過去ログ - 一方通行「俺は悩まねェ。目の前に敵が現れンなら……叩き斬るまでだァ!!」
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315: ◆x8SZsmvOx6bP[sage saga]
2011/09/01(木) 22:14:27.87 ID:ShwQknqMo
 ネオ・アルカディアのエリアX。
 四天王やミュートスレプリロイドの調整のために造られたこの施設が無闇に広すぎると、
その中の一室を訪れたハルピュイアは常々考えていた事を再び思い出していた。
 エリアXの施設は多くが自分の存在する以前からあるものばかりであるが、いささか大げさすぎる。

以下略



316: ◆x8SZsmvOx6bP[sage saga]
2011/09/01(木) 22:15:48.01 ID:ShwQknqMo
 そもそもエリアXで仕事に従事する人間もぐっと減ってしまった。
 これは幻想殺しによる政策の影響が大きい。
 ネオ・アルカディアを担う機関はレプリロイドに任せ、自由な生活を営むことで人間は真の理想郷を手に入れるという考えの元、
エリアXの人間の研究者は徐々に減らされていくことになったのだ。
 まだ残っているわずかな人間たちが完全にいなくなるのも時間の問題だろう。
以下略



317: ◆x8SZsmvOx6bP[sage saga]
2011/09/01(木) 22:16:41.85 ID:ShwQknqMo
ファーブニル「ん? ああ、とりあえず……アイツはモノホンってことで間違いなさそうだなぁ。
       アイツの剣、すげー切れ味だったぜ」

ハルピュイア「しかし……何故あの伝説の英雄がイレギュラーどもの味方などを。
       ……やはり、レジスタンスか」
以下略



318: ◆x8SZsmvOx6bP[sage saga]
2011/09/01(木) 22:18:08.96 ID:ShwQknqMo
ハルピュイア「……………」

 ドクター・シエル。
 数年来頭に浮かべることを避け続けていた名を思い出し、思わずハルピュイアは眉根を寄せた。
 それは彼の存在の根幹に関わる、苦い記憶を想起させるものに他ならなかった。
以下略



319: ◆x8SZsmvOx6bP[sage saga]
2011/09/01(木) 22:18:50.17 ID:ShwQknqMo
ハルピュイア「レヴィアタン!!」

レヴィアタン「それにしても酷くやられたものねぇ、ファーブニル。
       ……ふふふっ、これなら予想以上にいい退屈しのぎになってくれそう」

以下略



320: ◆x8SZsmvOx6bP[sage saga]
2011/09/01(木) 22:19:47.80 ID:ShwQknqMo
ハルピュイア「『アレ』……? まさか、『正体不明』がか!?
       どれだけ探して見つからなかったアレが、一体どこに……!!」

レヴィアタン「どれだけ地上を探しても見つかるはずがないわ。
       正体不明の反応があったのは、妖精戦争時代に海に沈んだ学園都市第七学区。
以下略



321: ◆x8SZsmvOx6bP[sage saga]
2011/09/01(木) 22:22:07.67 ID:ShwQknqMo
 そもそもハルピュイアはこれまで、同僚である四天王たちの考えていることが理解できた試しがなかった。
 
 自分たちは全員同様に幻想殺しのDNAデータから生まれたはずである。
 しかしそこに光る十の武具という不確定要素を入れただけで、四つの個体はここまで異なるものになってしまう。
 これがまさしくカオス理論のモデルそのものであるということを知りながら、
以下略



322: ◆x8SZsmvOx6bP[sage saga]
2011/09/01(木) 22:22:53.85 ID:ShwQknqMo
レヴィアタン「失礼ね、何も企んでなんかいないわ。
       ただ楽しみなだけよ。『彼』に会うのがね……」

ハルピュイア「『彼』だと……?」

以下略



323: ◆x8SZsmvOx6bP[sage saga]
2011/09/01(木) 22:23:58.50 ID:ShwQknqMo
レヴィアタン「でも……本当にそれだけなら、他のミュートスレプリロイドでも仕向ければよかったんじゃなくって?
       わざわざファーブニルが出向いたのには、もっと大きな理由があった。

       ……すなわち、『機密情報漏えいの防止』」

以下略



324: ◆x8SZsmvOx6bP[sage saga]
2011/09/01(木) 22:24:59.92 ID:ShwQknqMo
ハルピュイア「なっ……!!」
       そんな馬鹿な!! 幻想殺し様がそんなことをするはずがない!!」

 自分、そして主君への侮辱は許さん――とばかりにハルピュイアはレヴィアタンに詰め寄る。
 しかしその様子に全く動じないかのようにレヴィアタンは涼しい顔をして、さらに続けた。
以下略



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