過去ログ - まどか「もう大丈夫だよっ」まどか「あなたは……!」
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822:[saga]
2012/02/18(土) 22:14:45.53 ID:+2ts+odto



ほむらは走っていた。
乱れる息を裂きながら、恥も外聞もない全力疾走。
以下略



823:[saga]
2012/02/18(土) 22:16:55.01 ID:+2ts+odto

電撃のように飛んだのは、先の警官を襲った、腹を抉る刺突。
不可視の槍は瞬きの間に狭い路地を抜け、棒立ちのほむらを突かんと迫る。
大穴が開いた。しかし、さすがにコンクリートの壁は貫通出来なかった。

以下略



824:[saga]
2012/02/18(土) 22:22:09.77 ID:+2ts+odto

白と黒。
影の世界に、惨劇がそのままの形で持ち込まれていた。
真っ黒に燃え上がる警察車両の残骸、動かない警官隊たち。
そして、たった二人だけ、生き残った者たち。
以下略



825:[saga]
2012/02/18(土) 22:26:00.08 ID:+2ts+odto

魔まどか「……おまわりさんたちが! し、しっかりして! 目を覚まして……!」

動かない警官隊の肩を懸命に揺するまどか。
肉体の大部分を損失したその男が生きているはずはなかった。
以下略



826:[saga]
2012/02/18(土) 22:29:30.49 ID:+2ts+odto

ほむら「ま、待って!」

まどかは結界の奥へと、迷い込むようにふらふらと歩き始める。惨状を残したまま。
置いて行かれそうになり、慌てて追いかける。もっと誠実に謝れば、きっと……。
以下略



827:[saga]
2012/02/18(土) 22:32:55.72 ID:+2ts+odto

ほむら「え?」

それは片方にとってのみ、想定外の反応だった。
まどかは掴まれた手を逆に引いて、断崖に身を投げた。
以下略



828:[saga]
2012/02/18(土) 22:40:22.12 ID:+2ts+odto

ほむら「えっ?……はい」

まどかはその返答に満足したように笑って、一息ついた。
ほむらは意図を掴めず、困惑して、指輪型に戻されるソウルジェムを見つめていた。
以下略



829:[saga]
2012/02/18(土) 22:42:05.38 ID:+2ts+odto



青い夜の帳が下りていた。
円形の噴水広場を、縦に並んで、二人が歩いていた。
以下略



830:[saga]
2012/02/18(土) 22:44:51.86 ID:+2ts+odto

まどかはマミの気遣いを感じつつ、簡単に寄り添う自分を許さない。
知らず、もう一人の自分と同じ道を歩みながら、まどかも変わってきていた。

まどか「マミさんには、さやかちゃんのことは分からないんです……」
以下略



831:[saga]
2012/02/18(土) 22:47:12.21 ID:+2ts+odto

マミ「そうね……ええ、今の彼女には、たくさんの仲間がいるわ」

打たれたような笑みが、マミの口元に浮かんだ。完全な敗北は、むしろ心地よく感じられた。
これから向かう戦場で、果たして守られるのはどちらかしら、などと考えてしまう。
以下略



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