82:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[saga sage]
2011/06/13(月) 00:43:40.34 ID:A4OzF5fSo
「入ってもいいかい、美樹さやか」
「キュゥべえ……だっけ?」
窓を開けた瞬間、夜風が身体を打つ。
83:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[saga sage]
2011/06/13(月) 00:44:33.20 ID:A4OzF5fSo
その言葉はひどく甘い。
何をどうしても治らないと通告された恭介の腕を、治せる。
他でもない、このあたしが。
84:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[saga sage]
2011/06/13(月) 00:46:12.43 ID:A4OzF5fSo
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そんなあたしの方針は、思いもがけない形で叶えられる。
85:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[saga sage]
2011/06/13(月) 00:47:00.86 ID:A4OzF5fSo
そこで一度、会話は途切れる。
この会話が本題でないことくらいは、あたしにも分かる。
言葉を選び終わったであろう彼女が、口を開いて。
86:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[saga sage]
2011/06/13(月) 00:47:52.47 ID:A4OzF5fSo
向けられた言葉は、ただただ残酷なもの。
その意味を文字通りに理解することすら、今のあたしには難しい。
「世界ってのは残酷なもんでな。
87:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[saga sage]
2011/06/13(月) 00:48:32.86 ID:A4OzF5fSo
「……何を願ったっていうのさ、あんたが」
「佐倉杏子」
88:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[saga sage]
2011/06/13(月) 00:49:18.98 ID:A4OzF5fSo
零された言葉には、到底受けきれない重み。
言葉を返せない。
何も言うことができない。
89:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[saga sage]
2011/06/13(月) 00:50:35.08 ID:A4OzF5fSo
「補足がある」
放心するあたしに声を掛けるのは、もう一人の転校生(黒)。
暁美ほむらだったか。
90:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[saga sage]
2011/06/13(月) 00:51:34.32 ID:A4OzF5fSo
イライラする。
理由もなく。
彼女の態度におかしいところはない。八つ当たりであることは理解していたが、理性がどうにも働いてくれない。
91:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[saga sage]
2011/06/13(月) 00:52:37.30 ID:A4OzF5fSo
「これが魔法少女の末路」
92:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[saga sage]
2011/06/13(月) 00:53:20.78 ID:A4OzF5fSo
「あなたのような子を、私は、何人も見てきた」
反応はない。
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