189: ◆XtjOmDyc46[saga]
2011/04/23(土) 20:36:07.30 ID:plOY2Btfo
「『反射』も間違っちゃいねェ。俺の能力の一部であるこたァ確かだが、それだけじゃQEDには程遠いなァ」
一方通行は足元にあった小石を幾つか拾うと、それをジャラジャラと手で弄ぶ。
ニヤリ、とその口元が歪んだ。
190: ◆XtjOmDyc46[saga]
2011/04/23(土) 20:36:53.61 ID:plOY2Btfo
「クカカッ……なンだァ」
その背中を見据えながら、一方通行は歩いていく。
走れば追いつける。能力を使えばそれこそ一瞬で済む。
191: ◆XtjOmDyc46[saga]
2011/04/23(土) 20:37:26.57 ID:plOY2Btfo
「この珍妙なセンスは……テメェらの趣味か?」
「か……返して下さい」
192: ◆XtjOmDyc46[saga]
2011/04/23(土) 20:37:59.93 ID:plOY2Btfo
堰が壊れたようだった。
脳が機械仕掛けだったならば、ショートしたか、ネジが吹き飛んだか。まさしくそんな状況だった。
それくらいにミサカ9982号の中で、何かがはじけた。
彼女が普通の人間であったならば、その感情が怒りだと、そう分かったかもしれない。
193: ◆XtjOmDyc46[saga]
2011/04/23(土) 20:39:09.40 ID:plOY2Btfo
「これはミサカにとって、大切な物なのです、とミサカは告白します」
彼女にとっては初めてのプレゼントだった。
初めての絆だった。
194: ◆XtjOmDyc46[saga]
2011/04/23(土) 20:39:42.15 ID:plOY2Btfo
195: ◆XtjOmDyc46[saga]
2011/04/23(土) 20:41:11.06 ID:plOY2Btfo
いつまでもやって来ない痛みに、ミサカ9982号は違和感を抱く。
もやもやとしていた思考が次第にはっきりし始め、その違和感が疑問へと変わる。
鉢植えの欠片の砕ける音が聞こえた。
人体に突き刺されば、そんな音がするわけはない。
196: ◆XtjOmDyc46[saga]
2011/04/23(土) 20:43:00.56 ID:plOY2Btfo
やっほう。
今回はここまで。
毎度遅筆で申し訳ないぜ……
197:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[sage]
2011/04/23(土) 21:10:16.05 ID:stPNaY2Po
乙乙
198:1[sage]
2011/04/23(土) 21:18:28.07 ID:NimmocQn0
乙!
すごく面白い 続き超楽しみにしてる
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