31:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[sage]
2010/12/01(水) 21:11:45.63 ID:dmC/6QAO
まだですか
32: ◆IsBQ15PVtg
2010/12/03(金) 20:32:28.75 ID:H3VnwME0
お待たせしました。
続きを投下いたします。
>>31
お待たせして申し訳ありません。
33: ◆IsBQ15PVtg
2010/12/03(金) 20:33:32.74 ID:H3VnwME0
黒子「行きますの……」
誰に話すわけでもなく、そんな独り言をつぶやきながら、本館へと歩みを近づけていく。
扉が開け放たれた先には、漆黒の空間が広がっていた。
34: ◆IsBQ15PVtg
2010/12/03(金) 20:34:23.22 ID:H3VnwME0
黒子「ひ……人の骨ですの……!?」
恐る恐る、人骨まで近づき、全体を眺め回す。
どこかの学校の制服だろう、茶色のブレザーとスカートを身に着けたままだが――肉はすっかり消失していて、さらけ出された骨には赤黒いシミが所々にこびりついている。
頭蓋の部分からは長い髪がまばらに伸びていることから、服装とあわせてそれが女性のものだと示している。
35: ◆IsBQ15PVtg
2010/12/03(金) 20:35:06.41 ID:H3VnwME0
黒子「ど、どうなっていますの!?」
目の前の信じられない光景に、とっさに仰け反ってしまう。
そして、あらためてまじまじと目の前の遺体を眺めなおす。
36: ◆IsBQ15PVtg
2010/12/03(金) 20:35:50.77 ID:H3VnwME0
ギィ……ギィ……
足を踏み出すたびに、床が軋む。
さながら、そのまま体重を掛けたら、抜け落ちそうに思えてしまう。
37: ◆IsBQ15PVtg
2010/12/03(金) 20:36:42.91 ID:H3VnwME0
そこは、ちょうど廊下が左右から伸びている広い通路と交わる箇所になっていた。
十字路になっているわけだが、右前方から左手前にかけて、大きな裂け目が走っている。
前と左には歩いて進めない形になっていた。
足音は右の方からだんだん近づいてくるわけだが……
38:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします
2010/12/03(金) 20:37:22.22 ID:H3VnwME0
黒子「何が……どうなっていますの……?」
音だけがして、姿がまったく見えない。
視覚系の能力者――例えば、視覚阻害か――そんな推測をした。
39: ◆IsBQ15PVtg
2010/12/03(金) 20:39:28.75 ID:H3VnwME0
『……いやああああああああ!!こないでええええ……』
黒子「初春!?」
演算を止め、少女の悲鳴のした方向――右へ伸びる廊下に目をやる。
40: ◆IsBQ15PVtg
2010/12/03(金) 21:13:51.34 ID:H3VnwME0
廊下に散在する――4体の人骨。
向かって右側には3体が散乱していた。
いずれも紫のブレザーに黒いズボンを着用していた――どこかの学校の男子生徒のようだった。
うち1体の――傍に眼鏡が転がっていた――遺体の頭には、陥没した跡が見られる。
41: ◆IsBQ15PVtg
2010/12/03(金) 21:16:14.11 ID:H3VnwME0
??「……キ……ザ……ミ……」
右に固まっている3体の白骨死体のほうからする、低い男の声。
恨みが篭っているとも思える、その不気味な呟きは、しっかりと黒子の耳にも届いた。
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