過去ログ - 御坂「名前を呼んで
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286:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/02/05(土) 01:00:34.60 ID:K6nTd4fDo
「…………何よ、なんだよそれ」

しばらくの沈黙の後。
怒りなのか、悲しみなのか、麦野は感情に顔を歪めながら押し殺したような声を吐いた。

以下略



287:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/02/05(土) 02:03:11.43 ID:K6nTd4fDo
分かっている。これは蛇の甘言だ。
たとえどんなに魅力的な誘いだろうと首肯の先に待っているのは破滅だけ。
行き着く先は楽園からの追放以外にない。

けれど麦野には、彼女たちには。
以下略



288:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/02/05(土) 02:14:16.14 ID:K6nTd4fDo
「現状がどうしたって無理なのは目に見えてるだろ。オマエらは飼い殺されて終わりだ。
 たとえ俺がやらなくたって、どうせ『アイツ』がやるだろうさ。その時オマエはどうするんだよ」

垣根の足はゆっくりと、しかし一歩一歩確実に麦野に近付いてくる。
彼の顔からは笑顔が消えていた。真剣な、ともすれば殺意さえ纏っていそうな気配に麦野は思わずたじろぎそうになる。
以下略



289:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/02/05(土) 02:54:51.78 ID:K6nTd4fDo
博打を打てと垣根は言う。
学園都市そのものに反旗を翻そうなど妄言にも甚だしいと垣根自身が一番よく分かっている。
だが、だからといって負ける気などないのだ。

どんな手を使ってでも勝ちを掴む。最初からそう決めていた。
以下略



290:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/02/05(土) 03:29:53.07 ID:K6nTd4fDo
二人はその体勢のまましばらく無言で顔を突きつけ合っていた。
辺りはまったくの静寂。防音処理でもしているのだろうか、他の音は何一つ聞こえない。
そもそも地下にあるこの部屋は外部の喧騒など入ってくるはずもないのだが。

そしてぽつりと零すように麦野が口を開いた。
以下略



291:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/02/05(土) 03:40:22.72 ID:K6nTd4fDo
「ああ、そうかもな。もしかしたら一目惚れってヤツなのかも知れねぇ」

垣根の言葉は肯定しているようで、しかし明確に断定していない。

「惚れた弱み、ってか。確かにソイツは傑作だ。シンプルで実に分かりやすい」
以下略



292:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/02/05(土) 03:43:41.52 ID:K6nTd4fDo
ふう、ようやく一段落。まだ調子が戻ってないような気も
自分でもよく分かってませんがほとんどノリと雰囲気と勢いだけで

やっぱり悲劇に悲恋はつきものだよね、って事で一つ


293:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2011/02/05(土) 04:00:27.11 ID:7q2meL1IO
なんだか久しぶりにシリアスな麦垣wktk
乙!


294:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2011/02/05(土) 12:35:04.63 ID:wGBv6LQ/o
うわぁぁぁぁかっけえええええ!!



295:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/02/05(土) 22:22:03.07 ID:K6nTd4fDo
「あー……」

口に咥えたタバコから紫煙を燻らせる。
壁に背を預け座り込んだままゆっくりと立ち昇るそれを目で追い、上を見上げた

以下略



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