過去ログ - 美琴「私が一万人以上殺した、殺人者でも?」
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6:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2011/03/26(土) 14:33:18.45 ID:X5AOPpqso

「……と、まあこんなものを手軽に召還出来る代物なんだよ」

 まるでマッチを使って上手にロウソクに火を灯せましたー、位のノリで化物を召還せしめた少女が得意気に鼻を鳴らす。

以下略



7:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2011/03/26(土) 14:35:01.61 ID:oOFK+k4DO
もしかしてフラグメーカーの人?


8:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2011/03/26(土) 14:35:41.59 ID:X5AOPpqso

「…………」

 その場には吹き上げられた砂埃にまみれつつも、右手を頭上を守るように掲げた上条の姿があるのみで、先ほどまで凄まじい威圧感を放っていたソロモンの悪魔は影も形も見当たらない。

以下略



9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2011/03/26(土) 14:37:44.00 ID:X5AOPpqso
――――――――
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以下略



10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2011/03/26(土) 14:39:38.61 ID:X5AOPpqso

 幼い頃から不運にまみれた人生を送り、周りからは疫病神とまで呼ばれ疎まれ蔑まれ、見かねた父親が頼ったのは、よりによって、科学万能の現代社会に真っ向から歯向かう選択――すなわち、”非科学”だった。

 世界最大の宗教である十字教、その三大勢力の一つであるイギリス清教に海外出張の際に邂逅を果たし、ぞっこん入れ込んだ父親により、上条当麻はイギリスに連れて来られ、興味の薄い参拝旅行に強制的に参加させられたのだ。
 そして例によって彼の不幸が発動した。
以下略



11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2011/03/26(土) 14:41:17.32 ID:X5AOPpqso

 そして今日もロンドンの片隅にある、古びた街並みの中でも一際古めかしくこじんまりとしたアパートの一室にて、上条当麻の不幸な一日は幕を開けた。

「いや、何も朝っぱらから不幸な一日と決め付ける事はないよな……」

以下略



12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2011/03/26(土) 14:42:55.74 ID:X5AOPpqso

「…………」

 ずるずると布団を取り落とし、目の前の物体をマジマジと見つめる。

以下略



13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2011/03/26(土) 14:43:59.83 ID:X5AOPpqso

 一瞬遠のきかけた意識を取り戻すと、向かいの建物や僅かに道行く通行人が辺りを見回して音の源を探しているのが目に入り、上条は慌てて目の前の少女をむんずと左手で引っつかむと全速力で部屋の中へと引っ込み窓を閉め……ようとしたらさっき取り落とした布団が引っ掛かって閉まらない。仕方が無いのでカーテンを閉める事で誤魔化した。

「はぁっ、はぁっ、あ、あぶねー。もう少しで俺が傷だらけの少女をベランダに天日干しにする変態嗜好の最低クズ野郎認定される所だったぜ……」

以下略



14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2011/03/26(土) 14:45:22.82 ID:X5AOPpqso

 もし上条当麻が、現在の彼のように人とは違う数奇な運命を辿ったのではなく、ごく普通の日本人として日本で育ち日本の学校に通い、平凡な高校生として過ごしていたのなら、少女の言葉に深い溜め息を吐き、

「何を馬鹿な」

以下略



15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2011/03/26(土) 14:45:49.77 ID:X5AOPpqso


「何を馬鹿な」


以下略



16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2011/03/26(土) 14:46:42.05 ID:X5AOPpqso

「だからその異様なほどに優しい眼差しでこっち見んな哀れむな同情すんな! っていうかその場合ごくごく平凡な会社員とかになった場合はどうなるのよ!」

「そっと胸の奥にだけしまって墓の中まで持ち込むしか、ないな」

以下略



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