532:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[saga]
2011/08/19(金) 03:44:24.30 ID:oSMg4VLmo
冥土帰し「――そもそも、話を聞く限りでは彼は説教をしていたとは僕には思えないけどね?」
美琴「……でも、本人が説教をしたいって」
533:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[saga]
2011/08/19(金) 03:46:04.56 ID:oSMg4VLmo
上条(助けを求めてるって事は……アンタは、苦しんでたのか? 何があったんだ?)
『…………』
534:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[saga]
2011/08/19(金) 03:47:19.19 ID:oSMg4VLmo
上条の存在していた空間に変化が訪れた。周りの液体は消え上条は今、自らの足でその場に立っている。
暗闇で何も見えなかったはずだったが、今は目の前に何かがある――誰かが存在しているのが分かる。
535:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[saga]
2011/08/19(金) 03:47:49.94 ID:oSMg4VLmo
上条「……どうして俺の前に出てきたんだ」
「何度も言ってるだろ? テメェは身体も精神も限界を迎えた、だから俺がその本能の代弁者として現れたんだよ」
536:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[saga]
2011/08/19(金) 03:48:20.23 ID:oSMg4VLmo
イン「……とうまは、ずっと苦しんでいたのかな」
美琴「さあね……でも、コイツの事だからそれにも気付かずにいたって所じゃないかしら」
537:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[saga]
2011/08/19(金) 03:49:31.12 ID:oSMg4VLmo
イン「……とうま、早く起きないかな」
美琴「……眠り続けてもうどれくらいになるんですか?」
538:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[saga]
2011/08/19(金) 03:50:31.55 ID:oSMg4VLmo
上条の目の前には一人の男が居た。ボロボロの体で立ち続け上条に自らの苦しみを訴え、その目からは涙も流れている。
弱々しい自分、傷だらけの上条当麻、今まで誰も見向きもしなかった存在が助けを求めている。
539:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[saga]
2011/08/19(金) 03:51:14.09 ID:oSMg4VLmo
『とうま、心配しなくても大丈夫なんだよ』
『アンタはこんな所でぼうっとしてる場合じゃないでしょ』
540:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[saga]
2011/08/19(金) 03:52:03.73 ID:oSMg4VLmo
「……何を馬鹿な事を言ってんだ! 『幸せ』? 不幸じゃない? そんな訳ねえだろうが!」
上条「……いや、間違っていないさ。これを言うのは初めてじゃない、父さんの前でも言っただろう?」
541:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[saga]
2011/08/19(金) 03:53:53.71 ID:oSMg4VLmo
上条「自分でエラそうに説教したからな、俺がその言葉を裏切るのは流石にナシだろ?」
「裏切る……? 誰を裏切るっていうんだよ?」
542:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[saga]
2011/08/19(金) 03:55:40.41 ID:oSMg4VLmo
「何を馬鹿な事言ってんだ、俺は本能から生まれたただの代弁者としての価値しかない。
今、ここだけの存在だ。この役目を終えれば消える、二度と現れる事も無いかもしれない」
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