過去ログ - 一方通行「俺は悩まねェ。目の前に敵が現れンなら……叩き斬るまでだァ!!」
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332: ◆x8SZsmvOx6bP[sage saga]
2011/09/28(水) 23:58:22.62 ID:b21Yeo0lo
【MISSON.4:『正体不明』を追え】

 眼前に迫るは、ぼやけた、気の滅入るような青色のみ。
 一方通行とコルボーだけがかろうじて入るような窮屈な小型潜水艇に身を詰め込んで、
それでも『コルボーチーム』と名のついた二人は淡い太陽光で白む海底を進んでいた。
以下略



333: ◆x8SZsmvOx6bP[sage saga]
2011/09/28(水) 23:59:20.94 ID:b21Yeo0lo
 前回のミッションで助け出された捕虜の男が持ち帰った情報は、思いのほか重大なものであった。
 幻想殺しの狙い、それはどうやら『正体不明』と呼ばれているサイバーエルフらしい。

 奴がそれを手に入れてどうするつもりなのか?
 正体不明と、妹達の関係は?
以下略



334: ◆x8SZsmvOx6bP[sage saga]
2011/09/29(木) 00:01:03.96 ID:gfipPGEfo
――もちろん、コルボー一人となってしまった『コルボーチーム』も同行しているのはご存じのとおりである。

 だいたい、ミッションはチームなどを組まずに単独で行うというのが一方通行の流儀である。
 その最大の理由はかつて彼がコルボーに語ったことであるが、
何よりまともな戦力にならぬ味方は足手まといになるだけであるし、自分並みに戦力をもつ者は癖が強く、扱いづらい。
以下略



335: ◆x8SZsmvOx6bP[sage saga]
2011/09/29(木) 00:01:33.19 ID:gfipPGEfo
 それでも一方通行としては意地でも一人でミッションを遂行したいところであった。
 だがしかし――

   『もう二度と一人で突っ込んでいくような無茶、しないで……お願いよ……!!』

以下略



336: ◆x8SZsmvOx6bP[sage saga]
2011/09/29(木) 00:02:15.04 ID:gfipPGEfo
 相も変わらぬ深海色の景色は絶えることなく彼らの視界を覆っていく。
 一方通行はその様子をモニターごしに撫で、一つ溜息をついた。
 オペレーターたちからの通信によると、自分たちはすでに目的の地区へと足を踏み入れてはいるらしい。 

一方通行「ここが学園都市、第七学区……ねェ」
以下略



337: ◆x8SZsmvOx6bP[sage saga]
2011/09/29(木) 00:03:06.22 ID:gfipPGEfo
一方通行「しっかし、この様子じゃ例の学校がどこにあるかなンてわかりゃしねェンじゃねェのか?」

 そもそも目的地――『正体不明』の反応があったという、旧制度の学校に当たる場所――が、
周囲の瓦礫同様に崩壊していない保証などどこにもない。
 むしろその学校だけがぽつねんと残っていることのほうが不自然である。
以下略



338: ◆x8SZsmvOx6bP[sage saga]
2011/09/29(木) 00:03:47.59 ID:gfipPGEfo
 十は優に超えるであろう艦隊に気圧されたコルボーを揺さぶり、一方通行はひとまずと岩陰に潜水艇の身を隠した。
 現在も、ネオ・アルカディアの艦隊は集まり続けている。

コルボー「あ、あ、ああああ一方通行さん!!
      どどどどどうするんですか!? まさかネオ・アルカディア軍があんなにいるなんて……」
以下略



339: ◆x8SZsmvOx6bP[sage saga]
2011/09/29(木) 00:04:44.91 ID:gfipPGEfo
一方通行「うおォっ!!」

 能力のスイッチを入れる前に不意に腕を引かれた一方通行は体勢を崩し、思わず背中からコルボーの方へと倒れこむ。
 しかしそれを直そうとせず、そのまま憤怒の形相で彼の首根っこをつかんだ。

以下略



340: ◆x8SZsmvOx6bP[sage saga]
2011/09/29(木) 00:05:24.08 ID:gfipPGEfo
一方通行「コルボー、オマエの言うことも一理なくはねェ」

コルボー「!! じゃ、じゃあ……!!」

 コルボーの首を掴んでいた手を離し、一方通行は再び彼へと向き直った。
以下略



341: ◆x8SZsmvOx6bP[sage saga]
2011/09/29(木) 00:06:08.09 ID:gfipPGEfo
 しかし、現場における理論は『いかに最低限得るべき利益を得るか』という考えに立脚している。
 積極的に攻められずにいて、結局正体不明をネオ・アルカディアに奪われたらどうなる?

 ならば、正体不明を始末してでも幻想殺しの思惑を阻止する。
 それが最も確実で隙のない方法である。
以下略



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