過去ログ - フィアンマ「これがあの男が命を懸けて救った世界、か」
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223:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage saga]
2011/08/26(金) 23:05:34.82 ID:QED9L2bao

　まして、沈みかけの泥船の長ならば尚更のこと。
　例えそれが現実的にはまず再現不可能なものであっても、縋るのには十分な素材であることに変わりは無い。

「ッ、くそっ!!」
以下略


224:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage saga]
2011/08/26(金) 23:06:53.75 ID:QED9L2bao

「ふざけやがって」

　思わず毒づく。それほどまでに彼は冷静さを欠いていた。――故に、同じ轍を踏んでしまう。
　彼女を攫った『木馬の船』は、まだ破壊されていないそれらが多く残った方向へと逃げ去っていった。
以下略


225:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage saga]
2011/08/26(金) 23:08:32.50 ID:QED9L2bao

「ごッ!?」

　防御術式は、かろうじて間に合った。
　しかしその上から、十分過ぎるほどの衝撃が彼を撃ち抜いた。
以下略


226:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage saga]
2011/08/26(金) 23:10:09.49 ID:QED9L2bao


「――それで、お前はそこで呆けて、また絶望して諦めるつもりか？」

「……え」
以下略


227:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage saga]
2011/08/26(金) 23:11:27.16 ID:QED9L2bao

　"カーテナ＝レプリカ"
　製作者はブリテン・ザ・ハロウィン時にカーテナの力を解析し再現しようとした命知らずの霊装職人。
　結果"下手に細工をして女王にブチ切れられ"その製作者は現在行方知れずとなっている。
　そして、老人らはそのゴタゴタに乗じてコソコソとカーテナの試作品をかっぱらったとのこと。
以下略


228:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage saga]
2011/08/26(金) 23:15:00.33 ID:QED9L2bao

　フィアンマは、雪の中から何かを拾い上げる。
　コリシュマルド。先ほど弾かれた、青年が振るう剣。

「敵は矮小だが、その腐った目的も理解した頃だろう。ならば、お前が考えるべきことは一つだ」
以下略


229:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage saga]
2011/08/26(金) 23:17:46.57 ID:QED9L2bao

「そうか。ならば、道は俺様が作ろうか」

　フィアンマは笑いながら、軽くカーテナを回す。
　セカンドやオリジナルとは違い次元切断は任意発動の為、残骸物質は発生しない。
以下略


230:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage saga]
2011/08/26(金) 23:19:35.61 ID:QED9L2bao

　その勢いを殺さぬままの跳躍で、青年は『木馬の船』を空中で追い越した。
　そこで体を真後ろにひねって、船首、或いは木馬の首にあたるであろう部分の頂点に刃を突き立てる。
　手首が折れた右腕も無理矢理左手に重ねて、全力でコリシュマルドを振り下ろした。

以下略


231:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage saga]
2011/08/26(金) 23:21:20.26 ID:QED9L2bao


「乳繰り合ってる暇は無いぞ」

　いつの間にか青年の後ろに立っていたフィアンマが言った。
以下略


232:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage saga]
2011/08/26(金) 23:22:55.89 ID:QED9L2bao

　そこで彼はフィアンマを見、気付く。
　その顔に浮かぶ笑みが、凶悪なものへ変化していることに。

「下がる必要は」
以下略


233:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage saga]
2011/08/26(金) 23:24:19.41 ID:QED9L2bao



「おお、嬢ちゃんも無事だったな。良かった良かった」

以下略


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