139:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2011/03/02(水) 20:39:22.45 ID:l22pbCWv0
140:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2011/03/02(水) 20:39:59.71 ID:l22pbCWv0
あの後、朝食を頂いてすぐに帰らされた。
当然私は反対したが、彼がどうしてもと言うので仕方なく帰った。
理由は聞かされなかった。
思えばあの時に無理にでも聞いておくべきだった。
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2011/03/02(水) 20:40:39.15 ID:l22pbCWv0
『…………なんだ?』
いつもと違う、無愛想な彼の声。
半ば電話に出ないことも脳裏によぎっていたため、結果は最低ではないだろう。
142:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2011/03/02(水) 20:41:06.32 ID:l22pbCWv0
「あれー?見つからないなー」
その行き先はいつものスーパーではなく、学生寮。
同室の後輩は風紀委員の仕事なのだろう。
143:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2011/03/02(水) 20:41:43.82 ID:l22pbCWv0
彼の部屋の前に到着した私は、ドアを勢いよく開ける。
「ただいま」
144:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2011/03/02(水) 20:42:09.17 ID:l22pbCWv0
「どうする?早速なんだが作り始めるか?」
「うん。そうする……と言いたい所なんだけどね」
145:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2011/03/02(水) 20:43:02.40 ID:l22pbCWv0
「言いなさい」
「…………………………」
146:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2011/03/02(水) 20:43:35.43 ID:l22pbCWv0
「お願い。…………話してよ……」
泣きそうになりながら。
147:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2011/03/02(水) 20:44:06.41 ID:l22pbCWv0
分かってる。
彼は私の命を救ったし、私は彼を偽りの姿から解き放った。
それは彼にしか出来なかったし、私にしか出来なかった。
148:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2011/03/02(水) 20:44:37.58 ID:l22pbCWv0
「美琴が倒れて、俺は目の前が真っ暗になった」
「なにが起きたのか分からなかった」
「何も考えることが出来なかった」
149:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2011/03/02(水) 20:45:24.13 ID:l22pbCWv0
彼は言い終えると、私の反応を待った。
きっと彼はこの1週間、悩み続けてきたのだろう。
苛まされてきたのであろう。
痛いほどに響いた。
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