帰ってくると、番外個体をおんぶして部屋まで連れて行く。
以下略



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